ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

阿修羅展

2009-09-12 11:38:22 | 平々凡々

 

 阿修羅展会場。ここにたどり着くまでに170分掛りました

 

興福寺の阿修羅展も間もなく終了する。大変な人気らしく、この前も通勤時に後ろの席で日曜は4時間待ちだったと話していた。我が家でも是非とも観に行きたいと妻と話していたのだが、休日は混雑するだろうし、平日は孫の守りで家を空けることができない。どうしようかと思案していた。

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 木曜は博多に出張だった。親会社を中核とした関連3社の販路拡大協力の打ち合わせだったが、それが長引いて金曜日の朝までずれこんでしまった。会議が終わったのが10時半。週末でもあるし、社に戻っても取り立てて急ぐ仕事はない。せっかくの空いた時間だから阿修羅展に行こうと決めた。妻には悪いが、またまた一人でデートだ。

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 天神から西鉄快速電車に乗って二日駅へ。そこで普通電車に乗り換えて大宰府へ。4両編成のローカル電車なのだが、大勢の客だった。圧倒的に熟年女性が多い。太宰府天満宮見物なのだろうか、中国や韓国の女性グループなども散見した。

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太宰府天満宮参道

 

 

参道はもう国立博物館に向かう人で溢れていて、阿修羅展の人気が高いのをひしひしと感じた。早く行って並ばなければと参道の両側の土産物屋には目もくれずに、急ぎ足で向かった。お土産は終わってからだ。

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天満宮本殿の横から右にそれて博物館へ。博物館本館に上がるエスカレーターの前の大広場はごった返していて、180分待ちと書いたプラカードを掲げて係り員が叫んでいる。入口右に当日券売り場があった。次から次に人が押し寄せているので、一刻でも早く切符を買って並ばねばならない。

 

 

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<o:p>国立博物館入口。着いた時は待ち時間180分。それがすぐに200分に変わりました</o:p>

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切符を買おうと並んでいると、女性二人が払い戻しができるだろうかと相談していた。3時間待ちのこの状況で、入館を諦めたらしい。1枚だけだったら、と話し掛けてその切符を譲り受けて、急いで列に並んだ。この広場では500人くらいの列ができていた。本館の周辺はどうなっているのか分からないが、小刻みに前に進んではいた。けれども空は青く、日差しが強い。時計を見ると11時20分。これから3時間の長蛇の列に、辛抱できるだろうか! 体力勝負もあるが、トイレも我慢しなくては、と悲壮な覚悟で並んだのでした。一人だけなので、列を離れて休憩できない!

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そして・・・入館したのが、2時10分。2時間50分待ったことになる。最後の1時間は、腰が痛いのを我慢しながら、お腹が減ったのも我慢しながら、我慢我慢の170分でした。

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阿修羅像は入ってすぐの広間に径6mくらいの円の中央に飾られていた。照明は暗く阿修羅像が黄色の暖かな光に浮かび上がっていた。周りはもう観客が張り付いていて、梃子でも動かない様子。係員がくるりと1周するように数を数えて合図をしていたが、美少年の像に魅入られた人々は、呆けたかのように見入っていたのでした。

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私もぐるりと1周廻って、お姿を目に焼き付けてから、8部衆や四天王像の見学に廻った。快慶作と言われる鎌倉彫刻の極美、特に多聞天(毘沙門天)は昔から上杉謙信で親近感を覚えていたので興味深く拝観した。それにしても圧倒的な迫力、すさまじさに昔の人の仏教への思いを感じ取ったのでした。

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感動の余韻を味わいながら、太宰府天満宮にお参りに行った。するとちょうど結婚式が催されたのだろうか、花嫁行列と出くわした。美人の花嫁さんで、嬉しそう。幸せになってくださいね。参拝後、啄人君のために健康祈願のお守りを購入した。和音君、奏汰君にもお守りは買ったと思う。学業祈願の神様ではあるが、今は健やかに育つ事が先決だ。<o:p></o:p>

帰りに参道の店で、太宰府名物梅が枝餅を買い求めた。ズラリと並んだ店はほとんどが梅が枝餅を作って売り出しているが、どこの店もお客が一杯。作る方が間に合わない。私も出来上がるのを待って、アツアツの出来立てを手に入れた。<o:p></o:p>

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それにしても、この人気ぶりはどうだろう。阿修羅像、学生の頃から親しみを覚えて一度はぜひとも見てみたいと思ってはいたのだが、私と同じような思いをみなさんが持っていたようで、不思議なようだし、当たり前の感じもする。辛抱強く並んだ人のほとんどは超塾年世代であった。それにヤング女性も多かった。地方に住んでいると都会と違って美術工芸などの文化作品に接することが少ない。<o:p></o:p>

心の栄養に飢えているのだろうか。

 

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<o:p>第3プール30分後           第2プール110分後         本館内第1プール 140分後</o:p>

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<o:p>列をを作って待ちます。大きく分けて4つのプールがあって、ひとつのプールで500人から1000人の塊でした。テント内は蒸し暑いのでミストが出てました。それに冷水器も。 それでも熱射病で倒れた人が出ました。</o:p>

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阿修羅像の笑みは仏教に帰依することによって、初めて自分の内面を見て反省することを覚えた喜びだと聞いた。千年の時を超えて私に語りかけてくれるような気がした。いつまでも欲に奔ってはいけないよ、と諭してくれるようでもあった。まだまだ雑念にどっぷりと浸かりきっている自分が恥ずかしい。

 

 

待ってる間の写真。写真中央に石垣蝶が飛んできて止まりました。タテハチョウ科の仲間です。猿回しもいましたが、並ぶ方が先で見物人はゼロ。商売は上がったりでしょう。

 

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コメント (16)
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