愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ナポリ-ビジャレアル

2011-09-30 09:22:22 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/30(金)       

愛丸’s チェック
シティとのアウエー戦で勝ち点1をゲットしたナポリ。
戦力の差を考えたら、あの開幕戦は上出来だろう。
これで、この舞台でもやれると、選手たちは実感したはず。
2節はホームでの開幕戦。
サン・パオロは、最高潮だろうし、サポーターもチームを後押ししてくれるはず。
トリデンテが輝ければ、ここで初勝利をものにできそう。
ビジャレアルは、エル・マドリガルにバイエルンを迎えての開幕戦はいいところなく0-2の完敗。
リーガでもいいところがなく、かなり先行きが不安。
S・カソルラ、カプテビラを放出した穴を埋められずに、かなり苦しんでる。

ナポリが、前半で試合を決めた。
立ち上がりは、ビジャレアルに押し込まれるシーンもあったが、時間の経過とともに、自分のたちのサッカーを展開。
トリデンテが抜群のコンビプレーを披露し、ビジャレアルのDF陣を困惑させた。
誰かひとりが突出してるわけではなく、3人のバランスも距離感もいい。
こうなると、このチームと対戦したことないチームのDF陣はどう守っていいか混乱してしまうんだろう。
この3人だけを見てればいいわけでもなく、サイドからスニガ、ドッセーナもスピードに乗ったサイドアタックを仕掛けてくる。
これでサイドにDF陣を引きつけ、中のスペースを3人の誰かがうまくついてシュートまで持ち込める。
これだけ連動した攻撃を見せるチームってのはそうはいない。
このグループ、バイエルンもシティも攻撃はどこも連動してやってくるが、それに引けを取らないだけのポテンシャルはある。
先制点は、ちょっと調子を落としつつあったハムシクが決めた。
右からのクロスがファーでフリーになったハムシクへ通り、これを左足のダイレクト。
慌てそうな感じもしたんだが、落ち着いて決めてみせた。
調子を落としてるままだったら、慌てて枠を捉えられないかと思ったが、なんの、あれだけコースを狙って叩きつけれれば、状態に問題はないだろう。
この直後、相手のミスをついてラベッシのスピードが活きた。
G・ロドリゲスがエリア内で後ろからタックルしてしまいPK獲得。
カバーニが決めて、これでナポリを勝利を確信しただろう。
立て続けの得点で、なおかつミスをついてのものだったし、ビジャレアルに与えたショックは計り知れない。
ただ、最高の前半を披露し、後半は守備重視でカウンター狙いのサッカーに終始したが、ここで問題なのは選手のペース配分。
どうもナポリは飛ばしすぎて、疲労がで出す時間が早いような・・・。
あの雰囲気の中でのプレーだし、知らず知らずのうちにハイペースになるのはわかるが、もっと重要な試合になると、主力にいは最後までプレーしてもらいたい。
疲れが早く出てしまったら、相手のチャンスも増えてくるし、失点の危険性も大きくなる。
運動量が勝負のサッカーを展開してるし、うまく戦ってもらいたい。
攻撃に関しては、まだバックアッパーが心もとないし、ナポリが二足の草鞋をうまく履きこなすには、チームの底上げも必要か。
ビジャレアルは、この2連敗で、もうグループの突破は難しいものに。
まだ1点も奪えてないし、それでいて、2試合とも2失点。
この試合は、2点ともミスから。
ハムシクをフリーにして決められた先制点は、サパタが足を滑らせたこともあるが、もしちゃんとした状態であっても、ハムシクは決めてただろう。
DFライン全体がクロスへのボールウォッチャーになってたし、完全にマークできてなかった。
中盤の選手がケアすることもなかったし、守備での約束事が不足してる。
2失点目のPKがM・セナのバックパスのミス。
もっと丁寧にプレーできてれば、この失点はなかった。
チームを支えるベテランであり、キャプテンがこういったプレーをしてしまったら、チームの士気はかなり低下してしまう。
守備の安定感がなく、攻撃では2トップの個人技頼み。
G・ロッシ、ニウマールがなんとかしてくれればチャンスも広がるが、この舞台でそう簡単に独力で決定機を作り出すことは難しい。
このふたりを活かすパサータイプが必要。
ブルーノが戻ってきたら、その仕事をやれるんだろうが、カニでは物足りないし、デ・グスマンではタイプが違う。
ビジャレアルは問題が山積みで、いっときのデポルを見てるような感じ。
いい時代を築いて、ここからってときに主力を放出し、資金繰りに困って、チーム力が低下。
リーガでよく見る光景だが、ビジャレアルにはこうなってもらいたくないんだが・・・。


スコア
2-0
<得点者> 
ナポリ   ハムシク、カバーニ               

~愛丸's MVP~
スニガ(この男がいてくれることによって、一番運動量を必要とされるウイングバックをうまく回すことができる。このレギュラーにもなれそうだし、この試合でも一番動いて攻守に奮闘。マッジョ、ドッセーナもうかうかしてられない)

バレンシア-チェルシー

2011-09-29 11:01:55 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/29(木)       

愛丸’s チェック
前節、格下ゲンク相手に痛恨のスコアレスドロー。
アウエーだったとは言え、ここでの取りこぼしは今後に響いてきそう。
リーガでの初黒星を喫したし、今までのバレンシアは、ここからずるずるいくパターン。
相手は、このグループで頭ひとつ抜けてるチェルシー。
メスタージャでの試合とは言え、ここは、きっちりした守備で勝ち点1でも満足だろう。
不可解な3バックなどせず、バルサを苦しめたシステムならなんとかなるはず。
チェルシーが、このグループで苦しむことはないだろう。
3節、4節では勝ち点6を積み上げるだろうし、ここも無理しないサッカーで勝ち点を奪いにくるはず。
バレンシアが前がかりになってくればそれはそれで思うつぼだろうし、目標はまだ先にある。

