愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ドイツ-スペイン(EURO´08 FINAL)

2008-06-30 12:18:22 | 各国代表戦
観戦日 6/30(月)       
 
愛丸’s チェック        
このEUROもこの試合でラスト。
泣いても笑ってもこれで勝者が決まる。
魂のドイツか、テクニックのスペインか。
ドイツはバラック、スペインはビジャとチームの中心選手のけがが気になる。
ビジャは欠場が確定。
バラックは・・・。
ここまでくると、もう戦術がどうの、システムがどうのって言ってる場合ではなく、もう気持ちの問題。
そうなると、ドイツの方が多少有利なような・・・。
とにかく、がちがちに守りあうような試合は見たくない。
点を取りに行くサッカーでしっかり楽しませてもらいたい。

まずは結果から。
スペインが44年ぶりにヨーロッパの頂点に。
毎度、毎度優勝候補に挙げられ、無敵艦隊なんてもてはやされても、ベスト8ぐらいで敗れ去ってたスペインがやっと結果を出してくれた。
やっぱりあのテクニックは最大の武器になった。
中盤で主導権が握れると、いい流れで攻撃ができる。
ここまで好調だった、D・シルバがうまく攻撃に絡めなかったのは痛かったが、それを補うかのように、チャビ、イニエスタがいい動きで攻撃にアクセントをつけた。
ビジャが欠場ということで、この試合はセスクを中盤に加えた、4-1-4-1。
セミ・ファイナルでこのクアトロ・フゴーネスが見事にはまったから、ここでもそんなに心配はなかった。
この大会前にさんざん騒がれたこのシステムだったが、お世辞にも機能してるとは思えなかった。
とくにセスクが遠慮気味。
チャビとの共存は無理かと思ったが、この大会中に見事にフィット。
アラゴネスがうまくチームを纏め上げた。
それと、F・トーレス。
このファイナルという舞台で、また男になった。
リバプール移籍で今までくすぶってたあの才能を開花させ、このEUROで更に逞しさが増した。
自慢のスピードとテクニックで奪った虎の子の1点は見事なもんだった。
あれはF・トーレスじゃないと決めれない。
攻撃ばっかりに目がいきがちなスペインだが、このスペインの優勝はCBコンビのがんばりにあると思う。
プジョルはあの魂でDFリーダーとして、しっかり纏め上げ、マルチェナはここまでの不甲斐無さと不安定さを完全に払拭した。
このふたりがしっかりやってくれたから、カシージャスも安心してゴールマウスの前に立っていられたのでは。
GLを完璧なかたちで突破し、イタリアをPK戦の末に撃破、ロシアは自慢の攻撃でねじ伏せ、ファイナルではドイツを全ての面で上回り、完全優勝。
まだまだ若いチームだし、2010W杯も期待が持てそう。
なんだかんだで、スペインがこのEUROで一番魅力的なサッカーを展開し、一番安定した戦いを見せた。
ドイツはテクニックの面で劣ってるのを、なんとかフィジカルで対応しようとしてたが・・・。
けがが心配だったバラックだったが、スタメンから飛ばして行き、目じりを切るという負傷を追いながら必死で戦った。
後半、さすがに運動量は落ち、いつものバラックではなかったが、気持ちは伝わってきた。
ちょっとイライラしてる部分も目立ったが、キャプテンとしてしっかり仕事はできてたと思う。
これにシュバインシュタイガー、ポドルスキがうまく乗せられればよかったんだが、このふたりがここまでほど活躍できなかった。
スペインにテクニックで対抗できそうなふたりだったが、ほとんど仕事という仕事はできなかった。
もっとポドルスキが左サイドを仕掛けれればよかったんだが、いいシーンは1回ぐらい。
もっとやれたと思うが、ファイナルの重圧に押しつぶされたか。
ドイツは最後にDFのスピードって面でやられてしまった。
こkまでなんとかフィジカルで対応し、レーマンの好セーブなんかで踏ん張ってきたが、F・トーレスにはこれが通用しなかった。
レーマンはいろいろ言われはしてたが、何度も失点しそうな場面を救った。
この試合も、レーマンが救ったシーンが何度あったか。
窮地に追い込まれてから力を発揮するドイツだが、この試合は、最後にはスタミナも尽き、あのゲルマン魂は発揮されなかった。
魂を技術が上回った試合になった。

感動のフィナーレのとき、S・ラモスがプエルタがプリントされたTシャツを着て登場。
カシージャスがトロフィーを掲げたときも感動だったが、S・ラモスが天国のプエルタにトロフィーを掲げたときには涙が止まらなかった。
この代表になんかしらの力を与えてくれたのかも。

これで今シーズンのヨーロッパサッカーは全て終了。
今現在進行中の移籍市場だが、かなり今夏は動きがありそうなので、ビッグクラブがどう変貌を遂げるか楽しみ。
早く各リーグ開幕してくれないかな~。

最後に、このスペインのメンバーに心から感謝し、最大の賛辞を送りたい。
おめでとう、スペイン!!!

