愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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フィオレンティーナ-リヨン

2008-11-27 22:29:17 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
ヴィオラはここを勝たないともう決勝トーナメントの夢は絶たれてしまう。
ここを勝って、なおかつ最終節も勝たないといけない。
こういう状況に陥ったのは、第1節のアウエーでのリヨン戦が全て。
2点のリードを守りきれなかったのが痛恨だった。
第2節のステアウア戦も、ここアルテミオ・フランキで痛恨のドロー。
ここで勝ち点6を取れてれば、問題なく決勝トーナメントに進出できた。
もう何を言っても後の祭りだし、とにかく、ここを全力で勝ちにいくしか方法はない。
リヨンはうまく勝ちまわれれば、決勝トーナメントには進出できる。
アウエーでの戦い方ってのを熟知してるし、勝ち点1を取ることにそんなに苦労しないはず。
このCLに慣れた戦いで、ここまで必ず決勝トーナメントに進出してるチームだし、メンバーが変わっても苦にしないだろう。

ヴィオラは大事なところで気が緩んでた。
このCLって舞台に慣れてない証拠か。
カンピオナートでは多少気が緩んだところで、そこまで致命傷にならないんだろうが、リヨンはそんなところを逃すことはなかった。
最初の失点シーンではベンゼマがタッチラインギリギリでキープしたとき、まずここへのプレッシャーが足りなかった。
エリア内だったし、コースを限定するディフェンスってのもありだが、ここはもっとチェックにいってもよかった。
それと、点を決めたマクンへのプレッシャー。
誰もこの男を見てなかった。
DFは足が止まってる状態だったし、もっと集中してればこの失点は防げた。
ボールが流れた段階で一段落したのがそもそもの間違い。
CLという舞台ではこんなミスは許されない。
それと2失点目。
中盤でモントリーボが不用意にボールを奪われ、後はベンゼマの個人技でやられたもの。
これもモントリーボがボールを奪われてから、周りの動きがひじょうに遅かった。
一番急いで守備に廻らなければならないのに、全体がゆっくりしてしまうと、ベンゼマクラスのストライカーなら決めてしまう。
やってはならないミスをヴィオラは2つも犯してしまった。
どうしても勝たないといけない試合で、攻撃ばっかりに気がいってしまったんだろうが、こういう時こそ守備から入った方がよかった。
プランデッリのことだから、ガンガン攻撃に行けみたいな指示はしてないと思うが、どうも気負いすぎてた。
前半の終了間際にジラのヘッドで1点差にしたのは良かったが、これが後半活きなかった。
惜しいシーンはいくつも作れたが、フィニッシュがどうも・・・。
ここにいいボールが供給されなかった。
素質はぴか一のものがあるヨベティッチが投入されたが、この男、まだ若すぎる。
簡単にいくべきところで持ちすぎたり、自分の力を過信しすぎたりと、CLの舞台ではまだ通用しない。
もっと経験を積んで、更なる高みを目指してもらいたい。
ヴィオラはこの敗戦でCLはジ・エンド。
UEFA杯には出れるように、最終節もしっかり戦ってもらいたい。
リヨンはこのCLとう舞台での経験の差をまざまざと見せつけた。
ベンゼマなんかはそこまでこのCLで経験を積んでるわけではないが、貫禄という部分ではムトゥよりもジラよりも感じられた。
1得点、1アシストはまさにエース。
こういう頼れるFWがいるチームってのは間違いなく強い。
それに中盤にはジュニーニョ・Peがいる。
あのFKは未ださび付いてない。
ゴールこそ決まらなかったが、かなりの距離のあったFKを無回転でクロスバーに直撃させたシーンはヴィオラの面々を震え上がらせたことだろう。
こんなFKを見せつけられると、自陣の低い位置でもファールはできなくなってしまう。
この試合でのリヨンはリヨンのいい部分を遺憾なく発揮できた。
ここぞって試合にしっかり照準を合わせるあたり、小憎らしいチーム。
これで決勝トーナメント進出が決まったわけでが、組み合わせ次第では悲願のベスト4進出も夢ではない。

スコア 1-2

<得点者> 
フィオレンティーナ ジラルディーノ
リヨン       マクン、ベンゼマ
~愛丸's MVP~
グロッソ(イタリアでの試合ってことで気合が入ったか。守備でかなりいいところが見られた。カバーリング能力の高さが伺えた)

リバプール-マルセイユ

2008-11-27 20:36:53 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
リバプールはこの試合に勝てば決勝トーナメントに進出が決まる。
前節のアトレチコ戦はレフェリーに助けられた状態でなんとか勝ち点1をゲットできた。
この運をこのまま最後までつなぎとめてもらいたい。
F・トーレス、ジェラードと帰ってきたし、ここからリバプールは本気で戦っていけそう。
後はほんとにR・キーンがマッチするのを待つだけ。
マルセイユはここを勝たないとあとがない。
いいサッカーができてるのに、結果が伴ってこない。
こんなチームこそ決勝トーナメントで見てみたい。
ベン・アルファ、バルビュエナ、シェイル、ジアニともっと上のチームでも活躍できそうな選手が多くいるのに・・・。
ゲレツの采配に問題があるとも思えないし、何かきっかけがつかめれば。

