愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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クルゼイロ-エストゥディアンテス(リベルタドーレス ファイナル2leg)

2009-07-18 22:17:07 | その他
観戦日 7/18(土)       

愛丸’s チェック
シルバ・デ・ラプラタでの1legはエンパテ・ア・セロ。
アウエーゴールが適用されないファイナルだし、この結果がどちらに転ぶってこともない。
エンパテってことだけ。
フエラで、あれだけ立ち回れたクルゼイロ。
カーサではより攻撃的に振舞うことだろう。
特に両ラテラウ。
SFのグレミオ戦で見せたようなアグレッシブさ、この試合でも出るようだと、強固なエストゥDF陣も打ち破れるかも。
エストゥはベロンがどこまで輝けるか。
ここから素敵なパスがいくつも通るようだと、チャンスは増える。
決定力の高い2トップがいるし、カウンターから1発で試合を決めることも可能。
この試合で全てが終わりだし、両チーム、全てを賭けて戦ってもらいたい。
まっ、そういう心配は必要ないと思うが・・・。

エストゥが実に39年ぶりの南米カンピノーネに輝いた。
前回は3連覇を成し遂げるという偉業を達成し、わが世の春を謳歌していた時代。
このチームの中心人物が、ベロンの父親。
あれだけヨーロッパと代表で輝いたベロンも、まだベロンさん家の小さい子って呼ばれるぐらい、父は偉大だった。
その父にこのリベルタ制覇で、やっと追いつくことができた。
それだけ、このリベルタってタイトルは重要なもの。
試合は、このベロンが輝くべきところでしっかり輝くことができた。
前半は、両チーム、相手を伺う場面が多く、どちらかと言うとカーサのクルゼイロがペースを握ったが、それでも、アグレッシブさに欠けた。
後半、なかなかエストゥのDF陣を崩せなかったクルゼイロが、ミドルで局面を打開。
エンリケのミドルはデサバトにリフレクトし、運よくゴール。
こういう運を味方につけたチームは結果が伴うことが多いんだが、エストゥはそれを打ち破った。
カーサでリードし、このままって気持ちになったかどうかわからないが、守りきるには早すぎた。
この気持ちの部分をついたわけではないだろうが、ベロンが持ち味の大きい展開からチャンスを。
この試合、初めてオーバーラップを見せたセジャイにピンポイントのパス。
ここからセジャイが中へ低い早いクロス。
ニアのボセリが入りつぶれ、中のガストンがゴール。
見事にクルゼイロを崩しきってのエンパテゴール。
これで、流れは完全に変わった。
1legではなかなか2トップのコンビってのが見られなかったが、この試合では、ボセリ、ガストンのコンビがぴったり。
縦関係になってもよし、ガストンが開いてもよし、こういうプレーが多く出ると、クルゼイロも捕まえづらい。
DF陣も、不運から失点してしまったが、最後まで崩されることはなかった。
1legでつかれた弱点も、この2legでは両ラテラルがしかり対応できてた。
フエラだったが、自分たちのサッカーを展開できたエストゥが、リベルタを制した。
ここってところで仕事ができた選手たちが多かったのがエストゥ。
ベロンが輝いた試合だったが、ベロンだけのチームではなかった。
この守備力をもってしたら、あのバルサともいい試合ができるはず。
クルゼイロは、ミネイロンの後押しがプレッシャーになったのか。
ここってところでのミスが多かった。
先制したまではよかったが、ここで高めに位置しだしたベロンのマークがあいまいに。
守るのか、追加点を取りに行くのか、まだチームをして定まらないうちの失点で、流れを手放すことに。
ラミレスはこの試合がクルゼイロでの最後の試合で、気合の入ったプレーが目立ったが、ここにいいボールが入らなかった。
セレソンでは、しっかりボールが来てたから、結果が出せたわけで・・・。
ワグネルがもっと目立つ展開に持ち込みたかった。
それと期待した両ラテラウ。
SFのできにはほど遠かった。
エストゥのサイドアタックをそうケアする必要もなかったし、もっと積極的にいってもらいたかった。
クルゼイロはSFが一番よかったかも。
あのサッカーがこおでもできてれば、問題なくカンペオンになれたのに・・・。
ただ、魅力的なチームだったことに変わりはなかった。
南米のことだから、このチームのまま来シーズンもってことはないだろうが、この悔しさを忘れず、カンピナートも戦い抜いてもらいたい。

