愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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LDUキト-サン・ロレンソ(リベルタドーレス杯 QF)

2008-06-24 21:13:45 | その他
観戦日 6/24(火)       
 
愛丸’s チェック        
サン・ロレンソカーサでの1legは1-1のエンパテ。
オリオンがミスしなければ、1-0でサン・ロレンソが勝利していた。
決勝トーナメントの1回戦でリーベル相手に見せたような魂のこもったサッカーが鳴りを潜めてたのはちょっと気になるところ。
それに、この2legは2850mを超える高地での試合。
この悪条件をどうやって乗り切るか。
ディアス監督に何か秘訣でもあればいいが・・・。
LDUキトはいいかたちでカーサに帰ってくることができた。
ここでの試合には慣れてるだろうし、1枚も2枚もサン・ロレンソよりは有利。
しっかり地の利を活かせれば、ベスト4進出も夢ではない。
0-0でなんて考えだったりすると足元を掬われるかも。

この試合、サン・ロレンソのがんばりがひじょうに目立った。
ホームアドバンテージというか南米特有というか、前半の30分にかなり厳しい判定で中盤右のJ・トーレスが一発ロハで退場。
この前にマンソのゴラッソミドルで先制されており、サン・ロレンソは踏んだり蹴ったりの状態。
ただでさえ厳しい条件での試合なのに、ここから10人で戦わなければならないとなると、もう先は見えてこない。
スタミナをかなり消耗することはわかっており、いつまで耐えれるか、それだけが焦点に。
それが、なんと後半の立ち上がりに、CKからベルヘッシオのカベッサで追いつくことができた。
セットプレーでは人数の少なさは関係なくなってくる。
これをいい時間に活かすことができた。
前半からベルヘッシオは高さでは優位に立っており、ここでドンピシャで合わせてきた。
これで沈んでた気持ちがぐっと盛り上がった。
数的不利の状況で、中盤から下の選手はかなりの運動量を強いられたが、なんとか気持ちで乗り切った。
リーベル戦で見せたあの熱い魂がよみがえった。
何度もゴール前に迫られたが、からだを張ったディフェンスでゴールを許さず。
右からゲロン、左からボラージョスと果敢に仕掛けられても、ゴンサレス、プラセンテがしっかり対応。
このふたりはそうとう疲れたはず。
後半も40分を過ぎてくると、ひざに手をついて動けなくなってるシーンが多くみられた。
それでも全員で守り、得点を許さず。
このがんばりだけで勝者を決めていいなら、まちがいなくサン・ロレンソがベスト4に勝ちあがれた。
でも、これはサッカーに試合。
判定なんかないわけで、アグリゲートスコアが2-2となり、アウエーゴールの数も同じでPK戦に。
ここまで運は味方してくれなかった。
ひじょうにもA・トーレスが止められ、勝ち上がることはできなかった。
センテナリオをお祝いにリベルタ優勝という目標の元がんばってきたサン・ロレンソだったが、ここで今シーズンのリベルタは終了。
あのがんばりは見てるひとに勇気を与えてくれるものだった。
LDUキトはしっかりまとまったいいチーム。
数的優位にもかかわらず、後半の立ち上がりに不要に失点し、その後攻めあぐね、PKまでもつれ込んだのは誤算だったか。
前半からLDUキトの攻撃陣を引っ張ってきたマンソもけがで退場する始末だったし、もっと楽に勝てたはず。
サイドのふたりの仕掛けは見事なもんだったが、ちょっといいSBが相手になると、完全に崩すことができなくなる。
ここから先はレベルの高い守備組織を備えたチームが相手になるわけで、もう少し崩しのバリエーションを増やしたい。
マンソのけがも気になるし、キーマンがいなくなったらどうするか、今後注目して見ていきたい。
運よくPK戦をものにすることはできたが、試合内容ではサン・ロレンソに及ばなかった。
やってはいけない点を献上し、最後まで攻めきれず、課題は浮き彫りに。
高地って利点でもうまく活かせなかったので、次のラウンドではもうちょっと違ったサッカーが見てみたい。
チームのまとまりって点ではいいものがあるから、それをうまく活用してもらいたい。
クラブW杯で見てみたいチーム。

スコア 1-1(PK5-3)

<得点者> 
LDUキト   マンソ
サン・ロレンソ ベルヘッシオ
~愛丸's MVP~
ゴンサレス(高性能の右足はかなりの武器に。守備でもボラージョスを好きにやらせず、攻守両面で大活躍)

アトラス-ボカ(リベルタドーレス杯 QF)

2008-06-24 18:54:37 | その他
観戦日 6/24(火)       
 
愛丸’s チェック        
決勝トーナメントの1回戦での制裁でボンボネーラが使えなかった1legではなんと2-2。
アウエーゴールを取られ、なおかつGLで敗れてるアトラスカーサでの2leg。
これはディフェンディングチャンピオンにとってはかなり厳しい状況。
それでも、リケルメを中心になんとかしてくれるのがボカ。
チーム力を考えれば完全にボカが上だが・・・。
アトラスは1-1のエンパテでも勝ちあがりが決まる。
相手がボカだし、油断みたいなことはないと思うが、気が緩んだりしたら、ボカの餌食になる。
1legで見せたような積極性が出せれば、ここでもしっかり結果は出せるかも。

