愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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エバートン-マンチェスターC

2009-04-30 19:47:25 | プレミアリーグ
観戦日 4/30(木)       
 
愛丸’s チェック        
ヨーロッパカップの出場も決めてるエバートン。
プレミアでの順位も安泰だし、ここからはFA杯のファイナルへ向けての戦いになるはず。
いろいろモイーズは試してくるだろう。
ここでいい結果を出すようなら、その布陣がベストだってこと。
怖いのは主力のけが。
キーマンが何人か出場できてないし、トップのジョーもFA杯は使えない。
チェルシーとは前節対戦し、好感触を得てるだろうし、ここを打ち破るようなサッカーを残りのプレミアでは模索していくことだろう。
シティも残留は確実だし、ヨーロッパカップ出場に少なからずの望みで戦っていくしかない。
アウエーでなかなか勝ててないが、そろそろここらで結果を出したいところだろう。
マンチェスターダービーも残ってるし、そこへうまくモチベーションを持っていってもらいたい。

エバートンはやってはいけないことをこの試合でやってしまった。
まずはいいとこなく0-2で負けたこと。
イライラしながらの試合運びで、これだとFA杯のファイナルが思いやられる。
自分たちのサッカーを見失うことが一番よくない。
ユナイテッド、チェルシーを完封する力を持っていながら、勢いに乗ったシティのラテンサッカーにはお手上げだった。
あの強固な守備はどこへやら。
簡単にホビーニョ、エラーノにやられてたし、ここにエバートンの弱点があるのかも。
イングランド的に来るチームにはなんとか太刀打ちできるが、違ったリズムになると、途端に破綻してしまう。
フィジカルに重点を置いた守備が悪いとは言わないが、どのサッカーにも対処できてほんとに強いチーム。
それと、その守備面に置いて、ジャギエルカがけがしてしまった。
かなり深刻なけがみたいで、今シーズンはもう絶望だろう。
これはかなりの痛手。
この試合に於いても、このけがはひじょうに響いた。
0-2になり、モイーズは一気に3人の選手交代。
このあとのけがで、ここからエバートンは10人での戦いを強いられた。
これではあの勢いづいたシティに追いつき逆転するのは難しい。
ここに3人交代の怖さを見た。
いくぞって気持ちをピッチに伝えるのに、これほどの手はないんだろうが、こういう怖さもある。
実際、ジャギエルカがけがしたのは70分にもなってない時間だし、全てが裏目に。
モイーズが悪い監督だとは思わないが、こういう采配はどうだろう。
プレミアにそう重きを置いてないからだろうが、ここまで一気に行かなくても・・・。
この試合でのシティはなかなか見られないぐらい好調だったし、この敗戦も仕方ない。
ほんとに今シーズンの最大の目標はFA杯のタイトルだし、プレミアはそこへの叩き台。
シティがここまでいいサッカーを見せたのはいつぶりだろう。
アウエーでの勝利も昨年8月31日のサンダーランド戦以来。
そう考えると、全くアウエーでは勝ててなかった。
それがこの勝ち点、この順位を生んでる。
それにしても、今のシティは、あのラテンサッカーが勢いづくともう止められない。
ホビーニョのドリブルは切れきれだし、エラーノのパス出しも絶妙。
カイセドもトップで活き活きしてるし、これにアイルランドがうまく絡んだらもう手が付けられない。
それがこの試合で見れた。
先制点は、カウンターからだったが、エラーノがスペースに出したロングパスがこれまた絶妙だった。
バックスピンをかけて、ホビーニョが走るスピードをぴったり。
ここまで計算されたロングパスをイングランドではなかなか見れない。
ジェラード、X・アロンソ、ランパードなんかがこういったキックを見せるが、それとはまた違った。
さすがブラジル人て感じ。
これを受けたホビーニョもサイドから切れ込み、ハワードの股抜きを狙ったシュート。
これが見事に決まった。
この時期にきてホビーニョがまた調子を上げてきた。
この調子でダービーも行ってもらいたいものだが・・・。
シティはいいメンバーで、いいサッカーができてるんだが、どうみても監督が見劣りしてしまう。
ヒューズが悪いとは思わないが、このメンバーに適した指示ができてるとは思えないし、戦術もいまいち。
もっと世界的な監督がいたら、このチームは上に行ける。

スコア 1-2

<得点者> 
エバートン    コズリング
マンチェスターC ホビーニョ、アイルランド
~愛丸's MVP~
エラーノ(ホビーニョがこのチームに残ってほしいって言ってるのがわかった。攻撃だけでなく、守備でも気の利いたプレーができる)

マンチェスターU-アーセナル

2009-04-30 11:24:50 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/30(木)       
 
