愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-ユベントス

2010-10-31 21:49:44 | セリエA
観戦日 10/31(日)       

愛丸’s チェック
4連勝と勢いに乗ってきたミラン。
ラツィオのついで、カンピオナートでは2位。
ホナウジーニョをケガで欠く状況だが、チームの調子はいい。
ズラタンがきっちり仕事をしてくれるし、ホビーニョもやっとエンジンが掛かってきた感じ。
守備でも大崩れすることがないし、ネスタが元気にプレーできてるのが、この好調の要因か。
サンシーロでの試合だし、相手がユーベとは言え、ここは勝ち点3を計算できそう。
ユーベはちょっとドローが多い状況だが、順位は5位とそう悪くない。
取れる試合では大量点なんだが、ゼロって試合も少なくない。
果たして、好調ミラン相手にどちらのユーベが顔を出してくれるか。
デル・ネーリの4-4-2がミラン相手に通用するかどうか・・・。

ミランはちょっとエンジンが掛かるのが遅すぎた。
ホナウジーニョがいないと、アッレグリはズラタン、パトの2トップを採用し、ホビーニョをトレクァルティスタとして起用してるんだが、これがどうも・・・。
相手が格下だったら、それなりにやれるんだが、この布陣にそう破壊力を感じない。
個人でのパフォーマンスに終始し、パトが活きてこない。
やっぱり、この男はホナウジーニョがいてこそ活きてくる。
これでは、更なる高みを望めないんだが、今のパトは、そうでないと、点が取れない。
ズラタンとのコンビをもっと高めないと、ホナウジーニョなしでは、使ってもらえないかもしれん。
この試合でも、インパクトを残せなかったし、惜しいシーンさえなかった。
ズラタンのポストがかなり信用できるものだし、2トップなら、もっとズラタンの近くでプレーしないと。
集中力の欠如も伺えるし、伸び悩みと言うか、やる気の問題かも。
ホビーニョも左にポジションを変えてから動きがよくったし、2トップと、この男のプレーっぷりを考えれば、3トップでやた方が、ミランは機能しそう。
問題は、ここまで安定してた守備の崩壊。
というよりも、アントニーニのポジショニングと、ボールフォルダーへの対応の悪さ。
この男がしっかり守れれば、2点目は奪われなかった。
先制点は、クアリアレッラを誉めるべきだし、これはいたしかたないとしても、追加点は取られてはいけなかった。
アントニーニは、攻撃にだけ力を注いでそう。
ホビーニョとのコンビで攻撃は申し分ないんだが、やっぱり点を取られるような守備では、アッレグリも考え直す時期かも。
前節、この男が脳震盪で、オッドに代わり、そのオッドが右で違いを生み出したことを考えれば、この布陣ってのも使えるはず。
パトの状況も考慮するれば、右の攻撃を活性化させた方が・・・。
好調なときには見えてこなかった穴が、この試合で見つかったし、まだシーズンも序盤だから、ここで一回チームを立て直してもいいかも。
インテルがまだ本調子にないこの時期が一番いい。
ユーベは、デル・ネーリの4-4-2ってのがだいぶ板についてきてる印象。
とくに守備での、あの組織だったラインコントロールはなかなか見事だった。
4バックが中に絞り気味で守るため、サイドでの仕掛けから崩されそうになるんだが、中はきっちり守れてるし、そうピンチになってない。
ズラタンに点は取られたが、あれはズラタンとアントニーニを誉めるべきだし、それ以外では危ない場面はなかった。
無理にボールを取りにいくことをせず、スペースを消すあの守り方は、同じレベルの強豪と呼ばれるチームとの対戦では有効。
ケガ人での選手交代になったが、それでも、サッカーの質は落ちなかったし、キエッリーニが試合直前で離脱しても、大きな痛手にはならなかった。
中盤もセントラルが本職の選手を4人並べて、ミランに対抗したし、見事な采配だった。
攻撃は2トップが全て。
クアリアレッラには切れが感じられたし、アレには魂を感じた。
このふたりがレテを上げ、2得点。
アレは、これがカンピオナートでの200ゴールで、このメモリアルゴールが決勝点に。
まだまだ最前線でやっていけることを証明してみせたし、この偉大なカピターノに頼ることが多くなりそう。
これでクラシッチが戻ってくれば、更に攻撃に厚みが増すし、今シーズンのユーベには、これから期待してもいいかも。
いつ、主力が全員揃うのかわからないが、ベストメンバーで戦うことができれば、あの頃の強いユーベが戻ってきそう。
 

スコア
1-2

<得点者> 
ACミラン   イブラヒモビッチ
ユベントス   クアリアレッラ、デル・ピエロ        

~愛丸's MVP~
マルキージオ(中盤センターでも、どっちのサイドでも攻守に渡ってしっかりプレーできてる。とくに後半は守備での貢献が大きかった。まだまだ成長しそう)

キエーボ-チェゼーナ

2010-10-28 10:00:41 | セリエA
観戦日 10/28(木)       

愛丸’s チェック
キエーボは現在8位でそう悪いスタートではなかった。
逆にスタートはよかったんだが、ここ3試合勝ち点を奪えてない。
あまり連敗が続くと、降格ってことを考えなくてはならない順位に落ち込むだろうし、この辺で連敗はストップさせたい。
ホームでの昇格チームとの戦いだし、ここで連敗ストップと誰もが思ってるだろうし、この気持ちがプレーに活かされれば。
チェゼーナは前節に連敗はストップさせたが、勝利からは4試合見放されてる。
あの開幕から3試合の勢いは完全になくなってしまった。
ただ、このチームで飛びぬけた才能を秘めてるヒメネスがチームにフィットしてきたし、この男が違いを作り出してくれれば。
点は取れてるし、安定した守備が展開できれば、この試合で久しぶりの勝利も。

