愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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オランダ-イタリア(EURO´08)

2008-06-10 06:10:16 | 各国代表戦
観戦日 6/10(火)       
 
愛丸’s チェック        
こんな世界規模の大会で必ず言われる、いわゆる死のグループ。
最初の大一番、オランダ-イタリア。
V・バステン監督の集大成をこの大会で披露できるのか。
相手は世界王者。
オランダ自慢の攻撃サッカーでイタリアの鉄壁の守備を打ち破ることができるか、焦点はそこ。
イタリアがペースを握って、トニを中心に攻めの時間が多いようだと、オランダの守備陣では太刀打ちできないだろう。
イタリアはカンナの離脱がどこまで響くか。
意外と、こういう負傷者がでると、チームがまとまっていい結果を残すことも。
初戦ってことで、両チーム多少は慎重になるだろうが、お互いのいいとこを出して、おもしろい試合を見せてもらいたい。

まずは結果から。
世界王者イタリア、見事なまでの完敗。
オレンジ軍団を前になす術なし。
自分たちのお株を奪われるような堅守に苦しみ、なおかつカウンターからの失点。
アズーリがアズーリではなくなった試合だった。
あれだけ鉄壁を誇ってた守備がいとも簡単に崩壊してしまうとは・・・。
カンナバーロって選手の存在がいかに大きかったか。
イタリアは中盤の構成に問題があったような。
今シーズン、かなりの過密日程でどのコンペティション(クラブW杯をのぞく)での全く結果が出せなかったミランの選手で固めたってのは間違いだったかも。
この合宿中にコンディションを取り戻し、調子が上がってきてたのかもしれんが、やっぱりいいとこは見せれなかった。
ピルロからのいい展開もなく、アンブロジーニが高さでオランダゴールに迫るシーンは皆無。
ガットゥーゾもあんなもんじゃないだろう。
デ・ロッシ、ペロッタ、アクイラーニのローマ勢の誰かを入れとくべきだったのでは?
このポジションからのミドルってのも武器になったはず。
何よりトニとの距離があまりにも遠すぎた。
ディ・ナターレはけっこう近くでプレーしようと意識はしてたみたいだが、点は取れなかったし、カモはセカンドトップタイプの選手じゃない。
デル・ピエロが入って、なんとか形になり始めたのをみると、このシステムで点を狙いにいった方がいいかも。
まだ初戦だし、あと2つを勝ってしまえば、GLは突破できると思うが、このままだと、かなり危険。
守備での安定っての考えても、マテラッツィにはあきらにスピードが足りないし、バルザーリとのコンビってのもまだ不安。
パヌッチがCBに入ったが、これでも不安が解消されたわけではない。
キエッリーニ、ガンベリーニはクラブではそれなりにできてるが、アズーリともなると経験がなさすぎる。
イタリアが自慢の守備から崩壊してしまうかも。
この大敗からいかに立て直すか。
オランダはもうすばらしいの一言。
このグループではルーマニアと同じぐらいのレベルで、イタリア、フランスにはとうてい及ばないと思ってたが、大間違いだった。
あそこまで攻守にわたって連携が取れてるとは・・・。
ニステルが孤立することもなく、分厚い攻撃ができてた。
V・デル・ファールト、スネイデルのできがすこぶるよく、パス、フィニッシュとも申し分なかった。
カイトも攻撃で絡めばしっかりチャンスを作れるし、相変らず守備にも貢献する。
3点も取ったんだから、攻撃陣だけが輝いてたわけではない。
ボランチのふたり、デヨング、エンヘラールの働きが見事だった。
エンヘラールなんてこれまで聞いたこともない選手だったが、かなりの長身で、いままでにいなかったタイプのボランチ。
トゥベンテのCL出場に大きく貢献した選手みたい。
守備ではしなやかさに加え高さもあるし、スピードもまずまず。
こういう大会で、こういう選手がいきなり結果を出すようなチームはチーム自体もいい結果が出せそう。
DFラインも最後まで集中を切らさず、V・デルサールに助けられるシーンもあったが、見事な完封劇。
ほんとにオランダがここまでやるとは夢にも思わなかったが、この結果で、一躍優勝候補にまつり上げられるかも。
それぐらいいいサッカーを披露してくれた。

スコア 3-0

<得点者> 
オランダ   V・ニステルローイ、スネイデル、V・ブロンクホルスト
~愛丸's MVP~
V・デルサール(CL優勝のいいムードをここまでしっかり持ち込んできてた。この男のセーブがなかったら2-2なんてスコアもあったかも)