愛丸’s チェック        
オールド・トラッフォードでの1leg。
この両チーム、先週のプレミアではしっかり結果は出せた。
ただ内容が・・・。
ユナイテッドはスパーズに2点を先制されながらの逆転勝利。
5得点を奪い、状態は万全。
使われる選手がきっちり結果を出し、誰をどう使っても質を落とさないサッカーができる。
強さだけが目立った。
アーセナルはリバプールとの4-4という死闘の後、ボロ相手に2-0と勝つには勝ったが・・・。
内容はいまいち。
セスクが2得点って明るい材料はあるにはあったが、あの流れるようなアーセナルのサッカーを展開できたわけではない。
今のアーセナルには好不調の波が激しすぎる。
残されたコンペティションはこのCLしかないし、宿敵ユナイテッドに一泡吹かせたいところだろう。

ユナイテッドがアーセナルを子ども扱い。
全くアーセナルのいいところを出させなかった。
サッカーの質でも完全にユナイテッドが上。
それでも、1点しか取れなかった。
このことが2legにどう影響するかわからないが、まずは勝ったってことで、最低のノルマは達したはず。
今のユナイテッドは究極のゼロトップ。
テベス、ルーニーとFW登録の選手がピッチにいるにはいるが、これが前線で張ってることはなく、ここを追い越していく選手の多さったら。
C・ロナウドがトップをこなすこともあれば、アンデルソン、フレッチャーあたりが前線でパス交換して突破を図ることもある。
こうなると、アーセナルDF陣はもう誰をどう捕まえていいやら。
多くのチャンスを連動した動きで作ったが、取れたのは1点となんだか物足りない。
いいサッカーをしたらちゃんと点が取れるってもんでもない。
アルムニアがあそこまで当たってなかったら、あと2、3点は取れたかもしれんが、1点は1点。
エミレーツでの2legもユナイテッドがペースを握りそうだが、守ろうとしても強さを発揮するチームだし、リードしてれば、これだけでいいかも。
テベスを使えば、この男が活きるようなサッカーができるし、ベルバトフが入れば、また違った展開になる。
ここまで攻撃のオプションを持ったチームもそういない。
守備面では、スパーズに2失点したような気の抜けたプレーは見られなかった。
リオ、ヴィディッチは完璧だったし、エブラはウォルコットに仕事をさせず。
オシェイは果敢に前に行ってたし、それで貴重な得点もゲット。
アーセナルがアーセナルらしく来てたら、まだまだ大変だったんだろうが、これぐらいのアーセナルなら簡単に守りきることができる。
リオがわき腹を痛めて退場したのは気になるが、退場していく様を見てると、そう深刻ではなさそう。
アーセナルはギブスサイドを突かれ、ここから失点してしまった。
この失点するシーン以外でもこっちサイドから攻め込まれてたし、確かにいい選手であることは間違いないんだが、まだこのレベルでは難しいのかも。
ただ、この経験は大きくものを言うだろうし、これからの選手。
2leg、これを払拭するようなプレーがひとつでもできれば、もっと大きくなるかも。
アーセナルはどうして早々にウォルコットを諦めたのか。
サー・アレックスが一番嫌な選手に名前を上げてたのに、誰がどう見ても、あのスピードは武器になったはず。
守備機会の方が多いんだから、ここからカウンターってなったら、あのスピードは魅力的。
なかなか輝けずにいたからだろうが、こういう試合ではじっくり待ってるのも手だったはず。
それに代えた選手がベントナーだと・・・。
ダイレクトプレーを心がけてそうではあるんだが、このプレーが効果的ではない。
右サイドでのプレーが突出してるわけではないので、もっと中に入ってプレーすべきだった。
アデバイヨールがファーに逃げたらニアへとか、もっと連動した動きをしないと点は奪えない。
引いてこぼれを狙うような選手じゃないだろうし、ベンゲルもこれを期待してるわけではないだろう。
この試合、アルシャービンが使えたらって思ったアーセナルサポーターは世界中にどれぐらいいるんだろう・・・。
プレミアでやれてるのはアルシャービンがいるから。
セスク、ナスリが輝けないと、やってくれるのはアルシャービンただひとり。
ここ数試合、この男に頼りすぎだったのかも。

スコア 1-0

<得点者> 
マンチェスターU  オシェイ
~愛丸's MVP~
アルムニア(負けたチームの選手だが、この試合で一番輝いたのはこの男。あのビッグセーブがなかったら、アーセナルはたこ殴りに合ってたはず)