スコア 0-1

<得点者> 
スペイン   F・トーレス
~愛丸's MVP~
F・トーレス(なんといってもあの得点が全て。ヘッドでメルテザッカーの上を行ったり、スピードでラームを振り切ったり、この大事な場面で仕事をした。これぞ、エース)

LDUキト-フルミネンセ(リベルタドーレス杯 ファイナル)

2008-06-27 22:42:39 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
ファイナルの1legはキトでの戦い。
このファイナルに限り、アウエーゴールは適用されない。
これがどうでるか。
カーサ不敗神話を誇るLDUキトだが、このフルミネンセとはGLで同居。
そのときのキトでの戦いはエンパテ・ア・セロ。
負けてはないが、勝ってもない。
このときみたいに攻めきれない試合になるのか、それともこれがファイナルってことで全力でいくのか。
フルミネンセはなんとかGLの再現をしたいところ。
1回この高地で試合を経験してるのはでかい。
それにサンパウロ、ボカと最近のリベルタ優勝経験チームを撃破してきたのも自信になってるはず。
強気なサッカーが展開できれば。

LDUキトは前半で勝負を決めにいった。
右のゲロンが切れてること、切れてること。
ここまで切れてるゲロンを止めれるDFが世界にいるのかってぐらい破壊力満点だった。
このゲロン、ここまでは自分の個人技で抜ききってからのクロスってのが目立ってたが、この試合ではアーリークロスからチャンスを演出。
そのアーリークロスの精度の高いこと。
先制点はこのアーリークロスからだった。
いつもみたいに突破するだろうと決めてみてたら、こんな芸当を見せてくれた。
これにはフルミネンセのDF陣も驚いたことだろう。
特にラテラウのJ・セーザルはゲロンの対応に追われっぱなし。
自慢の攻撃性を見せることはできなかった。
この先制点のあとに、コンカが目の覚めるようなFKで追いついてみせたが、ここでLDUキトはひるまなかった。
更に攻撃性を増し、あれよあれよの4得点。
これを前半で挙げてみせた。
2点目はF・エリンケのスーパーセーブのこぼれをゲロンがダイレクトで叩き込んだもの。
3点目、4点目はCKから。
F・エンリケがここまで失点するとは思わなかった。
それだけ、LDUキトの攻撃が見事だったってこと。
右のゲロンばかりが目立ってたが、左ではボラーニョスよりもラテラルのアンブロッシの方がより目立ってた。ここまで攻撃的なアンブロッシはこれまで見れなかった。
その分ボラーニョスが霞んで見えたが、この男もしっかり自分の仕事はこなしてた。
マンソがここにきてちょっと元気がないが、マラカナンではこの男に頼ることが多くなりそうで、2legで活躍してもらおう。
前半、ここまで飛ばしたLDUキトは後半バタバタになり、開始早々失点したが、そこから耐えた。
後半の終了間際、ウルティアの1点もんのシュートをF・エンリケがスーパーセーブで止めたシーンに嫌な予感もするが、この勢いでマラカナンでも戦ってもらいたい。
この勝利はそうとう自信になったはず。
エクアドル勢で最初の南米チャンピオンを目指して2legも戦ってもらいたい。
フルミネンセはアウエーゴールが適用されたにしろ、2点が必要。
ここまで豪快に失点するとは・・・。
ここまで守備で崩れることがなかったチームがまさかの4失点。
あれだけサイドに出てこられると、自慢のラテラウの攻撃参加は全く期待できなかった。
守備一辺倒の前半で前線で孤立したワシントンはイライラを募らせ、後半にドドーと交代。
ここで溜めたものをマラカナンで爆発させてくれることだろう。
このチームで日本って気持ちは他の誰よりも強いだろうし、ここでやらなければどうしようもない。
チアゴ・ネーベス、コンカとトップ下のテクニシャンたちもFKで見せたり、あまり得意ではないであろうカベッサーダで見せたりと、それなりに仕事はできた。
このふたりのマラカナンでは更に輝きを増してくれるはず。
先にも書いたが、終了間際のF・エンリケのスーパーセーブがどうもフルミネンセに流れを呼び込みそうで、2legが楽しみに。
もう3点取らないと、90分で決着がつかないわけだし、はなっからワシントンとドドーの2トップで、その下にチアゴ・ネーベス、コンカと超攻撃的にいってもらいたい。
もう泣いても笑ってもマラカナンでの2legで今シーズンのリベルタは終了。
果たしてどちらのチームが12月に日本にやってくるのか。

スコア 4-2

<得点者> 
LDUキト   ビエレル、ゲロン、カンポス、ウルティア
フルミネンセ  コンカ、チアゴ・ネーベス
~愛丸's MVP~
ゲロン(前半のこの男の切れはとんでもなかった。あんなアーリークロスを持ってるとは。2legもこれぐらいやれるかどうか・・・)

LDUキト-クラブ・アメリカ(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-27 20:27:27 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
1legはクラブ・アメリカカーサで1-1。
この2legはLDUキトが有利に試合を運べるはず。
カーサで不敗神話を築いてるLDUキトがまさかここでその神話が崩壊するとは思えない。
ただ、クラブ・アメリカのカーサも高地。
ここでも他のチームよりかは普通に戦えそう。
両チーム、キーマンが出場できず、これがどう響いてくるか。
LDUキトは左で攻撃の起点になってたボラーニョス、クラブ・アメリカは守備の要ドミンゲス。
クラブ・アメリカの方が痛手は大きいような気がするが・・・。
とにかく、どっちも点がほしいはず。
LDUキトは点を取って相手を意気消沈させたいだろうし、クラブ・アメリカは点を取らないと始まらない。