試合はボカが力の違いを見せつけた。
あの1legはいったいなんだったのだろう。
先制され、逆転したにもかかわらず、最後の最後に同点ゴールを叩き込まれる始末。
こんなボカは見たことがなかった。
リケルメの調子もイマイチだったし、パレルモにもゴールの予感がなかった。
それが、このフエラでなんと前半で大爆発。
アトラスがどうもエンパテ狙いって言うか、点を取られることを恐れてか、かなり引いた状態で試合を進めていった。
これが凶と出た。
中盤で、リケルメ、チャベス、ダトロ、バタグリアが思いのままパス回しができてたし、SBのオーバーラップも効果的だった。
ゴール前を固めてなんとか対応してたが、これだけではボカは止められない。
リケルメがかなりフリーな状況になってたのがアトラスには痛手だった。
1legを戦って、この天才に切れがないと踏んでのことだったのか、かなりいけてない作戦だった。
多少調子が落ちててもフリーでボールを持たせればしっかり仕事をする。
この男の中央を切り裂く必殺スルーパスがパレルモに通り、これを得意の左足でダイレクトのシュート。
ババは触りはしたが、ボールはゴールへ転がっていった。
これで調子の乗ったパレルモはパラシオからのプレゼントパスを右足で決め2点目。
その後、バイタルエリアでフリーになり、ババの位置を見ての絶妙ループ。
前半でハットトリックを決めてみせた。
この男を乗せるとこうなる。
アトラスは乗せてはいけないふたりのキーマンを乗せてしまった。
後半はしっかりアトラスの攻撃をしのぎ、文句なくフエラの地で完勝を収めた。
あわやのシュートを何本か放たれはしたが、けがのカランタに代わってゴールマウスを守ったミグリオーレが好セーブを連発。
正GKじゃないかと思うぐらいの活躍だった。
ボカはどのポジションでもしっかりしたバックアッパーがいるのが強み。
アトラスはチーム史上初のリベルタベスト4進出に大きく近づいてたが、ボカの牙城を崩すことはできなかった。
アウエーゴールを2発奪ってのエンパテ劇はこれ以上ない結果だったが、それが逆にこのカーサでの2legでの積極性を奪ったかも。
守りきると踏んで、守備的に振舞ったんだろうが、この試合への入り方が失敗だった。
1legぐらい攻撃的にいければなんとかなったかもしれんのに・・・。
トップのマイオーリなんかはここでしっかりボカを打ち破って、古巣を見返してやりたかったはず。
チームが守備的にいったもんだから、なかなか前線に効果的なパスが供給されず、そうとうストレスがたまっただろう。
0-3の状況からどうにかしろっていってももう遅い。
監督の采配ミスなのか、選手たちの気持ち問題だったのか、アトラスにとって惜しいチャンスを逃した。
これでボカはSF進出。
相手はサンパウロかフルミネンセの勝者。
アルゼンチン対ブラジルというおもしろい試合が期待できそう。
個人的にはフルミネンセとの勝負が見たい。

スコア 0-3

<得点者> 
ボカ   パレルモ×3
~愛丸's MVP~
ミグリオーレ(とてもセカンドGKとは思えないようなでき。うかうかカランタも休んでられなくなってのでは・・・)

スペイン-イタリア(EURO´08 QF)

2008-06-24 11:51:35 | 各国代表戦
観戦日 6/24(火)       
 
愛丸’s チェック        
文句なしにGLを突破したスペイン。
このチーム、GLはだいたいこんな感じでしっかり突破できる。
問題はここから。
なかなかベスト8の壁を打ち破れない。
今回の相手はイタリア。
GLで躓いたとは言え、しっかり勝たなければならないところでは結果を出してきた。
3月の親善試合でスペインが勝ってるとは言え、あくまでも親善試合。
本気のイタリアの守備をスペインが攻略できるか。
イタリアはこの大事な試合で、ピルロ、ガットゥーゾがサスペンションで出られない。
いかにGLの戦いが厳しかったか。
攻撃の起点とチームを助けるマーカーがいないイタリアがどんなサッカーを見せてくれるか。