リバプール、なんとか決勝トーナメント進出決定。
昨シーズン、リバプールを支えた4-2-3-1でこの試合は挑んできた。
R・キーンがいる2トップよりは全体に動きはよかったように思えるが、どうもF・トーレスに元気が感じられなかった。
このシステム、F・トーレスが活きてなんぼ。
ジェラードからいいパスが出ても、F・トーレスが感じて動いてないと、なかなかチャンスにはならない。
カイトはいつも通りの動きで何度か好機を演出したが、ここから点が生まれることはなかった。
こういう試合展開になると、カイトがより目立つのは守備での局面。
セットプレーでの守備でからだを投げ出してまでも相手にしがみ付き、なんとかクリアする姿は圧巻だった。
流れの中でもさぼることなく汗をかいてボールフォルダーを追い回してるし、ほんとこの男の運動量には感心する。
攻撃でもしっかり起点になれるし、積極的にフィニッシュにも絡んでくる。
今のリバプールを支えてるのはこの男かも。
F・トーレスの状態がまだ上がってきてないから、いっそのことカイトのトップってのもあってもいいかも。
右にはベナユンを使えばいいし、まだまだオプションは増えるはず。
こういう試合でカイトのがんばりも目立つが、ジェラードの得点能力っての際立ってくる。
たいていはミドルをドカンってパターンが多いが、この試合ではなんとヘディングでゴールネットを揺らした。
あまりジェラードのヘディングってのは記憶にないが、なかなかのものを持ってる。
できる人間ってのは何やってもしっかりこなす。
マルセイユに攻め込まれるシーンも多かったが、カラガーを中心にした守備陣が慌てるシーンはなかった。
アルベロア、ドッセーナとひやりとするタックルを見舞うシーンはあったが、これが致命傷になることはなかった。
この試合でのレフェリーの特徴をしっかり掴んでた。
こういうところも強いチームの持ってるもの。
イングランドのいいとこも、スペインのいいとこも、イタリアのいいとこまでもリバプールは持ち合わせてる。
したたかさを手に入れたリバプールはそう簡単に負けるチームではなくなった。
後はF・トーレスが完璧な状態に戻ってくれれば、ビッグイヤーを掲げてもおかしくないチーム状況にある。
マルセイユはこの敗戦でUEFA杯に照準を絞ることに。
これももうひとつの試合結果によるし、こういういいチームがヨーロッパのコンペティションからいなくなるのはかなり寂しい。
ほんとにいい選手は多くいる。
欲を言えば、バルビュエナがフルで使える状態だったら、この結果にはならなかったかも。
残り15分で投入されたが、持ってるものが一味違った。
仕掛けてもよし、パスを出してもよし。
この男と、ベン・アルファがうまく絡めれば、魅力的な攻撃ができる。
ニアングの強さとうまさ、高いフィジカル能力もこことうまくマッチしそうで、もっと早くからこういう試合ができてれば、なんとかUEFA杯にってことにはならなかったはず。
できればDFラインが強化できてたら、失点も少なくてすんだ。
マンダンダに頼る部分が多すぎたのが、この結果を生んだのか。
何度も言うが、この試合だったら、アトレチコと互角の勝負ができてたはず。

スコア 1-0

<得点者> 
リバプール   ジェラード
~愛丸's MVP~
カイト(あいかわらず攻守にわたって大活躍。この男にかかってる負担は半端じゃない。今だったら、ルーニーよりも上かも)

アーセナル-D・キエフ

2008-11-26 22:05:52 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/26(水)       
 
愛丸’s チェック        
アーセナルはこの試合に勝てればGL突破が決まる。
最終節はポルトとのアウエー戦だし、どうしてもここで決めておきたい。
だが、アーセナルは現在プレミア2連敗。
それもどちらも完封負け。
アデバイヨールがいなくなった途端にこのありさま。
ベントナーではアデバイヨールの代わりにはならない。
ベンゲルはこの事態をどう乗り切っていくか。
ギャラスの不適切発言でチームは混乱するし、点は取れない、今、アーセナルは近年まれにみる危機に陥っている。
D・キエフは残り2試合で勝ち点4を取るプランを立ててるみたい。
ってことはこのエミレーツでのアーセナル戦は悪くてもドローってことになる。
かなり強気でこの試合に挑んでくるはず。
ホームでの第1節は惜しいドロー劇だった・・・。

