愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

ギリシャ-スウェーデン(EURO´08)

2008-06-11 23:10:41 | 各国代表戦
観戦日 6/11(水)       
 
愛丸’s チェック        
前回王者のギリシャと国際大会で必ずGLを突破するスウェーデン。
どちらも守備には定評がある。
ギリシャは前回大会みたいな戦い方で、最小得点でなんとか逃げ切る戦法だろう。
このチームが攻撃的に振舞うとは思えない。
つまらなさがこの上ない状態になると、試合はギリシャのものか。
スウェーデンはなんといってもラーションの復帰ってのに驚いた。
ズラタンを輝かせるためにはこの男が必要不可欠だったのか。
こちらも守備には安定感があるし、2トップがしっかり仕事をしてくれれば、ギリシャは問題なく叩ける相手。
ラーションがどれだけやれるか疑問だが、この男の代表招集が失敗に終わることは考えにくい。

試合はやっぱり相手のいいとこを消す、守りあいになった。
前半はギリシャが完璧な守備を披露。
EUROに強いとこをいかんなく発揮した。
3バックというか5バックというか、スウェーデンに全く攻撃のかたちを作らせなかった。
フィジカルが強いのはわかってたが、このギリシャのDF陣、かなり汚いプレーもする。
とくに倒れた相手に対する汚さはあまり誉められたもんじゃない。
相手をイライラさせ、より自分たちのペースで試合を運びたいんだろうが、これでイエローやらレッドやらもらったら意味がない。
この試合ではこういうプレーが見つからなかったからよかったが、映像には残ってるわけで、いつかはやられるだろう。
このギリシャの老獪な守備も、今大会は通用しないかもしれない。
ズラタン、ラーションのワンツーで失点すると、4バックにシステムを変えた途端に2点目を献上。
こんな状態だと、このグループを突破するのは難しい。
4年前より点を取れる選手が出てきたなんてレイハーゲルは豪語してるみたいだが、点が取れる気配はさらさらなかった。
ゲカス、サマラスとクラブレベルでそれなりに結果を出してる選手がいるのはいるが、この男たちがうまく機能しない。
得点はやっぱりセットプレーからしか期待できない。
全くと言っていいほど強さを感じなかったギリシャだが、まだまだ始まったばっかり。
腐っても前回王者だし、ここからどう巻き返すか。
あんな汚いプレーで相手をどうにかしようなんてサッカーだと、どうにもできないと思うが・・・。
スウェーデンはなんと言ってもラーション。
このベテランが一番ピッチを動きまわってた。
こんな動けるならまだまだビッグクラブでもやっていけそう。
この男のおかげでズラタンも切れることなく、活き活きとプレーしてた。
ズラタンが気持ちよくプレーできればスウェーデンの得点は必ず期待できる。
しっかり結果も出した。
あのラーションとのワンツーから決めたダイレクトシュートは完璧なゴールだった。
全てのチームが試合をこなしたわけだが、オランダの2点目とこのズラタンのゴールが1戦目のベストゴール。
それだけすばらしいものだった。
きれいに決めた先制点と2点目は泥臭く奪ったゴール。
気持ちもしっかりこもってる。
あのギリシャの守備にかなり苦しめられたが、きっちりゴールを奪い勝ち点3を取るあたり、さすがスウェーデン。
この大会もGLは突破できるだろう。
気になるのはサイドで単独突破が期待できるヴィル・ヘルムソンがハムストリングを痛めて退場したことか。
この手のドリブラーが他に見当たらないため、サイドはユングベリだけに頼ることに。
この問題をどう解決するか。
シェルストレームがいるのはいるが、サイドの選手じゃないし、意外とヴィル・ヘルムソンの仕掛けは効いてただけに、攻撃の崩しのパターンがひとつ減った。

それにしてもWOWOWの信籐の解説はひじょうにむかつく。
なんでああもギリシャをべた褒めなんだろう・・・。
もっと強いチームは他にもあるのに。
結果0-2の完敗だし、お詫びのコメントでも欲しいものだ。

スコア 0-2

<得点者> 
スウェーデン   イブラヒモビッチ、ハンソン
~愛丸's MVP~
ラーション(この男の復帰でチームがひとつにまとまった。それにズラタンが輝きを取り戻した。それにしてもこのベテランのスタミナには恐れ入った)