試合は緊迫した激しいものになった。
いくとこはいくでしっかり攻めきってたが、どちらも守備に集中力を感じた。
点はほしいがやりたくない。
これが激しいプレーにつながったか。
ここでクラブ・アメリカは後半の早い段階でまたまたCBがいなくなってしまった。
これはそうとうな痛手。
3バックでなんとかまだ諦めず点を取ろうと必死だったが、LDUキトの守備陣を崩すことはできなかった。
カバーニャス頼みの攻撃ではやっぱり限界がある。
1legでも書いたが、中盤での組み立てというか崩しが物足りない。
もっとここでうまく攻撃を組み立てないと、いくらカバーニャスがいるとは言え、そんなに簡単に点は取れない。
クロスってのもなかなかいいものがなく、やっぱりカウンターでないと点が取れる気がしなかった。
LDUキトが点を与えないことに重きを置いてたから、うまくカウンターに転じれなかった。
メキシコ勢といて、初めてこのコパリベルタドーレス杯を手にしようと、気持ちは伝わってきたが、ここで姿を消すことに。
フラメンゴ、サントスを破ったようなサッカーがここでも展開できたら状況も変わったんだろうが、QFまでに全てを出し尽くしたか。
LDUキトはチーム史上初めてこの大会のファイナリストに。
フエラでしっかり戦って結果を出し、カーサでは自分たちのサッカーに自信を持って戦い負けることがない。
チームとしてのまとまりも感じた。
この試合は、ここまでLDUキトの攻撃を支えてきたゲロンやマンソが目立つのではなく、DF陣とボランチのベラがひじょうに目立ってた。
特によかったのがベラ。
中盤の底で気の効いたプレーで、相手の攻撃の芽を摘み、なおかつ効果的な飛び出しでボール奪取もしてた。
このボール奪取が効いてた。
ここまでうまくボールを掻っ攫ってくれると、うまく攻撃に切り替えられる。
この試合を見て思ったが、高い位置で攻守が切り替わると、かなりの確立でチャンスになる。
このベラが目立ったときは、LDUキトに多くのチャンスが訪れることだろう。
それと、ここまではマンソのかげに隠れがちだった、トップのビエレルがこの試合ではよくやってた。
点を取ることはなかったが、惜しいシーンは作れた。
クロスに合わせたカベッサがうまくゴールに飛んでくれてたら、早い時間帯に楽になったのに。
LDUキトはちょっと決定力ってのに問題がありそう。
崩すというとこまではかなりのレベルにはあるが、これを点に結びつけれない。
決めるべきとこで決めないと、ファイナルで結果を出すのは難しいかも。
CLと違って、このリベルタドーレス杯はファイナルもホームアンドアウエー方式。
となると、不敗のこのキトで1試合は戦える。
そうなると、マラカナンでどう戦うか。
アルゼンチンのチームを次から次になぎ倒してきたが、ブラジル勢とは果たしてどうか。
アルゼンチンより、ブラジルの方が高地に弱いイメージがあるので、ここはチャンスかも。
LDUキトもフルミネンセもどちらも日本で見てみたい。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ベラ(中盤でかなり効いてた。この高地でこの運動量も驚くべきことだが、あのボール奪取能力の高さもかなりのもん)

クラブ・アメリカ-LDUキト(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-27 18:55:43 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
うーん、なんだか地味なセミ・ファイナル。
クラブ・アメリカはここを突破して、ファイナルに進出してもクラブW杯に出られるわけではない。
南米のチャンピオンが出場するわけで、中南米の代表はもうパチューカに決まってる。
このコンペティションを制するって名誉のためだけにここはがんばってもらいたい。
LDUキトはここは願ってもないチャンス。
ここまでアルゼンチンのチームをことごとく倒してしたわけで、いいかたちでカーサに戻れると、勝機はある。
ここメキシコシティも標高2200mとかなりの高地だが、キトに比べるとまだまだ。
サイドのテクニションが輝ければ、フエラでも結果が出せそう。

クラブ・アメリカにフラメンゴ、サントスを破ったときの勢いが感じられなかった。
なかなかカバーニャスに効果的なボールが入らない。
この男にうまくボールが渡れば、なんとかしてくれるんだが・・・。
ここまでの対戦は明らかに相手が上の状況で、カウンターからカバーニャスってかたちが多かったが、LDUキトはそこまで押し込んでこなかった。
そうすると、自分たちで試合を作れるんだが、中盤で核になる選手がいなかった。
うまく中盤でためができて、そこからカバーニャスにって展開ができるんならよかったんだが、そうもいかなかった。
サイド攻撃もLDUキトの方が主導権を握っており、うまく活用できず。
なんとかオチョアの活躍で失点せずに耐えてたんだが、このオチョアのミスからアウエーゴールを許してしまった。
ビッグセーブも見せ、ひとり気を吐いてたオチョアだったが、ゲロンが個人技で抜ききって上げたボールをキャッチミス。
これに後ろから入ってきたボラーニョスがダイビングカベッサでゴール。
オチョアのミスも響いたが、このときのDF陣の対応が酷かった。
ゲロンにはふたりもついてたにもかかわらず、間合いをつめることができず、クロスを上げられたし、走りこんできたボーラニョスも誰も見てなかった。
守備陣の誰もがオチョア頼みになってた。
このへんの連携がうまくいかないと、2legはつらい。
それにレギュラーCBのドミンゲスが一発ロハで2legは出場できない。
これにはLDUキトのキーマン、ボラーニョスも道連れにできたわけで、ひとえにただ痛いだけではなかった。
それでも守備に不安があるのに、ドミンゲスがいないとなると、どうこれに対応するのか。
2850mの高地でただでさえうまく戦えないというのに、モチベーションが下がらなければいいが・・・。
アウエーゴールを献上はしたが、しっかり点は奪えて先制されてからの最低条件である、1-1のエンパテには持ち込めたから、まだなんとかなるか。
後は気持ちの問題。
LDUキトはゲロン、ボラーニョスの両サイドアタッカーが絶好調だった。
特にゲロン。
どれだけ個人技で突破したことか。
ペダラーダなんかも披露し、どこかホビーニョを彷彿させるものがあった。
スピードもあるし、あとは決定力が上がってくるともっと怖い選手になる。
中に切れ込んでってシーンが少ないし、縦を切られたらどうやってここを打開するか。
クラブ・アメリカレベルだとなんとかなるが、これがファイナルではそうも簡単にいかないはず。
ボラーニョスも突破に関しては全く問題ないんだが、この男も決定力。
何度か切れ込んでのミドルがあったが、オチョアにセーブされたのとポスト。
いい感じでシュートにはいけてたから、決まらなかったのは運か。
それでもフリーで打ててたし、決めてみらいたかった。
ここまでチームの攻撃を支えてきたマンソに元気がなかったのはちょっと気になる。
得意のカーサでは輝いてくれることだろう。
この男のファンタジーは見てるものを魅了する。
日本でも見てみたい。
さて、2legはカーサ不敗神話を誇るLDUキトが有利に試合を進めるだろう。
ほんと、クラブ・アメリカの気持ちが切れてなければいいが・・・。

