愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バーミンガム-トットナム

2010-01-31 17:31:37 | プレミアリーグ
観戦日 1/31(日)       

愛丸’s チェック
前節、チェルシーとのアウエー戦で無敗記録が止まったバーミンガム。
ただ、あのチェルシーとのアウエー戦ってことを考えると、そう悲観的になる必要はない。
問題は、久しぶりに負けた後の、このホームでのスパーズ戦。
相手は4位のチームだし、ここも簡単に行く試合にはならないだろう。
今までやってきたあの堅守をここでもやれるようなら、今シーズンのバーミンガムには期待が持てる。
スパーズは、なんとか4位というポジションにいるが、シティとは2試合、ビラとは1試合消化試合が多い。
それでいて、ポイント差が1と2では、4位ってことに満足はできないだろう。
FA杯でも最後に追いつかれたりと、集中力の継続ってが不安材料。
念願のビッグ4崩し、CL出場を成し遂げるには、最後まで戦い抜く力が必要。

バーミンガムは、ホームでの強さ、最後まで諦めない力ってのを忘れてはなかった。
もう90分になろうかってところまで0-1と1点のビハインド。
これを見事に追いついてみせた。
後半の後半では、しっかりボールポゼッションできても、詰めが甘く、フィニッシュまで持ち込めないイライラした雰囲気に。
スパーズの攻撃に耐えるだけの守備力はあったんだが、そこからカウンターを仕掛けられず、ゆっくりボールを回すサッカーに終始。
セントアンドリュースのサポーターも打てって感じの声援が大きくなってきた。
それをうまく打開できたのは、ワンタッチのパス交換。
ボウヤーに代わって入ったミチェルが、この起点に。
中盤センターのB・ファーガソンもこれに応えるようにここでのワン・ツーで中央突破を図るように。
これがバーミンガムの攻撃に新しい何かを生み出した。
こうなると、スパーズのDF陣も中央に目がいくようになり、サイドがうまく使える。
こういう状況でのあの同点弾。
左のマクファーデンがフリーでクロス。
これをファーサイドでふたりのDF陣に競り勝ったジェロームが折り返し。
ここに詰めたのが、左SBのリッジウェルで、左のサイドを完全に攻略しての得点になった。
ゆっくりボールを回してるだけだったら、ここまでサイドがフリーにならなかっただろうし、ダイレクトパスでの中央突破ってのがいかに大事かわかった。
ボウヤーとミチェルは違ったタイプだし、ボウヤーにはボウヤーの良さもあるんだが、この交代で流れを変えたわけで、マクレイシュの采配がずばり当たった形に。
ベニテスが2度決定機を外し、だらだらした展開が続いた中、この中盤センターのパス交換で流れを一気に変えることができた。
基本的には、しかり守ってのカウンターってことでいいんだが、この攻撃ができるなら、もっとこういう試合展開に持ち込んでもいい。
攻撃は最大の防御になれるわけで、EL圏を狙うなら、違ったサッカーも必要になる。
スパーズはFA杯4回戦のリーズ戦同様、残りわずかのところで、勝利を逃がしてしまった。
どうもこの時間になると集中が切れてしまうのか。
ひとつの中央突破であれだけDF陣が右往左往するようだと、この順位でのフィニッシュは不可能。
リプレイもあるし、デフォーを早めに引っ込めたんだろうが、1点差の状況だったら、まだデフォーは残すべきだった。
R・キーンを投入しても、この男は周りとの連携が取れておらず、流れを悪くしただけ。
1点を守るサッカーではなく、追加点を取りにいくサッカーをすれば、こういう結果にはならなかった。
FA杯もそうだが、どうもこのチーム方針が間違ってそう。
あそこでしっかり勝ってれば、ミッドウイークに余計な試合を増やさなくてもよかったわけで、自分で自分の首を絞めてる。
モドリッチもまだ本来の力を出せてないし、ベントリーももうローバーズ時代のプレーを忘れかけてる。
よかったのはパラシオスぐらいで、中盤の構成がちぐはぐ。
あれだけのメンバーを抱えてて、冬にはグジョンセンも獲得。
出場できず不満分子になってる選手は切り捨ててってことになると、いつチームが崩壊してもおかしくない。
あのパラシオスの絶妙のスルーをR・キーンがしっかり受けてシュートできてれば・・・。
かつてのR・キーンなら追いついたはずだったのに、かなりスピードの衰えを感じるシーンだった。
スパーズはこんな感じで戦っていくと、この順位を守ることは不可能。

スコア 1-1

<得点者> 
バーミンガム   リッジウェル
トットナム    デフォー
~愛丸's MVP~
B・ファーガソン(守備での貢献が目立つ選手なんだが、この試合では大事な場面での攻撃参加でチームにいい流れを植えつけた。相手も混乱させたわけで、もっとこういうプレーを見せてもらいたい)

S・ヒホン-バルセロナ

2010-01-31 14:00:25 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/31(日)       

愛丸’s チェック
現在10位とここまで健闘してるヒホン。
カーサでは力を十分に発揮できるチーム。
ただ、相手はバルサ。
世界で一番強いチームを相手にどこまでの戦いができるか。
エル・モリソンの大声援を味方につけ、いつも以上のサッカーを展開しないと、やられてしまう。
ここから後半戦が始まるわけで、いいリスタートを切りたいところ。
バルサは無敗で前半戦を首位で折り返した。
これまで16回バルサは首位で前半戦を終えたことがあるらしいんだが、その16回、全て優勝してるというデータが。
ただ首位でターンしただけでなく、無敗ってのがすごい。
この勢いが衰えそうな感じでもないし、このまま行く可能性が高い。
コパ・デル・レイから開放されたのもいい方に向くだろう。

