愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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エストゥディアンテス-インテルナシオナウ(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2010-05-31 09:43:35 | その他
観戦日 5/31(月)       

愛丸’s チェック
ポルト・アレグレどの1legは、ホームのインテルが1-0で勝利。
セットプレーからの1点を守った形。
アウエーゴールを取れなかったエストゥは、このカーサでの2legで2-0で勝利すると、このラウンドを突破できる。
1-0だとアグリゲイトスコアで並んで延長に突入するし、ここは、しっかり90分で試合を終わらせたいところ。
昨シーズンの優勝メンバーに、J・ソサが復帰し、戦力は上がってる。
アルゼンチンの最後の砦としてここは負けられない。
インテルは、ホームでの1点リードをどうここに活かしてくるか。
守ってなんとかなる相手ではないし、それなりに攻めにも重点を置かないと。
ここを突破するだけが目標でもないだろうし、クラブW杯でのインテル対決実現のためにも、なんとか勝ってもらいたい。

エストゥは、残り1分まで勝利を手中に収めてた。
あの時間に失点し、アウエーゴールの差で、このラウンドでの敗退が決定。
試合には勝っても、アウエーゴールとはこういうおもしろい展開を生み出してくれる。
あの失点、勝利を確信したゴール裏のサポーターの花火の煙が多少なりとも影響してそう。
あれだけ煙が立ち込めると、オリオンはシュートが見づらかったはず。
自分たちの応援してるチームの足を引っ張るサポーターって・・・。
終了のホイッスルが鳴ってから、あれだけ大騒ぎすればよかったのに。
この失点、エストゥ自体にも問題が。
後半、アンヘレリを投入し、これまでの4-4-2から3-5-2にシステム変更。
前半で2-0とリードしてたし、これを守ろうとするのは問題ない。
ただ、自分たちは、インテルが守備的な3-4-3のサイドのスペースをついての先制点ゲットだったし、これを相手にもやられるようだと・・・。
展開の大きさは違えど、狙われたことに違いはない。
アンヘレリがラテラルもこなせるし、これなら、守備の強化で、C・ロドリゲスを左に回しての4-4-2のままでよかったはず。
ただ、3-5-2にした段階で、トップ下に入ったJ・ソサの動きはよくなかった。
サイドでのプレーよちも、この男は、このポジションで自由になった方が持ち味は発揮できる。
キープ力も高いし、いいミドルも。
ただ、これで点は生まれなかった。
トップ下のJ・ソサは目立ったが、2トップが仕事をするシーンはなかったし、高い位置にC・ロドリゲスが上がれる状態だったことを考えると、もっとここからクロスを多様してもよかった。
ボセリが仕事をシーンをこの試合では見れなかったわけで・・・。
パートナーのL・ゴンサレスもあの先制点時の飛び出しとループだけが見せ場だったし、2トップが活きなかったってことで、追加点が奪えなかった。
これで、アルゼンチンのチームは、今シーズンのリベルタから姿を消すことに。
ボカ、リーベルとアルゼンチンを引っ張ってきたチームが参加してないからってエクスキューズもできるだろうが、それでも、これは不甲斐無さすぎる。
インテルは、89分まで、もうこのラウンドで姿を消すものだと思ってた。
ホームでの1点を、この2legでも守りきろうと、3バックで挑んだが、これが完全に裏目に。
サイドのスペースをつかれ失点をし、この失点のショックからか、1分後に2点目を献上。
攻撃もどこかちぐはぐで、ダレッサンドロがキープしても、孤立してるし、これではこの男のいい部分は引き出せない。
ゴールから遠い位置では怖さもないし、この対応にはエストゥも苦労しなかっただろう。
後半、ワウテルを投入し、攻撃的に振舞うようになってペースを掴み出した。
相手が、3バックにしてきたことにも助けられ、ボールを持てる時間も増え、アンドレジーニョがいいところで絶妙なパスを出せるように。
この男の右へのスルーに、ダレッサンドロに代わって入ったジウリアーノが抜け出して、煙の立ち込めるゴールへ叩き込んだ。
あの抜け出し、あそこを狙ったパス、どちらも見事だった。
こういった劇的な勝利を挙げると、チームは乗ってくる。
ただ、この後、W杯があるため、期間が空いてしまう。
ベスト4ではサンパウロとの対戦が決まってるし、おそらく、今、南米で一番強いであろうサンパウロをどう攻略するか。
カンピナット・ブラジレイロでの結果がどうなのかわからないが、この対決は楽しみに。
インテル対決がまたひとつ現実味を帯びてきた。

スコア 2-1

<得点者> 
エストゥディアンテス L・ロドリゲス、ペレス
インテルナシオナウ  ジウリアーノ    
~愛丸's MVP~
アンドレジーニョ(ダレッサンドロとのコンビがもっと高まればおもしろい攻撃を展開できるはず。この男の右足の精度はかなり高い。スルーも見事だし、インテルのキーマンはこの男)

イングランド-日本(国際親善)

2010-05-30 23:43:27 | 日本代表
観戦日 5/30(日)       

愛丸’s チェック
イングランドは、本大会前、最後のテストマッチ。
この日本を仮想どの国に見立ててるのか。
まだ23人を決めてないカペッロは、この試合で、全てを決めるみたい。
ってことは、多くの選手を試してくるはず。
メキシコとのテストマッチでは高さを活かして3-1と圧勝してるし、状態は悪くないはず。
日本相手に圧勝して、気持ちよく本大会を迎えたいところ。
日本は、あの韓国戦からどれだけチーム状態がよくなってるか。
スイスに移動して間もないし、ここがベストコンディションではないはず。
そんな中、この強国相手にどんなサッカーを展開できるか。
俊輔がケガで使えないという日本とってはいい状況の中、新しいシステムが機能してくれれば、このままあの男をベンチに置いたまま戦える。

