愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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浦和-バイエルン

2008-07-31 22:26:37 | その他
観戦日 7/31(木)       
 
愛丸’s チェック        
浦和はシーズン中断の中の試合。
バイエルンは17日に全員が揃って、2週間程度しかまだ練習を積んできてない。
それに監督はクリンスマン。
この新監督の色をどこまで出せるか。
浦和相手に手こずってるようだと、CL制覇なんかは夢のまた夢。
トニ、リベリと昨シーズンのバイエルンの攻撃を担ったふたりが来てないのは残念だが、気持ちが乗ってるドイツ勢がやってくれるだろう。
浦和は週末に激しい戦いをしたばっかり。
どこまでコンディションが戻ってるか。
それでも試合勘ってことでははるかにバイエルンよりはいいわけで、しっかり戦ってもらいたい。

親善試合だし、はるか日本での試合ってことを考え、バイエルンはゆっくり試合に入ってくると思ったが・・・。
立ち上がりから全開だった。
スタメンも来日してるメンバーでは最高の布陣。
EUROで活躍した、クローゼ、ポドルスキ、シュバインシュタイガー、それにアルティントップはEUROでの状態そのままだった。
これにゼ・ホベルトが加わり、かなりいい攻撃を披露してくれた。
このメンバーがしっかりやってくれたおかげで、浦和の守備陣はかなり勉強になったのでは?
先制点のシーンはゼ・ホベルトの絶妙のアーリークロスにクローゼがしっかり合わせたものだったが、坪井は何をやってたの?
やっぱりこの男はしょっぱいDF。
クローゼについてれば問題なかったのに、どうしてあのポジショニングだったのか。
あそこにいたなら、ゼ・ホベルトのクロスはカットしないと。
こんなんだから、阿部やら闘利王やらがCBに回るはめになる。
このふたり、もうひとつ前で使いたい選手。
実際、後半に闘利王が投入されたんだが、浦和の攻撃は一変した。
パスも出せるし、ドリブルもいける。
決定力もあるし、高さも使える。
阿部も展開力があるし、フィニッシュにも絡める。
今後、浦和がもっと上のチームになるには、このふたりに鈴木を加えた3センターハーフってのがいいかもしれん。
攻撃にはワシントンがいたら文句なしだが、いない選手をどうのこうの言っても始まらんので、エジミウソン、エスクデロ、梅崎あたりでどうにかすればいい。
強いCFタイプがいたら、もっと強くなると思うんだが・・・。
浦和で気になったのは後半の時間が経って投入された、高橋と原口。
まだ10代と若いんだが、この若さを十分に活かしてた。
このふたりスピードは申し分ない。
度胸もあって、テクニックもある。
高橋はヤンゼンに、原口はレルにドイツでも指折りのSBに負けるとこはなかった。
原口はルッシオを抜き去るシーンも披露し、今後、浦和と日本をしょって立つサイドアタッカーに育ってくれそう。
バイエルンは時折、浦和の思いっきりのいい攻撃に苦労するシーンも見られたが、そこまで守備が崩壊するシーンはなかった。
ただ、カーンがいなくなったGKには不安がいっぱい。
レンジングではあまりにも心もとない。
このレベルでの試合であっぷあっぷだったし、これがヨーロッパの舞台となると、どうにもできない。
しっかり手でセーブした場面は少なかった。
反応は間違ってないんだが、飛んで手で止めれないってどういうこと。
阿部のオーバーヘッドも止められないシュートではなかった。
ここをどうにかしないとビッグイヤーを掲げるなんてとうてい無理な話。
攻撃では、トニ、リベリがこれに加われば文句なし。
EUROでのいい状態のままシーズンに突入できそうだが、シーズンの最後までこの状態が続くかどうか。
ドイツでは敵なしでいけそうだが、CLってのは厳しいかもしれん。
ただ、クリンスマンのやろうとしてるサッカーは見てて楽しいものになるかもしれん。
攻撃こそ最大の防御ってのを武器に戦ってもらいたい。

スコア 2-4

<得点者> 
バイエルン   クローゼ、ポドルスキ×3
浦和      梅崎、阿部
~愛丸's MVP~
ゼ・ホベルト(この男のスタミナには驚かされた。それと機を見ての攻撃参加。テクニックもまだまだ落ちてない。セレソン復帰もあったりして)

日本U-23-アルゼンチンU-23

2008-07-31 11:16:42 | 日本代表
観戦日 7/29(火)       
 
