愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バレンシア-マジョルカ

2009-11-30 23:35:14 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/30(月)       

愛丸’s チェック
バレンシアは現在4位。
久々に好調さをキープし、来シーズンはCLに出場できる順位に。
セビージャがエンパテで、マドリーが負け、ここはもっと上に行けるチャンス。
3位のセビージャとは勝ち点差が1だから、ここでしっかり勝っておくと3位に浮上する。
ここまでの戦いができたら、これはそう難しいミッションではないはず。
しっかり守って、好調な攻撃陣が点を取る。
ただ、これだけでいい。
マジョルカは、まあ勝ち点1でも取れれば御の字だろう。
強豪と呼ばれるチームとのフエラ戦だし、無理に勝ちに行く展開には持ち込まないはず。
カウンターが鋭いバレンシアだし、前がかりになってスペースを多く作ることを避けるべき。
ただ、マンサーノって監督は攻撃重視だし、ここでも驚くことをやってくるかもしれん。

バレンシアは、この最大のチャンスをミスミス逃してしまった。
取れるべきところで取れないとこういった事態に陥ってしまう。
もっと早くマルチェナを入れてればなんてことも言えるだろうが、あの失点シーンはマルチェナがいたところで、防げなかった。
クリアミスしたブルーノはちょっと慌ててしまった。
G・カストロはゴールを背にして浮いたボールを処理しようとしてたわけで、ブルーノは後ろから狙ってればそれでよかった。
あんな圧し掛かるようなプレーは必要ない。
時間も時間だっただけに、あのプレーは悔やまれる。
それとD・シルバのけがでの退場。
前半の途中で退いたわけだが、D・シルバがいなくなってからのバレンシアは明らかに流れは悪くなった。
この男がどれだけ重要な役割を担ってたか。
先制点かと思われたCKからのカベッサも、ビジャが触ってオフサイドになったし、どこか、この男に運のなさを感じてた。
それがこんな形で出てしまうなんて・・・。
しっかり自分の足で歩いてたし、大事には至らないとは思うが、これが長引くようなことになると、バレンシアお得意の負のスパイタルに陥ってしまう。
それだけは避けないと。
マタ、P・エルナンデス、ホアキンあたりで、中盤の2列目をしっかり担ってもらいたい。
それができるだけのポテンシャルは持ってるだろうし、この順位をキープするには、ほんとにこの3人のがんばりが必要。
マタがスタミア不足を露呈したり、ホアキンに往年の切れがなかったりと不安な要素は見え隠れしるが、チームのためにやるべきことをやり遂げるべき。
よかったのはビジャ。
D・シルバのカベッサを邪魔したり、もうひとつ決定機を避けきれずGKの前でカットしたりと不運はあったが、しっかり点は取れた。
それにこの試合ではパスで魅せるシーンが多かった。
ここまでビジャがパスを配給できれば、ジキッチとの2トップってのも試してみてもいい。
1-1の状況で、ジキッチを投入したが、これはただのパワープレー。
試合の頭からこのふたりでなんとかできるかやってみてもいいかも。
ピボーテには層の厚さがでてきたし、どの選手も切れてる。
ここに心配がないだけに、守備面では不安はない。
マジョルカが相手だったってこともあるんだろうが、この試合で崩れる場面は見られなかったし、点が取れれば、そう簡単に負けるチームではないはず。
ただ、G・カストロに突破されたりと左サイドの守備には一抹の不安が。
マテューはまだリーガの守備ってのに慣れてないから、ここはアレクシスをここに置いて、守備の強化を図った方が得策か。
策士エメリのことだから、秘策はあるんだろう。
いい流れで決定機をつくりながら点が取れなかったこと、不用意なフアルタでPKを献上したこと、この2点で3位浮上できなかった。
ほんとに悔やまれる試合に。
マジョルカはほとんど見せ場は作れなかった。
あのPKも本来ならなかったようなものだし。
ただ、右サイドのG・カストロはなんとかしてやろうって仕掛けが随所に見られ、熱いものが伝わってきた。
それと後半から中盤に入ったペッツォラーノが独特な間合いでのドリブルでいい味を出した。
なかなかボールを奪われないし、もっと見てみたい選手。
ボルハとピボーテを組んでもいいし、中盤の左サイドでも輝けそう。
こういうドリブラーをもっと重宝してもいいかも。

スコア 1-1

<得点者> 
バレンシア   ビジャ
マジョルカ   ボルハ     
~愛丸's MVP~
ビジャ(邪魔したシーンがふたつだったが、パスを出すって能力も高いことを証明したことが大きかった。得点も二桁に乗せたし、D・シルバがいなくてもこの男がいる)

バルセロナ-R・マドリー

2009-11-30 21:43:07 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/30(月)       

愛丸’s チェック
伝統の一戦クラシコ。
昨シーズンはバルサがシーズンドブレを達成。
ただ、マドリーは昨シーズンのマドリーとは一味もふた味も違う。
新ガラクティコスがどこまでバルサを追い詰めることができるか。
バルサはインテルを葬り去った勢いで、このままマドリーも沈めたいところだろう。
ズラタン、メッシの状態がどうか。
このふたりがそろい踏みすれば、バルサの有利で試合を運べることは間違いない。
マドリーはC・ロナウドがCLのチューリッヒ戦で復帰。
しっかり試運転できてたから、ここではいつものパフォーマンスを見せてもらいたい。
カカ、C・ロナウドがバルサのDF陣をきりきり舞いさせてもなんらおかしくない。
自分たちの持ち味が発揮できれば、フエラでも勝ち点3ってのが見えてくる。

