愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ベンフィカ-ACミラン

2007-11-30 23:46:47 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/30(金)       
 
愛丸’s チェック        
この試合、ドローでもGL突破が厳しいベンフィカ。
ホームのサポーターの力を借りて、CLでは調子のいいミランを叩きたいところ。
ルイ・コスタが輝くことができたら、もしかするかも。
DFラインもそれなりのメンバー構成で、先制できればおもしろい。
ミランはセリエでのようなパフォーマンスだと、かなり苦しい。
それでもドロー以上でGL突破が決まるわけで、0-0の試合を簡単にやってのける力は十分ある。
アンブロジーニのサスペンションもそこまで響かないだろう。
あのイタリアサッカーを貫けば、アウエーとはいえ、簡単に決めてしまうか。

試合はベンフィカが絶えずペースを握ってた。
ピルロの見事なミドルで先制され、厳しい展開になるかと思われたが、この5分後に追いついた。
ここからはベンフィカが魅せる、魅せる。
ワクワクするような攻撃サッカーを展開。
ミランのあのDF陣をかなり慌てさせた。
後半になると、セルジーニョを下げて、左SBにマルディーニを入れてベンフィカの攻撃に耐えた。
このときのミランの4バックは全てがCBをこなす選手。
ここまでやらせたベンフィカの攻撃がどれだけだったかわかるだろう。
ルイ・コスタは全盛期のあのキラーパスを随所で披露したが、これが点に結びつかなかったのは残念。
トップがN・ゴメスひとりってのがつらかった。
はなっからカルドソかディ・マリアとの2トップだったら、もっとルイ・コスタは輝いたかも。
中盤でもC・ロドリゲス、M・ペレイラなんかは積極的に攻撃参加。
これがかなり効果的だったが、M・ペレイラの見事な左足のミドルでしか点は取れなかった。
C・ロドリゲスはウルグアイ代表のときと同様に無尽蔵のスタミナでフィニッシュまで絡んだが、どうにも力みすぎ。
うまく力が抜けてればひとつ、ふたつはゴールできたはず。
ペチ、ルイゾン、D・ルイスが活躍する場面があまりなかったぐらい攻撃できた。
が、ミランはそう甘くはなかった。
魅力あふれるサッカーで楽しい試合になったが、ミランはやっぱりミランだった。
早い時間にピルロが豪快なミドルを叩き込み、楽な試合に展開に持ち込んだ。
ここまで攻め込まれるのは想定外だっただろうが、ネスタを中心にしっかり守りきった。
事故のようなミドルはあったが、それ以外は崩されそうで、崩されなかった。
それにしても、ネスタはお見事だった。
前に出てカットするとこはし、リトリートしてカバーリングに回るタイミングも見事、必死に戻ってのタックルもすばらしい。
トップフォームのネスタを突破するのはかなり厳しい。
スマートなディフェンスだけでなく激しく行くディフェンスもしっかりやる。
並の攻撃では点は取れない。
これがミランの強いところか。
セリエではここまで攻め込まれるシーンもなく、ネスタが目立つシーンも少ないが、CLではこれが堪能できる。
攻撃ではそんなに見せ場は作れなかった。
カカがなかなかスピードに乗ることができず、セードルフは守備に回ることが多かった。
ジラはためが作れず、これでは点は取れない。
それでも最低限のドローという結果を勝ち取ったから、よしとしよう。
ミランはここから調子を上げてくるはず。
クラブW杯で日本に来ることがどれだけ影響するかわからないが、CLで簡単に敗退することは考えづらい。
トーナメントの初戦でチェルシーとでも当たんないかな~。

スコア 1-1

<得点者> 
ベンフィカ   M・ペレイラ
ACミラン   ピルロ
~愛丸's MVP~
ネスタ(鉄壁の守備を披露。ベンフィカがボールを奪われるところには必ずこの男がいた。けがなくやれればミランは安泰)

ブレーメン-R・マドリー

2007-11-30 21:46:31 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/30(金)       
 
愛丸’s チェック        
どうしてもここヴェザーシュタディオンで勝ち点3が欲しいブレーメン。
相手がマドリーとはいえもういろいろ言ってられない。
CLに出てくると、だいたいこの5節、6節でなんかやってくれるブレーメンだけに期待は持てる。
ヂエゴの不在をどうやって乗り切るか。
マドリーはドローでも御の字か。
サンチャゴ・ベルナベウではけっこう苦しめられたが、シーズンもだいぶ進み、チームはあの頃よりも成熟してる。
ドイツで好成績を残してないのが不安材料。

