愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アメリカ-ブラジル(コンフェデレーション杯 ファイナル)

2009-06-29 08:16:06 | 各国代表戦
観戦日 6/29(月)       

愛丸’s チェック
アメリカは奇跡のGL突破後、セミ・ファイナルではあの無敵艦隊を完璧なサッカーで撃沈。
今、勢いに乗ってる。
このままの状態で、王者ブラジルも葬り去りたいところ。
ただ、そんな簡単に勝てるほどの相手ではない。
勢いだけで、いけるとも思えず、失点をしないような超守備的サッカーからのカウンターで活路を見出したい。
ブラジルはスペインの二の舞にならないこと。
自慢の攻撃力を存分に発揮できれば、難しい相手ではない。
GLでは全く相手にせず、勝利したわけで、あのままのイメージでやればいいだけ。
ただ、あのスペインに勝ってきたアメリカなんて変な想像をしたりなんかりすると・・・。
南アの守備にかなり苦しんだセミ・ファイナルを見ると、あの展開も予想されなくもないが、さすがに同じつてを二度も踏まないだろう。

アメリカは理想的な展開に持ち込むことができた。
あのブラジルの攻撃をしっかり押さえ込み、中央をなかなか突破させず。
サイドを崩されるのは仕方ないとばかりに、中だけはしっかり守り抜いた。
その状況で、少ないチャンスをしっかりものにし、前半で2点のリード。
誰が、こんな展開を予想しただろうか。
2点目なんかは圧巻だった。
これぞカウンターというお手本のように、C・デイビス、ドノバンのふたりで点を取った。
少ないタッチ数、正確なパス、それと最後はドノバンの見事な個人技。
完璧としか言いようがなかった。
最後のドノバンのあのトラップでラミレスをかわしたシーンなんかはまさに世界レベル。
シュートも落ち着いてたし、この2点目でアメリカが世界でなを轟かせる日がきたと確信させられたが・・・。
ただ、ブラジルが黙ってはなかった。
後半の立ち上がりに、L・ファビアーノの見事な反転からのシュートが決まり、これで1点差。
ここからアメリカはさらに防戦一方に。
攻めの糸口すら見つけられない展開に。
そんな中、カカのヘディングシュートは明らかにゴールラインを割ったにも関わらず、ノーゴールと、ジャッジが味方についてくれた。
こういう判定があると、そのままアメリカがいってしまいそうな展開ではあったが、それが・・・。
王者はそれでも王者だった。
スペインを封じ込めれたのは、最後までスペインが中での攻撃を選択し、なおかつパスで崩そうとしてしまってたからで、このブラジルみたいに個人での仕掛けが少なかったから。
個人能力で劣るチームには個人技で勝負。
ブラジルのこの姿勢にアメリカが我慢できなかった。
最終局面を個人で突破され、中に人数を裂かれると、アメリカのあの固いDF陣もどうしようもなかった。
最後はCKからルッシオに逆転ゴールを叩き込まれ、ジ・エンド。
ただ、この大会、アメリカが得たものはそうとう大きかったはず。
ブラジルは2点のビハインドももろともせず、後半に3得点を挙げて、見事な逆転勝利。
ブラジルの強さがまざまざと浮き彫りになった。
あれだけ、前半押さえ込まれ、慌てそうな展開に陥りそうなところを、ブラジルの9番が9番らしい仕事でチームを救った。
前半のL・ファビアーノを見てると、またブラジル国内で批判を浴びそうなできだったが、後半に復活。
これでホナウド、アドリアーノの復帰待望論もちょっと落ち着くだろう。
今シーズンをどのように過ごすかはわからないが、本大会もこの男が9番をつけてるはず。
カカ、ホビーニョもいい仕掛けを展開できてたし、マイコンも相変らずのプレーを披露。
ラミレスにはちょっと疲労が伺えたが、この男の発見は今大会の収穫。
それと、またまたドゥンガの見事な選手交代。
このラミレスに見切りをつけ、エラーノを投入。
このエラーノのCKが逆転ゴールを生んだ。
負けられないトーナメントになって、2試合続けて、交代選手が結果を出したブラジル。
前回大会みたいに、カルテット・マジコなる夢物語がない、現実的なセレソンがここに誕生した。
ドゥンガのサッカーは世界制覇に近いサッカーなのかもしれん。
魅せれる選手もしっかりいるし、ヨーロッパでの大会ではないってことを考えると、6度目の世界制覇ってことも。
このコンフェデで、ブラジル-スペインを見てみたかったが、それは本大会までの楽しみにとっておこう。

スコア 2-3

<得点者> 
アメリカ   デンプシー、ドノバン
ブラジル   L・ファビアーノ×2、ルッシオ
~愛丸's MVP~
L・ファビアーノ(これぞ、セレソンの9番。欲しい状況でしっかり点を決めてみせた。あの1点目の振り向きざまのシュートはなかなかのもの。あれで勢いがついた)

エストゥディアンテス-デフェンソール(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-27 17:37:57 | その他
観戦日 6/27(土)       

愛丸’s チェック
デフェンソールカーサでは0-1とフエラのエストゥディアンテスが勝利。
フエラでの勝ちはかなりでかい。
40年ほど昔、エステゥディアンテスはこのリベルタを3連覇したことがあるらしい。
それ以来の優勝が狙えるチームにある。
しっかりした組織とベロンを中心にしたアルゼンチンらしいサッカー。
ブラジル勢が目立ってる今年のリベルタだが、ここは意地を見せてもらいたい。
シメオネが監督をやってた時代よりはこじんまりしてる感はあるが、その分、チームとしてのまとまりはある。
守備で魅せつつ、取るところで取る。
これがエストゥディアンテスのサッカー。
デフェンソールはまだリベルタでこのベスト8の壁を破ったことがない。
1legもカーサで落としてるし、厳しい戦いになることは間違いない。
必ず点が必要で、1点ではエンパテ止まり。
ここは2点以上を狙うアグレッシブなサッカーを展開してもらいたい。