ラツィオ-アタランタ

2009-04-29 21:54:21 | セリエA
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
どちらも降格は全く気にしなくていいチーム。
ラツィオはデルビーに勝利し、連勝を続けてる。
コッパ・イタリアでもユーベを破りファイナルへ進出。
状態はすこぶるよさそう。
ヨーロッパカップ戦めでもまだ望みがないわけでないし、このまま突き進めば、ひょっとしたらひょっとするかも。
アタランタはここ10年、このオリンピコでラツィオに勝ててない。
ただ、今シーズンはあのインテルに黒星をつけたり大番狂わせをしでかしてるチーム。
プリマプンタのフロッカリはビッグクラブが注目してる選手みたいだし、ここでも何かやってくれるかも。
上に行けるわけでもなく、降格も気にしなくていい、どこまでこの試合にモチベーションを高めてこれるか。
気のぬけたプレーが目立てば、ラツィオにあっさりやられてしまう。

ラツィオはここまでの好調さが嘘のようなできだった。
あのデルビーで見せた魂はどこへやら。
全くチームとして機能してなかった。
パンデフのけがってのも影響してるんだろうが、ここまでチームを救ってきたサラテ、フォッジャの切れがいまいち。
サラテはいいティロが1回だけあっただけで、どうもロッキとうまく連動してなかった。
手を広げてのアクションも目立ってたし、これでは個人突破しか手はなかった。
アタランタDF陣がしっかりしてたから、そう簡単に突破できなかった。
フォッジャも同じ。
いい仕掛けからチャンスを演出するのがこの男の仕事なんだが、ここでの仕掛けもいまいち。
ファンタジスタふたりが沈められると、どうにもできない。
メグニも先発してたが、この男は全く試合に絡めてなかった。
マツザレムがいたらまた話は違ったんだろうが、この男は不在。
レデスマも効果的なパスが供給できなかったし、いつも機能してる面々がこうだと、いい試合は展開できない。
ロッキはティロにいくまではさすがって思わせるプレーを随所に見せたが、肝心のティロが。
GKの正面だったり、枠に飛ばなかったり。
逆転できるチャンスはいくらでもあっただけに、ここでしっかり決めといてくれたら・・・。
これを考えると、パンデフの離脱はそうとうでかい。
ロッキはオリンピックに出場中にけがをし、このチームへの合流が遅れ、ここまでベンチスタートが多かった。
昨シーズンまでのできにはほど遠い。
ラツィオの元バンディエラディカーニオを彷彿とさせる感じを一時はかもし出してたが、この試合だけ見ると、誰もそうは思わないだろう。
ラツィアーレも失望したはず。
ここでの敗戦でヨーロッパカップ圏も遠くなってしまった。
いいメンバーがいるだけに、どこまでやれるか見てみたかったが・・・。
アタランタは虎の子の1点を最後まで守りきった。
あの得点シーンは見事だった。
CKからの流れでもう一度右に開いてチガリーニがクロス。
これをニアで、残ったタラモンティがどんぴしゃのヘッド。
フロッカリに気を取られるあまり、ニアのケアが甘くなった。
アタランタはこの得点シーン以外はしっかりした守備網でラツィオを封じ込めた。
しっかりした2ラインで乱れることがなかった。
4-5-1でフロッカリだけを残し、あとはほとんどが守備に廻ってた。
このプロビンチャのチーム、点も取ろうと思うと取れるし、守ると決めたらしっかり守れる。
これでインテルにも勝利した。
ただ、それがどうして11位という順位なのか。
ここまでやれるんなら、まだ上に行けたはず。
この試合、活き活きとプレーしてたのが、GKのコンシーリ。
アズリーニの選手だが、飛び出しの勇気とタイミングが絶妙。
若いってことを武器にしてる。
もっと経験を積めば、ポジショニングも正確になるだろうし、ブッフォンとまでいかないまでもイタリアで3本の指に入るようなGKになるかも。
足元の難しいボールにもしっかり反応できてるし、期待はでかい。
終了間際のラドゥの左足のミドルも慌てることなくセーブ。
アタランタはほんとにいい若手を輩出する。

スコア 0-1

<得点者> 
アタランタ   タラモンティ
~愛丸's MVP~
コンシーリ(こんないいGKがここにいたとは。動きがスピーディだし、飛び出しのタイミングもいい。もっと上のクラブでできる器)

ハル・シティ-リバプール

2009-04-29 19:35:27 | プレミアリーグ
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
降格圏まで勝ち点3差のハル。
開幕当初はびっくりの快進撃を演じてたが・・・。
これが昇格チームの宿命なのか。
それでも、降格圏に沈んでるわけではない。
このまま勝ちを続けることができたら、残留は確実。
ただ、この試合の相手はリバプール。
優勝を争ってるチームが、手を抜いてくるわけもない。
その相手にどう挑むか。
リバプールは前節のアーセナル戦痛恨のドロー。
一時は逆転したのに、終わってみたら4-4。
点は取れるが、失点もしてしまう。
これで実質ユナイテッドとの勝ち点差は6と考えていいだろう。
残り試合を考えても、この勝ち点差はかなり厳しいものがあるが、まだまだ諦めるわけにはいかない。

