愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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フルミネンセ-ボカ(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-25 14:52:59 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
ブエノスアイレスでの1legは2-2のエンパテ。
ボカはアウエーゴールを2つも取られ、かなり苦しい状況に追い込まれた。
QFでもこれと同じ状況だったが、相手が違う。
アトラスとフルミネンセでは気持ち的にも追い込まれ方が違うだろう。
ただ、ボカは2000年以降、このセミ・ファイナルに進出したときは必ずファイナルに進出しており、なおかつ、ブラジルのチームには12連勝中。
このジンクスがここでも通用するか。
フルミネンセはどう考えても有利なことに違いない。
この気持ちでしっかり戦えれば、ブラジルの宿敵ボカが相手とはいえ、問題なく勝ちあがれる。
このリベルタに賭けてるチームがどこまで進んでいけるか、これからが見もの。

試合は1leg同様、ボカが主導権を握る展開に。
1legの結果を踏まえると、出て行かざるを得ない状況ではあるんだが・・・。
それでも、この試合、バタグリアのパートナーがバルガスとどこか守備にも気を使ってる感が。
確かに先制されると、もうどうしようもないわけで、守備をおろそかにするわけにはいかない。
それでも点は取らないといけないわけで、攻撃はパレルモ、パラシオ、リケルメのトリデンテになんとかしてもらおう。
この3人とダトロでかなりのチャンスは作ったが、1leg同様、フルミネンセの強固で魂のこもった守備と、F・エンリケの好守に阻まれた。
パレルモのダイビングカベッサ、パラシオの効果的なミドルと入ってもおかしくないシュートは何本もあったが、決まらない。
超満員のマラカナンのサポーターの後押しもあった。
そんな感じで点は決まらないのかと思われたとき、やっぱりパレルモが決めてくれた。
頼れるのはエース。
ダトロが得意の左足ではない右足で上げたクロスを、ファーでフリーになったパレルモがニアを抜くカベッサ。
フリーになったパレルモの動きは見事だった。
このエースのゴールで一気にボカが有利になった。
1legでは取ったあとにすぐ失点をしたわけで、ここはどうやって戦っていくかがポイントに。
守ろうとしたらボカはしっかり守りきることのできるチーム。
それが・・・。
ドドーを投入し、点を取りにきたフルミネンセにしてやられた。
ドドーがもらったFK、ボカの誰もがチアゴ・ネーベスが蹴ってくるであろうと予測し、それに対応した守備組織を作ったが、蹴ったのはなんとワシントン。
これが見事にはまり、またまた取られたすぐ後に追いついた。
これでボカはまたまた窮地に。
もうがむしゃらに点を取りにいくしかなかったが、フルミネンセの守備陣を崩すことはできなかった。
前がかりになったボカはカウンターの餌食になってその後に2失点を喫し、これで今シーズンのリベルタはジ・エンド。
今年も日本でボカの勇姿を見たかったんだが、これは来年の楽しみに取っておこう。
全開のパレルモ、リケルメを見れる機会はそう長くは続かないと思うので、今年がチャンスだったんだが・・・。
フルミネンセはこの大会にかけてるだけあって、ボカよりも気持ちがこもってた。
これだけのサポーターに後押しされると、自然と力も沸いてくるだろう。
ワシントン、チアゴ・ネーベス、コンカが目立つシーンは1legよりも少なかったが、そん分、しっかり守備陣が奮起した。
ザゲーロのふたりはフィジカルでボカの攻撃陣を押さえ込み、ラテラウのふたりはスピードでしっかり対応した。
F・エンリケはゴールストッパーとして、この試合も輝き放った。
これだけしっかり守られると、ボカもどうしようもなかった。
チーム創設106年で初めてのリベルタのファイナリストに。
あと2試合をうまく戦えれば、12月、日本で開催されるクラブW杯に出場できる。
ワシントンはフルミネンセでまた日本に帰ってくるという目標があるみたいだし、その夢を叶えてもらいたい。

スコア 3-1

<得点者> 
フルミネンセ ワシントン、OG、ドドー
ボカ     パレルモ
~愛丸's MVP~
F・エンリケ(この男のスーパーセーブがなかったら、フルミネンセはいったい何点取られてたことだろう。ファイナルでもしっかり活躍してもらいたい)