両チーム、相手を攻略できないまま時間は経過していった。
決定機も少なかったが、そんなに退屈なゲームではなかった。
緊張感がすさまじかった。
スペインはここでいつもみたいに終わりたくないという強い意志が感じられたし、イタリアは持ち前の勝負強さっての発揮した。
この試合、アラゴネスが積極的な采配に出て、その分、最後に神さまが味方してくれたような気がする。
イニエスタ、チャビ、F・トーレスとこのEURO開幕前はスペインの中心選手と見られていた選手たちを途中交代させた。
それも延長なんか見据えもせず。
代わったセスク、S・カソルラ、グイサが決定的な仕事をしたかと言えば、そうでもなかったが、イタリアのDFにプレッシャーを与えることはできた。
セスクはこの試合、これまでの代表戦の中で一番よかったように思う。
ここまでを考えると、チャビとセスクの両立は難しいかも。
バルサ勢はどこか全てにおいて元気がない。
プジョルはそれなりにやってるが、攻撃面を考えると、バルサの不調をここでも引きずってるような・・・。
果たして次のラウンドではどんな布陣で挑んでくるか。
この大会前のテストマッチを見てて、マルチェナが心配で心配でしょうがなかったが、試合を重ねるごとになんとかやれるようになってきた。
トニを押さえるのに苦労はしてたが、プジョルとともに魂と汚さで凌ぐことができた。
マルチェナのプレーを見てると、どこかアジャラの匂いがしてくる。
あそこまでのグレートなディフェンダーではないが、それに近づくようなダーティーでクレバーなディフェンダーになってもらいたい。
クアトロ・フゴーネスで本大会には望むってことで、ラウルを召集せず、いざ大会が始まると4-4-2というフォーメンションであっさりクアトロ・フゴーネスを解体。
これがうまく機能し、なんとかベスト4までこぎつけた。
PK戦になった段階では、もう終わりかと思ったが、カシージャスがブッフォンを上回った。
こういう反応対決になるとカシージャスに分がある。
世界でも3本の指に入るGK対決は見応えがあった。
イタリアはトニの不調が最後まで響いた。
この大会、流れの中での得点は生まれなかった。
ピルロがいたら、もうちょっと展開が変わったのかもしれんが、いない人間に頼ってもどうしようもない。
カッサーノが前線で違った色を出していたが、これも後半半ばになると、スタミナ切れ。
この段階でデル・ピエロでもよかったような気がするが・・・。
トニの代役を用意してなかったのも響いたか。
起点にはなれてたし、高さもいつ爆発するかわからない。
なかなか代えるのは難しかったか。
ボリエッロでは心もとないし、これはクアリアレッラにしても同じ。
デル・ピエロとカッサーノの2トップってのも考えずらいし、やっぱりピッポを呼んどくべきだった。
今さら何を言っても始まらないか・・・。
ただ、けが人が続出し、4枚のDFがすべてSBの選手って緊急事態だったが、さすがイタリア、見事に守ってみせた。
パヌッチの老獪なプレーに、キエッリーニの強さ。
クラブでもCBを任されたりしてるわけで、ここの人選は間違えではなかった。
特にキエッリーニはよくやった。
危険ところにはいつもこの男がいた。
スピード対応もできるし、強さもある。
イタリアはここで姿を消すことになるが、キエッリーニはこれでかなり成長したに違いない。
キャンプ中には味方に激しいタックルを見舞いすぎて、カンサーノとやりあったらしいが、そこで培った激しさをしっかり本番でも見せることができた。
これでベスト4が出揃った。
普通に考えれば、ドイツとスペインのファイナルってことになりそうだが、トルコがまたまた奇跡を起こすかもしれんし、ヒディングマジックが炸裂し、ロシアがスペインにリベンジを果たすかもしれん。
なかなかおもしろい2試合が見れそう。

スコア 0-0(PK4-2)

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
カシージャス(この男に感謝しても感謝しきれない。もう神様、仏様、カシージャス様。ブフォンとの対決に勝ったってことは更に自信がついたはず)

オランダ-ロシア(EURO´08 QF)

2008-06-23 23:24:40 | 各国代表戦
観戦日 6/23(月)       
 
愛丸’s チェック        
ドイツW杯優勝、準優勝チームを全く寄せ付けず、GLで9得点も挙げたオランダ。
果たして、今乗りに乗ってるオランイェをロシアは止めることができるのか。
焦点はそこ。
オランダが先制すると、前がかりになったところをあの切れ味鋭いカウンターで更に突き放す。
この今大会で披露したリアクションサッカーができればオランダは問題なくSFに進出できる。
ただ、引いてくるチームとの対戦はしてない。
これがどうなるか。
予選なんかで苦労したのはオランダがポゼッションサッカーに出たとき。
このパターンになると、苦労した予選のといのような強さを感じないオランダが姿を現すかも。

試合はロシアの集中力と落ちないスタミナに驚かされた。
スペイン戦でのロシアはいったいどこに行ったのか。
あのままヒディングマジックなんか炸裂せず、GLで消えていくものだと思ってたが、なんのなんのしっかりだまされた。
ここまでたどり着いたこともすごいが、なんとあのオランダを葬り去った。
完全に試合も主導権を握ってたし、流れに中で失点しなかった。
引いて守ってってサッカーでもなく、行くとこはしっかり出て行ってたし、決定機はロシアの方が多かった。
ここまで出て行っても、あのカウンターを許さなかったのはたいしたもん。
若いチームをうまくコントロールし、第1戦での敗戦からすばやく立ち直らせ、勝てるチームに仕上げたヒディングはやっぱりすごい。
スペイン戦での観戦記でかなり酷評したが、この場を借りてお詫びしたい。
トルコのミラクルとは違い、しっかりした攻撃サッカーで相手をねじ伏せる。
このチームはほんとに勢いに乗った。
GKの安定感はピカ一だし、DFラインにも穴がない。
特に、不慣れなSBを任せられてるジルコフには恐れ入った。
この試合ではこれまでほどオーバーラップを仕掛けるシーンは少なかったが、守備でもそれなりにやれた。
CSKAではひとつ前のポジションで攻撃に専念できてあのパフォーマンスなのに、守備をやりながらでもしっかりできてる。
今後楽しみな存在に。
ボランチのふたりの安定感もすばらしい。
セマク、ジリアノフはただ守備的に振舞うだけでなく、ここってときにはフィニッシュまで絡めてる。
サイドに流れてのチャンスメイクもできるし、なんといってもあのスタミナは魅力的。
攻撃ではトップのパブリュチェンコとアルシャービン。
このふたり、今夏の移籍市場で人気銘柄になりそう。
アルシャービンは延長になってあのテクニックとスピードが火を噴いて、もうオランダDF陣はどうにもできなかった。
パブリュチェンコも豊富な運動量と強さ、うまさを活かして、チャンスを作った。
先制点でのあのDFの前を取った動きは見事だった。
このできを維持できれば、SFでもやってくれるだろう。
ヒディングは宣言通り、オランダ国民に一番嫌われたオランダ人になった。
そのオランダは最初からピリッとしたものが感じられなかった。
第3戦で気持ちが切れたわけではないんだろうが、イタリア、フランスとやったときほどの気持ちが伝わってこなかった。
いつでも点が取れるってムードでもなく、あのスピード満点のカウンターも鳴りを潜めた。
ロシアがあれだけ出てきてくれたんだから、いくらでもカウンターは仕掛けられたはず。
疲れってことはないだろうが、主力が一回休んだってことが響いてるかも。
このQF、そんな感じで望んだチームは全てやられてる。
流れがひじょうに重要になってる今大会。
せっかくつかんだ流れを休養ってかたちで一回手放したら、この結果になる。
惜しいシーンがなかったわけでもなかったが、攻撃の破壊力は全く感じられなかった。
やっぱり強い相手との対戦でないと、あのサッカーは展開できなかったのか。
ここでオランダが消えたのは寂しい感じもするが、仕方がない。
ここまでのQFの試合を見てみると、次はスペインがやられる番。
果たしてベスト4の最後の椅子はスペインかイタリアか。

