愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ノリッチ-チェルシー

2012-01-22 11:11:05 | プレミアリーグ
観戦日 1/22(日)       

愛丸’s チェック
ノリッチは10位前後を行ったり来たりの順位。
ここまで無失点で終えた試合はなく、ここも厳しい戦いが予想される。
ただ、サポーターは楽観的に考えてるみたいで、ここまで、それなりにやれてるチームがELまで狙えるなんて思ってるらしい。
P・ランパードは、この風潮に釘を差し、今のチームの目標はあくまでも残留と、チームを引き締めてる。
チェルシーは、上位チームの直接対決がある今節、しっかり勝ち点3を奪って、差を確実に縮めたい。
それが可能な相手だし、ここで勢いに乗りたいところ。
まだ優勝を諦める順位でもないし、ここからがほんとに戦いに。

ノリッチが、今シーズン初めてのクリーンシートをなんとチェルシー相手にやってのけた。
組織だったいい守備を展開したし、チェルシーに多くの決定機を与えなかった。
中盤の選手の守備意識も高いし、自分たちがやるべきことを遂行できた。
こういうチームではないと、強豪と呼ばれるチームからは勝ち点は奪えない。
それにしても、90分、崩れることなく、よく守りきった。
いくらやるべきことをきっちりこなしたにしろ、チェルシーの選手を考えたら、これを突破して点を取ることはそう難しいことではないはず。
それを許さず、守りきったってことは、チームにとってかなり自信に繋がること。
監督が指標するサッカーをやれば、勝ち点は奪えることを証明したことだし、サポーターが騒いでるように、この試合を続けることができれば、EL圏も夢ではなくなるかも。
ただ、評価できるのは守備で、それも、この試合だけがよかったのかもしれん。
ここまで無失点で終えた試合はなかったわけで、たまたまここでうまくいっただけかも。
毎節ノリッチの試合を見てるわけではないし、この評価もこの試合だけのもの。
守備でこれだけやれるチームだから、あとは、カウンターの切れ味を磨くこと。
イングランド的な2トップで、サイドからの展開からチャンスをいくつか作ることはできたが、攻撃のレベルに関しては、ELを狙うものではない。
手数をかけず、ゴールを狙う姿勢は、こういうチームにはよく見られることだが、完成度は高くない。
相手がチェルシーだったし、とりあえず、守備に重点を置くってことで、攻撃の意識が低かったんだろうが、それでも、もうちょっとやってもよかった。
サイドでの高さ、フィジカル勝負では勝てるわけで、一度、ファーへの高いクロスからホルトが競り勝ってヘッドをしたシーンがあったが、こういうシーンを多く作りたかった。
ここで何か見出したかに思われたが、こういうい攻撃はこれだけ。
後半途中、S・ジャクソンというスピードが売りのFWを投入したが、この選手をうまく使うことができれば、カウンターのキレも増しそうだし、攻撃面ではまだ上昇の余地がある。
この戦いが常時できれば、降格ってことはなさそうなチーム。
問題はチェルシー。
この試合もF・トーレスは不発で、調子を上向きに思われたが、決定機を決めることができず。
どうもシュートに自信がない感じ。
いいときはもっと勝負して、きっちりゴールを決めてた印象だが、まず、DF陣との勝負をあまり仕掛けない。
相手を抜き切らず、右足のつま先で技ありのシュートを狙うシーンもあったが、こういうプレーが得意な選手ではない。
やっぱり、この男を活かすなら、システムを変える必要がある。
4-3-3を4-2-3-1にして、もっとF・トーレスにスペースを与えないと、自分のプレーができない。
マタをトップ下に置けば済むことだし、サイドにはスタリッジ、マルダとここをこなせる選手もいる。
ヴィラス・ボアスのやりたいサッカーではなくなるだろうが、昇格したチーム相手に1点も取れないような試合をやってるようでは、改革が必要ってこと。
それに、選手交代でも謎が。
点を奪って勝ち点3を取らなければならない状況で、どうしてF・トーレスとルカクを交代させたのか。
フィジカル勝負を仕掛けるのであれば、この交代は納得できるものだが、やるサッカーは変わってない。
ドログバが戻ってくるまでは、こんな感じの迷走が続く感じがするし、ヴィラス・ボアスにも限界が囁かれそう。
ポルトではやれても、やっぱりプレミアのビッグクラブは無理だったと思われても仕方ないし、思い切ったことをやらないと、またしてもチェルシーは監督の早期交代ってことに陥りそう。

 
スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
J・ルディ(慌てそうなシーンでも、最後までしっかりボールを見て、いいセーブを連発。この男のセーブで失点を防げたシーンは多かった。まだ若い選手だし、ここで自信をつけていけば代表も夢ではない)

マンチェスターU-ボルトン

2012-01-17 15:39:16 | プレミアリーグ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
プレミアで2連敗を喫したユナイテッド。
それでも、首位のシティとは3P差。
スパーズが下から猛追してきてるが、下を気にするのではなく、ユナイテッドはあくまでも上を狙うチーム。
先週末のFA杯でのダービーではシティをアウエーで退けてるし、年末年始の悪夢からは立ち直っただろう。
ここからユナイテッドの本気が見られそう。
ボルトンは、守備の要のケイヒルがチェルシーへの移籍が秒読み段階。
この男を失ってしまうと、これからがかなり不安に。
18位と降格圏をさまよってるし、ここから上昇するには大きなきっかけが必要。
ユナイテッドにこの地で勝つことができれば、そのきっかけになりそうだが・・・。