この試合は前半の早い時間から動いた。
先制したのはブレーメン。
ばたばたした立ち上がりだったが、5分で運よく先制できた。
けがしたにも関わらず、魂のオーバーラップで右サイドを駆け上がったフリッツがクロス。
これをサノゴがなんとか胸でトラップ。
このボールがローセンベリへのいいパスになって、当たりそこないのシュート。
カシージャスは反応してたが、しっかり当たらなかったシュートがいいフェイントになりゴール。
運が味方したブレーメンに、つきがなかったマドリー。
このシーンがなにかを予感させた。
この後もブレーメンは不安定な守りが続いた。
取るつもりで取ったとは思えないオフサイドに助けられ、なんとか凌いでたが、取られるときにはあっさり取られた。
それでも気持ちだけは萎えることはなかった。
これがゲルマン魂なのか。
いい時間に追加点が取れて、なおかつ突き放す点も後半のいい時間に取れた。
魂がこもったプレーを続ければ、運も味方してくれる。
ニステルが信じられないようなシュートミスをしてくれたり、ブレーメンにとって一番嫌だったであろうホビーニョを下げてくれたりと、いいことずくし。
こういう難しい試合をものにするには運が必要。
この勝利で最終節まで望みをつないだ。
いつものブレーメンだと、ここまできてパッと散るパターンが多い。
今シーズンこそはなんとか頑張ってもらいたい。
マドリーはなんといってもニステルのシュートミスが響いた。
その後に点を取ったとはいえ、ドフリーのシュートを外したあのシーンはいただけない。
あれが決まってれば同点に追いつけたのに。
こういうシーンがものにできないようだと、いくらいいサッカーをしても勝てない。
先日のリーガでも気になったが、ディアラに元気がない。
もっとアグレッシブに攻撃に絡んでたように思うが、それがなかなか見られない。
守備で目立ってるかといってもそうでもない。
ここらへんで休養が必要かも。
先にも述べたが、シュスターはどうしてホビーニョを下げたのか。
代わりに入ったロッベンは全く仕事ができず。
今のマドリーを支えてるのはラウルでもグティでもなくホビーニョ。
高い決定力と、効果的なドリブル突破。
相手は絶対嫌なはず。
この男を残してれば、グティはもっと決定的な仕事ができたかもしれんのに。
疲れが見えてたわけでもなく、交代した理由がよくわからない。
守備ではペペがまだまだ不安。
もういっぱいいっぱいのプレーが目立ちすぎ。
復帰して間もないっていうのもあるが、これだとカンナの牙城はおろかメッツェルダーにさえ追いつけない。
カシージャスが後ろに控えてるからいいものの、あれだとこれからマドリーのレギュラーCBは任せられない。
このグループ、この試合の結果でそうとう面白くなった。
もうひとつの試合の結果はわからないが、最終節は熱く激しい試合が予想される。
やっぱりCLはこうでないと。

スコア 3-2

<得点者> 
ブレーメン   ローセンベリ、サノゴ、ハント
R・マドリー  ホビーニョ、V・ニステルローイ
~愛丸's MVP~
ハント(けがからの復帰初戦とは思えない活躍ぶり。ヂエゴの代わりをよく務めた。次もこの活躍ができれば・・・)

バレンシア-シャルケ04

2007-11-30 19:55:36 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/30(金)       
 
愛丸’s チェック        
メスタージャで負けるか引き分けでGL敗退が決まるバレンシア。
ここはどんなことがあっても勝たなくてはならない。
選手たちには死ぬ気で戦ってもらいたい。
アウエーでは0-1としっかりバレンシアのサッカーで勝利しているわけで、ここでもしっかり勝ってもらいたい。
クーマンがどんな采配をするか・・・。
シャルケはドローでもまだローゼンボリの結果次第では勝ち抜ける可能性はある。
最終節が直対だし、そこまで無理はしないか。
が、ローゼンボリがチェルシーに勝つことがあると、それではダメ。
ってなると、アウエーとはいえ全力で向かってくるはず。