バルサがズラタンの投入で生き返った。
前半は、マドリーの高いDFラインとピボーテの熱いディフェンスでなかなかいつものバルサのサッカーを展開できなかった。
サイドの守備がゆるいというか、中を強固にしたディフェンスで、サイドでボールが待てても、中が手薄に。
アンリも左に流れてたし、メッシ、イニエスタはそう高い位置を取れてない。
なおかつ、ロングボールを入れてもオフサイドにかかることも多かったし、こういうボールにうまく反応できるズラタンが必要だった。
後半5分を経過したときに、ペップはそのズラタンを投入。
これがずばり的中した。
前線に起点もでき、なおかつ、サイドからのクロスも有効に。
D・アウベスのアーリークロスに、どんぴしゃで抜け出したズラタンが左足で見事に合わせてゴール。
これが決勝点になったんだが、ここまで監督の采配がずばり的中するとは。
それもクラシコと言う舞台で、監督も成長してることを証明してみせた。
ズラタンの投入で、いつものバルササッカーがよみがえったし、今、バルサにはこの男が必要。
メッシの個人技も活きてきたし、チャビのパスコースも増えた。
アンリがいると、イニエスタもケイタもなんだかやりずらそうだったし、もうこのハンド男はバックアッパーに徹した方が・・・。
ペドロ、ボージャンといるわけで、ズラタン、メッシが万全ではなかったら、ここをうまく使えばいい。
アンリはこのクラシコに入れてなかった。
守備では闘将が復活。
プジョルのあの熱い魂のディフェンスを久しぶりに見れた気がする。
C・ロナウド、イグアインの決定的なシュートをスライディングでブロックしたシーンは圧巻だった。
バルサのカピタンはまだまだこのポジションに欠かせない選手。
どれだけチームに勇気を与えたことか。
攻守で、やるべき選手がしっかり仕事をすると、首位のマドリーを相手にしても結果は出せることを証明。
これでクラシコ3連勝になったわけだが、はたしてこのバルサに初黒星をつけるチームはどこになるのか。
新ガラクティコスになって初のクラシコは、攻撃力が爆発せず、無得点での敗戦。
チャンスがなかったわけでもなかったが、先に述べたプジョルの魂と、V・バルデスの神がかったセーブで得点を奪えなかった。
こちらは選手交代がうまくいかなかったパターン。
C・ロナウドはまだ万全じゃないから途中交代ってのもわかるが、途中でピッチに登場したベンゼマは流れに乗れてなかった。
DF陣との仕掛けに成功するシーンも少なかったし、周りとの絡みもあまりよくなかった。
イグアインを残すのであれば、ラウルを先に投入すべきだったかも。
こちらも追い込まれた状況ではカピタンに頼ってもよかった。
カカ、C・ロナウドといい仕掛けで突破するシーンはいくつかあったんだが、どうもチームとしての崩しってのが見られない。
守備ではしっかりチームとして守れてたような気がしたんだが、これが攻撃となると、個人に頼ってしまう。
このメンバーだから、こうなるのもわからんでもないが、もっともっと破壊力のある攻撃ができるはず。
守備ではピボーテのふたりがよくやってた。
X・アロンソは攻撃も考えながら、ここってところではしっかりプレッシングをかけれてたし、L・ディアラはカバーリングも怠ることなくバルサに向かっていった。
オフサイドを多く取れた前半のDFラインは完璧だったし、ズラタン投入時もこれだけのディフェンスができたら・・・。
このクラシコ、チーム力ってのが明暗を分けた形に。

スコア 1-0

<得点者> 
バルセロナ   イブラヒモビッチ     
~愛丸's MVP~
プジョル(あの魂のディフェンスがこのクラシコで復活。ラテラルをやらされたりと思うようなプレーができてなかったが、この大事な試合でやってくれた)

ジェノア-サンプドリア

2009-11-29 16:30:16 | セリエA
観戦日 11/29(日)       

愛丸’s チェック
セリエでもかなり熱狂するデルビー。
順位もジェノア7位、サンプ4位で、勝ち点差も4。
これだけ好調同士のデルビーだと、熱狂度もかなり増すはず。
選手だけでなく、ティフォージもかなり熱狂してるはず。
昨シーズンのこのジェノアホームでのデルビーは、最高の試合にランクされそうなかなりおもしろい試合だった。
今シーズンも、そうなることに期待しよう。
ひとりふたりの退場者が出るのは間違いないだろうし、熱くなること間違いなし。
ただ、荒れ模様になるのはいただけないから、適度にスポーツマンシップだけはきっちり守ってもらいたい。
カッサーノには最後までプレーしてもらいたいんだが・・・。
おそらくスタジアム全体で煽ってくるはず。

