愛丸のサッカー観戦記

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R・マドリー-バルセロナ(コパ・デル・レイ QF1leg)

2012-01-20 17:09:58 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/20(金)       

愛丸’s チェック
これだけ早いうちにクラシコの再戦が見れるとは。
リーガでの11~12シーズンの最初のクラシコはここ、サンチャゴ・ベルナベウでバルサが逆転勝利。
マドリーは、舞台がコパ・デル・レイとは言え、その鬱憤を晴らしたいところだろう。
年をまたいで、こんな早い段階でカーサで連敗は許されないし、もしものことがあったら、マドリディスタも黙ってはないだろう。
バルサは、リーガではマドリーの後塵を拝してるが、クラシコでの勝利もあって、そう慌てるような試合展開にはならないはず。
このラウンドはホーム&アウエーでの戦いだし、ここはエンパテでも十分。
全力でマドリーを潰しにくるかどうか。

マドリーは、中盤のトリボーテをX・アロンソ、ラス、ペペとまたしても強力な守備的布陣にして、バルサを葬ろうとやってきた。
モウがやるべきことは、もう守備でなんとかバルサを打ち負かすことしか策はなかったのか。
マドリディスタはバルサをセロに抑え、カウンターから点を奪って、守り勝つサッカーを果たして望んでるかどうか。
この布陣で、モウがやろうとしたサッカーを遂行し、バルサに勝利することができれば、誰も文句を言わなかったかもしれん。
それが、リーガでのクラシコ同様、またしても逆転負け。
守りきろうとしての複数失点で、もう言い訳は許されない。
カウンターからC・ロナウドが先制点を上げたまではよかったが、この後に点を取れる気配が皆無。
カウンターに移行しても、ボールフォルダーと、上がってくるのはひとりぐらいでは、バルサのネガティブ・トランジションの速さから、チャンスにすらならない。
それもしっかりインプットされてるはずだが、モウはあえてこの戦法を選んだ。
昨シーズンは、このコパ・デル・レイのフィナルで延長の末、バルサを打ち破ることができたが、あの勝利もそう評価されたものではなかった。
それが、この試合では守備的に振る舞いながらもバルサに太刀打ちできずの敗戦。
これが、カンプノウでの試合だったら、ここまで守備的に振舞うこともわかるが、やってる場所はサンチャゴ・ベルナベウ。
もっともっと攻撃的に振舞うことができるし、あのトリボーテはいただけない。
後半の早い時間にCKから追いつかれ、ラスを下げてカジェホンを投入したが、エジルもカカもベンチにはいる。
エンパテの段階で、まだ守備を意識した交代しかできなかった。
チームとして攻撃を展開しようとすることを拒否し、攻撃は個の力、守備は人数をさいてバルサに対応。
これで結果を出せてなかったのに、どうしてここでモウはこれを選択したのか。
いくらリーガでバルサより上にいたにしろ、そろそろモウ解任の話が出てきそう。
守備的に振舞うマドリーを誰も見たくないし、あの攻撃陣をフル活用し、バルサを打ち合いの末制するようなサッカーもできるはず。
この段階でクラシコで2敗したわけで、残りの2試合、もう捨て身の攻撃サッカーをやってもらいたい。
バルサは、マドリーがこれだけ守備に人数をさいてくれれば、やりやすかったはず。
このパターンで結果を残せてないなら、もっと慌てたかもしれんが、このマドリーを昨シーズンは何度も退けてる。
いつものサッカーをやればいいだけで、あのポセッシオンならいつでも点は取れると踏んでたんだろう。
カシージャスのバカ当たりだけなければ、マドリーの守備に恐れおののくこともないし、じっくり攻めたって印象。
いつもよりもスロー感じの攻めだったし、爆発的な攻撃は鳴りを潜めたが、それでもCKからプジョルの魂のダイビングカベッサで追いつき、メッシの芸術的なパスからアビダルの逆転ゴール。
完璧な点の取り方だった。
後半の3分に追いついた段階で、マドリー恐るるに足らずって感じだったし、チームとしてマドリーを攻略できた。
この試合を見てると、リーガでの順位の入れ替わりもそう難しくないだろうし、サンチャゴ・ベルナベウでもう2勝してるから、カンプノウでの残り2試合も計算に入ってるだろう。
メッシなんか、全くいつものコンディションではなかったし、セスクもキレは感じられなかったが、それでも、このマドリーには勝利できる。
なんだか、いくらやっても結果は同じな感じがするし、マドリーの監督が変わらない限り、バルサが勝ち続けそうな予感がする。
ペップがマドリーを率いるようになれば、おもしろいクラシコが見れるんだが・・・。

 
スコア
1-2
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド
バルセロナ    プジョル、アビダル                

~愛丸's MVP~
プジョル(守備での貢献もさることながら、あの魂のダイビングカベッサが、バルサの攻撃に火を点けた。最高のカベッサだったし、マドリーの隙を逃さないあの老獪さは、まだまだバルサの中心でやれる。守備でもミスなくマドリーを押さえ込んだ)