愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

インテル-ユベントス

2011-10-31 10:59:14 | セリエA
観戦日 10/31(月)       

愛丸’s チェック
ジュゼッペ・メアッツァでのイタリアデルビー。
ここまで差が開いてのデルビーも珍しい。
インテルは、なかなか波の乗れず、前節は好調アタランタとドロー。
連勝できないし、それでいて、すでにここまで4敗を喫してる。
ラニエリになって、4-3-1-2に変えたまではよかったが、それでも、あの頃の強さはどこえやら。
逆にユーベは好調をキープ。
ヨーロッパの戦いがないのもプラスだし、それに、補強が見事にはまり、コンテのサッカーもすこぶる理にかなってる。
このまま、このデルビーを制してもなんらおかしくないし、勢いでは間違いなくユーベが上。

インテルは、この試合も後手に回り、一度は追いついたものの、すぐさま突き放されて、そのままフィニッシュ。
宿敵ユーベにもホームで破れ、これですでに5敗目。
果たして、インテルはいつになったら、輝きを取り戻すのか。
CLではなんとか我慢のサッカーで結果を出し始めてるが、カンピオナートに関しては、もうスクデットを諦めることになりそうな勢い。
この試合も、スネイデルを封じされると、攻撃の形ができてないし、守備ではルッシオ、キブのCBコンビがコンビとして全く機能してない。
これでは、点は取れないし、守ることもできない。
このままラニエリが指揮を執っても、事態は好転しないような・・・。
攻撃に関しては、ユーベの驚異になりつつあったサラテを最後まで使わなかったこと、状態に問題があったからかもしれんが、スネイデルも途中交代と、これではユーベも守りやすくなるだけ。
それに、マイコンの攻撃参加ってのが、唯一のインテルの攻撃の武器になってたが、それも有効活用できず。
実際、インテルの得点は、マイコンが叩き込んだもので、もっともっと、ここを使うべきだった。
マイコンのクロスからパッツィーニがバー直撃のヘッドなんかもあったわけで、得点の匂いのするプレーに集中してもよかった。
これがインテルの得点の少なさの要因かも。
自分たちの得点パターンがありながらも、それを使えてないし、かなりチームが混乱してる感じ。
ラニエリの指示なのかどうかわからないが、とにかく、インテルは、何を一番にするべきかを考えないと。
守備でも決まり事が徹底されてないし、ほんと、今のCBコンビは不安がいっぱい。
2列目からの飛び出しのケアが全くできてないし、中央にぽっかり穴が開くシーンも目立った。
こんな守備をやってたら、失点は重ねるし、いくら点が取れても、それを守りきることは不可能。
サムエル、ラノッキアのどちらかの早期復帰に期待するしかないか。
キブはジャッロがたまり、次節はサスペンションで、これでもチームに迷惑をかけることになり、なかなか浮上するきっかけを掴めない。
攻守で若手の奮起に期待したいところだが、チーム全体が沈んでるから、若手もその雰囲気に飲まれてる感じだし、アルバレスもカフタイニョスもプレーがこじんまりしてる。
どこでどう本物のインテルに戻るか、先が読めない。
ユーベは、国内のライバル相手に、敵地での見事な勝利。
攻撃の連動性では、インテルのはるか上をいった。
ピルロがあれだけフリーでボールをコントロールできれば、いい攻撃ができて当たり前。
この試合も、4-2-4をやめて、4-3-3。
このシステムが今のユーベには一番合ってる感じ。
適材適所でうまく選手が使えてるし、どのポジションの選手も自分たちの仕事を全うし、チームのためのプレーができてる。
高い位置からのプレッシングも効果的で、オフ・ザ・ボールの動きでインテルの壊れかけのDF陣は、これであっぷあっぷ。
マトリが1トップとして最高の仕事をし、ピルロが中盤の底でゲームをコントロール。
ヴチニッチは、サイドではることもなく、中で得点のチャンスを虎視たんたんと狙ってる。
ペペは守備での貢献度も高いし、SBのリヒトシュタイナーとのコンビも抜群。
そんな中、一番活き活きプレーしてるのが、マルキージオ。
自分を一番アピールできるインサイドハーフで、守備だけでなく、前線への飛び出しで、攻撃にアクセントを。
マトリとの関係もすこぶるいいし、ここでの中央突破がユーベの武器に。
中央での危険なプレーでサイドが空いてくるし、ピルロがそこをうまくつくパスが出せれば、この段階でかなりのチャンスに。
ここまで機能した攻撃をどこが止めるか、ユーベが無得点で終わる試合はないだろうし、このまま首位を独走ってことも。
後半、終了間際にアレが投入されたが、リードした場面であれだけ前線でキープできれば、点は取れなくても、使った価値は十分にある。
さすがアレってプレーを堪能できた。

スコア
1-2
<得点者> 
インテル   マイコン
ユベントス  ヴチニッチ、マルキージオ                

~愛丸's MVP~
マルキージオ(中盤のサイドだったり、ボランチだったり、いろいろやらされてはいたが、やっぱりこのポジションが一番輝ける。あの飛び出しはユーベの武器だし、マトリとのウーノ・ドゥーエも相手に驚異を与えるプレー)

チェルシー-アーセナル

2011-10-30 23:56:37 | プレミアリーグ
観戦日 10/30(日)       

愛丸’s チェック
スタンフォード・ブリッジでのビッグ・ロンドンダービー。
チェルシーは前節、ふたりの退場者を出し。昇格してきたQPRになんと敗戦を喫してしまった。
運がなかったと言えばそれまでだが、ここにきて流れが悪くなってる印象。
マンチェスターの2チームを追うべきチームが格下相手にやられるようだと・・・。
逆にアーセナルは、シーズン開幕当初の絶不調の頃から、かなり立て直してきた。
新加入の選手たちがチームにフィットしてきて、ようやく落ち着きを取り戻した感じ。
この状態だったら、アウエーのこの試合もなんとか太刀打ちできるかも。
ユナイテッド戦のようなことにはならないだろう。