ヒホンは、なんとか1失点で耐え、後一歩のところまで行くには行ったんだが、決定機を最後まで迎えることができず。
いくら1点に押さえたにしろ、自分たちが点を取れないと、勝てない。
公式戦4試合無失点のバルサだし、そう簡単に崩せるわけでもないんだが、それにしても策が講じられなかった。
相手の嫌がる何かをやれればよかったんだろうが、あそこまでバルサに押し込まれたは、どうにもならないだろう。
前線でひとりビリッチが気を吐いたところで、簡単に跳ね返されるだけだし、もっとリスクを犯して攻めてもよかった。
これまでデ・ラス・クエバスあたりが積極的に前線に絡んでいってチャンスを作ることが多かったんだが、これが全く見られなかった。
バルサ相手にひとりで局面を打開できる選手なんてそういない。
中盤でゲームを作るリベラも、いい展開ができてないし、守備に廻ることの方が多かった。
こうなることは試合が始まる前からわかってたことだろうが、それなら、ほんと何か手を打ってもらいたかった。
守備ではあのバルサを1点に押さえたんだから、これは賞賛に値する。
よかったのが、GKのJ・パブロ。
これってシュートを何本かセーブ。
ここで勢いがついて、攻撃に転じれればよかったんだろうが、勢いがついたのは守備陣だけ。
チャビのスルーで何度も局面を打開されたが、最後のところで抜けた選手にしっかりついてフリーでシュートを打たせなかった。
これも1失点に押さえた要因に。
ここまで最後まで集中できた守備陣は、かなり自信をつけたはず。
これを考えれば、なんとか攻撃陣が奮闘してくれれば、勝ち点1は取れたかもしれん。
最後、セットプレーを立て続けに取ることができたが、キッカーに恵まれず、惜しいシーンも作れなかった。
流れの中から無理だったら、セットプレーでの工夫も欲しかった。
バルサは、ここ数試合の中では、一番よくなかったかも。
それは点が取れなかったってことで、崩しの部分では申し分なかった。
ペドロがカウンターからドリブルシュートを決めたからよかったが、ポセッシオンからの崩しで得たチャンスはトリデンテは結果を出せず。
ペドロなんか、この得点シーン以外に、3つは決めてもいいシュートがあったが、ふたつは枠に飛ばせず、ひとつはJ・パブロの好セーブに。
決定力の高い選手だが、こういうこともあるだろう。
ズラタンもチャビのいいパスを受けても決めれず、そろそろ得点をって言葉が、バルセロニスタから出てもいいころ。
メッシも4試合連続ゴールと行かず、得点は15で足踏み。
バルサのトリデンテもいつもいつもハイパフォーマンスってわけでもないので、こういう試合もあるだろう。
流れの中からの崩しでは、アンリが入るトリデンテよりも、ペドロがいた方がしっくりきてるし、重要な試合では、これが採用されていくかも。
チャビ、イニエスタのクラックふたりは、この試合でもいつものパフォーマンスを披露。
このふたりがこれだけやってくれれば、バルサのサッカーは見てて飽きない。
チャビのあの視野の広さに性格なスルー。
前にいる選手たちはそうとうやりやすいだろう。
マークがついてないわけでもないが、チーム全体で、チャビをフリーにしようって動きで、この男を輝かせてる。
それにチャビもしっかり応えてるし、これがバルサの強さか。
調子が悪いなりにもしっかり勝ち点3をゲットできてるし、後半戦もバルサがこのまま突っ走っていくだろう。

スコア 0-1

<得点者> 
バルセロナ   ペドロ
~愛丸's MVP~
チャビ(この男の最高のパス技術を見てるだけで、バルサの試合を見る価値がある。どれだけ効果的なパスを通したことか。誰かが決めてくれたらもっと輝いたのに・・・)

バーンリー-チェルシー

2010-01-31 12:34:09 | プレミアリーグ
観戦日 1/31(日)       

愛丸’s チェック
ホームでは強さを発揮するバーンリー。
ユナイテッドに勝ち、アーセナルとも引き分けてる。
ただ、コイル監督が電撃的にボルトンに引き抜かれ、この影響が少なからずまだチームにはある。
いち早く新体制に慣れれば、得意のホームではこれまで通り結果を残せるはず。
降格圏に落ちてしまったが、ウルブス、ハマーズとは勝ち点が同じだし、まだまだ残留の芽はある。
チェルシーは、ここ10試合負けてない。
前節も強さだけが浮き彫りになり、守備に定評があるバーミンガムから3得点をゲット。
アフリカ勢がいない中でのこの結果だし、これから主力が戻ってきたら、更に強さを増すのでは?
前節の勝利で、またまた首位に返り咲いたし、このままのポジションでフィニッシュしてもなんらおかしくない。