ハルは自分たちのサッカーを貫いた。
下位のチームによく見られる引いて守ってのロングボールサッカーってのを展開しない。
しっかりボールを繋いで、相手ゴールに迫る術を持ってる。
このサッカーでだいぶリバプールを苦しめた。
いい展開でチャンスを作ったが、これで点が奪えなかった。
早い時間から自分たちのペースで試合を運ぶことができたんだが、最後の最後でリバプールに跳ね返されてしまう。
これがチームの格の差なのか。
ジオバンニがボールを持つと何かやってくれそうだし、古巣相手にモチベーションが高かったバーンビーもいいプレーを披露。
バーンビーはまだまだ終わった選手じゃなかった。
攻撃はバーンビーとジオバンニが違いを生み出し、守備では中盤でボアテンクがしっかり効いてた。
このベテランが今のハルには欠かせない選手。
ここがしっかり機能したら、無様な試合をすることはない。
これにサイドでいい突破を見せてくれるメンディがいればよかったんだが・・・。
そのメンディはベンチスタートで途中出場。
どうしてスタメンでの起用じゃなかったのか。
リバプールの左SBがインスアだったことを考えると、この男の突破は脅威になったはず。
この順位を守るのではなく、ホームだしもっと攻めにいってもらいたかった。
FWもグザンが途中出場で、ラフプレーで一発レッドを喰らったフォーランよりは計算ができる選手。
このフォーランの退場劇で数的不利になったハルだったが、これを感じさせず、1点を返し、上昇気流に乗ったが、やっぱり最後はリバプールの軍門に下ってしまった。
そう簡単にビッグ4を倒せるわけがない。
調子が上がってなかったアーゼナルは別にして、この優勝がかかってる時期のチームにはこれが精一杯だったか。
この敗戦で順位がどうなったかわからないが、ボロも負けてるし、まだ降格圏には落ちてない。
まだまだ厳しい試合は続く。
リバプールは押されっぱなしの前半をうまく乗り切り、ATにX・アロンソが見事なミドルを叩き込んだ。
このミドル、自分で蹴ったFKが壁に当たり、それをダイレクトでシュートしたもの。
この点がリバプールを楽にした。
まだ失点癖が抜けきれてないはずで、追加点が欲しかったリバプールは後半のいい時間にこれが奪えた。
数的優位の状況で、ショートCKからのこぼれをフォーランを退場に追いやったシュクルテルが叩きつけるボレー。
これがカイトへのいいパスになり、しっかりヘディングで叩き込んだ。
これで勝負あり。
1点を返され、ハルの魂に押されるシーンもあったが、そこまで危ない場面は作らせなかった。
後半も時間が押し迫ったところでダメ押し点も取れ、終わってみたらリバプールの快勝。
ルーカスがこの試合ジェラードのポジションを務めてたが、このポジションではまだまだ。
ブラジルU-20ではここで異彩を放ったが、プレミアの舞台では物足りなさだけが残った。
もうここでの起用はないはず。
それと気になったのが、レイナのセットプレーでの飛び出し。
DFとぶつかったり、味方との連携が取れてなかったり、いい弾きを見せれなかった。
もっと安定してたプレーができてたように思うが・・・。
ここでミスが出て試合を落とすことがないことを祈る。

スコア 1-3

<得点者> 
ハル・シティ  ジオバンニ
リバプール   X・アロンソ、カイト×2
~愛丸's MVP~
カイト(いいところでしっかり点が取れてる。ほぼ休みなくここまで突っ走ってきたが、まだまだやれそうな気配)

フィオレンティーナ-ローマ

2009-04-29 15:26:56 | セリエA
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
来シーズンのCL圏を争う両チーム。
4位のジェノアとはヴィオラが2差、ローマは5差。
まだまだ両チームとも可能性はいくらでもある。
この直接対決を制した方がジェノアへの挑戦権を得ることになるか。
ヴィオラは前節の負けでティフォージがそうとう怒ってるらしいが、この怒りが悪い方に出なければいいが・・・。
変にプレッシャーを与えるようなことになると、またホームで酷い試合をすることになるかも。
ローマは絶対に負けられない戦い。
ここで負けてしまえば、ヴィオラとの勝ち点差が6になり、ジェノアの姿も遠くなってしまう。
ここ最近失点が多いのが気になるが、CBがいない状況だとこれも仕方ないか。
それを上回る攻撃でなんとか戦っていくしかない。

