愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

ブラジル-コロンビア(U-20南米選手権)

2007-06-29 00:01:25 | 各国代表戦
観戦日 6/28(木)       
 
愛丸’s チェック        
これに勝てば、ブラジルの優勝が決まる大事な試合。
何のプレッシャーもないかのようにブラジルは自分たちのサッカーを貫いた。
個々のテクニック、チームとしてのまとまり、どれもカンペオンに値するものだった。
特に前半は攻撃に守備に見事だった。
攻撃は前線の核、アレッシャンドレ・パトがいなくてもL・アドリアーノとエヂガウでコロンビアを翻弄した。
とにかく、テクニックがすごい。
コロンビアのDF陣ではどうにもできなかった。
たまに来るロングボールの際にオフサイドを取れるぐらいで、ちょっと仕掛けられたらあっさりのシーンが多かった。
自分でいくとこはきっちり行くし、フリーの選手がいたらうまくそこを使う。
ドゥンガセレソンのFWより機能してたように思う。
この2トップにルーカスが絡んでくると、かなりチャンスは広がった。
2列目からの攻撃参加のタイミングは抜群。
ここからの決定的なパスは見られなかったが、2トップに目をいかせて自ら仕掛けての先制ミドルはゴラッソだった。
これよりさらによかったのが、右のラテラルのアマラウ。
かなりの回数のアップダウン。
ただ上がるのではなく、タイミングがいい。
クロスの精度もまずまずで、ブラジル人らしいラテラルがまた出てきた。
残念なのは右ってこと。
左が人材難なでけに、この男が左だったらって思うひとは少なくないはず。
マイコン、D・アウベス、シシーニョと3人もクラッキがいるため、セレソン入りはちょっと難しいか。
守備に関しては、ルーカスの相棒ホベルトはなかなか気の利いたボランチ。
DFの守備がかなり軽減されてた。
サイドのカバー、中盤でのフィルター、コロンビアの攻撃陣はここを突破するのに一苦労だった。
このレベルでやれるんなら、ドゥンガも呼んでみたくなるのでは?
コロンビアは2トップがかろうじて見れた程度。
この世代がこんな感じだと、コロンビアの未来が・・・。
ブラジルについていいことばっかり書いたが、これは前半の話で、後半は優勝を意識してか、かなり守備的に。
タイトルのかかった試合だし、これはこれでいいと思う。
若いうちからこういう経験を積むことはいいこと。
この試合にはいなかったが、マルセロ、デニウソンもこの世代。
やっぱりU-20W杯はブラジルが優勝候補の一番手。
っていうか、優勝する!・・・はず。

スコア 2-0
<得点者> 
ブラジル   ルーカス、エヂガウ
~愛丸's MVP~
ホベルト(気の利いたいいボランチ。この男がしっかりやれてっからルーカスは思う存分攻撃に参加できてる)

ブラジル-メキシコ(コパ・アメリカ)

2007-06-28 20:53:20 | 各国代表戦
観戦日 6/28(木)       
 
