ぐづついたお天気の模様眺めだけで過ぎ去ろうとしていた日曜の午後、
ふとした気紛れで横浜に出かけてみました。
Net世界から忽然と消えていった、わたしにとってはバイブル的存在のブログ、
”NonbyのM5ノート”に記された不思議なカフェを訪ねました。
石川町の駅からF女学院に向かう山を登った中腹あたり、
素敵なカフェが建っていました。
築83年になる古民家
σ(^^)は元々、カフェ&喫茶店が基本的には苦手、
のどが渇いたから入るのであって、長居をしようなどと考えた事がありません。
飲み物をオーダーして、サーブされたら一気に飲み干して店を飛び出す、、、
これが、σ(^^)のスタイル。Mariさんには、いつも大顰蹙なのですが。。
でも、このカフェは違いました。
リアルな古民家じゃなければ醸し出すことが出来ない空気感。
大きなソファーに座った途端に、体が弛緩していくのが感じられました。
ちょっとアメリカンなパフェも、
80年前の大黒柱も、1940年代のキャビネットも
1960年代の北欧製テーブルも見事なバランスで、
それぞれの息吹を殺すことがありません。
まったりと2時間ほどを過ごしたところで
白髪が美しいオーナーとの素晴らしい出会いがありました。
伺えば、かつて 本牧のALOHA CAFEをプロデュースされたご本人なのでありました。
以前のエントリー“27年前のYOKOHAMA”
http://blog.goo.ne.jp/dino993/e/1c671fe7f21e7012b9e6944196e103d7
たまたま、拙ブログに30年前のアロハカフェをアップしていたことを思い出し、
ご覧頂くことになりました。
「このテントに、このエントランスドアーだから、、まさにオープンしたての頃だぁ。」
オーナーご本人に懐かしんでいただいたことが端緒となって、
一気に、昔話や現代空間プロデュース、はたまたオーディオにまで話が盛り上がり、
17時前に入店したのに、気が付けばCLOSEの時間になっていたのでした。
オーナーに聞かせていただいた珠玉のスピーカー。
幅10cm、高さ30cmのマイクロエンクロージャに、
直径40mmほどのシングルコーンが無指向性に一個だけ。
本当に不思議なスピーカでした。
目の前に置いてあるはずなのに、、
なぜか、遠くの方から響くような表情豊かで柔らかな音。
選曲の素晴らしさもありますが、
ALOHA CAFE から ZAIM CAFEまで連綿と続く時の流れ中に身を置くような、
それはそれはミステリアスな音なのでありました。
F関連な皆様や横浜に少しでも思い入れのある方には、
ちょっと、お薦めな空間です。
空間の雰囲気はMariさんのブログ“a window”でご覧いただけます。
http://maribali.exblog.jp/12925340/