愛丸のサッカー観戦記

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ノリッチ-チェルシー

2012-01-22 11:11:05 | プレミアリーグ
観戦日 1/22(日)       

愛丸’s チェック
ノリッチは10位前後を行ったり来たりの順位。
ここまで無失点で終えた試合はなく、ここも厳しい戦いが予想される。
ただ、サポーターは楽観的に考えてるみたいで、ここまで、それなりにやれてるチームがELまで狙えるなんて思ってるらしい。
P・ランパードは、この風潮に釘を差し、今のチームの目標はあくまでも残留と、チームを引き締めてる。
チェルシーは、上位チームの直接対決がある今節、しっかり勝ち点3を奪って、差を確実に縮めたい。
それが可能な相手だし、ここで勢いに乗りたいところ。
まだ優勝を諦める順位でもないし、ここからがほんとに戦いに。

ノリッチが、今シーズン初めてのクリーンシートをなんとチェルシー相手にやってのけた。
組織だったいい守備を展開したし、チェルシーに多くの決定機を与えなかった。
中盤の選手の守備意識も高いし、自分たちがやるべきことを遂行できた。
こういうチームではないと、強豪と呼ばれるチームからは勝ち点は奪えない。
それにしても、90分、崩れることなく、よく守りきった。
いくらやるべきことをきっちりこなしたにしろ、チェルシーの選手を考えたら、これを突破して点を取ることはそう難しいことではないはず。
それを許さず、守りきったってことは、チームにとってかなり自信に繋がること。
監督が指標するサッカーをやれば、勝ち点は奪えることを証明したことだし、サポーターが騒いでるように、この試合を続けることができれば、EL圏も夢ではなくなるかも。
ただ、評価できるのは守備で、それも、この試合だけがよかったのかもしれん。
ここまで無失点で終えた試合はなかったわけで、たまたまここでうまくいっただけかも。
毎節ノリッチの試合を見てるわけではないし、この評価もこの試合だけのもの。
守備でこれだけやれるチームだから、あとは、カウンターの切れ味を磨くこと。
イングランド的な2トップで、サイドからの展開からチャンスをいくつか作ることはできたが、攻撃のレベルに関しては、ELを狙うものではない。
手数をかけず、ゴールを狙う姿勢は、こういうチームにはよく見られることだが、完成度は高くない。
相手がチェルシーだったし、とりあえず、守備に重点を置くってことで、攻撃の意識が低かったんだろうが、それでも、もうちょっとやってもよかった。
サイドでの高さ、フィジカル勝負では勝てるわけで、一度、ファーへの高いクロスからホルトが競り勝ってヘッドをしたシーンがあったが、こういうシーンを多く作りたかった。
ここで何か見出したかに思われたが、こういうい攻撃はこれだけ。
後半途中、S・ジャクソンというスピードが売りのFWを投入したが、この選手をうまく使うことができれば、カウンターのキレも増しそうだし、攻撃面ではまだ上昇の余地がある。
この戦いが常時できれば、降格ってことはなさそうなチーム。
問題はチェルシー。
この試合もF・トーレスは不発で、調子を上向きに思われたが、決定機を決めることができず。
どうもシュートに自信がない感じ。
いいときはもっと勝負して、きっちりゴールを決めてた印象だが、まず、DF陣との勝負をあまり仕掛けない。
相手を抜き切らず、右足のつま先で技ありのシュートを狙うシーンもあったが、こういうプレーが得意な選手ではない。
やっぱり、この男を活かすなら、システムを変える必要がある。
4-3-3を4-2-3-1にして、もっとF・トーレスにスペースを与えないと、自分のプレーができない。
マタをトップ下に置けば済むことだし、サイドにはスタリッジ、マルダとここをこなせる選手もいる。
ヴィラス・ボアスのやりたいサッカーではなくなるだろうが、昇格したチーム相手に1点も取れないような試合をやってるようでは、改革が必要ってこと。
それに、選手交代でも謎が。
点を奪って勝ち点3を取らなければならない状況で、どうしてF・トーレスとルカクを交代させたのか。
フィジカル勝負を仕掛けるのであれば、この交代は納得できるものだが、やるサッカーは変わってない。
ドログバが戻ってくるまでは、こんな感じの迷走が続く感じがするし、ヴィラス・ボアスにも限界が囁かれそう。
ポルトではやれても、やっぱりプレミアのビッグクラブは無理だったと思われても仕方ないし、思い切ったことをやらないと、またしてもチェルシーは監督の早期交代ってことに陥りそう。

 
スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
J・ルディ(慌てそうなシーンでも、最後までしっかりボールを見て、いいセーブを連発。この男のセーブで失点を防げたシーンは多かった。まだ若い選手だし、ここで自信をつけていけば代表も夢ではない)