愛丸’s チェック        
やっとコパ・アメリカが始まった。
リーガが終わって、リベルタのチャンピオンが決まってからとても長く感じた。
待ちに待った試合。
それもドゥンガセレソン・ブラジレイラの公式戦初戦。
この代表メンバーを見たときにう~んと思ったが、それが悪い方に出た。
小粒ったらありゃしない。
攻撃時の怖さがまるで感じない。
腐ってもブラジル人だから、個人の技術は高いものがあった。
ホビーニョなんかかなりドリブルで突破できてた。
が、周りとのコンビが。
V・ラヴとはお世辞にもいい2トップだとは言えない出来だった。
ふたりでメキシコDF陣に襲い掛かるシーンは皆無。
並のFWってことか。
この下に位置し、セレソン・ブラジレイラの10番をつけたヂエゴの出来も酷いもんだった。
ブレーメンで見せてた輝きは微塵も感じられなかった。
ホビーニョとのサントスコンビもひさびさに堪能できるかと期待したが、ほとんど絡みはなし。
どうもドゥンガのやりたいサッカーがこのテクニシャンたちを目立たなくしてそう。
守備にまわり過ぎ。
しっかり動いて、全員で守るってことはいいとは思うが、ブラジルですよ。
でーんと構える点取り屋を置いて、守備はお任せって選手がふたりぐらいいてもいいのでは?
ホナウド、アドリアーノ、ホナウジーニョみたいなクラッキがこのBチームクラスにはいないってことか。
もうひとつ問題が。
それはGK。
ローマで完璧な守備を披露していたドニがセレソンではパッとしないどころか、前半は不安定で並以下の出来だった。
エウトンが直前で出れなくなったみたいだが、それでもあれは酷すぎた。
飛び出しを躊躇しすぎ。
もっとやれると思ったが・・・。
このポジションもベテランに頼るしかないか。
後半のセレソン・ブラジレイラはだいぶ見れる攻撃を披露してくれた。
ただ、点が入らなかった。
メキシコのDFがしっかりしてるのに加え、神まで舞い降りてきた。
入ってもおかしくないシーンは何度もあった。
それを止めたのがオチョア。
ビッグセーブを連発。
ここに神が舞い降りてた。
メキシコにひさびさ大物GKが帰ってきた。
カンポスよりも高さがあり、反応はためをはるぐらい。
どのチームもこのGKを崩すのは容易ではない。
それにその前でしっかりディフェンスしてくれてるマルケスの存在もでかい。
バルサでは最後の方はけがで出てなかったが、ここを目標に調整してたのか。
メキシコはついこの間までゴールド杯を戦っており、実戦続きってのも良かった。
ここでブラジルとの差が出た。
やっぱり実戦を積んできてるってのはでかい。
攻撃ではなんといってもカスティージョ。
オリンピアコスで見せる切れとなんら変わりなく、見事だった。
バレンシアもCLでは手を焼いたな~。
このテクニシャンがブラジルDF陣を混乱させた。
今後注目の選手。
これはまだGLだし、ブラジルも慌てることなく、次からふたつ勝てば問題ない。
ヂエゴとホビーニョがうまく絡めれば、もっと魅せるサッカーができるはず。
この結果は参考外として、今後のセレソン・ブラジレイラに期待。
でも、小粒なんだよな~。

スコア 0-2
<得点者> 
メキシコ   カスティージョ、モラレス
~愛丸's MVP~
オチョア(この試合を見る限り穴のないGK。高さへの対応を見る機会が少なかったが、横の反応に関してはピカイチ)

サン・ロレンソ-ラシン・クラブ

2007-06-26 21:10:58 | その他
観戦日 6/26(火)       
 
愛丸’s チェック        
トルネオ・クラウスーラでトップを走るサン・ロレンソの試合。
相手は下位に低迷するラシン。
追ってくるチームがボカとエストゥディアンテスだけに、このカーサでの試合は絶対に落とせない。
普通にやれれば負けないはず。
このプレッシャーのかかる試合で、サン・ロレンソの面々はしっかり自分たちのサッカーができてた。
R・ディアス監督の指導がいいのか。
選手たちはのびのびとプレーしていた。
自信が漲るプレーで相手を圧倒。
とくに2トップ。
ガストン、ラベーシは切れきれだった。
ラベーシは右に左に流れ、スピードを活かした突破でかなりチャンスを作った。
どちらの足でも同じレベルでボールを蹴れてた。
クロスの精度が抜群。
これにガストンがうまく絡んだのが1点目。
このガストン、ただのトップではなく、しっかりパスも出せる。
やわらかいタッチのスルーは絶品だった。
これにラベーシが反応するパターンもあり、3点目はまさにそれ。
ガストンがパサーになって空いた中のスペースにはボランチのイルシグがしっかりつめてる。
強いチームの点の取り方だった。
ラシンのDF陣のぬるさもあったが、この流れるような攻撃だと、ボカだろうが、エストゥディアンテスだろうがやられるのでは?
攻撃ばかりでなく、中盤でのチェックもよかった。
シンコのレデスマがいいとこでボールを奪ってた。
こういう気の利いたボランチがいてくれるとチームとしても助かる。
イルシグとのコンビもよかった。
ラシンがなかなかチャンスらしいチャンスを作れなかったから、DFラインのできはよくわからなかったが、チャンスがなかったってことはしっかりやれてる証拠。
GKのオリオンもいい反応をいくつか見せた。
こうやって見ると、チーム全体がいい感じ。
優勝を狙えるチームって感じ。
クラッキがいて、そこに頼るのではなく、チームとしていい戦いをしてる。
勝ち点3差でボカが追ってきてるわけで、残りの3試合、落とすことはできない。
ラシンではU-20の選手たちを中心に見てたが、いまいち。
とくにM・モラレス。
テクニックは申し分ない。
からだが小さいから、ガツガツいくことはなかったが、相手が来る前にはしかりパスが出せてた。
1度、フリーで打ったシーンがあったが、これはGKの正面。
素質の片鱗は見られたが、気性に難あり。
1枚もらってるのにも関わらず、相手のタックルにカッとして蹴りをいれる始末。
これでドブレ。
チームが負けてる状況で、こんなプレーで退場してるようだと。
U-20のアルゼンチン代表ではこういうプレーは控えてもらいたい。
熱くなるのは悪くないが、チームに迷惑をかけてはいかん!
他のU-20の面々はこれといった印象がなかった。
もうトルネオ・クラウスーラは幕を下ろしてるが、放送の関係上、あと3週間は何も知らないってことで観戦記を書きます。
あしからず。