ユナイテッドが大きなことをやってのけた。
試合でどうのってことではなく、なんと、スコールズが現役復帰。
それでいて、この試合、セントラルMFで先発出場。
こんなことを誰が予想しただろうか。
スコールズが抜けて、このポジションの第一人者を見つけることができず、苦労する試合が多く、その打開策として、当の本人を復帰させる。
サー・アレックスぐらいしか、こんなことを想像する人間はいないだろう。
そのスコールズが、この試合の先制点をゲット。
持ってる人間はやることもでかい。
この前半のATでの得点が、どれだけユナイテッドに勇気を与えたことか。
この前までに、ルーニーがPKを外したりと、嫌な流れになってたところで、復帰初戦で点を決めてしまった。
改めて、この男の偉大さを知らしめる結果に。
やっぱり、中盤でこの男がゲームをコントロールすると、形になるし、これに答えるように周囲の動きもよかった。
ナニだけはいまいちだったが、ルーニー、ウェルベックの2トップも、右のバレンシアも、中盤センターでコンビを組んだキャリックも昨シーズンの輝きを取り戻した。
キャリックにいたっては、ダメ押しになる3点目のミドルを決め、これが今シーズンの2点目。
こういうプレーができる選手なんだし、もっともっとシュートを狙っていっていいはず。
スコールズの復帰で、いろんな意味で、肩の荷が降りたのか、おもいっきりのいいプレーが目立った。
ユナイテッドは、スコールズの復帰というビッグニュースだけでなく、FA杯でシティを打ち破ったってことも自信に繋がってるはず。
この地で完膚なきまでに叩きのめされたあの悪夢を、とりあえず振り払うことができたわけで、これが好結果に繋がらないわけがない。
ボルトンの肉弾戦にもうまく対応できてたし、リオにも何か輝くものが見られた。
ニューカッスル戦ではやられっぱなしだったが、この試合ではオーバーラップまで繰り出すだけの余裕もあった。
シーズンが始まった当初は、これぐらいのサッカーを簡単にやってのけてたチームだし、ここからシティを追う体制が整ったと言っていいだろう。
この試合を見る限り、やっぱりセントラルMFの補強ができなかったことが、この現状に繋がってるわけで、最高の冬の補強ができたってことか。
ボルトンは、うまく立ち回ることができてたんだが、前半をゼロで乗り切れなかった段階でどこか気が抜けてしまったか。
ケイヒルを欠いたDF陣は、もっと脆くなると思ったが、PKを与えながらも踏ん張って、このままいけるかに思われた。
ボグダンも当たってたし、力が劣るチームのGKが当たりに当たって無失点で切り抜けるって試合を何度も見てきたから、この試合もそうなりそうな予感がした。
ただ、ユナイテッドにはスコールズが復帰しており、流れがかなりユナイテッド寄りに。
前節までに対戦してれば、勝ち点を奪えたかもしれんが、ちょっと運がなかったか。
それにしても、ボルトンはどうしてK・デイビスを起用しなかったのか。
ユナイテッドDF陣にとったら、エンゴグよりもK・デイビスの方がやりにくかったはず。
リオがフィジカルでの勝負に弱さを見せてたし、しっかりスカウティングができてれば、ここは間違いなくK・デイビスを起用したはず。
エンゴグの持ってるものは計り知れないかもしれんが、リバプール時代からしても、そうそう花咲くとは思えない。
足元の技術は高いものがあるが、ゴール前での仕事ってことに関しては並みのFW以下。
K・デイビスに当てて、M・デイビスだったり、ムアンバ、サイドからイーグルスあたりが、このこぼれを狙うって攻撃がボルトンの持ち味なはず。
守備での要を失い、攻撃でも形を崩してしまったら、このままFLCに真っ逆さまってことに・・・。
ボルトンらしいサッカーもプレミアには必要だと思う。

 
スコア
3-0
<得点者> 
マンチェスターU   スコールズ、ウェルベック、キャリック                

~愛丸's MVP~
スコールズ(ユナイテッドの攻撃に幅と奥行をもたらしてくれる選手。やっぱり、この男の穴を埋めるのは本人しかいなかったってことか。それにしても先制点を奪うあたり、持ってる男は何かが違う。この点で完全にユナイテッドは乗った)

チェルシー-サンダーランド

2012-01-17 13:56:44 | プレミアリーグ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
年末はかなり不安定な戦いが続いたチェルシー。
マンチェスターの2チームだけでなく、ロンドンのライバルスパーズにも離されての4位。
下のアーセナル、リバプールとも1試合の結果でひっくり返る状況だし、ここからは全ての試合が大事になってくる。
ホームでの試合は、相手がどこであれ落とすわけにはいかない。
サンダーランドはシティに土をつけたり、M・オニール体制になって絶好調。
ここまで監督が変わっただけで、結果が伴うってもそう多くあることではない。
諦めない力を全面に押し出し、10位まで順位を上げてきたから、その勢いに乗って、ここでも勝ち点3を狙うサッカーを展開してくれるはず。

チェルシーはラッキーゴールを最後まで守り抜いて、泥臭く勝ち点3をゲット。
形はどうであれ、勝ち点3に変わりはないんだし、今はこれで十分だろう。
ラッキーゴールとは言え、それはランパードだけのことであって、右からのクロスをジャンピングボレーで合わせたF・トーレスはさすがだった。
これがクロスバーに当たって、そのこぼれが立ってたランパードに当たって入ったもの。
このF・トーレスのシュートなんかを見てると、この男はだいぶ状態が良くなってきてそう。
ドリブルでの突破にもキレが感じれたし、ようやく、この地で本来の姿を披露できるようになった。
まだまだスペースを与えられて、周囲との連携が取れてくれば、まだ輝けるはず。
いろんな人間が、この男の復活を望んでるだろうし、ヴィラス・ボアスもこの男を中心にしたチームを作ってもいいはず。
そうなると、マタは欠かせない選手。
同じスペイン人だし、この男のコンビってのはなかなか光るものがあった。
ただ、ランパードが前へ前へきてしまったら、F・トーレスが使いたいスペースが消されてしまい、ここは、まずはF・トーレスありきでプレーしないと。
あの得点シーンではF・トーレスがファーに流れたところを、中に詰めてきてのゴールだったし、こういう連携は問題ない。
中盤、もしくはサイドの選手がボールを持ったとき、F・トーレスの動きに合わせて、周囲が連動できれば、また違った攻撃が展開されるはず。
ここで問題が、中盤でパスを出せる選手がいないってこと。
エッシェンが戻ってきたが、この男もランパードに近いタイプだし、R・メイレレスもいいパサータイプではない。
こうなったら、いち早くマクイクランをインサイドハーフで起用し、ここから攻撃kを組み立てるサッカーってのもありかも。
それか、マタをトップ下に置く4-2-3-1。
リバプール時代、F・トーレスが最も輝きたのがこれだし、今のF・トーレスだったら、期待に応えてくれるはず。
この試合、アンカーのロメウの気の効いたプレーが目立った。
前線に顔を出すこともなく、周囲の動きをしっかり把握し、バランスを取るプレーに終始。
この男の安定感があるから、インサイドハーフのふたりは攻撃に専念できてるし、ここまで早くチームにフィットするとは思わなかった。
ミケルを完全にベンチに追いやったし、これからの成長が期待される。
どんな形であれ、チェルシーは、勝ち点3を積み上げていくしかない。
サンダーランドは、不運な形での失点1つだったが、チェルシーのゴールをこじ開けれなかった。
決定機の数はチェルシーよりも多かったし、これのどれかひとつが決まってたら、勝ち点を持ち帰れたんだが・・・。
一番決定機を不意にしたのが、左サイドのマクリーン。
いい形で中に入ってきて、フィニッシュに絡むシーンがちらほら。
S・ラーションの突破からのクロスが、ここに通ったが、うまく左足に合わせられず枠を捉えず、オフサイドなしで裏に抜け出してもコントロールが雑になってシュートまだ持ち込めず。
このどちらのプレーも1点ものだった。
ベントナーにもウィッカムからのスルーパスに抜け出しフィニッシュまで行けどもボールはクロスバーの上。
サンダーランドはいい形を作ってもフィニッシャーに問題が。
うまく守れてたし、またしても終了間際に諦めない気持ちで攻め込んでも点には繋がらなかった。
セセニョン、S・ラーションには個人技があり、マクリーンも左サイドからの仕掛けってことではいいものがある。
この武器を最大限に活かし、中で決定的な仕事をしてくれる選手の層が増してくれば、EL圏も狙えるチームに。