バレンシアは、先に失点してしまい、セビージャ戦同様、ここから反撃に出るも、なかなかチェルシーの堅い守備を崩せずに苦しんだ。
攻撃的な選手交代で、なんとかチャンスの数を増やすことはできたが、ツェフから点が奪える感じはしなかった。
そんな悪い流れを断ち切ったのが、チェルシーの選手交代。
バレンシアにとって厄介だったランパードを下げて、カルーを投入してくれたことが、プラスになった。
この男、CKでの守備で、あろうことか、なんでもない位置での競り合いでハンド。
ハンドをする必要もなかっただろうが、どうして、あんなプレーをしてしまったのか。
バレンシアはいいプレゼントを頂くことに。
セビージャ戦では、PKをバネガが決めきれず、敗戦を喫してしまったが、ここはソルダードがきっちり決めてくれた。
これで1-1。
最低限の勝ち点1はゲットできた。
ただ、このPKを獲得するまでは、うまく選手交代がはまり、いい攻撃を展開できてたし、流れは悪くなかった。
ジョナス、フェグリ、ピアッティと随所で見せ場を作ったし、こういう攻撃も魅せれることを証明した。
この攻撃的な選手交代で、カナーレスがピボーテの位置に下がってプレーすることになったが、これがなかなか使えることが判明。
ボールを捌くスピードも速いし、前への推進力もある。
これだったら、バネガよりも、早い攻撃が展開できるし、スクランブル時だけの起用ではなく、今後、ここでのプレーを多くさせれば、おもしろい布陣が組めそう。
パレホもいるし、ソルダード1トップ時だったら、この縦の関係もおもしろいし、ジョナス、ピアッティとの2トップもあり。
このチェルシー戦で、バレンシアは新しい攻撃のパターンを手に入れたかも。
守備では、細かい部分でのミスが目立った。
失点シーンでもラミはクリアしたと思ったんだろうが、ボールが足に当たらず、これがファーでフリーのランパードへ。
もう一歩前に出てればクリアできてたし、失点することもなかった。
失点には繋がらなかったが、立ち上がりにバックパスのミスをF・トーレスに掻っ攫われることもあり、まだちょっと不安な点が。
その守備の不安を払拭してくれたのが、ヂエゴ・アウベス。
グアイタとの正守護神争いで上にいくであろうプレーを披露。
どれだけ決定機を防いでくれたことか。
この試合、勝ち点1を奪えたのは、ヂエゴ・アウベスとカルーのおかげ。
チェルシーは、結果追いつかれることになったが、この勝ち点1でも満足だろう。
ライバルであろうチームとのアウエー戦だし、ここで勝ち点が奪えたなら、今後を楽に戦うことができる。
ただ、先に点を取ったことを考えたら、追いつかれたのは不満か。
それも、やらなくていい点だったし、ほんとカルーは何のために投入されたのか。
ランパードが残ってたら、こんな事態にもならなかっただろうし、追加点も奪えたかも。
ヴィラス・ボアスは、ランパードをチームの中心選手として捉えてないみたいだし、この試合で得点してもと途中交代。
あの決定力は捨てがたいと思うが・・・。
点にはならなかったが、F・トーレスはフィニッシュまではいい形で持ち込むことができてる。
状態は上がってきてるのは間違いないし、これをあとはどうやってチームで活かすか。
マタとのコンビはこれからおもしろくなるだろうし、もうちょっと先にチームとして完成されれば、アブラモビッチの野望も果たせるかも。
守備面では、バレンシアの遥か上をいく安定感だったし、連動性も抜群。
この守備があれば、そうそう崩されることはないが、ユナイテッドにあれだけやられたことを考えたら、強豪と呼ばれるチーム相手には、これでも苦しいのか。
D・ルイスのプレーがかなり光ってたし、この男がこのパフォーマンスならテリーも楽にプレーすることができるはず。


スコア
1-1
<得点者> 
バレンシア   ソルダード
チェルシー   ランパード               

~愛丸's MVP~
D・ルイス(バレンシアのチャンスの芽を摘んでたのが、この男。ボールフォルダーへのプレッシングがかなり有効的。ここでのミスはないし、いい形を作らせない。テリーがいてくれるからかもしれんが、あのアグレッシブなプレーがチームを救ってる)

バイエルン-マンチェスターC

2011-09-29 08:53:08 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/29(木)       

愛丸’s チェック
アウエーでのビジャレアル戦をしっかりものにしたバイエルン。
ブンデスの開幕戦で失点を喫して以来、まだ無失点を継続中。
この強さ、どこまで続くのか。
死のグループと呼ばれるこのグループで、バイエルンの一番のライバルは、このシティだろう。
このライバルをまたしても無失点で勝ち点3を取れるようなことになれば、もう突破は見えたも同然。
シティは、ナポリとのホームでの開幕戦で手痛いドロー。
リードしてた試合だったし、勝ち点3が欲しかった。
プレミアでの好調さをこのCLでも見せれればいいが、この舞台は独特。
それにバイエルンとのアウエー戦だし、マンチーニのことだし手堅い試合をやってきそう。

