勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

フィナーレ

2014-02-24 22:00:06 | Weblog
 数々の涙と笑顔と感動を残して、ソチの聖火台から火が消えた。17日間の熱戦は寝不足にもなったが、記憶に残るオリンピックでもあった。


 その昔、オリンピック精神を「勝つことではなく、参加することに意義がある」と言ったのはクーベルタン男爵。しかし、今オリンピックはメダルを取るためにあると言っても過言ではない。メダルを目指して「より早く、より高く、より強く」更に「より美しく」を競い、その結果がメダルに繋がる。そこに到達するための努力と精進は、凡人には想像だにできない。多くのメダリストの涙と笑顔に、こちらも泣き、笑い、感動した。10代の若い選手の活躍は、目を見張るものがある。その裏で、40代のメダリストも現れ、若いだけがいいとは限らないことも教えてくれた。


 夏冬を通じて、オリンピックはできるだけライブで見るようにしている僕。今回ほどメダルを超越して、それに等しいかそれ以上の感動があることも教えてくれたオリンピックを他に知らない。高梨沙羅ちゃんの涙、上村愛子さんの笑顔、男子クロスカントリーでの国境を越えた助け合いの心。極めつけは、フィギュアスケート・ショートで結果を出せなかった浅田真央ちゃんのフリーでの迫真の演技。メダルには届かずとも、これらに涙しない人はいないのではないだろうか。他にも日本だけではない、各国も含めた感動のエピソードを数え上げたらきりがない。努力した結果のメダルは何よりも感動である。しかし、メダル至上主義のオリンピックが、メダルより心に残り、後世まで語り継がれるであろう感動があることも教えてくれたソチオリンピックでもあった。3月7日に開幕するパラリンピックはどんな感動が待っているのだろうか、楽しみでもある。