バーンリーは、やっぱりホームではやりやすいのか、だいぶチェルシーを苦しめることができた。
先制され、ずるずるいってもおかしくない展開だったが、後半の早い時間に追いつき、このまま勝ち点1は取れるって状況だった。
ただ、相手はチェルシー。
そんな簡単に勝ち点を取らせてはくれない。
ピンチを凌いでので、CKでテリーにやられてしまった。
集中が切れたわけではなかったんだろうが、時間も80分を過ぎたあたりで、疲労ってのも出たのかも。
そりゃ、チェルシーと、ここまで互角に渡りあえたんだから、全体が疲れててもおかしくない。
それを耐えれれば、チーム状態もぐんとアップしたんだろうが・・・。
昇格してきて、18位って順位にはいるが、相手がどこであれ、これだけホームで戦ってくれれば、サポーターは離れることはない。
バーンリーで目についたのはイーグルス。
この男、ユナイテッドの出身なんだが、どうも相手がビッグクラブになると、力を発揮するタイプ。
プライドみたいなものがあるんだろうが、切れのあるドリブルで好機を演出。
ニュージェントが逆のサイドにいてくれたら、まだテクニカルなサッカーを展開できるんだが、この試合は、ブレイクをトップ下に置く4-4-1-1。
これだと、テクニックでなんとかしてくれるのがイーグルスだけだし、こうなると、チェルシーはイーグルスをマークしてればなんとかなる。
実際、得点したシーンもロングボールからだったわけで、ニュージェントの状態がどうだかわからないが、イーグルス、ニュージェントを同時に起用してもらいたいところ。
これだけホームでやれるわけで、この力の半分でもアウエーで出すことができたら、もうちょっと上の順位にいけるはず。
こういうチームは、プレミアに必要さし、なんとか残留してもらいたい。
チェルシーは、ミッドウイークのバーミンガム戦とは全く違ったチームに。
この試合、アンチェロッティが最近はまってるデコのレジスタ起用を止め、今度は左サイドの左利きを3人入れるって布陣を組んできた。
4-3-3の前にマルダ、左のインサイドハーフにジルコフ、SBにA・コール。
これだと、A・コールのオーバーラップってのが効果的ではなくなる。
てっか、このサイドにスペースがない。
誰もが、サイドに流れてプレーしたがるし、効果的な布陣だったかと言えば、これははてなマークが。
なら、デコのレジスタ起用を推し進めた方が・・・。
全体的に動きが重く感じられたのは、連戦の影響もあるんだろうが、テリーの不倫騒動ってのも影響できてるかも。
なんだか、タブロイド紙に、ブリッジの元カノとの噂をすっぱ抜かれたみたいで、スタジアムからはボールを持つたびに大ブーイング。
チームの柱がこういう状況だと、少なからずチームに影響を及ぼしてしまう。
果たしてこれが真実なのかどうかわからないが、早く、こういう噂はかき消さないと。
ただ、テリーはこのブーイングに負けることなく、決勝点をゲット。
さすがプロ、さすがキャプテンってところを見せることはできた。
テリーのこういう状況にアレックスもつられたのか、クリアミスを拾われ同点弾を献上。
パートナーがどうであれ、チャンスをもらったんならしっかり結果を残さないと。
危ない感じのチェルシーだったが、勝ち点3をゲットしたのはさすが。

スコア 1-2

<得点者> 
バーンリー   S・フレッチャー
チェルシー   アネルカ、テリー
~愛丸's MVP~
テリー(ああいう噂が出ること自体は全く誉められたのもではないが、ピッチではしっかり結果を出した。いろんなものを押し殺してのプレーだったが、やるべきことはやった)

リバプール-ボルトン

2010-01-31 10:36:36 | プレミアリーグ
観戦日 1/31(日)       

愛丸’s チェック
激震の渦中にいるリバプール。
いまだカオスから抜け出せずにいる。
ミッドウイークのウルブス戦もドローと、勝てる相手から勝ち点3が奪えない。
このボルトン戦の後から、厳しい3連戦が待ち構えてる。
マージーサイド、アーセナル、シティと、このままなら全敗も考えられる相手との戦いが。
ここをうまく乗り切るためにも、このボルトン戦ではいい結果を残したい。
チームが上昇気流に乗れるような勝ち方ができれば。
ボルトンは、前節、コレルの前のチーム、バーンリーに勝利。
降格圏を脱する15位に順位を上げたが、消化試合の絡みで、19位とはまだ1試合で変わる勝ち点。
順位だけで安心するわけにはいかない。
今のリバプールになら、アンフィールドでもなんとかできるって思ってるはず。

リバプールがやっとリバプールらしい戦い方で、勝ち点3をゲット。
やっとこさの勝利ってわけではなく、相手をねじ伏せての勝利で、チームにも自信が戻ってきたかもしれん。
1点を先制するまでは、なんだか放り込むボールが多く、全体が連動してるイメージではなかったが、点が取れてからは、ダイレクトのパス交換も多くなり、いいサッカーを展開。
ジェラードがボールを触る機会が多くなると、チームはいい方向に進んでいく。
なんだかんだ言っても、リバプールはジェラードのチーム。
ここから、どうやってジェラードを活かすかを考えていけば。
そうなると、トップはエンゴグではなく、バベルが適任。
F・トーレスが戻ってくれば、それがベストなんだが、けがが癒えないなら、間違いなくバベルの方がいい。
この男の方が前線でキープができる。
後半、エンゴグとバベルが交代したんだが、こちらの方がチーム全体で、プレーしやすそう。
そろそろラファもこれに気づくはず。
アクイラーニがだいぶいいプレーができるようになってきた。
ジェラードより後ろでプレーするよりは、もっと前線んも近くでプレーした方がいい。
先制点も、この男が、ゴール付近まで上がって折り返したもの。
中盤の低い位置で裁くってプレーより、前線を追い越してのプレーの方が持ち味だし、ここもラファがうまく使っていけば。
けがの心配がなければ、もっとやれるわけで、リバプールのバリエーションも増えるはず。
M・ロドリゲスもちょっとずつではあるが、このチームにフィットしてきてるし、カイトが計算できるなら、中盤の構成が楽しみに。
この試合、リバプールで目立ったのがDF陣。
インスーアのオーバーラップは日に日に精度を増してるし、上がるタイミングってのもよくなってる。
このまま成長していってくれれば、マラドーナもほっとけない存在になるはず。
それとキルギアコス。
ボルトンみたいなフィジカルで勝負してくるチームには、かなり強さを発揮してくれる。
プレミアのどんなDF陣も苦労する、K・デイビスを最後まで完璧に押さえ込んだ。
ボルトンの起点をこれだけ押さえ込んだら、そうそうピンチを迎えることはない。
今のリバプールは、こういうチームには強さを発揮できるかもしれんが、アーセナルみたいなテクニカルなチームには果たしてどうなるか。
アッガーもベンチにはいたし、どちらのチームにもうまく対応できれば、このまま順位を上げれる状態に。
ボルトンは、K・デイビスを押さえ込まれ、攻撃の頼りが、イ・チョンヨンだけに。
この韓国のテクニシャンは、何度かチャンスを作ることができた。
リバプールがこの手のタイプに弱いってこともあるんだろうが、それでも、この世界的なチームに対して、自分のテクニックを披露し、好機を演出したんだから大したもん。
ただ、ベイスが投入され、右に廻ってからは輝きが失せたような・・・。
ペースも完全にリバプールに移ってたし、致し方ないかもしれんが、こういう状況で、やれるようになると、チームの中心的存在に。
今までボルトンの試合を見て、がんばってると思えたときは、Z・ナイト、ケイヒルが踏ん張ってたんだが、この試合では、このCBコンビに切れがなかった。
気持ちも入ってなかったように思えるし、Z・ナイトはちょっとテクニックでこられると、簡単に突破される。
ステインソンの突破も見られず、DF陣のできが、この結果に繋がったか。