スペイン-ロシア(EURO´08)

2008-06-11 21:04:14 | 各国代表戦
観戦日 6/11(水)       
 
愛丸’s チェック        
この日で全チームが顔をそろえる。
グループDは攻撃のスペインに守備の3チームって構図。
スペインのあのポゼッションサッカーがどうやって守備的なチームを崩していくかが見もの。
クアトロ・フゴーネスがどれだけ魅せてくれるか、華麗な攻撃サッカーで相手を捻じ伏せてもらいたい。
ロシアはヒディングがどこまでチームとして完成させたか。
CSKA勢を中心にした守りはかなり強固なもんだろう。
このEUROの舞台でもヒディングマジックが炸裂するようなことがあると、GL突破ってのが見えてくる。
アルシャービンが戻ってくるまでにどこまで勝ち点を取れてるか。

この試合、両チームとも予想を覆すようなスタメンだった。
スペインはクアトロ・フゴーネスを解体して、4-4-2の布陣。
F・トーレスを最大限に活かすならビジャとのコンビが一番だし、M・セナもドブレ・ピボーテで活きてくるってことでチャビとのコンビ。
4-1-4-1よりも、こちらの方が点は取れるような気がする。
ロシアはDF陣にCSKA勢を使ってこなかった。
それも3バックではなく4バック。
奇を狙ったヒディングマジックだったのか。
スペインはこの4-4-2が大当たり。
親善試合を見てても思ってたが、今のスペインはこのシステムが一番しっくりきてる。
F・トーレス、ビジャのコンビは破壊力抜群で、なおかつコンビとしても成熟してる。
これにD・シルバ、イニエスタ、チャビがうまく絡んできたら、そりゃさくっと点が取れる。
1点目はF・トーレスの個人突破から、中に入ってきたビジャへのパスでごっつぁんゴール。
2点目はイニエスタの個人技からの絶妙スルーに反応したビジャが落ち着いてゴール。
3点目はロングボールを受けたビジャが強さとうまさで決めたもの。
ってことで、初戦でビジャはハットトリック。
アラゴネス采配がずばり的中したことに。
このビジャの活躍でラウルがどうのってことは言われなくなるだろう。
最後にはカウンターからビジャが見事な浮き球のパスをチャビへ通しダイレクトボレー。
これはアキンフェエフに止められるが、これをセスクがダイビングヘッドで決めて代表初ゴールをゲット。
ここまでで一番の攻撃性を見せ、破壊力は出場チームナンバー1ってことを見せつけてくれた。
攻撃では文句の付けようがないんだが、守備ではまだまだ課題が。
やっぱりマルチェナが不安。
プジョルとのコンビはお世辞にもいいとは言えないし、うまく守れてた感はぜんぜんなかった。
まだロシアが相手だったからいいものの、ベスト8ではグループCのチームと対戦する。
ここがネックになって優勝できないってことは勘弁してもらいたい。
ロシアはヒディング采配が不発に。
どうしてベルヅツキ兄弟とイグナシェビッチを使わなかったのか。
これとアキンフェエフはクラブでも一緒にプレーしており、連携ってことに関しては全く問題ないはず。
で、3バックから4バックへの変更もわからない。
普段からこの2パターンを併用してるならまだわかるが、予選も3バックでやってきてるのに、どうしてこの不慣れなシステムできたのか。
4失点ってのはkれが原因なのかもしれん。
途中出場の選手をすぐ交代させたりと、ヒディングは自分の采配を自ら否定してるみたいだった。
高さ、強さを活かすような攻撃もできず、自分たちのサッカーをできずに、スペイン戦を終了した。
ただ、トップのパブリュチェンコにはなにか感じるものがあった。
実際、得点もできたし、この男は乗っていけそう。
ロシアはこのスペイン戦を捨て試合と位置づけし、こんな普段やらないことを見せといて、残りの2試合で自分たちのサッカーをってことなら、何かあるかも。
スウェーデン、ギリシャとの戦いが楽しみになってきた。