試合が始まってから両チームともなかなか気持ちが前に出せてなかった。
プレッシャーってこともないだろうが、戦いにくさを感じてたくさい。
荒っぽいプレーが所々で見られたが、試合自体に激しさは感じられなかった。
バレンシアは最近、そういう魂が薄れてきてる。
完全に負のスパイラルに陥ってる。
監督の交代劇がプラスに向いたとは思えない。
クーマン独自のフォーメンションで戦うわけでもなく、誰かを中心にって考えもなさそう。
バレンシア自慢の守備が崩壊したにも関わらず、そこを修正するようなこともしてない。
かといって攻撃に重きをってこともない。
大怪我から復帰したばかりのエドゥをスタメンで使ったもたり、D・シルバをベンチに置いててみたり、やることがチンプンカンプン。
そんな中、前半の20分過ぎにアルベルダが不可解な判定で一発レッド。
ただでさえ苦しいのに、これでより苦しくなった。
こっから10人での戦いになったが、守備面ではよくやったと思う。
シャルケの拙攻にも助けられたが、ドローでOKの試合ではないので、攻めにもっと厚みがほしかった。
カネイラの負傷退場なんかもあり、つきにも完全に見放された。
ビセンテに復活の兆しが見られたことは今後のいい材料になりそうだが、CLはもうないし、リーガも優勝は狙えないだろう。
今シーズンはもうなにもない。
気持ちを切り替えて、ここからクーマンバレンシアを作り上げてもらいたい。
シャルケはじゅうぶん勝ち点3が取れた試合。
アルベルダが退場した後から怒涛の攻撃を仕掛けたが、ここで点が取れなかったのが痛かった。
ただ疲れがたまっただけ。
特にラフィーニャ。
いいオーバーラップから攻撃参加ができてたのに、かなりスタミナをロスしたのか、後半はさっぱりだった。
前節よかったエジル、ジョーンズ、ヴェスターマンはいいとっこが全く見られなかった。
この辺が前節ぐらい働ければ、楽勝だったはず。
それとアルティントップ。
決定機を外しすぎ。
ほとんどブンデスリーガの試合を見ることがないから、普段がどんなプレーをしてるのかわからないが、あまりにもお粗末すぎ。
後半、もっと勝つぞって意識でできてたら、次節がもっと楽になるはずなのに。
こんなプレーだと、ローゼンボリにやられるかもよ。
バレンシアがいない決勝トーナメントはつまんない。
早く来シーズンが開幕しないかな~。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ビセンテ(やっと自ら仕掛けて突破できるようになってきた。このまま状態が上がっていけば、攻撃に厚みが出る)

リバプール-FCポルト

2007-11-29 08:47:24 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/29(木)       
 
愛丸’s チェック        
前節の大勝でまだ踏みとどまったリバプール。
それでも、このアンフィールドの結果次第ではここで終焉を迎える可能性も。
プレミアではちょっとずつ調子を取り戻しつつあるリバプールが、攻撃サッカーを貫くことができたら、難しい相手ではない。
休むことなく、働かされ続けてるCBコンビが破綻しなければ・・・。
ポルトは週末のクラシコを見据えてのメンバー構成。
攻撃の中心になりつつあるセクティウィ、中盤のダイナモR・メイレレスをベンチに。
リバプールをなめてるわけではないのだろうが、このCLで気を抜くようなことがあれば痛い目に合う。
クアレスマ、ルチョの活躍に期待。

もう後がないリバプールは攻撃的な布陣で勝負に出た。
思いのほか早期復帰できたベナユンを右に左にはバベル。
センターはジェラードとマスケラーノのコンビ。
トップはF・トーレスとボロニン。
ニューカッスル戦で打てども打てどもゴールにならなかったF・トーレスのメンタルが気になるが、ここはトッププレーヤー、そんなに引きずってる感はなかった。
むしろ切れが増してたような。
あの試合がいい起爆剤になったか。
ベナユンはとてもけが上がりには思えず、ベシクタシュ戦での大活躍を思い起こさせるようなプレーを連発。
ドリブルで仕掛けると取られることなく、パスも魅力的なものが多かった。
F・トーレスはこの男とすごくやりやすそう。
ここにボロニン、バベルがうまく絡めれば、まだ攻撃に厚みが増すが。
バベルはサイドハーフ、それも左にポジショニングすると、魅力は半減。
右にいるときはよくカットインしてフィニッシュまでってシーンが多いが、左だと全てが中途半端。
この男は途中出場がしっくりきてそう。
追いつかれて、ここでもドローかって展開になりかけたときにしっかり点を取り、突き放して勝てるってことはリバプールの調子が本物になってきた証拠。
ここって試合を落とさないのはさすがベニテス。
これをプレミアでできたんなら言うことないんだが・・・。
ニューカッスル戦で魂全開でチームを引っ張ったキャプテンに元気がなかったのがちょっと気になった。
ポルトはGL首位にいるといっても安泰できる勝ち点じゃない。
ここは是が非でも勝ち点1を持って帰りたかったところ。
それなら、現状のベストメンバーで挑むべきだった。
セクティウィがいるといないとでは前の攻撃の厚みが違ってくる。
M・ゴンサレスではちょっと役不足。
こうなるとクアレスマだけをケアしてればいいだけで、守備に回る方はやりやすいはず。
両サイドでチャンスを作れないとポルトは苦しい。
好調とはいえL・ロペスは純粋なトップというわけではないので、前3人プラスルチョでかたちを作らないと。
中盤はR・メイレレスの代わりにカズミエルチェクでもOK。
テクニックで勝負ってタイプではなく、フィジカルで勝負するタイプ。
初めて見た選手だったが、中盤でいい仕事はできてたように思う。
同点に追いついたシーンでのクロスは強さをまざまざと見せつけてからのものだった。
あのマスケラーノを弾き飛ばしたんだからたいしたもん。
リバプールの分厚い選手層と攻撃力に屈したが、これでもまだGL突破は十分可能。
最終節をしっかりものにして上に行ってもらいたい。
クアレスマ、ルチョをまだまだ堪能したい。