バイエルンが、これまた強さを存分に発揮した。
この強さ、本物。
選手誰もがチームのためにプレーできてるし、それもやらされてる感ではなく、楽しんでプレーできてる。
あのシティに何もさせなかったんだから、これは大したもの。
この勝利で、このグループから完全に抜け出した。
とにかく、失点をしてないってことで、守備の安定感は抜群。
DFライン、GKが踏ん張っての無失点ではなく、前線からの守備、素早いプレッシングが、すこぶるいい。
ネガティブ・トランジションのスピードは、バルサよりも速いものがある。
あれだけ高い位置からしっかり守備ができると、シティのカルテットをもってしても、何もできなくなってしまう。
それでいて、ポジティブ・トランジションのスピードも速いから、マイボールになったら、一気にチャンスも広がる。
連動して動くこともできてるし、監督が代わると、ここまでやるサッカーが変わるのか。
リベリのキレも抜群だし、M・ゴメスの決定力も昨シーズン以上。
トップ下で起用されるようになったT・クロースも、自分の力を存分に発揮できてるし、シュバイニーも、果敢にフィニッシュに顔だし、攻撃に厚みを出してる。
ここって場面でのT・ミュラーの動きもよかったし、この攻撃陣は、シティのカルテット以上かも。
個人だけでなく、しっかりチームとしてプレーできてるし、とくに、左のリベリ、ラームの縦のコンビはCLでの最高のサイドのコンビかも。
先制点は、このコンビで左を攻略して、リベリがシュートコースを見つけたことで生まれたもの。
ラームのオーバーラップでDF陣の目をサイドに向け、ここで、リベリが中央へカットイン。
ぽっかり空いたスペースを見逃れず、最高のシュート。
これはJ・ハートにセーブされたが、T・ミュラーがつめゴールかと思われたが、これまたセーブ。
ただ、バイエルンはここで終わらず、これにM・ゴメスが詰める。
誰もが、ゴールへの意識が高く足を止めてない。
シティのDF陣はただただ打たれるシュートに呆然とそれを見てるだけだった。
この1点でもよかったんだろうが、前半のATにFKから追加点を挙げ、これで試合を決めた。
前半はシティもだいぶ反撃を試みれたが、後半は耐えるだけ。
バイエルンも得点は奪えなかったが、力の差をまざまざと見せつける試合を展開。
このままバイエルンは、この地で行われるファイナルへ向けて驀進していくかも。
シティは、前半こそ、なんとかバイエルンからゴールをと前向きなサッカーができてたが、失点してから徐々にトーンダウン。
2点目を奪われてからの後半は、全くなす術なしだった。
ここまで力の差を見せつけられたら、今後のグループの戦いに影響を及ぼしそう。
今のシティだったら、バイエルンと互角かそれ以上のサッカーができるかもと期待もあったが、アグエロもナスリもD・シルバもプレミアでの輝きを放つことができず。
あれだけハイプレッシャーをかけられたら、自分たちのプレーはでいないし、それを掻い潜るための策も講じられなかった。
もうバイエルンには敵わないだろうから、残りの2チームとの対戦に全てを注ぐべき。
それにしても、2点ビハインドの後半、マンチーニは、ゼコを下げてデ・ヨンク、ナスリを下げミルナー、最後は左サイドにコラロフと、意味不明な選手交代ばかり。
負けてる状況でトップを下げて、守備的な中盤を入れるってのは一体どういうことだろう。
バイエルンとの対戦経験もあるゼコは貴重な戦力だったはず。
シティは、選手がいくらがんばっても、監督がこんな交代をやってたって勝ち点を取りこぼすこともあるだろう。
何もなかったシティで、J・ハートだけはひとり気を吐いた。
2点とも一発で決められたわけではないし、いいセーブを見せての失点で悔やまれるだろう。
DFがこの弾いたボールをバイエルンの選手よりも先に反応できてれば・・・。


スコア
2-0
<得点者> 
バイエルン   M・ゴメス               

~愛丸's MVP~
リベリ(もうこの男に望むことはケガをしないことだけ。この状態をキープして最後までプレーできれば、この地でのファイナルを戦うことができる。どのプレーもハイレベルだし、これにロッベンも戻ってきたし、さらにバイエルンは強くなる)

CSKAモスクワ-インテル

2011-09-28 08:44:03 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/28(水)       

愛丸’s チェック
CLの開幕戦、CSKAはリールとのアウエー戦で2点のビハインドを追いついてのドロー。
勝ち点3は奪えなかったが、アウエーでの勝ち点1はまずまずの結果だろう。
ホームでの開幕戦は、インテルが相手。
監督が代わる前のインテルだったら、ここは勝利濃厚だっただろうが、ちょっと流れは変わってきてる。
自分たちのサッカーを貫くことができれば。
インテルは、格下のトラブゾンスポルとの初戦、なんとジュゼッペで落としてしまった。
ガスペッリーニが迷走してる時期で、4バックに戻して戦うも勝つことができなかった。
その指揮官はもうインテルのベンチには座ってないし、ラニエリがどこまで立て直すことができるか。
カンピオナートで初勝利を挙げたし、チーム状態は上向きか。

CSKAは、立ち上がりのガブロフのミスからの失点が大きかった。
アキンフェエフがケガで離脱しており、なおかつ第2GKも不在。
やっぱり、GKの存在は大きかった。
経験のあるGKだったら、あのCKはきっちりパンチングしてクリアできてたはず。
味方と被って弾けず、連携にも問題があった。
シュートセーブではそれなりにやれてたし、早い時間のうちに周囲との連携が取れてれば、あの失点は防げたはず。
これで、かなりリズムは狂ってしまった。
前半のうちに長友の突破からパッツィーニにも決められ、完全にインテルの流れで試合は進むことに。
期待のV・ラブ、ドゥンビアの2トップになかなかボールが収まらず、バイタルエリアで右往左往する攻撃が目立った。
インテルがかつての堅い守備を取り戻し、こうなると、なかなか点を奪うことは難しい。
リール相手に2点を追いついたのとわけが違うし、このままやられてしまうかに思われた。
それが、前半のAT、ジャゴエフは起死回生のFK一閃。
インテルの壁にも問題があったにせよ、いい時間に1点を返すことができた。
いい位置でのFKで、本田がいあたらなんて思ってたが、なんの、ジャゴエフも見事なFKを持ってる。
これで、まだやれると後半の望めたし、実際、その後半は、CSKAが主導権を握ることに。
ジャゴエフのパス、オリセーのスピード、2トップのテクニックと、徐々に連携も取れ出せたし、インテルを押さえ込むことに成功。
自分たちの時間を作りながら、V・ラブがやってくれた。
エリア左でボールを受けて、うまくDF陣をふたり交わし、シュートコースを見つけてのシュート。
ニアを抜く、低くて速いシュートは、J・セーザルをもってしてもセーブすることはできなかった。
ここでチームもスタジアムの最高潮に達したが、この直後にサラテにやられて、一気にトーンダウン。
もうちょっと、このドローの時間を長く保つことができれば、そのまま終わったか、逆転まで見えてきたんだが、これが力の差か。
サラテの個人技にしてやられ、あれを止めれなかったかと言えばどうかわからないが、多少、気の緩みもあっただろう。
フリーにさせたわけではないし、もっと厳しく当たってれば、あのシュートは生まれなかったはず。
この1点はかなり悔やまれるもので、これが今後に響かないならいいが・・・。
インテルは、ラニエリになって、慣れ親しんだ4-3-1-2でこの試合に挑んだ。
スネイデルがケガで使えなかったトップ下にはアルバレスが入ったが、ここはまだまだ物足りない。
スピードが不足してるし、前線とのコンビもいまいち。
実際、得点したシーンは、ここを介してないものだし、横からの攻撃で奪ったもの。
スネイデルがここにいたら、もっと攻撃のバリエーションは増えるし、D・ミリートもパッツィーニも活きてくる。
ただ、この2トップを採用した場合、高さの勝負ができるし、サイド攻撃を分厚くした方がいいかも。
サラテがどっちかと組む場合は、トップ下がいた方がスペースをつくパスが有効になってくるし、これもまたおもしろい攻撃が展開できそう。
ラニエリに代わったことで、選手たちが、自分たちの良さを引き出せそうな感じがするし、もうあんな体たらくっぷりは見せないはず。
これは守備も同じ。
誰もがやりやすさを覚えてるだろうし、2失点は喫してしまったが、手堅さは、一昨シーズンを彷彿とさせるものだった。
中盤でのプレスもよかったし、ルッシオ、サムエルは睨みを利かせてのフィジカル勝負ができてた。
これがインテルのサッカーだし、ここからインテルの今シーズンは始動か。
それにしても、長友って選手は日本の誇り。
右SBでの起用だったが、2点目のアシストは見事だった。
A・ベルヅツキの股を抜いての突破からラストパス。
百戦錬磨のベテランをいとも簡単に抜き去ったあのプレーには感服するだけ。
マイコンが復帰してきても左で使われるだろうし、もっともっと積極的な攻撃を見せてもらいたい。