スコア 2-0

<得点者> 
リバプール   カイト、インスーア
~愛丸's MVP~
インスーア(左の前にいたリエラよりかなり攻撃面で貢献。ディフレクトする運も味方につけたが2点目もゲット。このままいけばアルゼンチンの左SBのファーストチョイスに)

テネリフェ-バレンシア

2010-01-30 22:14:54 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/30(土)       

愛丸’s チェック
18位と降格圏につかってるテネリフェ。
寒波の影響を全く受けないカナリア諸島だし、フエラでの戦いってのがつらいのかも。
ただ、カーサでは熱狂的なサポーターを味方につけ、なんとか、この順位を抜け出してもらいたい。
相手は3位のバレンシアだし、一筋縄ではいかないチーム。
どこまでがんばれるかにかかってくる。
最後まで集中できれば。
バレンシアは前節、苦手のデルビー・バレンシアを4-1と圧勝。
いい気分で、この温暖なカナリア諸島に乗り込んできたはず。
D・シルバは、このカナリア生まれだし、気持ちもそうとう入ってることだろう。
前節の勝利をいい方に出すことができたら、苦手のテネリフェが相手でも結果は出せる。
ただ、気を抜くようなことになると、足元を掬われることも。

テネリフェはバレンシアを追い込むだけ追い込んだが、点が奪えなかった。
取れるチャンスはいくらでもあったが、テネリフェ攻撃陣の前にセサルが立ちはだかった。
あそこまでビッグセーブを連発されては、打っても入る気がしなかっただろう。
最初はアルファロ。
完全にバレンシアの裏を突いて、セサルと1対1。
この男の決定力からすると、決めても当然のシュートだったが、前に出てきたセサルを見て慌てたのか。
浮かすなりしたら、簡単に点は奪えた。
この後も、ことごとくセサルに阻まれ、決定機の数は明らかにテネリフェの方が上だった。
ニノもセサルの前に出てくるプレーに屈したのか、シュートはセサルに当てる始末。
普段だったが、もっと落ち着いて決めるはず。
それと、右のラテラル、J・エンスのミドルもいいところでディフレクトしてコースが変わったにも関わらず、これもセサルがビッグセーブ。
普通に打っても止められるし、運よくコースが変わっても、これまた止められてしまう。
セサルがここまで当たってなかったら、テネリフェは3-0で圧勝してた。
守備面では、絶えずボール奪取を狙うディフェンスで、バレンシアの攻撃陣よりも1歩も2歩も出足が早く攻撃の芽をいち早く摘んだ。
この積極的なディフェンスが常時できれば、相手がどこであろうと、苦しむはず。
D・シルバに仕事をさせなかったし、ここを潰したおかげで、ビジャが孤立するシーンが多かった。
この守備も狙ってやってたものだろうし、これだけのサッカーができるチームが18位ってのは考えられない。
バレンシアとの相性がいいってのも自信に繋がってたんだろうが、それでも、最後まで集中を切らさず、バレンシアに点をやらなかったのは立派。
このエンパテ・ア・セロは攻撃陣にとったらがっかりする内容だろうが、守備陣にとったら、自信のつく結果に。
バレンシアは、前節のバレンシアと全く違ったチームに。
押し込まれたら押し込まれっぱなしで、そこからカウンターに繋ぐこともできず、スピード感のないサッカーに終始。
セカンドボールを拾うことができてなかったし、全てにおいて、相手の出足に負けてた。
待ってボールを受けようとする選手が多く、前線の動きがまるでなさそうだった。
ボールポセッシオンがフィフティ・フィフティだったのも、バレンシアは自陣でのボール回しが多かったから。
ビジャもあまり動けてなかった。
たしかに、なかなかボールがこない展開ではあったが、それはビジャがうまく裏に抜け出そうとする動きをしないからだろう。
メッシとピチッチ争いをしてることを考えたら、もっとがむしゃらにいってもらいたかった。
D・シルバ、マタ、P・エルナンデスも仕掛けては取られの繰り返しで、なんとかコンビで崩そうって意思も伝わってこず。
あれだけ連動して4点も奪えた前節のバレンシアはどこへ。
バネガが唯一ピボーテで効果的な動きをしたとこ意外では攻撃面では全く見せ場を作り出せず。
負けてもおかしくない試合内容だったが、勝ち点1が取れたのはセサルがあれだけがんばってくれたから。
あそこまで決定機を止めてくれたら、もう何も言いことはない。
神様、仏様、セサル様。
聖セサルがバレンシアのゴールマウスに君臨してくれる限り、不甲斐無い結果にはならないだろう。
ただ、ここにおんぶに抱っこではいかん。
DFラインの踏ん張りに期待。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
セサル(ここまでバカ当たりきてくれると、安心して見ることができる。危ないって場面でも止めてくれるだろうって思えるし。まさにその通りで、完璧なセービングを披露)

