愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ベティス-セビージャ

2012-01-22 12:23:10 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/22(日)       

愛丸’s チェック
ストで延期になった開幕節の試合。
それが、3シーズンぶりに復活したデルビー・アンダルース。
ここにきて、調子を取り戻してきたベティスと、監督解任かと噂される不調のセビージャ。
ベティスは、前節バルサに敗れはしたが、2点を追いつくシーンもあり、バレンシアに劇的勝利を収めた勢いがまだ残ってる。
この勢いで、久しぶりのデルビーも勝利したいだろう。
セビージャはこの冬にレジェスが復帰し、戦力はかなり充実してきた。
それでも、結果を残せてないのは、果たしてどこに原因があるのか。
シーズン始まる前にELでの敗戦を引きずってるのか、それとも、内部で何か問題でもあるのか。
このデルビーを上昇のきっかけにしたいところ。

激しさが売りのこのデルビー、ファシオが後半一発ロハで退場にはなったが、そこまでの熱さは伝わってこなかった。
もっとガツガツいくのが、このデルビーの売りだが、久しぶりってこともあって、選手もサポーターもちょっと構えてしまったか。
ベティスは、立ち上がりにセビージャに押し込まれる時間があったが、これを耐えてから、自分たちのペースで試合を運ぶことができた。
ただ、チーム全体で、うまく攻撃ができてたってこともなく、何か物足りない感じ。
R・カストロ、サンタクルスと好調ふたりの2トップだったが、まだ、うまく絡みあってない印象が。
サンタクルスが歳を重ね、下がり目でのプレーが目立つようになったが、前でR・カストロがうまくパスを引き出すシーンが少ない。
このふたりでうまく連携が取れれば、もっとおもしろい攻撃が展開できるはずなんだが・・・。
どうも、時間が経過して、相手のスタミナが切れたぐらいで、力を発揮する選手たちで、自分たちでポセッシオンしてでは力を発揮できてない。
サイドからの展開ってのも少なかったし、これでは、不調のセビージャも守りきることができる。
ベティスの得点は、ベニャの直接FKだったし、流れの中で点が取れれば、もっと違う展開に持ち込めた。
我慢するサッカーで結果を出してきてるし、サンチェス・ピスファンでのデルビーだったら、このチームは力を発揮できたかも。
悔やまれるのは、ネグレドに決められたあの失点シーン。
右から崩されてのクロスで、ネグレドが中できっちりカベッサで決めたものだが、カストの飛び出しが中途半端だった。
クロスに反応して飛び出したまではよかったが、J・ナバスのクロスがアウトスイングがかかって、カストからボールが逃げてしまった。
飛び出したんなら、ボールに触れなければダメだし、ステイしてれば、あのシュートはセーブできたかもしれん。
ここまで、この男がチームを救うシーンが多かったが、この試合では、あの判断ミスで勝ち点3を取り逃がした。
ただ、ルナがバックパスを拾って決定機を作ったが、これはいい対応で防いでみせたし、いい面も出すことはできた。
今の流れだったら、このデルビーを取ることはできたし、ベティスにいとったら、悔やまれる試合に。
セビージャは、戦力だけみたら、はるかにベティスよりも豪華。
レジェスも獲得し、カヌーテ不在もそう痛手にならないはず。
J・ナバスにもキレは感じられたし、もっともっと、ここを有効活用するべきだった。
実際、この男の突破から点は決めれたし、セビージャの武器は今の昔もサイドからの攻撃。
D・アウベスが抜けて、コンビで右サイドを崩すってシーンは少なくなったが、それでも、J・ナバスひとりで局面を打開できる。
状態もいいし、これからレジェスとのコンビが高まれば、もっと期待できる。
右に比べると、左が物足りない。
ルナがまだまだこのレベルで輝く選手ではない。
イリネイのバックパスを拾って、カストと1対1になったシーンで、これを慌てて決めれないようだとまだまだ。
いっそのこと、レジェスをこっちサイドに回してもおもしろいかも。
中盤以降もやるべき仕事はできてたが、ただ、守るだけでは勝ち点3は奪えない。
ファシオが退場になって、数的不利になりエンパテも御の字なのかもしれんが、これからCL圏を目指すのなら、勝ち点1では物足りない。
何度も言うが、選手の質では、もっと上位を狙える陣容だし、ここはおもいきって監督を交代してもいいかも。
戦う意識を高めるような監督だったら、チームは変わるだろうし、このままのセビージャでは許されない。
このデルビーで、なんと指宿がプリメイラデビューを。
数的不利な状況になって、ネグレドの運動量が落ちたところでの投入になったが、ほとんどボールに触ることができる。
ただ、この試合で起用されたってことは期待の現れだろうし、このままセビージャ・アトレチコで研鑽を積めば、チャンスは広がるはず。

 
スコア
1-1
<得点者> 
ベティス   ベニャ
セビージャ  ネグレド                

~愛丸's MVP~
J・ナバス(この男だけ、ちょっと次元が違った。突破を仕掛けたら大方成功してたし、あの得点シーンでのクロスも見事。もっともっとボールをもらうことができたら、決定的な仕事をやっただろうし、チームとして、ここをもっと活かしたい)

ノリッチ-チェルシー

2012-01-22 11:11:05 | プレミアリーグ
観戦日 1/22(日)       

愛丸’s チェック
ノリッチは10位前後を行ったり来たりの順位。
ここまで無失点で終えた試合はなく、ここも厳しい戦いが予想される。
ただ、サポーターは楽観的に考えてるみたいで、ここまで、それなりにやれてるチームがELまで狙えるなんて思ってるらしい。
P・ランパードは、この風潮に釘を差し、今のチームの目標はあくまでも残留と、チームを引き締めてる。
チェルシーは、上位チームの直接対決がある今節、しっかり勝ち点3を奪って、差を確実に縮めたい。
それが可能な相手だし、ここで勢いに乗りたいところ。
まだ優勝を諦める順位でもないし、ここからがほんとに戦いに。