スコア
2-3
<得点者> 
CSKAモスクワ  ジャゴエフ、V・ラブ
インテル      ルッシオ、パッツィーニ、サラテ               

~愛丸's MVP~
カンビアッソ(中盤でのフィルター役だけでなく、DFラインのカバーリングも見事。それに、決勝ゴールとなったサラテへのラストパスもこの男。インテルの中盤には欠かせない存在だし、この男がこれからのインテルを救う)

ナポリ-フィオレンティーナ

2011-09-27 23:59:10 | セリエA
観戦日 9/27(火)       

愛丸’s チェック
2勝1敗同士の対戦。
セリエは、開幕して3試合、全勝のチームはおらず、2勝1分けのチームが上位3つを占めてる状況。
この両チームも、ひとつ勝つことができれば、首位に立つことができる。
ナポリは、開幕2連勝で、最高の立ち上がりを見せたが、前節はキエーボ相手に敗戦。
開幕2連勝っていうのが、マラドーナがいた時代以来みたいだし、何かやってくれそうな予感だが、前節の敗戦が・・・。
それにCLもあるっていうのが、ちょっと気になる点か。
ヴィオラはジラが前節ケガをしてこのケガがかなり長引きそう。
40日って言われてるが、2ヶ月ぐらいエースがいない状況が続くかも。
この窮地をミハイロビッチはどうやって切り抜けようとするのか。

ナポリは、今、まさにチームが最初の疲労を迎えてる状況。
前節の敗戦で、ちょっとチームの気が緩んでしまったか。
自慢のトリデンテも、ラベッシ以外が不発。
かなり疲れてる感じで、カバーニも点を取るためのオフ・ザ・ボールの動きがかなり少なかった。
いい形でボールを受けて、高いフィニッシュの精度で得点を奪ってきた男が、ほとんどチャンスのシーンでボールを受けることができてなかった。
サイドでボールをもらっても、なかなかティロには結びつけれないし、これでは、この男の良さは引き出せない。
トップの位置に張って典型的なプリマプンタではないんだが、疲労が溜まってるんなら、ちょっと楽した動きから点を取る術を身に付けるべき。
がんばって動いても、自分の思うように体がついてこないと、攻撃がちぐはぐになるだけ。
これは、ハムシクにも言えること。
この男の持ってる力をほとんど出すことができてなかった。
なんとかしようと気持ちは伝わってきたが、これが空回り。
周りとの連携に欠けてたし、イライラしてるのがわかるプレーが多かった。
簡単にプレーできれば、ヴィオラの守備を崩せたかもしれんが、自分でどうにかしようってプレーが目立った。
ナポリの強みは、トリデンテがうまく機能して、相手のDF陣を揺さぶるところだが、この試合では、ボールフォルダーだけをマークしてれば、なんとか守れるものだった。
するどいカウンターも成りを潜め、これでは、なかなかチャンスも生まれない。
サイドアタックも、ドッセーナが全く目立ってなかったし、右に入ったスニガもいい位置まで進入できても、クロスの正確性が・・・。
ただ、突破に成功しても、中の動きがいまいちだったし、いいクロスが入っても点になったかどうか・・・。
守備ではそう問題なところはなかったが、ディ・サンクティスが救った場面は多かった。
策シーズンもフル出場だし、この守護神に頼ることは今シーズンも多くなりそう。
こういう試合をいかにモノにできるか、それがビッグクラブの力なんだろうが、まだ、ナポリにはそこまでの力がないか。
結果を残せなかったナポリだが、インレル、ガルガノのボランチふたりはしっかり自分たちの仕事を全うできてた。
このふたりが、これだけ守備で働いてくれれば、そうそう失点はしないだろう。
このパフォーマンスをCLでも見せてもらいたい。
ヴィオラは、ジラの不在が響いたか。
トップで、ボールの収まるところがないから、なかなか前線へのフィードができない。
ヨベティッチが、トップに入ったが、誰がどう見てもこの男が、ここが適正ではないことはわかってる。
ミハイロビッチは、ゼロトップ的なことを意識したんだろうが、ヨベティッチがトッティになれることはなかった。
下がってボールをもらって、その空いたスペースを誰かが使うことはなく、ここに中盤の誰かが、追い越して使えればチャンスも増えたはず。
ただ、これがヴィオラの基本軸ではないし、ジラが戻ってくるまでのオプション。
果たして、このヨベティッチをプリマプンタとして使うシステムを今後も使うのかどうか・・・。
そんな中、右のチェルチは、スピード豊かで、いいものを発揮できた。
自陣からのドリブル突破から決定機を作ったシーンは何か感じるものがあったし、これぐらい、左のバルガスがやってくれれば、この試合でのナポリを叩けたはず。
バルガスの動きがほんとに物足りかなったし、両サイドで主導権を握れれば、早い時間で点が取れたはず。
後半は、ナポリの攻撃を耐えるだけの時間が多くなったが、集中を切らすことなく、最後までセロで抑えることができた。
まだいい順位に付けてるし、このままの状態をキープして、カンピオナートを盛り上げてもらいたい。