スコア 1-2

<得点者> 
クルゼイロ      エンリケ
エストゥディアンテス G・フェルナンデス、ボセリ 
~愛丸's MVP~
ベロン(この大事な舞台で2得点に絡む大活躍。この優勝により、偉大な父に並ぶことができた。終了時に跪いたシーンが感動的だった)

エストゥディアンテス-クルゼイロ(リベルタドーレス杯 ファイナル1leg)

2009-07-18 16:37:02 | その他
観戦日 7/18(土)       

愛丸’s チェック
とうとう今シーズンのリベルタもファイナル。
ここまで勝ち残ったのが、アルゼンチンのエストゥとブラジルのクルゼイロ。
国内で、圧倒的な強さを誇るようなチームではない。
それが、この南米1のクラブを決める大会のファイナルで顔を合わせた。
この両チーム、GLで同居しており、そのときはどちらもカーサで圧勝劇を演じてる。
ここでもそのときのようにいくかどうか・・・。
エストゥはベロンが復帰し、守備も補強できており、今のところ問題ない。
このカーサでの1legでなるべく多く点を取って、ミネイロンに乗り込みたい。
クルゼイロはSFの2legで見せたような試合に持ち込みたいはず。
守備に重点を置きつつも、ここってところでエンジンを掛け、アウエーゴールをって考えだろう。

シルバ・デ・ラプラタはかなりいい雰囲気に。
赤と白の発炎筒に、紙ふぶき。
これぞアルゼンチンのスタジアムって感じで開始前から最高潮に。
このスタジアムの雰囲気に乗っかって、エストゥはなんとか結果を出したかったはず。
それが・・・。
チャンスがなかったわけではなかったが、クルゼイロにうまく立ち回られた。
攻撃的なラテラウがしっかり守備に徹し、ボランチもベロンを押さえ込んだ。
こうなると、なかなかエストゥは攻撃の糸口が見つからない。
ガストンの個人技に賭けてた印象で、なんとか突破してくれって願いが伝わってきた。
ボセリ、ガストンと気持ちが伝わってくる2トップなんだが、なかなかコンビでってシーンは見られない。
ベロンが低い位置でのプレーを強いられ、左のベニテスもスペースがなく、突破ができない。
ここにボールを出せないから、ドリブルでの仕掛けになるし、そうなると、クルゼイロの網にかかってしまう。
ほとんど、エストゥのいい攻撃ってのは見られなかった。
ここまでクルゼイロに研究されてるとは・・・。
ミネイロンへ行って、これがどう変わるかわからないが、おそらく、攻撃的に来るだろうから、今度はカウンターに磨きをかけたいところ。
それもエストゥの武器でもあるし、なんとか活路を見出してもらいたい。
守備面では両CBがタルヘタ・アマリージャをもらいながらも、なんとか最後まで耐えた。
後半30分ぐらいから、怒涛の反撃を食らい、失点してもおかしくない場面もあったが、クレーベルのミスに助けてもらい、なんとか無失点に。
ナシオナル戦ではあれだけ完璧に封じこめたが、クルゼイロはそうもいかなかった。
やっぱりサイドから攻撃され、ファーに合わせる戦術で、ピンチを招いた。
CBを超えて攻撃されると、脆い部分も見せた。
ラテラルの絞りというか、ここの守備力にかかってくる。
クルゼイロは御の字のエンパテ・ア・セロ。
クレーベルがあの決定的な場面をしっかり決めれば、万々歳の0-1勝利を手に入れれたのに・・・。
このクルゼイロというチーム、カーサ、フエラで全く違った戦いができる。
守備的に振舞うと決めたときは、両ラテラウはなかなか攻撃参加せず、守備に専念。
ボランチもトップを追い越して攻撃参加することはそうない。
ただ、フエラでも引いて守るだけでなく、ここってところではスイッチが入る。
それが後半30分すぎ。
ここでの怒涛の攻撃はカーサのチームじゃないかと勘違いするほどだった。
ここまで黙ってた中盤の選手たちも攻撃に参加し、エストゥのゴールに迫った。
ここであのクレーベルの決定機が生まれた。
左からのアーリークロスをアンドゥハルが正面にパンチング。
このボールがなんとフリーのクレーベルの元へ。
DFがスライディングで入ってきたが、クレーベルほどの選手だと落ち着いて決めれたはず。
この決定機を外したことが響かなければいいが・・・。
2legはミネイロンでの試合だし、この試合に勝てば、リベルタ制覇となる。
超攻撃的とまではいかないだろうが、あの両ラテラウががんがん攻め上がるサッカーを展開してもらいたい。
この1legを見る限り、どうもクルゼイロが有利なように思えるが・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ファビオ(前半のいくつかの厳しい場面でビッグセーブを見せつけた。これでクルゼイロは波に乗れた。簡単に失点しなさそうなGK)