ノリッチが、今シーズン初めてのクリーンシートをなんとチェルシー相手にやってのけた。
組織だったいい守備を展開したし、チェルシーに多くの決定機を与えなかった。
中盤の選手の守備意識も高いし、自分たちがやるべきことを遂行できた。
こういうチームではないと、強豪と呼ばれるチームからは勝ち点は奪えない。
それにしても、90分、崩れることなく、よく守りきった。
いくらやるべきことをきっちりこなしたにしろ、チェルシーの選手を考えたら、これを突破して点を取ることはそう難しいことではないはず。
それを許さず、守りきったってことは、チームにとってかなり自信に繋がること。
監督が指標するサッカーをやれば、勝ち点は奪えることを証明したことだし、サポーターが騒いでるように、この試合を続けることができれば、EL圏も夢ではなくなるかも。
ただ、評価できるのは守備で、それも、この試合だけがよかったのかもしれん。
ここまで無失点で終えた試合はなかったわけで、たまたまここでうまくいっただけかも。
毎節ノリッチの試合を見てるわけではないし、この評価もこの試合だけのもの。
守備でこれだけやれるチームだから、あとは、カウンターの切れ味を磨くこと。
イングランド的な2トップで、サイドからの展開からチャンスをいくつか作ることはできたが、攻撃のレベルに関しては、ELを狙うものではない。
手数をかけず、ゴールを狙う姿勢は、こういうチームにはよく見られることだが、完成度は高くない。
相手がチェルシーだったし、とりあえず、守備に重点を置くってことで、攻撃の意識が低かったんだろうが、それでも、もうちょっとやってもよかった。
サイドでの高さ、フィジカル勝負では勝てるわけで、一度、ファーへの高いクロスからホルトが競り勝ってヘッドをしたシーンがあったが、こういうシーンを多く作りたかった。
ここで何か見出したかに思われたが、こういうい攻撃はこれだけ。
後半途中、S・ジャクソンというスピードが売りのFWを投入したが、この選手をうまく使うことができれば、カウンターのキレも増しそうだし、攻撃面ではまだ上昇の余地がある。
この戦いが常時できれば、降格ってことはなさそうなチーム。
問題はチェルシー。
この試合もF・トーレスは不発で、調子を上向きに思われたが、決定機を決めることができず。
どうもシュートに自信がない感じ。
いいときはもっと勝負して、きっちりゴールを決めてた印象だが、まず、DF陣との勝負をあまり仕掛けない。
相手を抜き切らず、右足のつま先で技ありのシュートを狙うシーンもあったが、こういうプレーが得意な選手ではない。
やっぱり、この男を活かすなら、システムを変える必要がある。
4-3-3を4-2-3-1にして、もっとF・トーレスにスペースを与えないと、自分のプレーができない。
マタをトップ下に置けば済むことだし、サイドにはスタリッジ、マルダとここをこなせる選手もいる。
ヴィラス・ボアスのやりたいサッカーではなくなるだろうが、昇格したチーム相手に1点も取れないような試合をやってるようでは、改革が必要ってこと。
それに、選手交代でも謎が。
点を奪って勝ち点3を取らなければならない状況で、どうしてF・トーレスとルカクを交代させたのか。
フィジカル勝負を仕掛けるのであれば、この交代は納得できるものだが、やるサッカーは変わってない。
ドログバが戻ってくるまでは、こんな感じの迷走が続く感じがするし、ヴィラス・ボアスにも限界が囁かれそう。
ポルトではやれても、やっぱりプレミアのビッグクラブは無理だったと思われても仕方ないし、思い切ったことをやらないと、またしてもチェルシーは監督の早期交代ってことに陥りそう。

 
スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
J・ルディ(慌てそうなシーンでも、最後までしっかりボールを見て、いいセーブを連発。この男のセーブで失点を防げたシーンは多かった。まだ若い選手だし、ここで自信をつけていけば代表も夢ではない)

R・マドリー-バルセロナ(コパ・デル・レイ QF1leg)

2012-01-20 17:09:58 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/20(金)       

愛丸’s チェック
これだけ早いうちにクラシコの再戦が見れるとは。
リーガでの11~12シーズンの最初のクラシコはここ、サンチャゴ・ベルナベウでバルサが逆転勝利。
マドリーは、舞台がコパ・デル・レイとは言え、その鬱憤を晴らしたいところだろう。
年をまたいで、こんな早い段階でカーサで連敗は許されないし、もしものことがあったら、マドリディスタも黙ってはないだろう。
バルサは、リーガではマドリーの後塵を拝してるが、クラシコでの勝利もあって、そう慌てるような試合展開にはならないはず。
このラウンドはホーム&アウエーでの戦いだし、ここはエンパテでも十分。
全力でマドリーを潰しにくるかどうか。