愛丸’s チェック        
国立での生観戦。
北京に向けて、日本代表も気になったが、なんと言ってもアルゼンチン。
このメンバーを日本で、それも生で見れるとは。
メッシがいてくれたら、文句なしだったんだが、バルサが気が利かないから・・・。
ここは両チームとも、本番前の最後のテストマッチ。
けがに注意しながら、最終チェックもしっかりしたいところ。
日本にとってはこの上ない対戦相手。
GLが強豪揃いだし、ここでいい試合ができたら、本番に向けて、いい弾みになる。
攻撃でも、守備でも完全に相手が上だし、勝ち点1をどうしても取るって感じの試合展開になってもいい。

試合はあの雷雨のため、90分フルでやることはできなかった。
もしものことがあったらどうしようもないため、この判断は間違ってなかったと思う。
現場にいたからそれはよくわかった。
試合はやっぱりどの面においてもアルゼンチンが上だった。
こんなことやる前からわかってたこと。
そのアルゼンチン相手に日本はやられっぱなしってわけでもなかった。
本田圭の左足はこのレベルでも通用してたし、香川の仕掛けからもチャンスは作った。
内田のオーバーラップにはアルゼンチンもかなり手を焼いてたし、安田もここってときの攻撃参加は効果的だった。
谷口、梶山が引きすぎて、豊田のフォローに廻る選手が少なく、トップにボールが入っても、そこから攻撃を広げられなかったのは課題。
アメリカ、ナイジェリア、オランダとかなりの曲者揃いの本番でも、中盤を厚くしてって形になるんだろうが、点を取らないことには勝ち点は積み上げれない。
2トップってこともやらなければならないときがあるはず。
そのテストをアルゼンチン相手にやってもらいたかった。
個々のレベルは世界でもそれなりに通用すると思うが、チームで戦うってことになると、まだまだ2枚ぐらいは落ちる。
だからって、ここからどうのこうのできるわけがないんで、あとは気持ちの問題。
相手が強いからって引いて守ってのサッカーに終始するのだけは避けてもらいたい。
オーバーエイジがいるとは言え、同じ世代なんだし、思い切っていってもらいたい。
それができる選手がそろってるはず。
西川のパンチングの不安定さが目だってたが、本番でのミスはやめてもらいたい。
こればっかりは日本の永遠の課題だろう。
それと、個人技で仕掛けられたときのDF陣の対応。
この試合での失点もディマリアの個人技にやられたもの。
アメリカにはそこまで苦労しないと思うが、ナイジェリア、オランダには個人技に優れた選手が多い。
1対1で無理なら、人数で勝負。
水元を中心にしっかり連携して守ってもらいたい。
アルゼンチンはまだまだ本調子にはないように思えた。
アグエロもラベッシも自慢の個人技は鳴りを潜めたまま。
力の違いでこれってシーンを何度か見ることができたが、このふたりはこんなもんではない。
北京で暴れてくれることを期待しよう。
リケルメもどこか押さえてる感が。
ミドルを放つシーンもなかったし、決定的なスルーを通すこともなかった。
試合の中で周りとのコンビネーションを確かめてように思えた。
シーズン後半、足の状態が思わしくなく、ボカでも控えめだったから、この男も本番、それも決勝トーナメントに入ったぐらいで、本物になってくれるだろう。
この試合、左でかなり起点になってたディマリアだったが、本番でもこの中盤の左で起用されるのだろうか。
トリボーテでいくなら、バネガかソサが適任だし、点が必要になったら、ディマリアがいい。
サブで使うって手もある。
生でバネガを拝見したかったんだが、この試合は出番なし。
本番で使ってもらえることを楽しみにしてよう。

やっとバルサがメッシのオリンピック出場を許可したみたいで、北京ではアグエロ、メッシの最強2トップが見れる。
オリンピック連覇も夢ではなくなった。

スコア 0-1

<得点者> 
アルゼンチン   ディマリア
~愛丸's MVP~
マスケラーノ(激しいタックルで相手に脅威を与えたり、的確なポジショニングでDFを助けたり、この男は今のアルゼンチンからは外せない)

フルミネンセ-LDUキト(リベルタドーレス杯 ファイナル)

2008-07-03 17:23:49 | その他
観戦日 7/3(木)       
 
愛丸’s チェック        
キトでの1legは4-2でキトが勝利。
このファイナルはアウエーゴールルールが適用されないため、ここでフルミネンセが2-0で勝利しても延長。
とにかく、フルミネンセは3点差以上での勝利が必要。
マラカナンでは複数点での勝利が多いため、このミッションもそんなに難しいことはないはず。
それでもLDUキトのサイド攻撃が強力なため、ここをしっかりケアしながらの攻撃になるため、いつもの破壊力満点の攻撃に転じれるか。
LDUキトはゲロン、ボラーニョスがいかにボールを持って仕掛けることができるか。
引いて守ってってチームではないし、いつものように攻撃ができれば、ここでも結果は出せる。
1点差での敗戦でも優勝だし、2点差での敗戦でも延長。
有利なことに変わりはない。