今シーズンもかなり熱いジェノバデルビーになった。
やっぱり、このデルビーはこうでないと。
順位では下だが、やっぱりホームということだけあってジェノアが自分たちのサッカーを展開。
ガスペリーニは好調サンプをしっかり研究してきた。
デル・ネーリが作り上げてきたチームだし、ライン設定を高くすることは間違いない。
それで結果を出してるし、ここをうまく利用しようと・・・。
3-4-3の3トップはセンターになんとスクッリ。
これまでは右で起用されることが多かったが、やっぱり裏をつくならってことで、この男を起用。
クレスポ、フロッカリのプリマプンタタイプはベンチスタート。
で、右にスピードのあるパラシオで、左はパラディーノ。
これだけのスピード自慢を並べれば、後はいいパスが出れば、あの高いDFラインの裏をつける。
このサッカーをジェノアはしっかり実行に移すことができた。
パス出しはベテランのミラネットが、うまくやれてたし、前の3人だけでなく、2列目の選手たちも飛び出すってことを意識してのプレー。
先制点のリゴーレはパラシオがスクッリのポストにうまく裏へ飛び出して、もらったファールからだったし、ひとり少ない状況になった後半も、ミラネットのスルーにM・ロッシが2列目から飛び出して決めたもの。
決定的な3点目は、なんとパパスタソプーロスが、裏へ抜け出した。
ここまでやろうとするサッカーを体現できるチームはそうはいない。
前半の終了間際、ビアーバが2枚目のジャッロで数的不利になったが、これをものともせず、やるべきサッカーを最後までやり通した。
ここまでジェノアがやれたのも、あの熱いティフォージのおかげかも。
退場者を先に出しても、守りに入るわけではなく、攻めの姿勢を貫けたのは、あの声援のおかげかもしれん。
どのチームでもあそこまで熱くチームを鼓舞してくれるティフォージがいたら、結果は出せるかもしれん。
ガスペリーニのサンプをしっかり分析した力、それを実行できたジェノアの選手、それと熱い声援を送り続けたティフォージ、全ての力で、このデルビーの勝利をもぎ取った。
サンプはあのスタジアムの雰囲気に飲まれたわけではなかったんだろうが、イライラすることが多かった。
パロンボ、ポーリと中盤でゲームをコントロールしなくてはならない選手が、熱くなっては試合を作ることはできない。
どうも全てがちぐはぐだった。
DFラインの裏も簡単に取られてたし、いつもはこうもならないはず。
ただ、サンプの試合を見たときは、だいたいが大量失点。
とてもカンピオナートでCL圏の4位にいるチームとは思えない。
左のツィーグラーはなんとかクロスを苦手な右足でクリアできたところが見せ場だったぐらいで、2つもリゴーレを献上。
もっと裏へのケア、スピードへの対応ができてれば、2つもやられることはなかったはず。
こっちサイドの守備が最後までネックになった。
前半に数的優位になり、後半の頭から1点のビハインドを返そうともっと策を練るべきだったが、デル・ネーリは何を迷ったか、全てが後手後手に。
監督の差ってのも出た試合に。
期待のカッサーノはピッチでは激しいチャージに合い、ベンチからもスタンドからも激しい野次に晒されてたが、なんとか最後までプレー。
ところどころではさすがって唸らさられるプレーも見せてくれた。
かなり文句は言ってたみたいだが、だいぶ大人になった印象。
サンプは周りが熱くなりすぎて、自分たちのサッカーができなかった。

スコア 3-0

<得点者> 
ジェノア   ミラネット、M・ロッシ、パパスタソプーロス     
~愛丸's MVP~
ミラネット(リゴーレでの先制点、2点目のアシスト、レテにはならなかったが、飛び出してのループと、このデルビーで一番輝いてた選手)

セビージャ-マラガ

2009-11-29 14:30:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/29(日)       

愛丸’s チェック
ベティスがセグンダに降格した今シーズン、デルビー・アンダルースと言えば、この試合に。
ただ、セビージャは、マラガ相手に、あのデルビー・アンダルースほどの情熱を持って戦えるかどうか。
熱い気持ちってのはあるのかもしれんが、熱狂度では明らかに劣るだろう。
それでも、アンダルシアに拠点を置く両チームの戦い。
いい意味で激しくなってもらいたい。
マラガは現在勝ち点6で最下位。
アトレチコとの開幕戦に勝利して以来、勝ち星から遠ざかってる。
それでも、今は3試合連続のエンパテ中で、このデルビーでなんとか浮上のきっかけをつかんでもらいたい。
相性は悪くないし、セビージャの攻撃に耐える時間が長くなれば、光は見えてくるかも。

セビージャは前半の決定機を決め切れなかったが響いた。
L・ファビアーノのカベッサ、ネグレドのカベッサと、少なくとも2点は取れてた。
J・ナバスが最高のクロスを供給しても、中で決めてくれなかったら、どうしようもない。
そんなもたもた感のある中で、失点を喫し、慌てる展開に。
相手をなめてかかったわけではないんだろうが、これが相性なのかってぐらい、つきにも見放された。
先制点時も、CKから、チャンスはついえたかに思われたところで、ボールはなぜかマラガの方に。
ひとつ目のシュートを防いでも、そのこぼれがフェルナンドの前に。
これだと決められてしまう。
2失点目も、フェルナンドは明らかにシュートミス。
左足の精度の低さを露呈した形だったが、これがなんと左にフリーでいたドゥダへの見事なパスに。
これをしっかり決められ、前半で0-2のビハインド。
この状況を打開したのが選手交代。
ベンチスタートだったカヌーテを投入し、後半15分になる前にCKからL・ファビアーノが難しいカベッサを決めた。
ジャンプしたところをDFに押されたが、しっかりアジャストしてループ気味にゲット。
こういうカベッサを決めれるなら前半の楽なカベッサも決めてもらいたかった。
次はD・カペル、S・サンチェスの2枚替えの後。
このふたり仕事をしたってわけではないが、これによってマラガが多少慌てたのは間違いない。
ここでL・ファビアーノの落としをカヌーテが受けて、見事なパスをL・ファビアーノへ。
これを腰をうまく切って逆サイドに決めた。
なんとかエンパテに追いつくことはできたが、このカーサでデルビーはしっかり勝たないといけなかった。
クラシコで上の2チームがつぶし合うわけで、ここで勝ち点3は必要だった。
それを取りこぼした形に。
マラガがそこまでいい攻撃を見せてたわけではなかったから、前半の決定機を不意にしたことが最後まで響いた。
2点差を追いついたことをよしとする試合ではないだろう。
マラガは運を味方につけ、前半の2点リードを守ることはできなかったが、なんとかエンパテで勝ち点1をゲット。
これで4試合連続のエンパテで、上の3つが勝ち点1差だったわけで、今節の結果いかんでは最下位は脱出できるかも。
それにしても、マラガはセビージャに相性がいいんだろう。
普通なら決まらないような攻撃でも点が取れた。
その立役者はフェルナンド。
先制点時はあのポジショニングを誉めるべきなんだろうが、いいGKだったら、あそこにはボールははじかない。
でも、しっかり決めたわけだから、誉めないわけにも・・・。
2点目のアシストはキックミス。
それが見事なパスになるんだから、このフェルナンドってのは何かを持ってるんだろう。
守備での貢献度は少なかったが、攻撃でこれだけやれたんなら御の字か。
がんばってたのは2トップのふたりバハとオビンナ。
スピードを強さをしっかり活かして前線での起点になってた。
ただ、高さってのがないから、ドゥダあたりからのクロスってことになっても、うまく合わせられない。
うまく2トップを活かせるようなサッカーができれば、降格争いからは抜け出せるだろう。
昨シーズン見せた前へのスピードってのを思い出してくれれば。