スコア
0-0
<得点者> 
 なし               

~愛丸's MVP~
ディ・サンクティス(前半に、セットプレーから決定的なヘッドを打たれたが、これを神がかったセーブで失点を防ぐ。ミドルにもうまく対応できてたし、この男が、このパフォーマンスだったら、そう簡単に失点はしないだろう)

セビージャ-バレンシア

2011-09-27 09:07:44 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/27(火)       

愛丸’s チェック
ここまで2勝2分の負けなしできてるセビージャ。
昨シーズンの失敗をうまく反省し、新しいにチームとしてうまく肉付けができたんだろう。
セビージャの売りは誰がどう見てもサイドアタックだし、これをうまく活用できれば。
J・ナバスが元気にプレーできれば、サイドの攻撃も活性化するし、左もペロッティがいる。
ただ、D・カペルを放出してるし、この2枚になにかあれば、バランスを崩すことに。
バレンシアは、前節、バルサ相手にバルサの3-4-3をうまく攻略して勝ち点1をゲット。
勝てた試合だっただけに悔やまれるが、負けなかったことを評価しないと。
バルサ、セビージャ、チェルシーと厳しい戦いが続くが、最初のこの山をうまく乗り切ってもらいたい。

セビージャの前半は、まさにセビージャって感じの試合展開だった。
強いときのセビージャは、これだけサイドアッタクが有効。
バレンシアの自滅とも言える3バックシステムのサイドのスペースを見事について、右から左から決定機をかなり作り出した。
とくに、右のJ・ナバスは最高の働き。
元気にプレーできれば、スペインでも最高の右のアタッカー。
その実力を存分に発揮した。
ドリブル突破を仕掛ければ、かなり深い位置まで進入できてたし、ここからのクロスも正確。
ネグレド、カヌーテと絶好のターゲットがいてくれるし、普通のクロスでもグラウンダーのクロスでも、しっかり合わせてくれる。
得点シーンは、このJ・ナバスの突破から。
このときは、深くまで進入せず、DFラインとカヌーテの動きを見て、見事な折り返し。
これをカヌーテがトラップで、DF陣の前に出て、豪快に叩き込んだ。
これがセビージャの得点の仕方。
ネグレドに合わせるのもあるが、マークが厳しい分、このカヌーテの動きは、DF陣にとったら、かなり厄介なもの。
セビージャを離れるんじゃないかって噂もあったが、まだまだ、この男はセビージャで輝くことができる。
問題は後半。
前半とは流れが一変。
バレンシアがシステムを変えたこともあるが、トロホウスキが後半の早い段階でドブレを頂戴し、数的不利に。
ここから防戦一方になり、挙句の果て、アドゥリスの突破をエスキュデがエリア内で倒し、一発ロハでPKを献上。
ここで、セビージャはエンパテで試合を終わらせることがこの試合の目標になったはず。
それが、バネガが外し、まだ1点のリード。
こうなったら、セビージャは引いて守るしかない。
J・バラスを中心に、J・ナバスもラテラルのような振る舞いで、ここからのバレンシアの攻撃を防ぎきった。
アドゥリスが退場になってくれたことも大きかったが、それでも数的不利には変わりないし、よく耐えたと言ってもいいだろう。
サイドを捨て、中央に鉄の壁を作り、クロスを跳ね返した。
この我慢の守備で、チームはまた新しい自信を得ただろうし、無敗を維持し、同じ街のライバルに肉薄することに。
マラガも含め、今シーズンはアンダルシアのチームから目が離せない。
バレンシアは、ここまであれだけ好調をキープしてきたのに、どうして、セビージャ相手に3バックを試してきたのか。
昨シーズンも守備的に振舞う試合では、何度かこの3バックをやってきたが、これだけサイドアタックを仕掛けてくるチームにウイングバックだでの対応ではどうにもならんし、ここが下がっての5バックも機能してない。
ピボーテのカバーリングもほとんど機能してなかったし、エメリは策に溺れてしまったか。
勝ってるチームはいじらないが基本なのに、この大事な試合で、自滅してしまった。
前半でリズムを崩し、後半、セビージャがくれたチャンスもものにできず、これでは勝ち点を奪うことはできない。
バルサ相手にあれだけやれたんだから、そのままの状態で、ここで戦うべきだった。
チェルシーとのCLも控えてるし、休ませたい選手もいたのはわかるが、システムまで変更することはなかった。
バルサを押さえ込んだ、4バックプラス守備もこなせるサイドアタッカーだったら、前半みたいな醜い試合にはならなかったはず。
バネガがPKを外してしまったことは仕方ないが、その後、あれだけボールをポセッシオンしながら、同じような攻撃で、同じように跳ね返されてても・・・。
あれだけ引いた相手をどう崩すか、こういうところのアイデアがエメリには少ないように思う。
流れが悪くなってきたバレンシア、チェルシーにもメスタージャでやられるようなことがあれば、毎度のようにずるずるいってしまうかも。
今シーズンは、違ったバレンシアを見せてもらいたいし、なんとかチェルシー相手に一泡吹かせてもらいたい。


スコア
1-0
<得点者> 
セビージャ   カヌーテ               

~愛丸's MVP~
J・バラス(最近、セビージャのいい試合を見たときは、必ずこのGKが活躍してる印象が。シュートへの反応も素晴らしいが飛び出しのタイミングも、クロスへの対応もいい。もうパロップの出る幕はないかも・・・)

ストーク・シティ-マンチェスターU

2011-09-26 08:39:49 | プレミアリーグ
観戦日 9/26(月)       

愛丸’s チェック
ブリタニアでは無類の強さを発揮するストーク。
ELも戦うし、今シーズンはかなりいい補強ができてる。
そのおかげか、プレミアが開幕してのここブリタニアでの試合は、チェルシーとドロー、リバプールに勝利と最高の成績。
5位と好発進できたし、ユナイテッドからも勝ち点が奪えれば。
ただ、このユナイテッドには勝ち点の1つも挙げることができず、その苦手を払拭できれば。
ユナイテッドはプレミアではここまで全勝。
アーセナルにもチェルシーにも完勝を収めてるし、もうプレミアの連覇は決まったようなものか。
同じ街のチームが今シーズンの一番のライバルになりそうだが、コミュニティー・シールドで逆転勝利を収めてるし、イングランドには敵はいないかも。