試合はものすごいことになった。
フルミネンセがどんどん前がかりで点を取りにくることはだいたいわかってはいたが、これをここまで攻撃的にLDUキトが受けるとは思わなかった。
たしかに、カウンターは仕掛けやすい状況ではあるが、これが見事にはまるとは・・・。
完全なカウンターってわけではなかったが、うすくなったサイドでやっぱちゲロンがやってくれた。
あのテクニックとスピードは脅威。
ふたりマークにいったにも関わらず、ひとつの切り替えしで突破し、こっからクロス。
これに逆サイドから中に入ってきたボラーニョスがきっちり決めた。
これが前半の5分。
これでアグリゲートスコアは2-5。
いくらマラカナンでの試合とは言え、開始早々に更に差を広げられ、もうフルミネンセに反撃する力は半減するかに思われた。
それが、この失点で火が着いた。
もういくしかないわけで、サイドは両ラテラウの攻撃参加により、ゲロン、ボラーニョスを封じ込めた。
さすがに2戦連続でやられるわけにもいかない。
ここでのがんばりが前線の選手たちにも飛び火し、10番が10番らしい仕事をし、点を重ねていく。
このリベルタの決勝トーナメントから見ることができたが、なかなか噂のような活躍を見ることができなかったチアゴ・ネーベスだったが、この大事な試合できっちりその実力を披露した。
反撃の狼煙をあげる、バイタルエリアからの見事なミドル。
これでまずはこの試合で追いつくことができた。
これでもまだ勝つには3点が必要。
早い時間に追いつくことができ、2点目も前半のうちに取ることができた。
うまく中に入ってきたチアゴ・ネーベスがうまく合わせてゴール。
このとき、ロングスローからサイドで起点を作ってのものだったが、この失点シーンのときはLDUキトにちょっと集中力が欠けてる気がした。
2-1で前半を折り返し、後半の早い時間で、今度はFKをチアゴ・ネーベスが直接決めてみせた。
これでハットトリック。
アグリゲートスコアも5-5に。
こんな大事な試合で、ハットトリックを成し遂げるチアゴ・ネーベスはやっぱり大物だった。
ここから一気に逆転っていきたかったフルミネンセだったが、なかなか点が取れず。
LDUキトがここで踏ん張った。
気落ちして、ズルズルいきそうなもんだったが、それが、ここから攻撃的に出て、点は取れなかったが、失点もしなかった。
左のラテラルのアンブロッシがかなりオーバーラップを仕掛け、フルミネンセのサイドを攻撃で封じた。
この試合、やっぱりサイドがキーになった。
ここをうまく使えてるチームが試合の主導権を握ってた。
試合はこのまま90分が経過し、延長の30分でも点が入らず。
1legを見て、まさかPK戦になるなんて思わなかったが、サッカーってどうなるかわからない。
マラカナンのほぼ全てがフルミネンセのサポーターで、流れを考えても、PKになるとフルミネンセが有利だと思った。
それが・・・。
ベテランGKセバージョスの心理戦に、フルミネンセのキッカーはやられてしまった。
決めたのはひとりだけで、1-3でLDUキトが勝利。
エクアドル勢が始めてリベルタドーレス杯を制した。
2試合合計5-5の激しいゲームは迫力満点だった。
もとJリーガーが多いフルミネンセを日本でってのもよかったが、両チームの選手を比較してみると、日本ではLDUキトが見たかった。
ゲロンはヘタフェへの移籍が決まってるから、12月に生で見ることはできないが、マンソやらボラーニョス、ベラ、アンブロッシなんかはきっと日本で見れるはず。
こういうチームがユナイテッドをめちゃくちゃにやっつけてくれるのを見てみたい。
おめでとう、LDUキト。

これで07~08シーズンの試合は全て終了。
腑抜けな日々がこれから1ヶ月ほど続いてしまう・・・。
オリンピックもあるし、そうしてるうちに各国リーグも始まるだろうし、早く1ヶ月たってほしいものだ。

スコア 3-1(PK1-3)

<得点者> 
フルミネンセ   チアゴ・ネーベス×3
LDUキト    ボラーニョス
~愛丸's MVP~
J・セーザル(1legはゲロンにやられっぱなしだったが、この2legはほとんど仕事をさせず、この男のスタミナにも驚かされた)