スコア 4-1

<得点者> 
リバプール   F・トーレス×2、ジェラード、クラウチ
FCポルト   L・ロペス
~愛丸's MVP~
F・トーレス(ここでやっとヨーロッパでも通用するとこを披露してくれた。トーナメントに行ってもらってここでやれたら本物)

リヨン-バルセロナ

2007-11-28 22:12:05 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/28(水)       
 
愛丸’s チェック        
バルサはアウエーとはいえここで決めたいところ。
アンリ、ホナウジーニョを温存してでも、なんとかいけると判断したらしい。
アウエーであまり結果が出ないバルサだが、調子自体は上向き。
難敵リヨン相手でもしっかり守ることができれば・・・。
リヨンもやっと本調子に近づいてきた。
絶好調男ベンゼマのけがは気になるが、ここはフレッヂに期待しよう。
攻撃的な試合を望む。

この試合、期待通りの展開になった。
バルサがメッシ、ボージャン、イニエスタの3トップで簡単に先制したときには、つまらない試合になるかと思われたが、リヨンが踏ん張ってくれた。
アンリ、ホナウジーニョと今のバルサの攻撃の核を2枚落としてきたバルサに対して燃えないわけがない。
リヨンもなめられたもんだ。
ここで気を吐いたのがジュニーニョ・ペルナンブカーノ。
あの頃の切れが感じられなくなってきた男がバルサ相手にいい頃を思い出したかのような活躍。
流れの中で決定的な仕事をしたわけではないが、この男の武器はFK。
同点に追いついたあのFKは直接狙ったものではないだろうが、いいとこにボールを落とす技術はたいしたもん。
唸らされるようなFKだった。
早い段階で追いついてくれたおかげで、試合はスリリングになった。
ここからどちらも自分たちの持てる攻撃性を十分に出してくれた。
リヨンはバルサに負けないような攻撃を展開。
シュートパスを繋いでDFラインを突破してみたり、相手にミスに乗じてフィニッシュまでいったり。
このリヨンの時間で点が取れなかったのが痛かった。
ベン・アルファ、フレッヂが90分ハイパフォーマンスでプレーできたらよかったのだが・・・。
ケイタの投入はあたりだったが、この男をスタメンでって考えはないのか。
リール時代にCLで戦える力があるのを証明してるわけで、1つのオプションにしとくだけではもったいない気がする。
実際しっかり仕事をしたわけで。
バルサは小粒な3トップだったが、切れのいい動きは披露してくれた。
ブーイングを浴びながらアビダルも頑張ってアップダウンを繰り返した。
ヤヤ・トゥレも効果的な攻め上がりで、強烈なミドルを何本も放った。
DFラインはたまにリヨンのパス回しから危険な場面を作れらることはあったが、大きな綻びはなかった。
こんなバルサで特に良かったのが、V・バルデス。
ビッグセーブを随所で披露。
この男の活躍がなかったら、間違いなくやられてた。
と、ここまでバルサを褒め称えてみたがだめだった人間がただひとり。
それはグジョンセン。
デコのポジションでの先発だったが、パスミスは多いし、局面を打開できる力も持ってない。
時折、イニエスタ、ボージャンとポジションチェンジをし、前線でプレーしたが、これがどにも機能しない。
なにを売りにしてる選手なのか。
ライカールトが退場したのも、こいつにイライラしてたからかも。
途中でホナウジーニョを使うのなら、はじめっから使った方が良かった。
先制点を挙げたイニエスタだったが、今のバルサでは中盤で起用した方がいい。
先制し、追いつかれ、突き放して、追いつかれるという悪いパターンだったが、負けたわけでもないし、それにこのドローでGL突破。
バルサの本番はト-ナメントに入ってから。