スコア 1-3(1-1 EX0-2)

<得点者> 
オランダ   V・ニステルローイ
ロシア    パブリュチェンコ、トルビンスキ、アルシャービン
~愛丸's MVP~
パブリュチェンコ(ここまでやれるFWがロシアに存在したとは。いいとこで点も取れるし、ボールを引き出す動きもいい。ビッグクラブが食いつきそうな選手)

クロアチア-トルコ(EURO´08 QF)

2008-06-22 09:42:46 | 各国代表戦
観戦日 6/21(土)       
 
愛丸’s チェック        
まさかのB組1位のクロアチアと劇的な勝利を連発してここまで勝ち上がってきたA組2位のトルコ。
どちらも勢いはある。
あとは運と選手の経験、監督の経験にかかってきそう。
クロアチアはオリッチががんばって、中盤のファンタジスタたちがどこまで仕事ができるか。
あの中盤のクオリティの高さはこおEUROの出場してるチームの中でも1位。2位を争うもの。
自分たちがペースを握れれば、しっかり勝つことができそう。
トルコはここまできたからには、またまた運に頼るのもいいかも。
ミラクルターキーがここでもミラクルを起こすことができるか。

試合は劇的なものだったが、それはもう延長も終わりかけのときだけ。
このアディショナルタイムの攻防だけが見応えのあるものだった。
それまでの120分はどっちもどっち。
多少クロアチアに可能性を感じてたが、それでもEUROのQFを戦うレベルではなかった。
クロアチアはもうクラニチャルではなく、完全にモドリッチのチームに。
この大会前に移籍を決めたこともプラスに働いたか。
機を見ての攻め上がりは見事。
そこからのパスの精度も高く、しっかり決めれくれるFWがいたら、もっと楽に点は取れたはず。
そうなるとエドゥアルドの離脱はひじょうに大きかった。
ここまで気持ちで前線にアクセントをつけてたオリッチも決定力という部分では不満だったし、ラキティッチ、クラスニッチもそkまで信用がおけない。
そんな中でもGLを3連勝したんだから、何かあるんだろう。
守備が崩壊するシーンも見られなかったし、安定感ってことを考えると、クロアチアはとてもいいチーム。
この試合でもバタつくシーンは皆無だった。
もう延長も終わるかという時間帯に、この大会のキーマンモドリッチが諦めず奪ったボールを完璧なクロス。
ルシュトゥがこのボールを追いかけに出てたため、ゴールはがら空き。
そこに大病から見事に復活し、代表に返り咲いたクラスニッチが魂のヘッドで先制。
この段階で誰がどう見てもクロアチアの勝利を確信したに違いない。
それが・・・。
選手交代で時間をつぶそうとしてたが、これがロゼッティさんに認められず。始まったセットプレーからなんと痛恨の失点。
こんなことがあり得るのか。
まさに奇跡。
クロアチアにはなんの落ち度もなかった。
これで試合はPK戦に。
一度手放した運はそう簡単に引き戻せることはできないし、気持ち的にも沈んだまま。
最初のキッカーモドリッチがPKを外した段階でこの試合はジ・エンド。
いくらいい試合をしても、なんだか神がかったものには勝てない。
短期決戦の恐ろしさがまざまざと出た。
トルコはやぱりニハトのパートナーが固定されず、ここまで一番いいであろうと思われてたセミフもなぜかスタメンでは起用されない。
これが結果的によかったんだが、90分で決着をつけたいなら、最初から全開モードでいけばいいのに・・・。
ニハトはパートナーがいてくれれば、ちゃんと仕事をするはず。
次こそは攻撃的に振舞ってもらいたい。
それにしても今のトルコには何か憑いてる。
そうでもないと、こんなサッカーを3連発でやってのけることはできない。
テクニックでもない、戦術でもない、ただ諦めない気持ちがこういう結果を生んでるのか。
トルコに勝つためには先制すると駄目かも。
あの同点ゴールはまさに奇跡。
ロングボールを気持ちで受け、ディフェンスとディフェンスの間のあの狭いスペースを抜けていったシュートも奇跡。
ただただびっくりするしかなかった。
果たしてこのミラクルターキーの快進撃がどこまで続くか。
ドイツ相手にも、この奇跡が起こるようだと、優勝ってこともあり得る。

スコア 1-1(PK2-3)

<得点者> 
クロアチア   クラスニッチ
トルコ     セミフ
~愛丸's MVP~
モドリッチ(PKは外してしまったが、この試合で一番輝いてたのはこの男。更なる成長に期待する)

ポルトガル-ドイツ(EURO´08 QF)

2008-06-20 20:42:50 | 各国代表戦
観戦日 6/20(金)       
 