エストゥディアンテスがカーサでしっかりしたサッカーを展開して、デフェンソールを寄せ付けず、ベスト4進出。
ここまで格の違いを見せ付けるとは。
得点こそ1点だったが、この試合でのエストゥディアンテスは1点あれば十分だった。
最終ライン、GKが慌てるシーンがほとんどなかった。
中盤からのしっかりした守備で、デフェンソールに攻撃の糸口さえつかませなかった。
ボールフォルダーにしっかりマークにつき、パスをもらう相手もしっかり見てる。
たとえ通されても、ふたりがついていき、ボールを奪う。
これが高い位置で成功すると、一気にカウンターに。
エストゥディアンテスはポジティブ、ネガティブのトランディションがすばらしく早い。
これを展開されると、相手はどうにもできない。
攻めに転じてても、ここでボールを取られたら、カウンターを食らうって思い、攻撃が中途半端だし、ボールを奪って、ここからって思っても、もうDFの形が出来上がってる。
ここまでしっかりしたサッカーをするチームはそうはいない。
選手の疲労も気になるサッカーだが、ここではそう厳しい展開にはなってなかった。
時間が進み、1legの立役者デサパトが足をつってるシーンはあったが、これぐらい。
よくこのサッカーで90分戦えるものだ。
それだけ、しっかりした練習と、フィジカルコンディションがあるんだろう。
この試合、目立ってたのが、ベロンではなく、ここでコンビを組むブラーニャ。
この男の守備力がベロンを自由にすることができるし、DFラインにも負担をかけない。
ただ、守備だけに重点を置いてるのではなく、ここってところでラストパスも出せる。
点にはならなかったが、ベニテスに出したボール奪取してのパスは最高のプレーだった。
ベロンとのコンビもいいし、このふたりがしっかり試合に出てくれれば、エストゥディアンテスはファイナルに進出できる。
後は、ガストンも戻ってきたし、前線に起点もできる。
ブラジル、ブラジルって言われてる、今年のリベルタで、なんとかアルゼンチンの意地を見せてもらいたい。
デフェンソールはやっぱりベスト8の壁を打ち破れなかった。
これでよくボカに勝ったもんだ。
どう考えても、ボカがエストゥディアンテスよりも戦いづらかったはずだが・・・。
カーサでもフエラでも何もできなかった。
ナシオナルがウルグアイ最強なわけで、もっとナシオナルを脅かすようなチームになんないと、このリベルタでは上位を狙えない。
QFの2試合を見たが、そう見るべき選手もいないし、ここが限界って感じが受けた。
これなら、ボカがしっかり勝ってくれてればよかったのに・・・。
こういう番狂わせがあってこそのリベルタなんだが、番狂わせをやってのけたら、そこで満足せず、もっと上を狙ってもらいたかった。
LDUキトを見習って。
1回だけ、絶好機が訪れたが、これはエストゥディアンテスの魂のディフェンスに阻まれた。
ここで点が入らなかった段階でジ・エンド。
また来シーズン、このベスト8の壁に挑戦してもらいたい。
そのためには国内でナシオナルを打ち破ること。

スコア 1-0

<得点者> 
エストゥディアンテス  ベニテス
~愛丸's MVP~
ブラーニャ(かなり運動量豊富で、気の利いたボランチ。ベロンのパートナーにはもってこいの選手。もっと若かったら、マラドーナも目を付けたはず)

ナシオナル-パウメイラス(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-27 15:10:34 | その他
観戦日 6/27(土)       

愛丸’s チェック
パウメイラスカーサでは1-1のエンパテ。
この試合、パウメイラスが1-0で勝っててもおかしくなかった。
それをナシオナルの新星が見事なエンパテに追いつく貴重なアウエーゴールをゲット。
この1点が両チームにどう影響してくるか。
ナシオナルはセンテナリオで点を与えさえしなければいい。
エンパテ・ア・セロなら、SFに進出が決まる。
ブラジルの名門をセロにってそう簡単なことではないが、センテナリオのサポーターの後押しがあれば。
パウメイラスはもうなりふりかまわず点を取らないと。
D・ソウザ、ケイリソンの2トップは万全の状態なら破壊力は底知れないものがある。
ただ、期待のケイリソンがカンピオナットで不調みたいで、ここでもその状態のままだったら・・・。
周りの選手たちがだれだけやれるか、ルッシェンブルゴの采配にも興味がある。