ナシオナル-エストゥディアンテス(リベルタドーレス杯 SF2leg)

2009-07-17 23:58:17 | その他
観戦日 7/17(金)       

愛丸’s チェック
エストゥカーサでは1-0でエストゥが勝利。
強固な守備に加え、切れ味鋭いカウンターでナシオナルを圧倒。
完全に子供扱い。
ここセンテナリオでも、あのサッカーができれば、久しぶりのファイナル進出も目前。
ただ、この試合、ベロンが右足の故障でベンチにも入ってない。
この逆境をどう乗り切れるか。
この手負いのエストゥを迎え撃つ、カーサのナシオナル。
とにかく点が必要。
センテナリオのサポーターに後押ししてもらって、がむしゃらに点を取りにいってもらいたい。
あのエストゥの守備を崩すのは容易ではないが、うまくサイドを攻略できれば。
若手がどれだけこの大舞台で輝けるかが鍵。
ここでナシオナルがファイナル進出となると、セレステにも弾みがつくはず。

センテナリオは最高の雰囲気だった。
このスタジアムが超満員。
これだけのサポーターの後押しがあったら、ナシオナルも1legみたいなサッカーはできない。
コンパクトな陣形で、しっかり攻撃、守備ができてた。
3トップ気味で挑んだが、この3人のうち、2人が、ここまでなかなかスタメンを張らなかった選手。
それなら、ガルシアを先発さあせて欲しかった・・・。
A・モラレス、モンダイニと経験はそれなりにあるんだろうが、この試合ではノーインパクト。
メディナがひとりで前線でがんばった。
これなら、ビスカイサクとガルシアを先発で使った方が、魅力的な攻撃になったはず。
それとロレイロ。
あのテクニシャンが、ボールをキープし、サイドで仕掛けることができたら、あの強固なCBふたりを混乱させたかもしれん。
監督の選択ミス。
後半、ロレイロを投入し、ナシオナルにスイッチが入ったことを考えると、やっぱりこの男はスタメンから必要だった。
ひとりで奮闘してたメディナがアンドゥハルの無失点記録を止めたが、この得点は時すでに遅し。
アウエーゴールを取られた後だったし、もっと早い段階で勝負に出れてれば、この事態には陥らなかったはず。
ビハインドでのカーサでの2legだし、まだまだ行くべき。
あのセンテナリオのサポーターに申し訳ないだろう。
守備では崩れるところ見せず、このまま無失点で行きそうな展開だったが、若いCBがやらかしてしまった。
フィード、テクニックに定評のある18歳のコアテスが、キープしては危ない場面でキープし、ガストンにボールを奪われてしまった。
ここで若さが出てしまった。
チームが前がかりになっており、ペースもナシオナル。
ここからしっかり攻撃にって思ったんだろうが、これが完全に裏目に。
