愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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クラブ・アメリカ-LDUキト(リベルタドーレス杯 SF)

2008-06-27 18:55:43 | その他
観戦日 6/27(金)       
 
愛丸’s チェック        
うーん、なんだか地味なセミ・ファイナル。
クラブ・アメリカはここを突破して、ファイナルに進出してもクラブW杯に出られるわけではない。
南米のチャンピオンが出場するわけで、中南米の代表はもうパチューカに決まってる。
このコンペティションを制するって名誉のためだけにここはがんばってもらいたい。
LDUキトはここは願ってもないチャンス。
ここまでアルゼンチンのチームをことごとく倒してしたわけで、いいかたちでカーサに戻れると、勝機はある。
ここメキシコシティも標高2200mとかなりの高地だが、キトに比べるとまだまだ。
サイドのテクニションが輝ければ、フエラでも結果が出せそう。

クラブ・アメリカにフラメンゴ、サントスを破ったときの勢いが感じられなかった。
なかなかカバーニャスに効果的なボールが入らない。
この男にうまくボールが渡れば、なんとかしてくれるんだが・・・。
ここまでの対戦は明らかに相手が上の状況で、カウンターからカバーニャスってかたちが多かったが、LDUキトはそこまで押し込んでこなかった。
そうすると、自分たちで試合を作れるんだが、中盤で核になる選手がいなかった。
うまく中盤でためができて、そこからカバーニャスにって展開ができるんならよかったんだが、そうもいかなかった。
サイド攻撃もLDUキトの方が主導権を握っており、うまく活用できず。
なんとかオチョアの活躍で失点せずに耐えてたんだが、このオチョアのミスからアウエーゴールを許してしまった。
ビッグセーブも見せ、ひとり気を吐いてたオチョアだったが、ゲロンが個人技で抜ききって上げたボールをキャッチミス。
これに後ろから入ってきたボラーニョスがダイビングカベッサでゴール。
オチョアのミスも響いたが、このときのDF陣の対応が酷かった。
ゲロンにはふたりもついてたにもかかわらず、間合いをつめることができず、クロスを上げられたし、走りこんできたボーラニョスも誰も見てなかった。
守備陣の誰もがオチョア頼みになってた。
このへんの連携がうまくいかないと、2legはつらい。
それにレギュラーCBのドミンゲスが一発ロハで2legは出場できない。
これにはLDUキトのキーマン、ボラーニョスも道連れにできたわけで、ひとえにただ痛いだけではなかった。
それでも守備に不安があるのに、ドミンゲスがいないとなると、どうこれに対応するのか。
2850mの高地でただでさえうまく戦えないというのに、モチベーションが下がらなければいいが・・・。
アウエーゴールを献上はしたが、しっかり点は奪えて先制されてからの最低条件である、1-1のエンパテには持ち込めたから、まだなんとかなるか。
後は気持ちの問題。
LDUキトはゲロン、ボラーニョスの両サイドアタッカーが絶好調だった。
特にゲロン。
どれだけ個人技で突破したことか。
ペダラーダなんかも披露し、どこかホビーニョを彷彿させるものがあった。
スピードもあるし、あとは決定力が上がってくるともっと怖い選手になる。
中に切れ込んでってシーンが少ないし、縦を切られたらどうやってここを打開するか。
クラブ・アメリカレベルだとなんとかなるが、これがファイナルではそうも簡単にいかないはず。
ボラーニョスも突破に関しては全く問題ないんだが、この男も決定力。
何度か切れ込んでのミドルがあったが、オチョアにセーブされたのとポスト。
いい感じでシュートにはいけてたから、決まらなかったのは運か。
それでもフリーで打ててたし、決めてみらいたかった。
ここまでチームの攻撃を支えてきたマンソに元気がなかったのはちょっと気になる。
得意のカーサでは輝いてくれることだろう。
この男のファンタジーは見てるものを魅了する。
日本でも見てみたい。
さて、2legはカーサ不敗神話を誇るLDUキトが有利に試合を進めるだろう。
ほんと、クラブ・アメリカの気持ちが切れてなければいいが・・・。

スコア 1-1

<得点者> 
クラブ・アメリカ  エスケーダ
LDUキト     ボラーニョス
~愛丸's MVP~
ゲロン(かなり高い個人技を備えており、スピードも豊富。DFがなかなか詰めれない間もなかなかのもん。日本でも見てみたい)