チェルシーは、攻撃性を出し切ったように思えたが、その攻撃がアーセナルを上回ることはなかった。
先制したまではよかったが、逆転され、なんと、このスタンフォード・ブリッジで5失点を喫することに。
ここまで失点を重ねるチェルシーをこれまで見たことがない。
追う展開になり、ミケルを下げ、R・メイレレスを投入し、中盤を攻撃的にしてしまったから、これだけ失点を重ねることになったんだが、それでも、取られすぎ。
どこか、前節の嫌なムードを引きずってたのか。
それに、テリーの人種差別発言も、今週はかなり問題視されてたみたいだし、フィジカルだけでなく、メンタルでも追い込まれてたのかも。
とにかく、この試合での失点の仕方がすこぶる悪かった。
あのツェフをもってしても、これだけ取られるんだから、どれだけDF陣がもろかったってこと。
テリーは点を取る部分では、あの問題を払拭するかのようなプレーを披露できてたが、守備では、バックパスの処理で転んでみたり、不安定そのもの。
あんなテリーを見たことがないし、守備時の鬼気迫るプレーは全く見られなかった。
失点を重ね、チームを鼓舞しないといけない存在なんだが、自分がミスをしての失点だし、それができなかったんだろう。
ヴィラス・ボアスは何も問題はないと言ってたが、ここらで、テリーを休ませるのもひとつの手かも。
D・ルイスがいてくれれば、CBの駒は足りてる。
この試合も、この男がいてくれれば、もうちょっとましな守備ができたはず。
攻撃では、F・トーレスが全く目立たない試合になったが、それでも、3点は奪うことができた。
これも全てマタが好調だから。
ポジションを固定せず、ここってシーンでは攻撃の中心に。
特に、右からのインスイングのクロスは絶品。
ランパードがヘッドで決めた先制点時のプレーは見事だった。
3-3に追いついたときのミドルも見事だったし、マタがこれだけのプレーをやってくれれば、攻撃では問題はない。
ただ、攻撃的な選手交代ってなったとき、チェルシーは物足りなさを感じる。
ドログバがサスペンションだったが、この男がいたとしても、F・トーレスとの2トップはないだろうし、マルダ、カルーでは点が取れそうな気がしない。
マルダは失点に繋がったテリーのミスもこの男の不用意で雑なバックパスのせい。
チェルシーはここでチームを立て直さないと、上に引き離される一方。
アーセナルは、最近の好調ぶりをしっかり発揮することができた。
相手が相手だけに守備を意識するかと思われたが、今できる攻撃を発揮することを選択。
ベンゲルも吹っ切れたのかも。
これが今の好調に繋がってる。
スタンフォード・ブリッジで先制を許し、これまでだったら、ずるずるいきそうな感じだったが、逆転してやるという強い意思が感じられた。
A・サントスの危なっかしい守備にも目をつむり、この男の攻撃能力を信じ、攻撃では結果を残せた。
あのタイミングのいいオーバーラップは攻撃ではかなり武器になる。
ただ、守備は見れたものじゃないし、あまり、攻撃ばかりでこの男の起用するってのもどうかと・・・。
V・ペルシが絶好調だし、ポゼッション時でも起点になれれば、カウンターになっても威力を発揮できる。
これからアーセナルがビッグ4と呼ばれる力を発揮し、ポジションを上げていくためには、この男が必要不可欠。
キャプテンとして振る舞いもしっかりしてきたこの男をケガなんかで欠くことになれば、またアーセナルはずるずるいってしまうかも。
ジェルビーニョとのコンビも板についてきたし、ウォルコットもスピードを活かせる展開になれば、破壊力を発揮してくれる。
3トップのコンビがまだ高まってくれば、マンチェスターの2チームを追うことができ、優勝争いにも参加することも可能に。
もうあの頃のアーセナルではない。

スコア
3-5
<得点者> 
チェルシー   ランパード、テリー、マタ
アーセナル   V・ペルシ×3、A・サントス、ウォルコット                

~愛丸's MVP~
V・ペルシ(すっかりキャプテンの仕事が板についてきた。それでいて自分で結果も残せてるし、これがチームに好影響を。あの決定力は半端ないし、この状態をキープできれば、もうあの頃の悪夢を見ることはない)

サラゴサ-バレンシア

2011-10-28 22:19:22 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/28(金)       

愛丸’s チェック
昨シーズン、この地でバレンシアに大勝したサラゴサ。
あのときをチームは一変したが、それでも、チームとしてはいい印象が残ってるだろう。
ここまで勝ち点9Pでまだ調子に乗れてない感じだが、このチームのことを考えたら、これが精一杯。
残留が第一の目標だし、とにかく、降格圏に足を踏み入れずに戦うことが一番。
バレンシアは、負けてはないが、勝てない試合が続いてる。
終了間際に追いつかれたり、追いついたり、どうも波に乗れてない。
ただ、前節は、負けてもおかしくない試合でなんとかエンパテに追いついたし、このいいイメージで戦ってもらいたい。
この辺で、なんとかして勝ち点3が欲しいところ。