このミスによる失点で、この試合は決まってしまった。
これがいい経験になって、コアテスがもっと成長してくれれば、ルガーノを超える日もそう遠くないはず。
エストゥはベロン抜きで、しっかり勝利することができた。
エンパテ・ア・セロでもいいって状況で、それができるチーム。
守備が崩れるシーンはこの試合でも見られず、失点はしてしまったが、これはアウエーゴールを叩き込んだ後。
アンドゥハルがアルゼンチン人の無失点記録を樹立し、ここにエストゥの守備の堅さが伺える。
GKひとりで達成できるものでもないし、チームで打ち立てた記録。
この強固な守備にスキアビが加入し、これでより強さを増した。
この試合でも1leg同様、デサバトとのコンビが崩れることはなかった。
アルゼンチンのチームの中でも、かなり強固なものだろう。
このコンビ、ヨーロッパでも通用しそう。
攻撃ではベロンのように長いボールで局面を打開する選手はいなかったが、ここってところを突くエストゥらしい攻撃はできた。
ガストン、ボセリと最後まで狙ってた。
この姿勢は賞賛に値する。
MF以降の選手が、なかなか攻撃に絡めない状況で、守備もしつつ、点も狙う。
この貪欲な気持ちがボセリの2ゴールを生んだ。
この勝利で、ファイナルに進出。
相手はクルゼイロ。
いいファイナルになるはず。

スコア 1-2

<得点者> 
ナシオナル      メディナ
エストゥディアンテス ボセリ×2
~愛丸's MVP~
ボセリ(最後まで狙う姿勢を崩さなかった。孤立する場面が多かったが、自分の仕事を全うした。ファイナルでもガストンとのいいコンビを披露してもらいたい)

グレミオ-クルゼイロ(リベルタドーレス杯 SF2leg)

2009-07-16 20:02:56 | その他
観戦日 7/16(木)       

愛丸’s チェック
ミネイロンでの1legは3-1でカーサのクルゼイロが勝利。
アウエーゴールを1つ献上したが、力の違いを見せつけた。
カンピオナートではグレミオに分があるみたいだが、これはリベルタ。
リーグ戦とはまた違ったサッカーを展開した。
この2legでは1失点までは許される。
この気持ちの余裕がいい方にでればいいんだが、慢心してしまったら、これがどうなるか。
リベルタのセミ・ファイナルでそれはないと思うが・・・。
グレミオは南部の熱い魂をこの大事な場面で発揮できるか。
ポルト・アレグレの声援に後押しされ、先に点が取れれば、おもしろい展開になる。
1昨シーズンはポルト・アレグレの宿敵が世界一に輝いており、ここでチャンスをものにして、負けてないことをアピールしたい。
アルゼンチン人FWが活躍してくれれば。