イングランドは、この試合にどれだけのモチベーションで挑んでいたのか。
単なるテストマッチとしか捕らえてなさそうだった。
本大会に行けるぎりぎりの選手たちはそれなりのパフォーマンスは見られたが、主力級の選手たちは、試合に入っていってなかった。
ルーニーにしろ、ランパードにしろ、こんなレベルの選手ではない。
ルーニーはケガ上がりってこともあって、とりあえず、試合勘を取り戻すってことに重点を置いてたんだろう。
あの激しさは見られなかったし、これぞルーニーと思わせたのは、ファーサイドに巻いて狙うシュートを放ったところぐらい。
ジェラードとのワン・ツーもさすがと思わせるものではあったが、まだやれる選手。
ここが目標の試合ではないし、南アであのプレーを披露してくれれば。
ランパードも同じ。
このイングランドのPK職人が、川島に止められるようなあのPKはもう見たくない。
自分の間合いできっちり止めた川島を誉めるべきだろうが、本大会では、もっときっちりコースをついてくるはず。
流れの中でのダイナミズムさもなかったし、まだ開幕まで2週間あるわけだし、それまでにはコンディションを整えるはず。
そう思わせる選手がイングランドには多く、自分たちでゴールを奪うことはできなかったが、それでも試合には2-1と勝利した。
DF陣もぬるいプレーが多く、岡崎クラスのFWにリオ、テリーがフィジカルで負けるわけがない。
それが、やられてたシーンがあったってことは、集中しきれてなかったのと、ケガを注意してたからか。
この試合で激しくいく必要もないし、ちょっとなめてたってところもあるんだろう。
この試合で、カペッロは何を感じて、どう23人を選考するのかわからないが、もう頭の中は決まってるはず。
日本は、韓国戦よりもいい出来だった。
阿部をアンカーに入れる、岡田曰く4-1-2-3は、まずまず機能した。
中盤の底で、阿部がしっかり守備をしてくれれば、それなりに安定してくる。
CBもこなす選手だし、これぐらいはやってもらわないと。
左では大久保が長友といい連携で守備ができてたし、これをもっと攻撃でもいい連携ができれば。
気持ちでプレーしてくれる選手だし、大久保は、左サイドのファーストチョイスかも。
後半、松井が代わって出てきたが、この男は単独の仕掛けがあるから、これはこれでおもしろい。
左サイドに関しては、これで問題ないだろう。
右は本田圭が入ったが、まだクラブレベルで見せるパフォーマンスではない。
右で使われるなら、もっと中に切れ込んでのプレーを多くしてもらいたいんだが、相手が相手だったし、そう攻撃に専念できるわけもない。
本大会でもこんな状況が続くかもしれんから、少ないチャンスをなんとかゴールに繋げられるようなプレーに期待。
守備にも貢献せず、いいパスを出せるわけでもなく、当たられるとすぐに転がるようなひ弱な左利きの選手なんていらん。
遠藤も相変らずバックパスの回数が多いし、守備も軽い。
慌てる癖はあのままだし、この男を使う理由がまだわからない。
これなら、もっと飛び出しとミドルで期待が持てる憲剛か、守備での貢献もある稲本と、長谷部のコンビでいい思うんだが・・・。
守備では2つのOGがあったが、これはサイドを攻略されてのもの。
J・コールの突破は、明らかにこの前のプレーで中に選手が多すぎたことと、A・コールのクロスは、疲れから、ここについていける選手がいなかったことが原因。
時間の経過とともにフィジカルが落ちてくるのはわかってる。
それをどう攻略するか。
カメルーン、オランダとサイドで早い選手がいるから、ここにどう対応するかが失点しない鍵。
ただ、中も強力だし、世界のレベルは高すぎる。
岡崎が、テストマッチとは言え、あのイングランドのCBコンビに勝てるシーンもあったわけで、これは自信に繋がったはず。
川島も好セーブを連発し、ランパードのPKもストップできたから、こちらもそうそう自信はついただろう。
楢崎から正守護神の座を奪うかもしれん。

スコア 2-1

<得点者> 
イングランド   OG×2
日本       闘莉王    
~愛丸's MVP~
J・コール(イングランドで一番気持ちよくプレーできてたのはこの男ぐらい。ここにきて調子を上げてきてる。どんな形で使われるか、カペッロの起用法が楽しみ)

サンパウロ-クルゼイロ(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2010-05-30 10:57:18 | その他
観戦日 5/30(日)       

愛丸’s チェック
リベルタもベスト8が出揃って、1legはすでに終了。
ここまで残ってるのが、フラメンゴ、U・D・チレ、グアダラハラ、リベルタ、エストゥディアンテス、インテルナシオナルと、この両チーム。
これを見ても、ブラジル勢の強さが目立ってる。
ベスト8の半分がブラジル勢だし、ここから優勝チームが出てもなんらおかしくない。
1legはミネイロンで行われ、0-2とアウエーゴールふたつを奪ったサンパウロが勝利。
これを受けてのモルンビーでの2leg。
圧倒的にサンパウロが有利。
このリードを守れるだけの守備力があるし、安定感もばつぐん。
クルゼイロは3点を取らないとベスト4には進出できないわけで、必死の攻撃は必要。