スコア 2-2

<得点者> 
リヨン   ジュニーニョ・ペルナンブカーノ×2
バルセロナ イニエスタ、メッシ
~愛丸's MVP~
V・バルデス(ひさびさこの男が当たりまくったのを見た。F・サントスの至近距離からのシュートを止めたのは見事だった)

セビージャ-アーセナル

2007-11-28 19:44:49 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/28(水)       
 
愛丸’s チェック        
未だ公式戦無敗のアーセナル。
すでにGL突破は決めてるので、ここは全力ではこないはず。
それでも無敗記録は気にしてるはずで、そこまで手は抜いてこないか。
今シーズンのCL開幕戦でしっかり叩いてる相手だけに、いくらサンチェス・ピスファンでもそんなにやりにくさは感じてないはず。
セビージャはやっぱりDF陣に不安。
CBのレギュラー陣が早くけがから帰ってこないことには、あのセビージャは戻ってこない。
サイド攻撃はだいぶ機能してきたので、ここをうまく活かせれば。
左からどれだけやれるかがポイント。

試合はメンバーを落としたアーセナルが序盤ペースを握った。
あのこ気味いいパスサッカーは鳴りを潜めてたが、ベントナーのポストからって攻撃でチェンスを作った。
エドゥアルドに切れもあり、このふたりで可能性のある攻撃はできてた。
フレブ、ロシツキ、フラミニやらがいないと、あの攻撃は成り立たないみたいだが、違ったサッカーでも点は取れてる。
これが今のアーセナルの強みか。
セスクはスタメンで出てたが、いつもの切れは感じられなかった。
代表戦での疲れが取れてないのか。
プレミアではサスペンションでお休みだったのに・・・。
セスクは早い段階でベンチに下がったが、このとき、サンチェス・ピスファンのセビジスタから拍手が起こったのには驚いた。
この男、スペイン全土で気に入られてるかも。
こんなアーセナルもデニウソンとセンデロスには不安がいっぱい。
レギュラークラスとの差がまざまざと出た。
ここでの守備の不安定さで逆転されたようなもん。
センデロスはどうあがいてもトゥレ、ギャラスの壁は越えられそうにもない。
デニウソンはタックルが汚い。
危ないタックルが多すぎる。
これはしかり守れてない証拠。
この辺を改善していかないことには、まだまだカップ戦要員。
セビージャはマジョルカ戦の敗戦を引きずってるような立ち上がりだったが、失点してから目が覚めたのか、次第に攻撃的に。
J・ナバス、D・アウベスの右サイドコンビはいいときの状態に戻ってきた。
J・ナバスにあの頃よりも切れと安定感が感じられる分、昨シーズンまでよりも破壊力は上かも。
アーセナルの左サイドがかなりいけてなかったため、いつもより多く突破できてた。
これだけ機能してる右に比べて、左はまだまだ。
アドリアーノは中盤をやると輝きが少なくなる。
やっぱりこの男をSBにして、前にはD・カペルってのが一番しっくりする。
これだと攻撃的になりすぎるから、アーセナルみたいな強豪相手には守備を意識してのフォーメンションになるのか。
こんな偏った攻撃だったが、しっかり点は取れた。
ファシオ、ドラゴのCLレベルにないCBコンビでもアーセナルを止めることはできた。
これはこのふたりにとってかなり自信になりそう。
まだまだこのふたりで頑張っていくことになると思うが、なんとかやっていけるだろう。
セビージャはこの勝利でGL突破を決めた。
それにアーセナルに今シーズンの初黒星をつけた。
ここからセビージャは上がっていくことだろう。
リーガ的にはずっと眠っていてもらいたかったが・・・。

スコア 3-1

<得点者> 
アーセナル   エドゥアルド
セビージャ   S・ケイタ、L・ファビアーノ、カヌーテ
~愛丸's MVP~
D・アウベス(この男が完全復活。攻撃での切れはもう心配することはない。守備でもそれなりにやれてた)

インテル-アタランタ

2007-11-28 00:23:56 | セリエA
観戦日 11/27(火)       
 
愛丸’s チェック        
ネラッズーロデルビー。
ここジュゼッペ・メアッツァではインテルがネラッズーロのユニフォーム。
まだカンピオナート無敗のインテルと1敗のアタランタ。
堅い試合にだけはならないことを望む。
けが人が増えてきたインテルだが、復帰組もちらほら。
マテラッツィの復帰はインテリスタのみならず、マンチーニも喜んでることだろう。
アタランタはザンパーニャとデル・ネーリとの確執が気になる。
昨シーズン、チームを引っ張ったこのプリマプンタがいないのは寂しい感じもするが。