スコア 3-0
<得点者> 
サン・ロレンソ   ガストン、トゥラ、イルシグ
~愛丸's MVP~
ラベーシ(広範囲に動くセカンドトップ。あれだけの運動量にスピード、テクニックがあると攻撃の幅が広がってくる)

ウルグアイ-アルゼンチン(U-20南米選手権)

2007-06-25 23:48:12 | 各国代表戦
観戦日 6/25(月)       
 
愛丸’s チェック        
U-20W杯に向けての予習。
だいぶ前にこの試合は行われたが、放送はこのあいだ。
この大会はブラジルが圧倒的な強さを見せたらしい。
ブラジルの試合は次に回して、まずはこの試合から。
この大会、4位まではU-20W杯に出場、更に2位までには北京オリンピックに出場できる。
で、この2チーム、ウルグアイが2位でアルゼンチンが4位という状況。
引き分け以上でウルグアイがオリンピックに出場できる。
アルゼンチンは是が非でも勝ちたいところ。
が、DFラインの3人が累積で出場できない。
カハイスひとりに頼らざるいけない状況。
ウルグアイには絶好調カバーニがいる。
それにフィゲロア、スラーコが絡んで破壊力抜群の攻撃力を誇る。
ここをどう押さえるかがひとつのポイント。
カバーニは噂通り、いい動きを披露。
なかなかフィニッシュには絡めなかったが、しっかりキープができ、周りもうまく使える。
ハードマークに合いながら、自分の仕事はきっちりこなした。
この大会の後にパレルモに移籍し、セリエ初ゴールを奪った試合を思い出し、なるほどなと納得した。
グイドリンはこの男をまだセリエのレベルにないなんて言ってたような・・・。
だから解任させられるんだな~。
ここを起点とした攻撃は良かったが、フィニッシュが。
フィゲロアに決定力がなさすぎた。
何度も好機はあったのに。
ロメロの好セーブもあったが、決めれるべきシーンで決めないと痛い目に合う。
右サイドで輝きを放ったのが、スラーコ。
突破するテクニックにスピード、クロスの精度、この年代では抜けてるような。
カバーニに合わせた、かなりの高精度のクロスはゴラッソだった。
これはカハイスがからだを張ったから、カバーニは決めれなかった。
攻撃に関してはウルグアイがよかった。
アルゼンチンはなんかもうひとつが足らない。
メッシほどのクラッキがいないからか。
それでも他の国よりかは選手層は厚いはず。
こちらの攻撃はモウチェとV・ソサの距離間に問題が。
ちょっと離れ過ぎ。
ふたりが絡むシーンがほとんどなかった。
ウルグアイのDFがしっかりしてたのもあるが、もうちょっとチャンスを作ってほしかった。
アグエロはまだこの世代だから本番に出てきてくれるとうれしいが。
中盤ではやっぱりバネガがよかった。
ボカでもしっかりガゴの後を継いでるだけに、ここでは物が違った。
ボカでの仕事よりもより攻撃性を求められていたが、いい仕事をしてたように思う。
もう一枚、中盤で攻撃的に振舞える選手がいたら楽なのに。
M・サンチェス、A・ゴメスと悪くはなかったが、いまいちぴりっとしない。
それなら、後半に出てきたM・モラレスに期待した方が。
小柄なテクニシャンは流れを変えられる。
90分を通して、同じパフォーマンスができないせいか、スタメンではなかったが、テクニックは一級品。
俊敏なドリブルはさすがアルゼンチン人。
トップ下に置いてみるとおもしろいかも。
なんだかんだ苦しんだアルゼンチンだったが、後半のアディショナルタイムに、このM・モラレスからのCKをアコスタが見事なカベッサで試合を制した。
これで北京へはブラジルとアルゼンチンが出場。
オリンピックではもうひとつ上の世代も出られるから、アルゼンチンはもっと楽しみになる。
ウルグアイも見てみたいチームではあるが。
アジアの枠をひとつへらして、南米を増やした方がおもしろい試合が見られるのに。
まもなく開幕するU-20W杯では南米のチームが中心になるはず。
これにアフリカ勢が絡んでくる展開か。
日本はGRを突破できれば御の字。
ちなみに、優勝はブラジルを予想しますが、みなさんはどう思いますか?
ブラジルのアレッシャンドレ、L・アドリアーノ、C・エドゥアルドの攻撃陣の破壊力にルーカスの展開力、これがはまったらどこも止められないだろう。