 
スコア
1-0
<得点者> 
チェルシー   ランパード                

~愛丸's MVP~
ロメウ(まだまだ若い選手だが、ベテランみたいな振る舞いでチームをうまくコントロール。攻め上がるシーンは皆無で、まずはバランスを取ることに専念。これから経験を積んでいって、ここから攻撃の起点になるようなパスを身につければ大化けするかも)

ニューカッスル-マンチェスターU

2012-01-05 15:54:01 | プレミアリーグ
観戦日 1/5(木)       

愛丸’s チェック
無敗で突っ走り、シティ、ユナイテッド、チェルシーとの過酷な3連戦後に調子を落とし、7位まで順位を落としてしまったニューカッスル。
それでも、主力が抜けた今シーズン、この出来は誉められるもの。
年末年始の過密日程をなんとか乗り切ることができれば、また上昇ムードを生み出すことができる。
本調子にないユナイテッドが相手だし、オールドトラッフォードでは勝ち点1が奪えた相手で、ここも期待が持てる。
ユナイテッドは、サー・アレックスの誕生日になんとホームで最下位ローバーズに敗戦。
2点を追いついたまではよかったが、セットプレーから失点して勝ち点を取り逃がすことに。
シティも負けてたことを考えたら、あれは絶対勝ち点3が必要だった。
シティがリバプールに勝ってのこの試合だし、負けはもう許されない。

ニューカッスルが好調時のサッカーを思い出し、ユナイテッドに全く引けを取ることなく、3-0の快勝を収めることができた。
ここまでユナイテッドに大差をつけて勝利したのはいつぶりなんだろう。
前半は、ポゼッションでも上回るシーンもあったし、時間の経過とともに、ユナイテッド、恐るに足らずと思ったはず。
点の取り方は、ロングボールからの攻撃とFKで、完全にユナイテッドのDF陣を崩してのものではなかったが、これもニューカッスルの戦い方。
危険な選手には90分プレスをかけ続け、最終ラインも集中を欠くことなく、守りきった。
全体でかけるプレスってのが、このチームの売りだし、華麗なパスワークから点を奪って、勝利をもぎ取るチームではない。
ノースイーストのチームらしく魂で戦う。
ユナイテッド相手にこれが体現できてたし、サポーターも新年早々大満足だったことだろう。
守備では中盤にティオテが戻ってきたことが大きい。
危険察知能力が高く、ギグスにボールが渡ると、まず最初にこの男がチェックに。
ギグスに自由を与えなかったことが、無失点に繋がったと言ってもいいし、カバイエとのコンビももう申し分ない。
プレミアでも有数のセントラルのコンビに成長してきたし、ここでの激しさが失われない限り、ニューカッスルが大崩れすることはないはず。
それと、やっぱりコロッチーニか。
あれだけポカの多かったCBが、ここまで安定感抜群になれたのは一体何があったのか。
チームの好調が自信に繋がったんだろうし、パートナーが代わってもパフォーマンスは落ちてない。
下がってからだを張るプレーもいいし、果敢にボール奪取にいくプレーでもミスを犯さない。
クルルの安定感もおもいっきりのいいプレーができることに繋がってるだろうし、この守備があれば、まだまだ順位が上がるはず。
攻撃では何といってもデンバ・バ。
ユナイテッドのDF陣は、この男にどれだけ手を焼いたことか。
スピード、テクニック、フィジカルどれも水準以上のものを持ってるし、あの先制ゴールのアクロバティックなシュートもお見事。
この男が攻撃の真ん中に居座ってくれれば、なんとかここに繋ぐサッカーができれば、点は期待できる。
ユナイテッドから今シーズン勝ち点4が取れた事実は、ニューカッスルをまだ上に導く好材料になる。
FA杯でのダービーを前に、ユナイテッドは問題が山積みに。
ここまで敗れた試合でも点は取れてたんだが、この試合はなんと無得点。
それでいて、連敗とこおkまで落ち込むのも久しぶりだろう。
ダービーでの大敗後もすぐさまチームを立て直すことができたが、この年末年始の過密日程では、悪い部分しか出てこない。
前節のローバーズ戦では2点のビハインドを追いつくまでが見せ場で、その後に追加点を奪われホームで敗戦。
この試合では、試合の入り方自体は悪くなかったが、攻めきれずミス絡みの失点でなんと3-0の敗戦。
選手層だのケガ人だのそんなことは関係ない。
この試合のスタメンを見て、誰がニューカッスルより劣るって考えるだろうか。
気持ちの問題が一番なはず。
右サイドにナニ、バレンシアと縦に並べながら、ここのコンビで局面を打開しようという気持ちが伝わってこないし、ギグスが激しいマークを受けても、これを手助けようろチームでカバーするシーンも少ない。
個人が個人でしかプレーしてない印象で、サー・アレックスの神通力ももう通用しなくなったか。
リンデゴーの不安定さも目立ったし、リオにも衰えが。
先制点、3点目とクルルからのロングパスで失点しており、これに対応する手立てもなかった。
チームが落ち込んだ状況で、もっと周囲を奮い立たせる何かが必要なんだが、ルーニーにしてもギグスにしてリオにしても大人し過ぎる。
今のユナイテッドには魂が感じられない。