カーサで気合十分だったことは認めるが、先に点を許した段階で、この試合はほぼ決まってしまった。
この失点シーンまでに何度、点を取るチャンスがあったことか。
とくに、前半20分過ぎからは怒涛の攻撃。
CK、FKからも入ってもおかしくない場面はいくらでもあった。
ここで決め切れなかったことが響いた。
エレーラのフリーのシュッチがDFにリフレクトして、バーを越える不運もあるにはあったが・・・。
狙ってディフェンスされたわけでもなく、ほんとに運の問題だった。
こういうところを決めれないと、結果はこうなってしまう。
このエレーラとM・ロペスのアルゼンチン人2トップは、この大事な試合でも爆発できず。
決勝トーナメントからこのリベルタを見てるが、M・ロペスはリベール時代の輝きを取り戻せずじまい。
バルサ移籍が失敗に終わったことを引きずったままのような・・・。
前がかりに出るのは仕方ないことだったが、もうちょっとクルゼイロのカウンターに注意を払うべきだった。
どれも手薄になったところでの失点で、カーサで戦いながら、ペースはクルゼイロ。
1legでの貴重なアウエーゴールも活かせず、ポルト・アレグレの大声援も空しく響くだけで、なんとか2-2のエンパテに追いつくのがやっと。
これで、ポルト・アレグレのライバルにはまたまた追いつけず。
今になって言うのもなんだが、やっぱり攻撃力に問題があるし、ブラジル特有のサイド攻撃も手薄。
守備で見せてきたチームだし、点を取らないとって状況になると苦しくなってしまう。
ここが早い段階で改善されてたら、もっといい戦いができたはず。
M・ロペスに最後まで頼りきったところに敗因がありそう。
ソウザのゴラッソミドルも空砲に終わってしまった。
フエラでも自分たちの戦いができたクルゼイロがファイナル進出を決めた。
カーサではどんどんラテラウが攻撃参加し、攻撃に厚みを持たせたが、この試合では守備に専念。
けがで1legを欠場した左ラテラウのJ・マグロンも復帰し、この試合では守備に貢献。
グレミオのサイド攻撃を封じこめたのは、このラテラウが自慢の攻撃を封印し、守備に重きを置いたから。
この守備があって、あの攻撃力も発揮できれば、ファイナルでは大仕事をやってのけるかも。
右のジョナタン、左のJ・マグロンがいい感じで上がって、フィニッシュにまで絡むシーンが増えると、間違いなくクルゼイロのペース。
コンフェデに参加し、セレソン・ブラジレイラでレギュラーポジションをつかんだラミレスがこの試合から再合流。
夏にベンフィカへの移籍が決定しており、クルゼイロで戦うのはファイナルまで。
この試合では2失点しなければ、ファイナルへ進出できるため、守備でチームのために貢献した。
早い段階でカルトン・アマレイロを頂戴し、アグレッシブさが消えるかに思えたが、いつものラミレスだった。
この男が戻ってきてくれたことはかなりでかい。
守備に重点を置きつつも、クレーベルとウェリントン・パウリスタは一発を狙っており、少ないチャンスをしっかりものにした。
先制点時のあのクレーベルの突破はお見事。
ファイナルの相手がどっちになるかはまだこの段階ではわからないが、クルゼイロだと、どちらが相手でも勝負になるはず。

スコア 2-2

<得点者> 
グレミオ   レベール、ソウザ
クルゼイロ  ウェリントン・パウリスタ×2
~愛丸's MVP~
クレーベル(ヨーロッパ行きをまだ狙ってるだけのことはあって、高い次元の突破を披露。あの個人技ならヨーロッパでも通用するかも)

エストゥディアンテス-ナシオナル(リベルタドーレス杯 SF1leg)

2009-07-15 21:32:49 | その他
観戦日 7/15(水)       

愛丸’s チェック
どちらも、ここまで勝ちあがったの久しぶりのこと。
アルゼンチン対ウルグアイの戦い。
ここ数年のリベルタでは、あっと言わせるようなチームの躍進が目立つし、この2チームもそれに当たるか。
エストゥはベロンを中心に、しっかり守ってから短い時間で攻撃するチーム。
カーサではしっかり点も取れるし、ここでも力は上。
2試合連続でウルグアイのチームとの戦いで、フエラ戦でも慣れたもんだろう。
ナシオナルはトヨタ杯にも出場した古豪。
ここで、復活ってことも可能だろうが、エストゥに実力では及ばない。
ただ、この1legのフエラ戦をうまく乗り切れば、カーサの熱狂的なサポートを得て、2legに勝負できる。
まずは失点しないこと。
得点を考えるのは二の次でいい。