センテナリオが興奮の坩堝と化した。
もうナシオナルのサポーターは胃が痛くなるような展開だっただろう。
立ち上がりから、守備に重点を置くサッカーで、パウメイラスの攻撃をシャットアウト。
中盤の3人とDF陣、GKも合わせて、最後まで集中して守りきった。
この守備はそう簡単に崩せるものではない。
あのパウメイラスの自慢のアタッカー陣が何もやらせてもらえなかった。
ここにボールを収めることもできず、パウメイラスはミドルを多く放つ結果に。
これが狙いだったんだろう。
ときには厳しいマークも披露し、D・ソウザなんかはかなりイライラしたご様子。
ほんと、ナシオナルの思う壺。
期待のケイリソンにはワンプレーだけしかやらせなかったし、後半は消えたままだった。
こういう組織だった守備がベースにあるチームは強い。
中盤の選手たちもさぼることなく90分動きまわったし、チームでつかんだエンパテ・ア・セロだった。
攻撃は常時3人。
メディナ、ビスカイサク、ロデイロにゆだねるだけ。
ラテラルがオーバーラップすることもなかったし、3列目が追い越すような動きもなかった。
この3人での攻撃だけってわかってても、なかなか破壊力のあるところは見せれたし、しっかり役割もあって、おもしろいものは見れた。
後半はビスカイサクに代わって、1legのヒーローガルシアがピッチに。
このガルシアが決定的なチャンスを作るも、惜しくもシュートは枠を外れてしまう。
ここで決めてれば、またまたヒーローになれたのに・・・。
ただ、このシュートに持ち込むまでのドリブルなんか見事。
スピードもあったし、シュートのテクニックもまずまず。
この男に今後注目していってもいいかも。
このパフォーマンスでSFも戦うことができれば、ファイナルへの夢も。
相手はアルゼンチンかウルグアイのチーム。
ブラジル勢とはファイナルで当たるわけで、ここを突破したのはかなり大きい。
ここまで盛り上がったセンテナリオの雰囲気がまた味わうことができる。
偉大な緑のチームは、どうもちぐはぐなまま、ここQFで姿を消すことに。
サンパウロ、第3のチームと言われるのを、このリベルタ制覇で終わりにしたかったんだろうが・・・。
とにかく、自慢の攻撃陣が押さえ込まれたときの策がなんとも・・・。
ただ、FW登録の選手を放り込めばってわけではない。
中央に攻撃がかたより、これではどうしようもなかった。オルティコサが左に流れてクロスを上げ、中にオビーナが飛び込んできて、惜しいカベッサーダを放ったシーンを考えると、サイドに活路を見出すべきだった。
中ばっかりの攻撃だと、相手も守りやすい。
D・ソウザにいいボールが入らないから、ケイリソンにもチャンスが訪れない。
中盤にクリエイティブな選手がいなかったから、スルーを出すようなシーンもなかったし、あまりにもフィジカル重視の攻撃に偏りすぎ。
これがチームの持ち味だって言われたらそれまでなんだが・・・。
とうとう、このリベルタでケイリソンが輝く姿は見られなかった。
今夏のヨーロッパ行きはないだろう。
パウメイラスではベテランGKマルコスの魂には感動した。
終了間際のセットプレー時、自分で決めようと必死だった。
あの姿を若い選手たちは見習わないと・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ムニョス(ウルグアイ代表のGKだけあって、なかなかプレーを披露。無謀な飛び出しからゴールを無人にするも必死で戻ってなんとか失点せず)

ブラジル-南アフリカ(コンフェデレーション杯 SF)

2009-06-26 10:40:57 | 各国代表戦
観戦日 6/26(金)       

愛丸’s チェック
スペインがアメリカに敗れるという大波乱を巻き起こしてるコンフェデ。
こういうことが起きることを考えると、ブラジルもうかうかしてられない。
相手は開催国で調子も上げてきてるし、あのラテンの乗りのり気質が行き過ぎると、スペインの二の舞に。
ただ、ブラジルはタイトルに関してはかなり貪欲に狙ってくる。
ドゥンガもここらで大きいタイトルが欲しいだろう。
状態は申し分ない。
南アは、勢いそのままに、地の利を活かしてブラジルを苦しめたいところ。
試合を重ねるたびに、チーム力はアップしてきてるし、やるべき選手がしっかり仕事ができてる。
選手層が・・・なんて言われてたが、どのポジションにも、けっこう目を見張る選手はいる。
ピーナールにおんぶに抱っこのチームではない。

南アはブラジルに臆することなく立ち向かい、どちらかと言うと、試合の主導権は南アが握ってた。
後半の立ち上がりにバタバタした場面はあったが、ここで失点することもなかったし、ワンプレーでしっかり流れを取り戻した。
アフリカのチームはほんと勢いに乗ると、手がつけられない。
あのマイコンが、なす術なく90分を終えたことが全てを物語ってる。
ただ、南アはフィニッシュ至る一歩手前の精度がちょっと低すぎた。
ここでパスが通ればってところで痛いミスが出たり、前線の枚数が足りなかったりと、この辺が改善されれば、本大会でのGL突破は夢ではない。
どこの選手も水準以上のレベルに達してるし、このコンフェデみたいに勢いに乗れれば。
この勢いは守備陣のがんばりから。
M・ブース、モコエナのCBコンビは今大会のCBコンビの中でも上位にランクされるもの。
フィジカルでバリバリ追い込むM・ブース、カバーリング能力に長けたインテリジェンスなモコエナと、互換性もばつぐん。
このコンビがけがなく来年を迎えられれば、きっとやってくれるはず。
それと両SB。
右のガクサ、左のマシレラとスタミナ豊富で、攻守で貢献できる。
どちらも果敢にオーバーラップを仕掛けれるし、守備でもしっかり魅せることができる。
マシレラはマイコンを封じ込めたし、ガクサはこちらサイドで攻撃の起点を作った。
南アの4バックは世界でも通用するレベルにある。
中盤もブラジルに好き放題やらすことはなかったし、こことDFラインとの連動性もまずまず。
やっぱり問題は攻撃陣か。
4試合で2得点、それもNZ戦だけだったし、3試合は無得点。
パーカー以外に取れそうな雰囲気のFWはいないし、攻撃的な中盤に頼るしかない状況だった。
イラク戦でなかなか光ってたマシェゴをもっと見てみたい気もするが・・・。
ラインギリギリで勝負するさまは、イタリアのあの男を彷彿とさせる。
パーカーとの相性も悪くないと思うし、あと1年でなんとか形にしてもらいたい。
まだ3位決定戦も残ってるし、真剣勝負の場が少ないわけで、ここも全力で戦ってもらいたい。
この試合でのブラジルは緒戦以上に自分たちのサッカーを展開できなかった。
あそこまで南アに押さえ込まれるとは。
ここも相手は引いて守ってくると思ってたのか、ちょっと面食らった感じだった。
L・ファビアーノはM・ブースに押さえ込まれたし、ホビーニョも個人技を封じ込まれた。
カカもそこまで目立つプレーはできなかったし、ラミレスも後半はダイナミズムが消えた。
F・メロが攻撃になかなか参加できなかったのが、いつものブラジルと違うことを物語ってる。
W杯本大会でも、こういう展開に陥ることは必ずある。
それを、どう打開するか。
この試合ではなんとD・アウベスを左SBに途中投入し、これが見事にはまった。
結果、FKでの得点だったから、どこで使ってもよかったんだろうが、D・アウベスを入れたことに意義がある。
このFKを見ると、D・アウベスもスタメンで使いたい。
ただ、マイコンも捨てがたい。
D・アウベスを左SBでってのはあくまでもオプションだろうし、先発起用はまずないだろう。
このポジションに関しては、贅沢な悩み。
この苦しい状況を見事に打ち破ったブラジル。
ファイナルの相手はアメリカだし、優勝は間違いないだろう。