ヴィオラがCLへ望みをつないだ。
苦手ローマを相手に圧勝劇を演じてみせた。
ここまでやってくれたら、アルテミオ・フランキのティフォージも大満足だろう。
早い時間での先制レテが全てだった。
左の前で起用されたバルガスが自慢の攻撃力を発揮。
守備に裂く時間も、攻撃に回せるこのポジションの方が活きてくるかも。
あの豪快なミドルはこの男の真骨頂。
カターニャであれだけ見せてた強烈な左足を、ヴィオラではなかなか見せることがなかったが、この大事な試合で発揮した。
ここにきてヴィオラがひとつ武器を手に入れた。
それと、トレクァルティスタで起用されたヨベティッチも輝いてた。
サイドで起用されたときはどうもピリッとしなかったが、本職での起用となると別。
周りもよく見えてるし、相手の意表を付くパスも多く出せてた。
後半早々の2点目も、この男がセミオーリがダイレクトでパスを出したところから始まった。
けっこう難しいパスだったが、なんなく通してみせた。
シーズンも押し迫って、やっと本来の姿が見えてきたヨベティッチ。
来シーズンはもっとこの男に頼ってもいいはず。
それと、ここにきてまた勢いを増してきたのがジラ。
シーズン当初の勢いが消えてきた感があったが、ここでドッピエッタ。
惜しいヘディングシュートもあり、トリプレッタも狙えた。
ムトゥがいない状況で、1トップを任されたのはひさびさだったが、しっかりポストもできてたし、個人での突破も見せてた。
不恰好な切り替えしだったが、今のローマCB陣にはこれでも十分。
完全に攻撃陣が息を吹き返したヴィオラ。
残り5試合、この調子で戦っていけば、結果はついてくる。
ミラン戦を残してるのは気がかりだが、これは最終戦だし、ここまでにジェノアとの決着をつけてたいはず。
この4-2-3-1はなかなか当たりのシステムかも。
ローマはこの敗戦により、来シーズンのCL出場ってのが遠くなってしまった。
失点が多いのはメクセスのサスペンション、フアンのけがで誰もいなくなったからなんだが、それでももうちょっとどうにかしてもらいたかった。
DF陣は全てSBの選手だし、パヌッチがいたとしても、不安は拭えなかった。
ロリアってのがいるが、このバックアッパーはどうしたんだろう。
メクセスは次節に帰ってこれるみたいなんだが、これでは遅すぎる。
この試合にいなかったのは今後のローマにとってかなりの影響を及ぼしそう。
失点してはいけない時間に失点し、あとはズルズルいく一方。
流れがどんどん悪くなり、ピサロが2枚目のジャッロで退場になって、この段階でジ・エンド。
無理してトッティを最後まで起用したが、ここからなんとかすることはできなかった。
ただ、トッティの状態はだいぶよくなってきてる。
3人に囲まれても突破してパスが出せてたし、ヒールでもいい感じでパスが出せてた。
フィニッシュに絡むシーンが少なかったのは残念だったが、だいぶ復調してきたことは喜ばしいこと。
このバンディエラが復活しても、ちょっとCLには遠くなりすぎた。
モチベーション的にも問題があるし、トッティは来シーズンに向けて、ゆっくりすることも考えた方がいいかも。
もうちょっとローマには踏ん張っていてもらいたかった・・・。

スコア 4-1

<得点者> 
フィオレンティーナ バルガス、ジラルディーノ×2、ゴッビ
ローマ       J・バチスタ
~愛丸's MVP~
ヨベティッチ(持ってる才能をこの試合ではかなり出せてた。ここまでやってくれる選手だと思ってた。まだまだ輝けるはず)

ACミラン-パレルモ

2009-04-29 13:09:50 | セリエA
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
前節、ピッポのトリプレッタなんかで圧勝したミラン。
このパフォーマンスをシーズン当初からできてれば、今頃、インテルをスクデットを争ってたはず。
ミランはベッカムの獲得とピッポの復帰が今の状況を生み出してる。
来シーズンもこの陣容をキープできたら、インテルの独走ってことはないだろう。
ただ、アンチェロッティの去就が気になる。
チェルシーに行ってしまったりしたら・・・。
パレルモは、今シーズン、大物食いがことごとく成功してる。
このミラン相手にもホームでは3-1と圧勝してる。
まだヨーロッパカップ戦への道が残されてるし、まだモチベーションは保たれてるはず。
それなりのメンバー構成だし、カロッツィエーリのコカイン陽性反応問題がどこまでチームに影響を及ぼしてるか。