サンパウロの強さだけが目立った試合に。
アウエーで2点を取っての勝利しての2legだし、気持ち的な余裕もあったんだろう。
それに加え、前半の2分にクルゼイロの攻撃のキーマン、クレーベルが一発レッドで退場に。
これで更に余裕が出てきた。
あのレッド、ちょっと厳しい判定ではあったが、ここはモルンビー。
大歓声の後押しもあったはず。
数的優位な時間が大半を占め、ボールの支配率も、試合の主導権もサンパウロが握ったままだった。
そんな中、守備ではなく、攻撃でいいところが多く見られた。
ワシントンがベンチにも入らない状況だったが、ここはトップのフェルナンドンががんばった。
ポストプレーで負けるシーンがなく、落としもしっかりやってくれる。
ここにボールが収まれば、必ずボールが繋がることを信じて、周りが動き出し、そこにきっち落としてくれる。
こういうパワータイプのFWがいてくれたら、チームの攻撃もかなりスムーズに運ぶ。
それを証明したのが、2得点目。
左からのクロスをきっちりカベッサーダで落とし、これをダゴベルトが受けて、ファビオの位置を確認してのループ。
クロスも正確で、ポストプレーも正確。
その後のシュッチも芸術的で、全てがうまくいってのゴールだった。
ダゴベルトの創造性も豊かだし、技術もそれに伴ってすばらしい。
このコンビが日本にいてくれたら・・・。
ここに絡んでくるのが、ダゴベルトだけでなく、トップ下のマルロスも効果的に絡んでたし、これがサンパウロの攻撃の強み。
相手DF陣は誰を捕まえていいか、確定できてないし、フェルナンドンにふたりいったら、その空いたスペースをつかれてしまう。
この攻撃を見てれば、ワシントンがいない方がチームとして攻撃できてそうな・・・。
クルゼイロがこの試合のほとんどを10人で戦うことになり、守備が崩壊するシーンはひとつも見られなかった。
R・セーニが目立ったのは、最後尾からのビルドアップでのキックの正確性だけで、セーブするシーンはゼロ。
1legの結果、開始早々の退場劇で、気持ちにゆとりができたから、このサッカーができたのかもしれんが、今シーズンのサンパウロは、このタイトルを獲得するのに一番近いチームかも。
クルゼイロは、自慢のチーム力を最後まで発揮することなく破れさった。
昨シーズンは、洗練された組織で、フィナーウまで進出したが、今シーズンは、このベスト8で姿を消すことに。
ジュビロ時代から一緒にプレーしてる中盤の3人を監督の信頼関係は見事なものだったが、今のサンパウロを葬り去るだけの力ではなかった。
ミネイロンで勝利してれば、また違った展開になったんだろうが、ホームでの試合を落としてしまうと、そこから気持ちを上げるのはなかなか難しい。
3点が必要だった試合で、攻撃の中心クレーベルがあんな早い時間に退場してしまっては、どうしようもない。
トップで、T・リベイロがなんとか違いを生み出そうにも、孤立してるシーンが多く、ボールを持ててもサイドだし、ここから点に繋がるような攻撃ができなかった。
自慢の組織力でもサンパウロに劣ってたし、クルゼイロの栄光の時代は、ここで終わったのかも。
守備では裏を取られることが多く、ドリブルでの仕掛けに弱さを見せた。
先制点を奪われたときは、ジュニオール・セーザルの仕掛けを3人で囲いにいったが、これを股抜きで突破される始末。
数的優位で守ってるのに、突破されてはどうしようもない。
これだけいるから、なんて気の緩みみたいなものがあったのかもしれんが、ああいう守備をしてるようでは・・・。
これで、ベスト4に名乗りを上げたのはグアダラハラについでサンパウロが2チーム目。
残りの2つを全てブラジル勢が占めることもありうる。

スコア 2-0

<得点者> 
サンパウロ   エルナネス、ダゴベルト    
~愛丸's MVP~
フェルナンドン(あのポストプレーの正確性は、サンパウロの攻撃の最大の武器に。必ず落としてくれるし、周りとの連携も見事。インテルナシオナウ時代の輝きが戻ってきた)

アルゼンチン-カナダ(国際親善)

2010-05-29 14:55:41 | 各国代表戦
観戦日 5/29(土)       

愛丸’s チェック
アルゼンチンの国内での壮行試合。
この試合、一時はマラドーナがやることを拒んだらしいが、セッティングされた試合だし、なんとか敢行することに。
モヌメンタルでやることも嫌みたいだし、どこまでわがままを貫くのか。
ただ、これは選手のことを思ってのものだし、ここがマラドーナが信頼されてるところなのか。
これで、チームがまとまってくれれば、あの攻撃陣を要してるわけで、本大会でも上位を狙えるはず。
ピチッチ、2位の選手がいて、カンピオナート、CLで爆発した選手も。
プレミアで20点以上挙げた選手もいれば、ELで決定的な仕事をやってのけた選手もいる。
これだけのFW陣がいるチームがどうして不安視されてるのか。
この試合で、それをチェックすることに。

アルゼンチンは国内のサポーターに得点はしっかり取れることを証明してみせた。
それでいて、相手をセロに押さえることもできたわけで、申し分ない壮行試合になったはず。
ただ、相手がカナダってことを考えると、もっと力の差を見せつけてもらいたかった。
5得点挙げはしたが、セットプレーからとカウンターから主。
アルゼンチンらしいパスを繋いで、相手をねじ伏せるゴールはひとつもなかった。
ドイツW杯で見せたセルビア戦でもゴールはもう見られないのか。
この試合、期待のメッシは登場しなかったが、その代役を務めたというか、チームの核になったのがテベス。
自らも1得点をゲットし、気持ちよく南アにいけるはず。
テベスが貢献したのは、やっぱり前線からのプレッシャー。
ここでいいプレスがかけれてるから、高い位置でボールを奪うことができる。
このパターンで奪った得点が2つ。
これはアルゼンチンの武器になる。
メッシをテベスと組ませて使うのか、2トップの下で自由にやらせるのか、まだどんなシステムでくるかわからないが、テベスは外せない。
イグアインが昔のカーサで輝くことができなかった現状を考えると、決定力のあるD・ミリートとテベスのコンビで、トップ下にメッシってのが一番得点が期待できそう。
ふたりが見れなかったのは残念だったが、ここは本番までにしっかり試すことだろう。
中盤は、マスケラーノがアンカーにひとりでは守備が心もとなさ過ぎる。
カナダ相手にもやられるシーンがあったし、守備に奔走してばかりだから、攻撃の起点ができてない。
ここにポセッシオンできてない原因が。
後半、M・ロドリゲスに代わってベロンが投入され、攻撃に変化が生まれたから、中盤の底にはふたり並べた方が・・・。
カンビアッソを呼んでたら、こういった悩みもすぐに解決されたんだが・・・。
ディ・マリアがいい働きを見せてたから、アルゼンチンは変則的なシステムで挑んだ方が結果を残せそう。
問題は守備陣。
この試合、マラドーナが選択したのは、右のラテラルにJ・グティエレス。
CBコンビはブルディッソとオタメンディ。
左のラテラルはエインセ。
カナダに危ない場面を作られたことを考えると、これがもっと強いチームだったら、失点は免れない。
CLのファイナルに出場したサムエル、デミチェリスがいなかったが、サムエルは計算できるとしても、デミチェリスではこの問題を解決できるとは思えない。
エインセを中にいれても同じことだし、それなら、オタメンディを中で使って、ブルディッソを右に回せば守備はまだ安定しそう。
ただ、左の中盤にはディ・マリアがいるから攻撃の面は心配ないんだが、右は、メッシがこっちに張ってプレーすることなく、攻撃的なラテラルを置きたい。
なら、J・グティエレスってことになるが、この男は、ここが本職ではない。
ならサネッティなんだが・・・。
残念ながら、この男もカンビアッソ同様招集されてない。
ヨーロッパのクラブ王者のカピタンと、中盤のマエストロが呼ばれないってどういうことだろう。
このふたりがいたら、もっとチームの守備は安定するはず。
後半、右にガルセ、左にC・ロドリゲスと国内組を投入したが、果たしてこれが世界レベルか。
C・ロドリゲスはエストゥディアンテスでベロンと一緒にやってるし、おもしろいプレーを見せてたからまだいいとして、ガルセのプレーは見たことがない。
ここはマラドーナを信じるしかないか。
何をどう言っても、メンバーは決まったわけで、このメンバーで勝てるチームに仕上げてもらいたい。
とにかく問題は守備だし、この問題をクリアしたら、あの強力攻撃陣が点は取ってくれるはず。
そうすれば、スペインよりもブラジルよりも上に行けると思うんだが・・・。
現状ではかなり厳しい。