スコア 1-0

<得点者> 
ブラジル   D・アウベス
~愛丸's MVP~
J・セーザル(あのリフレクトした難しいシュートを見事な反応で得点を許さず。あそこで失点しなかったのがこの勝利を生んだ)

サンパウロ-クルゼイロ(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-25 23:45:45 | その他
観戦日 6/25(木)       

愛丸’s チェック
クルゼイロカーサでは2-1でクルゼイロが勝利。
ただ、サンパウロは貴重なアウエーゴールを取ってる。
負けたとは言え、ここモルンビーで1-0の勝利はそう難しいものではないだろう。
サンパウロ自慢の硬い守備から、切れ味するどいカウンターで、1点以上は取れるはず。
ただ、サンパウロはここ3年、このリベルタでブラジルのチームに全て破れさってる。
ここが気がかりな点。
クルゼイロはラミレスの穴をどう埋めるか。
コンフェデに、このエースを持っていかれ、どれだけあのパフォーマンスに近づけるか。
固い3センターハーフが、あの守備を披露したら、モルンビーでもサンパウロを押さえ込むことができるかも。
1点のリードがあるわけで、0-0でも勝ち上がることができる。

サンパウロは今年もブラジルのチームに敗れることに。
カンピオナットでは3連覇を飾ってるチームが、ことリベルタになると、ブラジルのチームに強さを発揮できない。
ここまでは1legをモルンビーで戦っており、今年はそれが逆になったからなんとかなるかと思ったが・・・。
退場者をふたりも出すと、そりゃ自分たちのサッカーを展開することはできない。
前半から、どこか守備的で、これでは1legのビハインドをどう簡単に取り返せない。
どうして、ジョルジュ・ワグネルだったり、ダ・ゴベルタだったり、エルナネスだったりを先発させなかったのか。
ここ最近のエルナネスを見ると、なかなか先発で使いづらいとは思うが、ワンプレーで流れを変えれる選手。
ひとつ低い位置で使ったら活きてるかと思うが、ラマーリョはどうもボランチはどちらも守備的な選手を使いたいんだろう。
負けてる状況でのカーサでの2legだし、もっと攻撃的に振舞ってもよかったはず。
後半になってそこをいじっても・・・。
前半のうちにエドゥアルド・コスタが、2枚のアマレイロで退場になり、かなり苦しい状況に。
こんなことをしてるようでは、勝てる試合も勝てなくなる。
攻撃の起点になりそうな選手をベンチにって考えられん。
ワシントンが先発だったが、昨シーズン、フルミネンセでサンパウロを撃破したときのできにはほど遠い男をどうして先発させたのか。
ダ・ゴベルトの方が脅威を与えたはず。
後半投入されて、何度か自慢のドリブルを披露し、チャンスを作ってたことを考えると、最初から見たかった。
それとジョルジュ・ワグネル。
サイドで突破もでき、しっかりしたパスも出せる。
こおを使わないなんて。
ひとり少ない状況で失点し、なおかつPKまで与えて2点目を献上。
このPKを与えたシーンで、A・ジアスまで退場になり、この段階でジ・エンド。
期待のマルロスも目立った場面は少なかったし、負けるべくして負けた試合。
監督の采配によるところが大きいかも。
クルゼイロは見事な試合運びで、この2legも勝利。
とくにDF陣に自信が漲ってた。
レオナルド・シウバなんかは、1legで得点も挙げ、これが守備にもいい影響を与えた。
若いし、高さもあるし、なかなかブラジルにいなかったタイプのザガーロ。
リベルタで名を売り、ヨーロッパで鍛え抜かれたら、セレソンでも活躍できそう。
この試合でも、ワシントン、ボルジェスに仕事をさせなかった。
攻撃ではやっぱりラミレスの穴は埋めれなかったが、クレーベルあたりが中心になり、カウンターからチャンスを多く作った。
これで得点も挙げれたわけで、チームとしては満足だろう。
ここ最近左のラテラウに悩んでるセレソンだが、クルゼイロになかなかの選手を発見。
その名はジェウソン・マグロン。
果敢なオーバーラップも魅力だが、スタミナもかなり豊富。
サンパウロが攻め込んできた後半、この男のオーバーラップで、どれだけサンパウロDFを苦しめたか。
年齢がわからないが、もっと上を目指せる選手。
セレソン帰りで、なおかつ夏にはベンフィカへの移籍が決まってるラミレスが今後チームに合流するかわからないが、もしこの男がいてくれるなら、リベルタ制覇も夢ではない。

スコア 0-2

<得点者> 
クルゼイロ   エンリケ、クレーベル
~愛丸's MVP~
ジェウソン・マグロン(なかなかの左のラテラウを発見。ドリブルでの突破が魅力的でスタミナも豊富。この男をセレソンに呼んでみてもらいたい)

スペイン-アメリカ(コンフェデレーション杯 SF)

2009-06-25 10:29:11 | 各国代表戦
観戦日 6/25(木)       