スコア 0-1
<得点者> 
アルゼンチン   アコスタ
~愛丸's MVP~
バネガ(ボカでの仕事よりも攻撃的な姿勢。中盤の要として頑張ってた。まだガゴの粋までは達してないが、だいぶ近づいてきた)

グレミオ-ボカ(リベルタドーレス杯ファイナル 2leg)

2007-06-25 19:45:58 | その他
観戦日 6/25(月)       
 
愛丸’s チェック        
ボカ、南米カンペオンおめでとう!
グレミオに全くいいとこを出させずの圧勝。
ボンボネーラでのアドバンテージがいい方に出て、ポルトアレグレの雰囲気に飲まれることなく、自分たちのサッカーを貫いた。
守備に重点を置いて、攻撃はパレルモ、パラシオ、リケルメの3人。
リケルメの状態が最高潮で、ここにボールが収まるとグレミオはどうしようもできなかった。
フアルタでしか止めれない。
これで時間が稼げ、グレミオはうまく攻撃に転じることができなかった。
後半はこの傾向がさらに強くなり、グレミオは空回るいっぽう。
グレミオは左からの攻撃に片寄り過ぎ。
C・エドゥアルドのスピードを活かしたいんだろうが、マッチアップがイバーラだったのが・・・。
ここはレデスマもきっちり見てるから、なかなか効果的な攻撃ができない。
それに右からってのがあまり見られないから、よけいに守りやすかったはず。
ここまで好調だったチェコも、中に入り過ぎの感が。
ボカは全くやりにくさを感じてなかったはず。
期待のルーカスが先発して、じっくり見ることができたが、いい物は持ってる。
攻めに行くタイミングやら、スペースを見つけてのいいスルーやら。
ボールの散らしもまずまず。
が、周りとうまく絡めてない。
チェコが作ったであろう右のスペースにボールを出しても、パトリシオが上がってきてない。
ちょっと自分のテクだけに頼ってる部分が多かった。
連携が必要。
ここがうまくできれば、一流のボランチになれそう。
ベニテスがしっかり指導していくだろう。
マスケラーノと組めば、リバプールの中盤センターはおもしろくなりそう。
おそらくはX・アロンソのバックアッパーか。
守備に重きを置いて戦ってたボカだが、ここって時には厚みを持って攻めた。
両SBのオーバーラップはほとんどなかったが、イバーラが唯一上がった際にしっかり得点。
リケルメとのワンツーかと思わせて、リケルメが右40°ぐらいからの強烈ミドル。
これがスーペルゴラッソだった。
この点で完全に勝負あり。
やっぱりリケルメは王様だ。
この男を中心としたチームを作れれば、チームは強くなる。
12月、日本に来るわけだが、ここまではリケルメに残っててもらいたい。
なんとかしてビジャレアルを説得できないものか。
このチーム状態ならミランにも勝てる。
それにカカとの対決も見てみたいし。
このフィナウ、グレミオはガウーショ魂を見せることはできなかった。
インテルナシオナウがあれだけやれたから、今年はって気持ちが強かったはず。
トップがトゥッタではなく、フェルナンドンだったら違ったかも。
ああいう魂の男がいなかった。
ボカはリーグでは前期、後期と優勝できなかったが、リベルタで結果を残したからいいシーズンだっただろう。
バシーレがチームを作り上げ、ラポルペが壊しかけたが、ルッソがうまく立て直した。
っていうか、リケルメが帰ってきたのが大きかった。
何度も言うが、日本に来るときにもリケルメにはいてほしい。
マラドーナがなんとかしてくれないかな~。

