愛丸のサッカー観戦記

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ドイツ-トルコ(EURO´08 SF)

2008-06-26 12:37:37 | 各国代表戦
観戦日 6/26(木)       
 
愛丸’s チェック        
なんだかんだでここまで上がってきたドイツ。
クローゼ、ゴメスの2トップを諦め、4-2-3-1にシステム変更してから調子も上向き。
間違いなく優勝候補の筆頭に。
ここも気をつけるのはトルコのミラクルのみ。
実力では完全にドイツの方が上だし、やるべきことをしっかりやれればファイナル進出は間違いない。
トルコはけが人やらサスペンションやらでベストの布陣が組めない状態。
エースでキャプテンのニハトはけがの影響でもうビジャレアルに戻ったみたい。
手負いのトルコがまたまたミラクルを起こせるか、それだけが頼みの綱。
2度あることは3度あるって言うし・・・。

試合はドイツにポルトガル戦ほどの切れが感じられず、どこかダラダラした展開に。
しっかりやるべきことがやれてれば、さくっと勝っておかしくない試合だった。
ただ、試合内容がどうであれ、トルコのお株を奪うかのような試合終了直前のゴールで見事に決勝進出を決めた。
ポルトガルのサイドアタックを見事に封じ込めたのに、トルコのサイド攻撃にはあっぷあっぷ。
気持ちの入り方の違いだったのか、どうしてああも簡単にサイドをやられたのか。
ラームの守備はお世辞にも誉められたもんじゃないし、ヤンゼンを見てるみたいだった。
それでもラームは最後に仕事をした。
あの時間にあのオーバーラップでしっかり点を決めてみせた。
このゴールで全てを帳消しに。
このラームにパスを出したヒツルスペルガーもこのパスだけがよかった。
ボランチからの展開が全くできておらず、なにかに貢献してたわけでもない。
もし、あの得点がなかったら、ヒツルスペルガーとラームは戦犯扱いされてたに違いない。
でも結果は出したわけだし、これでいいんだろう・・・。
ここにきて、シュバインシュタイガーとクローゼに得点が生まれだし、攻撃での厚みという点ではだいぶよくなってきた。
最後は経験がもんを言う。
ポドルスキも不慣れな左のMFというポジションをだいぶこなせるようになってきた。
守備には不安な点が多いが、これを補う攻撃性がある。
おそらくファイナルもこの布陣で臨んでくるだろう。
あとはもう1回バラックに火が着けば、ドイツのEURO制覇は現実のものになる。
相手がスペインになるか、ロシアになるかわからないが、このドイツを下すのは容易なことではない。
クロアチアがやったようなサッカーができそうなのはロシアだが、これだとなんか決勝がつまんなくなりそう。
スペインとの派手な殴り合いが見てみたい。
トルコに奇跡は3度訪れなかった。
これだけけが人が出て、サスペンションで人がいないとなると、やりたいサッカーができるわけがない。
それでも十分ドイツを苦しめた。
いいサッカーをしてたのはトルコだったし。
先制し、逆転されはしたが、またまた後半の時間が押し迫ってきたときに同点に追いついたときはまたかと期待はしたが。
そこまでうまくいかない。
セミフの決定力、サブリ、カジムの突破、いいところはいっぱいあった。
この活躍した選手たちはまだ若いから、今後のトルコはひじょうに楽しみ。
たらればが言えるのなら、もしいつものメンバーで戦えてたら、このドイツになら勝利を収められたかもしれん。
ニハト、トゥンジャイがいない攻撃陣は手薄だったし、守備陣も急造。
代わりの選手たちはそれなりにやってたが、やっぱりいつものトルコではなかった。
ここまできたことを誇りに思い、2010年のW杯を目指してもらいたい。
ファイナルの座はひとつ決まった。
あとはスペインかロシア。
スペインにとってはまたのチャンスが訪れた。
このチャンスを逃すと、この先またビッグタイトルから遠ざかりそう。
素敵な攻撃サッカーでぜひともドイツとの決勝を戦ってもらいたい。

スコア 3-2

<得点者> 
ドイツ   シュバインシュタイガー、クローゼ、ラーム
トルコ   U・ボラル、セミフ
~愛丸's MVP~
シュバインシュタイガー(ダラダラ感満点のドイツの中で一番しっかりやれてた選手。しっかり同点弾も決めたし、この男の調子がすこぶるよくなってきた)