 
スコア
3-0
<得点者> 
ニューカッスル   デンバ・バ、カバイエ、OG                

~愛丸's MVP~
デンバ・バ(この男を獲得できたことが、今シーズンのニューカッスルにとって好調の最大の要因に。あのフィジカルにスピード、それにテクニックとビッグクラブでやれるだけのものがある。まだまだこの男に頼る試合が多くなりそう)

フルアム-アーセナル

2012-01-05 11:37:41 | プレミアリーグ
観戦日 1/5(木)       

愛丸’s チェック
この両チーム、31日に試合をして中1日で迎えるロンドンダービー。
プレミアは、この年末年始の過密日程をそろそろ考えるべきかも。
選手のコンディションが心配になるが、イングランドのお国柄ってことで、これも致し方ないのか・・・。
フルアムはELの敗退が決まり、この後半戦からプレミアに集中できる環境に。
魅力的な戦力だし、得点力不足も解消されるはず。
アーセナルは最悪のシーズン序盤を過ごしながら、CLできっちり突破を決め、2011年はなんとか4位でフィニッシュすることができた。
この勢いのまま2012年も突っ走りたいだろうし、ケガ人も戻ってくることだし、強いアーセナルが復活するはず。
そのためにも、このダービーを落とすわけにはいかない。

フルアムが最高の試合を見せてくれた。
年明けに詰めかけてくれたサポーターにいい贈り物ができたことだろう。
前半から、押し気味に試合を進め、後半は一方的なフルアムペース。
アーセナルをあそこまで押し込めるチームもそういないはず。
ホームでの試合ってこともあるんだろうが、このダービーに賭ける意気込みがアーセナルを上回った。
不運な形で失点してしまい、このままズルズルいきかけたとき、シュウォーツァーに代わって守護神を務めてるストックデイルの活躍がこの勝利に貢献。
失点直後、アーセナルの怒涛の攻撃をなんとか食い止めたときに、フルアムはまだ戦えると奮起。
あの場面で失点してれば、2点差になったわけで、立て続けの失点ともなれば、チームに与えるショックもかなり大きい。
それをからだを張って守って見せたあの時間があったからこそ、後半の逆転劇に繋がった。
ただ、ヨルがこれまで心配してた通り、決めれるシーンが何度もありながら、それを決めきれず、苦労してた時間も長かった。
とくにセットプレーからは競り勝つシーンも多く、ボールが枠にさえ飛んでくれれば、得点ってシーンは何度も見られた。
終わってみたら、これも笑い話で済ませれることだが、もし、このまま0-1で敗戦ってことになってたら、決めきれなかた選手たちはさらに自信をなくしたはず。
この局面を打開したのが、フレイの投入。
この男が左サイドでスピードに乗った攻撃ができるようになって流れが一気に傾いた。
点を取れる気配も伺え、その通りに得点。
左でこれだけ攻めることができたから、アーセナルの右SBジュルーを退場に追い込めたし、ここでの数的優位でさらにチームが加速。
デンプシーも中でプレーできるようになり、厚みが増し、ザモラも最後まで戦う姿勢を崩さなかった。
点を決めた選手も立派だが、この交代に踏み切ったヨルも見事。
プレミアでも十分戦うだけの戦力を備えてるし、この順位でフィニッシュするようなチームではない。
もっともっと攻撃面での共通理解度が高まれば、迫力のある攻撃ができるし、プレミアに集中できるここからが、フルアムの力の見せ所。
ATに逆転したこの試合で自信は深まるだろうし、これからのフルアムから目が離せない。
アーセナルは、中1日の日程が響いたか。
フルアムも同じ境遇だが、気持ちの入り方が違った。
4位まで順位を押上げ、ここからが本当の勝負ってときの敗戦。
それもダービーで敗れたってことがどれだけチームに影響を与えるか。
ここまで好調をキープし、アーセナルの顔になったV・ペルシだが、ここまでボールがこないと、その輝きを放つことはできない。
後半はチャンスらしいチャンスがひとつもなかったし、これでは、このエースに頼ることもできない。
ジェルビーニョ、ウォルコットも同じことが言えるし、この3枚はボールをもらってなんぼ。
それができないんだから、得点は奪えない。
アーセナルの課題は、押し込まれた試合で、いかに鋭いカウンターを発動させるか。
ポゼッションに重点を置いた攻撃を信条とするチームだし、リアクションサッカーでも結果を残すってことは難しいかもしれんが、スピードに乗った攻撃もできるはず。
この展開で敗戦することが多いし、相手がどうであれ、そうにかして自分たちの形で試合を進めないと。
泥臭くなんとか踏ん張ってたが、ジュルーの退場で力つき、最後まで我慢することができなかった。
シチェスニーのCK、FKでの飛び出しに問題があり、もっとしっかりパンチできてれば、あそこでキャッチしればってところで失点。
至近距離のシュートへの反応はよくなったが、ここが課題か。
この敗戦で終わったわけではなく、これからちょっとした休息が取れるから、なんとか立て直してもらいたい。

 
スコア
2-1
<得点者> 
フルアム   シドウェル、ザモラ
アーセナル  コシェルニー                

~愛丸's MVP~
フライ(途中出場だったが、この男の投入がなかったら、この逆転勝利も生まれなかったかも。左でのあのスピードに乗った攻撃がどれだけアーセナルに驚異を与えたか。リーセとのコンビもいいし、スタメン起用でもおかしくない)

