愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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LDUキト-フルミネンセ(リベルタドーレス杯 ファイナル)

2008-06-27 22:42:39 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
ファイナルの1legはキトでの戦い。
このファイナルに限り、アウエーゴールは適用されない。
これがどうでるか。
カーサ不敗神話を誇るLDUキトだが、このフルミネンセとはGLで同居。
そのときのキトでの戦いはエンパテ・ア・セロ。
負けてはないが、勝ってもない。
このときみたいに攻めきれない試合になるのか、それともこれがファイナルってことで全力でいくのか。
フルミネンセはなんとかGLの再現をしたいところ。
1回この高地で試合を経験してるのはでかい。
それにサンパウロ、ボカと最近のリベルタ優勝経験チームを撃破してきたのも自信になってるはず。
強気なサッカーが展開できれば。

LDUキトは前半で勝負を決めにいった。
右のゲロンが切れてること、切れてること。
ここまで切れてるゲロンを止めれるDFが世界にいるのかってぐらい破壊力満点だった。
このゲロン、ここまでは自分の個人技で抜ききってからのクロスってのが目立ってたが、この試合ではアーリークロスからチャンスを演出。
そのアーリークロスの精度の高いこと。
先制点はこのアーリークロスからだった。
いつもみたいに突破するだろうと決めてみてたら、こんな芸当を見せてくれた。
これにはフルミネンセのDF陣も驚いたことだろう。
特にラテラウのJ・セーザルはゲロンの対応に追われっぱなし。
自慢の攻撃性を見せることはできなかった。
この先制点のあとに、コンカが目の覚めるようなFKで追いついてみせたが、ここでLDUキトはひるまなかった。
更に攻撃性を増し、あれよあれよの4得点。
これを前半で挙げてみせた。
2点目はF・エリンケのスーパーセーブのこぼれをゲロンがダイレクトで叩き込んだもの。
3点目、4点目はCKから。
F・エンリケがここまで失点するとは思わなかった。
それだけ、LDUキトの攻撃が見事だったってこと。
右のゲロンばかりが目立ってたが、左ではボラーニョスよりもラテラルのアンブロッシの方がより目立ってた。ここまで攻撃的なアンブロッシはこれまで見れなかった。
その分ボラーニョスが霞んで見えたが、この男もしっかり自分の仕事はこなしてた。
マンソがここにきてちょっと元気がないが、マラカナンではこの男に頼ることが多くなりそうで、2legで活躍してもらおう。
前半、ここまで飛ばしたLDUキトは後半バタバタになり、開始早々失点したが、そこから耐えた。
後半の終了間際、ウルティアの1点もんのシュートをF・エンリケがスーパーセーブで止めたシーンに嫌な予感もするが、この勢いでマラカナンでも戦ってもらいたい。
この勝利はそうとう自信になったはず。
エクアドル勢で最初の南米チャンピオンを目指して2legも戦ってもらいたい。
フルミネンセはアウエーゴールが適用されたにしろ、2点が必要。
ここまで豪快に失点するとは・・・。
ここまで守備で崩れることがなかったチームがまさかの4失点。
あれだけサイドに出てこられると、自慢のラテラウの攻撃参加は全く期待できなかった。
守備一辺倒の前半で前線で孤立したワシントンはイライラを募らせ、後半にドドーと交代。
ここで溜めたものをマラカナンで爆発させてくれることだろう。
このチームで日本って気持ちは他の誰よりも強いだろうし、ここでやらなければどうしようもない。
チアゴ・ネーベス、コンカとトップ下のテクニシャンたちもFKで見せたり、あまり得意ではないであろうカベッサーダで見せたりと、それなりに仕事はできた。
このふたりのマラカナンでは更に輝きを増してくれるはず。
先にも書いたが、終了間際のF・エンリケのスーパーセーブがどうもフルミネンセに流れを呼び込みそうで、2legが楽しみに。
もう3点取らないと、90分で決着がつかないわけだし、はなっからワシントンとドドーの2トップで、その下にチアゴ・ネーベス、コンカと超攻撃的にいってもらいたい。
もう泣いても笑ってもマラカナンでの2legで今シーズンのリベルタは終了。
果たしてどちらのチームが12月に日本にやってくるのか。