愛丸’s チェック
コンフェデもとうとうセミ・ファイナルに。
はたして、この大会がどこまで盛り上がってるのか。
スタジアムが満員になってるのを見たことがない。
この試合も残念ながら満員とまでは・・・。
スペインはこの試合に勝って、ファイナルに進出すると、無敗記録で世界一に。
モチベーションはそうとう高いはず。
相手も大方の予想を覆してイタリアではなく、アメリカに。
つきも味方してそう。
あの攻撃サッカーを展開できれば、結果はついてくるだろう。
アメリカは勢いでなんとかスペインと互角に渡り合いたいところだろう。
実力では完全に落ちるわけで、ここまで進出できた運をここでも発揮できると・・・。
一瞬のチャンスをしっかりものにできるると、スペインを慌てさせることができるかもしれん。

スペインの無敗記録も、連勝記録も、ここでストップ。
まさかのアメリカ相手に0-2の完封負け。
ここまで世界一っぷりを存分に発揮し、無難にセミ・ファイナルに進出できたんだが・・・。
グループでの相手があまりにもぬるすぎた。
なかなか、必死で戦った試合がなく、ここもアメリカが相手ってことで、だいぶ気持ち的に余裕があったんだろう。
いつでも点が取れるなんて慢心があったのかもしれん。
これ、よくラテン系のチームに見られる傾向。
もし、相手がイタリアだったら、こうもいかなかったのかもしれんが、おそらく、アメリカをなめてかかったんだろう。
たしかに、攻撃面ではいいところが多く見られた。
チャビを中心したあのパスサッカーは見事なもんだった。
ただ、フィニッシュの面で・・・。
慌てる場面が多く、もうひとつパスをってとこで、自分でいく選手が多かった。
ひとつ外に振ればチャンスは広がるのに、強引なドリブルがあったり、時間の経過とともに中に中にが強くなりすぎた。
慌てても遅かったって典型的なパターン。
S・ラモス、カプテビラとどちらもウイング的に振舞えてたし、トップのふたりの状態も悪くなかった。
ここで欲しかったのが、2列目の飛び出し。
チャビ、セスクがもっと2トップを追い越すような動きが欲しかった。
これがあると、マークもずれてきたはず。
南ア戦でのセクスのゴールなんかはまさにそれ。
ビジャが引いたスペースにセクスが飛び込んで生まれたものだったし、EUROでもイニエスタ、チャビで決めたゴールもあった。
こういうプレーがもっとできてくると、簡単にゴールできたかも。
ここまで、あまりにも相手がぬるく、守備面でなかなか見せることができなかったのも響いたか。
先制点の場面も、CBふたりがボールフォルダーに行ってしまい、アルティドールにはカプテビラがついてたが・・・。
ここのマークをプジョルかピケがやってたら、あんな簡単に前を向かせなかったはず。
あのディフェンスはお粗末すぎた。
まさか、ここでスペインがいなくなるとは夢にも思わなかったが、これが現実。
この敗戦により、スペインがどう変わるかわからないが、とりあえず、代表戦は9月までない。
各クラブで始動したあとの召集になるだろうし、また違ったスペイン代表になるはず。
イニエスタが戻ってくれば、またチーム状況も変わってくるだろうし。
W杯本大会では、こういう失態は避けてもらいたい。
いい教訓になったはず。
アメリカは見事なサッカーで大金星を上げた。
あの組織だった守備はお見事だった。
2ラインがサボることなく、自分たちのプレーに徹し、気持ちもかなりこもってた。
サイドを突破されても中は絶対に破らせないという熱い気持ちががんがん伝わってきた。
プレミア経験のある選手が多く、魂は持ち合わせてた。
技術で負ける部分をフィジカルと気持ちで補い、それが、しっかりチームに浸透し、組織レベルも高かった。
このディフェンスをGLで披露してたら、もっと楽に勝ち上がれたのかもしれん。
それだけ、この試合でのアメリカのパフォーマンスは見事だった。
ここまでくすぶり続けたアルティドールにもゴールが生まれ、更に勢いに乗ったはず。
これでファイナルでブラジルにリベンジするようなことがあると・・・。
アメリカが世界を驚かせる日もそう遠くないかも。
GL中、かなり酷評したことを恥ずかしく思う。

スコア 0-2

<得点者> 
アメリカ   アルティドール、デンプシー
~愛丸's MVP~
ボカネグラ(DFリーダーとして、チームキャプテンとして、気持ちを全面に押し出したプレーでチームを勝利に。ピンチの場面ではたいていこの男が蓋をした)

イタリア-ブラジル(コンフェデレーション杯)

2009-06-22 10:48:03 | 各国代表戦
観戦日 6/22(月)       

愛丸’s チェック
前節、まさかの敗戦を喫したイタリア。
格下のエジプトの守備を最後まで崩すことができず、0-1の敗戦。
これはイタリアが得意とする戦いのはずだった。
この敗戦で、この最終戦がひじょうに重要に。
エジプトがアメリカに勝つようなことがあると、イタリアもブラジルに勝って、なおかつ得点も問題になってくる。
もうエジプトの結果なんか気にせず、イタリアはブラジルを撃破しないといけない。
そういう布陣をリッピは敷いてくるかかどうか・・・。
ブラジルは、もうGL突破は決めており、後はスペインとファイナルまで当たらないように、ここで大量失点しなければいい。
ただ、負けてもなんて戦いはしてこないだろうから、多少メンバーは落としても、いつものブラジルサッカーでイタリアを迎え撃つはず。