アーセナルはまたしても点が取れず、最終節のポルト戦に全てを賭けるかと思われた。
ポルトは新スタジアムで未だ2敗しかしておらず、ここで勝利なんて至難の技。
これだけはどうしても避けたかったはず。
この危機的状況を、ここ2試合のプレミアでかなり評価を落としたベントナーが救ってくれた。
この試合、V・ペルシのパートナーはベントナーではなく、ベラ。
もうベンゲルも痺れを切らした状態。
セスクがいた中盤もなかなかいつものアーセナルサッカーができなかった。
中盤でボールを繋ぐのはいいが、誰も積極的にゴールを狙おうとしてなかった。
ベラはサイドに流れてドリブルで仕掛け、チャンスメイクはするが、どこか遠慮がち。
オサスナであれだけ輝いてた姿はそこにはなかった。
V・ペルシも下がってボールを受けようと、なかなかゴール前につめようともしない。
一番積極的だったのはラムジーだったか。
ただ、フィニッシュの精度が・・・。
まだ若いし、このコンペティションにも慣れてない。
若い力に頼ってって攻撃もいいのはいいが、この大事な試合、もっと頼れる攻撃の核になる選手がセスク以外もうひとり欲しい。
って言っても、今のアーセナルにはそういうタイプの選手がいないし、ここはこのメンバーで戦うしかない。
それでも最後に干されかけたベントナーがアーセナルらしくない点の取り方で結果を出したわけで、この危機からはちょっとは浮上できたはず。
それにウィルシャーという16歳の少年がなにか光を点したような気がする。
どこからどう見ても子供だし、上半身なんかそこらへんの悪そうな奴らの方ががっちりしてそう。
それでもセスクはこの少年によくボールを集めてたし、ソングよりは遥かに足元の技術に優れてる。
ベンゲルは大事に育てていく方針らしいが、もっとこの少年を見てみたい。
ここ数試合、メンバーに召集もされず、キャプテンからも外され、冬にパリ・サンジェルマンに移籍かなんて言われてるギャラスだが、やっぱりミスが目立った。
味方のシュートをブロックしたり、最終ラインでボールを奪われたり、気持ちの充実が感じられなかった。
これが大事にならなくてほんとよかった。
こういう男を今後どう起用していくのか・・・。
まだアーセナルに問題は存在してる。
D・キエフは最低でも勝ち点1を必死に戦ってた。
守備が崩壊することもなく、攻撃に移れば、アーセナルばりに少ないタッチ数でボールを繋ぐシュートカウンターでアーセナルゴールを脅かした。
バングーラはしっかりキープができるし、テクニックもスピードもある。
これにミレフスキが絡んだ攻撃は見てて迫力があった。
エレメンコ、アリエフも果敢に攻撃に参加してくるし、この4人での攻撃で点が取れなかったのはおかしい。
アーセナルのDF陣がすばらしかったってわけでもないし、ここで点が取れなかったのが痛かった。
それとミレフスキが抜け出してシュートにいったシーンもアルムニアのいい飛び出しで阻まれたが、これは決めてもらいたかった。
今シーズンのD・キエフはもっと見てみたいチーム。
なんとか決勝トーナメントに残ることはできないか・・・。

スコア 1-0

<得点者> 
アーセナル   ベントナー
~愛丸's MVP~
アルムニア(あのミレフスキのシュートを止めたからこの勝ちが生まれた。なかなか集中しずらい展開ではあったが、あのセーブは見事だった)

BATEボリソフ-R・マドリー

2008-11-26 19:37:37 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/26(水)       
 
愛丸’s チェック        
ロシアでのもう1試合がこれより先に結果が出ており、マドリーはここで勝ち点3が奪えると決勝トーナメント進出が決まる。
ただ、この日のベラルーシの気温は-3℃。
この悪条件がマドリーにどう影響を与えるか。
それにけが人があまりにも多すぎる。
週末のリーガではイグアインも足首をけがしてしまった。
ほんとにマドリーは今クライシスの真っ只中。
この窮地を誰がどのように救ってくれるのか。
ここで決めれないと、このままズルズルいってしまう恐れもある・・・。
BATEボリソフはなんとかこのCLで初勝利を挙げたいところ。
ゼニトにならと挑んだ2連戦でも勝ち点1を取るのが精一杯だった。
ただ、ここホームではあのユーベとドロー劇を演じる力を持ってるのもたしか。
地の利を活かせれば、なんとかなるかもしれん。

BATEボリソフは自分たちの力を十分に発揮できたのでは?
マドリー相手に1失点で、押してる時間もあり、惜しいシュートも何本か放つことができた。
あの立ち上がりの失点さえなかったら、ここでもドローに持ち込めたかもしれん。
得意のサイド攻撃をドレンテの突破に封じ込められたのが、立ち上がりの誤算だった。
ドレンテぐらいならなんて思ってたとは思えないが、ロッベンよりは間違いなく守りやすいと思ってたはず。
ここで最初から主導権が握れてたら、違った展開になった。
あとはボランチのふたり。
ここもスネイデル、グティ、ガゴを気にするあまりボールを展開するって仕事が思うようにできなかった。
ここからトップに当てたり、サイドに展開したり、ファンタジスタのクリベツに預けたりと、攻撃の起点になれなかった。
いい選手は確かに多くいた。
それがチームとして活かせなかったのがこの敗戦に繋がった。
やっぱりなんだかんだいっても選手個々の実力がものを言う。
クリベツがいい選手と言っても、マドリーにはこれを超える選手が大勢いる。
それに立ち向かうためにはチームとして対抗しなくてはならないし、もっとこのベラルーシという地を活かさないといけなかった。
1失点しかしてないことを考えると、得点のチャンスがなかったわけではなかったから、ほんとに惜しい試合だった。
トップのブリズリュクに訪れた決定機がふたつ。
どちらかが枠にでも飛んでてくれたら、カシージャスを慌てさせる展開に持ち込めた。
おそらく、カシージャスはこの-3℃の状況下でからだはかなり硬くなってたはず。
いつものパフォーマンスができなかったかもしれん。
こういうところをもっとつきたかった。
マドリーはなんとか悪い中でも勝ち点3をゲットし、決勝トーナメント進出を決めた。
リーガでもCLでもここ数試合、全くマドリーらしい試合は見せてない。
けが人の多さからくるものだろうが、これをカバーするような気持ちも伝わってこない。
それがこの試合、ひとり、全面に気持ちを押し出してる選手がいた。
マドリーの偉大なカピタン、ラウル。
この-3℃の極寒の中、この男は半袖のユニフォームをひとり身に纏い、白い湯気をからだから立たせながら、全力でプレーしてた。
先制点もこの男が突き刺した。
左で主導権を握ってたドレンテからのクロスを中でサビオラが潰れ、ここにDFが引き寄せられたところをファーでフリーのラウルが落ち着いて決めた。
トラップからシュートまでそう簡単なものではなかったが、さすがラウル、欲しい状況でしっかり取ることができた。
これでチームが乗らないわけがない。
ここから、あのマドリーの攻撃が蘇ったわけではないが、グティ、S・ラモスと流血しながらも、しっかりディフェンスしてたし、みんな白いユニフォームを泥んこにしながら戦った。
明らかに格下であるBATEボリソフだったが、マドリーは手を抜くことをしなかった。
ラウルが火を着けたこのチーム状況を崩してもらいたくない。
最終節を前に突破を決め、あとはリーガに集中できる。
悪い中でも結果が出せてないわけではないから、ここを踏ん張って、けが人の復帰を待ちたい。