マドリーは、中盤のトリボーテをX・アロンソ、ラス、ペペとまたしても強力な守備的布陣にして、バルサを葬ろうとやってきた。
モウがやるべきことは、もう守備でなんとかバルサを打ち負かすことしか策はなかったのか。
マドリディスタはバルサをセロに抑え、カウンターから点を奪って、守り勝つサッカーを果たして望んでるかどうか。
この布陣で、モウがやろうとしたサッカーを遂行し、バルサに勝利することができれば、誰も文句を言わなかったかもしれん。
それが、リーガでのクラシコ同様、またしても逆転負け。
守りきろうとしての複数失点で、もう言い訳は許されない。
カウンターからC・ロナウドが先制点を上げたまではよかったが、この後に点を取れる気配が皆無。
カウンターに移行しても、ボールフォルダーと、上がってくるのはひとりぐらいでは、バルサのネガティブ・トランジションの速さから、チャンスにすらならない。
それもしっかりインプットされてるはずだが、モウはあえてこの戦法を選んだ。
昨シーズンは、このコパ・デル・レイのフィナルで延長の末、バルサを打ち破ることができたが、あの勝利もそう評価されたものではなかった。
それが、この試合では守備的に振る舞いながらもバルサに太刀打ちできずの敗戦。
これが、カンプノウでの試合だったら、ここまで守備的に振舞うこともわかるが、やってる場所はサンチャゴ・ベルナベウ。
もっともっと攻撃的に振舞うことができるし、あのトリボーテはいただけない。
後半の早い時間にCKから追いつかれ、ラスを下げてカジェホンを投入したが、エジルもカカもベンチにはいる。
エンパテの段階で、まだ守備を意識した交代しかできなかった。
チームとして攻撃を展開しようとすることを拒否し、攻撃は個の力、守備は人数をさいてバルサに対応。
これで結果を出せてなかったのに、どうしてここでモウはこれを選択したのか。
いくらリーガでバルサより上にいたにしろ、そろそろモウ解任の話が出てきそう。
守備的に振舞うマドリーを誰も見たくないし、あの攻撃陣をフル活用し、バルサを打ち合いの末制するようなサッカーもできるはず。
この段階でクラシコで2敗したわけで、残りの2試合、もう捨て身の攻撃サッカーをやってもらいたい。
バルサは、マドリーがこれだけ守備に人数をさいてくれれば、やりやすかったはず。
このパターンで結果を残せてないなら、もっと慌てたかもしれんが、このマドリーを昨シーズンは何度も退けてる。
いつものサッカーをやればいいだけで、あのポセッシオンならいつでも点は取れると踏んでたんだろう。
カシージャスのバカ当たりだけなければ、マドリーの守備に恐れおののくこともないし、じっくり攻めたって印象。
いつもよりもスロー感じの攻めだったし、爆発的な攻撃は鳴りを潜めたが、それでもCKからプジョルの魂のダイビングカベッサで追いつき、メッシの芸術的なパスからアビダルの逆転ゴール。
完璧な点の取り方だった。
後半の3分に追いついた段階で、マドリー恐るるに足らずって感じだったし、チームとしてマドリーを攻略できた。
この試合を見てると、リーガでの順位の入れ替わりもそう難しくないだろうし、サンチャゴ・ベルナベウでもう2勝してるから、カンプノウでの残り2試合も計算に入ってるだろう。
メッシなんか、全くいつものコンディションではなかったし、セスクもキレは感じられなかったが、それでも、このマドリーには勝利できる。
なんだか、いくらやっても結果は同じな感じがするし、マドリーの監督が変わらない限り、バルサが勝ち続けそうな予感がする。
ペップがマドリーを率いるようになれば、おもしろいクラシコが見れるんだが・・・。

 
スコア
1-2
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド
バルセロナ    プジョル、アビダル                

~愛丸's MVP~
プジョル(守備での貢献もさることながら、あの魂のダイビングカベッサが、バルサの攻撃に火を点けた。最高のカベッサだったし、マドリーの隙を逃さないあの老獪さは、まだまだバルサの中心でやれる。守備でもミスなくマドリーを押さえ込んだ)

バルセロナ-ベティス

2012-01-17 19:47:44 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
ミッドウイークにコパ・デル・レイのクラシコを控えるバルサ。
前節、痛恨のエンパテを喫してしまったから、ここはカンプノウだし、きっちり勝ち点3を計算してるはず。
ただ、勝つだけでなく、クラシコに繋がるような勝ち方が求められるだろうし、それができるのが今のバルサ。
カンプノウでは失点すらせず、勝ち続けてるし、ここも問題ない。
ベティスは一時の不調からは完全に抜け出し、順位も10位まで上げてきた。
シーズン始まった頃の勢いはなくなったが、現実的な戦い方ができてるし、なんとか、バルサから勝ち点1でも持って帰りたいだろう。
デルビー・アンダルースを控えてるし、ここでのサスペンシオンは御法度。

バルサは、今シーズン、初めてこの地で失点をしてしまったが、それでも、終わってみたら、4得点を奪っての勝利。
ただ、この勝利を手放しでは喜べない。
2-0とリードして、完全に自分たちのペースで試合を運びながら、前半のうちに1点を返され、後半、途中出場のサンタクルスに同点ゴールを献上。
最近目立つのが、カウンターになったときの守備のもろさ。
前節でもそれを露呈してたが、ペップは、まだ、ここを改善できてない。
リーガでのクラシコでは、マドリーのカウンターの驚異に晒されることはなかったが、ミッドウイークのクラシコではどうなるか。
ここ数試合、かなり守備の不安定さがあるし、いち早くこれを改善しないことには、クラシコだけでなく、CLでも、この餌食になってしまうかも。
相手が格下だから、多少の気の緩みってのがあるのかもしれんが、王者としては、これも許されるものではない。
3バックの弊害が出てるし、失点以上に得点すればいいことだが、相手が強くなると、そう簡単にはいかないだろう。
ただ、攻撃に関しては、ビジャ、ペドロがケガで離脱しようが、全く問題なかった。
右のサイドアタッカーを務めたクエンカは、この試合インパクトに欠けたが、その分、A・サンチェスが大暴れ。
メッシ以上の輝きを放った。
左でプレーするだけでなく、メッシの動きを見ながら、中央でのプレーもできるし、ドリブルで仕掛けるだけでなく、パスを引き出す動きも受ける動きも抜群。
これだけバルサのサッカーにフィットするとは思わなかった。
ウデゥネ時代は、自分が仕掛けてなんぼだったが、今はそうではない。
あれだけ周囲を見れて、戦術理解度も高い選手はそういない。
今のバルサに完璧に馴染んでみせた。
セスク、イニエスタ、チャビも動きもよかったし、この攻撃があれば、またしても、マドリーを返り討ちにできるはず。
そのためにも、守備の安定が戻ってくれば、いつものサッカーでいつものようにプレーすればいい。
救いはピケがこの試合はベンチだったってことだが、マスケラーノもそんなに劣ったプレーヤーではない。
カウンターへの対応をこれからしっかり見つめ直すことが大事。
クライフ時代だったら、取られたら、それ以上に取ればいいってことで済むかもしれんが、今のクレは、完璧を求めるだろうし、マドリーを完封し、大量得点での勝利を期待するはず。
果たして、このクレの要求に今のバルサは答えることができるかどうか。
ベティスは、2-2に追いついたまでは最高の試合を演じてみせた。
失点したのも近い時間だったし、あの時間帯以外は、ピンチに陥りながらも、なんとか踏ん張ることができてた。
エリア内のデリケートな守備ではフアルタを犯さず、PKを与えないようにして守りきったが、マリオがドブレを頂戴した段階でジ・エンド。
後半の頭からサンタクルスを投入し、これがズバリはまって、エンパテに追いつき、ここまでは誰も文句の言えない出来。
それが、ひとり少なくなってしまったら、バルサ相手にはどうすることもできない。
点を取ることを諦めて、守備に重点を置いたにしても、それでバルサを押さえ込むことなんて不可能。
攻撃があることも見せないと、バルサはどんどん全体的に前に来て、パスを防ぐことなんてできない。
それでも、パスワークには対応し、際どいスルーパスにもなんとかからだを張って対応したが、あのチャビの浮き球と、A・サンチェスの個人技には対応できなかった。
カストは、あのA・サンチェスのシュートを止めれなかったことをかなり悔やんでたが、シュートを打たれた段階で決まったようなもの。
4-2での敗戦になったが、ベティスにとって、そう悲観的になる試合ではない。
2-2に追いついたことを自信に繋げればいいし、あのカウンターは武器になる。
サンタクルスもこの試合のゴールでチームの一員になれただろうし、ここからベティスのほんとの戦いが始まる。