サラゴサは、なかなか攻めきれなかった。
バレンシアの攻撃がそこまで迫力のあるものじゃなかったから、エンパテに持ち込めてもおかしくない試合だったのは確か。
それが、気の緩みからか、J・アルバに決められ、この1点が大きくのしかかった。
残り10分ぐらいでの失点だったし、悔やまれる。
今のサラゴサは、ゲームを組み立てる選手がいない。
L・ガルシアにそれを託してる感はあるが、この男は、そういったタイプではない。
セカンドトップが適正だし、この男を活かせるような選手が欲しい。
ポンシオがピボーテでその役割を担うべきなんだろうが、やっぱり目立つのは守備での局面。
サラゴサよりもチーム力が落ちるチームが相手だったら、もっと積極的に攻撃に参加できるんだろうが、なかなかそういった試合展開にはならない。
いち早くこの問題を解決しないと、点を取ることが困難になってしまう。
ラフィタもいるし、サイドを重点に攻める形を確立したい。
守備でも不安はある。
バレンシアに何度か決定機を作られたが、フィニッシュの精度の低さに助けられた感は強いし、これがもっと強いチームが相手だったら、何点取られたことか。
実際、ソルダードがいい形になったシーンでは、シュートがGKの正面だったし、カウンターからもシュートミスがあったから失点しなかったりと、他力で失点しなかったシーンが多い。
アギーレは難しいチームを任されたおのだが、オサスナをあそこまで戦えるチームに作り上げた監督だし、それに期待したい。
まだシーズンは始まったばかりだし、新加入も多いチームだから、チームが完成するのはまだ先だろう。
これを早くチームにしないと、またしても苦しいシーズンを送ることになるし、それはどうしても避けたいはず。
ただ、この試合もそうだったが、ラ・ロマレダがあまりにも寂しすぎ。
もっとサポーターがチームを盛り上げるような環境にならないと、チーム状況も上がってこないだろう。
ミッドウイークの試合ってこともあるんだろうが、リーガの試合にしては、空席が目立ちすぎた・・・。
バレンシアは、ようやく勝ち点3を奪うことができた。
CLも含め、ここ数試合、パっとしない試合が続いたが、ようやくそのトンネルから抜け出したか。
といっても、手放しで喜べる勝利ではない。
あれだけサラゴサ相手に主導権を握れたんだから、もっと点を取って楽に勝たないといけない試合だった。
先にも述べたが、バレンシアはフィニッシュの精度が低すぎる。
開幕当初は、ソルダードが何点取れるか楽しみだったが、その期待のエースも今は泣かず飛ばず。
あれだけ好調だったのが嘘のように点を決めることができない。
この試合、右からのクロスに見事なジャンピングボレーを放ったが、不運にもGKの正面。
しっかり当たってたし、あれは決まったもらいたかった。
この男が決めてくれないと、チームも勢いに乗れない。
カナーレスが前節のケガがかなり重症みたいで、全治6ヶ月ほどかかるみたいで、トップ下ではパレホの踏ん張りに期待されるんだが、この試合では、そこまで決定的な仕事をすることができず。
ボールに絡むシーンは多かったが、もっとやってもらわないと困る。
CLもあと3節残ってるし、グループを突破するにはもう負けられない状況。
この試合のようなパフォーマンスだったら、違う形を模索した方がいいし、これから状態を上げていってくれることに期待。
J・アルバが値千金のゴールを奪って勝ち点3を手にい入れたんだが、これはエメリの采配を褒めたい。
J・アルバは左のラテラルでの先発だったが、マテューを投入し、J・アルバをひとつポジションを上げた。
いつもだったら、逆のケースが多いんだが、この試合に限り、J・アルバを前に。
何かヒラメキがあったのかもしれんが、見事に的中。
エメリもこの勝利で勢いに乗れるかも。

スコア
0-1
<得点者> 
バレンシア   J・アルバ                

~愛丸's MVP~
J・アルバ(久しぶりのひとつ前のポジションで攻撃的に振舞うことができた途端、今シーズン発ゴール。守備面でも成長してるし、代表に呼ばれたことが大きな力になってそう。相手関係で、マテューとのポジションチェンジが増えそうな予感)

ユベントス-フィオレンティーナ

2011-10-26 18:12:58 | セリエA
観戦日 10/26(水)       

愛丸’s チェック
前節、この地でジェノアと痛恨のドロー劇を演じたユーベ。
首位の座もウディネに明け渡すことに。
点が取れてないこともないし、しっかり先制もできてる。
それがここまで勝ちきれないと、やってるサッカーに問題があるのか、それとも、メンタルの部分に問題があるのか。
ひとつ勝てれば、流れに乗れそうだが、またしても勝ちきれないとなると、ノロノロ運転のミラノ勢に追いつかれてしまうかも。
ヴィオラは、ジラのケガから、チームの形が作れずにいる。
ヨベティッチをトップに置くゼロトップシステムに巧妙を見出そうとしてるが、これが機能してるとも言い難い。

ユーベは、またして先制し、一度は追いつかれる厳しい展開になったが、なんとか、この試合は、その後突き放して勝ち点3を奪うことができた。
前半は、ヴィオラを圧倒し、ここでしっかり追加点を奪ってれば、ここまで苦しむこともなかったはず。
それぐらい、前半のユーベは最高の試合をやってのけた。
この試合、コンテが指標する4-2-4の超攻撃的な布陣ではなく、ビダルを中盤に入れる4-3-3。
今のユーベはこれが一番しっくりきてそう。
攻撃のリズムも取れてるし、守備での安定感もある。
マトリは1トップでからだも張れるし、スペースを作る動きもできる。
ヴチニッチ、ペペは、セコンダプンタ的に振舞うこともできるし、サイドでのプレーもお手の物。
それでいて、中盤もインサイドハーフが本職のマルキージオが活き活きプレーできるし、ビダルが入ることで、攻守で厚みをもたせることができる。
ピルロは、レジスタとして見事なプレーを披露してたし、前にスペースがあることで、両SBの攻撃参加も効果的だった。
適材適所で選手を使えるのは、このシステムだし、あの前半と、後半の守備を見たら、さすがのコンテもこの布陣に切り替えてくるかも。
ジェノア戦では、守りに入ったのに、リードを守りきれず同点に終わってしまったが、この試合では、1点のリードをうまく選手交代を使いながら守りきることができた。
システムを変えないことで、選手も守りやすかっただろうし、前節のドローをうまくここに活かすことができた。
それにしても、今のユーベを支えてるのはピルロとマトリ。
ピルロは、まだまだここでやれることを証明してるし、マトリに関してはもうすっかりユーベのエースに。
昨シーズンの冬のメルカートで加入し、ビッグクラブの壁にぶち当たることもなく、2シーズン目には2年目のジンクスもどこ吹く風で、この男がいないと攻撃が成り立たないじゃないかってぐらい中心として働いてる。
単独突破もできれば、プリマプンタとしてからだを張ってボールをキープもできる。
それにオフ・ザ・ボールの動きでスペースを作ることもうまいし、なんと言ってもティロの精度が高い。
2試合連続レテだし、この試合でも貴重な勝ち越しレテをゲット。
2トップでも1トップでもこなせるし、この男がこのパフォーマンスを維持してくれれば、ユーベが得点力不足になることはない。
ヴィオラは、ほんとに前半は何もやれず、ただただ自陣に引きこもってユーベの攻撃に耐えるだけだった。
それでも、なんとか1失点で抑えたことで、後半に繋ぐことはできたが・・・。
ケガ明けのジラを後半の頭から投入し、ヨベティッチがいつものポジションでプレーできるようになり、攻撃に力を入れることができた。
同点弾は、ジラが右に流れてボールを引き出し、左から中へ切れ込んできたバルガスへのパス。
これをダイレクトで落としたボールをヨベティッチが見事なコントロールショット。
ジュラ投入の効果がはまったレテだった。
ここで、浮き足だったユーベ相手にさらにパワープレーででも押し込めればよかったんだが、ここからのもう一歩か足りず、ユーベに追加点を奪われることに。
守備に不安を抱えるユーベだし、かなりここで焦ったはず。
ジラを有効活用するようなサッカーを展開したかったのも事実だっただろうが、まだこのエースのコンディションが戻りきってない感じ。
ジラ、ヨベティッチのコンビが猛威を振るうのは、もうちょっと時間がかかるかも。
守備に関しては、あの2失点目人数は足りてたことを考えたら、ペペにもうちょっと激しく選手がいてもよかった。
ファールが怖いのもわかるが、4人もあの周辺にいて、あのパスを出させては何も言い訳はできない。
宿敵相手にアウエーで勝ち点1で満足だっただろうが、惜しい敗戦になってしまった。