スコア 0-2
<得点者> 
ボカ   リケルメ×2
~愛丸's MVP~
リケルメ(GKのカランタも何度かビッグセーブを見せたが、やっぱりこの男がいたからの勝利。この王様に感謝)

リーベル-エストゥディアンテス

2007-06-20 23:51:14 | その他
観戦日 6/20(水)       
 
愛丸’s チェック        
前期リーグのプレーオフ以来、やっとエストゥディアンテスの試合を見ることができた。
あの優勝がフロックではないことを、このトルネオ・クラウスーラでも証明してる。
シメオネの采配がいいのか、選手たちの気合がいい方に出てるのか、この試合でもいいとこ満載だった。
敵地モヌメンタルとは思えないような出来だった。
別にリーベルが悪かったわけではない。
リベルタからも早々に撤退し、このリーグ戦に全てを賭けてる。
状態はよかった。
前半はお互いのいいとこをぶつけ合ういい試合内容だった。
攻めも攻めたり、守りも守ったり。
中盤での激しいプレスあり、華麗なテクニコありで、ワクワクしっぱなしだった。
それを壊した男が。
アル中をカミングアウトして、干されるかと思われたオルテガがやらかした。
後半開始早々にロハ。
これでリーベルは10人に。
ひとりひとりの運動量が増え、時間の経過とともに動きが鈍くなってきた。
ファルカオなんかは前線でひとりからだを張って頑張ってたが、最後まではもたなかった。
中盤の選手たちも軒並み足がつり、ピッチに倒れるシーンが多くなった。
これも全てオルテガが悪い。
いい試合をぶち壊しに。
エストゥディアンテスが数的優位で、しっかりした攻撃を披露したが、リーベルの砦カリーソがファインセーブでかなり踏ん張ったが。
ロスタイムにとうとう力尽きた。
右からベロンがベッカムを思わせるようなダイレクトのクロス。
これをマヒオロが下がりながらの技ありカベッサ。
エンパテ・ア・セロで終わるかと思った時間に、このゴラッソなゴールが。
これで優勝争いにエストゥディアンテスは踏みとどまり、リーベルは脱落した。
エストゥディアンテスでもGKのアンドゥハルが大活躍。
決定機はリーベルの方が多かった。
それを見事な反応でゴールを割らせず。
前に出るタイミングに勇気、ハイボールへの対応、かなりのレベル。
このGKがどこ出身で何歳なのか、全くわからないが、とてもいいGK。
この試合はGKだけ見ててもかなりおもしろかった。
最後の最後に点が決まったが、このときのシメオネったら。
子供のように走り回ってた。
ファギーのパフォーマンスが霞んで見えた。
この結果で、トルネオ・クラウスーラは首位のサン・ロレンソを勝ち点3差でボカとエストゥディアンテスが追う展開に。
ボカはリベルタがあるから、2チームの争いになるか。
残り試合も少なくなってきて、またまた目が離せなくなった。

スコア 0-1
<得点者> 
エストゥディアンテス   マヒオロ
~愛丸's MVP~
アンドゥハル(こんないいGKがいたとは。たまたまこの試合で当たっただけかもしれんが、これだけのパフォーマンスができれば申し分なし)

セビージャ-ビジャレアル

2007-06-20 20:46:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 6/20(水)       
 
