いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)
菖蒲(あやめ)、杜若(かきつばた)ともにアヤメ科の草花で、紫・白の花をつけ、似ているため区別が難しいことから、いずれも優れていて甲乙つけがたいことをいう。
花菖蒲が美しい季節である。
ショウブと
ハナショウブ、
アヤメと
カキツバタと
ハナショウブ、区別がつかない。
「あやめ」を文字変換すると「菖蒲」となる。ということは菖蒲(しょうぶ)と菖蒲(あやめ)は同じもの?
どうも違うらしい。菖蒲湯に使うショウブは、朝廷の儀式や、端午の節句に薬用として使われるサトイモ科の植物である、と図鑑にある。
菖蒲(あやめ)はアヤメ科アヤメ属で、古く平安朝の昔、ショウブをアヤメと言っていたが、江戸時代にショウブとアヤメが区別されたそうだ。
では、花が咲く菖蒲(しょうぶ)はなんだろう。それをハナショウブといい、ノハナショウブを園芸種に改良したもので、赤紫の原種に比べて、白や薄い青紫、濃色の赤紫、絞りなど変化に富む。つまりショウブとハナショウブとは、まったく別のもの。
杜若(かきつばた)もアヤメ科アヤメ属で、アヤメは山地の乾いた草原に咲くが、カキツバタは水辺を好む。
ハナショウブとカキツバタの違いは、ハナショウブの花びらには明確な黄班が入いっているが、カキツバタには入っていない。
ということで、調べた本人も結局はなんだかわからない。つまり、ショウブもハナショウブも、アヤメもカキツバタもすべて別のものだということだけわかった。