試合はインテルがさくっと先制し、いい感じで追加点を上げる完全な勝ちパターンに。
一昔前のインテルなら気を抜いてハラハラドキドキの展開も期待できたが、今はそうではない。
先制すると嫌なぐらい安定した試合運びをする。
いつからこんなチームになったのか。
内紛絶えないインテルの方がよりインテルらしい気もするが・・・。
この試合、ミッドウイークのCLを睨んでと、インターナショナルウイーク明けということで、いくつかのポジションでターンオーバー。
ズラタン、クレスポ、マクスウェルをベンチに。
2トップはJ・クルスとスアソ。
スアソはここがチャンスとばかりに自慢のスピードをフル稼働させ、何度も好機を演出。
それにJ・クルスとのコンビもなかなかなとこを披露。
1点目はこの2トップのウノ・ドゥエからスアソが抜け出し、GKのニアサイドを抜く見事なレテ。
2点目はサネッティのスルーにスアソが抜群のスピードで反応し、高い身体能力を活かして上げたクロスがポストに当たり、そのこぼれをJ・クルスがつめたもの。
こkまでこのふたりが機能するとマンチーニもうれしい悲鳴だろう。
アドリアーノがうつ病でブラジルで療養するみたで、年内の復帰が絶望みたいだが、これが痛くも痒くもない事態に。
ズラタン、クレスポ、J・クルス、スアソもう十分だろう。
それぞれの関係もどんどん良くなり、問題は何ひとつないはず。
ほんと、今シーズンのインテルは内紛が起こらない限り、スクデットの獲得は間違いないだろう。
アタランタは押されっぱなしの展開の中、トップでひとりフロッカーリがからだを張ってがんばった。
ザンパーニャがミステルともめることがなかったら、この男がトップで魂全開でがんばったんだろうが、フロッカーリも負けてなかった。
ドーニがもっと攻撃的に振舞えればよかったのだが、守備に追われるシーンが多かった。
これはランジェッラも同じ。
相手がインテルだし、それにアウエーでの戦い。
そんな孤立するシーンが多いなか、フロッカーリはコルドバを背にしながら受けたロングボールをトラップして反転しての見事なボレーでレテ。
これでアタランタは攻撃に火がついたが、攻めども攻めどもインテルの厚いディフェンスを崩しきれなかった。
疲れの見えてきたフロッカーリに代えてS・インザーギを投入しても、点は奪えなかった。
ひさびさ見たS・インザーギだったが、短い時間で2枚のカルテッリーノ・ジャッロで退場に。
いけいけのチームの勢いを止めただけだった。
フロッカーリとの2トップならまだ目があったかもしれないのに・・・。
この試合を見てて、アタランタの好調さがわかった。
チームとしてよく戦えてる。

スコア 2-1

<得点者> 
インテル   スアソ、J・クルス
アタランタ  フロッカーリ
~愛丸's MVP~
スアソ(やっとこの男の素質の片鱗が見え出した。あの爆発的なスピードは今のインテルにとってかなり魅力的)

ジェノア-ローマ

2007-11-27 21:15:13 | セリエA
観戦日 11/27(火)       
 
愛丸’s チェック        
最近、勝利から遠ざかってるジェノア。
ホームでの試合はぜひとも勝っておきたいところ。
ここルイジ・フェラーリスではローマに滅法強いみたいだし、ここからうまく上昇気流に乗りたいところ。
攻撃陣がしっかり仕事ができれば、それなりの結果は残せるはず。
ローマはミッドウイークにCLも控えており、なんとか省エネサッカーで勝利を得たいところ。
今節復帰予定だったトッティは同じ箇所をまたやったみたで、あと10日ぐらい復帰には時間がかかるらしい。
あのローマサッカーが蘇るまでにはもうちょっと時間がかかる。