キエーボはなんだかんだ言ってもペリッシェルのチーム。
ここまで4得点を挙げてるエーズは、得点を狙うだけではなくて、アシストでもチームに貢献。
これが活かされたのが先制点。
CKからの流れで、いったんはチェゼーナにボールが渡ったんだが、これを高い位置で奪い返し、ここから左のペリッシェルへ。
フリーで持ち上がって、ここから絶妙のクロス。
CKからの流れだったから、CBのチェザルが残っており、長友が上がった左サイドでフリーでのヘッド。
このどんぴしゃのクロスで勝負ありだった。
チャンスはほとんどペリッシェルが絡んでのものだし、この男がこのチームを牽引してるのは間違いない。
ただ、1-1の状況で、ピオリはこのエースをベンチへ。
フィジカルでの問題があったんだろうが、この男じゃなく、パートナーのテレオを下げるものだと思ってた。
いい形でペリッシェルからボールを受けても決定力の低さから得点ができてなかったから、点を取って勝つためには、ペリッシェルが必要だと思われたが・・・。
それが、AT、この残されたFWがしっかり仕事をした。
こなることがわかってたのかどうかわからないが、結果的に、この選手交代というか、残したFWが正解だった。
キエーボは中盤にセリエを知ってる選手たちがいて、そこがもっと起点になれれば、まだチャンスは増えそうなんだが、期待のJ・フェルナンデスは、うまう攻撃に絡めず。
後半に交代させられたのがその証拠。
スイス代表であれだけダイナミックに中盤を活性化させることができるのに、キエーボでは静かなプレーに終始。
この男と、左のコンスタンがかき回すことができれば、相手を苦しめることができそうなんだが・・・。
雨が強く降るプレーがしづらい状況だったが、これは全員が同じコンディションだし、これが言い訳にはならない。
J・フェルナンデスが、持ち前の力を発揮できれば、キエーボは魅力的なチームになるはず。
チェゼーナは、初めて、あの3トップを解体。
ボグダニ、ジャッケリーニはこの試合にも先発したが、右にはスケロットではなく、ヒメネスを起用。
やっぱり、このファンタジスタは、このチームというか、この試合で、ひとり次元の違うプレーを披露。
チャンスメイクだけでなく、自らティロにいくシーンも多く、チェゼーナの攻撃を牽引。
同点レテもこの男のティロからのOGだったし、これからこの男を中心にチームは動いていくだろう。
できれば、自慢の3トップはそのままに、中盤の高い位置で、ヒメネスを起用してもらいたい。
ちょっと攻撃的な布陣になってしまうが、バローロ、コルッチが中盤での守備に専念してくれれば、これも可能。
前節、この布陣を始めて試したが、光は見えてたし、ホームでは、この攻撃的な布陣で挑むことになるだろう。
後半、2枚のジャッロでフォンベルゲンが退場になり、1-1で終わらせることを選択したチェゼーナだったが、このミッションを遂行できず。
終了間際のCKで集中を欠いたわけではなかったんだろうが、混戦からのこぼれに反応できなかった。
こういうアウエーでの試合で勝ち点1を取れるかそうか、今後重要になってくるし、そういう状況になっても、ここはきっちりやらないと、残留という大目標を達成できない。
長友は、機を見てのオーバーラップでチャンスを作れてたし、守備でもやられる場面はなかった。
ただ、あの先制点を許したときは、前に行く気持ちが強すぎて戻ることができず。
マイボールになった後だけに仕方ないか。
 

スコア
2-1

<得点者> 
キエーボ   チェザル、テレオ
チェゼーナ  OG        

~愛丸's MVP~
テレオ(このコンディションの中、最後までフィニカルが落ちなかった。この男を最後までピッチに残したことが結果的によかったわけで、ピオリの選択も正しかった)

ビジャレアル-A・マドリー

2010-10-27 17:42:12 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/27(水)       

愛丸’s チェック
現在、リーガで2位と絶好調のビジャレアル。
マドリーとも1P差だし、この好調さをどこまでキープできるか。
とくに、このエル・マドリガルでは調子がいい。
点は取れるし、失点はしない。
これでは、相手もなかなかうまく自分たちのサッカーが展開できないだろう。
これから上位との対戦が増えてくるが、ここでどう戦うことができるか。
アトレチコは、開幕ダッシュを決め、その後ちょっと足踏み状態が続いたが、ここにきてまた調子を上げてきた。
D・コスタがチームにフィットし、アグエロの穴を埋めてる。
DFラインもサスペンシオンでベストが組めなくても代わりの選手が働いてくれてる。