 
スコア
4-2
<得点者> 
バルセロナ   チャビ、メッシ×2、A・サンチェス
ベティス    R・カストロ、サンタクルス                

~愛丸's MVP~
A・サンチェス(ビジャよりも融通の効くFW。縦への突破もできるし、中でCFとしてのプレーも可能。抜け出してからの落ち着きもあるし、周囲との関係も抜群。ここからケガなくシーズンを過ごせれば、もっと点を積み重ねるだろう)

バレンシア-R・ソシエダ

2012-01-17 17:27:03 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
前節、なんとか追いついてみせたバレンシア。
デルビーでフエアで2点のビハインドを追いついたことは評価に値するが、コパ・デル・レイでは敗戦。
ただ、アウエーゴールの差で突破は決めたが、2試合勝ちがないことは確か。
また、ミッドウイークにはレバンテとのデルビーも控えてるし、ここはいい形で次に繋げたいはず。
メスタージャでの試合だし、相手は調子が上がらないラ・レアルってことを考えても勝ち点3は必須。
ラ・レアルは、勝ちきれない試合が多い。
負けが込んでるわけではないが、ここまで勝ち点18Pで16位。
降格圏が見えてる状況だし、フエラでの試合でもなんとか勝ち点1でも持って帰りたい。
コパ・デル・レイで不甲斐ない敗戦を喫し、この試合にかける意気込みは相当なものだろう。

バレンシアがやらかしてしまった。
マドリーが快調に勝ち点を伸ばしてる状況で、まだ優勝を狙うのであれば、どうしても負けられない戦いだった。
それが、メスタージャで格下相手に0-1での敗戦。
取られた点は不運だったと言えば不運だったが、この1点を返せない攻撃陣があまりにも不甲斐なすぎる。
バレンシアは攻撃陣をターンオーバーしたときに、よくこのような状況に陥ることがある。
この試合、ソルダードがサスペンシオンでトップはアドゥリス。
ここは、前節、久しぶりに点を決めたことから、まだ問題はなかった。
右のフェグリも攻撃にリズムを与える突破を見せたり、中に入ってのフィニッシュだったり、動き自体は悪くなかった。
問題は、メディアプンタのパレホと、左のP・エルナンデス。
それにピボーテのバネガあたりが、この試合の戦犯。
パレホとバネガの縦の関係がまるでなってなかったし、ふたりが被るシーンがあまりにも多かった。
パレホは遠慮がちのプレーが目立ったし、バネガはパスに精度を欠いた。
スルーパスを出しても、強すぎたり、ここからのチャンスはひとつもなかった。
ロングパスを出しても、効果的なシーンはなかったし、カットされることがしばしば。
これでは、いい攻撃に繋げることはできない。
トップの枚数が足りないから2トップって選択もできなかっただろうし、時間が経過してエメリが取った策は、P・アルカセルを投入すること。
その前にジョナスは入れてるんだが、この男も下がってのプレーが目立って、ミドルを狙うのが精一杯。
層のう薄さを露呈した形になって、マドリーがリードされた状況から豪華な攻撃陣を送り出して逆転したの大違い。
これで優勝を狙うってのは到底無理な話。
ここでの敗戦で、きっちり今後の目標が定まった。
3位を死守し、来シーズンのCLのストレートインを確保すること。
そう考えたら、この敗戦もそこまでの痛手ではないし、次節からきっちりこれまでの戦い方を思い出せばいいだけ。
ソルダードも戻ってくるし、攻撃で困ることはないだろう。
ただ、フェグリが負傷で交代したのは気になる。
この男が、今のバレンシアの期待だし、流れを変えれるプレーもしてくれるから、もし長期の離脱ってことになると、かなりの戦力ダウンに。
グアルダードを獲得するなんて話も持ち上がってるし、攻撃陣に厚みを持たせることは大歓迎。
アドゥリスが前半の決めれるシーンで2点奪ってれば、こんな展開にもならなかったんだが、これもサッカーってスポーツ。
コパ・デル・レイでのレバンテでのデルビーでここ数試合の鬱憤を晴らしてくれることを願う。
ラ・レアルは、そこまでいいサッカーが展開できてたわけでもなかった。
バレンシアの不甲斐なさに助けられた部分も大きい。
バイタルエリアでやられても、そこから最後の崩しにかかる部分で、バレンシアはひとつもいいパス、クロスがなかったし、C・ブラボが慌てるシーンはほとんどなかった。
攻撃でも、グリーズマンのシュートがディフェンスの足に当たって、いいループにんあって決まったもので運も味方してくれた。
運も実力のうちって言うし、これはこれでよかったんだろう。
その点を決めたグリーズマン、昨シーズン見た時から、守備での貢献が大きく成長してる。
攻撃時に目立つことはわかってたが、サイドでの守備の貢献があったから、バレンシアの右サイドの攻撃を封じることができた。
ブルーノがオーバーラップできなかったのは、この男がしっかり守備をしたから。
今のラ・レアルの希望はこの男だし、これに、途中出場のベラあたりが、うまく機能してくれば、スピードに乗った攻撃ができるはず。
この攻撃陣をエルストンドがコントロールするようなチームになれば、もっと上を目指せるチームになる。

 
スコア
0-1
<得点者> 
R・ソシエダ   グリーズマン                

~愛丸's MVP~
グリーズマン(攻撃でここまでやれることは理解していたが、守備での貢献がかなり上達してるるとは思わなかった。仕掛けるタイミングもいいし、もっといいFWがいてくれたら、アシストでも目立つ選手になるはず)