スコア 2-2

<得点者> 
セビージャ   L・ファビアーノ
マラガ     フェルナンド、ドゥダ     
~愛丸's MVP~
バハ(前線で自分のよさを十分に発揮。先制点でのシュートが良かったし、なんと言ってもあのキープ力は魅力。もっとうまくチームで活かすことができれば)

ポーツマス-マンチェスターU

2009-11-29 10:25:14 | プレミアリーグ
観戦日 11/29(日)       

愛丸’s チェック
2勝1分け10敗で、最下位に沈むポンペイ。
監督もグラントに代えて、チームの変革にやっと乗り出した。
13試合で10得点では、この成績も頷ける。
監督も代わったことだし、ここからのポンペイに期待したいが・・・。
このユナイテッド戦を皮切りに、年内にビッグ4全てと戦うことに。
これでは勝ち点も伸びないかも。
ユナイテッドはCLでの敗戦はあったが、あれはメンバーがメンバーだっただけに、エクスキューズはある。
12月がハードスケジュールになるプレミアだし、ここらでしっかり休養をってことだったんだろう。
年内にチェルシーとの差を縮めたいだろうし、相手がポンペイとは言え、相性があまりよくない相手だし、ここに照準を合わせてきたか。
サー・アレックスがベンチ入りできないってことがどう影響するか。

ポンペイはスコアだけみたら、やっぱり最下位に沈むチームかってことになるが、希望がないわけではなかった。
まだ、グラントがチームを掌握できてないだろうが、この監督がしっかり舵取りできれば、必ず変わってくる。
トップにはディンダン、ピキオンヌ、カヌーとタイプの異なる黒人がいるし、中盤でもスピードを活かすならウタカ、テクニックを重視するならオハーラ、ボアテンクと核になれる選手はいる。
オハーラなんか、この試合でいいとろを存分に発揮できた。
左足のテクニックは確かなものがあるし、気持ちもしっかり熱いものを持ってる。
スパーズでは出たり出なかっただったが、ポンペイではしっかり中心選手として活躍できる。
このまま、ここに居座った方が、この男のため。
FKでもいいキッカーになれてるし、この男を中心に攻撃を組み立てれれば。
ボアテンクも熱いものを持ってる選手。
このふたりが中盤センターでコンビを組めば、魅力的なチームになると思うんだが・・・。
ただ、守備面を考えないといけないとならないわけで、そうなると、けがから復帰してくるディオップをここで使えば。
で、オハーラを左に。
右はスピードを活かせるウタカを起用し、こちらもけがだが、戻ってくればフィナンが右SBへ。
これだけのメンバーがいるんだから、このまま最下位ってことはないだろう。
ただ、12月の厳しい日程をどう乗り切るか。
ビッグ4の残りの3チームにどこからでもいいから勝ち点1でも拾えれば、状況は変わってくるはず。
何度も言うが、しっかりした攻撃はできるはず。
守備ではセンターでの高さ勝負ではなんとか対応できるが、スピードで仕掛けられたり、サイドをつかれたりすると脆さが。
カウンターからのワン・ツーに対応できずペナルティを与えたり、クリアすればいいところを持ちすぎて、これまたペラルティを与えたりと、不必要な点を与えすぎ。
ここは早く改善しないと。
グラントならなんとかやってくれるだろう。
ユナイテッドは久しぶりにルーニーがハットトリックを決め、快勝。
セットプレーからの3得点だったが、これぐらいの省エネサッカーで勝ち点3を積み上げれれば、スタンド観戦のサー・アレックスも満足だろう。
この試合、監督不在ってこともあったんだろうが、ユナイテッドの重鎮3人が揃ってスタメン出場し、最後までプレーした。
この3人が、90分一緒にプレーしたのはいつ振りなんだろう。
守備に関して、そう厳しいプレーがなかったから、G・ネビルもしっかりこなせたし、中盤でのプレッシングもきつくなかったから、スコールズもやれた。
ただ、スコールズはやっぱり往年のあの輝きはもうない。
不用意に自陣でボールを持ち、ちょっとつっかけられるとファールで取り返す。
イエローももらったし、もうちょっと落ち着いたプレーを見せてもらいたい。
これなら、今はキャリック、フレッチャーのふたりの方が・・・。
そうすると、キャリックも自分の良さをもっと出せそうな気がするんだが。
ギグスは最後に見事なFKを叩き込み、プレミア100ゴールを達成。
PKを誘う諦めないディフェンスなんかでこの勝利に貢献。
ナニなんか、監督に文句言ってるだけでなく、この大ベテランのこういったプレーをしっかりお手本にしてプレーに集中してもらいたい。

スコア 1-4

<得点者> 
ポーツマス    ボアテンク
マンチェスターU ルーニー×3、ギグス     
~愛丸's MVP~
ルーニー(PK2本とは言え、ハットトリックは立派。いつもみたいに広範囲に動き回ることはなかったが、それでも、しっかり自分の良さを発揮)

R・マドリー-チューリッヒ

2009-11-28 22:05:19 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/28(土)       