ビジャレアルの強さだけが目立った試合になった。
この試合、リーガでは珍しいどちらも4-4-2のシステム。
それも、中盤の両サイドは縦への突破ではなく、中に入ってのプレーをするタイプを選択。
よく似たチームの対戦で、どちらが主導権を握るかにかかってた。
そこは、やっぱりエル・マドリガルで絶好調のビジャレアルが、アトレチコよりも優位に試合を進めた。
カーサからというわけではなく、このシステムの完成度と、各選手のコンディションが全く比べ物にならなかった。
とくに、バイタルエリアでの攻防でビジャレアルがアトレチコを圧倒。
攻撃時には、アトレチコのバイタルエリアを、中盤のふたりだけでなく、2トップのどちらかが下がってきて、ここでボールを引き出してくれる。
ピボーテが上がるってことではなく、トップのどちらかってところで、アトレチコのDFラインにギャップを作った。
このギャップをS・カソルラ、カニあたりがうまく使って、チャンスを演出。
先制点も、ニウマールがドリブルを仕掛け、この対応で、DFラインはずるずる下がるだけ。
下がって、誰かが出てきたところで、ニウマールがその門を通すスルーパス。
これにカニが2列目からうまく入り込んできて、あとは落ち着いてシュート。
ビジャレアルの組織だった攻撃と、アトレチコのまずい守備が相成ってうまれたゴール。
この先制点を見た段階で、これはビジャレアルの勝ちだと思ったぐらい。
この後も、チャンスはビジャレアルに多く訪れ、あとはG・ロッシの個人技で追加点をゲット。
G・ロッシは、下がってボールをもらう動きもよかったし、サイドに流れて起点にもなれてた。
そこで個人技の切れもあって、最後までアトレチコDF陣を苦しませる存在に。
守備面では、自陣のバイタルエリアをアトレチコに使わせず。
ここはピボーテのカバーリングが見事だったし、DFラインが下がることなく、この2ラインの間隔がしっかり取れてた。
レジェス、シマオンが中に入ってきても、思うようにプレーをさせなかったし、2トップは、前への意識が強いだけで、これでは守りやすかったはず。
J・C・ガリードはうまくチームを纏め上げてる。
この順位にいるのは、突出した個人に依存するのではなく、しっかりチームで戦うことができるから。
攻守とも連携がしっかりしてるし、大崩れするビジャレアルは考えずらい。
問題はアトレチコ。
ここ何試合かは、ビジャレアル同様チームとして戦うことができたんだが、この試合では、2トップが不発。
久しぶりにピッチに戻ってきたアグエロは気合が空回り。
なんとか自分でやろうという意識が強かったし、D・コスタとの連携は皆無だった。
好調のD・コスタもパートナーを選ばないFWかと思ったが、ちょっとアグエロに遠慮があったのか。
ふたりであのDF陣を突破しようという試みもなかったし、うまくビジャレアルのDF陣に押さえ込まれてしまった。
レジェス、シマオンも決定的な仕事ができなかったし、これでは、点は取れないだろう。
もっと早い段階でフォルランを投入し、中盤をロンボにして打開するような策を講じてもらいたかった。
守備では先にも述べたが、ビジャレアルにいいようにバイタルエリアを使われ、これを修正できないまま失点し、G・ロッシの個人技を止めれず追加点を献上。
ここまでDF陣の踏ん張りで勝ち点を奪ってきた印象があるアトレチコだったが、この試合では、どうも集中力に欠けた感が。
キケが前半終了した段階での抗議で退席処分になり、次節、ベンチに入れるかどうかわからないが、このままずるずるといってもらいたくない。
まだまだアトレチコはやれるチーム。
 

スコア
2-0

<得点者> 
ビジャレアル   カニ、G・ロッシ        

~愛丸's MVP~
G・ロッシ(献身的な動きもよかったし、自分で仕掛けるプレーにも切れがあった。簡単に倒れないフィジカルも身につけ、今シーズンは爆発の予感)

セビージャ-A・ビルバオ

2010-10-27 16:18:51 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/27(水)       

愛丸’s チェック
7位、8位の戦い。
セビージャはもっと上の順位にいてもおかしくないんだが、どうもまだ、CLプレーオフの敗戦を引きずってる感じ。
それに、なぜかL・ファビアーノが先発した試合で、どちらも黒星を不吉な兆候が・・・。
エースが復活してくれれば、もっと勢いに乗れるだろう。
その日が来たら、本来のセビージャのサッカーに戻るはず。
ビルバオは、上位との対戦ではなかなか結果が出せずにいるが、それでも、3勝と、悪い成績ではない。
どこか強豪と呼ばれるチームから勝ち点3が奪えると、もっと上位も狙えるはず。
サンチェス・ピスファンでは相性が悪いんだが、それでも、ここは勝ち点を狙って戦ってもらいたい。

セビージャのエースがここで復活。
ここまで先発した2試合で、勝ち点をひとつも取れず、悪い流れを作ってたんだが、この試合では2得点をきっちり仕事をした。
L・ファビアーノは、移籍問題にゆれてたわけではなく、W杯で仕事をできなかったことを引きずってたみたい。
それがようやく吹っ切れたのか、カヌーテの黄金コンビが復活。
マンサーノがうまくメンタル面をコントロールしたのかもしれんが、この男の持ってる力を引き出すことに成功。
先制点では、カヌーテのシュートミスがパスのように飛んできたんだが、これを左足で打てる位置にトラップ。
このトラップが見事だった。
あの反射神経は、いい頃の出来そのまま。
シュートがうまく当たらなかったのも幸いしたが、こういう運が味方してくれたのもいいことかも。
チームの3点目になるゴールは、後ろからの浮き球をつま先でトラップして完璧なゴール。
簡単なゴールではなかったが、この男が本来の力を発揮すれば、これぐらいはやってのける力がある。
カヌーテが決めた最初のPKもL・ファビアーノが倒されて得たもので、3点に絡む活躍ぶり。
この段階で3-0と、もう試合は決まったかに思われたが、F・ナバーロがドブレで退場になってビルバオに流れが。
2点を奪われ、一気にセビージャは苦しい展開に。
この窮地を救ったのが、ロマリックのパス。
この試合、ロマリックは何回も裏へいいパスを通しており、この大事な場面で浮き球のいいパスを供給。
このボールにネグレド、イライソス、ウスタリツが絡んで、倒れこんだウスタリツがハンド。
ビルバオからしてみると、ちょっとかわいそうなPKになったが、ここはサンチェス・ピスファン。
このPKをカヌーテが決めて、試合を決定ずけた。
ATに1点は返されたものの、難しい試合をものにしたセビージャ。
エースのL・ファビアーノも復活を遂げたし、これで、CLプレーオフの悪夢からは開放されただろう。
上位の結果次第だが、順位は上がるだろうし、バルサの調子が上がらない今、このレベルのチームがマドリー包囲網を敷かないと、リーガの火は消えてしまう。
ビルバオは、苦手のサンチャス・ピスファンで破れはしたが、魂のこもった諦めないサッカーを展開。
普通、フエラで3-0とリードを許したら、もう気の抜けたプレーに終始しそうだが、ビルバオは違った。
こちらのエース、F・ジョレンテはこの状況でも得点を狙い続け、なんと2点をゲット。
1点目は右からのクロスに、いい動きで、ディフェンスに的を絞らせず、打点の高いカベッサ。
高さだけで取った点ではなく、マークを外す動きも見事だった。
2点目はPKだったが、一度はパロップに止められるも、そのこぼれを落ち着いて決めた。
この3-2という時間がもうちょっと長く続けば、数的優位を生かして、エンパテまで持ち込んだかもしれんが、あのPK献上が全てだった。
ただ、まだこれでもビルバオは諦めず、ATに1点を返して意地を見せつけた。
本職の左のラテラルがいないセビージャに対して、右からの仕掛けを多様し、これだけ点を取れたってことに収穫がある。
このしたたかなサッカーをこれからも展開できれば、まだ順位は上がるはず。
前半、トケーロがいつもの元気がなく、もっとF・ジョレンテとのコンビが見られれば、前半にもチャンスは増えたんだろうが、それが悔やまれる。
それと期待してたムニアインもインパクトなくピッチを後にし、まだ若いところ露呈してしまった。
持ってるものは大きいし、こういう難しいフエラで活躍できるような選手に成長してもらいたい。
 