愛丸’s チェック        
A組1位のポルトガルとB組2位のドイツの一戦。
ポルトガルはまさかここでドイツと対戦するとは夢にも思わなかったはず。
できれば、セミ・ファイナルでの対戦がよかったはず。
この戦いはドイツW杯の3位決定戦の再現。
このときはドイツが圧勝だったが・・・。
第3戦を控え中心で戦って、なんと痛恨の黒星を喫したポルトガルはチームの雰囲気が心配。
ドイツはクロアチアに負けたことにより、目が覚めた感が。
優勝候補と言われた大会前から、一転GL突破もどうかという状態になり、これでいつものドイツに戻ったはず。
窮地に追い込まれてから本来の力を発揮するドイツ。
テクニック重視のポルトガル相手に、自慢のゲルマ○魂で気持ちで相手をねじ伏せるだろう。

やっぱりドイツはこの決勝トーナメントに入ってから本領を発揮してきた。
こんなサッカーができてたら、クロアチアに負けるなんてことはなかったはず。
これがほんとに強いチームなのか。
レーブが退席処分を受けて、この試合、ベンチに入れないという状況だったが、そんなこと全く関係なかった。
ポルトガルの攻撃を受けるのではなく、しっかり自分たちが攻めに出て、ゴールを奪うことができた。
この試合、ドイツW杯の3位決定戦の再現かのように、シュバインシュタイガーが見事な活躍だった。
クロアチア戦で一発レッドをもらい、第3戦はサスペンションだったこの男が、コンディションをしっかり整え、お得意様のポルトガルから3点全てに絡む活躍。
ポドルスキがクローゼ、バラックとのワン・ツーで左サイドを突破し、そこからのクロスをダイヤゴナルに走りこんできての見事な先制点。
この得点に絡む一連の動きは今大会ナンバー1かも。
個人で取った点というよりかは、チームで取った点。
こういう点の取り方ができると、チームは乗ってくる。
その証拠に、そんなに時間を空けることなく、FKからここまで眠っていたクローゼが得意のヘッドで追加点。
これでほぼ勝負あり。
チェコ-トルコの例もあって、この2点差っていうのはサッカーでは危ない点差って言われてるが、普通に考えれば2点もリードしてればほぼ安全圏。
前半のうちに1点を返されはしたが、後半、ポルトガルの怒涛の攻撃をしっかり受け、またまたFKからバラックが突き放し、見事な勝利。
終了間際に更に1点を返されはしたものの、ここで慌てなかったのがドイツの強み。
この落ち着いたサッカーができてれば、次も必ずいけるはず。
取るべき選手がしっかりゴールを決め、フリンクスのけがという不慮の事態にもしっかり対応できたこのチームは、ここでほんとの優勝候補に。
クロアチアとの対戦になっても、もうあのときのような不甲斐無い試合にはならない。
ポルトガルはGL最後に敗戦したという悪い流れを断ち切れなかった。
いくら控えメンバーが中心だったとはいえ、あの試合でも気持ちの入ってなさっぷりを見ると、ベストメンバーで望んだとしても危ない感じはしてた。
誰が悪いってことはなかったんだが、攻めきれなかった。
それとミドルシュートが多すぎ。
ペティ、R・メイレレスと得意なんだろうが、このEUROで使われるボールの質を考えると、この作戦は得策ではなかった。
ドイツががっちり引いて守ってたんなら、そのDF陣を引き出すためにミドルって手もあるが、苦し紛れに打ってる感が。
枠に飛ぶんなら、まだそのこぼれを狙うってこともできたんだが、惜しいミドルはひとつもなかった。
それならあのメンバーを考えると、もっとボールをつないで、エリア内に仕掛けさせた方が得点の匂いはしたはず。
それと、両サイドでの仕掛けがもっとあってもよかった。
確かに前半はボジングワが右サイドから効果的なオーバーラップが見られたが、ドイツの両SBにイエローが出てから、全くここをつけなかった。
点が欲しく、時間も無くなってきてるから、中に中にって気持ちもわかるが、このチームならもっと違うことができたはず。
あれだけのメンバーを擁して、この結果はあまりにも寂しすぎる。
C・ロナウドは大事な場面で輝けなかった。

スコア 2-3

<得点者> 
ポルトガル   N・ゴメス、ポスチガ
ドイツ     シュバインシュタイガー、クローゼ、バラック
~愛丸's MVP~
ロルフェス(フリンクスの離脱の痛手を全く感じさせなかった。守備的に振る舞い、中盤でかなり効いてた。この選手、今まで全く知らなかった)

ブラジル-アルゼンチン(2010W杯予選)

2008-06-20 07:57:10 | 各国代表戦
観戦日 6/20(金)       
 
愛丸’s チェック        
南米予選は4節を消化して、アルゼンチンは2位、ブラジルは4位。
4位までに入れば、この予選は突破できるんだが、この両国のことを考えると、これは納得がいかない。
アルゼンチンはまでいいとしても、ブラジルはちょっと不甲斐無さすぎる。
ホームでの試合が少なかったってこともあるんだろうが、この時点でも1、2位を争ってってもらわないと・・・。
このホームでのアルゼンチン戦は是が非でも結果を残したいところ。
ドゥンガの進退がかかってる。
アルゼンチンは負けなければ問題ない。
アルゼンチンでプレーしてる面々はリベルタだったり、リーグ戦だったりで、コンディションに問題があるかも。
そんなことは関係なく、この両国、意地と意地がぶつかり合う、激しい試合を展開してくれるだろう。