愛丸’s チェック
チューリッヒホームで5得点を奪って快勝したマドリー。
サンチャゴ・ベルナベウでもこのサッカーができるはずだから、まず負けることは考えられないだろう。
ミランがマルセイユを叩いてくれれば、その時点で、マドリー、ミランのグループ突破が決まる。
C・ロナウドもこの試合で戻ってくるみたいで、ここから新ガラクティコスが本来の力を発揮するか。
チューリッヒは2-5で負けはしたが、2点を取ったってことを誇りに、ここを戦ってもらいたい。
まだグループ突破の可能性も残ってるし、諦めムードの試合にはならないだろう。
ただ、戦力の違いは明らかで、この壁をどう乗り越えるか。
0-0の時間をなるべく長く作って、マドリーを慌てさせることができれば、ひょっよするかも。

マドリーは週末のクラシコに向けて、もっと省エネサッカーで試合を進めたかったはず。
それが20分過ぎに1点を取ったっきり追加点が奪えず。
そこまで攻め込まれなかったから、同点にってことはなかったが、それでも、もっと楽に勝てた試合。
カカをあそこまで引っ張りたくなかっただろうが、C・ロナウドが途中出場してきたわけで、そうなると、このふたりのコンビってのを確認したかったのかも。
C・ロナウドはラウルに代わって投入されたんだが、中央だと、どうしてもスペースが少なくなってしまう。
サイドに流れてのプレーになるんだが、左に行くと、カカの得意のスペースが消されてしまう。
ペジェグリーニがどう考えてるのかわからないが、C・ロナウドには右寄りでプレーしてもらった方が・・・。
カカは外せないし、これがベストかと。
C・ロナウドはけが前の切れには戻ってなかったが、ラボーナだったり、ヒールだったりと、小さい技をちょっとずつ披露。
ここの試合で、うまく試運転はできたかも。
ラフィも途中出場したんだが、この男は、なかなか信頼を勝ち取れないだろう。
カカからの決めてくださいってスルーも決め切れなかったし、自慢の個人技も披露できず。
熱いプレーをって気持ちは伝わってきたが、このレベルの相手にこれでは、マドリーでレギュラーは勤まらない。
もっとやれる選手だろうが、どうにも空回ってる感じ。
よかったのはイグアイン。
ベンゼマとのコンビだと、どこかぎこちなさを感じるんだが、ラウルとのコンビではそれがない。
決めてほしいところで、しっかり決めれてたし、やっぱり長いことコンビを組んでる相手との方がやりやすいんだろう。
このコンビを見てペジェグリーニはどう思うか。
クラシコへ向けてベンゼマを温存したのか、それとも、このコンビを見てみたかったのか。
週末、マドリーがどんな布陣でくるのか楽しみ。
なかなか点を取れず、攻撃陣は苦労してたが、守備陣は押し込まれることもなく、省エネサッカーができたはず。
カシージャスが慌てる場面もなく、こちらはクラシコへ向けて、いい試運転ができた。
バルサの攻撃に果たして、この守備陣がやれるかどうかわからないが、疲労を残してのプレーにはならない。
ピボーテのふたりもコンビはだいぶ高まってきたし、こちらもそう疲れてない。
X・アロンソが、自分の仕事ができたら、バルサを苦しめることはできるだろう。
チューリッヒは1失点しかしなかったわけだから、プラン通りに戦えた。
あのマドリーを、それもサンチャゴ・ベルナベウで1失点だから、これは胸を張れること。
チューリッヒで見応えがあたのが、左サイド。
前のヂュリッチとSBのコッホ。
まだ若い選手たちだが、いくとき行くって決めて、攻撃にも力を入れてた。
守備ではS・ラモスの突破を許したりと、不安定な面を見せたりもしたが、これも経験。
右サイドを突破される回数も少なかったし、これは攻撃で、ある程度やれたから。
このふたりはこの試合で、そうとう自信がついたはず。
GKのレオーネもセービングに関しては問題ない。
ただ、足元に自信があるのか、無駄に相手をかわそうとしたり、キックに凝りすぎてミスしたりと、ここは課題かも。
フォンランテンが万全の状態で使えたら、また違った展開も生み出せたかもしれんが、こればっかりは・・・。
その分前線ではアルソンセが孤軍奮闘してた。

スコア 1-0

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン     
~愛丸's MVP~
イグアイン(ラウルとのコンビだと、動きがよくなった。やっぱりやりやすいパートナーってのがいるもん。結構自由に動いてたし、これが今はベストかも)

フィオレンティーナ-リヨン

2009-11-28 20:14:39 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/28(土)       

愛丸’s チェック
このグループの突破を最初に決めたのがリヨン。
あとはリバプールとヴィオラの2チームに絞られた。
ヴィオラはこのリヨンとのホームゲームで勝利すれば、ここで突破が決まる。
そうなると、まさかのリバプールグループ敗退が決まってしまう。
ただ、ヴィオラはカンピオナートのパルマ戦の出来があまりにも不甲斐無さすぎた。
ここへ向けて、体力を温存してたのらそれでいいのだが・・・。
リヨンはモチベーションって点で不安が。
突破が決まってるチームがそう全力で戦うかどうか・・・。
ビュエル監督は、グループ1位での突破を望んでるみたいで、ここも全力で戦うって発言をしてるが・・・。
今は突破が決まってるCLよりも調子がなかなか上がらないリーグの方に力を注ぎたいだろう。