スコア 1-1

<得点者> 
クラブ・アメリカ  エスケーダ
LDUキト     ボラーニョス
~愛丸's MVP~
ゲロン(かなり高い個人技を備えており、スピードも豊富。DFがなかなか詰めれない間もなかなかのもん。日本でも見てみたい)

ロシア-スペイン(EURO´08 SF)

2008-06-27 08:37:27 | 各国代表戦
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
グループDでの開幕試合の再現。
そのときはスペインがロシアを圧倒した。
ビジャのハットトリックのどで4-1の勝利。
スペインはこれで波に乗り、GLは他を寄せ付けずなんなく突破し、QFも世界王者イタリアにPK勝利。
ここまで危なげなく上がってきた。
4-4-2も機能し、バックアッパーも充実、今のところスペインに穴は見当たらない。
1回勝ってる相手だし、油断だけが怖いが、ロシアの今の状態を考えると、そんなになめてかかることはないだろう。
ロシアは自慢のアタッキングサッカーでスペインより優勢に出れれば勝機はある。
ただ、あの攻撃を恐れ、引いて戦うようなことがあると、GLでの再現に。
ヒディングマジックがここでも通用するか。

試合はビジャの負傷交代からぐっと動きだした。
それまではどちらも相手の出方を伺うようなサッカーで、自慢の攻撃力を発揮できてなかった。
スペインもあのこ気味いいパス回しは鳴りを潜め、どこか受けてる印象が。
イタリア戦に続き、両SBの攻撃参加も少なかったし、単独の仕掛けで局面を打開するシーンもなかった。
このままではと思った矢先にビジャのけが。
嫌なムードになったが、ここで投入されたセスクが完全にスペインにスペインらしさを取り戻させた。
クアトロ・フゴーネスがここに復活。
チャビ、セスクの共存が問題視されてたが、チャビが引いた位置でプレーしてればセスクも活きてくる。
F・トーレスの1トップに、トップ下にセスク。
セスクにはある程度の自由を与えないと。
アラゴネスおじいちゃんは頑固でどうしようもないかと思ってが、こういったところでの柔軟性はある。
後半は完全にスペインが主導権を握り、パスサッカーで相手を翻弄し、ここまで不調だったバルサコンビで見事な先制点を挙げた。
イニエスタが左でボールを受け、中に切れ込みながらの早いクロス。
これに2列目からチャビが飛び込んできてゴール。
すばらしい流れからの見事なゴールだった。
これでほぼ試合は決まった。
後半の20分過ぎにF・トーレス、チャビを引っ込め、グイサとX・アロンソを投入。
この段階で3枚の交代のカードを切ったときは大丈夫か?と疑問に思ったが、これがまたまた大正解。
ロシアが点を取りに出てくることはわかっており、そうなるとトップでグイサが活きてくる。
マジョルカでのプレーそのままに貴重な追加点をゲット。
これが世界の大舞台が初だとは思えないような落ち着きで、しっかりゴールを奪ってみせた。
このグイサにパスを出したセスクも完璧。
セスクは3点目のアシストも決め、これで、もう完全にスペインの中心選手に躍り出た。
ビジャのけがの状態がどうかわからないが、ファイナルはこのクアトロ・フゴーネスでいってみても面白いかも。
ビジャがいけるのであれば、4-4-2がベストだと思うが、このオプションも脅威で、ドイツもうかうかしてられないだろう。
M・セナとDFラインはロシアに全くいい攻撃を許さず、ほんとに完璧な勝利だった。
ここまでできがいいのも気になるが、いいものはいいんだから、自信を持ってファイナルを戦ってもらいたい。
ロシアはここまでいい状態で上がってきて、あのオランダに快勝を収めたサッカーが全くできなかった。
3戦目で復活したアルシャービンがチームを活性させたが、ここでは全くいいところを出せなかった。
ここまでアルシャービンが消えた試合は始めてかも。
M・セナの牙城を崩せず、いい仕掛けも、すばらしいパスも何もやらせてもらえなかった。
ジルコフもサイドで輝くことがなく、ボランチのふたりからも気の利いた展開は見られなかった。
負けるときってこんなもん。
ロシアはスペインに全く歯が立たなかった。
このチームがここまで来たことが快挙なわけで、ロシアの面々は胸を張って帰っていい。
ヒディングもよくやった。
やっぱり監督でここまでチームは変わることができるってことを証明してみせた。

これでフィナルはドイツ-スペインに決定。
ここまで点を取ってきてる両チームだし、0-0で延長PKなんて試合にはならないはず。
ドイツのあのフィジカル重視のディフェンスをスペインのテクニックがどうやって崩すか。
サイドを制したチームがふこのファイナルも制するような気がする・・・。