スコア
2-1
<得点者> 
ユベントス     ボヌッチ、マトリ
フィオレンティーナ ヨベティッチ                

~愛丸's MVP~
マトリ(もうユーベのエースと呼んでもいい存在に。この男の高い決定力はユーベの力になってる。FWとして求められるプレーを全て高い次元でやってのけるし、ユーベだけでなく、アズーリでもエースとしてやれそうな予感)

レッチェ-ACミラン

2011-10-26 16:13:24 | セリエA
観戦日 10/26(水)       

愛丸’s チェック
勝ち点4で現在19位に沈むレッチェ。
昨シーズンは最多失点を喫しながら残留を果たし、今シーズンは、その課題の守備がどこまで強化されてるか。
ここに力を入れるあまり、なかなか得点を奪うことができてない。
相手はミランだし、ここも簡単にいく試合にはならないだろう。
ただ、この地ではミランに相性がよく、それだけが救いか。
ミランは、まだ上昇ムードに乗り切れてない。
前節、パレルモに快勝し、この試合でもしっかり勝てるようだったら、ここからミランがミランとして振る舞えるだろう。
そのためにも、ここはきっちり勝ち点3を奪わないといけない。

レッチェは、前半は最高の試合をやってのけた。
CL明けのランチタイムの試合に、ミランが全く集中できてなかった。
とても、昨シーズンスクデットを取ったチームのサッカーではなく、攻撃も守備も並みのチームのそれだった。
攻撃面ではレッチェの方が細かいパス回しから、多くのチャンスを作ったし、それがそのまま結果に繋がった。
取りも取ったり、前半で3得点。
誰がこんな展開を予想したことだろう。
先制点は、浮き足立ったミランのDF陣をよそに、グロスミュラーの見事なインスイングのFKにジャコマッツィがフリーで入ってきてどんぴしゃのヘッド。
この1点で勢いに乗り、ミランはさらに混乱。
2点目は、アッビアーティのハンブルをコルビアが見逃さず、すかさず拾ったところをアッビアーティに倒されてリゴーレをゲット。
これを古巣相手に燃えるオッドが、きっちり決めてみせた。
圧巻が3点目、ミランのDF陣がバタバタしながらレッチェのパス回しに翻弄され、最後はディフェンスに当たったボールにグロスミュラーが反応して落ち着いてレテ。
この前半の3点で試合は決まったかに思えた。
左サイドで異彩を放ったクアドラードは、あのスピードでミランに驚異を与えたし、中盤の選手たちもいいチェックでミランに好きの攻撃をさせなかった。
ただ、引いて守るだけではなく、やりたいサッカーを展開できた。
それが、後半、ケビン・プリンスが投入されたことで事態ががらり一変。
とても前半のレッチェとは思えない展開に。
立ち上がりのケビン・プリンスのミドルにひやっとさせられ、そこから10分もしない間に、この男に2発叩き込まれてしまった。
こうなったら、気持ちはかなり後ろ向きに。
あの子気味いいパス回しも鳴りを潜め、ただただ、ミランに押し込まれたところを我慢するだけ。
ミラン相手に守りきるのはなかなか難しいミッションだし、ケビン・プリンスにトリプレッタを達成され、3点のリードを吐き出すことに。
ここからドロー狙いに切り替えるも切れた気持ちを取り戻せず、逆転を喫して、このまま敗戦。
なんとか後半の10分をゼロで抑えたら、また違った展開になったかもしれんが、これがビッグクラブの怖さか。
後半は何もやれないまま失点を重ね、今後のレッチェにかなり不安を覚えた。
ただ、前半、あれだけの攻撃ができたんだから、その部分は評価したい。
ミランは、明らかにこの試合を舐めてかかってた。
ボールフォルダー以外で動く選手はひとりぐらいだった前半、守備でも連動性が取れず、アッビアーティにもミスが目立っての3失点。
このままやられてしまうと、誰もが感じたはず。
ハーフタイムでアッレグリがどんな喝を入れたかわからないが、ホビーニョに代えてケビン・プリンス、アンブロジーニに代えてアクイラーニと、この選手交代が流れを変えた。
後半の立ち上がり、ケビン・プリンスが惜しいミドルを放ったことで、チームにスイッチが入った。
レテにはならなかったが、あのティロで感触を掴んだケビン・プリンスが後半だけトリプレッタ。
この男の投入がこの試合の全てだった。
トレクァルティタとしては、ホビーニョよりも、こっちがファーストチョイスだろうし、あのフィニッシュワークを見せられると、そう考えてしまう。
ドリブルって面ではホビーニョが上だろうが、前のズラタン、カッサーノもケビン・プリンスがいた方が動きやすそうだった。
ミランは、本気になったら、しっかり相手の穴をついて攻撃できるし、後半は、その形で得点を重ねた。
セットプレーでのこぼれになると、ボールと逆サイドがかなりフリーになることが多く、ミランは、まずはここにボールを繋いで、そこからのクロスで決定機を多く作った。
逆転の4点目もこの形で、気持ちが入ってプレーすれば、ミランはこれぐらいやって当たり前。
前半の3失点は、誉められたものではないが、逆転したって事実はさすがミランと誉められるもの。
こういう勝ち点3も劇的でいいんだが、ミランというチームだったら、失点をせず、力で90分ねじ伏せてもらいたいものだ。