スコア 4-2

<得点者> 
LDUキト   ビエレル、ゲロン、カンポス、ウルティア
フルミネンセ  コンカ、チアゴ・ネーベス
~愛丸's MVP~
ゲロン(前半のこの男の切れはとんでもなかった。あんなアーリークロスを持ってるとは。2legもこれぐらいやれるかどうか・・・)

LDUキト-クラブ・アメリカ(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-27 20:27:27 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
1legはクラブ・アメリカカーサで1-1。
この2legはLDUキトが有利に試合を運べるはず。
カーサで不敗神話を築いてるLDUキトがまさかここでその神話が崩壊するとは思えない。
ただ、クラブ・アメリカのカーサも高地。
ここでも他のチームよりかは普通に戦えそう。
両チーム、キーマンが出場できず、これがどう響いてくるか。
LDUキトは左で攻撃の起点になってたボラーニョス、クラブ・アメリカは守備の要ドミンゲス。
クラブ・アメリカの方が痛手は大きいような気がするが・・・。
とにかく、どっちも点がほしいはず。
LDUキトは点を取って相手を意気消沈させたいだろうし、クラブ・アメリカは点を取らないと始まらない。

試合は緊迫した激しいものになった。
いくとこはいくでしっかり攻めきってたが、どちらも守備に集中力を感じた。
点はほしいがやりたくない。
これが激しいプレーにつながったか。
ここでクラブ・アメリカは後半の早い段階でまたまたCBがいなくなってしまった。
これはそうとうな痛手。
3バックでなんとかまだ諦めず点を取ろうと必死だったが、LDUキトの守備陣を崩すことはできなかった。
カバーニャス頼みの攻撃ではやっぱり限界がある。
1legでも書いたが、中盤での組み立てというか崩しが物足りない。
もっとここでうまく攻撃を組み立てないと、いくらカバーニャスがいるとは言え、そんなに簡単に点は取れない。
クロスってのもなかなかいいものがなく、やっぱりカウンターでないと点が取れる気がしなかった。
LDUキトが点を与えないことに重きを置いてたから、うまくカウンターに転じれなかった。
メキシコ勢といて、初めてこのコパリベルタドーレス杯を手にしようと、気持ちは伝わってきたが、ここで姿を消すことに。
フラメンゴ、サントスを破ったようなサッカーがここでも展開できたら状況も変わったんだろうが、QFまでに全てを出し尽くしたか。
LDUキトはチーム史上初めてこの大会のファイナリストに。
フエラでしっかり戦って結果を出し、カーサでは自分たちのサッカーに自信を持って戦い負けることがない。
チームとしてのまとまりも感じた。
この試合は、ここまでLDUキトの攻撃を支えてきたゲロンやマンソが目立つのではなく、DF陣とボランチのベラがひじょうに目立ってた。
特によかったのがベラ。
中盤の底で気の効いたプレーで、相手の攻撃の芽を摘み、なおかつ効果的な飛び出しでボール奪取もしてた。
このボール奪取が効いてた。
ここまでうまくボールを掻っ攫ってくれると、うまく攻撃に切り替えられる。
この試合を見て思ったが、高い位置で攻守が切り替わると、かなりの確立でチャンスになる。
このベラが目立ったときは、LDUキトに多くのチャンスが訪れることだろう。
それと、ここまではマンソのかげに隠れがちだった、トップのビエレルがこの試合ではよくやってた。
点を取ることはなかったが、惜しいシーンは作れた。
クロスに合わせたカベッサがうまくゴールに飛んでくれてたら、早い時間帯に楽になったのに。
LDUキトはちょっと決定力ってのに問題がありそう。
崩すというとこまではかなりのレベルにはあるが、これを点に結びつけれない。
決めるべきとこで決めないと、ファイナルで結果を出すのは難しいかも。
CLと違って、このリベルタドーレス杯はファイナルもホームアンドアウエー方式。
となると、不敗のこのキトで1試合は戦える。
そうなると、マラカナンでどう戦うか。
アルゼンチンのチームを次から次になぎ倒してきたが、ブラジル勢とは果たしてどうか。
アルゼンチンより、ブラジルの方が高地に弱いイメージがあるので、ここはチャンスかも。
LDUキトもフルミネンセもどちらも日本で見てみたい。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ベラ(中盤でかなり効いてた。この高地でこの運動量も驚くべきことだが、あのボール奪取能力の高さもかなりのもん)