チェルシー-バーミンガム

2010-01-30 15:57:57 | プレミアリーグ
観戦日 1/30(土)       

愛丸’s チェック
負けてないチーム同士の戦い。
チェルシーは、2試合消化試合が少なく、勝ち点48で現在3位。
首位ユナイテッドとの差は2試合を勝つとすると、抜く計算になるし、この順位で慌ててるって印象ではない。
FA杯でもビッグ4としてきっちり結果を残してるのはチェルシーだけだし、ほんとに強いチームって印象。
バーミンガムも11試合負けてないって言っても、そう難しい相手ではないだろう。
バーミンガムは待ち味の堅守でどこまで耐えることができるか。
0-0ってことをまずは考えてるだろうし、カウンターから1点でも取ることができたら。
あの安定した守備を90分やり遂げることができたら、自ずと結果はついてくる。
4位との差も5Pだし、CL圏も狙いないわけでもない。
そうなったら、とんでもない快挙ってことに。

チェルシーが堅守を誇るバーミンガムが全く寄せ付けずの完勝。
ここまで強さを発揮するとは。
FA杯で久しぶりに試したデコのアンカー起用を、ここでも採用。
バーミンガムぐらいの相手だったら、これで通用すると、アンチェロッティも踏んだんだろう。
ただ、これが効果的だったかと言えば、そうでもないような・・・。
試合終了間際に、このデコからのロングパスで決定的な3点目を取るには取ったんだが、もう試合は決まってる状況。
もっと白熱したときに、デコの存在感が目立つようだったら。
まだ試してる段階だろうし、これがピルロみたいになってくれたら、またチェルシーは武器をひとつ手に入れることに。
エッシェン、ミケルが戻ってきても、これでいくようだったら、アンチェロッティのほんとにやりたいサッカーってのが見えてくる。
この試合、久しぶりに切れきれのJ・コールを見ることができた。
4-4-2のトップ下で起用されるより、4-3-3の右の前での方がプレーしやすそう。
パスを出すよりもドリブルで仕掛けた方がいいみたいで、そうなると、スペースの多いサイドの方が持ち味は発揮できる。
それがよく出た試合になった。
先制点時のあのドリブル突破のクロスは見事。
これぞJ・コールってプレーだった。
この先制点でチェルシーはいつものプレーに徹することができたし、それだけ大きな得点になった。
J・コール以上によかったのがランパード。
追加点のあのミドル、簡単に決めれるものではない。
バイタルエリアでフリーでもらい、ワントラップして、そのボールをワンステップでシュート。
絶好調のJ・ハートでも止めれない位置へ、最高のシュートを放った。
ランパードに勢いが戻ってきたし、これでエッシェンが戻ってくれば、チェルシーの中盤は磐石になる。
バーミンガムの攻撃に迫力がなく、守備陣が目立つシーンはなかった。
いくつかこれはってシュートを打たれたが、これはツェフがしっかりセーブ。
守備陣には休めた試合になっただろう。
この調子をチェルシーはいつまで持続することができるか。
負けるチェルシーってのを想像しづらし、残ってるコンペティションは全て優勝するってことも不可能ではない。
アンチェロッティって監督はほんとに立派。
バーミンガムは早い時間での失点で、自分たちのペースに持ち込めなかった。
この後、なんとか立ち直りを見せたが、これもランパードの個人技に打ち破られ、このまま12試合ぶりの敗戦に。
ここでバーミンガムはズルズルいかないこと。
チェルシーに勝つってことは難しいし、ドローもそう簡単にできるものではない。
ってことを考えれば、引きずることもないだろう。
気分も新たに、次節のスパーズ戦に望んでもらいたい。
R・ダン、R・ジョンソンのCBコンビは最後は疲れを見せたが、よくやってた。
このふたりのがんばりがないと、バーミンガムのあの堅守は発揮されない。
J・ハートがバカ当たりしてることもあるが、それでも、DFラインがしっかりしてるから、ここまで負けないできた。
バーミンガムがいい試合をするときは、中盤でボウヤーが攻守で目立つんだが、この試合ではそれがなかった。
ここでがんばって奪ったボールをいち早く前線のジェローム、ベニテスにって形で点を奪ってきたんだが、ボールが出ないから2トップの存在も薄かった。
相手が強すぎたわけで、ほんと、次のスパーズ戦ではまたいつものバーミンガムサッカーを取り戻してもらいたい。

スコア 3-0

<得点者> 
チェルシー   マルダ、ランパード×2
~愛丸's MVP~
ランパード(輝いてた頃のランパードが戻ってきた。この男にはこのダイナミズムさがないと。得点源にもなってきたし、ここから調子を上げてきそう)

アストンビラ-アーセナル

2010-01-30 13:58:09 | プレミアリーグ
観戦日 1/30(土)       

愛丸’s チェック
ビラは、このアーセナル戦を勝利で飾ると、93~94シーズンのリーズ以来の快挙を達成する。
その快挙とは、ビッグ4全てから勝利を挙げるというもの。
果たしてビラはリーズ以来、この快挙をやってのけることができるか。
現在36Pで7位。
ただ、4位のシティとは2P差だし、もっと上を狙って戦っていってもらいたい。
アーセナルはFA杯でも破れ、残されたコンペティションは、プレミアとCLのみ。
このビラ戦からCLが再開するまで、かなり厳しい日程が続く。
ビッグ4との直接対決のオンパレード。
そこをうまく乗り切るためにも、このビラ戦で勢いをつけたいはず。
久しぶりのプレミア制覇のためにも、ここからがアーセナルの正念場。