スコア 5-0

<得点者> 
アルゼンチン   M・ロドリゲス×2、ディ・マリア、テベス、アグエロ    
~愛丸's MVP~
テベス(プレミアで見せるあのプレーが代表でも発揮され、チームへの貢献度が絶大。あの前線からのプレッシングがアルゼンチンの武器になる。あとはメッシとどう絡めるか)

オランダ-メキシコ(国際親善)

2010-05-29 12:00:21 | 各国代表戦
観戦日 5/29(土)       

愛丸’s チェック
W杯本大会前のテストマッチ。
オランダは、このメキシコを仮想日本と捉えての試合なんだろうか・・・。
体格的にはメキシコと日本は似てるが、中身は、天と地ほどの開きがある。
そのメキシコにしっかり勝利できれば、日本相手には楽勝ってことに。
小さい相手との対戦で、見えてくる部分もあるだろうし、日本も何かこの対戦から見出せるものがあれば。
メキシコは2日前にウェンブリーでイングランドと試合を行ってる。
主力はそっちで出たみたいで、ここはバックアッパーをテストする場か。
フランスを想定してるとも思えないし、今は試合を重ねて、選手のコンディションをチェックしてる段階かも。
アギーレは若手を多く起用しそうで、こういう監督が日本を率いてくれれば、おもしろいかも。

オランダは、CLのファイナルに出場した選手をここではテストしなかった。
あれだけのプレッシャーのかかる試合をやってきたばかりだから、これは懸命の策か。
まだまだ本大会までには時間はあるし、テストマッチもまだ組まれてる。
ただ、ここがいなくても、メンバーは強力だった。
トップにはケガから復帰したV・ペルシ。
2列目は右からカイト、ラフィ、アフェライ。
これだけでも、日本は震え上がるだろう。
これがまた前半の元気な時間では本領を発揮した。
V・ペルシは休んでた時間を取り戻すような華麗な2ゴール。
それも右、左、両足でのダイレクトボレー。
ここに合わせたクロスも見事で、先制点は、左からラフィがDFラインとGKの間に入れてくる絶妙なクロス。
2点目は、右からアフェライが腰をうまく捻って、ファーへのクロス。
この得点シーンでの一連の流れは見事だった。
このメンバーでは、個人でドリブルで仕掛けて突破するってシーンは見られなかったが、パスでもしっかり崩すことができる。
ドリブル突破はロッベンに期待すればいいし、どれだけ攻撃のオプションがあるのか。
スネイデルが入ると、FKにミドルと更に厚みが増す。
果たして、ファンマルバイクはどんなメンバー構成を敷いてくるのか。
ただ、バックアッパーには不満が残る。
グループリーグだけを考えれば、そう問題ではないんだが、オランイェは、それが目標ではない。
単独突破が期待されるエリアは、後半途中にピッチに投入されたが、自慢のスピードとドリブルは鳴りを潜めたままだったし、ボランチに入ったエンヘラールは、チームの守備を混乱に陥れただけ。
これを見てると、もうエンヘラールがピッチに立つことはないだろう。
オランイェの不安は守備だろうが、この試合を見てると、右のボラルーズをつくのはひとつの手かも。
メキシコは、こっちサイドから多くチャンスを作ってたし、日本はこれを見習うべき。
サイドでもいいし、エリアに入ってでもいいから、突破を仕掛けること。
小さい選手への対応はやっぱり慣れてない感じだし、本田圭、松井あたりが、こっちで仕掛けてくれれば、ひょっとしたらひょっとするかも。
ステケレンブルグもそこまで安定したセービングができてたようには思えないから、ミドルも多く打つべき。
メキシコは、イングランド戦の後ということで、スタメンは控え中心。
前半は、いいところが全く出せなかったが、後半途中にG・ドス・サントス、ベラを投入して流れが変わった。
この個人技に優れた若手が果敢に仕替え、リズムを作った。
これにトップのJ・エルナンデスが絡んだ攻撃は魅力的。
もっと大きい選手がいあたら、起点になってくれるんだろうが、今のメキシコは、そういう攻撃をやろうとしてない。
パスを繋ぎながら、ここってところでは勝負をする。
それができる選手たちを集めてる。
体格的には日本とそう変わらないが、やってるサッカーは大違い。
個人の能力も全く違うし、そんなメキシコがオランダに勝てない現実なんだから、果たしてどうなるか・・・。
アギーレは、3トップを採用してるみたいだが、これだと、グアルダードの使い方が微妙に。
この試合、左のインサイドハーフで出てたが、ここだと、この男の良さが引き出せてない。
なら、4-2-3-1にして、2列目にG・ドス・サントス、ベラ、グアルダードを並べてみるのも手かも。
そうなると、かなり強力な2列目が完成しそう。
なかなか厳しいグループに組み込まれたメキシコだが、フランスの状態次第では、突破もある。
後半のメキシコはかなり魅力的なサッカーを展開できてた。

