勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

インタビュー

2014-02-13 21:01:29 | Weblog
 前回のブログで高梨沙羅選手の年齢が15歳と言ってしまったが、17歳であることに気が付いた。思い込みの激しい僕は、いつの間にか彼女が15歳とインプットされたままになっていた。今回のオリンピックでは10代の若い選手の活躍が目を引くが、僕にとって10代の選手は皆同じくらいに思える。高梨選手も若いという意味では同じだが、彼女の凄さはスキージャンパーとしての才能だけではない。インタビューに答える言葉に彼女の頭の良さを感じていた。

 高梨選手が4位に終わった試合後のインタビューで、NHKの工藤アナのコメントが称賛されている。具体的な順位のことは聞かず、「よく頑張りました」と、優しく労った。世界に注目されながらメダルに届かなかった彼女に対する思いやり溢れた工藤アナのインタビューは、数多くのオリンピック中継に携わったベテランならではの思いやりであろう。

高梨沙羅ソチ五輪4位 試合後のインタビュー

 
 第68・69代の内閣総理大臣を務めたあの大平正芳氏は演説の際「あ~・う~」が多く、『あ~・う~宰相』とも『鈍牛』とも呼ばれ、決して演説が上手いとは言われなかった。しかし、その「あ~・う~」を除いた内容を文章にすると、含蓄のある立派な文章になっていたという。

 とかく話し言葉を文章にすると無駄も多く、言葉の前後が乱れ、正しい文章にならないことが多い。ところが沙羅ちゃんの話し言葉には、無駄な言葉は一切なく、思いは伝わり、そのまま文章にしても立派に成り立つ。17歳という若さであの受け答えは、ただただ驚くばかりである。最近の若いアスリートの受け答えを聞いて、彼女のように頭のいい人が多いのに以前から気が付いていた。

ここに高梨沙羅選手と、工藤アナのやり取りを文字にしてみた

どうですか?はじめてのオリンピックが終わって

今、この舞台に自分が立てたということはすごくいい経験をさせていただいたんですけど
今まで支えて下さった皆さんに感謝の気持ちを伝えるためにこの場所に来たので
ン~ト、そこでいい結果を出せなかったことはすごく残念です


いつもの、やはり大会とオリンピックは違うところはあります?

自分では、エ~ト、やることは一緒なので
どの試合も変わらず挑んでいたつもりだったんですけど
やはりどこか違うところがあるなと感じました


これからもみんなが沙羅さんのこと応援すると思いますよ

また、このオリンピックに戻って来れるようにもっともっとレベルアップしていきたいと思います

よく頑張りました、ありがとうございました

ありがとうございました

 彼女はこのインタビューでは、悔しさを滲ませながらも流れるような話し方で、一度も言葉を噛んだりはしなかったのだ。沙羅ちゃん、これからもみんなが応援していますよ。