愛丸’s チェック        
セビージャ、サンチェス・ピスファンで意地を見せることはできなかった。
まだ優勝が狙える位置にいたとはいえ、かなり厳しい状況。
どう考えても、バルサがナスティックに負けるわけがないし。
そうなると、マドリーが引き分け以下に終わっての2位狙いが妥当な線。
CLのストレートインもかなり魅力的だと思うが・・・。
でもセビージャは核になる選手が出てなさすぎ。
2トップのカヌーテ、L・ファビアーノはいいとしても、右サイドが。
J・ナバス、D・アウベスがいない。
マルティ、ヒンケルのコンビだと、2枚ぐらい落ちる。
マルティのFK、ヒンケルの守備力といい部分もあるにはあるが、今シーズンのセビージャの売りのサイド攻撃となると。
この2枚がいないだけで、いつもの攻撃は全く見られなかった。
こうなると左のプエルタに期待がかかったが、ここ最近の好調さは見られなかった。
オフサイドにひっかかるシーンが多かった。
サイドで開いてるんだから、DFラインはきっちり見えてるはずなのに。
せめてこちらのサイドがしっかり攻略できてれば、チャンスはもうちょっと増えたはず。
カヌーテ、L・ファビアーノとも決定機を決めれなさすぎ。
フリーでカベッサするシーンが何度かあったが、枠にいかなかった。
この辺がしかり決まってれば、大きく流れはかわったのに。
コパ・デルレイのフィナルに目標を置いてるわけではないだろうが、そう思われてもおかしくないような試合内容だった。
最終戦はあのセビージャサッカーが見たかった。
ビジャレアルは8連勝で締めた。
この連勝でUEFA杯の出場を決めた。
シーズンの中盤ぐらいまでは、とうてい無理だと思ってたが、ここまでくるとは。
冬の補強がよかったのと、リケルメ問題が解決したのがチームをいい方向に持っていった。
守備も安定し、攻撃でもフォルランが爆発。
この日はフォルランの姿はなかったが、ギジェ・フランコがからだを張って頑張ってた。
魂が伝わってきた。
それに若手もしっかり結果を出した。
マルコス、J・エンリケ、M・フェルナンデス。
これからのビジャレアルを引っ張っていく存在になるはず。
来シーズンはもっと上位に食い込んでくるはず。
バレンシアデルビーはなんだか嫌な予感がする・・・。
これで今シーズンのリーガ・エスパニョーラは終了。
やっぱり一番楽しませてくれたリーグだった。
来シーズンはバレンシアの優勝を期待しながら、チームが変わってくるであろうマドリー、バルサにも期待。
セビージャのCLも楽しみだし、ビジャレアル、ラシン、レクレなんかもやってくれそう。
アトレチコ、ビルバオの巻き返しも楽しみ。
とにかく、このリーグはどこをとっても楽しみだらけ。
ほんとに今シーズンの熱闘には感謝。

スコア 0-1
<得点者> 
ビジャレアル   フエンテス
~愛丸's MVP~
ビエラ(今シーズン安定感がかなり増した。後半戦特にそれを感じた。この8連勝に貢献した選手のひとり)

ボカ-グレミオ(リベルタドーレス杯ファイナル 1leg)

2007-06-19 18:22:10 | その他
観戦日 6/19(火)       
 