マンチェスターU-ボルトン

2012-01-17 15:39:16 | プレミアリーグ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
プレミアで2連敗を喫したユナイテッド。
それでも、首位のシティとは3P差。
スパーズが下から猛追してきてるが、下を気にするのではなく、ユナイテッドはあくまでも上を狙うチーム。
先週末のFA杯でのダービーではシティをアウエーで退けてるし、年末年始の悪夢からは立ち直っただろう。
ここからユナイテッドの本気が見られそう。
ボルトンは、守備の要のケイヒルがチェルシーへの移籍が秒読み段階。
この男を失ってしまうと、これからがかなり不安に。
18位と降格圏をさまよってるし、ここから上昇するには大きなきっかけが必要。
ユナイテッドにこの地で勝つことができれば、そのきっかけになりそうだが・・・。

ユナイテッドが大きなことをやってのけた。
試合でどうのってことではなく、なんと、スコールズが現役復帰。
それでいて、この試合、セントラルMFで先発出場。
こんなことを誰が予想しただろうか。
スコールズが抜けて、このポジションの第一人者を見つけることができず、苦労する試合が多く、その打開策として、当の本人を復帰させる。
サー・アレックスぐらいしか、こんなことを想像する人間はいないだろう。
そのスコールズが、この試合の先制点をゲット。
持ってる人間はやることもでかい。
この前半のATでの得点が、どれだけユナイテッドに勇気を与えたことか。
この前までに、ルーニーがPKを外したりと、嫌な流れになってたところで、復帰初戦で点を決めてしまった。
改めて、この男の偉大さを知らしめる結果に。
やっぱり、中盤でこの男がゲームをコントロールすると、形になるし、これに答えるように周囲の動きもよかった。
ナニだけはいまいちだったが、ルーニー、ウェルベックの2トップも、右のバレンシアも、中盤センターでコンビを組んだキャリックも昨シーズンの輝きを取り戻した。
キャリックにいたっては、ダメ押しになる3点目のミドルを決め、これが今シーズンの2点目。
こういうプレーができる選手なんだし、もっともっとシュートを狙っていっていいはず。
スコールズの復帰で、いろんな意味で、肩の荷が降りたのか、おもいっきりのいいプレーが目立った。
ユナイテッドは、スコールズの復帰というビッグニュースだけでなく、FA杯でシティを打ち破ったってことも自信に繋がってるはず。
この地で完膚なきまでに叩きのめされたあの悪夢を、とりあえず振り払うことができたわけで、これが好結果に繋がらないわけがない。
ボルトンの肉弾戦にもうまく対応できてたし、リオにも何か輝くものが見られた。
ニューカッスル戦ではやられっぱなしだったが、この試合ではオーバーラップまで繰り出すだけの余裕もあった。
シーズンが始まった当初は、これぐらいのサッカーを簡単にやってのけてたチームだし、ここからシティを追う体制が整ったと言っていいだろう。
この試合を見る限り、やっぱりセントラルMFの補強ができなかったことが、この現状に繋がってるわけで、最高の冬の補強ができたってことか。
ボルトンは、うまく立ち回ることができてたんだが、前半をゼロで乗り切れなかった段階でどこか気が抜けてしまったか。
ケイヒルを欠いたDF陣は、もっと脆くなると思ったが、PKを与えながらも踏ん張って、このままいけるかに思われた。
ボグダンも当たってたし、力が劣るチームのGKが当たりに当たって無失点で切り抜けるって試合を何度も見てきたから、この試合もそうなりそうな予感がした。
ただ、ユナイテッドにはスコールズが復帰しており、流れがかなりユナイテッド寄りに。
前節までに対戦してれば、勝ち点を奪えたかもしれんが、ちょっと運がなかったか。
それにしても、ボルトンはどうしてK・デイビスを起用しなかったのか。
ユナイテッドDF陣にとったら、エンゴグよりもK・デイビスの方がやりにくかったはず。
リオがフィジカルでの勝負に弱さを見せてたし、しっかりスカウティングができてれば、ここは間違いなくK・デイビスを起用したはず。
エンゴグの持ってるものは計り知れないかもしれんが、リバプール時代からしても、そうそう花咲くとは思えない。
足元の技術は高いものがあるが、ゴール前での仕事ってことに関しては並みのFW以下。
K・デイビスに当てて、M・デイビスだったり、ムアンバ、サイドからイーグルスあたりが、このこぼれを狙うって攻撃がボルトンの持ち味なはず。
守備での要を失い、攻撃でも形を崩してしまったら、このままFLCに真っ逆さまってことに・・・。
ボルトンらしいサッカーもプレミアには必要だと思う。

 
スコア
3-0
<得点者> 
マンチェスターU   スコールズ、ウェルベック、キャリック                

~愛丸's MVP~
スコールズ(ユナイテッドの攻撃に幅と奥行をもたらしてくれる選手。やっぱり、この男の穴を埋めるのは本人しかいなかったってことか。それにしても先制点を奪うあたり、持ってる男は何かが違う。この点で完全にユナイテッドは乗った)

チェルシー-サンダーランド

2012-01-17 13:56:44 | プレミアリーグ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
年末はかなり不安定な戦いが続いたチェルシー。
マンチェスターの2チームだけでなく、ロンドンのライバルスパーズにも離されての4位。
下のアーセナル、リバプールとも1試合の結果でひっくり返る状況だし、ここからは全ての試合が大事になってくる。
ホームでの試合は、相手がどこであれ落とすわけにはいかない。
サンダーランドはシティに土をつけたり、M・オニール体制になって絶好調。
ここまで監督が変わっただけで、結果が伴うってもそう多くあることではない。
諦めない力を全面に押し出し、10位まで順位を上げてきたから、その勢いに乗って、ここでも勝ち点3を狙うサッカーを展開してくれるはず。