スコア
4-3

<得点者> 
セビージャ   L・ファビアーノ×2、カヌーテ×2
A・ビルバオ  F・ジョレンテ×2、ガビロンド        

~愛丸's MVP~
カヌーテ(得点はPKでの2得点だが、L・ファビアーノとのコンビもよかったし、なんといっても終了間際の右サイドでの守備で貢献。下がってのプレーも板についてきた)

リバプール-ブラックバーン

2010-10-27 14:26:20 | プレミアリーグ
観戦日 10/27(水)       

愛丸’s チェック
不調のどん底に陥ってしまったリバプール。
前節はオーナーが代わった最初の試合になったが、大事なマージーサイドダービーでエバートンになす術なく破れさってしまった。
ここからいかにして立ち直るのか。
ミッドウイークのELでのナポリ戦でもアウエーとは言え、1点も取れずのドローで、この得点力不足は深刻きわまりない。
このアンフィルードでのローバーズ戦でも結果を出せないと、ホジソンの首ももう繋がらないだろう。
ローバーズはリバプールよりもスタンディングでは上位。
ただ、手放しで喜べる状況でもないし、手負いのリバプール相手にどんな立ち回りを見せるか。
ビッグサムのことだし、フィジカル重視のイングランドサッカーを仕掛けてくるはず。

やっと、やっとリバプールがプレミア2勝目を上げることができた。
約2ヶ月ぶりの勝利で、ちょっとはこれで、リバプールのサポーターもほっとできただろう。
サポーター以上に選手、監督、コーチとチームに関わる全ての人間がほっとしたはず。
とにかく、この試合はこれまでのリバプールと大きく違った。
あれだけアグレッシブに攻め立てるリバプールをこれまで見ることができなかった。
それがあの結果に繋がってたわけで、あの選手たちが、これだけ気持ちのこもったサッカーができれば、これぐらいのパフォーマンスができる。
前半だけでなく、試合を通してのCKの多さがそれを証明。
相手陣内でしっかりプレーできてるから、CKが多くなるわけで、それだけ押し込んでるってこと。
実際、ローバーズのDF陣が不甲斐無いこともあったが、リバプールは、これまでのようなダラダラした攻撃を見せなかった。
誰もがチームのために動くことができた。
これまではジェラードになんとかしてもらおうって気持ちがチームから伝わってきてたが、この試合では、個人がしっかり自分のやることに専念。
その顕著な例がJ・コール。
これまでは左サイドで起用されるときは、右足だけでのクロスに執着し、中の動きとの連動性に欠けた。
それがこの試合では縦への突破を意識し、左足でもクロスを供給。
このプレーがったからこそ、右でのインスイングのクロスも有効になってきたわけで、これはアンフィールドに詰め掛けたサポーターもわかってくれてた。
J・コールが途中交代でピッチを去るとき、あの盛大な拍手がそれを物語ってる。
自分を活かしてたのはR・メイレレスとキルギアコスも同じ。
前者は、自慢のミドルを積極的に狙っていった。
CKからのこぼれを絶えず狙ってたし、ゴールには繋がらなかったが、強烈なミドルはサポーターのハートをがっちり使った。
流れの中でもスタンドからシュートを望む声も聞こえたし、やっとR・メイレレスが、ここで認められたってことか。
これまではボランチの位置で起用されると、ボールをさばくことと守備にばかり気持ちが行って自分の良さを消してた感があったが、この試合ではそれがなかった。
全てのプレーを高い次元でこなしてた。
キルギアコスはCKでのターゲットマンとしてローバーズの脅威になってたし、高さで勝つシーンがほとんどだった。
ロビンソンのビッグセーブがなかったら、2点は取れてた。
守備でもからだを張ったプレーが目立ったし、集中も切らすことがなかった。
それと、なんと言ってもエースにゴールが生まれたことが大きかった。
この男も2ヶ月ぶりのゴールで、それも、1-1と追いつかれた直後に貴重なゴールをゲット。
まだ単独で相手を混乱に陥れるまでのプレーは見られなかったが、ようやくプレミア2ゴール目を上げたし、ここからF・トーレスがF・トーレスとして活躍してくれるだろう。
ローバーズはエンゾンジの負傷退場で、中盤での守備に破綻が生じ、リバプールに主導権を握られることに。
この身体能力の高い潰し屋ががつがついってくれれば、あそこまで押し込まれることはなかったかも。
それと、サンバのサスペンションも響いたか。
この男の高さは守備でも攻撃でも威力を発揮してくれるし、ビッグサムの切り札がいなかった状態。
ローバーズはペデルセンがセットプレーを工夫して蹴ったり、ディウフも守備で貢献したりと、悪い内容ではなかったが、リバプールの気迫の前に屈してしまった。
サルガドが元気にプレーしてたし、あの頃の悪い感じ漂うローバーズではなくなったが、プレミアにはなくてはならないチームであることに変わりはない。
 

スコア
2-1

<得点者> 
リバプール   キルギアコス、F・トーレス
ブラックバーン ディウフ        

~愛丸's MVP~
R・メイレレス(もうひとつ前でのプレーが本職ではあるが、このボランチでのプレーがやっと板についてきた。それに持ち味も発揮できてたし、この感じを忘れないでもらいたい)

トットナム-エバートン

2010-10-27 12:30:20 | プレミアリーグ
観戦日 10/27(水)       