愛丸’s チェック        
ボンボネーラでボカが圧勝。
リケルメはこれがボンボネーラでの最終戦に。
今夏にはまたビジャレアルに戻らないといけないらしい。
ボカには買い取る資金がないみたい。
ボケンセからは金出せコールがおきていた。
こんなコールがおきるぐらい、リケルメは決定的な仕事をした。
ハードなマークにそうとう苦しみ、かなりイライラしたご様子だったが、それをかいくぐり、しっかり自分の役目を果たした。
マークを受け、不利な状況になると、うまく倒れてFKをゲット。
アルゼンチン人特有のプレー。
これだと、フリーでボールを蹴ることができる。
リケルメぐらいのレベルになるとピンポイントでいいボールを蹴れる。
堅いDFに四苦八苦してたボカ攻撃陣も、リケルメからの見事なボールから先制点をゲット。
直接狙える位置から、ファーに流れたパレルモに合わすやわらかいキック。
これをしっかり落として、パラシオがうまく合わせてゴール。
全てがゴラッソだった。
ここからも厳しいDFに手を焼いたボカだったが、またまたリケルメのFKが火を噴いた。
今度は直接狙える位置から1つ動かして、壁の狭い隙間を縫うスーペルゴラッソなシュート。
これでほぼ勝負あり。
2legもあるからまだまだ点が取りたいボカ。
攻撃の手を緩めることなく攻め続けた。
ここでまたまたリケルメの登場。
強烈なミドルを放って、そのこぼれから、レデスマが泥臭くゴール。
3-0でポルトアレグレに乗り込む。
守備的にならず、リケルメを中心にうまく攻撃できれば、12月日本でボカを見ることができる。
グレミオはフエラでもしっかり攻撃しながら、守備も組織的でいいサッカーができてた。
エドゥアルド、ルシオのドリブルはかなり効果的だった。
チェコもサイドからうまく中に入ってきてよくフィニッシュに絡んでた。
守備では無人のゴールをからだを張ってテコがクリアしたり、ボンボネーラでもしっかり戦えてた。
が、ゴイアーノが一発ロハで10人になってから、このサッカーができなくなってきた。
仕方のないことか。
2-0で終わることができてれば、ポルトアレグレで負けてなく、2点は取れるチームだからなんとかなりそうだったが・・・。
データではこのリベルタドーレスでは3点取れてないらしい。
これを打ち破ることができれば、グレミオが日本に来ることになる。
勝負は21日の朝。
今から楽しみ。
この試合、ルーカスは途中出場。
それも10人になってからの登場で、いいとこはほとんど見られなかった。
リバプールへの移籍が決まってるからスタメンで使わないのか。
フルで見てみたい選手なのに・・・。

スコア 3-0
<得点者> 
ボカ   パラシオ、リケルメ、レデスマ
~愛丸's MVP~
リケルメ(この輝きはもうビジャレアルでは見れないと思う。ボカだから、ボンボネーラだからやれてる。完全移籍にはどれだけかかるんだろう)

A・ビルバオ-レバンテ

2007-06-18 22:03:23 | リーガエスパニョーラ
観戦日 6/18(月)       
 
愛丸’s チェック        
最終節までビルバオが降格争いの渦中にいるとは。
ここにいてはいけないチーム。
それにセグンダに落ちることも許されない。
それはビルバオのメンバーが一番わかってるはず。
サン・マメスに残留を決めてるレバンテを迎えての試合、そんなに難しいものにはならないはずだが。
が、今シーズンのビルバオはサン・マメスでなかなか結果が出せてない。
それにプレッシャーも相当かかってるはず。
それが、全面に押し出された試合になった。
決定機はかなりの回数作るも、ゴールがなかなか割れない。
エチェ、ウルサイス、ジェステ、いいシュートは何本も打った。
特にウルサイスは決めれるシュートがいくつあったことか。
呆然とした表情が印象的だった。
これは全てボナーノが当たってたから。
この日のボナーノには神が宿ってるようなビッグセーブを連発。
これだけやられると、嫌なムード全開。
打てども、打てども入らない。
これは典型的なやられるパターン。
取れる時に取れないとやられるサッカーの怖さを今シーズンは数多く見てきた。
ビルバオがここにきて、この大事な試合を落とすかに思えたが、DF陣が集中を切らすことなくしっかり守った。
これで流れはビルバオのまま。
そこで後半10分過ぎにドブレピボーテの1枚J・マルティネスを下げて、アドゥリスを投入。
これがビンゴ!
あれだけ点を取ることに苦労してたのが嘘のように、早いクロスに対応できなかったセラーノがプロピア・プエルタ。
待望の先制点。
これでビルバオの選手たちはほっとした表情に。
あとはのびのびとプレー。
サン・マメスのサポーターも興奮の坩堝。
ここから、もう1点を追加し、これで残留を決めた。
ほんとに苦しい試合だった。
ウルサイス、ジェステは足をつりながらの全力プレー。
エチェも最後は全くスピードが出なくなるぐらい動きまわった。
この3人がここまでやってやっとこさ手に入れた残留。
来シーズンはこんなに苦しむビルバオは見たくない。
せめてUEFA圏内、できればCLを狙える位置で頑張ってもらいたい。
それと、会長選。
誰がなってもビルバオの伝統は守ってもらいたい。
この時代、難しいのはわかってるが、これでセグンダに落ちることなくやってきてるんだから、きっと大丈夫。
ここで06~07シーズンの降格チームは、ラ・レアルとセルタ。
ラ・レアルはメスタージャで先制し、逆転されたが、追いつくまでが精一杯。
他力の部分が大きかったから仕方ないか。
これで来シーズンはバスクデルビーが見れない。
あんなほのぼのムードのデルビーも珍しいのに。
再来年にはまたこのデルビーを再開してもらいたい。
セルタも他力だったが、バライードスで先制される嫌な展開を逆転したのには意地をみた。
ストイチコフ監督もこの残留という大仕事はやってのけれなかった。
ガリシアデルビーもまた見れなくなった。
この最終節でのあの試合をいつもやれてれば、こんなことにはならないのに。