マンチェスターC-リバプール

2012-01-05 09:51:08 | プレミアリーグ
観戦日 1/5(木)       

愛丸’s チェック
新年、あけましておめでとうございます。
2012年最初の試合は、プレミアでのビッグマッチ。
首位シティとリバプールの一戦。
この両チーム、シティが失点16で2位、リバプールはこれよりも1点少なく、プレミアで一番失点の少ないチーム。
ただ、順位ではシティが首位でこのままフィニッシュしそうな予感。
ただ、元日のサンダーランド戦ではプレミア2敗目を喫し、それから中1日での試合。
チームとしてのコンディションに問題があるし、簡単にはいかない試合になるかも。
リバプールは勝ちきれない試合が多く、それでいて、スアレスの人種差別問題で攻撃に不安が。
堅い守備でなんとか勝ち点1が奪えれば、御の字か。

シティは、敗戦で今年をスタートさせたわけだが、中1日でしっかり自分たちのサッカーを取り戻した。
首位に立って、なおかつ追ってくるチームが強豪揃いでプレッシャーもあった試合だっただろうが、楽な形で勝ち点3を奪うことができた。
早い段階で先制し、そこから守備に重点を置きながらも、相手のミスを見逃さず、追加点を奪う。
これがシティのサッカー。
攻撃の選手の守備意識も高いし、要所で、マンチーニのいい部分が出てる。
D・シルバもアグエロも下がって守備をすることが多かったし、うまく守備がやれてるかと言ったら問題はあるが、あのプレーで守備陣は楽になる。
これが失点の少なさを象徴してるんだろう。
ただ、攻撃になったら、このふたりのイマジネーションがチームの核に。
先制点はアグエロのミドルだったが、レイナのミスに助けられてのゴールでも1点は1点。
この得点でシティはかなり楽になったはず。
バロテッリにポジションを奪わた感のあるゼコも、この試合は、トップでよくからだを張ってた。
足元の技術も高いし、バロテッリとはまた違った面を出せてた。
これに前述のふたりが絡むと攻撃は破壊力を増す。
この3枚にヤヤ・トゥレが顔を出そうもんなら、いくら守備に定評のあるリバプールでもそう簡単に守ることはできない。
これだけ攻撃が機能すれば、点を取ることはそう難しくないだろうし、まだまだ守備で戦うことができそう。
シティはG・バリーが2枚目を頂戴し、数的不利になった直後、カウンターからPKを獲得し、この3点目で試合を決めた。
2点のリードはあったが、リバプールがかなり押し込んでた時間だったし、そこで数的不利になって失点でもしようもんなら流れが一気にリバプールに向くところでも得点。
カウンターにも切れ味が増してきた印象で、強さを感じさせる試合になった。
年末年始がかなりタイトのスケジュールで、週末にはFA杯でもダービーが控えてる。
ここも手を抜くわけにはいかないし、リーグカップのSFではまたしてもリバプールとの対戦がある。
CLがなくなったとは言え、ELをないがしろにもできないし、ここからがマンチーニの腕の見せ所。
選手層には問題はないし、うまくターンオーバーできれば、プレミアだけの1冠だけでなく、もうちょっとタイトルを獲得できるかも。
リバプールはミス絡みの失点でこの試合を落としてしまった。
アグエロのシュートは高い位置でボールを奪われ、レイナのキャッチミスからだったし、2点目は一度防いだCKの後のCKからまたしても合わせられてしまったもの。
3点目は相手に退場者が出た直後にカウンターを食らって、シュクルテルがエリア内で倒してしまってのPK。
どれも防げた失点だった。
ここまでプレミア最初失点だったチームが守備のチーム相手に3失点。
これが力の差なのか。
それにスアレスがいない攻撃が未だ確立されてない。
処分通りだったら、8試合、スアレスを起用できないわけで、いち早く、スアレス抜きの攻撃でいかに点を奪うか、攻撃の再構築が必要。
この試合、キャロルが1トップで中盤に選手を多く配する布陣だったが、キャロルが孤立するシーンが多過ぎ。
守備も意識してのものだったんだろうが、もっとキャロルの近くでプレーする選手を起用しないと、点は期待できない。
理想としては、ノーラン、デンプシーみたいなタイプがいればいいんだが、果たして冬に新戦力を獲得するかどうか。
ただ、ベラミー、カイト、M・ロドリゲスとやれる選手はいるし、うまくシステム変更ができれば、キャロルを生かしながら、分厚い攻撃ができそうなんだが・・・。
ダルグリッシュの戦術理解が柔軟であることを願う。

 
スコア
3-0
<得点者> 
マンチェスターC  アグエロ、ヤヤ・トゥレ、ミルナー                

~愛丸's MVP~
コンパニ(コロ・トゥレがパートナーにいた方がこの男の負担が軽減されてる印象が。その分おもいきった守備ができており、シュートブロックで失点を防いだ。まだまだよくなりそうだし、世界的なCBになる日もそう遠くない)

マンチェスターC-アーセナル

2011-12-19 10:32:12 | プレミアリーグ
観戦日 12/19(月)       

愛丸’s チェック
CLでグループ敗退、チェルシーにプレミア初黒星と、先週は散々だったシティ。
ここでずるずるいってしまうようなことになれば、この順位を守ることができなくなるだろう。
悪いながらもユナイテッド、チェルシーは底力があるし、ここでさらに気を引き締めないと。
難しい相手だが、ホームでの試合だし、なんとかしてでもここは勝利したい。
アーセナルはようやく軌道にのってきたし、ここも期待が持てる。
シティは気持ち的に焦ってる部分があるだろうし、そこをうまくつくことができれば。
ここで勝利すれば、シティとの勝ち点差は6Pに縮まるし、優勝を狙えるところも復活できる。
アーセナルは、この試合が正念場になりそう。