スコア 0-1

<得点者> 
R・マドリー   ラウル
~愛丸's MVP~
ラウル(この男の気迫には頭が下がった。点を取ったことも凄かったが、なんといってもあのいでたち。半袖で氷点下の中プレーするとは・・・)

ビジャレアル-マンチェスターU

2008-11-26 11:34:57 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/26(水)       
 
愛丸’s チェック        
このグループ、勝ち点8で並ぶ両チーム。
セルティック、オールボーが勝ち点2ってことを考えると、ここをドローで乗り切れば、揃って決勝トーナメント進出が決まる。
是が非でも勝ち点3をって試合展開にはならなそう。
ビジャレアルは前線にけが人を多く抱え、なおかつ、リーガでバジャドリー相手に今季初黒星。
チーム状態は決していいとは言えない。
しっかり守って、なんとか勝ち点1をゲットしたい。
ユナイテッドはCLにおいて、スペインでのアウエー戦は17戦して1勝しか挙げてない。
3年前はここでルーニーが退場と、いい思い出のないエル・マドリガル。
こちらもなんとか勝ち点1をって考えか。

この試合、予想通りの展開に。
ビジャレアルは前線の駒不足からかG・ロッシの1トップで中盤を厚くする布陣。
その中盤にはイバガサ、ピレス、S・カソルラとテクニックに長けた選手を並べてはみたが・・・。
この選手たちが自分たちの実力を発揮してたとはとても言いがたい。
気持ちの問題だったか。
ユナイテッドが強敵なのはわかってるが、もっと気持ちを全面に押し出して戦ってもらいたかった。
ただ、ドローで勝ち抜け決定ってことになると、どうしてもこういう展開にはなるだろう。
M・セナが前半で負傷退場し、後半はこの男の不在が響いたのか、攻守の繋がりが悪く、攻めこまれるシーンも多くなった。
フレッチャーあたりが2列目からの飛び出しでフィニッシュに絡んできてたことを考えると、中盤でのプレッシャーが少なくなったからか。
今、M・セナを欠いたシステムではビジャレアルは結果を出せないかも。
エグレン、ブルーノ、エジミウソンでドブレ・ピボーテを形成するとなると、守備での堅さは出るかもしれんが、攻撃面ではなかなか期待できない。
前のファンタジスタをうまく使いこなすには、ここからのパス出しが必要。
M・セナのけがが深刻でないことを願う。
DFライン、GKに関しては、このCLというコンペティションでしっかりやれるレベルにある。
フエンテスのスピード不足は気になるが、ここはG・ロドリゲスとのコンビでうまく対応。
両SBもC・ロナウド、ナニに決定的な仕事をさせなかった。
それと、この試合で一番気持ちが入ってて、チームに貢献したのがD・ロペス。
マドリーでカシージャスの下で燻ってた選手が、ここで花開いた。
昨シーズンからチームに加入したが、前回CLに出場したときよりも、このポジションの安定感が増し、あのときよりも上に行けたりして・・・。
ユナイテッドはドローでもよしとした試合プランだったんだろうが、この試合、間違いなく勝ち点3が取れた。
あと一歩をもっと貪欲に狙っていったら、あっさりのシーンはいくつかあった。
プレミアのマンチェスターダービーを視野に入れてのこのビジャレアル戦ではなかったんだろうが、どうも選手を出し惜しみしてたような。
ベルバトフがけがしてる今、ほんとに勝ち点3が欲しいなら、テベス、ルーニーの2トップでいっただろうし、選手交代でギブソンなんかを早めに投入しない。
サー・アレックスはこの試合にかけてなかった。
勝ち点1が取れれば、もう次節を考えず、ここで勝ち抜けが決まるんだから、そりゃ誰もそうするだろう。
ビラ戦でもそうだったが、どうもルーニーに元気がない。
噛み付くようなギラギラ感がないし、激しいプレーも鳴りを潜めてる。
これなら、ルーニーを休ませた方がよかったのでは?
日本に来るとき、フィジカルダウンなんてことは避けてもらいたい。
ユナイテッドではC・ロナウドがなんだかんだで鍵を握ってるとは思うが、どうも昨シーズンほど周囲の信頼を得てないような気がする。
コンビプレーでの崩しってのも見られはするが、今、この男が絡むプレーで脅威を感じるのはFKぐらい。
決定機を外すのは毎度のことで、やっぱりあのマドリー移籍騒動はなんらかの影響をチームに及ぼしてそう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
D・ロペス(この男のビッグセーブでなんとか勝ち点1をゲットし、決勝トーナメント進出決定。09年にはビジャレアルもまた上昇気流に乗れるだろう)

トリノ-ACミラン

2008-11-25 21:04:21 | セリエA
観戦日 11/25(火)       
 