イタリアがここまでブラジルと差があるとは・・・。
2月の親善試合でもいいtころなく、ブラジルに敗れたイタリアだったが、ここでもその試合の再現に。
とにかく、マイコンのサイドを全く押さえることができなかった。
マイコン、D・アウベスとどちらがきても強力な右の攻撃ってことはわかってるのに、どうして、この試合でも左SBがドッセーナだったのか。
リバプールで守備での烙印を押され、途中交代で、中盤で使われるような選手が、しっかりやれるはずがない。
まして、この男が代表ってのもびっくりする。
リッピの神通力も、あのW杯で使い果たしたのかも。
このコンフェデの3戦、これって思わせる布陣はひとつもなかった。
あくまでも、この大会をテストの場として考えてたのならそれでもいいんだが・・・。
ヤクインタとドッセーナはどうにもならなかったし、中盤の選手たちも守備に追われっぱなし。
カモが時折いいプレーを見せたが、ブラジルに脅威を与えるほどの選手ではなかった。
守備をまず第一に考えての布陣だったんだろうが、まったく守備もできてない。
カテナチオって言葉ももう死語になってしまったのか。
攻撃でも前半はトニお願いってボールだけだし、早めにG・ロッシを投入したが、惜しいシーンだけで、点は生まれなかった。
後半、カモを中盤に下げ、右のペペを投入し、なんとか形を作ることができたが、最後までブラジルのゴールをこじ開けることはできなかった。
J・セーザルが飛び出して、ゴールががら空きの大チャンスをつかむも、なんだかボールを回してる間に戻られ、得点できず。
このゴールが決まってたら、2位通過できたのに・・・。
今の状態が続くようなら、ちょっと本大会での活躍は期待できない。
もう1年しかないし、チームを大きく変えることは難しいだろうから、適材適所で、いい選手を使っていかないと。
CLでも感じられ、いろんなところで語られてることだが、イタリアのレベルがかなり落ちてきてる。
リーグだけでなく、代表にまで、その傾向が見られだした。
ブラジルは気持ち的に楽に戦えたからかもしれんが、イタリアを完全に子供扱い。
脅威を感じない攻撃にはしっかり対応できたし、いざ攻撃に移れば、ホビーニョ、カカのスピードがイタリアを圧倒。
これにL・ファビアーノの決定力も加わり、前半で3得点。
ヨーロッパのシーズンが終了して、W杯の予選2試合、そしてkのコンフェデと、ブラジルがブラジルらしいサッカーを展開。
これもカカのできが全て。
この男がしっかり仕事できれば、ブラジルはこれぐらいのサッカーを簡単にやってのける。
これにつられるように、L・ファビアーノ、ホビーニョも調子を上げてきてるし、今すぐにでもW杯をやりたいところだろう。
中盤ではラミレスという新しい血も導入され、右SBはマイコンがD・アウベスを圧倒するできでチームに貢献。
ここにきてようやくドゥンガサッカーが実を結び出した。
厳しいといわれたグループを3戦全勝。
セミ・ファイナルは南アとの試合になるが、ここも問題ないだろう。

この試合と同時にエジプト-アメリカも観戦。
イタリア戦を見据えて、エジプトがうまく試合をコントロールするかに思われたが、なんと、予想もしなかった展開に。
今までアルティドールの1トップでやってきたアメリカがC・デイビスとの2トップを採用したとたん、なんと3得点ゲットし、エジプトをゼロで押さえ、奇跡の2位通過。
前半を終わった段階でイタリアが0-3で負けており、こちらはアメリカが1-0でリード。
この状況だったら、エジプトにいけるって気持ちが沸いてでてきそうだったが、俄然やる気を出したのはアメリカだった。
中盤がかなりルーズだったエジプトの守備を付いて、裏へ抜ける展開を多く用い、それがうまくハマって、左から崩して、ブラッドリーのスライディングシュート。
この後、デンプシーが見事なヘッドで3点目。
イタリアが点を取れず苦しみ、エジプトも惜しいチャンスを決めれずで、試合終了。
総得点でイタリアを上回り、ほんとに奇跡の逆転突破。
エジプトはなんと言ってもM・ジダンの負傷欠場が響いた。
ザキもミドもいないし、それでいて、このエースまでもが・・・。
あのイタリア戦の魂を全く感じられなかった試合になった。

スコア 3-0

<得点者> 
ブラジル   L・ファビアーノ×2、OG
~愛丸's MVP~
カカ(連戦で疲労もかなり蓄積してるはずだが、それを感じさせない出来。さすが、ブラジルの10番ってプレーを随所に披露してくれた)

スペイン-南アフリカ(コンフェデレーション杯)

2009-06-21 10:40:08 | 各国代表戦
観戦日 6/21(日)       

愛丸’s チェック
グループリーグの最終戦。
スペインは第2戦目でこのGL突破は決めてる。
この最終戦は消化試合ではあるんだが、スペインには無敗記録がかかってる。
この試合で負けなければ、35戦無敗。
セレソン・ブラジレイラの並ぶことになる。
この記録があるもんだから、なかなか選手を休ませることができない。
それでも、ベストでは戦ってこないだろうから、使われた控えの選手たちがどれだけのパフォーマンスを見せてくれるか。
南アはここはドロー以上の結果が必要。
それなら、イラクの結果がどうであれ、GLは突破できる。
ただ、これが負けるとなると、イラクの結果が大きくかかわってくる。
イラクの相手はNZだし、ここは勝ってくると踏んでかかった方がいい。
そうすると、南アは負けは許されない。
ここで難しい選択が。
引いて守ってのドロー狙いか、攻めに出る積極策か。