シティは、なんとか連敗を喫することなく、この試合をものにした。
破壊力満点のサッカーでアーセナルをねじ伏せたってことはなかったが、主導権は握って戦うことができたし、なんといっても、クリーンシートで終わらせたことに意味がある。
どうしても失点をしてう試合が多く、守備での不安定さが目立ってたが、この試合は、終盤のアーセナルの猛攻にも耐えた。
J・ハートがいいところでビッグセーブを見せてくれたし、ここが救ってくれた部分もあったが、それでも無失点は無失点。
これで守備陣もひと安心だろう。
コロ・トゥレがCBに戻ってきたことも大きいし、レスコットよりは安心して見ることができる。
SBもこの形が一番しっくりきてるし、右にはM・リチャーズ、左サバレタってのが攻守に安定感がある。
G・バリーも守備的に振る舞えるし、とにかく、守備ブロックが安定してくれば、シティはそうそう負けることはないだろう。
まだまだプレミアは厳しい日程を強いられるが、このパフォーマンスを続ければ、結果は自ずとついてくる。
攻撃では、すっかりバロテッリがFWのファーストチョイスに。
あの個人技はなかなか止められるものでもないし、周囲との連携も日増しによくなっていってる。
気持ちの充実もあるし、これはマンチーニ以下、シティの全ての選手がこの男をしっかりケアできてるから。
このままの状態をキープしてくれれば、もっと大事な場面で大仕事をやってくれそうだし、アズーリでも攻撃の中心になるはず。
アグエロ、D・シルバとさすがと唸らせる攻撃を見せてくれたし、アグエロなんかは時間の経過とともにあのキープ力がチームを救った。
得点こそ生まれなかったが、いいシーンは多く作れたし、バロテッリとの関係もいい。
この2トップはプレミアだけでなく、ヨーロッパでも通用するものだから、余計にCLからの撤退は悔やまれる。
ナスリが本調子にない感じだったのが残念だが、やっぱりこの攻撃のカルテットは見ててわくわくするプレーを披露してくれる。
これにヤヤ・トゥレが絡んできたら、破壊力満点だし、いかにこの形を多く作れるか。
シティはこれでひとつの山を乗り切ったから、ここからまた快進撃が始まる予感。
アーセナルは押し込まれながらも前半を無失点でしのぎ、後半に勝負ってところまではプラン通りだっただろう。
ただ、前半でジュルーがケガ。
CBを4枚並べる布陣で守備の安定が出てきたアーセナルだったが、またしてもケガ人で経験のないミケルを左で起用することに。
ジュルーがやってた右SBにはコシェルニーが回って、なんとか急場を凌いだが、この後半に失点。
コシェルニーの裏をバロテッリにつかれてから生まれたものだったし、もし前半のままジュルーがいあたら、カバーリングって面でも連携は取れてたかもしれん。
せっかく形を手に入れた感があったが、またしてもDFラインを変更することに。
攻撃では、後半、シャマフを入れての2トップにまでしてシティのゴールに迫ったが、J・ハートの壁を打ち破れなかった。
終了間際のFKをサインプレーからベルマーレンの左のシュートも阻まれたし、決まってもおかしくないシュートはいくらでもあった。
ジェルビーニョのスピードシティには驚異だっただろうし、これにウォルコットも自分のプレーを披露できれば、点は奪えたかもしれん。
強豪相手に何かが欠けてしまったら、なかなか勝利することは難しい。
これでシティとの差がさらに広がり、敗戦の数も5まで増えてしまった。
クリスマスから新年にかけての過密日程でどのチームがどう転ぶかわからないが、アーセナルももう一度気を引き締め直さないと、痛い目に合うかも。

 
スコア
1-0
<得点者> 
マンチェスターC   D・シルバ                

~愛丸's MVP~
J・ハート(何度か失点のシーンを防いでみせた。後半AT、ベルマーレンのシュートが枠を外れた際、寝転がって大きく息を吐いたシーンでこの試合がどれだけ気が張ってたかがわかる。この男がこおnクリーンシートの立役者なのは間違いない)

マンチェスターU-ウォルバーハンプトン

2011-12-16 10:37:04 | プレミアリーグ
観戦日 12/16(金)       

愛丸’s チェック
CLで失意のグループ敗退を喫してしまったユナイテッド。
今シーズンが開幕した当初は、チーム史上2度目のトレブルも達成するんではないかってぐらいの勢いだったんだが・・・。
このショックからどれだけ立ち直れてるか。
幸いにも相手はウルブスとカモにしてる相手が、オールドトラッフォードでの試合ってことを考えたら、負けるってことはなさそう。
それならいい勝ち方をして、クライシスから一刻も早く抜け出したい。
ウルブスは、ユナイテッドにつけ込むならここしかない。
31年間、ユナイテッド相手にアウエーでは勝利できてないが、最大級のチャンスが訪れた。
引いて守るにはなく、ユナイテッドに終始プレッシャーをかけ続けることができれば、思わぬ展開も。