スコア 2-1

<得点者> 
オランダ   V・ペルシ×2
メキシコ   J・エルナンデス    
~愛丸's MVP~
V・ペルシ(オランイェのトップを張るにはこの男。あれだけ高い得点力を誇るFWはそうはいない。シーズンを長く休んだ鬱憤を南アで晴らすかも)

日本-韓国(キリンチャレンジ)

2010-05-25 01:08:23 | 日本代表
観戦日 5/24(月)       

愛丸’s チェック
埼玉スタジアムにて生観戦。
W杯前、国内での最終戦。
ここをいい形で終えれれば、気持ちよくスイス合宿に望めるし、本大会でも望みをつなぐことができる。
韓国もベストメンバーだし、ここは調整試合ではなく、ライバルを本気で叩きのめす気持ちで挑まないと。
本大会で、ベスト4を目標にしてるチームだし、ここはしっかり勝ってくれるだろう。
サポーターも安心して送り出せるような試合を見せてもらいたい。
ただ、今の現状を考えると、そう簡単には考えられない。
不安がいっぱいだし、果たして岡田はどんなサッカーを展開するのか。
パスサッカーを重視してるようだが、バックパス、DFラインでのパスをやるだけではパスサッカーとは言えないし、チームの和って部分でも不安が・・・。

この試合を見て、正直な感想は、金を返せってこと。
あれだけのサポーターが詰め掛けて、我らがジャパンを心から応援してたはず。
それが、あのパフォーマンスだと、あまりにも酷すぎる。
誰があんなサッカーをするチームを心から応援できるだろうか。
この試合、岡崎を1トップの4-2-3-1。
攻撃的な中盤には左から大久保、本田圭、俊輔。
毎度、毎度思うんだが、どうして大久保を左サイドで使うのか。
これなら岡崎との2トップでもいいはず。
ただ、この大久保、前半はかなりいい動きを披露。
シュートカウンターから、チャ・ドゥリの裏のスペースをついてドリブル。
中に入っていって惜しいシュートを。
枠に飛んでたら1点ものだったし、このシーンを見てると、大久保をここに使った意味はあるような・・・。
ただ、機能したのはこのシーンぐらいで、永友を右に回して、左のSBに今野を使う布陣なら、もっとウイングタイプを使うべき。
右の俊輔は、何をしたいのかまるでわからない。
サイドに開いてるってことは、ボールを受けやすくするためなんだろうが、それがない。
ボールを持ったにしろ、フィジカルの弱さを露呈し、決定的な仕事は何ひとつできなかった。
転んでファールを主張するような選手に偉そうな態度をとってもらいたくない。
ボールを取りにいくこともせず、王様気取りもいい加減にしろって感じ。
右にいるってことは切れ込んで、フィニッシュっても期待されてるんだろうが、それもひとつもなかった。
代表には選ばれたわけだから、外すことはできないが、使わないことはできる。
いち早く本田圭を中心に据えてチームつくりをすべき。
まだ、準備期間はあるし、間に合うような気がするが。
俊輔と同じぐらいチームに悪影響を及ぼしてるのが遠藤。
中盤の底、アンカーの位置で、いったい何がしたいのか。
前にパスを出せばカットされることがしばしば。
こんなパサーは必要ない。
リズムを悪くし、チームの流れを削いでしまう。
バックパスばっかりやるようなアンカーを置いてるチームが勝てるわけがない。
誰か遠藤のいいところを教えて下さい。
このふたりが戦犯なのは確実なんだが、これ以上に岡田の采配も摩訶不思議。
出来の悪い俊輔に代えて、森本を投入したんだが、ここで岡崎との2トップではなく、森本をトップに岡崎を左サイドに。
どうして足の遅い選手をサイドに持っていくのか。
1点ビハインドの状況だし、ここは点を取りに行くフォーメーションに変えるべきだった。
この後の交代は、本田圭に代えて憲剛、遠藤に代えて、駒野。
そして最後に大久保に代えて矢野。
ここでも岡田はフォーメーションを代えず、矢野を右のサイドに。
ため息しかでない起用。
矢野のサイドでのプレーを誰が望んでるのか。
高さを活かすプレーヤーだろうし、それで代表に呼んだのではないの?
岡田は、この男をサイドアタッカーとして代表に呼んだのか。
それなら石川の方が適任なはず。
我らが日本代表の監督はかなりの素人。
早く辞めてもらいたい。
こんなサッカーをしてる日本代表がベスト4に進出することは絶対にあり得ない。
グループリーグ突破どころか、1点取れるかそうか。
この試合もショッツオンは1だし、これでは点は取れない。
3試合スコアレスドロー目指して戦うってのなら話はわかるが。
相手のセットプレーになると、全員が下がって守備してるし、カウンターを狙う姿勢はまるでない。
日本代表ってこんなだったかな~。
韓国はフィジカルもテクニックも、メンタルの部分でも完全に日本より上。
世界を知ってる選手も多いし、あのグループで突破もあるかもしれん。

スコア 0-2

<得点者> 
韓国   パク・チソン、パク・チュヨン    
~愛丸's MVP~
キ・ソンヨン(フィジカルが強いボランチ。本田をしっかりマークして危険なエリアで仕事をさせなかった。韓国人らしいボランチで、この男の出来で、チームの守備が決まるような)

バイエルン-インテル

2010-05-24 09:29:19 | チャンピオンズリーグ
観戦日 5/24(月)       

愛丸’s チェック
今シーズンのヨーロッパの最後の試合。
CLのファイナルが、土曜に開催されるのはこれが初めて。
スペインでのファイナルにはなぜか進出してくるバイエルンか、45年振りにビッグイヤーを掲げることを願うインテルか。
戦前の予想では、インテルが有利。
ただ、バイエルンにはこういった逆境に立たされた方が、力を出すことができるのも事実。
どちらが、自分たちのサッカーを貫くことができるか。
どちらが勝っても3冠王者になるわけで、まさしくチャンピオンズリーグ。
バイエルンはリベリがサスペンションなのが気になるが、ロッベンがこれまでのようにやってくれれば。
インテルは、万全の状態で、この試合に挑めるし、あの強固なDF陣が力を発揮したら、点は奪われないはず。

