愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

サントス-クラブ・アメリカ(リベルタドーレス杯 QF)

2008-06-25 10:42:34 | その他
観戦日 6/25(水)       
 
愛丸’s チェック        
アステカスタジアムでの1legはカバーニャスの活躍でクラブ・アメリカが2-0で勝利。
誤審により、サントスのゴールが取り消されたりもしたが、この結果は妥当だった。
フラメンゴをマラカナンで0-3で倒してここまで上がってきた実力をカーサでいかんなく発揮した。
この1legの結果を踏まえて、サントスが90分で勝利するためには3点が必要。
最低2点は取ってPK戦まで持ち込まないと、先はない。
大量点に無失点、簡単なミッションではないが、応援に駆けつけたホビーニョのためにもいいサッカーを見せてもらいたい。

ここまで一方的にペースを握る試合ってのはなかなかお目にかかれない。
90分、ほぼ全てにおいてクラブ・アメリカ陣内で試合は進んでいった。
サントスは開始早々から、完全に超攻撃モード。
左のラテラウ、クレーベルなんかは左のウイングみたいな振る舞いだった。
この間見たセレソン・ブラジレイラにこういったラテラウが必要。
左足の精度はまずまずだし、スピードもあり突破力にも優れてる。
それに攻撃がかなり好きそう。
R・カルロスの域には達してないまでも、この間のジウベルトよりは使えそうな人材。
このクレーベルから何度もいいボールが供給されたが、中でうまく合わせれなかったり、オチョアの好守に阻まれたりで、なかなか点が奪えなかった。
この左サイドから取れないと見ると、中央から仕掛けたり、ミドルを狙ったりと、いくつもの攻撃パターンでクラブ・アメリカのゴールに迫っていった。
フリーで打っても枠にいかなかったりと、自滅の感もなきにしもあらずだったが、クラブ・アメリアのDF陣がしっかり集中して守りきった。
オチョアの安定感がこのDF陣に安心感を与えてた。
前半を無得点で折り返し、後半も攻めに攻めたが、なかなか点が奪えなかったが、ここまであまり攻撃の起点になってなかった右サイドからの崩しでようやく先制点をゲット。
ワンフェイント入れたクルザメントにファーに流れてフリーになったK・ペレイラが逆サイドのネットに吸い込まれるようなカベッサーダ。
スタジアムはかなりの盛り上がりに。
サントスもこれで更にいけいけモードになって攻め立てたが、クラブ・アメリカはこの失点で慌ててなかった。
ここでのクラブ・アメリカの落ち着きがこの試合の結果に繋がった。
このQFの前にフラメンゴをマラカナンで下したってことがそうとう自信に繋がってそう。
サントスは怒涛の攻撃で何度もクラブ・アメリカのゴールを脅かしたが、オチョアを慌てさせるまでにはいかなかった。
モリーナのミドルがゴールネットの上を掠めたのだけ、あわやのシーンだったが、それ以外はオチョアが全て反応。
それもほぼ正面。
先制点を挙げたK・ペレイラには何度も決定機が訪れたが、決めたの1つと、カバーニャスとの違いがまざまざと出てしまった。
サントスのエースも2点、それ以上のゴールを奪えれば、チームはSFに進出することができたのに・・・。
まだまだセレソン・ブラジレラにって器ではない。
超攻撃的に、見るものをあきさせないサッカーを展開してくれたサントスには感謝する。
できれば点が取れたらよかったんだが、こういうときもあるんだろう。
観戦してたホビーニョは自分がピッチに立ちたかったはず。
クラブ・アメリカはこれでリオとサンパウロの両巨頭を下す大金星。
フラメンゴにはフエラでの逆転勝利で、サントスにはカーサでのリードをしっかり守りきる理想的な展開で勝利。
この大会で優勝したとしても、優勝という名誉がもらえるだけで、クラブW杯には出場できないが、南米以外のチームとしての初優勝ってのを目指してもらいたい。
このストイックなサッカーができれば、高地での戦いを強いられるSFもなんとか乗り切れるかも。
クラブ・アメリカ対LDUキトという地味な戦いに感じられるが、意外とチーム力で戦う両チームなので、おもしろい試合になりそう。
熱狂的なサポーターの元、激しいセミ・ファイナルに期待する。

スコア 1-0

<得点者> 
サントス   K・ペレイラ
~愛丸's MVP~
R・ソウト(ボランチとしての守備的振る舞いも申し分ないんだが、サイドに流れてのクルザメント、中に飛び出してのフィニッシュ、かなり積極的だった)