スコア 0-3

<得点者> 
スペイン   チャビ、グイサ、D・シルバ
~愛丸's MVP~
M・セナ(この男がロシアの攻撃を封じ込めた。アルシャービンに全く仕事をさせなかったことがこの勝利につながった)

ドイツ-トルコ(EURO´08 SF)

2008-06-26 12:37:37 | 各国代表戦
観戦日 6/26(木)       
 
愛丸’s チェック        
なんだかんだでここまで上がってきたドイツ。
クローゼ、ゴメスの2トップを諦め、4-2-3-1にシステム変更してから調子も上向き。
間違いなく優勝候補の筆頭に。
ここも気をつけるのはトルコのミラクルのみ。
実力では完全にドイツの方が上だし、やるべきことをしっかりやれればファイナル進出は間違いない。
トルコはけが人やらサスペンションやらでベストの布陣が組めない状態。
エースでキャプテンのニハトはけがの影響でもうビジャレアルに戻ったみたい。
手負いのトルコがまたまたミラクルを起こせるか、それだけが頼みの綱。
2度あることは3度あるって言うし・・・。

試合はドイツにポルトガル戦ほどの切れが感じられず、どこかダラダラした展開に。
しっかりやるべきことがやれてれば、さくっと勝っておかしくない試合だった。
ただ、試合内容がどうであれ、トルコのお株を奪うかのような試合終了直前のゴールで見事に決勝進出を決めた。
ポルトガルのサイドアタックを見事に封じ込めたのに、トルコのサイド攻撃にはあっぷあっぷ。
気持ちの入り方の違いだったのか、どうしてああも簡単にサイドをやられたのか。
ラームの守備はお世辞にも誉められたもんじゃないし、ヤンゼンを見てるみたいだった。
それでもラームは最後に仕事をした。
あの時間にあのオーバーラップでしっかり点を決めてみせた。
このゴールで全てを帳消しに。
このラームにパスを出したヒツルスペルガーもこのパスだけがよかった。
ボランチからの展開が全くできておらず、なにかに貢献してたわけでもない。
もし、あの得点がなかったら、ヒツルスペルガーとラームは戦犯扱いされてたに違いない。
でも結果は出したわけだし、これでいいんだろう・・・。
ここにきて、シュバインシュタイガーとクローゼに得点が生まれだし、攻撃での厚みという点ではだいぶよくなってきた。
最後は経験がもんを言う。
ポドルスキも不慣れな左のMFというポジションをだいぶこなせるようになってきた。
守備には不安な点が多いが、これを補う攻撃性がある。
おそらくファイナルもこの布陣で臨んでくるだろう。
あとはもう1回バラックに火が着けば、ドイツのEURO制覇は現実のものになる。
相手がスペインになるか、ロシアになるかわからないが、このドイツを下すのは容易なことではない。
クロアチアがやったようなサッカーができそうなのはロシアだが、これだとなんか決勝がつまんなくなりそう。
スペインとの派手な殴り合いが見てみたい。
トルコに奇跡は3度訪れなかった。
これだけけが人が出て、サスペンションで人がいないとなると、やりたいサッカーができるわけがない。
それでも十分ドイツを苦しめた。
いいサッカーをしてたのはトルコだったし。
先制し、逆転されはしたが、またまた後半の時間が押し迫ってきたときに同点に追いついたときはまたかと期待はしたが。
そこまでうまくいかない。
セミフの決定力、サブリ、カジムの突破、いいところはいっぱいあった。
この活躍した選手たちはまだ若いから、今後のトルコはひじょうに楽しみ。
たらればが言えるのなら、もしいつものメンバーで戦えてたら、このドイツになら勝利を収められたかもしれん。
ニハト、トゥンジャイがいない攻撃陣は手薄だったし、守備陣も急造。
代わりの選手たちはそれなりにやってたが、やっぱりいつものトルコではなかった。
ここまできたことを誇りに思い、2010年のW杯を目指してもらいたい。
ファイナルの座はひとつ決まった。
あとはスペインかロシア。
スペインにとってはまたのチャンスが訪れた。
このチャンスを逃すと、この先またビッグタイトルから遠ざかりそう。
素敵な攻撃サッカーでぜひともドイツとの決勝を戦ってもらいたい。

スコア 3-2

<得点者> 
ドイツ   シュバインシュタイガー、クローゼ、ラーム
トルコ   U・ボラル、セミフ
~愛丸's MVP~
シュバインシュタイガー(ダラダラ感満点のドイツの中で一番しっかりやれてた選手。しっかり同点弾も決めたし、この男の調子がすこぶるよくなってきた)

フルミネンセ-ボカ(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-25 14:52:59 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
ブエノスアイレスでの1legは2-2のエンパテ。
ボカはアウエーゴールを2つも取られ、かなり苦しい状況に追い込まれた。
QFでもこれと同じ状況だったが、相手が違う。
アトラスとフルミネンセでは気持ち的にも追い込まれ方が違うだろう。
ただ、ボカは2000年以降、このセミ・ファイナルに進出したときは必ずファイナルに進出しており、なおかつ、ブラジルのチームには12連勝中。
このジンクスがここでも通用するか。
フルミネンセはどう考えても有利なことに違いない。
この気持ちでしっかり戦えれば、ブラジルの宿敵ボカが相手とはいえ、問題なく勝ちあがれる。
このリベルタに賭けてるチームがどこまで進んでいけるか、これからが見もの。