愛丸’s チェック        
トリノはこの結果次第でディ・ビアージ監督が解任されるという噂。
毎年、それなりの補強をしてるわりにはなぜか降格争いに巻き込まれる始末。
ティフォージの熱い魂がどうもピッチまでには届いてない様子。
ただ、ここ2試合のホームでの戦いはしっかり結果が出せてる。
この勢いでミランともうまく戦って、ディ・ビアージの首を繋ぎとめたいところ。
ミランは開幕2試合の不甲斐無さはどこかに消えてなくなった。
それでも前々節のレッチェ戦ぐらいから、破壊力満点の攻撃力は鳴りを潜め、守備でも安定感に欠いてる。
アウエーでまだ安定した戦いができてないところを見ると、ここで敗戦とまではいかないが、ドローって結果にはなるかも。
セレソンに呼ばれた選手たちがどれだけパワーをもらって帰ってきたか。

ディ・ビアージはミランはアウエーではまだ安定したサッカーができないと予想した通り、リードを守りきれず、トリノがドローに持ち込んだ。
これで、ディ・ビアージが解任されることはないだろう。
もうディ・ビアージはロジーナに感謝しなくてはならない。
この男の孤軍奮闘により、なんとかドローに持ち込めた。
いい形で先制しながら、あっという間に同点に追いつかれ、すぐさま逆転される悪いパターンに。
いくらホームとは言え、ミラン相手にここから追いつくのは至難の技。
それを見事に追いついてみせた。
監督の采配がどうのってことより、ロジーナがミランの右サイドを混乱に陥れたことがこの結果を生んだ。
ボネーラだけではこの男を止めることは不可能。
ガットゥーゾとのコンビでなんとか攻撃のスピードを緩めれるぐらいで、この試合のロジーナは切れ味最高だった。
誰がどう見てもトリノはロジーナのチーム。
それをディ・ビアージときたら、ベンチに座らせる試合があったり、点が欲しい状況でこの男をベンチに下げたりと、どこをどう見てるのか。
ロジーナの状態もあるんだろうが、まだ若いんだし、もっと無理させてもいいはず。
実際、ミランというビッグクラブを相手にこkまでできるんだから。
先制レテのクロス、同点のリゴーレを呼んだ、左からの突破。
どちらも最高のパフォーマンスだった。
アズーリに定着するのも時間の問題だろう。
この男ともうひとり中盤センターのジュマイリもなかなかいい動きだった。
攻撃だけでなく、守備もしっかりこなしてた。
運動量もあって、ミドルの威力、おもいっきりの良さ、これからトリノの中盤を支える選手になりそう。
スイス代表でミッドウイークにフルで試合をしてきたとは思えないような働きぶりだった。
トリノは要所要所にしっかりした選手がいる。
後はそれをうまく纏め上げれるかどうか。
ミランは勝ち試合をものにすることができなかった。
アレッシャンドレの天才的なトラップからのコントロール、そこからの流れるようなティロ。
この同点レテはアレッシャンドレの持ってるものの大きさを感じさせるものだった。
ガットゥーゾが出したパスはシュートととも受け取れるぐらいのスピードで、よくもまあ、あんなコントロールができたもんだ。
その後、時間をおかずホナウジーニョがFKを叩き込んであっさり逆転。
さすがミランとこの時点では思った。
このあともブラジルトリデンテがたまに流れるような攻撃を見せたが、どうも個人、個人の攻撃で終わってた。
これが不安な点。
さらに追加点を取りいけばよかったんだが、どこかに隙があったのかも。
この隙をつかれてしまった。
早いうちにボネーラのサイドの対応をすればよかったんだろうが、ここをいじることはせず、同点になってから点を取りに行ったが・・・。
シェバ、アレッシャンドレの2トップに、その下にホナウジーニョとカカ、センターにセードルフとエメルソンと超攻撃的布陣。
これが機能したとはお世辞にも言えなかった。
シェバはもう終わった選手。
冬にどこか出した方がいいかも。
スペインの白いチームが欲しがってるとか・・・。

スコア 2-2

<得点者> 
トリノ    ステッローネ、ロジーナ
ACミラン  アレッシャンドレ、ホナウジーニョ
~愛丸's MVP~
ロジーナ(この試合で一番異彩を放ってた選手。アレッシャンドレのテクニックにも惚れたが、チームへの貢献度は間違いなくロジーナの方が上)

アストンビラ-マンチェスターU

2008-11-25 18:54:12 | プレミアリーグ
観戦日 11/25(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、アーセナルに圧勝したビラ。
チーム状態は文句なしだろう。
ただ、このビラ、チームがだいぶ強くなったせいか、各国の代表に呼ばれる選手が以前よりも増えた。
この影響がどう出るか。
強豪と呼ばれるチームはこういうことに慣れてるからいいが、ビラみたいなチームはまだそうそう慣れてないはず。
フィジカルに問題がないなら、ユナイテッド相手にもそれなりの戦いができるはず。
ユナイテッドはアーセナルに敗れたとは言え、勝つべき試合ではしっかり結果を残せてる。
消化が1試合少ない状況で3位だし、まだシーズンは半分以上残ってる。
12月は日本にも来るし、かなり厳しい日程になるが、取れる試合はしっかりキープしたいはず。
調子がいいビラ相手でもこれまでの相性を考えると、そう問題ないはず。