ユナイテッドは、CLのショックから、この1試合で抜け出すことができた。
シティがチェルシーとの大一番を控えてるし、ここで不甲斐ない結果となれば、地元のライバルを楽にするだけ。
そのためにも、是が非でも必要な勝ち点3だった。
それも、ただ、勝つだけでなく、強さも復活させての勝利だった。
こういうサッカーをやるのがユナイテッド。
サイドもうまく使いながら、中央でも勝負できる。
こうなった要因はルーニーをトップとして起用したこと。
中盤のクオリティの低さから、サー・アレックスは、セントラルMFでルーニーを起用することが多かったが、ユナイテッドが低空飛行を始めたのは、これがきっかけだったかもしれない。
起用な選手だし、しっかりチャンスメイクもできるから、ルーニーに頼りたくなる気持ちもわからんでもないが、やっぱりこの男はゴールしてなんぼの選手。
チチャのケガで前線の枚数が減り、こうせざるを得なかったのかもしれんが、事情はどうであれ、ルーニーはFWの選手。
この試合でもナニとともに最高のパフォーマンスを披露した。
ウルブスは単純な攻撃にはうまく対応できてたが、サイドから中へのカットインには対応が疎かになっており、ふたりともうまくここがつけた。
単独でカットインしてもいいし、サイドで起点を作ってクロスではなく、バイタルでフリーの選手を早めに使う。
これで2得点をゲットできた。
ナニ、ルーニーのシュートのレベルの高さもさることながら、チームとして相手の弱点を探しだし、そこをうまくついてのゴールだったし、チームの士気も上がることだろう。
後半の立ち上がりに、エブラの高さ不足をつかれ失点してしまったが、ここで慌てることなく自信を持って戦うことができたし、ここからさらに前述のふたりがゴールを決め、快勝。
圧巻はルーニーが決めた4点目。
右からのクロスをダイレクトのボレーで叩き込んだものだが、普通、あのシーン、シュートはだいたい逆サイドに放たれるものだが、腰をうまく回転させ、ニアに叩き込んだ。
このシュートを見てると、ルーニーもここで完全復活した感じだし、やっぱりFWとして起用しないといけないと誰もが実感したはず。
セントラルMFにはP・ジョーンズという大器がいるし、展開力ってことでは物足りなさを感じるが、それ以上のダイナミズムさがあるし、クリスマスを前にやっとユナイテッドは形が見えてきた。
これを成熟させれば、もう低空飛行をすることもないだろう。
シティの迎撃体制は整った。
ウルブスは、なんとかサイドからのクロスって攻撃には耐えることができたが、その分、バイタルエリアでの守備が疎かになり、ここからのミドルで失点。
前半の2失点でもう諦めムードかと思われたが、後半の立ち上がりのS・フレッチャーのゴールでなんとか戦う気持ちが復活。
攻撃でも左サイドを中心にチャンスは作るんだが、どうも一本調子。
ジャービスはいい働きを見せたが、突破からクロスまではいいとして、クロスがどれも同じパターン。
ニアに速いボールだったり、マイナスのグラウンダーだったり、ここのバリエーションが多かったら、もっとユナイテッドを苦しめることができたはず。
ウルブスは、やれる選手がそれなりに揃ってるし、チーム戦術の幅が広がれば残留は果たせるチームだろう。
そのためにもマッカーシーがどれだけチームを引き上げれるか。
右に戦えるハントを投入し、両サイドから組立られるようになったし、セントラルにもミリアシュが本来の力を発揮できればもっといいパスを供給できる。
トップもフィジカルを活かしたイングランド的なFWをいくつか抱えてるし、ほんとにチームとしての引き出しが増えればおもしろいんだが・・・。

 
スコア
4-1
<得点者> 
マンチェスターU   ナニ×2、ルーニー×2
ウォルバーハンプトン S・フレッチャー                

~愛丸's MVP~
ルーニー(ようやく、ルーニーが本来の輝きを取り戻した。EUROの最終戦の退場から気持ちのこもってないプレーが目立ち、中盤でのプレーも重なり、ルーニーじゃない感じだったが、やっぱりこの男はゴールしてなんぼの選手ってことを証明)

ストーク・シティ-トットナム

2011-12-15 10:24:06 | プレミアリーグ
観戦日 12/15(木)       

愛丸’s チェック
ELでグループ突破を決めたストーク。
このサッカーがヨーロッパでの舞台で通用することを証明してみせた。
次の目標は、ここブリタニアでスパーズを止めること。
相手は、破竹の6連勝中で、なかなか止めるのは難しいかもしれん。
ただ、この地ではどんな強豪も苦しむことで有名。
自分たちのサッカーを最後まで貫けば光も見えてくる。
スパーズはパーカー加入後、11戦負けなしで、連勝も6まで伸ばしてる。
1試合消化が少ないし、これも取ったと仮定して、ここで勝ち点3が奪えれば、首位のシティとは1P差ってことに。
スパーズはここでも連勝を伸ばすことができるのか。

ストークが、ストークらしい戦い方でスパーズを止めることに成功。
今節のプレミアは、ここまで絶好調だった2チームが敗戦を喫する結果に。
ストークは、ほんと、ブリタニアでは自信を持ってプレーできてる。
やることが明確で、選手たちもしっかりそれを理解してるし、いい結果を出すことに向かって、誰もさぼることがない。
90分、ほんとに集中が途切れなかった。
守備になると、クラウチまでセンターラインよりも下がってプレーしてるし、2ラインの足並みが揃ってる。
この2ラインを崩すのは至難の技だろうし、フィジカル勝負をしても、勝ち目はない。
それに戻ってきたセーレンセンも当たってたし、こうなると、流れの中から点を奪うのは難しい。
自信をもって守備をしてる印象で、不慣れな右のSBに入ったウッドゲイトも中盤の選手と連携してG・ベイルに対応した。
ここまできっちり守備をできるチームもそういないし、これがアウエーでもやれれば、もっと順位を上げれる。
運も味方につけた部分もあったが、これも実力のうち。
カブールが、ファーへ流れてきたボールをシュートしたシーン、流れの中ではフートが見事のライン上でクリアしたかに思えたんだが、よく見ると、ショークロスが肘でクリア。
これをハンドと認められたらこの勝利はなかった。
攻撃では、自慢のフィジカルを活かしての2ゴール。
ひとつは、右からショットンのクロスをウォルターズがギャラスに競り勝ち、こぼれたボールをクラウチが粘って繋いで、逆サイドから走り込んだエザリントンが押し込む。
これと、全く似た形で、2点目はお得意のロングスローからウォルターズがフリックしてまたしてもエザリントン。
スパーズは同じような形でやられてしまった。
クラウチをうまく使って、ウォルターズが競るこの形は、ストークが得意にしてるプレーなんだろう。
ロングスルーと言えばデラップって印象が強いんだが、この試合はショットンがこの仕事を担った。
速いボールを供給できないが、飛距離は十分。
ストークは誰もがロングスローの練習もしてるんだろうか・・・。
好調スパーズを止め、順位も上がってくるだろうし、このままいけば、2シーズン連続のELも夢ではない。
スパーズは、ここで連勝がストップ。
戦いにくい相手だったことは重々承知してただろうが、最後まであの高い壁を崩すことができなかった。
決定機はミドルがほとんどで、奪った得点もPKの1点のみ。
左でなんとかG・ベイルが突破して、速いクロスを供給するも、中にアデバ1枚では辛い。
後半頭からデフォーを投入し、2トップにしても状況は変わらず。
パーカーが2列目から飛び出していくつかチャンスを作るも決定機には繋がらず。
あれだけ4枚がきっちり守備に回られると、なかなか崩すのは難しいし、ミドルに頼る攻撃もわかる。
ただ、いいシュートを放っても、セーレンセンが立ちはだかってるし、これでも崩せない。
手を変え品を変え、なんとか点を奪おうと努力をするも、この試合でのストークの守備がスパーズを上回った。
だいぶ押し込み出した時間に、カブールが2枚目を頂戴して退場になったのも、いい流れを断ち切った原因に。
カブールの高さは、ストークにも対抗できる武器だったし、セットプレーからの特典源を失った形に。
スパーズもストーク同様、最後までしっかり戦うことはできてたし、いつかは連勝はストップするもの。
これでも、まだ上位には踏みとどまることができるし、この敗戦を引きずらないならいいが・・・。
あとは、延期になった開幕戦がどこに組み込まれるか。
プレミアは12月の後半は厳しい日程になってくるし、あまりハードな日程にならなければ、まだ優勝を狙える位置で戦うことができる。