スコア
3-4
<得点者> 
レッチェ    ジャコマッツィ、オッド、グロスミュラー
ACミラン   K・P・ボアテンク×3、ジェペス               

~愛丸's MVP~
K・P・ボアテンク(この男の投入が、ミラン逆転勝利の全て、立ち上がりのティロで手応えを掴んだみたいで、そこからの3得点、どれも見事なものだった。周囲の動きもよくしたし、これから、この男が中心で攻撃が組み立てられそう)

QPR-チェルシー

2011-10-26 14:16:59 | プレミアリーグ
観戦日 10/26(水)       

愛丸’s チェック
ここまで2勝を上げてるQPR。
ただ、ホームでは未だ勝利の美酒に酔うことはできてない。
このチェルシー戦で、今シーズンプレミア初勝利といきたいところだが、ちょっと相手が悪すぎるか。
しっかりした守備からなんとかチェルシーの攻撃を食い止めたい。
チェルシーは、プレミア3連勝中で、CLのゲンク戦も圧勝。
ヴィラス・ボアスのやりたいサッカーがようやく板についてきた感じだし、マンチェスターの2チームの追うのは、やっぱりこのチームか。
アウエーでの戦いとは言え、相手は昇格してきたチームだし、この地で絶対的な有利さを持ってるわけでもない。
普通にやれば、問題ない試合に。

QPRは全てのものを味方につけ、なんと、チェルシー相手に今シーズンホーム初勝利を上げることができた。
K・ホイが、かなりQPRに有利に働くような笛を吹いてたのも事実。
この試合の唯一の得点である、ヘルグソンのPKも、プレミアだったら、あれは、PKを与えなくてもよかったかも。
大きく蹴り出されたボールは、エリア内でバウンドし、そのルーズボールに対して、先にからだを入れたのはヘルグソン。
これを後ろからチェックにいったD・ルイスが倒してしまったんだが、あのぐらいの接触だったら、普通は、立てのジェスチャーだったはず。
それが迷いもなくPKのジャッジ。
儲けもののPKを獲得し、これをきっちり決めてQPRが先制。
QPRがK・ホイの恩恵を受けたのはこれだけではない。
ボジングワがS・W・Pのスピードに乗った突破を引っ張って倒して、これが一発レッド。
たしかに、あのまま抜けてると決定機に繋がったかもしれんが、悪質なファールってこともなかったし、まだエリアの手前だったことを考えたら、これもイエローでよかったかも。
ここで数的優位になったQPRはかなり元気にプレーすることができた。
これまでも、高い位置から人数をかけてプレスにいっており、チェルシーをイライラさせることはできてたが、このセントオフ以降、さらにチェルシーはイライラを増してしまった。
そんな中で、ボールを失ったドログバが、両足揃えてのタックルで、これまた一発レッド。
前半のうちになんとふたりも数的優位な状況に。
こうなったら、スタジアム全体も押せ押せムードになり、この盛り上がりもさらにチェルシーをイラつかせることに。
後半、危ない場面もいくつかあったが、なんとか1点を守りきり、今シーズンホームでの初勝利は、なんとロンドンのライバルチェルシーから奪うことに。
早い段階で2点目が奪えればもっと楽に戦うことができたんだろうが、気持ちが切れることもあんく、もらったチャンスを見事にものにした。
前半見せた高い位置からのプレスってのは、今後も武器になるだろうし、これから、もっとS・W・Pのスピードだったり、バートンの技術を活かせるようなサッカーが展開できればおもしろい。
チェルシーは、QPRにやられたと言うか、完全にジャッジに泣かされてしまった。
ひとり少ない状況だったら、まだなんとかなったかもしれんが、さすがのチェルシーもふたり少なくなってしまったら、どうすることもできない。
点を奪えそうなシーンはいくつかあったが、シュートが枠を捉えなかったり、アネルカのヘッドはGKの正面だったり、運にも見放された。
上の2チームが潰し合うなか、ここは勝ち点3が必要だったが、痛い敗戦に。
それにしても、2枚レッドは、ちょっと不用意だったか。
ボジングワはかわいそうにしろ、ドログバは、あの場面であのタックルは必要なかった。
イライラしてたこともあるんだろうが、この試合のジャッジを見てれば、あの場面では軽率なファールになってしまった。
F・トーレスが軸のチーム作りだし、ここはドログバにとったら、アピールするチャンスだったのに、全てが裏目に出てしまうことに。
後半、D・ルイスがPKの汚名を返上しようと、一番の運動量で、前線に顔を出すシーンが多かったが、これも得点には繋がらなかった。
あまりこういう試合を目にする機会はなく、これでチェルシーが勝ち点1でも持って帰れるようなことになってれば、プレミア制覇に大きなアドバンテージになりそうだったが、この結果だと・・・。
マンチェスターダービーでシティがユナイテッドを粉砕し、首位のチームと2、3位のチームとの差が開く結果に。
チェルシーは疲労もそうとう溜まってるだろうし、今週末のビッグロンドンダービーに影響がでそうな感じ。

スコア
1-0
<得点者> 
QPR   ヘルグソン               

~愛丸's MVP~
バートン(この男が、このチームに加入したことはすごく大きい。攻撃になったときに、ここでまずボールが落ち着く。気持ちのこもったプレーをやってくれるし、相手をイラつかせるのはお手のもの)

ユベントス-ジェノア

2011-10-26 10:13:35 | セリエA
観戦日 10/26(水)       

愛丸’s チェック
現在、勝ち点12Pで首位のユーベ。
首位という結果には満足だろうが、この勝ち点ってことでは、そう満足してないだろう。
ミラノの2チームにローマの状態が上がってきてないから、この勝ち点での首位にいられるってこと。
ただ、勝ちきれない試合はあっても、負けるってことは少ないし、コンテがやりたい4-2-4がうまく機能しだしたら、勝ちきれない試合も減ってくるはず。
ジェノアは、うまくチームに肉付けしながら、どのサッカーが一番フィットするか、未だ模索中かも。
2勝2分け2敗と、よくもなく悪くもなくのこれまで。
この難しいユーベとのアウエー戦で結果を残せれば、ここから状態は上がってくるはず。