局面、局面が激しいプレミアらしい試合になった。
どちらもガツガツいってたし、よくもまあ90分、これで戦えると感心した試合だった。
ビラはアグボンラホール、A・ヤングのスピードを活かして、アーセナルを撃沈させたような展開に持ち込みたかったんだろうが・・・。
どうもこの試合ではA・ヤングから元気が感じられなかった。
スピードにはスランプがないと言うが、確かにスピード勝負で負けることはなかったが、クロスなり、シュートなりではアーセナル戦のような切れはなかった。
ミッドウイークに代表に呼ばれ、多少の疲れもあったんだろうが、強豪相手にコンスタントに実力を発揮できて本物のクラックになれる。
A・ヤングの代わりに、この試合ではミルナーが好調をアピールした。
クロスの精度はこっちの方が良かったし、守備でも諦めることなく相手を追い回し、ピンチを未然に防いだ。
日替わりで活躍する選手がいるってのはいいことだが、これが結果に繋がらないと・・・。
中盤の3人もアーセナル戦と同じメンバー構成だったが、あそこまでいい働きができてたかと言うとそうでもなかった。
ユナイテッドがそれだけいいってことか?
ガツガツ全員でフィジカル勝負をするなか、誰かひとりでもスマートにボールを捌き、流れを変えれるような選手がいたらおもしろかったのに。
これはユナイテッドにも言えることで、誰もが目には目を、歯に歯をじゃ、試合を決定づけることはできない。
プレミア自体がこういうリーグだから、これが魅力と言われればそれまでだが、ここにデコみたいな選手がいたら、更におもしろい試合になったはず。
中盤で溜めて、牙をむき出しに激しいタックルを仕掛けてる選手をかわしてのスルーなんて惚れ惚れしそう。
ビラはけがから復帰のカリューを切り札として投入したが、この高さを活かした攻撃はできなかった。
流れを変えれる選手がビラにいてくれれば、今の選手たちも活きてくるし、もっと上位を狙えるチームになる。
ユナイテッドはビラに付き合うかのように激しい試合に終始。
タックルを仕替えられれば、それを取り替えそうと激しいタックルでお返し。
スピード勝負にもファールまがいの体の寄せでなんとか凌いだ。
格上としての振る舞いはできてなかった。
もっと軽くいなしながら、ユナイテッドらしい戦い方ができてたら、簡単に点は取れたかもしれん。
それができる選手がいるはずなのに・・・。
C・ロナウドなんかはアウエーの洗礼なのか、なかなかファールを取ってもらえずイライラしてたし、テベスも相手を追うことに力を注いでた。
肝心の攻撃面で目立たなかったのは、この部分で力を使ってたからか。
その分ルーニーはあまりイライラする素振りも見せず、チャンスに多く顔を出してたように思うが、コンディション自体に問題があったのか。
風邪をこじらせてるみたいで、いつもの元気がなかった。
ただ、この試合に限っては、こんなルーニーの方がよかったかも。
一緒になってガツガツいってたら、最後までピッチにいれたかどうか・・・。
ユナイテッドも誰かこのガツガツ感を和らげてくれるような選手がいてくれたら。
ギグスあたりがそれができたように思うが、そうでもなかった。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ミルナー(アグボンラホール、A・ヤングに話題をさらわれてる感があるが、この男も十分若く将来は有望。この試合ではこのふたりよりは輝いてた)

セビージャ-バレンシア

2008-11-25 15:22:56 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/25(火)       
 
愛丸’s チェック        
なかなかCL圏内に食い込んでこれないセビージャ。
中盤の核になる選手の離脱がまだ響いてるのか。
それでも自慢のサイド攻撃ってことに関しては、中盤より前は駒も揃ってるし、トップも昨シーズンのまま。
流れに乗った攻撃ができれば、大勝もあり得る試合。
昨シーズンはバレンシア相手にドブレを達成したわけで、そう苦手意識はないはず。
とにかく、サイドで主導権を握りたい。
バレンシアはメスタージャで2連敗と、開幕当初の勢いはなくなってきた印象。
ここから強豪との対戦が続き、UEFA杯も間に挟み、ここが正念場。
マタに切れが感じられなくなり、ホアキンもどうもあと一歩が突破できない。
アルベルダがサスペンシオンで、この試合、厳しくなること間違いなし。