試合は激しい攻撃しあう楽しい展開になった。
守備もお互いしっかりしてるから、点もなかなか入らない。
退屈するような0-0の展開にはならず、声を上げるシーンもちらほら。
ホームのジェノアから勝ちたいって気持ちが十分に伝わってきた。
3-4-3で攻撃的に行くとこはしっかり行くし、守るべきとこでは両サイドもしっかり下がって守備をする。
攻撃ではトップのボリエッロが良かった。
ミラン復帰説も流れてるみたいで、こんな噂が出るくらい状態はいい。
目だっていいのは前でのキープ力。
1トップでそこからのカウンターとなると、周りの押し上げを待たなければならない。
そこで、この男のキープ力がものを言った。
スクッリ、レオンがここに絡んでくるまで、しっかりキープできる。
ボリエッロがこんなに足元の技術に優れてたとは、この試合を見るまでわからなかった。
ミランでは4番手ぐらいの扱いだったし、出てもそんなに活躍しないし。
ミランへの復帰は見送って、ここジェノアで活躍しててもらいたい
守備ではGKのルビーニョにつきる。
何度決定機を止めたことか。
ヴチニッチの完璧なヘッドを手でセーブし、このこぼれをデ・ロッシにつめられるも今度は足でセーブ。
もう神がかってるとしか言いようがなかった。
それでも終了間際にフリーのパヌッチに見事に決められた。
これは仕方ない。
この日のジェノアいは運がなかった。
ローマはトッティがいないと、あのサッカーはなかなか披露できない。
ペロッタ、タッデイも不在でこれでは、2列目、3列目からの飛び出しも中途半端に。
ピサーロはそんなに飛び出すタイプではなく、ブリーギも攻撃より守備が売りの選手。
デ・ロッシぐらいしかフィニッシュに絡む選手がいなかった。
ヴチニッチの調子がそこまで悪くないから、なんとか攻撃の形にはなってたが、魅力は感じられなかった。
このままのサッカーではCLのトーナメントの入るとちょっと厳しいかも。
トッティの復帰が待たれる。
こんなローマでもベテランパヌッチあ非常に元気だった。
ひさびさ召集されたアズーリでも大事なスコットランド戦で得点したりと大活躍。
このコンディションのままローマでプレー。
ベテランのこの熱い魂が最後の最後にローマに勝利をもたらした。
頼るべきものはやっぱりベテラン。
アップダウンも惜しまずやるし、激しくいくとこはほんとに激しくいく。
これを見てる若手が燃えないわけがない。
もっとシーズンが進んでからもこのベテランに頼るシーンが出てくるだろう。
それまでこのパフォーマンスを維持しといてもらいたい。

スコア 0-1

<得点者> 
ローマ   パヌッチ
~愛丸's MVP~
パヌッチ(このベテランは今一番輝いてるかも。守備もさることながら大事な場面での得点ってのが見事)

セビージャ-マジョルカ

2007-11-27 19:39:55 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/27(火)       
 
愛丸’s チェック        
徐々に調子が上がってきたセビージャ。
近い順位のチームとの対戦で、ここサンチャス・ピスファンでは負けられないところ。
DFラインにけが人が多いのは気になるが、自慢の攻撃力でしっかりカバーしたいところ。
サイド攻撃がうまくはまれば。
マジョルカは前節のマドリー戦のような戦いができれば。
リードを守れなかった守備陣には不安があるが、攻撃に関しては問題ない。
代表デビューを飾ったグイサを中心に攻めきることができたら、フエラとはいえやってしまうこともあるかも・・・。

試合はどちらも攻撃に重きを置く、見ていて楽しい展開になった。
より攻撃的に行ったのはフエラのマジョルカ。
マドリーとの対戦であれだけできたのは伊達ではなかった。
良かったのはイバガサとJ・グティエレス。
アランゴをベンチに下げてても、あの攻撃力は失われなかった。
イバガサがけっこうフリーでボールをさばくことができ、サイドを使ったり、縦に決定的なパスを出したりと、やりたい放題。
右にいたF・バレーラはマドリー戦ほどの切れはなかったが、その分J・グティエレスがしっかり働いた。
この男がドリブルで仕掛けると、フアルタでしか止められなかった。
マジョルカはこの左からの攻撃で多くの決定機を作った。
グイサにうまく合うボールがなかなか入らず、大量点とまではいかなかったが、取るべきとこではしっかり点が取れた。
この試合でも先制し、早めの追加点で試合を優位に進めた。
追加点のF・バレーラのロングシュートは地を這った後のライジングボール。
翼くんの世界で見れそうなスーペルゴラッソなシュートだった。
後半はセビージャの猛攻にあったが、マドリー戦みたいに逆転されることなく、守りきった。
ピボーテ、DF陣、GKがよくやったのもあるが、いいとこでJ・グティエレスがキープして時間を作れたのもでかい。
こういうサッカーができれば、UEFA圏内も夢ではない。
魂を感じるサッカーをやってるのも好感が持てる。
セビージャはこの敗戦はかなり痛いものに。
前半に攻め込まれ、この嫌な流れを前半のうちに断ち切れなかったのが響いた。
ここまで好調だったL・ファビアーノが好機を逃してたのが痛い。
ひさびさセレソンにも呼ばれ、その疲れが出てたのかも。
後はD・アウベス。
守備でってより、攻撃に欠かせないこの男がサスペンシオンでいなかったのがセビージャには大きいダメージになった。
ヒンケルも悪い選手ではないが、D・アウベスの攻撃力を考えるとかなりの差がある。
相手に与える脅威も違ってくる。
後半、J・ナバスを左に、右にデムルを入れてから、いつものセビージャサッカーを展開することができたが、ちょっと遅すぎた。
右に入ったデムルはかなり高い個人技を持ってる。
ドリブル突破は魅力的。
止められるシーンをなかなか見ることができなかった。
それでもクロスの精度がまだそこまで高くなく、この辺がスタメンでいけない理由なのか。
左SBがいない今のセビージャではここにアドリアーノ、前にJ・ナバス、右はD・アウベスとこのデムルってのが、一番攻撃的に行けそう。
今後はぜひこの布陣で望んでもらいたい。
怒涛の攻撃を見せながら、マジョルカの赤い壁を突破できなかったのには不満が残るが、いいサッカーはできてたように思う。