終始、インテルが試合の主導権を握り、終わってみたら、バイエルンを寄せ付けずの圧勝戸言っても過言ではない結果に。
ボールポゼッションではバイエルンが上回ったが、持ってたのではなく、持たされてた。
ロッベンにいくらボールが渡っても、ここから有効的な攻撃ができなかったのは、インテルの守備陣が優秀だから。
シュートを打っても、J・セーザルの前に誰かが必ずブロックする。
ここまで完璧に守られたら、バイエルンもどうすることもできない。
ここまで力の差があったとは。
昨シーズンのバルサの魅力的な攻撃サッカーとは打って変わって、インテルは守備で魅せてくれた。
これも全て、モウリーニョの指導の賜物だろう。
エトー、パンデフとFWの選手が、サイドでしっかり守備をしてくれるし、カウンターになったら、すばやく攻撃に切り替えられる。
これがインテルの強み。
リアクションサッカーをやらせたら、今やユナイテッドより上かもしれん。
この試合の得点シーンも、少ないタッチ数での見事なカウンターから。
先制点は、J・セーザルのキックをD・ミリートが落とし、これをスネイデルがスルー。
これにD・ミリートが抜け出して、落ち着いてゴール。
ボールに触ったのは3人。
これで点が取れるんだから、バイエルンもどうすることもできない。
ボールを持って前がかりになって、そこを突かれる。
インテルが思い描いた先制点だったんだろう。
バイエルンは、このインテルの術中にまんまとはまってしまった。
ボールを持ってるから、どうしても、前がかりにはなるし、気持ち的にもいけるってなったはず。
ただ、バイタルエリアには侵入できてないし、ミドルを打つコースもない。
バイエルンはもっと単純な攻撃を展開してもよかったかも。
ロッベンが単独で仕掛けるだけでなく、ラームとの連携がもっと取れてれば、ここを打開できただろうし、左にリベリがいたら、また違った攻撃が展開できた。
やっぱり両サイドで効果的に攻めないと、このインテルの守備陣を崩すのは難しい。
後半、ミュラーが左に廻ってからまた違った形を作れたが、これをもっと早いうちからやれてれば。
クローゼを投入したら、簡単にクロスを入れてもよかったのに、これも実行せず。
どうも攻撃がちぐはぐだった。
ゴメスまで投入したが、このツインタワーを活かす攻撃はできなかったし、インテルは最後まで守りやすかったはず。
守備でしっかりリズムを作り、決定的な追加点をまたまたD・ミリートがゲット。
個人技での突破からの見事なシュートで、この男の偉大さが浮き彫りに。
大事な試合で、必ず決めてくれる男。
カンピオナートでも優勝を決める点を取ったのは、この男だし、コッパ・イタリアでもゴールしてる。
これぞエース。
エトー、パンデフが守備で貢献してる中、この男がエースとして攻撃で貢献。
このパフォーマンスを代表でも見せてくれればいいのに・・・。
中盤のアルゼンチン人コンビも見事な活躍。
ここってところには、必ずサネッティかカンビアッソがいる。
このふたりのディフェンスにより、インテルのあの強力な守備陣は成り立ってる。
このふあtりが、どうして代表にいないのか。
インテルの守備をベースに肉付けしていけば、アルゼンチンはもっともっと可能性は高まると思うんだが・・・。
CLのチャンピオンチームの守備を支えた選手がW杯に出られないってのは、何かおかしい気も・・・。
バイエルンは、またしてもスペインの地で、ビッグイヤーを掲げることができなかった。
ただ、ここまでこれたことは自信になるだろうし、来シーズンの補強次第では、この上を狙えるはず。
45年ぶりのビッグイヤーを掲げたインテルは、チャンピオンにふさわしいサッカーを展開した。
おめでとう、インテル。

スコア 0-2

<得点者> 
インテル   D・ミリート×2    
~愛丸's MVP~
D・ミリート(そんなに多くボールを触る機会はなかったが、ここにボールが渡ると決定的な仕事をしてくれる。この大舞台での2得点は立派)

カターニャ-ジェノア

2010-05-19 17:53:38 | セリエA
観戦日 5/19(水)       

愛丸’s チェック
残留を決めたカターニャ。
順位は16位と誉められたものではないが、この最終節で勝ち点3を積み上げると、一気にジャンプアップも。
それに、勝ち点3を足して、シーズンを45Pで終えれれば、これはチームの新記録に。
カターニャの歴史を塗り替えるために、この試合は、それなりのモチベーションで戦うことができるだろう。
ジェノアは7位にすべりこむことができず、来シーズンのEL挑戦は不可能になってしまった。
8位を死守する戦いだと言ってはいるみたいだが、果たして、この8位って順位にどれだけの価値があるのか。
アウエーでの試合だし、ジェノアのメンバーたちのモチベーション低下が心配される。
これがまだ何かを狙える順位、勝ち点だったら・・・。