ヴィオラが10年ぶりにCLでのグループ突破を決めた。
アルテミオ・フランキは最高潮だった。
ジラが試合前に、この試合への意気込みを語ってたが、そいれはそれは並々ならぬものだった。
全選手、監督、コーチ、ティフォージ、誰もが同じ思いだったんだろう。
この試合のヴィオラは週末のカンピオナートとは全く違ったチームだった。
ボランチにモントリーボが入ったのがよかったのと、サンターナの守備意識が高かったのもチームを救った。
ガンベリーニの代役もナターリではなく、クロルルップを起用したことも何より。
右のSBもデ・シルベストリが攻守に渡って、フル稼働だった。
これだけ、チームが活性化すると、結果は自ずとついてくる。
パルマ戦で見せたようなバイタルエリアでの広大なスペースもこの試合ではきっちり埋めることができたし、後半の20分までの守りは完璧だった。
リヨンのペースが上がってなかったのもあったが、それでも、あれだけの攻撃陣を抑えたんだから、自信はついただろう。
攻撃では、ジラがトップでがんばり、両サイドの仕掛けも有効的だった。
左のバルガス、右のマルキオンニ、どちらも積極的に突破を仕掛けた。
それが、いいアクセントになってたし、ジラの調子がよかったから、CBがなかなかサイドの手助けにいけてなかった。
バルガスはスピード満点の突破、マルキオンニはテクニック重視を、ここまでふたりが持ち味を生かせてくれれば。
マルキオンニの突破から得たPKをバルガスが叩き込み、これが決勝点に。
モントリーボが両サイドにいいボールを配給できてたし、やっぱりレジスタとしてやってくれる選手がいるといないとでは大違い。
ヨベティッチ、ガンベリーニが戻ってくれば、センターラインもよりしっかりするし、決勝トーナメントに行っても、そう簡単に負けるチームにはならないはず。
あとはくじ運か。
現在、グループの首位だし、このスタンディングでGLを終了したいだろう。
最終節、気落ちしてるリバプールをアンフィールドで叩いて、もっと調子を上げて上に行きたいはず。
リヨンは、やっぱりグループの突破を決めてたからか、どこか試合への入り方が甘かった。
もっとやれるチームだが、スピードに乗れてなかった。
L・ロペスをベンチスタートだったってことを考えても、そこまでこの試合を取りたいって感じじゃなかった。
それでも、リードを許し、L・ロペスを投入してから、いつものリヨンの攻撃が展開されるように。
マクンがいい散らしをして、それに答えるように、しっかり周りの選手が動けてたし、この連動性がリヨンのいいところ。
リヨンはピアニッチが異彩を放ってたが、もうジュニーニョ・ペルナンブカーノがいなくても、FKで困ることはない。
左で狙った方がいい位置では、バストスがいるし、右ではこのピアニッチがいる。
無回転の落ちるFKをピアニッチは披露してくれたし、距離もそれなりにあっても問題ない。
フレイじゃなかったら、あの変化球は決まってたかも。
流れの中でもしっかり仕事をしてくれるし、ピアニッチは今後、リヨンを背負っていく選手になるはず。
シソコがPKを与え、この1点に泣いたリヨンだったが、シソコはこれ以外ではしっかえい攻守に活躍したし、CBのコンビも危ない場面はそう作らせなかった。
リヨンもくじ運次第だが、この状況だったら、上でも通用しそう。
この試合、フランスの両GKの見事な守備が光った。
このふたりで代表のGKの座を争えば、もっともっとよくなるはずなんだが・・・。

スコア 1-0

<得点者> 
フィオレンティーナ バルガス     
~愛丸's MVP~
フレイ(後半、かなり押し込まれた時間の難しいシュートもフレイがゴールにしっかり鍵をかけた。この男のファインセーブがなかったら、ヴィオラはどうなってたか)

バルセロナ-インテル

2009-11-25 06:52:24 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(水)       

愛丸’s チェック
戦前の予想では、なんとインテル有利の予想。
リーガでなかなか勝ち点を積み上げれないバルサってことに加え、メッシ、ズラタンと攻撃の核がけがで使えない状況。
それにルビンに、ここカンプ・ノウで黒星を喫している。
それなら、調子が上向いてきたインテルならってことだろうが・・・。
インテルは、カンピオナートでは無類の強さを発揮。
そこまで誰かが突出した働きを見せてるわけではないが、得点は取れるし、失点も少ない。
なかなか勝てずにいたCLでも前節、劇的な勝利を挙げることができたし、古巣相手に燃える選手も多いことだろう。
グループでも首位だし、ルビン-ディナモの結果次第だが、ここで勝てば、バルサを蹴落とすことができる。