ボカ-フルミネンセ(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-25 12:26:05 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
事実上のファイナルと言われてるボカとフルミネンセとの対戦。
フルミネンセが23年ぶりのリベルタ出場だから、なんだか新鮮な顔合わせになった。
ボカはまだ制裁期間中でボンボネーラが使用できない。
ボンボネーラでボカの勇姿を見るためにはどうしてもファイナルに進出してもらわないといけない。
リケルメの状態がどこまで回復してるかわからないが、この男は舞台が上に行けば行くほど実力を発揮する。
フルミネンセはなんとかしてアウエーゴールをもぎ取りたい。
1-2の敗戦までならプラン内か。
ワシントンがボカDF陣に風穴を開けることができれば、いいかたちでマラカナンに戻ることができる。

ボカらしい攻撃サッカーを堪能できた。
が、結果はボカにとって、誉められたものにはならなかった。
やっぱりここまで勝ち進んでくると、リケルメが本領を発揮し、流れの中からとFKで2得点。
パラシオの戻しに2列目から走りこんできたリケルメの姿を見て、もう安心した。
キープ力もいつも感じに戻ったし、必殺のスルーもいいかたちで通すことはできた。
リケルメの復活はうれしいことだったんだが、2失点しまうと・・・。
攻撃陣には何の問題もなかった。
パラシオは左右両サイドに流れ、かなりの運動量とテクニックでチャンスを演出し、パレルモも点は取れなかったが存在感は示してた。
ダトロがいい場面でシュートを外すシーンが目立ち、ちょっとネックになってたような気もするが、昨シーズンのできに比べると雲泥の差。
いいかたちで先制したあとに、FKから失点したのがでかかった。
確かにチアゴ・ネーベスのFKは完璧だったが、中であれだけチアゴ・シウバをフリーにしては。
先制したあとだったし、一番集中しなけっればならなかったシーンで、ミスが出てしまった。
流れの中ではDFラインがばたつくことはなかったが、セットプレーでやられるとどうしようもない。
リケルメが見事なFKで突き放し、サポーターの熱気も最高潮に達したところで、今度はここまで神がかったセーブを見せてたミグリオーレがミス。
QFでは獅子奮迅の活躍で、カランタの座を奪う勢いだったが、このミスで今後どうなることか。
チアゴ・ネーベスのミドルは確かに無回転で処理しずらいボールだったとは思うが、正面だったし、普通に弾けば問題なかったはず。
悩んでセーブしにいってたのが、手に取るようにわかった。
GKって職業は皮肉なもんで、いくらいいプレーを見せてても、ひとつミスをすればそれだけで戦犯扱いに。
いいものを持ってるGKなんだから、マラカナンでこの屈辱を晴らしてもらいたい。
チーム力だけ考えれば、間違いなくボカが上だった。
カーサでの試合ってのもあったんだろうが、守備の安定性、攻撃のバリエーション、タレントの質、どれもボカが上。
QFでもカーサで2-2のエンパテだったが、フエラで0-3の完勝を収めてる。
相手が代わって、それもマラカナンでの2legで、QFのようにうまくいかないかもしれんが、ボカならやってくれるはず。
フルミネンセは思ってもないような結果がひじょうに満足してることだろう。
ボカ相手に2つのアウエーゴールを奪ってのエンパテなんて申し分ないでき。
ほぼ劣勢に立たされてたが、数少ない決定機をしっかり決めてみせた。
フルミネンセを初めてみたとき、このチームで騒がれてたチアゴ・ネーベスがどんあプレーヤーか楽しみだったんだが、ベスト16の段階ではそんなに騒がれる選手かと疑問に思った。
それがラウンドが上に行けば行くほど輝きを増してきた。
コンディションもよくなってきたんだろうが、あの左足はかなり魅力的。
ひとりで局面を打開できるだけの力を持ってる。
この男と、コンカがボールを持つと、ワクワクしてしまう。
これに前線のワシントンがうまく絡めれば、決定機を作り出すことができる。
この攻撃陣がしっかり2legで攻撃的に振舞うことができたんなら、ファイナル進出も夢ではない。

スコア 2-2

<得点者> 
ボカ     リケルメ×2
フルミネンセ チアゴ・シウバ、チアゴ・ネーベス
~愛丸's MVP~
チアゴ・シウバ(同点カベッサーダも見事だったが、パレルモを押さえ込んだディフェンスも気持ちがこもってて見事だった)

サントス-クラブ・アメリカ(リベルタドーレス杯 QF)