スペインは誰が起用されようが、しっかり自分たちのサッカーができる。
これも前線にF・トーレス、ビジャがいて、中盤にチャビがいるから。
このトリデンテがもし不在だったら、どういったサッカーを展開するのか。
とくにチャビが抜けた場合。
セスクもできることはできるんだろうが、やっぱりどこかチャビとは違う。
この大会だけでなく、来年のW杯本大会でもチャビのできが重要になってくる。
この試合でもいいところに顔を出してるし、ここってところではどうしてもセスクではなく、チャビ。
セスクはチャビよりもちょっと前のポジションをとり、なんとか前線のふたりと絡もうとしてたが、よかったのは一度だけ。
ビジャのスルーに抜け出したシーン。
うまくポジションチェンジをし、これに南アのDF陣が混乱。
抜け出したセスクがモコエナに倒されPKをゲットしたが、このPKは職人が珍しく失敗。
流れが変わりそうな展開になったが、ここですぐに点を取ったビジャはお見事。
PK失敗で沈んでそうだったが、直後に先制ゴール。
それもリエラのクロスを胸トラップしてのダイレクトボレー。
まさにゴラッソ。
この点により、スペインは無敗記録でブラジルに並ぶのはほぼ確実に。
で、やっとF・ジョレンテ、P・エルナンデスを投入し、F・トーレス、ビジャを休ませることに。
ついでにチャビも休ませたかったが、ここは最後までピッチに立ち続けた。
この試合、アンカーに入ったブスケツ、左SBのアルベロア、右SBプジョル、CBのピケ、アルビオル、GKのレイナと、いつもとは違った守備組織だったが、南アの攻撃陣に戸惑うことはなかった。
守備でも、誰が出てもしっかり守りきることができる。
スペインが試されるのは次の試合から。
イタリアかエジプトが相手になるんだろうが、この試合でも結果を出せれば、無敗記録の世界記録達成。
この勢いのまま、EURO、コンフェデ、W杯と3つのタイトルを総なめにしたいだろう。
今のスペインにはそれが可能。
南アはイラク同様、スペインに対して、守備的な布陣をひてきた。
ドローで勝ち抜けなんだし、この作戦は妥当。
パーカーまで自陣に戻ってたし、とりあず失点しないことを選択した。
イラクよりも高い組織だったし、選手の能力も高い。
それを考えると、0-0という結果は、できないミッションでもなかっただろう。
ビジャのPKをストップし、このこぼれをプジョルがフリーで叩いたが、得点にならず。
このシーンを見て、このままスコアレスドローもあるかと思った・・・。
が、ここはスペイン、この勢いを消すことなく、直後にビジャがPK失敗の汚名を返上するような見事なボレー。
南アDF陣が浮き足だったわけではなかったんだろうが、あのPKストップがいい方に向かなかったのだけは確か。
ちょっと気が緩んだんだろう。
リエラもフリー、ビジャもフリー、この選手たちがフリーになったら、このぐらいは簡単にやってのける。
この1失点だけだったら、なんとかなったかもしれんが、F・ジョレンテのも決められ、2-0で試合終了。
こうなるとイラクの結果が重要になってくる。
イラクが1-0以下の結果なら南アが突破だし、2-0以上でイラクが勝ったら・・・。
さて、南アの運命は?

スコア 2-0

<得点者> 
スペイン   ビジャ、F・ジョレンテ
~愛丸's MVP~
ビジャ(職人らしからぬPK失敗はあったが、この直後にゴラッソの左足のボレー。あの時間でしっかり点が取れたことで、流れを南アに渡さなかった)

グレミオ-カラーカス(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-20 20:57:57 | その他
観戦日 6/20(土)       

愛丸’s チェック
エクアドルのカラーカスカーサでは1-1のエンパテ。
アウエーゴールを取ってる分、グレミオが有利か。
チームの格、伝統、国のレベルなんかを考えても、どうみてもグレミオが有利。
正守護神のヴィクトールをコンフェデのセレソン・ブラジレイラに召集されてるのが不安材料ではあるが、マルセロもカンピオナットでは結果を出してるらしい。
気の緩みさえなかったら、ここは簡単に突破できるだろう。
ガウーショ魂を発揮するまでもないか。
カラーカスはもう全てを投げ打ってぶつかっていくしかない。
どうあがいても、グレミオにはかなわないだろうし、カーサでの1legも1-1のエンパテなわけで、どうしても点が必要。
押さえ込まれる展開になると苦しくなる一方だから、先手を打ちたい。
失うこのがなにもないわけで、全ての力をここに注ぎ込んでもいい。

試合自体はぱっとしないものだった。
ポルト・アレグレの両チームに言えることだが、意外とまとって守備力に定評がある。
それを遺憾なく発揮した形に。
もっと、カーサだし、積極的にいくかと思われたが、それが慎重に試合に入っていった。
立ち上がりだけ、ブラジルらしく、SBが積極的に上がるシーンがあったが、これ以降はほとんどオーバーラップを仕掛けず。
はなっから、0-0でもよしとした試合展開だった。
たしかに、カーサだから、思いっきり前に行って、カウンターを食らったら元も子もない。
したたかに戦えたと言えるだろう。
この戦いができるのは強いチームの証拠。
フエラで得点を取り、負けることなく、カーサでしっかり相手を押さえ込んで逃げ切る。
そう消耗することもないから、カンピオナットとの両立も可能。
ただ、やっぱりあのメンバーだし、もうちょっと攻撃で見せてもらいたかった。
M・ロペスは決定機を決めきれないし、A・ミネイロとのコンビもいまいち。
中盤のチェコも何度か決定的なパスを供給することはできたが、これが点に繋がることはなかった。
それよりも守備も廻る機会の方が多く、これがチームのコンセプトだったんだろう。
これだけ固く行ってたグレミオだったが、もうATに入る頃に、オフサイドトラップを。
これを取り損ない、シチェロをフリーにするシーンがあったが、これはなんとかDFが体を張ってブロック。
この大事な時間にあのオフサイドトラップはどうだろう。
しっかりかけれる自信があるならよかったが、かけれなかったわけで・・・。
ほんと、あの場面で失点しなくてよかった。
あれがアウトゥーリオ監督の指示だったのかどうか。
こういうプレーを減らしていけば、グレミオは大崩をしないチーム。
これでベスト4進出が決まったわけだが、ポルト・アレグレのライバルは世界一を経験してるし、ここらでグレミオもって思ってることだろう。
そのためにはこの守備力プラス攻撃陣の奮起が必要。
M・ロペスがここで復活するとも思えないが・・・。
カラーカスはベガがいいとこでビッグセーブを見せたが、この活躍が攻撃陣に伝わることはなかった。
あれだけグレミオが守備的にきたら、ブラジルのチームであってもそうそう崩すことはできないだろう。
カラーカスはここまでよくやったと思う。
まさかベネズエラのチームが、このリベルタでベスト8に残るとは・・・。
昨シーズンのLDUキトの再現といきたかったんだろうが、カーサでのアドバンテージが。
あれは高地が完全に味方した。
カラーカスはうまくベテランがチームを引っ張ってた印象で、国のレベルが上がってる感じがひしひしと伝わってきた。
1legで途中で引っ込んだレンテリーアがこの試合、スタメンで登場したが、このコロンビアのFWが活躍する場面はなかった。
以前、インテルナシオナウにいたし、ここでは燃えるものがあったはずだが・・・。
あの頃のできにはほど遠かった。
スピードも感じられなかったし、なんかギラギラするものがなかった気がする。
このカラーカスのベスト8ってことで、今後、リベルタがまたおもしろくなっていくだろう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ベガ(ベテランGKらしいプレーで失点を防いだ。この男がゴールマウスに君臨してるから、DF陣も安心してプレーできてる)