愛丸’s チェック
インテルとのCLから中二日でのこの試合。
ホワイトハートレーンでの試合とは言え、ここでランチタイムキックオフってのは選手にかなり負担がかかりそう。
この試合でのスパーズの敵はエバートンでなく、自分たち自身かもしれん。
それでも、この難しい日程を乗りきることができれば、ほんとの強さってのを手に入れることができそうだが・・・。
エバートンは、ここまで低調な滑り出しだったが、前節、宿敵リバプールを2-0と撃破。
マージーサイドダービーでの勝利で、チームの士気はぐっと上がったはず。
コンディションに問題のあるスパーズだし、ここはアウエーとは言え、ダービーを制した勢いで、勝ち点3を狙ってもらいたい。

スパーズは懸念されてた通り、チーム全体の動きに切れがなかった。
両トランジションのスピードが遅いし、特に攻から守の切り替えは、全く迫力を感じさせないものだった。
しっかり守れても、ここからうまく前線につなげないし、スピード勝負を仕掛けたい両サイドの不発。
インテル相手にハットトリックを決めたG・ベイルも、この試合でのノーインパクト。
あのパフォーマンスを常時やれってのは過酷なことかもしれんが、あそこまでやれなくても、もうちょっとできたはず。
エバートンの守備がよかったのかもしれんが、この試合でも期待してただけにちょっとがっかり。
これより酷かったのが、右のレノン。
インテル戦でも先発してたが、全くあのスピードが活かせてなかった。
まだ体調が万全ではないのかもしれんが、両サイドで縦への突破からクロスってのを武器にしてるスパーズだし、ここが働いてくれないと、クラウチも活きてこない。
これなら、レノンを諦め、クラニチャルを入れて、中盤の高い位置でのファンタジーの枚数を増やすってのも手かも。
ただ、レドナップにはこういった戦術のバリエーションはないだろうし、この基本的な4-4-2は崩さないかも。
選手がいるのに、それをうまく使いきれてない印象があるし、それでも結果が残せてるから問題なんだろうが、まだ強いチームになる可能性がある。
後半、パブリュチェンコを投入し、ツインタワーにしたが、これも効果的だったとは思えず、最低限のノリマである勝ち点1止まり。
G・ベイルを右に回すという奇策は見られたが、これも機能したとはとても言いがたい。
とにかく、この試合のスパーズは、体調面に問題がありすぎた。
いつものパフォーマンスからはほど遠かったし、やっぱりCLとの二足の草鞋ってのは厳しいのかもしれん。
それでも、やれるだけの戦力はあるんだから、レドナップがうまくチームをコントロールできれば、それも可能なはず。
エバートンは、この低調なスパーズにお付き合いした感じ。
あれだけ前節のマージーサイドダービーでは迫力満点の気迫を見せてくれたんだが、この試合では、どこか冷めた感じのプレーが目立った。
前線でヤクブがからだを張ってなんとか起点になろうと踏ん張ってる姿はあったが、これに絡む選手が少なすぎ。
ケイヒルの位置もすこし下がり目だったし、これでは、いくらヤクブががんばっても、ひとりでやるしかチャンスは生まれない。
ケイヒルだけでなく、両サイドのカットインだったり、3列目の攻撃参加だったり、ヤクブを助ける選手がもうちょっといたら、この試合のスパーズは簡単に崩せたかも。
前節、右サイドで異彩を放ったコールマンも、この試合は沈黙。
1試合だけハイパフォーマンスだったら、そこら辺でも見ることができるし、これを常時できるようになれば、一流の仲間入りなんだが・・・。
それだけの能力は持ってそうだし、これからのコールマンに期待。
エバートンでよかったのが、中盤センターに入ったピーナール。
左サイドでのプレーが多いんだが、中央でも、中央の選手らしいプレーが展開できてたし、ここから攻撃の起点になれてた。
守備も及第点を与えられるものだったし、ファライニ、アルテタがいなくても、この男がカバーしてくれそう。
守備陣は、スパーズで唯一コンディションがよかったラフィに危ない場面を作られそうになったが、ここにもうまく対応。
守備陣の集中力は最後まで高いままだった。
あのハワードのミスがなかったら、この試合0-1で勝てたものだった。
 

スコア
1-1

<得点者> 
トットナム   V・デルファールト
エバートン   ベインズ        

~愛丸's MVP~
ジャギエルカ(高さ対策もしっかりできてたし、ラフィの個人技にもうまく対応。終了間際の猛攻もしっかり受け止めてたし、最後まで集中を切らさなかった)

ナポリ-ACミラン

2010-10-27 10:52:51 | セリエA
観戦日 10/27(水)       

愛丸’s チェック
ELも戦いながら、現在カンピオナートで4位のナポリ。
これは大健闘と言ってもいいだろう。
戦力は、他の強豪と比べても遜色ないし、勢いに乗れれば、これぐらいはやれるチーム。
ただ、ナポリは毎シーズン、いい時期はくるんだが、どこかで必ずストップしてしまう。
これがなくなれば、常時上位をキープできるんだが。
熱いティフォージの支えられ、今シーズンは最後までこの辺の順位で踏ん張ってもらいたい。
ミランは、宿敵インテルよりもスタンディングでは上。
ラツィオには及ばないが、現在2位。
アッレグリは、この癖のあるチームをうまくコントロールしてると言ってもいい。
CLでのマドリー戦では前半の2失点が響いて力を発揮できなかったが、チームとしてはそう悪いコンディションではない。