ストークが魂のこもった試合で、ユナイテッドから初めて勝ち点を奪うことができた。
今シーズン、初めてストークの試合を見たんだが、昨シーズンまでのフィジカル全面押しのサッカーから変わってきた。
中盤でボールを繋いで、サイドをうまく攻略できてたし、ユナイテッド相手にこれができたら、かなり自信に繋がるだろう。
たまにDF陣が気を抜くシーンがあり、ベコビッチのファインセーブに助けられるシーンはあったが、それでも、やってるサッカーは進化してる。
これはいい補強ができてるから。
ELを戦うってことで、このままではとオーナーがかなり奮発したみたい。
チームはこうやって強くなっていくんだろう。
それに、ここブリタニアの雰囲気がすこぶるいい。
いいプレーには惜しみない拍手が送られるし、チームを鼓舞することも忘れない。
スタジアム全てがストークの味方になってるし、ユナイテッドの選手たちはかなりやりにくさを覚えたはず。
チーム、スタッフ、サポーター全てが一体になって得た勝ち点1だろう。
クラウチを獲得し、ここまで、結果を残せてなかった男が、この大事な試合で今シーズン初ゴールをゲット。
右からのCKで、リオ、P・ジョーンズの間に飛び込んできてのヘッド。
さすがのユナイテッドのCB陣も、この巨人が走り込んできてのジャンプからのヘッドには対応でいなかった。
これで、クラウチも一安心だろう。
ゴールが一番のサポーターへのプレゼントになる。
ただ、この1点だけで喜べるものではない。
何ども決定機は訪れたし、外してもサポーターは暖かく拍手を送ってくれたが、これに甘えてはいけない。
ストークがまだ上を目指すなら、ああいうチャンスは必ず決めないと。
それと、ウォルタースとのコンビもいまいちだったし、クラウチは周囲との連携をまだまだ高める必要がある。
2トップの連携がもっと高まれば、サイドも有効に使えるし、攻撃の幅は広がる。
守備に関しては、ユナイテッドを1点に抑えたことは評価できるが、先にも述べたが気を抜くシーンもいくつかあったし、これが致命傷にならなかったからよかったようなものの、ここは改善の余地が。
これからプレミア、EL、カップ戦と試合が立て込んでくるときに、いかに集中して戦うことができるか。
ユナイテッドは、ここで連勝がストップ。
ルーニーがベンチにも入ってなかったし、チチャは前半に激しいタックルを食らって負傷交代。
攻撃の核がいなくなってしまったら、ナニの個人技からの1発に終わってしまった。
後半途中にギグスを投入し、流れを変えることはできたが、それでも、点は奪えなかった。
CLを見据えての采配だっただろうが、今のギグスは、左のサイドで使うより、セントラルで使った方が危険さが増す。
A・ヤングを残してれば得点の機会も増えただろうが、サー・アレックスはそれを選択しなかった。
負けなければいいサッカーを展開。
オーウェン、ベルバトフの2トップはお世辞にもいいコンビとは言えなかったし、決定機も作り出せず。
オーウェンはオフサイドになることが多く、ベルバトフは下がってもらい過ぎで、なかなかフィニッシュに絡めない。
チチャとのコンビだったら、それでもいいんだろうが、パートナーを見てから自分のスタイルを変えるようなプレーをしてもらいたかった。
ユナイテッドの収穫は、バレンシアが右のSBとして最後までプレーできたことか。
エザリントンという曲者とのマッチアップだったが、それにもしっかり対応することができてた。
ただ、攻撃では、ナニとの連携でサイドを攻略するシーンは少なく、ここにはまだ課題が残る。
デ・ヘアはシュートへの反応の素晴らしさはここで発揮できたが、飛び出しだったり、DF陣との連携だったりは前任者に遠く及ばない。
言葉の問題があるかもしれんし、これはまだ長い目で見ていく必要があるかも・・・。


スコア
1-1
<得点者> 
ストーク・シティ  クラウチ
マンチェスターU  ナニ               

~愛丸's MVP~
ナニ(ユナイテッドで一番キレてる選手かも。ルーニー不在時は、この男に一番得点の匂いがする。自信をもって仕掛けることができてるし、この状態をキープできれば、ユナイテッドのサイドアタックは破壊力を増す)

バルセロナ-A・マドリー

2011-09-25 11:10:29 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/25(日)       

愛丸’s チェック
前節、バレンシアとのフエラ戦で、またしてもエンパテに終わったバルサ。
弱いものイジメをしたかと思ったら、ちょっと強い相手に失点を重ねて勝ちきれない。
今回は、追いつかれてのエンパテではなかったが、どうもバルサはまだあの3バックシステムがしっくりきてない感じ。
爆発するときは大量得点できるんだが、弱点をつかれてしまったら・・・。
アトレチコは、失点が少なく、早くもファルカオが5得点を挙げ、好守がうま絡み合ってる。
この守備をもってしたら、バルサの攻撃にも対応できるだろうし、ここは我慢のサッカーか。
数少ないチャンスをエースがものにできたらおもしろい。