試合は、さすがエストゥと思わせるものだった。
あの守備力は南米No1と言っても過言ではない。
ここまでも見事な守備を誇ってきたチームに、なんとリベルタ終了までのレンタルでスキアビを獲得。
まだ合流して3日目だったらしいが、これが、もう何年もここでプレーしてるような安定感。
パートナーのデサバトともいいコンビを披露。
実力のある選手は、そんなに時間をかけなくても、ここまでやれるってこと。
行くとこはいく、リトリートして相手を呼び込んでからディフェンスするところはするで、その場でのプレー選択は見事。
CBは経験が重要ってことをまざまざと見せつけた。
このベテランに乗せられるように、デサバトもいい守備を披露。
ナシオナルの攻撃陣は90分、何もやらせてもらえなかった。
これが2legでも発揮されれば、モンテビデオでも危ないシーンは訪れないだろう。
攻撃では1得点しか挙げれなかったが、そう悪いものではなかった。
ベロンはここってときにいいプレーを披露してくれるし、それに周りの攻撃陣もしっかり応えた。
先制点なんか、まさにその典型。
ベロンの素早いリスタートに、中盤の両サイドがしっかり反応。
右に出たボールを、ベニテスが受け、ここから中へのアーリークロス。
ガストンが右に流れ、中にスペースを作っており、ここに左からガルバンが入り込んできてのカベッサ。
ムニョスが気になるところだったが、臆することなく飛び込んだガルバンの勇気も見事。
攻撃陣全てが連動しての得点だった。
終了間際に2トップでチャンスを作り、ボセリが決定的な場面を作ったが、これはムニョスがビッグセーブ。
ここで追加点が取れなかったことが、2legに響かなければいいが・・・。
このエストゥの試合ぶりを見てると、ファイナルへの進出は決定的に思えるが、サッカーは何が起こるかわからない。
完全に力の差はあったが、モンテビデオはナシオナルも黙ってないだろう。
ただ、この守備陣が簡単に崩れるとも思えないし、今のエストゥにはエンパテ・ア・セロは難しいミッションではないはず。
ベロンもここは力を抑えて、ファイナルに向けて力を温存するか。
ナシオナルはフエラで0-1だったら、そう問題ないか。
カーサで1点取れれば、勢いもつくし、エストゥにプレッシャーも与えることができる。
ただ、このサッカーだとそれも難しいか。
DFラインとトップの間が空きすぎるてるし、これでは、思うようなサッカーはできないはず。
もっとコンパクトにして戦わないと。
これができたら、なんとかなるかもしれん。
スキアビ、デサバトの中央はかなり強固だし、こうなると、サイドに攻撃の起点を作った方がいいかも。
バルサが興味を持ってるとも言われるロデイロが中寄りでプレーせず、左でしっかり働くことができれば。
それと、トップにいっそのこと先発でガルシアを使ってみるとか。
この若手は何か持ってる。
もう選手個々の持ってる運みたいなものに賭けてみるのも手。
こういうトーナメントではラッキーボーイ的な存在の選手が出てきたチームが強かったりする。
さて、モンテビデオでの2legでナシオナルはどういう手を打ってくるか。

スコア 1-0

<得点者> 
エストゥディアンテス  ガルバン
~愛丸's MVP~
スキアビ(チーム合流3日目とはとても思えないような出来だった。このベテランがエストゥディアンテスを南米の頂点に導くかも)

クルゼイロ-グレミオ(リベルタドーレス SF1leg)

2009-07-04 22:06:39 | その他
観戦日 7/4(土)       

愛丸’s チェック
このセミ・ファイナルはブラジル勢同士の戦い。
ただ、リオでもサンパウロでもない地域のチームの戦い。
リベルタでは南部のチームが最近は調子がいいのかも。
クルゼイロはカーサミネイロンでの1legでどれだけ点が取れるか。
あのサンパウロを退けたわけだから、自信を持って、このセミ・ファイナルに挑んでくるはず。
期待の左のラテラウJ・マグロンがけがで離脱したのは残念だが、攻撃陣がこの部分をカバーしてくれるだろう。
グレミオは堅守で、ここも無失点で切り抜けたいところ。
前線になかなか期待できないから、点さえ与えなければ、合格点だろう。
2legをポルト・アレグレで戦えるわけで、いい形でカーサに戻りたいだろう。