ミランがここにきて強さを増してきてる。
とにかく、攻撃陣が元気。
ピッポはこの試合もレテし、2試合連続。
この男の動き出しがパレルモのDF陣を慌てさせた。
これに切れきれのカカの仕掛けも効果的で、このコンビだけで、十分相手をねじ伏せることができる。
ベッカムのクロスって武器も兼ね備え、この試合では、このベッカムに右SBのフラミニがうまく絡んできた。
フラミニは中盤のセンターをやりたいんだろうが、このまま右SBを本職としてもいいぐらいのでき。
ミラニスタにも認められたみたいで、こういう若いDFが今のミランには必要。
アンチェロッティのこの起用はズバリだった。
ベッカムとのコンビもいいし、なんとかベッカムをギャラクシーから買い取ることはできないのか。
ホナウジーニョを代わりに差し出せばなんとかなるかもしれんのに・・・。
今のミランなら、CLでも通用するだろうし、インテルよりもいいサッカーはできるはず。
セードルフがあまり目立たなかったのは気になるが、その代わり、アンブロジーニの動きがばつぐん。
攻撃でも積極的で、守備も怠らない。
いい時間で点が取れたのはアンブロジーニのおかげ。
ここまで果敢に攻撃に転じるアンブロジーニを見たのはいつ振りだろう。
先制レテのリゴーレもこの男の2列目からの飛び出しからだったし、2点目はカカとのウノ・ドゥエで抜け出して、ピッポへの絶妙のクロス。
マルディーニが今シーズンでの引退を表明し、来シーズンはこの男がミランのカピターノに。
チームを支えることもできるし、魂も持ってる。
この男に頼っていってもいいはず。
CLへの出場権も問題ないだろうし、アンチェロッティがもしミランを離れることになっても問題ないだろう。
ライカルートなんかの名前も取りだたされるが、誰が監督になっても、大きく変わることはないはず。
カカを中心に、アレッシャンドレ、ピッポとあと誰かひとりいてくれれば。
中盤はひとがいるし、CBはネスタが戻ってきてくれれば。
ほんとにこのミランなら、来シーズンはタイトルを総なめできるかも。
パレルモは強豪に強いなんていわれてたが、この試合は何もできなかった。
高い位置のプレスで活路を見出そうとしてたが、前は前に、後ろは引いてって感じになっており、中盤ががらがらだった。
全体でしっかりラインを押し上げないと。
ミランを敵に回して、中盤にあれだけスペースを与えてしまうと、そりゃ好き放題やられてしまう。
攻撃でもミッコリとカバーニの位置関係が微妙だったし、リベラーニから気の利いたパスも出てこなかった。
シンプリシオのダイナミズムさも感じられなかったし、いつもやってくれる面々がこれではどうにもならない。
2-0の状況で、後半早々にボボが退場してるようだと、もう勝ち目はない。
チャール、ボボともっとこのコンビがどれだけやるか見てみたかったが、ここまでだった。
ミリアッチョがその後CBを務めたが、ミランが3点目をリゴーレでゲットし、そう攻めてこなくなってしまった。
この敗戦でどうのってこともないが、ヨーロッパカップを狙うためには、ローマが相手になりそうで、同じプロビンチャのチームにはもう負けられない。

スコア 3-0

<得点者> 
ACミラン   カカ×2、F・インザーギ
~愛丸's MVP~
アンブロジーニ(次期カピターノが攻撃で大健闘。ヘディングで魅せるシーンはあったが、この試合ではきっちり足で魅せた)

バルセロナ-チェルシー

2009-04-29 11:25:40 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
カンプ・ノウでの1leg。
ホナウジーニョがいた時代にはよく対戦してた両チーム。
なんだかひさびさの対戦のような気もするが、そうでもない。
バルサはリーガと合わせても厳しい日程の真っ只中。
セビージャとやって勝ち、バレンシアとドロー、で、この1leg。
週末にはクラシコが控えており、全てに全力投球しないと、簡単に行かない試合ばかり。
ここをどう乗り切るか。
チェルシーは先週のミッドウイークでプレミアの終焉を向かえ、ここ一本に絞ってくるだろう。
ヒディングは守ることはしないなんて言ってるみたいだが、はたしてどう出るか。
ハマーズとの試合でミケルも試してたし、リバプール戦のように打ち合いってことは考えられないが・・・。