ブラジルはこのシステムに問題がありそう。
予選を突破し、短期決戦の本番ではこのトリプルボランチが効いてきて、点を与えないサッカーが実を結ぶと思うが、ホームでの予選ともなると、もっと攻撃的に振舞った方がいい。
カカが手術していないってのも関係してるとは思うが、カカに頼らなくても、攻撃陣は豊富に揃ってる。
これをドゥンガはうまく使いこなせてない。
サンパウロで復活気味のアドリアーノとホビーニョ、トップ下のバチスタではそこまで脅威ではない。
アルゼンチンのレギュラーでないCBコンビでもしっかり守りきることができた。
アドリアーノは孤立する場面が多く、なかなかあの左足を披露することができなかった。
もっと近くにホビーニョがいてくれればよかったんだろうが、どうしても下がった位置からの攻撃参加になる。
そこまでアルゼンチンがガツガツきてるわけでもないのに、守備に重点を置きすぎてる。
それと、両ラテラウの攻撃参加が少なすぎた。
マイコンはまだ出ていこうという意識が見られたが、ジウベルトはほとんど攻撃に廻れなかった。
左からのクルザメントは皆無。
サイドからの攻撃が自慢のセレソン・ブラジレイロがこれを放棄すると、全く魅力を感じない。
カフー、R・カルロスがいた頃が懐かしい。
やっぱり、このふたりを超えるラテラウは出現しないのか。
なんとか失点することなく、0-0でこの試合を終えることができたのは不幸中の幸いだったが、これでブラジル国民が納得するとも思えない。
オリンピックも控えてる、この段階でのドゥンガ更迭ってことはないと思うが、窮地に追い込まれたのは間違いない。
もっと攻撃的に戦ってほしい。
これがアルゼンチンホームだったら、何の問題もなかったんだが、これはブラジルホーム。
途中出場のヂエゴを引っ込め、代わりにD・アウベスって。
右のラテラウをふたりにしてどう攻めようって。
あまりにも消極的すぎた。
アルゼンチンはアウエーでのブラジル戦をうまく乗り切ることができた。
後半は絶えずペースを握り、得点チャンスはブラジルをはるかに凌駕してた。
よかったのはメッシ。
今のアルゼンチンはリケルメのチームではなく、メッシのチーム。
個人技での突破ってシーンが目立ってはいたが、この突破が効果的だったので、いくらでも仕掛けていい。
周りとの連携も問題なく、大きいけがをすることなく、このままチームの中心としてがんばってもらいたい。
それと左サイドで攻守にわたって効いてたJ・グティエレスもなかなかのもん。
マジョルカでは右サイドが中心だが、どちらも高いレベルでこなせる。
あのスタミナとスピードはチームをかなり助けてくれる。
得点って部分でちょっと気になる面もあるが、点を取るのは他の選手に任せていい。
リケルメがボカでのプレー同様、どこか元気がなかった。
ひざの状態が完璧ではにのだろう。
直接狙えそうなFKもどれも合わせるものばかりだった。
高さ勝負では分が悪いから、ここはリケルメに狙っていってもらいたかったんだが、なかなか狙ってくれない。
他に右足のいいキッカーがいないからだろうが、調子が悪ければ、そこまでリケルメに頼る必要はなかったかも。
このポジションを任せられる選手がいないってのも関係してるんだろうが、バシーレはこれって決めた選手を使いすぎる傾向がある。
アイマールもダレッサンドロもバネガもふたつぐらい落ちるし、まだまだリケルメに頼っていかなければならなそう・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
メッシ(この試合で一番可能性を感じられた選手。何度か打ったシュートがちょっとでもコースが変わってたら。状態はすこぶる良さそう)

スイス-ポルトガル(EURO´08)

2008-06-19 23:24:06 | 各国代表戦
観戦日 6/19(木)       
 
愛丸’s チェック        
QFを前に少々前に行われた消化試合を。
1位通過を決めてるポルトガルと、ホストカントリーでありながら、2戦目でGL敗退が決まったスイス。
この試合はスイスの意地を見る試合。
3つ負けるなんてあり得ない。
ここはどうしても勝って、なんとかホストカントリーとしての面目躍如といきたいところ。
メンバーを落としてくるであろうポルトガルになら、なんとかやれるかもしれない。
ポルトガルは控えの選手たちがどこまで奮起するか。
特に攻撃陣。
いつまでもデコ、C・ロナウドにばっかり頼るわけにはいかないだろう。
それはフェリポンも強く思ってるはず。