試合は1leg同様、ボカが主導権を握る展開に。
1legの結果を踏まえると、出て行かざるを得ない状況ではあるんだが・・・。
それでも、この試合、バタグリアのパートナーがバルガスとどこか守備にも気を使ってる感が。
確かに先制されると、もうどうしようもないわけで、守備をおろそかにするわけにはいかない。
それでも点は取らないといけないわけで、攻撃はパレルモ、パラシオ、リケルメのトリデンテになんとかしてもらおう。
この3人とダトロでかなりのチャンスは作ったが、1leg同様、フルミネンセの強固で魂のこもった守備と、F・エンリケの好守に阻まれた。
パレルモのダイビングカベッサ、パラシオの効果的なミドルと入ってもおかしくないシュートは何本もあったが、決まらない。
超満員のマラカナンのサポーターの後押しもあった。
そんな感じで点は決まらないのかと思われたとき、やっぱりパレルモが決めてくれた。
頼れるのはエース。
ダトロが得意の左足ではない右足で上げたクロスを、ファーでフリーになったパレルモがニアを抜くカベッサ。
フリーになったパレルモの動きは見事だった。
このエースのゴールで一気にボカが有利になった。
1legでは取ったあとにすぐ失点をしたわけで、ここはどうやって戦っていくかがポイントに。
守ろうとしたらボカはしっかり守りきることのできるチーム。
それが・・・。
ドドーを投入し、点を取りにきたフルミネンセにしてやられた。
ドドーがもらったFK、ボカの誰もがチアゴ・ネーベスが蹴ってくるであろうと予測し、それに対応した守備組織を作ったが、蹴ったのはなんとワシントン。
これが見事にはまり、またまた取られたすぐ後に追いついた。
これでボカはまたまた窮地に。
もうがむしゃらに点を取りにいくしかなかったが、フルミネンセの守備陣を崩すことはできなかった。
前がかりになったボカはカウンターの餌食になってその後に2失点を喫し、これで今シーズンのリベルタはジ・エンド。
今年も日本でボカの勇姿を見たかったんだが、これは来年の楽しみに取っておこう。
全開のパレルモ、リケルメを見れる機会はそう長くは続かないと思うので、今年がチャンスだったんだが・・・。
フルミネンセはこの大会にかけてるだけあって、ボカよりも気持ちがこもってた。
これだけのサポーターに後押しされると、自然と力も沸いてくるだろう。
ワシントン、チアゴ・ネーベス、コンカが目立つシーンは1legよりも少なかったが、そん分、しっかり守備陣が奮起した。
ザゲーロのふたりはフィジカルでボカの攻撃陣を押さえ込み、ラテラウのふたりはスピードでしっかり対応した。
F・エンリケはゴールストッパーとして、この試合も輝き放った。
これだけしっかり守られると、ボカもどうしようもなかった。
チーム創設106年で初めてのリベルタのファイナリストに。
あと2試合をうまく戦えれば、12月、日本で開催されるクラブW杯に出場できる。
ワシントンはフルミネンセでまた日本に帰ってくるという目標があるみたいだし、その夢を叶えてもらいたい。

スコア 3-1

<得点者> 
フルミネンセ ワシントン、OG、ドドー
ボカ     パレルモ
~愛丸's MVP~
F・エンリケ(この男のスーパーセーブがなかったら、フルミネンセはいったい何点取られてたことだろう。ファイナルでもしっかり活躍してもらいたい)

ボカ-フルミネンセ(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-25 12:26:05 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
事実上のファイナルと言われてるボカとフルミネンセとの対戦。
フルミネンセが23年ぶりのリベルタ出場だから、なんだか新鮮な顔合わせになった。
ボカはまだ制裁期間中でボンボネーラが使用できない。
ボンボネーラでボカの勇姿を見るためにはどうしてもファイナルに進出してもらわないといけない。
リケルメの状態がどこまで回復してるかわからないが、この男は舞台が上に行けば行くほど実力を発揮する。
フルミネンセはなんとかしてアウエーゴールをもぎ取りたい。
1-2の敗戦までならプラン内か。
ワシントンがボカDF陣に風穴を開けることができれば、いいかたちでマラカナンに戻ることができる。