バルサにバルサらしさが戻った試合になった。
セリエ王者インテルを完全に子供扱い。
ここまで力の差が出るかと思えるぐらいの完勝劇だった。
バルサはズラタン、メッシを欠きながら、いつもとは違った布陣で挑むもいつものバルササッカーができた。
トップにアンリ、右にイニエスタ、左ペドロ。
これが紙面上でのフォーメーションだったが、アンリは中央に位置したが、ペドロは左を主にしながらも右でもプレー。
イニエスタは中盤に下がってもらうシーンもあれば、左右に流れて、うまくボールを引き出した。
ペドロの個人技も冴えてたし、イニエスタとチャビのコンビはさすが。
1点目はセットプレーからだったが、2点目は圧巻。
中盤でボールを回しながら、ここってところでチャビへ。
チャビは右サイドを駆け上がるD・アウベスをしっかり見ていて、ここに絶妙のスルー。
このパスの見事さったら。
このボールをD・アウベスがファーへのクロスを上げ、ここにフリーでいたペドロが叩きつけるダイレクトボレー。
インテルDF陣は何もできなかった。
頼みのJ・セーザルもこれだけ大きい展開をされ、なおかつダイレクトで打たれたりすると、どうにもできない。
チームが連動して取ったこの得点は、流れ全てでゴラッソだった。
インテル相手にここまでの攻撃ができるのはバルサぐらいか。
前半で2-0とリードし、ここからもしっかりポゼッションし、インテルに全く攻撃のチャンスすすら与えなかった。
リーガでの伸び悩みは、ここへ向けての布石だったのか、ビルバオ戦で見せたような不甲斐無いバルサはここにはなかった。
不安な点はV・バルデスぐらいか。
バックパスの処理をミスしたりと、ここはいつもと違っての不安材料。
ただ、ピッチ上の他の10人がしっかりインテルを押さえ込めたから、V・バルデスの出番は少なかった。
もっとインテルに来られてたら、ミスも目立ったかもしれんが、それがなかっただけよかったか。
ルビンの結果がわからないが、これでバルサはインテルより上の順位に。
インテルはセリエ王者としての風格がさらさら感じられなかった。
リーガの中位以下のチームと同レベル。
イタリアがスペインに劣ってるかというと、ミランの出来を考えるとそうでもないし、完全にチーム力の差。
モウリーニョだったら、もうちょっとバルサに対して策を講じてくるかと思われたが、ほぼ無策。
スネイデルのけがってのも痛かったが、いつもは前線でしっかりボールを引き出す動きでチャンスを作る2トップも無力だった。
ボールがほとんど相手にあるわけで、動くっていってもプレスを掛けるぐらい。
DF陣も振られっぱなしで、やることといったら、あくどいファールだけ。
ルッシオはペドロに手を焼き、パンチを入れる始末だし、キブはボールに行かずに、体で相手を止めるしか手はなかった。
T・モッタも先制点時はファールでもいピケを抑えられなかったし、流れの中でも守備もファールするだけ。
チーム全体が技術でおっつかないから、こんなファールしかできてなかった。
とにかく、この試合のインテルはみすぼらしかった。
モウリーニョの選手交代も微妙というか謎だらけだったし、点を取られたら、この試合はもう勝てないと踏んでたみたい。
これがイタリア王者かと思うとがっかりさせられた試合だった。
カンプ・ノウで存在感を示したかったであろうエトーもボールが来ないことには何もできない。
とんでもない方向へ行ったシュートを1つ放ったぐらいか。
ルビンがあれだけのサッカーができてるのに、インテルがこれだと、上に進むべきチームは自ずとどこか見えてきそうだが・・・。
インテルはそのルビンとの最終戦に全てを賭けるしかない。

スコア 2-0

<得点者> 
バルセロナ   ピケ、ペドロ     
~愛丸's MVP~
ペドロ(強引な仕掛けとコンビネーションにちょとした不安があったが、得点もできたし、インテルDF陣を苦しめた選手のひとり。これでまた成長したか)

オサスナ-バレンシア

2009-11-24 20:58:07 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/24(火)       

愛丸’s チェック
レイノ・デ・ナバーラでは強さを十分に発揮できるオサスナ。
あの観衆の声援がかなり後押ししてくれるんだろう。
バルサを持ってしても勝てなかったわけだし。
バルサよりは戦力で劣るバレンシアが相手だし、この4位のチームを叩いて、さらに順位を上げていきたいところ。
高い位置からのプレッシングが機能すれば。
バレンシアはバルサがまたまたエンパテだっただけに、ここは差を詰めるチャンス。
CL圏に踏みとどまり、3位のセビージャとも勝ち点を離されたくない。
しっかりした守備ができてるし、ビジャが点を取ってくれれば、最少得点でも逃げ切りは可能。
インターナショナルマッチウイーク明けに強いバレンシアだし、ここもしっかり勝つことができるだろう。

オサスナは立ち上がりから自分たちのペースで試合を進めることができた。
ただ、あまりにも高い位置からプレッシングに行くから、自然とDFラインも高めの設定に。
その裏のスペースをうまくバレンシアにつかれた。
ひとりが裏へ抜け出そうって動きをするだけなら、リカルドがストッパーの役割を担えばいんだが、バレンシアはサイドでも裏を狙った動きできた。
こうなると、GKひとりでは対応できず、最初に訪れたピンチで失点してしまった。
ここをうまく凌げれば、もっと自分たちのサッカーを貫くことができたんだが、ここからバレンシアにペースを握られることに。
ピボーテ2枚に守備に定評のある選手を置いてきたバレンシアに対し、なかなか自慢のサイドアタックを仕掛けられない。
ファンフランなんか見るたびにいいウインガーだと感心させられるが、この試合ではノーインパクト。
相手がラテラルひとりの状況だったら、良さも際立つんだが、バレンシアはここにピボーテが参戦。
数的不利の状況ではファンフランは活きてこない。
もっと右のラテラルとコンビプレーを見せればよかったんだろうが、それもできず終い。
完全にバレンシアの対策にはまってしまった。
サイドを攻略できないと、中にボールが入ってこないため、パンディアーニはかなりイライラ。
マッチアップしてるCBがD・ナバーロってこともあり、更にイライラを募らせたんだろう。
前半に1枚、後半に2枚目をもらい退場。
この男がピッチを去り10人になってから一矢報いたが、これでも1-3の状況。
この試合でのオサスナはバレンシアに完全に研究され、よさを全く出すことができなかった。
ショジャエイが数的不利の状況でなんとか局面を打開しようと自慢の攻撃性を爆発させたが、これでも取れたのは1点。
追い込まれた状況で、点を取る術があれば、オサスナももっと上位に行けそうだが・・・。
バレンシアは、このインターナショナルマッチウイークにしっかりオサスナ対策ができてたんだろう。
さすがエメリってところを見せてくれた。
代表に多くの選手を送り込んでるんだが、これができるのは、他の選手たちがそこをカバーできてるのと、代表の選手たちも気持ちが充実してる証拠。
マタはこの試合お休みをもらったが、ビジャは得意の抜け出しからのアクロバチックなゴールを決めたし、D・シルバもあのセンスを遺憾なく発揮。
P・エルナンデスは普段やらない左サイドでもしっかり仕事ができた。
この代表選手たち以上に輝いたのが、ドブレ・ピボーテ。
マルチェナも代表帰りなんだが、この男は代表ではこのポジションをしないし、この間のアルゼンチン戦では出場してない。
この試合でエメリがこの男をCBで起用せず、ピボーテに置く理由がわかった。
守備には定評があるのはわかってたが、攻撃でも見せてくれる。
先制点のビジャへのループパスはこの男からだったし、なかなかこんなパスを出せる選手はそういない。
バネガの活躍に刺激を受けたのか、今、このポジションの選手層はかなり熱い。
しっかり自分を出さないと、レギュラーから降格になるわけで、代表帰りとは言え、これぐらいのハイパフォーマンスを見せないと。
3点目のダイレクトボレーはまさにゴラッソだったし、申し分ない働き。
相棒のアルベルダも一時戦力外通告を受けた選手とは思えない。
バレンシアはこの男を手放さなくてよかった。
守備での貢献度はチームナンバー1だろうし、積極的にフィニッシュに絡もうって姿勢も今までなかった。
ここまでこのベテランがやってくれれば。
今、バレンシアはエメリがやりたいサッカーをしっかり遂行できてる。
トップとのそう離れてないし、優勝を目指して戦ってもらいたい。