バルサが、ここカンプノウでは無類の強さを発揮する。
バレンシアに、この3バックの弱点をつかれ、守備のもろさを露呈したチームとはとても思えなかた。
攻撃も、前節よりはスムーズだったし、オサスナをぼこぼこにしたあの驚異的な攻撃がここでは見られた。
カーサだと、こうもうまくいくのに、フエラではからっきし。
どこでそんな違いが生まれてしまうのか。
この試合では、マスケラーノを中心にD・アウベス、アビダルの3枚のDF陣。
D・アウベスがここが、適正とは思えないが、アトレチコが、このサイドのスペースをつくこともなく、安定した守備をこの試合は披露した。
安定した守備というか、ハーフコートゲームのように、前半は、アトレチコを攻撃で圧倒。
オサスナ戦の再現を見てるみたいだった。
メッシ、セスクのコンビは、誰も止められないぐらい高いコンビネーションを披露するし、チャビからのパスも驚異。
ペドロ、ビジャのサイドからのダイヤゴナルの走り込みのアトレチコのDF陣を混乱に陥れたし、誰もがやるべきプレーをしっかりこなしてた。
T・アルカンタラも高度なテクニックを披露できてたし、これだけ攻撃陣が自分の力を発揮すれば、5得点も頷ける。
こうなったら、どのチームも止めることはできないだろう。
メッシに多くに人数を割いたら、誰かをフリーにしてしまうし、パスの出先をカバーしたら、ボールフォルダーがドリブルで仕掛けてくる。
どこをどう守っていいのか、アトレチコは45分混乱したまま。
そこで3点を奪ったんだから、もう勝負はついた。
バルサは後半、ケガ上がりのピケを投入し、ここで4-3-3へシステムを変更。
こうなったら、D・アウベスの攻撃も生きてくるし、昨シーズンまでの流れサッカーが違った形で見れるように。
バルサは、この2つの攻撃パターンをうまく使いこなすことができれば、さらに強いチームへの進化する。
それにしても、メッシって選手は、どこまで大きくなっていくのか。
シュートの精度が一段とアップしてる。
左に流れていって、そこから腰をうまく回転させ、逆サイドへ決めるあのシュートは、メッシの代名詞に。
ふたりディフェンスがついてても、一瞬で前に出て、あの位置にシュートするんだから、大したもの。
代表でタイトルを獲得できれば、マラドーナを越える存在に。
ケガがなければ、今シーズンのピチッチは確定だろう。
アトレチコは、バルサが3バックできた段階で、バレンシアが見せたようなサイド攻撃をもっと仕掛ければよかったんだが、なにせ、ラテラルが両サイドとも守備重視の選手を起用。
中盤もパサータイプを並べ、純粋にサイドで勝負できそうなのは、2トップの一角を担ったレジェスだけ。
こうなると、バルサもうまく対応できるし、これはアトレチコのミスだろう。
いくらDFラインを固めて、中盤の数を多くしても、バルサのあのポセッシオンを崩すことは不可能。
それならバレンシアが示したみちしるべ通りに、サイドアタックを仕掛けるべきだった。
やる前からとにかく守備的にって感じだったし、あれだけ後ろに重心がかかったら、ヂエゴもレジェスもファルカオも活きてこない。
もっと攻撃に力を入れないとバルサの思うつぼだし、自らバルサに白はたを振ってる感じだった。
後半、やっとアルダ、サルビオを投入したが、バルサもこれに対応し、4バックに変更したから、この交代もあまり意味をなさなかった。
3点のビハインドだったし、アトレチコは全てが後手に。
ここまで守備で結果を残してきたからこの手段を選んだんだろうが、マンサーノのやりたいサッカーはこれじゃないはず。
ヂエゴ、ファルカオを活かした攻撃サッカーにいち早く切り替えてもらいたい。


スコア
5-0
<得点者> 
バルセロナ   ビジャ、メッシ×3、OG               

~愛丸's MVP~
メッシ(もう神の域に達するんじゃいかってぐらい状態はいい。セスクの加入も大きかったし、このままどこまで成長していくのか楽しみ。シュートだけでなく、パスもドリブルもさらに進化してる感じ)

R・マドリー-ラージョ・バジェカーノ

2011-09-25 09:57:02 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/25(日)       

愛丸’s チェック
レバンテに破れ、前節はラシンとエンパテ・ア・セロ。
ここ2試合、得点が奪えてないマドリー。
バルサも前節はエンパテでお付き合いしてくれたからよかったが、ちょっとこの2チームの状態の低下が気になる。
まだシーズンの序盤だし、このまま終わるとも思えないが、早く強いマドリーに戻ってもらいたい。
ラージョは久しぶりのプリメーラ。
マドリーが本拠地のチームだし、これもデルビーと言えばデルビー。
ここまで勝ち点5と思ったよりもいいスタートが切れてるし、ここは思い切ったサッカーを展開してもらいたい。
マドリーの状態がよくないからと言って色気を出すようなことがあれば、みすぼらしいサッカーをやらかしてしまうかも。

マドリーが立ち上がり15秒で失点し、その後も精彩を欠いたサッカーに終始し、完全に泥沼に陥ってしまったかに思われた。
ボールを繋ぐこともままならず、こぼれ球が自分たちのところにきたらチャンスになるといった展開。
こんなサッカーをマドリーが展開するとは・・・。
この重症から立ち直れないかと思われたところで、モウの選手交代で一発で流れを変えてみせた。
ラスのミスで失点し、それからも機能的な守備ができてなかったこの男を前半のうちにエジルに交代。
これでようやくボールの収まりところででき、マドリーの攻撃をいかんなく発揮できるように。
状態が下向きになってたエジルに気を使ってのスタメン落ちだったのか、カカの方が使えると踏んでのベンチだったのかわからないが、この試合では、エジルは必要だった。
エジルでタメが作れるし、ここからのパスでチャンスは拡大。
守備もやってくれるし、カカとの共存も問題なかった。
C・ロナウドもエジル投入後からいきいきしてきたことを考えたら、もうマドリーはエジルを中心したチームになってるってこと。
カウンターからのキレも素晴らしかったし、マドリーは、このエジル投入後からしっかり自分たちのサッカーをやることができた。
終わってみたら6得点だったし、これで、もうモウのスタメンも決まっただろう。
エジルを外すことができない。
ここまで、ボールを持つ時間が長く、早い攻撃を仕掛けたくても、エジルで停滞してしまい、ここがネックかに思わてれたのも事実。
早い攻撃ならカカってことで、ここ数試合は先発もあったんだろうが、ボールをキープしないことには、カウンターも発動できない。
エジルは、コンディションを落としてただけみたいだったし、この試合のパフォーマンスなら、間違いなくスタメンから外せない。
ディ・マリアが後半退場してしまい、数的不利になっても、エジルは献身的に守備をこなした。
C・ロナウドがハットトリックを達成し、この試合のヒーローに思われるかもしれんが、この試合展開に持ち込んできれたのは、エジルの投入があったから。
守備では、ラスが立ち上がりにミスをしたのと、時折、いきのいいラージョの若手に振り回されることがあったが、レギュラーではないCB陣はそれなりにやったはず。
ただ、相手はラージョだし、これがもっと強いチームの攻撃陣を相手にしたどうなったか・・・。
ペペ、R・カルバーリョがどれぐらいで復帰できるかわからないが、このままではちょっと不安は残る。
ただ、その守備の不安な面を上回る攻撃があれば、それはそれでいいだろう。
ラージョは、幸先いいスタートを切ったが、エジル投入後、かなりマドリーに好き放題やられてしまった。
ただ、ポセッシオンされてる段階では、人数をかけて守ることができてたが、カウンターを食らってしまうと、なす術なし。
マドリーのカウンターは世界での1、2を争うものだし、これにうまく対応できるチームってのはそういないはず。
だったら、リスクを犯して攻めないのが一番だが、それではサッカーが成立しないだろう。
先制もし、やれると思って勇気をもった攻撃ができたことは評価に値する。
それに、サイドで果敢に勝負を仕掛けた18歳のR・バングラは荒削りではあるが、いくつか見せ場を作ることができた。
もっと周囲との連携が取れれば、まだ輝けるはずだし、この勝負するという気持ちを忘れずにやってもらいたい。
いい感じで成長すれば、ラージョの目玉になるだろうし、ここを活かすサッカーが展開できれば、おもしろい攻撃ができるはず。
モビージャが元気にプレーしてたのもよかったし、大量失点を喫してしまったが、マドリーから2点取れたことは自信になるはず。