ナポリは気持ちの入ったプレーでミランを苦しめることができた。
ここ、サン・パオロではかなり自信を持って戦うことができてる。
ただ、大きな過ちがひとつ。
中盤のインコントリスタ、パツィエンツァが、不用意なハンドを2回も犯し、これで2枚のジャッロ。
もらわなくてもいいカルッテリーノで、チームに多大な迷惑をかけた。
チームとしていいパフォーマンスができてる中で、この退場劇は、チームの士気を下げるものでもあるし、ミランをより優位にさせてしまった。
この段階で0-1とビハインドの状況だったし、もっと考えてプレーしてもらいたかった。
この男が、中盤での激しい当たりでボールを奪い、前の3人に繋いで、チャンスを作るってのが攻撃のパターンだったし、ここでの守備が機能しなくなると、ミランのいい攻撃を受けるだけになってしまう。
マッジョが負傷でいなくなってることも考えると、もっと慎重なプレーが必要だった。
この数的不利な状況に追い込まれたにもかかわらず、攻撃陣は最後までミランに追いつくことに専念した。
0-2となってから、ラベッシの魂溢れるプレーで1点を返し、ここでやっとチームの士気が上がってきた。
カバーニもなんとかしてやろうと、もってる力を発揮できてたし、中盤の選手もリスクを恐れず前に出ることができた。
この前への気持ちをチームに植えつけたのは間違いなくラベッシ。
独力で、局面を打開してくれるし、とにかく気持ちが伝わってきた。
これに触発されたナポリは、敗れはしたが、最後まで諦めないいいサッカーが展開できた。
この気持ちがあって、数的に不利な状況でなければ、ミラン相手に勝ち点が奪えたはず。
試合が終わったサン・パオロのティフォージが盛大な拍手をしてたのが、その証拠。
負けたチームにこれだけ賞賛を贈れるってことは、チームのパフォーマンスがよかったから。
ほんと、あのパツィエンツァの不用意な退場がなかったらと思うと残念でならない。
ミランは、ホナウジーニョがケガで戦列を離脱し、前は、ズラタン、パト、ホビーニョのトリオに。
個人だけを見たら力を持ってるんだが、ホナウジーニョがいない分、ファンタジーアに欠けるし、パスでの崩しってのが少なかった。
両翼が単独での仕掛けになるし、このドリブルがうまくはまれば決定機に繋がるんだが、止められしまうと、そこで終了になってしまう。
相手にしてみたら、これは守りやすい。
ボールフォルダーに厳しくいけばなんとかなるわけで、数的優位な守り方をすればいいだけ。
この手詰まり感のあった攻撃を打開してくれたのが、右のオッド。
アントニーニが前半の10分にマッジョとの接触で頭を強打し、退場になり、代わってオッドが投入された。
左にボネーラを回し、右にオッド。
この試合でのオッドはラツィオ時代に輝き放った頃の出来を彷彿とさせるものだった。
タイミングのいいオーバーラップに、高精度の右足のクロス。
2点ともアシストはこの男だった。
先制点はクロスを上げるのではなく、ホビーニョに戻すマイナスのボール。
ズラタンの2点目は早くて性格なクロス。
これだけコンディションのいい選手をどうしてここまで使ってこなかったのか。
ザンブロッタがいるからかもしれんが、この男は左でも使えるし、右の前ではパトがカットインしてのプレーをよく見せるから、こういうオーバーラップを得意とする選手は有効なんだが・・・。
この活躍で、もう一花、ここで咲かせることができるかもしれん。
ミランは1-2とリードしてるにもかかわらず、ナポリの終盤の猛攻に対して、同じような応戦してたが、ここは大人の対応をしてれば、あそこまでナポリの勢いに押されることはなかった。
そういう戦い方ができるチームだし、強かった頃の落ち着きが戻れば、インテルより上でフィニッシュできそう。
 

スコア
1-2

<得点者> 
ナポリ    ラベッシ
ACミラン  ホビーニョ、イブラヒモビッチ        

~愛丸's MVP~
オッド(ミランに移籍してきて、ここまでハイパフォーマンスだったのは初めて見たかも。ラツィオ時代を彷彿とさせるプレーで、これからレギュラーの座を奪ってもおかしくない出気)

インテル-サンプドリア

2010-10-26 20:45:00 | セリエA
観戦日 10/26(火)       

愛丸’s チェック
カンピオナートで3位に沈むインテル。
ラツィオが好調をキープし、首位。
2位はミラノのライバル、ミランがいる。
まだ開幕してまもなくだし、ここからが本番だろうが、それでも、セリエの絶対王者が、この順位はいただけない。
モウリーニョが去り、ラファでもこれが限界なのか。
戦力が変わってことを考えると、やっぱり監督に問題がありそうな・・・。
サンプはELとの二足の草鞋をなんとか履きこなしてる感じ。
カンピオナートは7位とそう悪くないし、2トップはコンディションがよさそう。
どうもカンピオナートに比重を置いてるみたいだし、これはチームの方針だから、文句はない。
ここで勝ち点が奪えるようだと、昨シーズン同様、CL圏でのフィニッシュもありえる。