試合はなんだか、両チームとも相手の出方を伺ったまま90分が経過した感じに。
中盤からいいボールが前線に入った数があまりにも少なかった。
どちらも、核となる選手がいなさすぎ。
ここにボールが収まると、攻撃的な選手が一斉にスタートするような、ボールをさばく選手がいない。
セビージャは中央というより、サイドに展開してからの攻撃が主体だが、右はJ・ナバス、左はアドリアーノとこれまでセビージャを支えた選手がいるにはいたが・・・。
右はD・アウベスが抜け、J・ナバスだけではかなり物足りない。
右のラテラルにモスケラが入ってたが、この選手の本職はCB。
連動した右からの崩しを望むの難しい問題。
D・アウベスの代わりにコンコを獲得したはいいが、けががちでなかなかチームにフィットしてない。
ここがまずセビージャのサイドアタックに迫力がなかった第一点。
D・アウベスの存在がどれだけ大きかったか、この試合で証明された。
左は昨シーズンブレイクしたD・カペルではなくアドリアーノが先発だったが、ここはJ・ナバス以上にノーインパクト。
後半、D・カペルが投入されたが、この男も昨シーズンほどの切れは感じられなかった。
セビージャはここが機能しないことには始まらない。
カヌーテ、L・ファビアーノと計算できる2トップも得点することはできず。
いい形でフィニッシュにいけたシーンは少なかった。
力は持ってるが、バレンシアDF陣がうまく守ったってことか・・・。
L・ファビアーノは何度かシュートを放ったが、一番惜しかったのは当たりそこないのシュートがリフレクトしてコースが変わったもの。
これはヘナンのセーブに合い、惜しくもゴールならず。
この男のレベルなら、もっとズドンとゴールネットを揺らしてもおかしくなかったが、いかんせん、ここにいいボールが収まらなかった。
ロマリック、ドゥーシャルとまだまだいいボールの配給はできてない。
ポウルセン、S・ケイタの昨シーズンのコンビの方が攻守に安定感があった。
バレンシアもセビージャと同じように、中盤からうまく攻撃が組み立てられなかった。
たまにバラハがスペインのピボーテらしくボールを散らすことができてたが、これがなかなかチャンスに繋がらない。
ホアキン、マタとこちらのサイドアタッカーもできはいまいち。
マタは決定的なシーンに2度絡みながら、得点を挙げることはできなかった。
2ヶ月くらい前のマタなら確実に決めてんだろうが、どうもここ1ヶ月は調子が上向いてこない。
疲労なのか、なんなのか、ビジャにマークが激しくなる分、この男の活躍に全てがかかってる。
ホアキンはもうひとりぐらいしか突破できない。
うまくミゲウと絡んで突破しようと試みればいいのに、どうしてかひとりでやろうとしすぎ。
ここがサンチャス・ピスファンだったからかもしれんが、チームとして戦ってもらいたかった。
こういう膠着した展開になったときに、誰かひとりで局面を打開できるような選手がほしい。
それがD・シルバなんだが・・・。
12月中の復帰なんてことも噂されるが、まだ若いんだし、しっかり治してからピッチに戻ってきてもらいたい。
このエンパテ・ア・セロは両チームにとって悪いものではなかったはず。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ヘナン(前節、ニアサイドを抜かれて失点してみたり、安定感に欠けた感はあったが、この試合では見事な反応でチームを救った)

バルセロナ-ヘタフェ

2008-11-25 13:39:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/25(火)       
 
愛丸’s チェック        
公式戦9連勝中のバルサ。
ヨーロッパ最高のアッタキングフットボールと言われてもおかしくないできであるのは間違いない。
絶好調エトーが得点を量産中で、守備も安定してる。
今のバルサに穴を見つけるのは難しい。
ただ、メッシが太もも痛、イニエスタが年内絶望と、ちょっとだけ不安な点はある。
それでも選手は豊富にいるわけで、カンプ・ノウで無様な試合はしないだろう。
ヘタフェはちょっと厳しい日程の真っ只中。
バレンシア、セビージャ、バルサ、マドリー、ビジャレアルとの連戦でこkまで2連敗中。
こんな日程、リーガに文句のひとつも言いたくなるだろう。
それでも決まってることだから、どうにかして戦っていかないと・・・。

確かに、バルサはメンバーが変わっても、攻撃的なサッカーを崩さなかった。
ただ、どうも最後の一手に欠けた。
やっぱりメッシの存在はかなり大きい。
エトーひとりでは局面を打開することはできなかった。
メッシがDFを2、3人引き付けてくれるから、エトーのマークが甘くなり、スペースができてるわけで、その効果が得られないと、なかなか決定機にも絡めない。
ボージャンがメッシの位置に入ってたが、どう考えても違ったタイプ。
エトーの代わりにボージャンってならわかるが、メッシの代わりをってのは酷な気がする。
そのせいか、ボージャンらしいプレーは全く見られなかった。
左にはフレブが起用されてたが、ここのポジションチェンジもなく、3人が決まったポジションでプレーし、バルサの攻撃に迫力が感じられなかった。
中盤もチャビ、S・ケイタ、ヤヤ・トゥーレとなんだかぱっとせず。
前線の動きだしが少なかったせいか、チャビの一撃必殺のスルーは鳴りを潜めたまま。
この試合だけみてれば、ヨーロッパ最高なんて呼べるわけがない。
1点ビハインドの状況で、アンリ、ペドロと両翼を変えてきたが、これでも局面を打開するには及ばず。
アンリは周りを活かす技術に長けてるなんて持て囃されてるが、この男に期待してるのはそんなことじゃないだろう。
言われてるほど周りを活かしきれてないし、アンリにボールが渡ると、攻撃のテンポが遅くなってる気がする。
左から中に切れ込んでのミドルなんてシーンも見られないし、ここから効果的なクロスが上がるわけでもない。
必ず切り返しを入れて、中とのタイミングがずれてるし、ここはイニエスタの方が一枚も二枚も上。
選手交代により、エンパテに追いつくことはできたが、これはアンリのいない右サイドからの崩しだった。
カンプ・ノウでまさかの格下相手のエンパテで連勝はストップ。
次節から続く強豪との対戦に向けて、調子を上げていきたかったところだが、メッシがいないとどうにもならないことを証明しただけ。
そんな勝ち続けることなんて不可能なんだし、負けなくて良しとした方がいい試合だった。
ヘタフェは最後まで集中を切らさずよく守りきった。
サイドの突破には目を瞑り、中をがっちり固める守備でなんとか耐えることができた。
あの失点シーンは完璧なクロスに完璧な飛び込みで、もう防ぎようがなかったが、それ以外ではそんなに大きいピンチを招かなかった。
セットプレーからあわやのシーンもあったが、これはアボンダンシエリがスーペルセーブでチームを救った。
攻撃的な選手の交代を一切せず、守備的に最後まで振る舞い、負けなかったことは、ヘタフェにとって自信になるだろう。
エンパテ・ア・セロではなく、1点取ったことを考えると、勝ちってことも見えてたかもしれんが、カンプ・ノウでの勝ち点1だし、これで満足だろう。
後半の終了間際にカウンターから右サイドをえぐり、中への折り返しにあと一歩ってシーンでなんとか届いてれば、奇跡の勝利もあったのに・・・。
ここでの勝利はまた来シーズン以降に持ち越しに。
ヘタフェもマドリーのチームだし、ここで歓喜の雄たけびを上げたいはず。