スコア 4-1

<得点者> 
スペイン   ビジャ×2、セスク
ロシア    パブリュチェンコ
~愛丸's MVP~
ビジャ(開幕戦でハットトリック。シーズン後半のできの良さをここまで持ち込んできた。ひょっとしたら得点王tってのもあるかも)

ルーマニア-フランス(EURO´08)

2008-06-11 18:58:14 | 各国代表戦
観戦日 6/11(水)       
 
愛丸’s チェック        
注目のグループCの緒戦。
ルーマニアがこのグループでは最下位にランクづけされてるが、そんな簡単にこのチームを倒せるとは思えない。
予選ではあのオランダに負けなかったし、攻守にわたっていい選手もいる。
ムトゥがヴィオラでのように活躍するようなことがあると、他の3チームはそう簡単に止めることはできない。
守備ではボランチの位置にキブがいるわけで、ここもやっかい。
3強に一角をルーマニアが崩してもなんら不思議なことではない。
フランスはベテラン中心の守備が破綻するとは思えず、しっかり点が取れれば、このGLは突破できるはず。
チームのコンディションをここに集中させてるとも思えず、意外とこの開幕戦で苦労するかも。
誰が攻撃の中心になるのか楽しみ。

ルーマニアが自慢の守備で危ない場面を作らせず、プラン通りに勝ち点1を手に入れた。
この守備はオランダもイタリアもかなり苦労しそう。
サイドで起点を作らせないし、中に入れられても強さと高さで跳ね返すことができる。
ムトゥ、ニコリタというサイドアタッカーも労を惜しまずしっかり守備に参加してた。
中盤の3人の守備能力も高く、今までのチームの中で、これほど組織だって、高い守備能力を発揮したチームはいなかった。
守りでの穴がひとつもなかった。
フランスにこれを崩せる能力がないとは思えないし、完全にチームとしてフランスを押さえ込むことができた。
ロボントが慌しくセーブするってシーンがなかったことを考えると、いかにその前でチャンスを潰してるってこと。
この戦いを続けると、確かに失点はしないだろうが、GLを突破することは難しい。
勝ち点3では1勝したのと変わらない。
そうなるとどこかで点を取らなければならない。
セットプレーが一番の得点パターンになるかもしれんが、そうなると、ムトゥがいかにしっかり仕掛けることができるかにかかってる。
トップのD・ニクラエがそこまで高い能力を持ってるとも思えず、どうしてもムトゥ頼みに。
この試合、最後までプレーさせなかったのを見ると、今後もしっかり働いてもらおうという監督の意思表示か。
フランスはベンゼマ、アネルカの2トップ。
ボランチもマケレレのパートナーはトゥララン。
アンリ、ビエラというベテランを使ってこなかった。
アンリがスタメンから外れたのは体調の問題なんだろうが、ドメネクはこのルーマニア戦にどれだけのモチベーションで挑んだのか。
どうしてもこの開幕戦で勝ち点3を取ろうって気持ちが伝わってこなかった。
負けないサッカーを選択したんだろう。
フランスが守備面でバタつくことはなかったが、攻撃で相手をバタつかせることもできなかった。
リベリ、ベンゼマの状態は悪くないように思えたが、アネルカ、マルダにはピリッとしたものを感じられなかった。
CLのファイナルでの敗戦を引きずってるわけではないんだろうが、これならまだ違った選手を起用した方が・・・。
得点する形ってのが見えてこなかった。
個人に頼っての攻撃しかなく、チームでゴールしようというものがなかった。
こうなると、残りのオランダ、イタリア戦ってのも不安になる。
アンリの復調を待つしかないか。
後は中盤に、マケレレ、トゥラランだと、どうしても守備面で目立つことが多く、2列目からの攻撃参加ってが期待が小さくなる。
ビエラがいると、ゴールを狙えるだけの力があるわけで、分厚い攻撃になるんだが・・・。
フランスはやっぱり攻撃でもベテランに頼ることになるのか。
残りの2試合が厳しいだけに、ここでの勝ち点1がどう影響するかわからないが、負けたわけではないので、そうショックを受けてることはないだろう。
2戦目以降にチーム状態をピークに持って行くんだろうし、期待して見てみよう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ニコリタ(攻守にわたってチームに貢献。CLでのバルサ戦でOGを謙譲し、この選手を心配したが、更に輝きを増してほっとした)