試合はスイスが期待に応えるように意地を見せてくれた。
フレイという大黒柱を失った痛手を拭えずにいたが、最後の最後に一矢報いることができた。
ベーラミなんかはP・フェレイラにかなり激しく危険なタックルを食らいながらも、しっかり最後までプレーした。
この心意気はたいしたもん。
スイス全体に言えることだが、この大会、決して出来が悪かったわけではない。
ただ、決めるべきところで決めれなかっただけ。
所詮チェコ戦も主導権は握ってたのに、なかなか相手を崩せず、トルコ戦でもH・ヤキンが2点目をさくっと取れてたら負けはしなかった。
たらればは厳禁だが、どうしてもスイスには同情してしまう。
フレイがずっといてくれたら、こんな状態にはならなかったはず。
センデロスを中心にDF陣は魂のこもったプレーでしっかりやってた。
攻撃陣同様、守備陣にも運がなかった。
たいてい、ホストカントリーは地の利を活かし、サポーターの大声援に後押しされて、何か特別な力が働くものだが、スイスにはなかった。
まだまだ実力が足りなかったのか。
ポジション別に見たら、そんなに見劣りするような布陣ではないんだが、チームとなると、2周りぐらい強豪と呼ばれるチームには劣ってしまう。
まだまだ若いチームだし、この悔しさをバネにもっと成長してもらいたい。
このポルトガル戦の勝利が勢いづけてくれるだろう。
ポルトガルはペペ、P・フェレイラ、リカルド以外は全てターンオーバー。
前線にはポスチガを真ん中に左ナニ、右クアレスマ。
これでも十分破壊力はあると思うんだが、なかなかチャンスを作れることはなかった。
誰もクラブチームでやってるような動きではなかった。
もう突破を決めてる余裕がこの控えの選手にも充満してた。
これだと、フェリポンも頭を悩ませることだろう。
C・ロナウド、デコはどうしても外せないということになる。
このまま勝ち進んで、累積やら一発退場、けがなんかで、この中心選手がいなくなった場合、替えがいないことになる。
クアレスマなんか、第2戦での得点でもっと気持ち良くプレーできると思ったんだが・・・。
ポスチガが全く使い物にならない。
まだまだN・ゴメスに頼らないといけない。
パウレタ以降、どうしてこうもトップの選手が生まれてこないこか。
これはポルトガルの今後の課題。
中盤はデコ、モウチーニョがいないと、創造性に欠ける。
R・メイレレス、M・ベローゾ、F・メイラとどれも帯に短し、たすきに長し。
いいとこもあるんだが、悪いとこも目だってしまう。
ここからの局面打開というのが見られなかった。
守備的に振舞うにならこれでもいいと思うんだが、点を取るということに関してはどうしようもない。
右SBのミゲウもバレンシアでの不調のまま、ボジングワを脅かすようなプレーは見られなかった。
行こうという気持ちは伝わってくるんだが、どこか空回り。
この敗戦もいたしかたないか。
これでチームが重苦しい雰囲気なならないことを願う。
大事なQFの相手はドイツ。
しっかり調子をここに合わせてくるんだろうし、この負けでいったん調子の波が途絶えたポルトガルがどう戦うか。

スコア 2-0

<得点者> 
スイス   H・ヤキン×2
~愛丸's MVP~
H・ヤキン(なんとかフレイの穴を埋めることができた。スイスサッカー史上初めてEUROで複数点を挙げた選手に。意地を見ることができた)

ギリシャ-スペイン(EURO´08)

2008-06-19 21:52:38 | 各国代表戦
観戦日 6/19(木)       
 
愛丸’s チェック        
GL突破をいと簡単に決めてみせたスペイン。
ドイツW杯もそうだったが、このGLでは無類の強さを発揮する。
それが決勝トーナメントに行くと・・・。
今回も相手はイタリアに決まった。
親善試合で勝ったとはいえ、ホームだったし、なおかつ親善試合。
あのアズーリが全力で戦ったわけではない。
この試合では主力を休ませるんだろうが、からだは休ませてもいいが、気持ちだけは緊張状態を保ってってもらいたい。
ギリシャは前回王者という立場でありながら、不甲斐無い試合内容で2戦目でこのGL敗退決定。
この試合はニコポリディスの代表引退試合ってだけのモチベーションで戦うしかない。

試合はほんとに消化試合ムード。
ギリシャはここにきてやっとハリステアスをトップに置く布陣を引いてきた。
この男、起用だからサイドでもプレーできるんだろうが、トップで高さとうまいヘッドで相手を脅威に陥れる。
kれをレイハーゲルはここまで使ってこなかった。
実際、この試合、そのうまいヘッドでしっかり先制点を奪うことができた。
これがまだまだGL突破の可能性がかかってる状態なら、どれだけチームを助けたことか。
たしかにゲカス、サマラスと得点能力をそれなりに備えた選手が出てきたから使いたかったんだろうが、こういう大会ではベテランに頼るのも重要。
あのストイックに戦った前回大会のようなギリシャは最後まで姿を見せなかった。
ギリシャの特徴はなんと言ってもあの守備。
それとセットプレーからの得点。
セットプレーを得るのはそれなりの仕掛けが必要。
ヤナコプーロス、カラグニスの切れがなく、このセットプレーのチャンスがそうとう少なかった。
4年間、なにも変えなかったレイハーゲルに責任がある。
それと守備も強さはそれなりにいいものがあるが、スピードについていけてない。
テクニックで勝負してくるチームが増えてる昨今、このままで耐え忍ぶことは難しい。
この点もレイハーゲルに責任がある。
このチームカラーをすぐに変えるってことは難しいとは思うが、監督が変わればやるサッカーが変わるはず。
南アフリカW杯に向けて、一刻も早く違ったサッカーに切り替えてもらいたい。
スペインはイニエスタがいたぐらいで、あとは全てターンオーバーで控えの選手が先発。
この男たちのモチベーションがひじょうに高かった。
ここでしっかりアピールしてQFからスタメンの座を奪おうと必死だった。
プジョル、チャビ、イニエスタとバルサ勢がどこか体調万全ではないので、ここのポジションを奪おうと必死。
ピボーテのX・アロンソ、デ・ラ・レッドは積極的にプレーできてた。
X・アロンソはセンターサークルより手前からニコポリディスの位置を見ての超ロングシュートを狙ってみたり、デ・ラ・レッドは得点も挙げ、かなりフィニッシュに絡んでいった。
ここまで積極的にいってくれれば、スペインの攻撃は活性する。
M・セナもいいが、このどちらかをチャビを組ませてもおもしろいかも。
トップではグイサがかなり気を張ってた。
1トップで使うなら、F・トーレス、ビジャよりもこの男の方が適してる。
からだを使えるのが一番。
同点ゴールのときのこの男の落としは見事だった。
それにしっかり逆転ゴールも奪い、スペインのFWとしての役割をきっちり果たした。
これぞピチッチを獲得した男。
代表初ゴールってのもなんだかピンとこないが、これで、スペインの攻撃陣の状態は万全に。
レギュラー陣はしっかり休養しただろうし、強敵イタリアにどんなサッカーで挑むのか。
余所行きになる必要はさらさらない。
ここまでやってきたサッカーでぶつかればいい。
まかり間違って、ここでクアトロ・フゴーネスを復活させることのないように。
ビジャ、F・トーレスの2トップで勝負になる。
取るサッカーでイタリアを粉砕してほしい。