ビラは、どこか攻撃に重点を置くというより、負けない戦いを選択してたような・・・。
他のビッグに勝ったときのような前に行く気持ちってのが足りなかった。
それだけアーセナルの攻撃がよかったのかもしれんが、ビッグ4全てに勝ったって自信がつけば、この後、もっと有利に試合に挑めたはず。
ここってところでのがんばりも出てくるだろうし、昨シーズンみたいな失速もないだろう。
ビラの最近の試合を見て、いつも言うことだが、A・ヤング、ダウニングの同時起用は、全く機能してない。
A・ヤングはやっぱり左で活きてくる選手だし、ダウニングを右に回しても、この男の良さは出てこない。
逆になると、A・ヤングがやりづらそうだし、M・オニールはまだこれに気づかないのか。
ダウニングが中でドリブルし、右のスペースへパスを出し、A・ヤングを使おうってシーンがあったが、このパスの精度が・・・。
このときのA・ヤングの怒りっぷりったら。
チームの輪が乱れても不思議ではない。
ビラがいい試合を展開し、結果を残してるときってのは、ミルナーが攻撃で目立ってるとき。
それがこの試合では、全く攻撃面で存在感がなかった。
1トップに変更し、ミルナーをひとつ前に上げたが、これでも最後まで目立つことはなかった。
全てを加味して、A・ヤングを左に、ミルナーを右に配した4-4-2がベスト。
アグボンラホールのパートナーはヘスキーよりもカリューの方がいいかも。
ヘスキーは下がっての守備に力を発揮するあまり、期待されてる前線の起点になれてない。
ポストプレーで活きてくれないと・・・。
守備面では、あのアーセナルをゼロに押さえたんだから、これは手放しで誉めていい。
セスクのドリブル、アルシャービンのドリブルと、個人技にやられるシーンはあったが、ポスト、クロスバーも味方につけた。
運がよかったってこともあるが、この結果は満足だきるものだろう。
アーセナルは、2点は取れて、快勝と呼べる試合になったはず。
それが、ビラとは逆に運がなかった。
セスクのあのドリブル突破からファーサイドを狙ったあのグラウンダーのシュートは完璧だった。
やっぱりセスクはすごいって感心させられた。
それとアルシャービンのドリブル突破からのシュートも。
これはフリーデルがセーブしたが、このこぼれがフリーのロシツキの前に。
しっかりシュートできたが、これはクロスバー。
ほんとにアーセナルにとったら不運だった。
不運だったのは、これだけではない。
ここまで移籍初年度とは思えない働きを披露してくれてたベルマーレンが前半のうちにけがで離脱。
代わりのキャンベルがなんとかやってくれたからよかったが、ベルマーレンは得点ってことも期待できる選手。
これからの厳しい日程をベルマーレン抜きで戦うってことになると、かなりつらい。
それとエドゥアルド。
筋肉系の故障っぽかったし、これは長くなるかも。
ベントナーが戻ってきた矢先にまたまたトップをやれる選手がいなくなった。
0-0って結果も納得できない上に、けが人をふたりも出してしまったアーセナル。
踏んだり蹴ったりとはまさにこのこと。
ビッグ4との対戦が今週末から続くが、これをうまく乗り切れるかどうか・・・。
この状況で、もしいい結果を出すことができたら、アーセナルの久しぶりのプレミア制覇ってのが見えてくるかも。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
セスク(パス能力も高いし、あのドリブルもさすがスペイン人と思わせるもの。シュートも正確だし、プレミアで一番うまい選手はこの男)

マンチェスターU-マンチェスターC(カーリング杯SF 2leg)

2010-01-28 21:46:54 | プレミアリーグ
観戦日 1/28(木)       

愛丸’s チェック
シティ・オブ・マンチェスターでの1legはシティが2-1で勝利。
オールド・トラッフォードではどういった試合展開になるか。
ダービーだし、熱くなることは間違いない。
ユナイテッドは、アウエーで取った1点を有利を考えるか。
ただ、延長までもつれ込まないと、このアウエーゴールは適用されない。
そうなると、90分でシティに点を取られず勝ちたいところ。
シティはドローで終われれば、このSFを突破できる。
国内3冠を本格的に狙ってるチームとしては、このダービーを乗り切らないと。
ユナイテッドをゼロに押さえ込むのは難しいだろうから、先制して楽に試合を進めたいだろう。
ただ、この試合でのユナイテッドは1legとは違うはず。