スコア 1-2

<得点者> 
セビージャ   カヌーテ
マジョルカ   イバガサ、F・バレーラ
~愛丸's MVP~
クルス(リーベルで干されたこのオリンピック無失点優勝GKがこのスペインの地で本領発揮。至近距離のシュートの反応はぴか一)

カリアリ-ACミラン

2007-11-27 00:07:51 | セリエA
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
セリエでなかなか調子の上がらないミラン。
アウエーでは大量点での勝利もあり、サン・シーロでやるよりはやりやすいはず。
それにホナウドが復活。
昨シーズンの後半戦での活躍ができれば、得点力不足も解消されるはず。
カカもより活きてきそう。
カリアリは主力がごっそり抜かれ、今シーズンは厳しい試合の連続。
ホームで滅法強かったあの頃のサッカーがよみがえれば。
頼りはフォッジャ。
近い将来イタリアをしょって立つであろうこのフオーリクラッセが爆発するようなことがあれば・・・。

試合は開始4分にカリアリが先制。
これは考えれない展開。
CKからアクアフレスカがニアで見事に合わせた。
このFWについてたのがオッドだったが、なんというか酷い守備だった。
簡単に当たって倒れるようだと。
この後、セットプレーでアクアフレスカについてたのがマルディーニに代わったことを考えると、やっぱりオッドがしょぼかったってこと。
点が取れず悩んでるミランで、守備から破綻することになるとは。
オッドは攻撃に魅力がある選手で、こういうタイトな守備には向いてないかも。
ミランはこの後、追いつくために必死で攻撃したが、先に攻撃が魅力と述べたオッド、左のセルジーニョがうまく攻撃に参加できない。
カカ、ホナウドの攻撃だと、中に集中。
これだとカリアリの守備陣はそんなに苦労しない。
期待のホナウドもまだトップフォームにはほど遠かった。
カカとの効果的な絡みもあまり見られず、期待はずれだった。
まだまだこれからだろう。
ホナウドはジラとのコンビもうまくいっておらず、ホナウドを軸でいくなら1トップにしてカカ、セードルフをその下に置くクリスマスツリー型がしっくりきそう。
ホナウドも復帰し、ミランはここだろう。
12月は日本にも来るし、過密日程で更に苦しくなるとは思うが、ミラノデルビーには完璧なミランが見たいものだ。
カリアリは先制したまではよかったが、それを守りきることはできなかった。
2失点とも不運なもの。
DFのクリアボールが味方に当たって浮いたボールをジラに決められたのと、ピルロのFK。
流れの中ではあのブラジルコンビを完璧に押さえたし、サイド攻撃もある程度封じることができた。
フォルティンはカカのリゴーレを止めるし、いいとこは多々あった。
このリゴーレ、かなり怪しいものだったが、カリアリ陣営はそんなに抗議せず、いさぎいい姿勢も見られた。
あの頃のユーベを思い起こすリゴーレだったな~。
攻撃ではやっぱりフォッジャ。
中盤の高い位置で自由に動き、ドリブルするとなかなかボールを取られず、ミドルもしっかり枠を捕らえてた。
これがどれかゴールに繋がれば申し分なかったが、ここはミラン、意地があったか。
フォッジャをフォローできるような選手が誰かひとりでもいたら、カリアリも魅力的な攻撃ができるのに。
が、この冬フォッジャが残ってくれればの話。
ラツィオへの復帰の話もあり、このクラッキがこのチームを去ることになると、もうカリアリの降格はさけられないかも。

スコア 1-2

<得点者> 
カリアリ   アクアフレスカ
ACミラン  ジラルディーノ、ピルロ
~愛丸's MVP~
マルディーニ(まだまだ現役でやっていきる。不甲斐無い攻撃陣に喝を入れるかのような攻撃参加は効果的だった)