スコア 2-0
<得点者> 
A・ビルバオ   OG、ガビロンド
~愛丸's MVP~
アドゥリス(嫌な流れを途中出場でがらっと変えた。この男の投入がなかったらこの勝利があったかどうか。来シーズンの軸になれる)

ヒムナスティック-バルセロナ

2007-06-18 07:12:11 | リーガエスパニョーラ
観戦日 6/18(月)       
 
愛丸’s チェック        
前節に引き続きのカタルーニャデルビー。
ナスティックは降格が決定してるチーム。
バルサは負けるわけがない。
あとはマドリーの結果待ち。
やっぱり他力ってのつらいもんがある。
マジョルカが先制した情報が入った時はバルサの面々の表情が明るくなった。
そこでプジョルの魂のこもった先制ゴール。
これでバルセロニスタは大興奮。
これにバルサの面々も乗せられるかのようなゴールラッシュ。
いくら取ってもマドリーが勝てばどうしようもないが、取ってて損はしないし、チームのムードもよくなる。
それに前節、あんな不甲斐無い追いつかれかたをしたわけで、相手からやる気を奪い取るぐらいやるしかなかった。
ここにきてメッシは絶好調だし、ホナウジーニョもサスペンシオン明けでしっかり得点。
なかなかのFKだった。
デコも好調で、エトー以外は申し分ない出来だった。
ひとり点が取れないエトーはかなり力んでたが、周りがしっかり得点してくれたから問題はなかった。
前節、裏を取られっぱなしだったDF陣もしっかり修正してきた。
前半が終わった時は全員が満面の笑みだった。
後半の20分ぐらいまでこの笑顔は続いたが、マドリーが追いついた時にちょっと雲行きが怪しくなった。
それでもこのままでもバルサの逆転優勝。
もうマジョルカ頼み。
バルサの選手、関係者、バルセロニスタがここまでマジョルカを応援したことはないのでは?
ベンチに下がったデコはサンチャゴ・ベルナベウが気になりっぱなしだったし。
それが・・・。
バルサの願いむなしく、マドリーは劇的に逆転。
この情報が入ってきた時のあの全員の表情ったら。
この世の終わりみたいだった。
スタンドではナスティックサポーターがバルセロニスタを罵ったのか、警官が出る騒ぎまで。
ここからの試合は酷いもんだった。
仕方ないこと。
あとちょっとまできてたわけで、腑抜けになるのもわかる。
よく最後まで試合をしたもんだ。
それに点を取ったのも誉められる。
あれだけ喜ばないゴールを初めて見た。
サッカーとはある意味残酷なスポーツだ。
この1試合で天国と地獄がいっぺんに見れた。
バルサは今シーズン優勝を逃したことで、チームを見直すいい機会に。
どんなチームなるか、9月まで待つとしよう。
とりあえず、今シーズンお疲れ様でした。
シーズン中に日本に来たり大変だったろう。
あのクラブW杯での敗戦から流れが急に悪くなったような・・・。

スコア 1-5
<得点者> 
ヒムナスティック グラーン
バルセロナ    プジョル、メッシ×2、ホナウジーニョ、ザンブロッタ     
~愛丸's MVP~
プジョル(魂の先制点、切れない守備。チームのカピタンとしてしっかりやってた。この魂もマジョルカを動かすことはできなかった)