2008-06-25 10:42:34 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
アステカスタジアムでの1legはカバーニャスの活躍でクラブ・アメリカが2-0で勝利。
誤審により、サントスのゴールが取り消されたりもしたが、この結果は妥当だった。
フラメンゴをマラカナンで0-3で倒してここまで上がってきた実力をカーサでいかんなく発揮した。
この1legの結果を踏まえて、サントスが90分で勝利するためには3点が必要。
最低2点は取ってPK戦まで持ち込まないと、先はない。
大量点に無失点、簡単なミッションではないが、応援に駆けつけたホビーニョのためにもいいサッカーを見せてもらいたい。

ここまで一方的にペースを握る試合ってのはなかなかお目にかかれない。
90分、ほぼ全てにおいてクラブ・アメリカ陣内で試合は進んでいった。
サントスは開始早々から、完全に超攻撃モード。
左のラテラウ、クレーベルなんかは左のウイングみたいな振る舞いだった。
この間見たセレソン・ブラジレイラにこういったラテラウが必要。
左足の精度はまずまずだし、スピードもあり突破力にも優れてる。
それに攻撃がかなり好きそう。
R・カルロスの域には達してないまでも、この間のジウベルトよりは使えそうな人材。
このクレーベルから何度もいいボールが供給されたが、中でうまく合わせれなかったり、オチョアの好守に阻まれたりで、なかなか点が奪えなかった。
この左サイドから取れないと見ると、中央から仕掛けたり、ミドルを狙ったりと、いくつもの攻撃パターンでクラブ・アメリカのゴールに迫っていった。
フリーで打っても枠にいかなかったりと、自滅の感もなきにしもあらずだったが、クラブ・アメリアのDF陣がしっかり集中して守りきった。
オチョアの安定感がこのDF陣に安心感を与えてた。
前半を無得点で折り返し、後半も攻めに攻めたが、なかなか点が奪えなかったが、ここまであまり攻撃の起点になってなかった右サイドからの崩しでようやく先制点をゲット。
ワンフェイント入れたクルザメントにファーに流れてフリーになったK・ペレイラが逆サイドのネットに吸い込まれるようなカベッサーダ。
スタジアムはかなりの盛り上がりに。
サントスもこれで更にいけいけモードになって攻め立てたが、クラブ・アメリカはこの失点で慌ててなかった。
ここでのクラブ・アメリカの落ち着きがこの試合の結果に繋がった。
このQFの前にフラメンゴをマラカナンで下したってことがそうとう自信に繋がってそう。
サントスは怒涛の攻撃で何度もクラブ・アメリカのゴールを脅かしたが、オチョアを慌てさせるまでにはいかなかった。
モリーナのミドルがゴールネットの上を掠めたのだけ、あわやのシーンだったが、それ以外はオチョアが全て反応。
それもほぼ正面。
先制点を挙げたK・ペレイラには何度も決定機が訪れたが、決めたの1つと、カバーニャスとの違いがまざまざと出てしまった。
サントスのエースも2点、それ以上のゴールを奪えれば、チームはSFに進出することができたのに・・・。
まだまだセレソン・ブラジレラにって器ではない。
超攻撃的に、見るものをあきさせないサッカーを展開してくれたサントスには感謝する。
できれば点が取れたらよかったんだが、こういうときもあるんだろう。
観戦してたホビーニョは自分がピッチに立ちたかったはず。
クラブ・アメリカはこれでリオとサンパウロの両巨頭を下す大金星。
フラメンゴにはフエラでの逆転勝利で、サントスにはカーサでのリードをしっかり守りきる理想的な展開で勝利。
この大会で優勝したとしても、優勝という名誉がもらえるだけで、クラブW杯には出場できないが、南米以外のチームとしての初優勝ってのを目指してもらいたい。
このストイックなサッカーができれば、高地での戦いを強いられるSFもなんとか乗り切れるかも。
クラブ・アメリカ対LDUキトという地味な戦いに感じられるが、意外とチーム力で戦う両チームなので、おもしろい試合になりそう。
熱狂的なサポーターの元、激しいセミ・ファイナルに期待する。

スコア 1-0

<得点者> 
サントス   K・ペレイラ
~愛丸's MVP~
R・ソウト(ボランチとしての守備的振る舞いも申し分ないんだが、サイドに流れてのクルザメント、中に飛び出してのフィニッシュ、かなり積極的だった)