ユナイテッドが、この大事な試合で、力を存分に発揮した。
プレミアの前節で、ハル相手にいい試合ができたのが自信になったか。
最近、どこかあの強さが鳴りを潜めてたが、いいところで、それが目を覚ました。
V・デルサール、リオが戻ってきたDF陣には安定感が出てきたし、後は、攻撃陣が点を取れれば。
その攻撃面なんだが、前半は、やぱりルーニーが孤立することが多かった。
もっとギグスが近くでプレーするかに思われたが、左でのプレーが目立ち、なかなかルーニーの近くにいけず。
セントラルの3人も中盤での守備に追われ、まだ前線との間隔が開きすぎた。
サー・アレックスは、このルーニーとの距離ってのを後半しっかり修正することができた。
スコールズを下げ目において、キャリック、フィレッチャーを上げることに。
これが功を奏した。
ふたりが積極的に前線に顔を出し、エリア内でのプレーも多くなり、この積極策で2点目をゲット。
先制点は得意のカウンターからで、自分たちの形で点を重ねることができた。
ただ、テベスの技ありシュートで2-1と1legと同スコアになり、これは延長戦かと思われたATに、またまたやってくれた。
プレミアでの最初のダービーでもATにドラマが待ってたし、このダービー、今シーズンは何かが待ってる。
ショートCKでマークがずれたのか、ルーニーが中でどんぴしゃのヘッド。
やるべき選手が、いい時間にきっちり仕事をした。
この得点シーンの前にはギブンの神がかりなセーブで流れを断ち切られたかに思われたが、そんなことはなかった。
さすがユナイテッドと思わせる試合に。
これで、ビラの待つウェンブリーへ。
ハル戦で調子を上げ、このカーリング杯のダービーで、更に上昇気流に乗った。
日曜にはアーセナル戦が待ち受けてるし、いい状態でこのビッグマッチに挑めることだろう。
シティは、テベスのスーパーな左足のアウトのシュート、ギブンの神がかったセーブで、これで延長って思ったはず。
それが、またATでやられることに。
FA杯でのスカンソープ戦よりも、できははるかによかったし、気が抜ける場面もなかった。
そりゃ、カーリング杯のSFだし、相手はユナイテッドだし、熱くならないわけがない。
テベス、ベラミーがいると、気持ちも高ぶるし、このふたりがチームに好影響を与えてるのは事実。
それでも、ユナイテッドを打ち破ることはできなかった。
経験が足りないわけでも、チーム力が劣ってるとも思わなかったが、最後の気持ちが足りなかったか。
アデバまで投入し、勝負に出たが、これも決定打にはならなかった。
まだアデバは心の傷が癒えてなさそう・・・。
欲を言えば、キャリック、フレッチャーが高い位置を取り出したときに、中盤の選手たちがこれに対応できてたら。
コンパニ、ボヤタのCBコンビはよくやってたと思う。
それならもっと組織力を高めて、チームで守ることができれば・・・。
ギブンも自分の力を思う存分発揮できてたし、悪い試合内容ではなかった。
この借りはプレミアで返すしかない。
ユナイテッドの対戦は、もうプレミアしか残ってないから、ここでシティのサッカーを発揮できれば。
トレブルは無理だが、まだダブルの可能性は残してるわけで、ここからまた新たな気持ちで戦ってもらいたい。
今のシティにはそれができると思う。

スコア 3-1

<得点者> 
マンチェスターU  スコールズ、キャリック、ルーニー
マンチェスターC  テベス
~愛丸's MVP~
ルーニー(先制点時のギグスに通したあのロングパスは見事だった。今ならジェラードよりもいいロングパスが供給できる。それとあの決勝弾。あそこで決めるなんてまさにエース)

スカンソープ-マンチェスターC(FA杯 4回戦)

2010-01-28 19:53:13 | プレミアリーグ
観戦日 1/28(木)       

愛丸’s チェック
スカンソープもここでジャイアント・キリングを狙ってくるだろう。
このチーム、FA杯では5回戦が最高みたいで、このシティ戦を勝利で飾ることができれば、今までで最高の舞台まで上ることができる。
勇気を与えてくれそうな試合がいたるところで行われてるから、自分たちもって熱いものはあるだろう。
ホームでこれまでにない熱い気持ちを発揮できれば。
シティはこのFA杯も重要だが、ミッドウイークのカーリング杯の方がより気になる試合なはず。
ターンオーバーしてくるだろうし、普段先発で使われない選手たちのモチベーションが高ければいいが、相手をなめてかかって、ユナイテッド戦に目が向きすぎると、危ないかも。
そうやってやられたチームが今年は多いし・・・。

スカンソープって名前を聞くのも初めてだったわけで、このチームがどんなサッカーをやるかも到底わからない状況だった。
FLCのチームらしく、フィジカルで勝負するチームで、たまに相手を上回るパスで崩す場面も見られた。
シティにあっさり先制され、もうこれで終わったかに思われたが、ここで諦めるチームではなかった。
自分たちの持ってるものを出し切った印象が。
核になる選手が仕事をし、シティから2点を奪ってみせた。
1-1に追いつき、1-3と突き放されても、1点を返して、まだやれるって雰囲気をスタジアムに作った。
これだけやってくれれば、サポーターも満足だろう。
流れの中から崩してってのはやっぱり難しく、それならと研究されたセットプレーからの2得点。
直接決めたわけではなかったが、このプレーでの流れでのゴール。
ただ、1点目のヘイズは明らかにオフサイドだったが、ホームアドバンテージというか、これを認めてもらった。
ただ、オフサイドではあったが、後ろからのボールをDFに付かれながらダイレクトで決めたヘイズは誉められる。
2点目は、ロングスローから。
昨日見た試合でも、ロングスローにやられたチームがあったな~。
2メートルの長身を活かしたジョーンズが競り勝ちバックヘッドでボールを中へ。
これをヘイズがシュートし、ボヤタにディフレクトし、結果はOG。
これ以外にもシュートCKからヘッドでクロスバーに当てたり、フリーで抜け出してボールに触るもわずかに外れたりと、点になってもおかしくないシーンはあった。
ただ、4失点もしてしまうと、どうしようもない。
その守備だが、シティのテクニックには手も足も出なかった。
これがプレミアとFLCとの差なんだろう。
シティの出来がよくなかったから、ジャイアント・キリングを達成しても不思議ではなかったが、地力の差が出てしまった。
シティは、あのサッカーで4点も取ったんだから、満足だろう。
ただ、マンチーニは絶対にこの試合内容には満足してないはず。
前線からのプレスがもっとかけられたら、得点は増えただろうし、相手に合わせるような展開に持ち込まなければ、もっと力の違いを見せつけられたはず。
ベンジャニ、ホビーニョと怠慢なプレーが多すぎる。
ボールを受けたら、なんとか自分でしてやろうって気持ちが強すぎる。
ホビーニョは点を取れたからまだいいとして、ベンジャニの動きは酷すぎた。
ポジションチェンジを多くして流れるような攻撃をってことだったんだろうが、これはベンジャニには向いてないはず。
トップで張らせた方が、持ち味は発揮できそう。
サンタクルスのけがが思いの他重症で、テベス、アデバイヨールを食うぐらいの気持ちでやってもらいたかったが・・・。
これで、この男のスタメン起用ってのは少なくなるはず。
アイルランドがいたときはここからいいパスが供給され、いい攻撃が展開できたが、この男がピッチを去ってからは、更に個人に依存するサッカーに。
ユナイテッド戦も控えてるし、ここを全力で行く必要はなかったが、それでも、あのメンバーだったら、こんな苦しむ試合にはならないはず。
勝てたってことだが収穫か。
せっかくもらったチャンスを活かせなかった選手が多すぎる。