チェルシーはラッキーゴールを最後まで守り抜いて、泥臭く勝ち点3をゲット。
形はどうであれ、勝ち点3に変わりはないんだし、今はこれで十分だろう。
ラッキーゴールとは言え、それはランパードだけのことであって、右からのクロスをジャンピングボレーで合わせたF・トーレスはさすがだった。
これがクロスバーに当たって、そのこぼれが立ってたランパードに当たって入ったもの。
このF・トーレスのシュートなんかを見てると、この男はだいぶ状態が良くなってきてそう。
ドリブルでの突破にもキレが感じれたし、ようやく、この地で本来の姿を披露できるようになった。
まだまだスペースを与えられて、周囲との連携が取れてくれば、まだ輝けるはず。
いろんな人間が、この男の復活を望んでるだろうし、ヴィラス・ボアスもこの男を中心にしたチームを作ってもいいはず。
そうなると、マタは欠かせない選手。
同じスペイン人だし、この男のコンビってのはなかなか光るものがあった。
ただ、ランパードが前へ前へきてしまったら、F・トーレスが使いたいスペースが消されてしまい、ここは、まずはF・トーレスありきでプレーしないと。
あの得点シーンではF・トーレスがファーに流れたところを、中に詰めてきてのゴールだったし、こういう連携は問題ない。
中盤、もしくはサイドの選手がボールを持ったとき、F・トーレスの動きに合わせて、周囲が連動できれば、また違った攻撃が展開されるはず。
ここで問題が、中盤でパスを出せる選手がいないってこと。
エッシェンが戻ってきたが、この男もランパードに近いタイプだし、R・メイレレスもいいパサータイプではない。
こうなったら、いち早くマクイクランをインサイドハーフで起用し、ここから攻撃kを組み立てるサッカーってのもありかも。
それか、マタをトップ下に置く4-2-3-1。
リバプール時代、F・トーレスが最も輝きたのがこれだし、今のF・トーレスだったら、期待に応えてくれるはず。
この試合、アンカーのロメウの気の効いたプレーが目立った。
前線に顔を出すこともなく、周囲の動きをしっかり把握し、バランスを取るプレーに終始。
この男の安定感があるから、インサイドハーフのふたりは攻撃に専念できてるし、ここまで早くチームにフィットするとは思わなかった。
ミケルを完全にベンチに追いやったし、これからの成長が期待される。
どんな形であれ、チェルシーは、勝ち点3を積み上げていくしかない。
サンダーランドは、不運な形での失点1つだったが、チェルシーのゴールをこじ開けれなかった。
決定機の数はチェルシーよりも多かったし、これのどれかひとつが決まってたら、勝ち点を持ち帰れたんだが・・・。
一番決定機を不意にしたのが、左サイドのマクリーン。
いい形で中に入ってきて、フィニッシュに絡むシーンがちらほら。
S・ラーションの突破からのクロスが、ここに通ったが、うまく左足に合わせられず枠を捉えず、オフサイドなしで裏に抜け出してもコントロールが雑になってシュートまだ持ち込めず。
このどちらのプレーも1点ものだった。
ベントナーにもウィッカムからのスルーパスに抜け出しフィニッシュまで行けどもボールはクロスバーの上。
サンダーランドはいい形を作ってもフィニッシャーに問題が。
うまく守れてたし、またしても終了間際に諦めない気持ちで攻め込んでも点には繋がらなかった。
セセニョン、S・ラーションには個人技があり、マクリーンも左サイドからの仕掛けってことではいいものがある。
この武器を最大限に活かし、中で決定的な仕事をしてくれる選手の層が増してくれば、EL圏も狙えるチームに。

 
スコア
1-0
<得点者> 
チェルシー   ランパード                

~愛丸's MVP~
ロメウ(まだまだ若い選手だが、ベテランみたいな振る舞いでチームをうまくコントロール。攻め上がるシーンは皆無で、まずはバランスを取ることに専念。これから経験を積んでいって、ここから攻撃の起点になるようなパスを身につければ大化けするかも)

ACミラン-インテル

2012-01-17 10:01:10 | セリエA
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
前半戦最終節に組まれたミラノ・デルビー。
折り返し前ってことで、このデルビーも盛り上がるのは間違いない。
ただ、インテルホームでのデルビーは11~12シーズンの最終戦ってことで、ここで優勝が決まるって感じのデルビーになってもらいたいものだ。
ミランは、12戦負けなしで、このデルビーに挑む。
好調ユーベを押しのけ現在首位。
ここでインテルを突き放したいだろう。
負けじとインテルも5連勝中で、勢いならミランに負けてない。
勝ち点差が8Pあるが、ここで勝つことができれば、まだまだスクデット争いに加わることができる。
もし負けてしまったら・・・。