スコア 1-2

<得点者> 
ギリシャ   ハリステアス
スペイン   デ・ラ・レッド、グイサ
~愛丸's MVP~
グイサ(ポストプレーもよし、シュートしてもよし。F・トーレス、ビジャもうかうかしてられないのでは?)

ロシア-スウェーデン(EURO´08)

2008-06-19 18:58:31 | 各国代表戦
観戦日 6/19(木)       
 
愛丸’s チェック        
決勝トーナメント進出を賭けた直接対決。
ロシアは得失点の関係で勝たないといけない。
スウェーデンはドローでもOK。
この気持ちの余裕がどっちに転ぶか。
ロシアは第2戦のギリシャ戦でだいぶかたちになってきた。
ヒディングがやりたいサッカーってのが見えてきた。
若い力が台頭してきたし、この試合でアルシャービンも復活する。
ゼニトをUEFA杯優勝に導いた張本人。
このファンタジスタがどこまでロシアの攻撃陣に厚みをもたらすことができるか。
スウェーデンはズラタンをどkまで引っ張れるか。
先を見据えると、早い段階で得点し、ゆっくり休ませたいところ。
ドローでもいいわけで、守備に重点を置くサッカーでなんとかここを乗り切りたいはず。

試合はどうしてなのかロシアのいいとこばかりが目立った。
これがヒディングマジックなのか。
開幕前はCSKA勢でディフェンスを固めて、守りが売りのチームってことになってたが、蓋を開けてみると4-4-2を基本軸にしっかり攻撃できるチームに。
ジルコフが左SBに入るんだから、どこまで攻撃的かわかる。
この試合にはこれにアルシャービンが加わった。
予選最終戦のアンドラ戦で暴力行為を働き、2試合の出場停止。
ここでこのEUROのメンバーから外すって考えもあったらしいが、入れて正解だった。
この日のロシアはこの男が間違いなく攻撃の中心だった。
トップのパブリュチェンコは試合を重ねるごとに成長していってる。
このコンビはQFでも相手の脅威になりそう。
高さと強さだけが売りではなく、きっちりとした技術も持ち合わせてる。
ヒディングが好きそうなコンビに。
ロシアはこのセンターだけに頼るだけでなく、両サイドからもしっかり崩すことができる。
両SBはかなり攻撃的だし、この攻撃には好感が持てた。
カウンターでも良し、ポゼッションしても良し。
スペイン戦を見ただけだと、この結果は予想できなかったが、ギリシャ戦でかなり自信をつけたか。
若いチームによくあること。
やっぱりヒディングって監督はすごい。
守備に弱点が見えるわけでもなく、QFではオランダとの対戦になる。
ヒディングの母国との対戦でもあるし、なにかドラマが生まれるかも。
スウェーデンはこの敗戦を考えると、第2戦で最後の最後にビジャに決められたあの失点がそうとう響いたことに。
あそこをドローで乗り切れてたら、ここまでこの試合でプレッシャーを感じなかったはず。
立ち上がりから攻めてくるロシアに防戦一方で、いいとこをなかなか見せれなかった。
ズラタンもどこか膝をかばうプレーが目立ち、力になってたとは言え、やっぱりラーションも全盛期の動きではなかった。
それにヴィルヘルムションがいなくなった右サイドでの攻撃に厚みが持てなくなったのも響いたか。
確かにエルマンデルもいい選手なんだが、もっとゴールに近い位置でプレーさせたかった。
短期決戦でキープレヤーにけが人が出ると、かなりの致命傷になる。
ベテランがしっかり働いてたように思えるんだが、若さと勢いにはかなわなかった。
つかみ損ねた流れを、つかみ返すのは不可能だった。
ドローでも良しとするような守備一辺倒の試合内容でもなく、どこからどう見ても完全に力負け。
ギリシャを圧倒したあの勢いはなかった。
2点のビハインドでなりふり構わず攻撃に転じたが、これが結果につながることがなかった。
いつも見てて思うが、どうしても点が欲しい状況で、トップの選手を多く入れたからって点が取れるとは限らない。
ここに監督の手腕が問われる。
ヒディングだったら、もっと違う方法で点を取りにいっただろう。
これでベスト8全てが出揃った。
ここから力を出しそうなドイツ、イタリアの戦いに注目。
どちらもイベリア半島のテクニック重視のチームとの対戦になるが、ここで力の違いを見せつけられそう。

スコア 2-0

<得点者> 
ロシア   パブリュチェンコ、アルシャービン
~愛丸's MVP~
アルシャービン(この男が帰ってきたことにより、さらに勢いが増した。テクニック、決定力、どちらも申し分ない。コンディションも良さそう)