バルサがバルサらしさを出せず、カンプ・ノウでスコアレス・ドロー。
どんな状況でも点が取れてきたのが、今シーズンのバルサだったが、それが、この大事な試合で発揮されず。
あのチェルシーの守備網を突破できなかった。
サイドで起点を作っても、中をがっちり守られると、高さ勝負ができない分不利だし、個人突破にも限界がある。
格下のチームが引いて守ってくるのとわけが違う。
相手は百戦錬磨のチェルシー。
この守備網は、そう簡単に突破できない。
ただ、右SBに入ったイバノビッチの裏のスペースってのはもっとつけたかも。
何度かアンリがいい抜け出しをしたが、ここから点は生まれなかった。
徹底してここをついても良かったかも。
それとバラックのとこ。
早い段階でイエローをもらってたし、守備に定評のある選手じゃない。
ここにもっとイニエスタなりメッシなりがうまくポジションを替えて仕掛けていけば、数的優位な状況が生み出せたはず。
2ラインがあそこまで引いて守ってきたら、今シーズンのバルサでも崩すのは不可能だった。
ツェフも当たってたし、バルサにとっては消化不良の試合になったはず。
どうもバルサはひとつ狂い出すとズルズルしってしまう傾向にある。
バレンシア戦でも勝てなかったし、ここでの試合もパッとしなかった。
一時マドリーにグッと近づかれたときも、負のスパイラルに陥ったみたいに、リズムが悪くなると、これをなかなか修正できない。
今まさに2度目のこの負のスパイラルに陥ってるのかも。
このチェルシー戦だけを考えるわけにもいかず、クラシコも視野に入れての戦いで、ひょっとしたら運もないのかもしれん。
その証拠に、マルケスがひざの故障で途中交代し、代わって入ったプジョルもイエローを頂戴し2legはサスペンション。
CBがピケひとりになってしまった。
カセレスじゃ荷が重いだろうし、この危機的状況をそう乗り切るか。
0-0とまだどっちが有利って結果じゃなかっただけ、ましだったかも。
決めれるシーンもあっただけに、この試合のバルサにも物足りなさを感じた。
チェルシーはしてやったりだろう。
守ることはないって言ったヒディングだったが、蓋を開けてみると、ここまで守るチェルシーは見たことなってぐらいの守備的サッカーだった。
ドログバ以外は全員守備。
SBが攻め上がることもなく、あのランパードですら攻撃で目立つシーンはなかった。
ひたすら守りに守ってのカウンター狙い。
そのカウンターもドログバに賭けるのみ。
マルケスのバックパスのミスをついてドログバがボールをかっさらい、V・バルデスを1対1になるシーンがあったが、これを決めれず。
ここで点が入ってたら、チェルシーのファイナル進出が大きくなったのに・・・。
憎たらしいまで守備にほころびがでなかった。
サイドでは必ずふたりで守るし、CBが引き出されることもなかった。
ミケル、エッシェンもからだを張って中盤の選手を潰しにいってたし、ここまでやると、どのチームも点はなかなか奪えない。
それにツェフも好調さをアピール。
ハマーズとのリーグ戦でPKをストップしたことで、そうとう勢いに乗ったのかも。
チェルシーはスタンフォード・ブリッジでの2legもこんな形で戦ってくるはず。
面と向かっての打ち合いに挑めばバルサの方が有利。
PK戦まだ覚悟しての戦いが今のチェルシーには合ってるはず。
CBがひとり足りないバルサにならなんて色気を出すと、逆にやられてしまいそう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ツェフ(何度かビッグセーブでチームを救った。叩かれだした矢先のPKストップが自信を取り戻させたか。この男がこの状態ならそう簡単に点は取られない)

セビージャ-R・マドリー

2009-04-28 22:58:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/28(火)       
 
愛丸’s チェック        
このアングリル峠、全く結果が出せてないセビージャ。
バレンシアに破れ、バルサには完膚なきまでに叩きのめされた。
このまま3位の座も危うくなってきた。
それどころか、CL圏の4位ってのも確保できなくなるかもしれん。
ヒメネス監督はあれこれ手を打ってるみたいだが、これが裏目に出てる。
右の選手は右で、左の選手は左で使った方がいい。
マドリーはバルサのエンパテを受けて、ここはどうしても勝たなくてはならない。
苦手のサンチェス・ピスファンでも、いろんなことは言ってられない。
ロッベンがけがで離脱したのは痛いが、それでも残った選手たちでなんとかしないと。
勝ち点4差でクラシコを迎えたいところ。