最高のデルビーになった。
最小得点差ではあったが、中身はかなり濃いものに。
両チームのいいところが存分に出た試合。
ミランは、絶好調ズラタンを中心に、パトがパートナーを勤め、トレクァルティスタにエマニエルソンと前節結果を残した布陣。
本来なら、アクイラーニをインサイドハーフに置いて、ケビン・プリンスをトレクァルティスタに配置したいんだろうが、アクイラーニがケガ。
ただ、前節、これでもいい形は作れてたし、なにはともあれ、ズラタンがなんとかしてくれる。
それが、この試合はインテルのDF陣相手にかなり苦労した。
これまでとは相手も違うし、相手が醸し出す魂も全く違っただろう。
こうなったら、最近、よく下がってパスを配給する仕事もこなせるようになってきたし、この大事な試合でも、そのプレーっても見たかった。
ルッシオなら、サムエルなら、ズラタンが下がったら、これについていくはずだし、そうなると、前にスペースが生まれる。
ここにパトなり、エマニエルソンなりが進入できれば、もっとチャンスは増えたはず。
この前を追い抜いて飛び出すってプレーは、どう考えてもケビン・プリンスの方が上。
ズラタンが下がってプレーすることをやらなかったのは、ここに問題があったからかもしれん。
ズラタンが自分でレテをって気持ちが強くなり、そうなると、どうしても、前線に張り付いてしまう。
インテルのあの屈強なCB陣は、力勝負ならなんとか太刀打ちできるし、もうひと工夫が欲しかった。
点が奪えなかったのはここが原因かも。
1点を追う展開になり、ホビーニョをトレクァルティスタに、セードルフをインサイドハーフに、スタミナが切れたパトをエル・シャラーウィに交代させたが、これでも、点を奪うことはできなかった。
最後までミランがやるサッカーを変えず、ここで、違ったテイストのピッポでもトップに投入できれば、また違った展開も見れたかも。
インテルの守備がすこぶるよかったし、これを崩すなら、違う試みが必要だった。
アッレグリにはそこまでの勇気がなかったか。
デルビーという舞台だし、いつものサッカーに徹することが勝利の条件だったかもしれんが、おもいきった采配ってもの見たかった気が・・・。
ミランは、この敗戦がどう影響するかわからないが、次節が勝負なのは間違いない。
インテルは組織と選手層でミランの上を行った。
勢いでもミランより上だったことを証明してみせたし、遅れてしまったが、このデルビーの勝利で正式にスクデット争いに名乗りを上げた。
ようやく、ラニエリのサッカーってのが形になり、実を結んだのがこのデルビー。
これまで中盤をロンボの形にした4-4-2だったが、現在は、アルバレスが自由に動きも基本は中盤フラットな4-4-2。
これが今のインテルにはしっくりきてる。
攻守のバランスが取れてるし、2トップのコンビも試合を重ねる事に成熟してきてる。
持ってる駒も豊富だし、攻撃的にも守備的にも振舞うことができる。
カウンターからいい形で点を奪い、これを守るためにキブを投入し、長友を一列前に上げる布陣で、1点を守りきった。
それにしても、今のインテルを支えてるのはCBのコンビも去ることながら、中盤の両サイドの選手の活躍。
左のアルバレスは攻撃でリズムを変えることができるし、あとはティロの精度が上がってくれれば、もっとレベルの高い選手になれる。
右はまだまだ衰えを知らないサネッティが健在。
マイコンとの関係、高い守備意識と技術、ここってシーンでの取られないドリブル。
点に繋がったシーンでは、サネッティのドリブルからの左への展開があったから。
それに長友もいい働きを披露。
SB時にはオーバーラップから切れ込んで惜しいミドルを放ち、中盤に入ってからもDF陣をうまくかわしてアッビアーティの正面ではあったが、あわやのシーンを作った。
守備では90分貢献できてたし、今、この男は日本の誇り。
インテルはこの勝利で6連勝で、これからカンピオナートをかなり盛り上げてくれる存在になる。
この流れの中で、ユーベと対戦したいだろう。

 
スコア
0-1
<得点者> 
インテル   D・ミリート                

~愛丸's MVP~
サネッティ(このデルビーを知り尽くした男が、最高の仕事をやってのけた。守備では完璧に中盤でミランの攻撃を封じたし、攻撃では点に繋がるあのパス。アバーテの対応もいまいちだったが、触れないところでバウンドさせたのが狙いだったら、もうこの男には頭が上がらない)

マジョルカ-R・マドリー

2012-01-16 21:34:24 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/16(月)       

愛丸’s チェック
ここまで勝ち点19Pで14位のマジョルカ。
今のチーム状況を考えたら、この順位も妥当か。
大きな上積みを見込めるわけでもないし、このチームでうまく立ち回るしかない。
J・カパロスをもってしたら、うまくチームを作ってくれるだろうし、降格ってことは考えづらい。
ただ、この先どうなるかわからないし、相手がマドリーとは言え、カーサではなんとか勝ち点1でも奪いたい。
マドリーは、この試合と、コパ・デル・レイでのクラシコ、どちらに比重を置いてくるか。
コパ・デル・レイはまだQFだが、相手がバルサだし、抜いて戦うわけにもいかない。
フエラでの試合とは言え、マジョルカレベルが相手だと、そう難しい試合にはならないだろうし、やっぱりバルサとの一戦を重視してくるか。

マジョルカは2ラインがコンパクトに保たれ、統率の取れた守備で、かなりマドリーを苦しめることができた。
それでいて、マドリーの上をいくカウンターで、チャンスも何度も作ることができた。
ショートCKから、マドリーの隙をついて先制点を奪い、そのリードをある程度守ることができたのは評価に値する。
このサッカーを90分やりきることができれば、万々歳の結果だったんだが、リーガで首位をひた走るチームはそう簡単に勝たせてくれなかった。
エンパテでも御の字の結果だっただろうから、J・カパロスが追いつかれても守備に重点を置いた交代は間違いではなかった。
ただ、このサッカーの上を行ったのがマドリー。
あれだけの攻撃陣を送りこみ、これに耐えろってのが無理な話。
エジルさえ、うまく捕まえることができれば、あの失点も生まれなかったんだが、口では簡単に言えても、さすがにそうは問屋が下ろさない。
やるべきことはしっかりできてたし、この戦いである程度の自信はついたはず。
まだまだ順位も上がってくるだろうし、ここでの戦いで得たものを次節からも出してもらいたい。
それができるチームだと確信する。
この試合、中盤以降の守備もよかったんだが、カウンターになっての、ビクトルとヘメドの活躍も目立った。
そうスピードのある選手ではないんだが、ボールを受ける際のコース取り、ドリブルの仕方、これでマドリーの守備陣を慌てさせることができた。
あのボールを運び技術があるから、スピードがこれに伴ってきたら、鬼に金棒なんだが、さすがに全てがうまく行くことはなかった。
後半、期待のオグンミジが投入されたが、この男が目立つシーンはなかった。
スピードは明らかにこっちの方があるし、これから、ヘメド、ビクトルのどちらかとのコンビってなれば、このカウンターも威力を増しそう。
パスの供給ってことを考えたら家長がいいパーツになりそうな気もするが、果たしてどうなるか・・・。
マドリーは、難しい試合をきっちりものにした。
エンパテでもおかしくない展開だったが、よく逆転したものだ。
いつもの4-2-3-1でのスタートだったが、点を奪いにいく際には、3バックにして、惜しげもなく攻撃陣を投入してきた。
まず最初にカジェホンは下げられるかと思われたが、この男を残して正解。
モウは、あの逆転ゴールを予感してたかのような交代劇だったし、今シーズンのマドリーは一味違う。
サイドにエジルを回してもいいし、イグアインでのベンゼマでのサイドはこなせる。
それを、右にはカジェホンを起用し続け、この結果を生んだ。
こういう運も味方に付けたような勝ち方ができてると、このままの順位でフィニッシュしそうな感じがプンプン。
ただ、全てを手放しで喜べる勝利でもない。
途中交代のカカは、やっぱりエジルとの共存は難しことを証明してしまったし、カウンター時の守備も疎か。
それにC・ロナウドが不調の試合ではチャンスの数も激減してしまう。
前半は、ベンゼマもほとんど仕事ができてないし、明らかに、チーム全体がこの試合に集中してなかった。
ハーフタイムに修正できたからよかったが、まだまだバルサみたいな完璧な強さってのは伝わってこない。
それでもしっかり勝ち点3を奪い、いい形でコパ・デル・レイでのクラシコに挑めるのは確か。
こないだのクラシコではまたしても完敗を喫してしまったし、早いうちに借りは返したいはず。
果たしてモウはどんな布陣でバルサに挑むのか。
リーガで首位はマドリーだってことを見せつけるようなクラシコになってもらいたい。