ユーベは2度もリードを奪いながら、それを守りきることはできなかった。
2-1になった段階で、かなり守備に重点を置くシステムに変更したにも関わらず、それを守りきれなかった。
これがユーベの今の弱点。
勝ちきれない試合が多いのも、これが原因だろう。
ジェノアが人数を割いて攻撃にきてるわけでもなく、シンプルなクロスボールに、エリア内にはふたり。
これを止めることができなかった。
CBもこなせるキエッリーニが、クツカに競り負けてるようだと、さすがのブッフォンをしても、その後のティロは止めれない。
どうもキエッリーニは、SBとして振舞うとき、攻撃にばかり集中しすぎてる感が。
あのクツカとの競り合いも、きっちりからだを当ててクロスに対応できてないし、これがCBとしてのプレーだったら、果たしてあの対応をしただろうか。
守備もこなせて、攻撃力も活かせるってことで、コンテは、この男を左SBとして起用してるんだろうし、それで結果が残せないようだと・・・。
ユーベは、この試合4-2-4で攻撃的に振舞うことはできてたんだが、ヴチニッチの日ではなかったし、2トップは完全にマトリ頼み。
サイドでもペペ、エスティガリビアとコンテがやりたいほどのサイドアタックが仕掛けられてない。
リヒトシュタイナーは積極的に前に出てきたが、サイドでの効果的な攻めってことでは、ジェノアの方がよかったかも。
ピルロがいい形でボールを散らすことができれば、チャンスも増えるんだが、これ以外の攻撃のオプションがセットプレーぐらい。
まだ、前線の連動性は強化が必要。
首位にいるユーベだが、この状態だと、いつ落ちていってもおかしくない状況だし、攻めきるなら、守備的な選手交代をせず、同じバランスのまま戦いきった方が結果が残せるかも。
コンテもやっぱりイタリア人だし、攻撃的なサッカーを目指してるんだろうが、どこかに守備への思いが・・・。
リードしても、ここからさらに点を狙いにいって、相手を押さえ込むってサッカーが今のユーベには合ってるかも。
それがはまればチームに自信もついてくるだろうし、攻めるチームを作るなら、それを全うしてもらいたい。
ジェノアは、この試合に限り、ユーベのサイド攻撃よりもいいものを展開してくれた。
特に右サイド。
M・ロッシとメストの右のコンビはなかなか破壊力があった。
M・ロッシが縦へ仕掛ければ、メストは中へ切れ込んでくるし、M・ロッシが中を選択したら、メストは縦を狙う。
ユーベは、この対応に苦労したから、自分たちの持ち味のサイドアタックを披露できなかったんだろう。
このサイド攻撃を有効にしたのは、メルケルの存在が大きい。
昨シーズンはミランでもスタメン起用される時期もあったこの大器が、新天地が、輝き放ってる。
視野も広いし、パスセンスも申し分ない。
ここからの展開でどれだけチャンスが生まれたことか。
それにスタミナも兼ね揃えてるし、90分、この男のプレースピードは落ちなかった。
ボールを捌きながら、最後はフィニッシュの局面にも顔を出してるし、このままジェノアの顔になってもおかしくない。
これにクツカがうまく絡むことができれば、ジェノアの中盤はなかなかおもしろいものに。
マレザーリのやりたいサッカーを選手たちがしっかり理解し、引いて守るだけのイタリア的なサッカーではなく、相手がユーベであっても、自分たちの攻撃性をしっかり発揮でいてる。
これから、大物食いのチームになりそうな予感がするし、このメンバーで試合を重ねていけば、さらにチーム状態はアップする。

スコア
2-2
<得点者> 
ユベントス   マトリ×2
ジェノア    M・ロッシ、カラッチョロ               

~愛丸's MVP~
メルケル(ミランでは遠慮がちなプレーが目立ったが、自信を持ってプレーすれば、これぐらいはやれる選手。まだ若いが、このままジェノアの王様に君臨しそうな勢い。ドイツは、また若いプレーメイカーを手に入れた)

バレンシア-A・ビルバオ

2011-10-25 21:17:09 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/25(火)       

愛丸’s チェック
前節、マジョルカにATで追いつかれ痛恨のエンパテ劇を演じたバレンシア。
CLでのレバークーゼン戦も先制しながら逆転され、未だ勝ち星なしの状況。
最近は得点も1点しか奪えてない状況で、どうにも負のスパイラルにはまりこんだ形。
バレンシアは、こうなると、ここから脱するのに時間が掛かる。
このビルバオ戦で、スカっと勝ってもらいたいものだが・・・。
ビルバオはビエルサのチーム改革がようやく形になってきた感が。
大きく軌道修正をした今シーズン、このビエルサのサッカーが馴染んできたら上位を狙えるチームになれる。
シーズン開幕当初は、出遅れた感が否めなかったが、ここにきて状態も上がってきて、結果も残せるように。
この順位に甘んじるチームではない。

