勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

生き方上手

2007-06-02 00:37:42 | Weblog
はたして幸福とはなんでしょう。

 95歳を越えた現役の医師、日野原重明さんは、著書「生きかた上手」のなかで、スイスの哲学者、カール・ヒルティの『眠られぬ夜のために』の一節を引用してこういっている。

 「人生の幸福は、困難に出合うことが少ないとか、まったくないとかいうことにあるのではなく、むしろあらゆる困難と戦って輝かしい勝利をおさめることにある」

 若いころ、自分に投げかけられた言葉のように感じ、励まされ支えられた言葉だそうだ。

 さらに歳を重ね、今もしっくりなじむ言葉に出合ったのが、アウシュビッツ強制収容所での日々をつづった、ユダヤ系オーストリア人の精神医学者ヴィクトール・E・フランクルの著書『夜と霧』の中にある次の言葉だそうだ。

「しあわせは決して目標ではないし、目標であってもならないし、さらに目標であることもできません。それは結果に過ぎないのです」

 小学生のとき『青い鳥』のチルチルを演じた彼は、「しあわせは外にではなく、心の内にある」という台詞を今もそらんじているという。

 昨夜来の雨もやんだ6月初日の午後、青空の下を行く人々の姿は、皆、幸福そうで、見ている僕まで幸福な気分になった。