インテルは、CLのスパーズ戦と同じ布陣でこの試合に挑んできた。
あのCL、攻撃陣が爆発した試合で、満足がいく結果になるはずだったんだが、G・ベイルに3発叩き込まれたのは誤算。
守備の集中力のなさが浮き彫りに。
ここでも、モウリーニョとラファの差が。
昨シーズンまでは、あんなに集中力を欠くシーンはなかった。
いち早くチームを纏め上げないと、スクデットを他に渡すはめに。
この試合も、いい攻撃は展開できてたが、サンプの集中した守備を崩すのに一苦労。
なかなか点を奪えなかった。
ただ、コウチーニョがどんどんよくなってきてるし、サイドでいい起点になってた。
ラファがレギュラーとして使い出した選手だし、監督のためにって気持ちもこの若者は強いんだろう。
素質の片鱗を見せだしたし、ここから、インテルの救世主になってくれるかもしれん。
あのテクニックはもっとこの水に慣れれば発揮されてくるはず。
自信を持ったプレーが目立つようになったし、相手を恐れず仕掛ける姿勢がこれまたいい。
監督に信用されてるのはエトーも同じ。
プリマプンタとしてゴールを量産。
この試合でも、コウチーニョからのクロスをニアで見事に合わせる貴重な同点レテを決めて見せた。
自分でゴールに近い位置でプレーしたいと直訴しただけのことはある。
ここまで結果を残してくれたら、チームメイトも満足なんだろうが・・・。
守備での貢献が昨シーズンよりなくなり、この面で不満をぶちまけた選手がいるとはいないとか・・・。
こういう内紛はかつてのインテルでよく見られたことで、またその時代に逆戻りしてしまうと、これまでの栄光がどこかへ消えてしまう。
キブがカッサーノにボールを奪われ、そこからのクロスで失点しまい、やっとこさ、1点を返して追いついたインテルだが、ここで、キブが途中交代をさせられた。
ケガしてるってこともなかったし、単純にあのミスをラファが責めてものことだったら大事になるそう。
サントン投入で、攻撃的になったかと言えばそうでもないし、果たしてこの交代劇が、火種にならなければいいが・・・。
ジュゼッペ・メアッツァでの無敗記録は途切れなかったが、強いインテルの姿はここにはなかった。
不安材料が見え隠れしたし、これからインテルがそう道を辿るか、興味がわいてきた。
サンプはこの勝ち点1で大満足だろう。
インテルに主導権を握られる時間が多かったが、組織だった守備と、クルチの大当たりで、あのインテルを1点に押さえた。
クルチはほんと集中してたし、難しいティロもしっかり反応し、いいセービングを披露。
そのクルチがケガでピッチを後にすることに。
この交代が痛かった。
失点はその直後だったし、クルチだったらと思うと・・・。
ただ、あのエトーのティロはクルチでも止められなかったかも。
中盤ではパロンボが気の利いたプレーでピンチを防いだし、攻撃に定評のあるツィークラーもこの試合では守備で貢献。
スピードに乗ったら手がつけられないビアビアニーに仕事をさせなかった。
攻撃になれば、カッサーノが違いを生み出してくれる。
ボールを奪われるシーンが少なく、突破力がローマ時代よりも向上してる感じ。
パッツィーニとのコンビもいいし、カッサーノがこれだけ元気でいてくれれば、サンプの攻撃はなんとかなる。
チームとしてサンプはかなり完成されてるし、自分たちがやることは全員がしっかり遂行できる。
ネガティブ・トランジションが早いからカウンターでのピンチが少ないし、集中力の高さもインテル以上だった。
ルッシオのオーバーラップという奇策にはピンチになる場面もだったが、これにも対応はできてたし、これからサンプはまだ順位を上げてくるだろう。
 

スコア
1-1

<得点者> 
インテル   エトー
サンプドリア グベルティ        

~愛丸's MVP~
コウチーニョ(ミッドウイークのCLからこの男が目覚めてきた。あのテクニックはさすがブラジル人と思わせるものだし、周囲とのコンビもだいぶよくなってきた)

ストーク・シティ-マンチェスターU

2010-10-26 18:09:27 | プレミアリーグ
観戦日 10/26(火)       

愛丸’s チェック
ここまで勝ち点10で10位とまずまずの成績を残してるストーク。
このブリタニアスタジアムではより強さを発揮できる。
それでも、このユナイテッドには相性がよろしくない。
ブリタニアでやれても、結果を出せないし、昨シーズンはユナイテッドにダブルを献上。
チームの力を考えると、これも仕方ないんだが、ここでの強さを考えたら、ユナイテッドに一泡吹かせることができる。
ユナイテッドは未だプレミアで負けなしなんだが、あまりにもドローが多い。
3勝5分けでは満足のいく結果とは言いがたい。
それにルーニーの問題もあるし、どうもチームがまとまってないような・・・。
とりあえず、ルーニーの残留宣言で一段落はしたんだが、まだまだ難しい問題かも。
内部の問題から、この不調がきてるのか、それとも、このチームの限界なのか。

ストークは多くのチャンスをつくり出すことができなかったが、見せ場は作れた試合だった。
フィジカルを活かしたサッカーは相変らずで、あの高さを強さにはユナイテッドもそうとう気を使っただろう。
それにやっぱりデラップのロングスロー。
この試合も何本かあったが、どれもチャンスに繋がる。
CKぐらいの威力があるし、もっと多くのスローインを取りたかったはず。
ユナイテッドにうまく守られ、スローインの数が少なかった。
前線の高さで勝負できる布陣だし、もっとペナント、エザリントンの両サイドが仕掛けてもよかったんだが、こおkのパフォーマンスが・・・。
ユナイテッドのサイドの守備が強固ではなかったことを考えると、ここでの消極性はいただけない。
コンディションもあるんだろうが、チームの武器になる攻撃だし、ユナイテッドをここで葬り去るには、多少のリスクも必要。
そんなにピンチが多かったわけでもなかったから、もっと自分たちの特徴を出して戦ってもらいたかった。
ストークが変わったのは、トゥンジャイを投入してから。
この戦う男のあの運動量がチームを活性化させたのは間違いない。
あれだけ動いて守備に攻撃に顔を出してくれたら、他の選手たちの負担も減る。
攻撃陣はより攻撃にプライオリティを置けるし、これでいい形が多くなった。
0-1で推移してきたこの試合、このトゥンジャイが、右からカットインしてきてのシュートで同点に。
ブリタニアは最高の盛り上がりを見せた。
ここでストークは今後の戦い方をすぐさまはっきりさせるべきだった。
残り時間も10分ぐらいしかないし、相手がユナイテッドだったら、このまま終わらせてもいい試合。
それが点を取って逆転を狙うのか、このまま守りに入るのか、チームとしての方向性が定まらなかった。
ここをうまくやれてれば、あのチチャリートのゴールは生まれなかったかも。
この試合、勝ち点1は奪えた。
ユナイテッドはやっとドロー地獄から抜け出すことに成功。
とは言っても、手放しで喜べる試合内容ではなかった。
サー・アレックスは、左のSBにオシェイを入れ、中盤にエブラを上げる布陣を採用。
エブラの攻撃性を考えれば、これもあろだとは思うが、試合の序盤は、エブラが、このポジションに戸惑いがあったみたい。
攻守でどっちつかずだったし、あの攻撃性がまるで活かされなかった。
ただ、後半になってまだサー・アレックスは我慢してこの布陣で挑み、じょじょに、エブラも慣れてきた。
純粋なサイドアタッカーではないし、それでいて、あれだけエリア付近で好機を演出できれば、それはそれでよかったのかも。
スコールズがパッとしなかった中、ギャリーが魂のこもったプレーでなんとかチームを奮起させようと必死だったが、これもちょっと裏目に。
イエローを早々にちょうだいし、その後も危険なタックルが目立った。
さすがに、このままだと数的不利な状況も生まれかねないと、後半に交代。
気持ちは伝わってきたんだが、空回りな部分が目立ったか。
いい意味でよかったのはチチャリートぐらいか。
この男のゴールセンスの高さだけが光った試合に。
先制点となるあのバックヘッドはからだの柔らかさと強靭なバネを感じたし、貴重な2点目は、からだの使い方のうまさと、反応の速さが際立った。
ここまでゴールセンスのある若いFWはなかなか現れてきてないし、コンディションの整ったルーニーとのコンビを早く見てみたい。
今のユナイテッドの救いは、チチャリートがいてくれること。
 