試合はカーサのクルゼイロが見事な攻撃で、しっかり結果を出した。
国内最高の10番を言われてるワグネルが、その言葉のできとまではいかなかったが、それでもその片鱗は見せてくれたし、トップのふたりも、まずまずのでき。
グレミオの不甲斐無い攻撃に助けられた面もあるが、2点の差をつけて、敵地に乗り込むのは悪いことではない。
この試合、目立ってたのが、右のラテラウのジョナタン。
QFのJ・マグロンが左で輝いてたように、この試合は右で、この男が輝いた。
あのアップダウンはまさしくブラジルのラテラウ。
ここまでよく動けるなってぐらい上下動を繰り返した。
ここが起点になって、どれだけチャンスを作ったことか。
先制点は、この男が上がらない右の守備が手薄になったところをついてのクレーベルのクルザメントから。
右に流れたこのFWのマークが甘くなり、簡単に上げさせてしまった。
グレミオのDF陣はジョナタンの姿が見えなかったから、ここをケアしなかったんだろう。
中でのディフェンスもなんだか抜けた感じで、W・パウリスタが、うまくDFの前に入ってのカベッサーダ。
完璧な先制点だった。
これで、流れは完全にクルゼイロに。
後半も手を抜くことなく、開始早々に追加点を挙げ、さらにダメ押しの3点目もゲット。
ここからミネイロンはお祭り騒ぎに。
イライラしたグレミオのフアルタまがいのタックルにも怖気ずくことなく、最後までしっかり戦うことができた。
このパフォーマンスなら、ポルト・アレグレでも、なんとかいけそう。
守備陣になかなか負担のかからなかったってこともプラスか。
けがのJ・マグロンが復活するのかどうかわからないが、代役のM・パラナがそれなりにこなしてたし、守備面では問題ない。
点を取らないとって状況になったときに、この左からの攻撃が手薄になるのは問題だが、2点もリードがある。
アウエーゴールを取られたことを気にせず戦えれば、ファイナル進出も決まったようなもん。
グレミオは南部の熱い魂を感じられないまま90分が過ぎていった。
なんとかFKで1点を取れたからよかったようなものの、ここまで見たグレミオの試合の中で、一番酷いできだった。
とくにM・ロペス。
この男を何度も見てきたが、まったくいいとは思わない。
それなりの金額でグレミオにやってきたと思うんだが、これでは、どうしようもない。
誰でも決めれそうなシュッチを決めれないし、リーベルでもM・ロペスはもうここにはいない。
バルサへの移籍が全てだった。
申し訳ないが、この男を2legでも使うようだと、グレミオのファイナル進出は望めない。
もっとA・ミネイロに頼ってもいいはず。
M・ロペスを最後まで残して、A・ミネイロを引っ込める。
この采配はどう見ても逆な気がする。
あの大チャンスを決めてれば、これでもよかったんだろうが、あれを外すような選手に頼ることがあるのかどうか・・・・
グレミオはイライラしっぱなしの90分で、全く自分たちの力を出せてなかったような気がするが、2legのポルト・アレグレでは熱いガウーショ魂で、なんとか2点のビハインドを跳ね除けてもらいたい。
何度も言うが、M・ロペスがいなければ、なんとかなるかも。

スコア 3-1

<得点者> 
クルゼイロ   W・パウリスタ、ワグネル、ファビーニョ
グレミオ    ソウザ
~愛丸's MVP~
ジョナタン(これぞブラジルのラテラウ。左がいなくても、この試合は右が輝いた。なんだか、クルゼイロがこのままいきそうな予感)