ボカらしい攻撃サッカーを堪能できた。
が、結果はボカにとって、誉められたものにはならなかった。
やっぱりここまで勝ち進んでくると、リケルメが本領を発揮し、流れの中からとFKで2得点。
パラシオの戻しに2列目から走りこんできたリケルメの姿を見て、もう安心した。
キープ力もいつも感じに戻ったし、必殺のスルーもいいかたちで通すことはできた。
リケルメの復活はうれしいことだったんだが、2失点しまうと・・・。
攻撃陣には何の問題もなかった。
パラシオは左右両サイドに流れ、かなりの運動量とテクニックでチャンスを演出し、パレルモも点は取れなかったが存在感は示してた。
ダトロがいい場面でシュートを外すシーンが目立ち、ちょっとネックになってたような気もするが、昨シーズンのできに比べると雲泥の差。
いいかたちで先制したあとに、FKから失点したのがでかかった。
確かにチアゴ・ネーベスのFKは完璧だったが、中であれだけチアゴ・シウバをフリーにしては。
先制したあとだったし、一番集中しなけっればならなかったシーンで、ミスが出てしまった。
流れの中ではDFラインがばたつくことはなかったが、セットプレーでやられるとどうしようもない。
リケルメが見事なFKで突き放し、サポーターの熱気も最高潮に達したところで、今度はここまで神がかったセーブを見せてたミグリオーレがミス。
QFでは獅子奮迅の活躍で、カランタの座を奪う勢いだったが、このミスで今後どうなることか。
チアゴ・ネーベスのミドルは確かに無回転で処理しずらいボールだったとは思うが、正面だったし、普通に弾けば問題なかったはず。
悩んでセーブしにいってたのが、手に取るようにわかった。
GKって職業は皮肉なもんで、いくらいいプレーを見せてても、ひとつミスをすればそれだけで戦犯扱いに。
いいものを持ってるGKなんだから、マラカナンでこの屈辱を晴らしてもらいたい。
チーム力だけ考えれば、間違いなくボカが上だった。
カーサでの試合ってのもあったんだろうが、守備の安定性、攻撃のバリエーション、タレントの質、どれもボカが上。
QFでもカーサで2-2のエンパテだったが、フエラで0-3の完勝を収めてる。
相手が代わって、それもマラカナンでの2legで、QFのようにうまくいかないかもしれんが、ボカならやってくれるはず。
フルミネンセは思ってもないような結果がひじょうに満足してることだろう。
ボカ相手に2つのアウエーゴールを奪ってのエンパテなんて申し分ないでき。
ほぼ劣勢に立たされてたが、数少ない決定機をしっかり決めてみせた。
フルミネンセを初めてみたとき、このチームで騒がれてたチアゴ・ネーベスがどんあプレーヤーか楽しみだったんだが、ベスト16の段階ではそんなに騒がれる選手かと疑問に思った。
それがラウンドが上に行けば行くほど輝きを増してきた。
コンディションもよくなってきたんだろうが、あの左足はかなり魅力的。
ひとりで局面を打開できるだけの力を持ってる。
この男と、コンカがボールを持つと、ワクワクしてしまう。
これに前線のワシントンがうまく絡めれば、決定機を作り出すことができる。
この攻撃陣がしっかり2legで攻撃的に振舞うことができたんなら、ファイナル進出も夢ではない。

スコア 2-2

<得点者> 
ボカ     リケルメ×2
フルミネンセ チアゴ・シウバ、チアゴ・ネーベス
~愛丸's MVP~
チアゴ・シウバ(同点カベッサーダも見事だったが、パレルモを押さえ込んだディフェンスも気持ちがこもってて見事だった)

サントス-クラブ・アメリカ(リベルタドーレス杯 QF)

2008-06-25 10:42:34 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
アステカスタジアムでの1legはカバーニャスの活躍でクラブ・アメリカが2-0で勝利。
誤審により、サントスのゴールが取り消されたりもしたが、この結果は妥当だった。
フラメンゴをマラカナンで0-3で倒してここまで上がってきた実力をカーサでいかんなく発揮した。
この1legの結果を踏まえて、サントスが90分で勝利するためには3点が必要。
最低2点は取ってPK戦まで持ち込まないと、先はない。
大量点に無失点、簡単なミッションではないが、応援に駆けつけたホビーニョのためにもいいサッカーを見せてもらいたい。

ここまで一方的にペースを握る試合ってのはなかなかお目にかかれない。
90分、ほぼ全てにおいてクラブ・アメリカ陣内で試合は進んでいった。
サントスは開始早々から、完全に超攻撃モード。
左のラテラウ、クレーベルなんかは左のウイングみたいな振る舞いだった。
この間見たセレソン・ブラジレイラにこういったラテラウが必要。
左足の精度はまずまずだし、スピードもあり突破力にも優れてる。
それに攻撃がかなり好きそう。
R・カルロスの域には達してないまでも、この間のジウベルトよりは使えそうな人材。
このクレーベルから何度もいいボールが供給されたが、中でうまく合わせれなかったり、オチョアの好守に阻まれたりで、なかなか点が奪えなかった。
この左サイドから取れないと見ると、中央から仕掛けたり、ミドルを狙ったりと、いくつもの攻撃パターンでクラブ・アメリカのゴールに迫っていった。
フリーで打っても枠にいかなかったりと、自滅の感もなきにしもあらずだったが、クラブ・アメリアのDF陣がしっかり集中して守りきった。
オチョアの安定感がこのDF陣に安心感を与えてた。
前半を無得点で折り返し、後半も攻めに攻めたが、なかなか点が奪えなかったが、ここまであまり攻撃の起点になってなかった右サイドからの崩しでようやく先制点をゲット。
ワンフェイント入れたクルザメントにファーに流れてフリーになったK・ペレイラが逆サイドのネットに吸い込まれるようなカベッサーダ。
スタジアムはかなりの盛り上がりに。
サントスもこれで更にいけいけモードになって攻め立てたが、クラブ・アメリカはこの失点で慌ててなかった。
ここでのクラブ・アメリカの落ち着きがこの試合の結果に繋がった。
このQFの前にフラメンゴをマラカナンで下したってことがそうとう自信に繋がってそう。
サントスは怒涛の攻撃で何度もクラブ・アメリカのゴールを脅かしたが、オチョアを慌てさせるまでにはいかなかった。
モリーナのミドルがゴールネットの上を掠めたのだけ、あわやのシーンだったが、それ以外はオチョアが全て反応。
それもほぼ正面。
先制点を挙げたK・ペレイラには何度も決定機が訪れたが、決めたの1つと、カバーニャスとの違いがまざまざと出てしまった。
サントスのエースも2点、それ以上のゴールを奪えれば、チームはSFに進出することができたのに・・・。
まだまだセレソン・ブラジレラにって器ではない。
超攻撃的に、見るものをあきさせないサッカーを展開してくれたサントスには感謝する。
できれば点が取れたらよかったんだが、こういうときもあるんだろう。
観戦してたホビーニョは自分がピッチに立ちたかったはず。
クラブ・アメリカはこれでリオとサンパウロの両巨頭を下す大金星。
フラメンゴにはフエラでの逆転勝利で、サントスにはカーサでのリードをしっかり守りきる理想的な展開で勝利。
この大会で優勝したとしても、優勝という名誉がもらえるだけで、クラブW杯には出場できないが、南米以外のチームとしての初優勝ってのを目指してもらいたい。
このストイックなサッカーができれば、高地での戦いを強いられるSFもなんとか乗り切れるかも。
クラブ・アメリカ対LDUキトという地味な戦いに感じられるが、意外とチーム力で戦う両チームなので、おもしろい試合になりそう。
熱狂的なサポーターの元、激しいセミ・ファイナルに期待する。