スコア 1-1

<得点者> 
バルセロナ   S・ケイタ
ヘタフェ    マヌ
~愛丸's MVP~
アボンダンシエリ(さすがアルゼンチンの正守護神。ピケのカベッサをセーブしたシーンは圧巻だった。あの反応スピードは見事)

レッチェ-ローマ

2008-11-25 00:14:57 | セリエA
観戦日 11/24(月)       
 
愛丸’s チェック        
前々節、ミラン相手にここヴィア・デル・マーレで劇的なドロー劇を演じたレッチェ。
ホームではティフォージの声援に応えるようかのように強さを発揮してる。
あの2ラインがびしっと揃った守備網を崩すのは至難の技。
あのサッカーができてればそうそう取りこぼしはしないはず。
プロビンチャが相手だろうが、ビッグクラブが相手だろうが、やり方を変えないところがまたいい。
少ないチャンスをものにできれば、ローマが相手でも勝ち点3が取れるかも。
ローマはデルビーを制してやっと本調子になってきた。
CLではチェルシーに完勝してるし、トッティの状態が戻ってくるとともにチーム状態もアップ。
なんだかんだ言っても、ローマはトッティのチーム。

ホームで無類の強さを誇るレッチェが、ローマ相手になす術なし。
自慢のあの揃った2ラインの守備システムが全く機能してなかった。
ミランにあれだけやれたんだから、ローマ相手にもそれを発揮してくれると思ったんだが・・・。
今のチーム状態を考えると、ミランの方がローマよれい優れてるし、あれだけ完璧なサッカーができるのに、どうしてこうなったのか。
ミラン戦でも先に失点したのは同じ。
あのときはそこから崩れることなく、更に集中していいサッカーができてたが、この試合では先制されたら、ずるずるといってしまった。
このレベルのプロビンチャのチームが強豪相手に全ていい試合をするってのは難しいとは思うが、あのサッカーだったら、もっとローマを苦しませることができたはず。
この試合、びしっと揃った2ラインってのがなかなか見れず、トッティにかなり神経を集中させすぎてた。
2列目、3列目の選手のカバーが遅れ、どこかに穴ができてる状態。
ブリーギ、デ・ロッシがフィニッシュに絡むシーンが多かったのがその証拠。
ミランにはこの2列目、3列目からの攻撃ってのが少なかったから、レッチェは押さえ込めたのかもしれん。
ここが今後のレッチェの課題か。
ただ、今のままのサッカーができてれば、降格することはないだろう。
攻撃では、できればカチーアに先発してもらいたかった。
J・カスティージョも昨シーズンはセリエBで21得点してる選手でいいものをもってるのかもしれんが、相手に脅威を与えるのはカチーアだったような気がする。
ミラン戦での動きを見てると、相手の嫌なところついてくるFWって印象。
こういうFWがいたら、ローマDF陣をもっと苦しめられたはず。
どうもこの試合は全て於いて、選択ミスがあったような・・・。
ローマがやっと目を覚ました。
チェルシー戦、デルビーでの勝利でチームに自信が戻ってきた。
それとトッティのコンディション。
切れきれトッティってところまではいってないが、だいぶその状態には近づいてきてる。
先制点のヴチニッチに通したスルーは相手の股抜きの見事なものだったし、3点目は得意のクッキアイオ。
この2つのプレーを見てると、もうトッティに心配はなさそう。
ただ、この他のプレーでは消えてる時間も多いし、FKをなかなか蹴ろうとしてない。
J・バチスタが蹴らせてくれと懇願してるのかもしれんが、いい位置でのFKはどうしてもトッティに蹴ってもらいたい。
それの方が得点の匂いがする。
トッティの状態アップでヴチニッチの状態もいいし、J・バチスタもだいぶチームにフィットしてきた。
デ・ロッシ、ブリーギの中盤の選手たちもプレーしやすくなってるはず。
今のチーム状態を考えると、ゼロトップに戻すよりも、このトッティとヴチニッチの2トップで戦った方が結果はでるかも。
攻撃に関しては、もう心配はいらないだろう。
守備ではどうもリーセが左SBにいると、不安定になってしまう。
自信のないプレーが目立ちすぎ。
バックパスが中途半端なのがひじょうに気になる。
ここのミスは即失点に繋がるから、もっと大事にプレーしてもらいたいんだが、それがどうしてこうなるのか・・・。
大事な試合ではこの選手は使いづらい。
完璧なローマになるには、左SBの安定が必要。

スコア 0-3

<得点者> 
ローマ   ヴチニッチ、フアン、トッティ
~愛丸's MVP~
ヴチニッチ(古巣相手にレテを決めても喜ばなかった。それだけレッチェに感謝しているってこと。それでもチームのために完璧なプレーを披露)