ジェノアは、ホームでの最終戦を見事、勝利で飾ることができた。
この勝利で、勝ち点は45Pになり、これはチームのシーズン最多勝ち点に。
ミハイロビッチが、新しい歴史を作った監督に。
それに、2010年になり、カターニャはホームで1度も負けなかった。
この勝利を含めると、8勝4分け。
これもかなり立派な成績。
ホームだけの勝ち点では、かなり上の順位にいるはず。
この試合でもそうだったが、流れるようなパスワークから、相手を崩してティロまで持ち込むシーンが目立ち、これをアウエーでもできてれば、まだ勝ち点は増やせるし、順位も上がるはず。
どうして、ここまでホームとアウエーでのサッカーに違いが出てしまうのか。
これは、カターニャだけではなく、どのプロビンチャもチームも同じだし、これがなくなれば、ビッグクラブの仲間入りができるってもん。
この地で、王者インテルを沈めた試合なんかは、見事だったし、この試合も、カターニャのいいところばかりが目立った。
後半戦のカターニャをここまで躍進させたのは、M・ロペスの加入があったから。
リーガであれだけ燻ってた大器が、ここイタリアの地で大爆発。
あのフィジカルの強さに、テクニック、D・ミリートに近いものがある。
楔を受けたら、ここでボールを失うケースが少ないから、周りが信頼して動き出せるし、出し手も安心して、ターゲットに当てることができる。
ここからの落としもあれば、自分で反転してのティロもあるし、DF陣も手を焼いてた。
それに、ゴール前に泥臭く詰めてのティロもあるし、今、何をたらせてもうまくいく感じがする。
この試合の唯一の得点は、左からDFラインとGKの間に入れたグラウンダーのクロスにM・ロペスがうまく合わせてのレテ。
全体がうまく連動したいいレテだった。
来シーズン、この男が、ここでプレーしてる保障はないが、これだけアルゼンチン人の多いチームだし、このままいた方がずっと輝けるかも。
ミランが興味を持ってるみたいだが、ミランよりもナポリの方が・・・。
このM・ロペス以外でもリキウッティのあの運動量には頭が下がるし、マスカーラは相変らずファニタジスタとして輝いてた。
P・レデスマもボカ時代を思い出したみたいにダイナミズムな動きで、チームに貢献したし、守備陣も最後まで集中を切らさなかった。
この試合内容を忘れず、来シーズンも戦ってもらいたい。
ジェノアは、スアソが孤立し、見せ場の多かったパッラディーノが前半の終了間際にケガで離脱、なんとかチャンスが増えだしたときにユリッチがロッソで退場と、なかなかうまく事が運ばなかった。
このユリッチの退場劇の直後に失点し、これで、ほぼ試合は決まった。
この試合で、ひとり最後まで気を吐いてたのが、若いホアキエ。
左サイドで、アルバレスとのマッチアップで勝つことが多く、スピードもテクニックも水準以上。
もっともっと試合に出て、経験を積めば、おもしろいサイドアタッカーになってくれるかも。
3トップを採用してるジェノアにはもってこいの逸材かも。
どこにモチベーションをもっていっていいか難しい試合で、ジェノアは、それなりに戦ってくれた。
来シーズンは、せめてEL圏には飛び込んでもらいたい。
このセリエの最終節、インテル、ローマの優勝争いが、放映権の関係で、放送されず、インテルがシエナに0-1と勝利し、スクデットを決めた。
後半にD・ミリートが一発叩き込んだみたい。
ローマもキエーボとのアウエー戦に勝利したが、インテルが勝ったら、どうしようもない。
インテルより先にローマが点を取ったし、その段階ではロマニスタも喜んだんだろうが・・・。
それと、サンプ、パレルモの4位争いも放送がなく、ちょっとスカパーには考えてもらいたいなと思った最終節だった。

スコア 1-0

<得点者> 
カターニャ   M・ロペス    
~愛丸's MVP~
M・ロペス(まさしく、救世主。この男が加入してなかったら、果たしてどうなってたか。この男がこれだけやったから森本の出番がなくなったんだが、しっかり勉強はできたはず)

ACミラン-ユベントス

2010-05-19 16:06:55 | セリエA
観戦日 5/19(水)       

愛丸’s チェック
スクデット争いの同地区のライバルチームの試合が、なぜか、1日前に組まれたセリエの最終節。
今シーズンのレガ・カルチョは、なんだか、クラブチームをだいぶ尊重してるような・・・。
最終節に組まれたこのビッグマッチ。
本来なら、この2チームもスクデット争いをしてないとおかしいんだが、ミランは3位を確定させ、最低限のノルマはクリア。
ユーベは7位で、来シーズンのELの出場権は獲得したが、これで満足のチームではない。
予想外に苦しんだシーズンになった。
ミランは、この試合で、レオナルドが指揮を執るのは最後。
有終の美を飾ることができるか。
ユーベのザッケローニも最後だろうが、これは途中での就任だし、この段階で、今シーズン限りってのはわかってたこと。

ミランは、最後、ユーベ相手に3-0と快勝し、レオナルドに花を持たせることができた。
まさか1年で、ミランの監督をやめるとは思わなかったが、これにも何か理由があるんだろう。
スクデット争いから脱落し、頼みのCLも早期敗退。
これだけ見ると、1年でのクビもある得るだろうが、3位でフィニッシュし、来シーズンのCL圏は獲得できたし、まさか辞めるとは思わなかった。
それにホナウジーニョを見事に復活させたのもこの男だし、チームへの貢献は計り知れない。
まだこのチームを率いて、もっとホナウジーニョが輝くような布陣を作っていければ、来シーズンは上が狙えたはず。
この試合での、ホナウジーニョのモチベーションはそうとう高かった。
自分を信頼して使ってくれた指揮官に、心から恩返しをしてやろうと、気持ちの入ったプレーが見られた。
どこかお祭りムードで、ユーベのモチベーションもない中だったからかもしれんが、まだまだやれることを証明。
この大事な試合で、ドッピエッタだし、並の選手がやれることではない。
あのティロの正確性は、今のミランではぴか一。
これを活かす手はないだろうし、そうれを考えると、レオナルドの残した功績はかなり大きいはず。
ケガが多かったが、アレッシャンドレも活躍できたし、T・シウバはミランのDF陣の中心だった。
干されかけてたジダも華麗に復活したし、これだけブラジル人選手を輝かせれたのは、まさしくレオナルドのおかげ。
アントニーニを左のSBに固定し、やっとここでやれるようになって、なんと、この最終節で、セリエ初レテをゲット。
真っ先にレオナルドに抱きつきにいったシーンを見てると、この男にそうとう感謝してることが証明された。
たしかに、どのタイトルも取れなかったが、CL権は獲得したし、まだレオナルドが引っ張るミランを見たかったが・・・。
ファバッリもこの試合で最後みたいで、サンシーロのミラニスタから熱い拍手で送られ、まだまだこれが最後の選手もいたんだろうが、来シーズンは、また違ったミランが見れるはず。
もっと若返りを図らないと、ミラニスタも満足しないだろうし、もっと上の舞台にも行けない。
強いミランが復活してくれることを願う。
このミラン以上にもっとやらなくてはならないのが、ユーベ。
どう足掻いてもCL圏には届かない順位で、この最終戦に全くモチベーションがなかったのかもしれんが、それでも、酷い内容だった。
終わりよければ全てよしではないが、もっと強豪を呼ばれるチームらしいサッカーを展開してもらいたかった。
中盤の選手のディフェンスへの貢献がなく、DF陣も激しくいくシーンなんてひとつもなかった。
ブッフォンのパフォーマンスも世界最高なんて呼ばれるものとは程遠かったし、こんなサッカーをしてたら、この順位も納得がいく。
ユーベの間違いの始まりは、ジエゴをチームの中心に据えて、チーム作りをしたこと。
ドイツであれだけやれたからイタリアでもってことだったんだろうが、セレソンにも呼ばれないことを考えると、この男もこのレベルの選手ってこと。
ジダンになれるなんて言われた時期もあったが、これがすぐにそうではないとバレてしまった。
ここでうまく方向転換できればよかったんだろうが、ここにしがみ付き過ぎた。
F・メロにも同じことが言える。
レジスタタイプではないし、ヴィオラでもそんな役回りを演じてない。
同じことをやらせれば、もっとやれたかもしれんが、違ったことをやらせたために、ここでコンディションを崩してしまった。
ブラジル人に振り回されたユーベは、ミランとは対照的だった。
監督も、選手もごっそり代わるはずだが、まだまだユーベがあの頃のユーベに戻ることはないだろう。
審判でも買収すれば別だが・・・。