クラブ・アメリカ-LDUキト(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-27 18:55:43 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
うーん、なんだか地味なセミ・ファイナル。
クラブ・アメリカはここを突破して、ファイナルに進出してもクラブW杯に出られるわけではない。
南米のチャンピオンが出場するわけで、中南米の代表はもうパチューカに決まってる。
このコンペティションを制するって名誉のためだけにここはがんばってもらいたい。
LDUキトはここは願ってもないチャンス。
ここまでアルゼンチンのチームをことごとく倒してしたわけで、いいかたちでカーサに戻れると、勝機はある。
ここメキシコシティも標高2200mとかなりの高地だが、キトに比べるとまだまだ。
サイドのテクニションが輝ければ、フエラでも結果が出せそう。

クラブ・アメリカにフラメンゴ、サントスを破ったときの勢いが感じられなかった。
なかなかカバーニャスに効果的なボールが入らない。
この男にうまくボールが渡れば、なんとかしてくれるんだが・・・。
ここまでの対戦は明らかに相手が上の状況で、カウンターからカバーニャスってかたちが多かったが、LDUキトはそこまで押し込んでこなかった。
そうすると、自分たちで試合を作れるんだが、中盤で核になる選手がいなかった。
うまく中盤でためができて、そこからカバーニャスにって展開ができるんならよかったんだが、そうもいかなかった。
サイド攻撃もLDUキトの方が主導権を握っており、うまく活用できず。
なんとかオチョアの活躍で失点せずに耐えてたんだが、このオチョアのミスからアウエーゴールを許してしまった。
ビッグセーブも見せ、ひとり気を吐いてたオチョアだったが、ゲロンが個人技で抜ききって上げたボールをキャッチミス。
これに後ろから入ってきたボラーニョスがダイビングカベッサでゴール。
オチョアのミスも響いたが、このときのDF陣の対応が酷かった。
ゲロンにはふたりもついてたにもかかわらず、間合いをつめることができず、クロスを上げられたし、走りこんできたボーラニョスも誰も見てなかった。
守備陣の誰もがオチョア頼みになってた。
このへんの連携がうまくいかないと、2legはつらい。
それにレギュラーCBのドミンゲスが一発ロハで2legは出場できない。
これにはLDUキトのキーマン、ボラーニョスも道連れにできたわけで、ひとえにただ痛いだけではなかった。
それでも守備に不安があるのに、ドミンゲスがいないとなると、どうこれに対応するのか。
2850mの高地でただでさえうまく戦えないというのに、モチベーションが下がらなければいいが・・・。
アウエーゴールを献上はしたが、しっかり点は奪えて先制されてからの最低条件である、1-1のエンパテには持ち込めたから、まだなんとかなるか。
後は気持ちの問題。
LDUキトはゲロン、ボラーニョスの両サイドアタッカーが絶好調だった。
特にゲロン。
どれだけ個人技で突破したことか。
ペダラーダなんかも披露し、どこかホビーニョを彷彿させるものがあった。
スピードもあるし、あとは決定力が上がってくるともっと怖い選手になる。
中に切れ込んでってシーンが少ないし、縦を切られたらどうやってここを打開するか。
クラブ・アメリカレベルだとなんとかなるが、これがファイナルではそうも簡単にいかないはず。
ボラーニョスも突破に関しては全く問題ないんだが、この男も決定力。
何度か切れ込んでのミドルがあったが、オチョアにセーブされたのとポスト。
いい感じでシュートにはいけてたから、決まらなかったのは運か。
それでもフリーで打ててたし、決めてみらいたかった。
ここまでチームの攻撃を支えてきたマンソに元気がなかったのはちょっと気になる。
得意のカーサでは輝いてくれることだろう。
この男のファンタジーは見てるものを魅了する。
日本でも見てみたい。
さて、2legはカーサ不敗神話を誇るLDUキトが有利に試合を進めるだろう。
ほんと、クラブ・アメリカの気持ちが切れてなければいいが・・・。

スコア 1-1

<得点者> 
クラブ・アメリカ  エスケーダ
LDUキト     ボラーニョス
~愛丸's MVP~
ゲロン(かなり高い個人技を備えており、スピードも豊富。DFがなかなか詰めれない間もなかなかのもん。日本でも見てみたい)

ロシア-スペイン(EURO´08 SF)