南アフリカ-ニュージーランド(コンフェデレーション杯)

2009-06-20 10:31:42 | 各国代表戦
観戦日 6/20(土)       

愛丸’s チェック
開幕戦で勝利を収められななかった南ア。
相手はイラクだったし、ここは勝っておきたかった。
ホームでのプレッシャー、開幕戦でのプレッシャー、いろんなプレッシャーがあったんだろうが・・・。
この試合も、勝たなければってプレッシャーがあるはず。
どこまでそのプレッシャーを跳ね除けることができるか。
実力的には完全にNZよりも上。
それもプレッシャーになるかも。
NZは、この大会を戦い抜くレベルにはとうていない。
そうなると、全てが勉強になる試合。
ここでの経験を今後に活かしていかないと・・・。
W杯に出場するためには大陸間プレーオフを勝たなければならないんだが、相手はアジアの5位のチーム。
スペイン、南アとはレベルが落ちるし、ここで自信がつくような試合ができれば。

南アがやっとココで結果を出した。
相手がNZだったし、けっこう楽に戦うことができた。
この試合、ピーナールが先発し、チームに安定感をもたらした。
エバートンでのプレーみたいに、左に張ってのプレーではなく、トップ下でのプレー。
ここにボールが収まると、いろんな攻撃ができてた。
自分でいってのミドルもあるし、サイドへの展開もある。
決定的なスルーパスってのは見られなかったが、バイタルエリアであれだけタメが作れると、攻撃は厚みを帯びる。
ここにマークが集中してたし、そうなると、フリーの選手が多くできる。
先制点はピーナールをケアするあまり、パーカーがまずはフリーでボールを持って、左をオーバーラップしてきたマシレラへ。
マシレラは縦へ突破して、DFをかわしてマイナスのクロス。
パス出して、中へ入っていったパーカーがこのボールを左足のダイレクトシュート。
見事な攻撃から先制点をゲット。
この得点が南アの記念すべきコンフェデ初ゴール。
これで、全てのプレッシャーから開放された。
ここから南アの攻撃がさらに魅力を増し、何度もゴールを脅かした。
追加点も、この左からのクロスをパーカーが決め、この時点で試合は決まった。
クロスを上げた選手、ゴールを決めた選手もすばらしいんだが、やっぱりピーナール。
この男が開幕戦もスタメンだったら・・・。
攻撃では、途中出場のマシェゴってのがなかなかだった。
点を決めることはできなかったが、ラインギリギリにポジショニングして、一瞬に賭けてるところなんかミランのあの男を彷彿とさせる。
ただ、決定力が・・・。
ここがもっと向上すれば、ヨーロッパでもやっていけそう。
守備ではM・ブースが目立ちまくり。
長身を活かして、あのNZの高さをフィジカルを完全に押さえ込んだ。
この男がマークしてところにボールが来たら、全てを跳ね返される。
ここまで完璧に押さえ込まれたら、NZもなす術なし。
高さ勝負を仕掛けたくても、この男が大きな壁になった。
ただ、フィジカルと高さだけでなく、フィードの精度もまずまず。
この男もこの大会後、ヨーロッパへ羽ばたくことになるかも。
NZは、この試合も全く見せ場ない。
なんせ、攻守の切り替えがあまりも遅すぎる。
こんなレベルではW杯うんぬんって言う資格はない。
どこそかの国もW杯の出場は決めたが、グループで首位にもなれてないくせに本大会ベスト4なんて妄想癖たっぷりのコメントしてるとこもあるが・・・。
ただ、このNZのフィジカルサッカーはアジア勢には有効かも。
次のイラク戦でどうなるか。
でもあまりにもレベルが低いから、簡単に失点するだろうし、GKのG・モスのでき次第か。
この試合ではなかなかの好セーブを見せてくれた。
横の動きよりも飛び出しにいいものがある。
マシェゴの決定的な飛び出しを2度防いでるし、この男だけは、世界で通用するレベルにあるかも。
キレンに依存してる感じのFW陣だが、セルティックで全く使い物にならなかったんだから、ここで重宝する意味がわからない・・・。
それなら、途中出場でちょっとだけ流れを変えた若いK・ウッドを先発から起用した方がいい。
それが今後に繋がっていくはず。

スコア 2-0

<得点者> 
南アフリア   パーカー×2
~愛丸's MVP~
マシレラ(なかなかスピード豊富な左のSB。突破力もあるし、クロスの精度もまずまず。この男も今大会後に世界に羽ばたくかも)