 
スコア
1-2
<得点者> 
マジョルカ   ヘメト
R・マドリー  イグアイン、カジェホン                

~愛丸's MVP~
エジル(調子を落としてる感じではあったが、こういう試合で結果をい残せるのはこの男。あれだけ完璧に組織された2ラインを打ち破ったのは、この男の動きがあったからこそで、エンパテに追いついたあのアウトでのスルーはお見事だった)

レッチェ-ユベントス

2012-01-12 12:01:21 | セリエA
観戦日 1/12(木)       

愛丸’s チェック
未だホームで勝利のない最下位レッチェ。
ドローも1つしかなく、さすがにここで勝ち点を稼げないと、この順位も納得できる。
ミランとの一戦を見たが、前半で3点のリードを奪いながら逆転負けを喫したりと、守備が不安定。
コズミが就任し、まずは、ここを強化するだろうが、この戦力でどこまで戦うことができるか。
コズミがユーベに相性がいいってことだけが救いか。
ユーベは、無敗を続けてはいるが、順位ではミランに抜かれての2位。
どうもアウエーでのドローが多過ぎる。
負けないってことは素晴らしいことなんだが、勝ちきれないってことは問題。
攻撃的なサッカーを指標してるコンテだし、もっともっと点を取りにいくサッカーを展開してもいいはず。

レッチェは、この試合、守備で崩れることはなかったんだが、今度は攻撃が最後まで不発。
チャンスらしいチャンスも作れなかった。
個人で持ち込んでのティロってシーンはあったが、サイドを攻略したり、いいスルーパスが出たりとチームとしての崩しは皆無。
ユーベがそれをやらせなかったのかもしれんが、ミラン戦を見てると、もっとアグレッシブに攻撃できてたような・・・。
ジャコマッツィが、中盤でタクトを振るう場面がそもそも少なかったし、レッチェはここからの展開が全て。
チームの核となるべき存在の選手が仕事ができないと、攻撃は機能しない。
前半のうちに投入されたオリベイラも古巣相手に何かやってやろうという意気込みはあっただろうが、どうもポジションが下すぎる。
2トップの近くでプレーできれば、厚みも出てくるし、中に集中させてサイドを使うことも可能。
どうにもレッチェはポジションに固定されすぎ。
後半、選手交代の都合でクアドラードが左でプレーしてたが、これを前半のうちにもうまくポジションチェンジができるようだったら、ユーベも守りにくくなったはず。
こういう工夫をコズミが求めてない感じだし、とにかく、システムを崩さず現実的に守備をすることを念頭に置いて戦ってる感じ。
ここまで点は取れても、それを守りきれないってパターンが多かったから、新しく就任したコズミにしてみたら、守備を安定させることをまず先にやるのはわかるが、この試合のユーベだったら、もっと積極的に攻撃を仕掛けてもよかった。
ここまで勝ち点は奪えなかったが、点は取れてたわけで、そのいい部分だけをここで披露できてたら、また違った展開になったかも。
相手がユーベだし、そう思い切ったプレーができないのもわかるが、相手が強豪なだけに失うものはないはず。
その気持ちをティフォージにも見せてもらいたかった。
今節の結果がどうなってるかわからないが、19位チェゼーナ、18位ノバーラとは勝ち点の差は3Pしかないし、ひとつの勝利で上には行ける。
早く降格圏から脱したいだろうが、まだまだそれは難しそう。
ユーベは、ケガのボリエッロをこの冬に獲得したことで、ユベンティーノがこれに猛反発。
それを揶揄するかのような横断幕を掲げ、このおかげでこの試合のスタートが遅くなってしまった。
あれだけのFW陣を擁し、なおかつバンディエーラであるアレを起用せず、今シーズンでの契約解除も通告。
そんな中でのプリマプンタの獲得は納得できないんだろう。
だからと言って、試合に影響を及ぼすようなことをティフォージがしてはいけない。
こういうことで、ユーベ自体が混乱してしまったら、スクデットってこともミランに及ばないことになってしまいそう。
その影響だったかどうかはわからないが、この試合、最下位のチーム相手にいいところをほとんど見せれなかった。
よかったのは勝ち点3が取れたってことぐらい。
ピルロにもミスは目立ったし、ペペは消えた時間が多過ぎ。
ヴチニッチもいつもパフォーマンスからほど遠かったし、マルキージオもあのダイナミズムさがなかった。
これでは破壊力のある攻撃は展開できない。
リヒトシュタイナーのあの攻撃力も成りを潜め、挙句の果て、コンテは最後のデ・チェーリエを投入し、5バックでこの試合を終えようとした。
結果を重視するイタリアだし、これはこれでいいんだろうが、コンテは4-2-4という攻撃的な布陣でセリエに風穴を開けるような監督ではなかったのか。
現実主義的なサッカーだし、1点を奪った段階で、攻撃よりも守備に重点を置いて戦ってた。
ウインターブレイク明けの初戦で、気持ち的な問題もあったかもしれんが、ユーベがミランの上を行ってスクデットを獲得するには、今までのイタリア的なサッカーから脱却しないと。
シーズンの始めはそれができてたし、また新たにそれを思い出してもらいたい。

 
スコア
0-1
<得点者> 
ユベントス   マトリ                

~愛丸's MVP~
マトリ(クアリアレッラの不慮の故障で急な出番になったが、それでも、ここってシーンを逃さず点が取れたのはさすが。この男がしっかりエースとしてやれるのに、どうして先発じゃなかったのか、ボリエッロを獲得するのかユーベの内部が謎)