2008-06-27 08:37:27 | 各国代表戦
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
グループDでの開幕試合の再現。
そのときはスペインがロシアを圧倒した。
ビジャのハットトリックのどで4-1の勝利。
スペインはこれで波に乗り、GLは他を寄せ付けずなんなく突破し、QFも世界王者イタリアにPK勝利。
ここまで危なげなく上がってきた。
4-4-2も機能し、バックアッパーも充実、今のところスペインに穴は見当たらない。
1回勝ってる相手だし、油断だけが怖いが、ロシアの今の状態を考えると、そんなになめてかかることはないだろう。
ロシアは自慢のアタッキングサッカーでスペインより優勢に出れれば勝機はある。
ただ、あの攻撃を恐れ、引いて戦うようなことがあると、GLでの再現に。
ヒディングマジックがここでも通用するか。

試合はビジャの負傷交代からぐっと動きだした。
それまではどちらも相手の出方を伺うようなサッカーで、自慢の攻撃力を発揮できてなかった。
スペインもあのこ気味いいパス回しは鳴りを潜め、どこか受けてる印象が。
イタリア戦に続き、両SBの攻撃参加も少なかったし、単独の仕掛けで局面を打開するシーンもなかった。
このままではと思った矢先にビジャのけが。
嫌なムードになったが、ここで投入されたセスクが完全にスペインにスペインらしさを取り戻させた。
クアトロ・フゴーネスがここに復活。
チャビ、セスクの共存が問題視されてたが、チャビが引いた位置でプレーしてればセスクも活きてくる。
F・トーレスの1トップに、トップ下にセスク。
セスクにはある程度の自由を与えないと。
アラゴネスおじいちゃんは頑固でどうしようもないかと思ってが、こういったところでの柔軟性はある。
後半は完全にスペインが主導権を握り、パスサッカーで相手を翻弄し、ここまで不調だったバルサコンビで見事な先制点を挙げた。
イニエスタが左でボールを受け、中に切れ込みながらの早いクロス。
これに2列目からチャビが飛び込んできてゴール。
すばらしい流れからの見事なゴールだった。
これでほぼ試合は決まった。
後半の20分過ぎにF・トーレス、チャビを引っ込め、グイサとX・アロンソを投入。
この段階で3枚の交代のカードを切ったときは大丈夫か?と疑問に思ったが、これがまたまた大正解。
ロシアが点を取りに出てくることはわかっており、そうなるとトップでグイサが活きてくる。
マジョルカでのプレーそのままに貴重な追加点をゲット。
これが世界の大舞台が初だとは思えないような落ち着きで、しっかりゴールを奪ってみせた。
このグイサにパスを出したセスクも完璧。
セスクは3点目のアシストも決め、これで、もう完全にスペインの中心選手に躍り出た。
ビジャのけがの状態がどうかわからないが、ファイナルはこのクアトロ・フゴーネスでいってみても面白いかも。
ビジャがいけるのであれば、4-4-2がベストだと思うが、このオプションも脅威で、ドイツもうかうかしてられないだろう。
M・セナとDFラインはロシアに全くいい攻撃を許さず、ほんとに完璧な勝利だった。
ここまでできがいいのも気になるが、いいものはいいんだから、自信を持ってファイナルを戦ってもらいたい。
ロシアはここまでいい状態で上がってきて、あのオランダに快勝を収めたサッカーが全くできなかった。
3戦目で復活したアルシャービンがチームを活性させたが、ここでは全くいいところを出せなかった。
ここまでアルシャービンが消えた試合は始めてかも。
M・セナの牙城を崩せず、いい仕掛けも、すばらしいパスも何もやらせてもらえなかった。
ジルコフもサイドで輝くことがなく、ボランチのふたりからも気の利いた展開は見られなかった。
負けるときってこんなもん。
ロシアはスペインに全く歯が立たなかった。
このチームがここまで来たことが快挙なわけで、ロシアの面々は胸を張って帰っていい。
ヒディングもよくやった。
やっぱり監督でここまでチームは変わることができるってことを証明してみせた。

これでフィナルはドイツ-スペインに決定。
ここまで点を取ってきてる両チームだし、0-0で延長PKなんて試合にはならないはず。
ドイツのあのフィジカル重視のディフェンスをスペインのテクニックがどうやって崩すか。
サイドを制したチームがふこのファイナルも制するような気がする・・・。

スコア 0-3

<得点者> 
スペイン   チャビ、グイサ、D・シルバ
~愛丸's MVP~
M・セナ(この男がロシアの攻撃を封じ込めた。アルシャービンに全く仕事をさせなかったことがこの勝利につながった)