バレンシアは、この試合もエンパテだったが、前節のような悲観的になるエナパテではなかった。
先制され、それを終了間際に追いついたものだから、気持ち的には、悪いものではない。
ただ、メスタージャでの試合ってことを考えたら、ここは勝ち点3を奪うべきだった。
ビルバオが、いいサッカーを展開してたこともあるが、それでも、バレンシアの力を持ってしたら、先に点を奪って、いい流れで試合を運ぶべきだった。
とにかく、CLとリーガで選手を代えすぎ。
GKは完全に使い分けてるし、攻撃のユニットも日替わり。
しっかり練習できて、エメリはこれでいけると踏んで戦ってるんだろうが、ある程度の継続ってものも必要。
核になる選手は代えてないんだが、それをサポートするべき選手が違ったメンバーになると、なかなか機能しないだろう。
この試合もソルダードをトップに、その下にカナーレス、サイドにジョナスとフェグリを置く布陣。
ここで、ジョナスの使い方が問題。
カンピオナット・ブラジレイロで得点王になった男を、このポジションで起用して、一体何を期待してるんだろう。
得点力があるし、これまではソルダードとの縦関係で起用してた。
カナーレスも使いたいってことで、守備での組織を崩したくないから、4-2-3-1を崩さずにってことで、この形になったんだろうが、これではいい攻撃を展開できてない。
4-4-2でカナーレスを中盤で自由にやらせる形もあるだろうし、攻撃での指揮官の迷いからチームの得点力の低下に繋がってそう。
バネガの状態がいいし、この位置でうまく攻撃をコントロールできてるんだから、まずは、ここを活かす形の構築をやっていかないと。
実際、追いついた場面ではバネガの仕掛けからのスルーパスにソルダードを抜け出して技ありの
ゴールを決めたもので、これが一番の得点の形に。
カナーレスがケガで途中交代し、どうにも膝をやったみたいで、復帰には時間が掛かりそうで、ここの穴埋めも必要。
活きのいいサイドアタッカーも要してるし、フェグリあたりはカナーレスの代役もこなせるはず。
パレホもいるわけだから、この選手層を活かすも殺すもエメリ次第。
リーガではこれ以上勝ち点を失いたくないし、CLでは、ここから勝ち続けるしかない状況。
ここをどうやって乗り切ってしくか。
ビルバオは、組織だった攻撃、守備が展開できてた。
決定機はバレンシアよりも多かったし、試合の主導権もビルバオが握ってた印象が。
F・ジョレンテは相変わらず前線での基準点になってたし、ムニアインも攻撃でアクセントを付けることができた。
あの先制点のシーンではさすがムニアインと思わせるプレーだったし、こういったドリブルでの仕掛けをもっと多く見せてもいい。
前半は、パスを出すことに精を出してた印象だったが、ムニアインに求められてるのは、こんなプレーではないだろう。
ビエルサもそこはわかってるだろうし、自分の武器をもっと出してもらいたい。
A・エレーラも途中出場し、もっとこのふたりのコンビってのを見てみたい。
ビルバオの今後を支えていくべき存在のふたりだし、ここがF・ジョレンテの下で輝き出すとかなり面白い攻撃を展開してくれるはず。
守備では、最後に失点してしまったが、うまくチームとして守ることができてた。
イライソスの軽率なプレーってのは気になったが、ここはDF陣がうまくカバー。
まだチームとして阻止だった守備を展開できるだろうし、ビエルサのサッカーが身につくまではまだ時間が掛かるかも。
どうしても、チリ代表のサッカーをイメージしてしまうが、あんな感じでチームでの攻撃、守備ができるようになれば、EL圏とは言わず、CLまで狙えるチームに。

スコア
1-1
<得点者> 
バレンシア   ソルダード
A・ビルバオ  ムニアイン               

~愛丸's MVP~
バネガ(チーム状態が低下する中、この男だけは試合を重ねるごとに状態を上げてきてる感じ。同点弾に繋がるあのスルーパスも見事だったし、攻撃の起点としてのパスもよかった。あとは毎度のことだが、ミドルの精度が上がってくれば・・・)

バルセロナ-セビージャ

2011-10-25 17:46:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/25(火)       

愛丸’s チェック
カンプノウでは、強さだけが目立つバルサ。
相手がセビージャでもそれは同じことだろう。
それに、ペップ体制になって、ここでのセビージャ戦はどれも大量得点での完封勝利。
負ける要素はどこにも見当たらない。
ここもバルサがバルサらしさをいかんなく発揮することだろう。
セビージャは、とにかく我慢の試合になるか。
ベグレド、ペロッティがケガで使えないし、自慢のサイドアタックもそうそうやれることもないはず。
気持ちを切らさず、バルサに立ち向かうことができれば、これまでみたいな結果にはならないかも。
J・バラスが、どれだけ力を発揮することができるか。

バルサはこの試合でもポセッシオンでセビージャを圧倒し、チャンスも数多く作ることができたが、得点が奪えなかった。
メッシも何ども決定機を迎えたが、ここはいつものようにはいかず。
状態が悪いって感じではなく、運がなかった。
イニエスタもいい感じでフィニッシュに絡むことができてたが、こちらもメッシ同様、運に見放されたか。
ここまでバルサが運に恵まれなかったのもJ・バラスの好守があったから。
このGK、強豪と呼ばれるチームをことごとく苦しめる。
バルサだけは、ここを打ち破るかと思われたが、それをやることはできなかった。
ATに、イニエスタがエリア内で倒されPKを獲得し、このPKをメッシが決めることができなかった。
このいわくつきのPK、普通に蹴ることができれば、メッシは決めることができたかも。
PK自体は取られて正解だったが、このPKを蹴る直前の出来事が全て。
カヌーテが置かれたボールを動かし、ここで、タルヘタ・アマリージャ。
ここで、スタートできればよかったんだが、セスクがカヌーテを挑発し、乱闘劇に。
カヌーテは一発ロハになり、かなり時間を要してしまった。
こうなると、メッシも集中を切らさないことにかなり苦労したんだろう。
J・バラスに見事にセーブされてしまった。
J・バラスもメッシ同様集中することに苦労したと思うが、この試合を通してのパフォーマンスからメッシの上をいったか。
あのクラッキですら、こういった状況に陥ってしまう。
味方が仕掛けた乱闘で、PKを失敗してるようだと、バルサも人間がやってるチームってこと。
このPKを決めることができてれば、棚ぼたの勝ち点3だったが、そのまま試合は終わってのエンパテ・ア・セロ。
まさか、バルサがカンプノウで1点も奪えないとは誰も予想できなかっただろうし、リーガをおもしろくしてれたってことではセビージャに感謝。
バルサはバルサらしい攻撃はできてたし、セスクもケガから復帰し、このエンパテがチームに与える影響はそう大きくないと思うが、この試合見たライバルは、まだまだやれると奮起するはず。
セビージャは、左にアルメンテロス、ピボーテにカンパーニャと若い二人が先発。
カンパーニャに至っては、これがリーガデビューらしい。
この若いふたりがバルサ相手に堂々と戦うことができたし、かなり自信に繋がることだろう。
なかなかバルサを相手にここまでやれる若手はいないんだが、セビージャというチームがうまく力を発揮できる環境にあるからこそ、やれたはず。
押し込まれっぱなしで、抑えるに苦労したとは思うが、それでも無失点に抑えたし、チーム内での競争もかなり激しくなるだろう。
この試合、フィールドプレーヤーの最後まで切れなかった集中力も大したものだが、やっぱりこの勝ち点1の立役者はJ・バラスだろう。
あのPKを阻止しただけでなく、どれだけバルサのシュートを弾き返したことか。
味方ディフェンスに当たってコースが変わったシュートにも見事に反応し、ブラインドから富んでくるシュートも決めさせなかった。
シュートに対する反応だけでなく、飛び出しのタイミングもいい。
かなり能力の高いGKだし、もう代表に呼ばれてもおかしくない存在に。
セビージャは、この勝ち点1獲得で、勢いがつくだろうし、このまま優勝戦線に加わることは間違いないだろう。
攻撃の軸のふたりが戻ってきたら、点を取ることにも苦しまないだろうし、攻守がかみ合えば、2強を追い詰めることのできる存在に。
これからのセビージャが楽しみ。