スコア 2-4

<得点者> 
スカンソープ   ヘイズ、OG
マンチェスターC M・ペトロフ、オヌオハ、シウビーニョ、ホビーニョ
~愛丸's MVP~
アイルランド(この男がピッチにいると、シティの攻撃は魅力が増す。もっと使ってもらいたいが、中盤セントラルだと、守備での不安が・・・)

ストーク・シティ-アーセナル(FA杯 4回戦)

2010-01-27 22:20:03 | プレミアリーグ
観戦日 1/27(水)       

愛丸’s チェック
ジャイアント・キリングを狙うストーク。
アーセナルが苦手とする相手であることは間違いない。
デラップのあのロングスローが火を噴くような展開になれば、目標を達成できるかもしれん。
フィジカル重視で挑むことは確かだし、しっかり中盤からの守備もできれば。
アーセナルのパスサッカーを封じることは簡単ではないが、ホームの後押しがあれば、いつも以上の力を発揮できるかもしれん。
アーセナルはなんとか省エネサッカーでここは突破したはず。
ベンゲルのことだから、若手を使ってくるんだろうが、この若手たちが持ってるもの以上の力が出せれば。
モチベーションは高いだろうし、意外と新しい発見があるかも。
主力を休ませるためにも、早い時間でストークを諦めさせたい。
いつものアーセナルサッカーが展開できれば、そう難しいミッションではないはず。

ストークがやってくれた。
今年のFA杯は、波乱の連続。
リーグ1のチームがユナイテッドを葬り去り、スパーズをATでリプレイに引きずりこんだり、FLCのチームがリバプールを打ち破ったり、ジャイアント・キリングが目白押し。
その流れにストークも乗っかった。
アーセナルのサッカーを後半は見事に封じ込め、追加点を上げて、見事な勝利。
開始1分にあのロングスローからフラーのヘッドで先制したので、チームに勇気が沸いてきたんだろう。
先に点を取ることの重要性が出た試合だった。
ただ、前半は、ここからアーセナルの時間が続き、40分過ぎに同点に追いつかれ、かなり危ない場面が続いた。
あおれをよく耐えた。
何本CKがあった。
それをなんとか耐え凌ぎ、後半見違えるチームに。
前半は中盤での激しさがなく、DFラインもズルズル下がることが多かったが、後半はこれが改善されてた。
アーセナルみたいなチームと対戦するときは、いかに中盤で激しくいって相手をつぶすかにかかってくる。
ここでのプレッシャーが少ないと、好き放題やられるわけで、これを防いだのが、この勝利に繋がった。
後半、セスクが全く目立たなくなってしまった。
アルシャービン、ラムジー、エドゥアルドを一気に投入されても、ストークは慌てることなく、これに対応し、危ない場面もそう作らせなかった。
1-1でも喜べる結果だったんだろうが、フラーが2点目を叩き込み、更にホワイトヘッドがダメ押し点までゲット。
この上ない試合展開で、アーセナルを4回戦で沈めた。
フラーとシリグの2トップはスピードもあるし、フィジカル勝負もできる。
それに左のエザリントンはテクニックでアーセナルの右サイドを翻弄。
デラップのロングスローもセットプレー以上の武器になってたし、守備では何と言ってもヒギンボザム。
危ない場面では、この男がからだを張ってブロックしてくれるし、セーレンセンも安心したことだろう。
こういうジャイアント・キリングがあるときってのは、チーム全体がいい動きを披露してくれる。
アーセナルはビッグ43つ目の早期敗退チームに。
普通に考えれば、ここで、格下相手に負けるわけがない。
カーリング杯を違って、完全に若手主体のチームではなかった。
セスクはいたし、デニウソンもいた。
ただ、レギュラークラスってことを考えると、かなりレベルは落ちる布陣に。
CBはアーセナルにこの冬に復帰したキャンベルとシルベストルのベテランコンビ。
今までのキャンベルだったら、フラーぐらいの選手に高さで負けることはなかっただろうし、フィジカルで当たり負けすることもなかったはず。
半年のブランクが出てしまった。
それと右SB。
最初はコクランで、3枚替え後は、中盤にいたイーストモンドがここに入ったが、ここが使い物にならなかった。
エザリントンに切れがあったことも確かだったが、ちょっとこのレベルではまだ戦うことができない。
トップに入ったトーマスも何も仕事してないし、主戦場はリザーブリーグだろう。
ベラがそれなりに奮闘したのに対し、ウォルコットは何か今までのプレースタイルを忘れてるような感じ。
このままだと、ベンチにも入れないことになりかねない。
けがするのが怖いのか、あの縦への推進力が失われた。
主力を3人投入しても、状況は変わらず、ここでアーセナルのFA杯は幕を閉じた。
ただ、これでプレミアとCLに集中できるし、いい方に考えることができたら。

スコア 3-1

<得点者> 
ストーク・シティ  フラー×2、ホワイトヘッド
アーセナル     デニウソン
~愛丸's MVP~
フラー(アーセナル相手に2点をゲット。マッチアップしたのがキャンベルだったことを考えると、なかなかのもの。スピードもフィジカルもいいものを持ってる)