スコア
6-2
<得点者> 
R・マドリー      C・ロナウド×3、イグアイン、ベンゼマ、ヴァラン
ラージョ・バジェカーノ ミチュ×2               

~愛丸's MVP~
エジル(マドリーの攻撃を司るのはやっぱりこの男。コンディションがここまで上がってくれば、間違いなく攻撃の中心になれる。この男の投入からがらり流れが一変したし、もしこの男がいなかったら・・・)

マンチェスターC-エバートン

2011-09-24 11:55:48 | プレミアリーグ
観戦日 9/24(土)       

愛丸’s チェック
前節、2点のリードを守れずドローに終わったシティ。
同じ街のライバルの上にいくには、こういう取りこぼしをしてはいけない。
それに、このエバートンは、なぜか、ホームでなかなか勝てない相手。
ホーム4連敗中だし、嫌な流れを続けないならいいが・・・。
CLのバイエルン戦も見据えての戦いになるだろうし、果たしてどのような結果に。
エバートンは、アルテタを移籍期限最終日に引き抜かれ、厳しい状態に。
若い力の台頭もあるが、シーズンをフルで戦うには、ちょっとさみしい陣容に。
計算できるCFがサハしかいないし、そのサハもケガがち。
この弱点をどう補うか。

シティが、このエティハドでのエバートンとの連敗を4で止めた。
どうして、ホームでエバートンに勝てなかったのか、正直わからないが、どこか苦手にしてたチーム。
その相手に、きっちり勝利できたってことはチームが変わってきた証拠。
前半は、ポゼッションはするも、エバートンの堅い守りに苦しんだが、バロテッリの投入がズバリ的中。
マンチーニの采配は、これまでよかったと思う試合はほとんどなかったが、ここは見事にはまった。
ゼコも調子がいいし、ポストプレーヤーとして、テクニカルの3人をうまく連動できてはいたが、エバートンは、こういうCFは守りやすかったんだろう。
それが、4人がテクニカル選手になって、すんなり得点が奪えた。
アグエロが右から中へドリブルを仕掛け、打つと見せかけての戻しのパス。
この段階で、エバートンは誰もがアグエロがフィニッシュまでいくと踏んだんだろう。
下がり目でフリーになったバロテッリが、コースを狙った見事なミドルを叩き込んだ。
あのアグエロのドリブルも見事だったが、きっちり決めたバロテッリも能力の高さを伺える。
ゴール後、まっ先にマンチーニの下へ駆け寄り、抱きついたバロテッリを見て、この男がどれだけこの監督を慕ってるかわかった。
こういうシーンを見てると、だいぶ落ち着いてプレーできるのではと期待してしまう。
バロテッリが戦力になれば、アグエロ、D・シルバ、ナスリの攻撃カルテットは、かなり破壊力を秘めたものに。
シティは、ゼコプラステクニカルな3人のカルテットがかなり機能してきたし、ゼコの代わりにバロテッリだったり、テベスだったりでも、いい攻撃が展開できる。
このカルテットは、プレミアでもCLでも驚異になれるはず。
まだシーズンは始まったばかりだし、もっと時間をかけて成熟してくると、世界でも最高の攻撃ユニットに。
エバートンの攻撃が終始パッとしなかったから、守備陣はかなり楽できた感じ。
J・ハートはほとんど仕事をする機会がなかった。
こういう試合もたまにはあってもいいだろう。
シティがほんとに強いチームになりつつあるから、守備の時間が短い試合も出てくるわけで、今、プレミアはマンチェスターの2チームが引っ張っていってると言っても過言ではない。
使った金額に見合っただけのサッカーを展開できるようになってきた。
エバートンは、ちょっと心配に。
ケイヒルを1トップで使うしかなく、その下のフェライニもここが一番輝くポジションじゃないはず。
誰かがトップにいて、このふたりが一段ずつ下がってプレーした方がしっくりくるはず。
それができないほど苦しい状態ってことか。
シティの強力な攻撃陣を前に、よく耐えてたと思うが、90分我慢することはできなかった。
ロドウェル、P・ネビルのセントラルMFふたりは、フィルター役に徹し、早い段階でシティの攻撃の芽を摘むのに必死で、これが機能してるうちは、シティに好き放題やらせなかった。
ジャギエルカ、ディスタンのCBコンビもフィジカルを活かしてゼコを抑えることには成功したが、テクニックで勝負されると振り回されるシーンも。
ただ、完璧にやられたシーンは2点目のミルナーに抜け出されたことろぐらいだし、守備に関してはそう悲嘆することはない。
あとは点を奪うこと。
サハが使えれば、もうちょっとましな攻撃になるんだろうが、左のオスマンも右のコールマンも守備に重点を置くことが多く、サイド攻撃はほとんど皆無。
立ち上がりこそ、ベインズがオーバーラップを仕掛けることはあったが、それもこの時間だけ。
エバートンは点を取る術をいち早く見出さないと、勝てる試合も落としてしまうことに・・・。


スコア
2-0
<得点者> 
マンチェスターC   バロテッリ、ミルナー               

~愛丸's MVP~
D・シルバ(自慢の攻撃カルテットで一番キレてる。パスの精度も高いし、ドリブルもピカイチ。これにナスリ、アグエロも引っ張られてるし、攻撃の軸はこの男。2点目のあのスルーパスは芸術品だった)