スコア
1-2

<得点者> 
ストーク・シティ  トゥンジャイ
マンチェスターU  J・エルナンデス×2        

~愛丸's MVP~
J・エルナンデス(純粋な点取り屋としては、世界でも最高レベル。まだまだ伸びる部分はあるし、これからが楽しみな存在。世界ナンバー1も狙える器)

サラゴサ-バルセロナ

2010-10-26 16:19:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/26(火)       

愛丸’s チェック
未だ勝ち星なしで、最下位に沈むサラゴサ。
いつになったら、この最悪の状況から上昇することができるか。
このバルサ戦で、何かきっかけをつかめればいいんだが・・・。
そんな簡単にいく相手ではないが、このラ・ロマレダではバルサ相手に勝ち越してるわけで、そこにすがるしかないか。
バルサは前節のバレンシア戦を逆転勝利。
ミッドウイークのコペンハーゲン戦でも、首位を奪い返す勝利と、やっといつものバルサに戻ってきたか。
ただ、マドリーの破壊力に比べると物足りなさはあるし、今夏の補強がうまくいってるとは言いがたい。
ペップもいろいろ苦労してるみたいだが、ここは原点回帰ってのが一番の良薬かも。

サラゴサは、マドリー相手に戦ったラシン同様、この試合5バックを引いてきた。
この5バック、ラシンよりは機能してた。
バルサを長い時間セロに抑えてたし、メッシというメガクラックを押さえることができてれば、エンパテ・ア・セロもあった試合。
それだけ、メッシに奪われた2失点は悔やまれる。
CBのヤロシクは、からだを張っていい守備ができてたし、ドプラスもビッグセーブを見せてくれた。
気持ちのこもった守備ができてたし、これをベースに今後は、カウンターにかけるサッカーを展開した方が・・・。
前半を1-0だったら、想定内だっただろうが、後半にポンシオが一発ロハで退場になったのは誤算。
タックルにいってのフアルタでの退場ならまだ言い訳もきくんだが、ボールのない位置で、D・アウベスを後ろから小突いてのロハ。
こんな無駄なロハはない。
チームの士気も下がってくるだろうし、ポンシオは中盤で効いてた選手だから、守備での負担が全体にかかってくる。
ここから4-4-1に切り替えたが、またまたメッシに叩き込まれ、これで一気にサラゴサのモチベーションが低下してしまった。
バルサ相手に数的不利で、なおかつ追いかける展開。
これをエンパテまでもっていけるチームがあるかどうか・・・。
今のサラゴサにはとうてい無理だろうし、ここまでやる気が失せても仕方ない。
それでも、ヤロシクは最後までしっかり守備をやってたし、この熱い気持ちが前線にも伝われば1点でも返せたかもしれん。
なす術なく、敗れて、リーガでの初勝利はまた先の話に。
バルサの出来がそこまでよくなかったから、11人で最後まで戦うことができてれば、違った結果になったかも。
全く先が見えてこない試合でもなかったし、とにかく失点をしないことを念頭において戦っていけば、なんとか勝利は見えてくるかも。
バルサは、どうもまだ波に乗れてない。
あの華麗なバルサのサッカーを展開できてない。
ペップはメッシのポジションをいじりすぎ。
昨シーズンの後半、トップ下にメッシを置いて、いい試合展開での勝利ってが頭にあると思うんだが、今はこれがベストだとは思えない。
チャビがいてくれてなんぼだし、チャビをケガで欠いた状況では、これはメッシへの負担が大きすぎる。
パスも出して、ドリブルもして、フィニッシュにも絡む。
メッシだからこの試合で2得点してくれたが、相手がもっと強いチームだったり、コンディションが低下したりしてたら、得点ができない状況に。
イニエスタに中盤を任せてもいいだろうし、トップの中央で、ビジャに頼るのもいいだろう。
ビジャは得点がなかなか取れず焦ってる感じだが、このままだと、得点できない時間が増えるだけ。
左でのプレーをさせたり、トップで起用したり、ビジャにも戸惑いがあるのは間違いない。
この試合では、右に流れてからのフィニッシュってので、惜しいシーンはあったが、点は生まれず。
メッシとの相性なのか、まだビジャはバルサの一員になれてない。
バルサで一番やる気といい動きでチームに貢献してるのが、S・ケイタ。
前に飛び出すタイミングもいいし、バルサの3トップにない、高さを活かしたフィニッシュもある。
あのダイナミズムな動きが今のバルサを救ってる。
チャビが戻ってくるまでは、この男を活かす攻撃ってのをもっと多様してもいいかも。
選手が大きく代わってるわけでもないし、ペップが策に溺れないなら、いつものバルサに戻ってくるはず。
このままマドリーを走らせるわけにはいかないだろう。
 

スコア
0-2

<得点者> 
バルセロナ   メッシ×2        

~愛丸's MVP~
メッシ(多くの仕事を任されてる状況で、貴重な得点をゲット。いい時間で決めてくれてチームを救った。この男のゴールがバルサの勝利には必要不可欠)