 
スコア
2-1
<得点者> 
ストーク・シティ  エザリントン×2
トットナム     アデバヨール                

~愛丸's MVP~
セーレンセン(ストークの選手全員が最高のプレーを披露したが、この男のミドルへの対応が見事だったから失点をPKの1つだけに抑えることができた。DFラインとの連携もいいし、この守備はなかなか崩せない)

チェルシー-マンチェスターC

2011-12-13 09:04:27 | プレミアリーグ
観戦日 12/13(火)       

愛丸’s チェック
前節、ニューカッスルに大勝し、ミッドウイークのバレンシア戦も快勝でグループリーグを突破。
ようやく、チェルシーが本来の力を発揮し始めた。
ただ、これがヴィラス・ボアスのやりたいサッカーかどうかわからないが、今は結果を残すことが第一。
この大事なシティとの大一番でも結果を出すようなことになれば、優勝戦線に踏みとどまることができる。
シティはCLの敗退が決まり、全てをプレミアに注いでくることだろう。
ロンドンのビッグクラブとの連戦だが、CLでの敗退のダメージを引きずってないなら、このまま無敗を継続することができるはず。
ただ、悪い流れのまま試合をやることになれば、一気に下のチームに食われることも・・・。

チェルシーは、立ち上がり早々の失点で、やっぱりまだ調子は戻ってないかに思われた。
失点をしてからも、何かバタバタした印象があったが、シティも今まで見せたような迫力満点の攻撃を展開してこず、ここでリズムを取り戻せたか。
D・ルイスがサスペンションで出場できず、テリーのパートナーはイバノビッチ。
右にボジングワが入ったんだが、まずは、ここの連携のまずさで失点。
かなり印象の悪い失点だったが、すぐさま修正できたのがよかった。
ボジングワは、守備のことを引きずることなく、攻撃面でうまく貢献しようと思ったのか、スタリッジとの縦の関係がかなり効果的だった。
サイドをうまく攻略したことで、シティの左サイドからの攻撃の威力がまるでなかったし、ここでは、ヴィラス・ボアスのやりたいサッカーってのが体現できてた。
それと、なんと言っても今はドログバのチーム。
守備を意識しながらのサッカーをやってる中で、ロングボールをあれだけキープしてくれれば、押し上げる時間も稼げる。
ミドルを放った際に左足を痛めたかに思われたが、これが大事には至らなくてよかった。
今、この男がいなくなってしまったら、チェルシーは崩壊してしまう。
前線の3人が好調だし、インサイドハーフのR・メイレレス、ラミレスも時間の経過とともに状態がよくなってきたし、ここがうまく機能すれば、大抵の相手に太刀打ちできる。
それが無敗のシティであっても。
中盤を守備的にしてきたシティでも、後半に入ったら、かなりチェルシーに主導権を握られてしまった。
このチェルシーの時間が続く中、クリシが2枚目をもらって退場。
数的優位になったチェルシーは、ここぞとばかりに攻め立て、なんと、逆転ゴールをゲット。
PKでのゴールだったが、このPKもさることながら、スタリッジのカットインからのシュートがあってからこそ。
クリシがいなくなったのも、このサイドを攻略してたからで、この逆転勝利、チェルシーの右サイドが機能したから。
チェルシーは、シティにプレミアで今シーズン初黒星をつけ、これで勝ち点差も7Pに縮め、これから冬の厳しい日程の中、勝利を続ければ、プレミアの優勝争いを混沌とさせることができそう。
かなり大きな勝利になった。
シティは、立ち上がりの得点で、CL敗退の痛手はぬぐい去ったかに思われた。
ただ、この点でどこか後ろに重心がいってしまい、決定機をなかなか作り出すことができず。
もっと追加点を狙うサッカーをやればよかったんだが、マンチーニの悪い部分が出てしまった。
このロンドンとのビッグクラブとの連戦も負けないで終えるようだと、ますます手が付けられない状況だったんだが、シティも同じプレミアのチーム。
この敗戦から何か学ぶこともあるだろう。
攻撃をバロテッリ、アグエロ、D・シルバに任せ、ヤヤ・トゥレもいつもよりも攻撃を自重。
中盤のバランスを取る仕事に徹したが、もっとここが積極的にならないと、チャンスは生まれない。
畳み掛ければ、この試合でのチェルシーの立ち上がりはよくなかったから、ここでの選択を間違ってしまった。
時間が経過し、チェルシーに勢いが付いてからは、後手に回ることが多かったし、後半の入り方も最低なもの。
1-1に追いつかれ、なおかつクリシが退場になってからは、とにかくこのまま試合を終わらせることに終始。
左サイドが手薄になったことで、もっとここを強化するべきだったが、サバレタをこっちサイドに回しただけで、これといった手を打たず、ここをやられてPKを献上。
負けるときとはこんなものだが、シティは、ここでズルズルいかないこと。
次節、アーセナルとの試合が控えてるが、ここに勝利できれば、この順位のまま踏みとどまることができる。
プレミアをおもしろくするには、シティ旋風を続けないといけない。
 
スコア
2-1
<得点者> 
チェルシー    R・メイレレス、ランパード
マンチェスターC バロテッリ                

~愛丸's MVP~
スタリッジ(この男は、しっかりヴィラス・ボアスの要求に応えてる。あれだけサイドで起点になって、個人技も冴えてるし、フィニッシュにも多く絡む。点を取るって気持ちが一番強い選手だし、2点ともこの男が絡んでのもの)