スコア 3-0

<得点者> 
ACミラン   アントニーニ、ホナウジーニョ×2    
~愛丸's MVP~
ホナウジーニョ(レオナルドに捧げるドッピエッタ。この恩師に最高のプレゼントができた。監督が代わっても、このパフォーマンスを続けてもらいたい)

A・マドリー-ヘタフェ

2010-05-18 16:42:03 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/18(火)       

愛丸’s チェック
ELで、初代カンピオンになったアトレチコ。
この試合では、その優勝セレモニーで、ビセンテ・カルデロンはお祭り騒ぎ。
リーガでの不調、CLでの早期敗退、嫌な流れだった前半を打ち消すような優勝だった。
まだ、コパ・デル・レイも残ってるし、カップ・ダブルがかかってる。
もうリーガの最終節はどうでもいいのかもしれん。
ヘタフェは現在6位。
ビジャレアルと同勝ち点だが、当該チームの対戦成績で、ヘタフェが上回ってる。
もうヘタフェのプリメイラ最高順位は確定してるし、これにEL出場までついてきたら、万々歳だろう。
デルビー・マドリーでもあるし、ここはヘタフェはそうとう気合入ってるだろう。
ミチェル監督は、ヘタフェの歴史を作った監督に。

アトレチコは、ELで優勝を決めたメンバーをごっそり休ませることに。
これでシーズンが終わるんだったら、カーサでお披露目ってこともあったんだろうが、まだ、コパ・デル・レイのフィナールが残ってる。
これを考慮してか、かなり若手主体のメンバー構成に。
もう試合に勝つということよりも、経験させることに重点を置いてた。
そんな若手主体のチームで、右のサイドに入ったサルビオに注目して見たんだが、いい仕掛けをできるシーンもあれば、それが無謀だったりしたシーンも。
まだリーガの戦いに慣れてない感じだし、ラヌースでのプレーを見せれるにはまだ時間がかかりそう。
それでも持ってるものは感じられるから、慌てずやっていければ。
アグエロという目標も近くにいるし、この試合で見せた切れ込んでのミドルなんかは、そのアグエロにはない武器。
まだ20歳だし、しっかり経験を積んでもらいたい。
トップに入ったイブライマは、パートナーがいないと、なかなか輝けない。
単独での突破よりも、誰かに使ってもらった方が・・・。
アグエロ、フォルランのバックアッパーとしてなら使えるかも。
ほんとこの試合、知らない選手もちらほらで、ここからどれだけチームのために働ける選手が出てくるか。
これといって輝いた選手はいなかったし、チーム全体のほんわかムードに飲まれてしまた感じ。
最後まで点も取れなかったし、失点も3つ。
本来なら最終戦で、なおかつカーサでの試合って考えると、ブーイングが起きてもいかしくない展開だったが、EL制覇ってのが、救いだった。
コパ・デル・レイも控えてるし、お祭りムードはここまでで、ミッドウイークにはまた気合を入れなおさないと。
カップ・ドブレなんてことになったら、アトレチコの歴史の中でも、いいシーズンだったってことになるかも。
ヘタフェは、自力で、来シーズンのEL出場権を獲得した。
アトレチコのあのだらっとしたムードに流されることなく、自分たちのサッカーを展開。
ここまでチームを支えてきた選手たちが、最後も仕事をした。
まずは、トップのソルダード。
ここまで2桁得点を挙げ、チームに貢献してきたんだが、この試合でも2得点。
最初の得点で、どれだけチームが楽になったことか。
ライバルのビジャレアルがサラゴサに先制され、失点を重ねていってる中での得点で、これで、6を確定させれるとチームの士気も高まった。
ビジャレアルが追い上げムードになった段階で、次に2点目をゲット。
P・レオンとのコンビでしっかり決めてみせた。
このアシストをしたP・レオンも今シーズンのヘタフェを支えた選手のひとり。
この男のサイドでの仕掛けがどれだけ有効的だったか。
この試合もスピードに乗ったドリブルでチャンスをつくったし、やっぱりやるべき選手が仕事をすれば、チーム状況はよくなる。
守備陣もそこまでの仕事はなかったが、最後まで集中を切らさなかった。
ここが気を抜いてしまうと、若手主体のアトレチコは勢いがついてしまったかもしれん。
カタ・ディアスの激しいプレーに全体がいい方に引っ張られた。
攻守ともしっかり最後までプレーできており、このパフォーマンスは6位に値するチーム。
ミチェル監督はヘタフェの歴史に名を残した。

スコア 0-3

<得点者> 
ヘタフェ   ソルダード×2、パレホ    
~愛丸's MVP~
ソルダード(チームのエースは最後まで仕事した。これぞエース。この男の得点がそれだけチームに勇気を与えたことか。来シーズンは果たしてどこでプレーするのか)