スコア
0-0
<得点者> 
 なし               

~愛丸's MVP~
J・バラス(若いってこともないが、GKとしてはまだ長く活躍ことができる。この状態をキープできれば、いつ代表に呼ばれてもおかしくない。メッシのPKをストップしたシーンはまさに圧巻だった)

マラガ-R・マドリー

2011-10-25 11:14:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/24(月)       

愛丸’s チェック
大型補強が成功してるマラガ。
ここまで勝ち点13Pで6位。
この試合で、マドリーに勝利するようなことになれば、そのマドリーと勝ち点で並ぶことに。
まだまだ優勝を狙える勝ち点ではあるが、この強豪相手に戦えないことには、第2グループ止まりってことに。
まだ、そこまでを狙うチームじゃないかもしれんが、夢は大きく。
マドリーはCLでも快勝を納め、状態はかなり上向き。
切れ味鋭いカウンターは世界最高レベルだし、マラガが押し込む展開なれば、マドリーの思うつぼかも。
普通にやれば、いくらマラガとは言え、そう苦しむ相手ではないし、出てきた杭は早めに打っとかないと。

マラガは試合の入り方自体は悪くなかったが、守備でリズムを作ることができなかった。
攻撃を売りにしてるチームだし、もっとポセッシオンを高め、サイドを有効活用したかったんだろうが、マドリー相手にそううまくいかなかった。
たしかに、C・ロナウド、マルセロがいる左、状態が戻ってきてキレが増してきた右のディ・マリアと、ここを制して攻撃的に振舞うってのが難しいこと。
J・ガメス、エリゼウの両ラテラルはとにかく、守備に回ることが多かった。
攻撃が売りだし、なかなか守備になったときにうまく守れず、特にエルゼウはディ・マリアにやられっぱなし。
ここは、もっとピボーテと連携して守らないといけなかった。
これができなかったから、ここからのパスで失点を重ねることに。
先制点時は、ディ・マリアの中へのドリブルを止めることができず、イグアインも捕まえきれずに、スルーパスを通されて、失点。
オフサイドを主張してたが、イグアインはうまく抜け出せてた。
この失点がマラガにとって、大きくのしかかることに。
2点目のディ・マリアのインスイングのクロスにC・ロナウドがうまく抜け出し、きっちり合わせたもの。
このクロスの対応もまずかったし、中のマークも微妙。
この2失点で、マラガは緊張の糸が切れてしまった。
C・ロナウドの中央での仕掛けも止められず、CKからも失点。
前半でC・ロナウドにトリプレテを達成され、ジ・エンド。
後半は、なんとか一矢報いようと、もう一度チームの気持ちを立て直して攻撃的に振舞うことができたが、カシージャスの壁を打ち破れず、最後まで点を取ることはできなかった。
バチスタがケガで使えないってことも影響してるとは思うが、それでも、あのメンバーだし、もうちょっとマドリーを苦しめるかと思ったが・・・。
イスコの個人技も悪くなかったし、ホアキンがトップに近い位置でプレーするってアイデアも面白かった。
S・カソルラもいい仕掛けでFKをもらえてたし、これで、1点も取れなかったってことは、守備でマドリーがその上を行ってたってことか。
フィニッシュまで持ち込んでもカシージャスが立ちはだかってたし、こういう展開になったときに、どうやって点を奪うか、マラガの課題はここ。
マドリーは、イグアインが先制点を奪った時点で勝利を確信しただろう。
マラガがこの直前に決定機を迎えてたんだが、これをカシージャスの見事な飛び出しからのスライディングタックルでそれ阻止し、流れをぐっと引き寄せた。
あとは、自慢の攻撃陣が仕事をするだけ
カカがカカらしくなってきて、出番が減った感のあったディ・マリアが、この試合では攻撃の軸に。
あのドリブルが戻ってきたし、ラストパスの精度もかなり上がってきた。
スルーパスだけなく、右からの左足でのクロスもお見事だった。
ディ・マリアがここまでコンディションを上げてきたら、果たして攻撃のシステムはどうなるのか。
この試合ではエジルがベンチだったが、かなり質の高いターンオーバーで可能に。
モウは、固定のメンバーで戦うことが多いんだが、チームの状況を考えたら、その形も崩すことになりそう。
ライバルになるかもしれなかったマラガをフエラで完膚なきまでに叩きのめし、やっぱり敵はバルサだけってことに。
前半で4点を奪い、後半に気が抜けるのはわかるんだが、それにしても、ちょっとDF陣はやられすぎだったかも。
もっと集中してれば、こうはならなかったはずだし、なんだかんだ言っても無失点だったんだから、これはこれでいいのかも。
無失点でこの試合を終わらせたのは、誰がどう見てもカシージャスのおかげ。
たまには、これぐらい仕事をする試合があってもいいだろう。

スコア
0-4
<得点者> 
R・マドリー   イグアイン、C・ロナウド×3               

~愛丸's MVP~
ディ・マリア(シーズン開幕当初は、コパ・アメリカの影響からか精彩を欠いてたが、ここにきてキレを取り戻してきた。エジル、カカの状態の良さもいい刺激になったんだろう。イグアイン、C・ロナウドとのコンビは息ぴったり)