スコア 1-0

<得点者> 
サントス   K・ペレイラ
~愛丸's MVP~
R・ソウト(ボランチとしての守備的振る舞いも申し分ないんだが、サイドに流れてのクルザメント、中に飛び出してのフィニッシュ、かなり積極的だった)

フルミネンセ-サンパウロ(リベルタドーレス杯 QF)

2008-06-24 23:50:14 | その他
観戦日 6/24(火)       
 
愛丸’s チェック        
リオデジャネイロのチーム対サンパウロのチームの2leg。
1legはムルンビーでアドリアーノのゴールを守りきったサンパウロが勝利。
この結果を受けてのマラカナンでの2leg。
フルミネンセは点を取らないことには始まらない。
ここ8試合ほどゴールに見放されてるワシントンがここで復活することができれば、23ぶりのリベルタ挑戦で、チーム史上初のベスト4も見えてくる。
フルミネンセはカンピオナートを捨てて、ここに全力投球。
なみなみならぬ意欲を感じる。
サンパウロは自慢の守備でしっかり守りきれれば次のラウンドへ進出できる。
攻撃はアドリアーノ頼みだが、この怪物が輝きを取り戻せば、フルミネンセの守備陣をひとりで切り裂くことができる。
フルミネンセの攻撃とサンパウロの守備、どっちが上を行くか。

試合開始から10分でフルミネンセが先制。
これでフルミネンセは最低限の仕事を果たすことができた。
こんな早い時間に点が取れたってことは、ここからどう出るか、考えどころ。
立て続けにゴールを狙いにいって、カウンターを食らってはどうにもならないし、守りに重点を置いても、ドローのまま。
この先制点、ひさびさにワシントンが決めてみせた。
浮いたボールをカベッサーダで落としたボールを、DFの前にうまく入り込んだワシントンが右足のアウトでうまく流し込んだ。
フェイント気味のシュートに名手R・セーニはうまく反応できなかった。
日本でやれてたブラジル人が地元のそれもリベルタという大きい大会で結果を出すなんて、なんだか複雑な気分。
日本のレベル高いわけではなく、ただ本人がすごいってことか。
この先制点後、フルミネンセは攻撃的に出なくなった。
どこかにアウエーゴールを取られることを恐れてたみたい。
そなると、サンパウロがじょじょにペースを握るようになり、後半は押されっぱなしに。
そこで許してはならないアウエーゴールをアドリアーノに奪われてしまった。
ここまでなんとか連携しながらアドリアーノを食い止めてはいたが、このときだけフリーにしてしまった。
左からのクルザメントにどんぴしゃのカッベサーダ。
これで1-1。
アウエーゴールを奪われ、フルミネンセが勝ち上がるにはここから2点が必要に。
って思うまもなく、直後に同点ゴールをドドーが奪ってみせた。
当たりそこないのシュートがフェイントになり、R・セーニの反応を鈍らせた。
これでもまだ2-1でアグリゲートスコアは2-2なんだが、やっぱりアウエーゴールが響いてくる。
怒涛の攻撃を披露しても、サンパウロの本気のディフェンスを打ち破れず、試合はアディショナルタイムに。
ここでやってくれたのがワシントン。
チアゴ・ネーベスのCKを見事な高さでカベッサーダ。
劇的な勝利を呼び込んだ。
8試合ゴールから遠ざかり、サポーターからだいぶブーイングを浴びせられてた男がチームのため、サポーターのために見事なゴールを決めてみせた。
フルミネンセは攻撃的な中盤のチアゴ・ネーベスとコンカがうまい具合にボールを持てればチャンスになるが、ここが押さえられると、なかなかトップにボールが収まらない。
SFの相手はボカだし、ここをうまく機能させないと、うまく戦えないはず。
サンパウロは不運なシュートを決められ、ここで姿を消すことに。
しっかり足に当たったシュートなら、R・セーニも止められたんだろうが、仕方がない。
取られるときってのはこんなもん。
ゴラッソなゴールを決められたんなら納得もいくんだろうが、ちょっとおさまりがつかないかも。
力負けって印象はなく、次やったら結果は変わってくるかも。
アドリアーノはそれなりの仕事ができてたと思うが、最初からパートナーがアロイージオだったら、もっと働けたはず。
攻撃的に振舞ってたら、違った結果になってた。
完全アウエー、それも今世紀になって一番の収容人数になったマラカナンでは、攻撃的にってのは難しかったか。
フルミネンセはチーム史上初のセミ・ファイナル、相手はボカ、申し分ない舞台は揃った。
中盤のふたりが輝けば、ボカをも制覇できるかも。

スコア 3-1

<得点者> 
フルミネンセ   ワシントン×2、ドドー
サンパウロ    アドリアーノ
~愛丸's MVP~
ワシントン(浦和を世界3位に導いた男が、今度は地元に戻ってフルミネンセを南米ナンバー1の座に導いてくれるかも)