スコア 1-3

<得点者> 
オサスナ   ショジャエイ
バレンシア  ビジャ、アルベルダ、マルチェナ     
~愛丸's MVP~
マルチェナ(これぞピボーテ。守備だけでなく、カバーリングも見事だし、攻撃でもアシストに得点と言うことないぐらいの働きっぷり)

R・マドリー-ラシン・サンタンデール

2009-11-24 18:59:57 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/24(火)       

愛丸’s チェック
最高の試合ができてるわけではないマドリーだが、順位は2位。
首位のバルサとは勝ち点差が1だし、そう悲観するような内容ではないのか。
ただ、あのメンバーを持ってしたら、もっともと破壊力満点のサッカーを展開してほしい。
C・ロナウドがいなくても、そう質を落とさない攻撃ができるはず。
コパ・デル・レイの敗退はそう気になってないはず。
ラシンは1勝4分け5敗で、監督がポルトゥガルへ、この試合から代わった。
監督が代わったら、キリエラは買いって格言があるから、この試合のラシンには期待できるかも。
でも、相手はマドリー。
サンチャゴ・ベルナベウの試合だし、勝ち点1でも取れれば御の字か。
ここらで、しっかり流れをつかまないと、このままずるずる行ってしまう可能性も。

マドリーは爆発的な攻撃力を出せず終いだったが、なんとか1-0で勝つことができた。
ラシンにいくつか危ない場面を作られたが、ポセッシオンは大方マドリーだったし、ただ点が入らなかっただけ。
カカのキープ力は相変らず高いし、ドリブルの切れもまずまず。
これはって攻撃での見せ場はこのカカぐらい。
イグアインはやっぱりトップしてのプレーでは昨シーズンほどの決定力がないし、ベンゼマもニステルとのコンビのときに見せたあの活き活きとして動きもない。
イグアインは取ることは取ったんだが、もっと取れてもおかしくなかった。
このふたり、どちらもセカンドトップでより活きてきそう。
それを活かすようなシステムが早く組めればいんだが・・・。
今いるFWだとラウルがいるぐらいだし、ニステルの復帰待ちになるんだろうが、ネグレドを手放してなかったら、どんなに素敵な攻撃陣ができたことか・・・。
中盤ではX・アロンソがマドリーではどうも活きてない。
ウノピボーテとしてのプレーだし、ボールをさばくってことよりも守備に多くの意識をさいてそう。
もっと大きい展開が、ここから出るようになると、マドリーのチャンスは増えると思うんだが・・・。
左にドレンテ、マルセロと置いてるわけだから、ここがうまく動き出せば、必ずX・アロンソからいいボールが出るはず。
この左の二人、うまくふたりで崩す展開は皆無。
どちらが持っても、自分で仕掛けることばかりだし、ライバルだから、いいところを見せようってのもわからんでもないが、ここはうまく連動しないと。
とても、新ガラクティコスの左サイドとは思えない。
ラシンの攻撃だったから、マルセロでもなんとか対応できたが、これがもっと強いチームが相手になると、しっかり守ることができない。
マルセロを使うのであれば、中盤での起用がベスト。
ニステルがトップで、その下のベンゼマ、右カカ、左C・ロナウド、ドブレ・ピボーテでX・アロンソとL・ディアラ。
DF陣は右からS・ラモス、アルビオル、ペペ、アルベロアってのがベストか。
こうなると、トップにもっと若くて強い選手、左のラテラルに本職の選手ってのがほしいところ。
こうなったら、ビッグイヤーをサンチャゴ・ベルナベウで掲げることが可能。
ラシンは、トップ下にL・ガルシア、右にムニティス、左にO・セラーノとなかなか魅力的な攻撃布陣をひいてきた。
ムニティスの右サイドってのはなかなかお目にかかれないが、相手がマルセロになるし、中へ切れ込んでのプレーもある。
ただ、これが機能したってこともなかったが、もっとこの陣形で戦えば、結果は出せるだろう。
L・ガルシアも右がいいみたいだが、ここでもしっかり仕事はできてた。
最初のチャンスはこの男がうまくクロスに反応してのスライディングシュートだったし、ここでもう一花咲かすことができそう。
なんだかんだで1失点しかしてないし、これからもっと自信を持って戦っていけるはず。
トーニョの安定感はばつぐんだし、これだけのパフォーマンスを続ければ、失点はそう多くならない。
それにラシンは左で途中交代した、カナーレスっていい若手が出てきた。
ヒールでのラストパスを出してみたり、左を勢いよく駆け上がるドリブルも見せてみたりと、もっともっと見てみたい選手。

スコア 1-0

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン     
~愛丸's MVP~
カカ(いつものほどのハイパフォーマンスではなかったが、それでも、このチームの中では一番頼れる攻撃を展開。もっともっと前線とうまく絡めれば)