セビージャはこのアングリル峠、全くいいところがない。
前半は自慢のサイド攻撃でマドリーを押さえ込めたが、ここで1点しか取れなかったのが響いた。
チャンスの数だけ、点が生まれてたら、もっと楽に戦えたはず。
この試合、J・ナバスを右に、左には最近頭角を現してきたペロッティを起用。
餅は餅屋ってことで、これがベスト。
D・カペルとJ・ナバスを入れ替えて使ってた時期があったが、これが機能してるとは言いがたかった。
D・カペルは右でなんとかやれてる風だったが、J・ナバスは・・・。
この試合を見て思ったが、J・ナバスは右で輝く選手。
マッチアップしたM・トーレスを子ども扱いだったし、ここに固定して使ってれば、この結果にはならなかったはず。
アドリアーノが右のラテラルで成功したから、その前もって思ったんだろうが、そんなに全てがうまくいくわけがない。
これなら、J・ナバスとアドリアーノのコンビを高めた方がよかった。
この元に戻した布陣がしっかり機能したのは前半終了間際まで。
ここでラウルがエンパテに追いつくゴールを上げてから、途端にセビージャは元気がなくなった。
後半はバタバタの展開でラウルにハットトリックを決められ、D・カペルが1点を返したが、これが精一杯。
もうこのセビージャを負のスパイラルから誰も救い出せないのか。
とにかく失点が多すぎる。
1,2失点目はラウルのうまさを誉めるべきだが、3失点目はパロップのミスから。
せっかくクロスを手中に収めたように思えたが、これをポロリ。
こんなことをしてるようだと、絶好調のラウルがこれを見逃すわけもない。
この3失点目が響いた。
ここまでチームを支えてきたパロップがこんなことをしてるようだと・・・。
残るビジャレアル戦ぐらい、いい試合を見せてもらいたい。
ここでも負けるようなら、ほんとに4位ってのも危うくなる。
マドリーは強いって印象は感じさせなかったが、しっかり逆転してみせた。
前節のヘタフェ戦も、もう終わりかと思われた時間の逆転劇で、なんか持ってる。
カペッロ時代に見せてたような状態にある。
この試合では、ラウルがチームを救った。
前半の追いつくまでの試合内容をみてると、バルサのエンパテも何もならないのかと思った。
それが、あのラウルゴールで息を吹き返した。
こういう劇的な勝利を続けてると、ほんとにバルサを追い抜くことができるかもしれない。
今のマドリーには何かある。
クラシコには万全の状態で望めるし、CLを戦うバルサよりも有利なのは間違いない。
サンチャゴ・ベルナベウで戦えるし、もしかしたらもしかするかも。
ただ、ラウルの奮闘で勝ち点3をゲットしたんだが、そこまで攻守ともよかったかといったらそうでもない。
サイドを好き放題やられてたし、メッツェルダーは明らかにペペよりも実力的に劣ってる。
グティもグティらしさを感じさせなかったし、イグアインもフィニッシュの精度に問題が・・・。
ガゴ、L・ディアナのドブレ・ピボーテはこのできだったら、バルサのあの攻撃陣を押さえ込めるかも。
こことラウルだけがしっかり仕事ができてた。
バルサが相手となると、個別にがんばっては無理。
マドリディスモも全員が爆発させないと、奇跡は起こせない。

スコア 2-4

<得点者> 
セビージャ   ヘナト、D・カペル
R・マドリー  ラウル×3、マルセロ
~愛丸's MVP~
ラウル(嫌な流れをこの男の一発で完全に変えた。このカピタンが今のマドリーの全て。クラシコでも、この活躍を望む)

マンチェスターU-トットナム

2009-04-28 21:48:11 | プレミアリーグ
観戦日 4/28(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、しっかりポーツマスに勝利し、プレミア制覇へまた一歩前進したユナイテッド。
追いかけるチームがこける中、自分たちのサッカーでまた突き放した。
これがユナイテッドの強いところ。
サー・アレックスの指導の賜物だろう。
誰も手を抜くことなく、しっかり90分戦える強みがある。
ここもCLのことは考えず、しっかりスパーズを叩きにくるはず。
スパーズは今シーズンプレミアに限っては、まだビッグ4のクラブに負けてない。
ただ、ユナイテッド相手にはカーリング杯ファイナル、FA杯4回戦で苦杯を舐めさせられてる。
ここでもしユナイテッドを叩くようなことになれば、まだプレミアもおもしろくなるんだが・・・。
スパーズの意地に期待しよう。
それができるだけのチーム状態にはある。

ユナイテッドがさらに進化した。
この終盤に差し掛かっての、このチーム状態はおそろしささえ感じる。
2点をリードされた段階では、もうこの試合終わったかと思われた。
それが、後半テベスを投入して一変。
ハーフタイムでサー・アレックスがどうチームを鼓舞したかわからないが、明らかに違うチームに。
それでもスパーズのがんばりで崩せずにいたが、キャリックがうまく2列目から入り込んできてゴメスに倒されたPKで一気にユナイテッドペースに。
ここまで流れが変わるものかと感心した。
0-2の状況からこのPKで1点差として、ルーニーの仕掛けからコルルカの股間を抜くシュートで同点。
で、この直後にC・ロナウドのダイビングヘッドで逆転。
逆転するってことが、こんなにも簡単なことなのかと、これまた感心させられた。
こうなると、もうユナイテッドを止められず、ルーニーが突き放すゴールを決め、最後はベルバトフ。
古巣相手にしっかりゴールを決めた。
この試合を見てて、ナニがもう使えないってことが判明。
ここがテベスに変わって、この結果だったわけで、どれだけナニがリズムを崩してたか。
中に入ってきてのミドルなんてシーンも見られたが、個人での仕掛けも有効じゃなかったし、周りとの連携ってのもいいものがなかった。
ギグス、テベスと休ませたい選手がいたからの起用だったんだろうが、パフォーマンスは明らかに昨シーズンよりも落ちてる。
この男が欠けても、今のユナイテッドは何ら痛手にはならないだろう。
それにしても、この時期でのこの逆転劇は何かを暗示させるものに。
負けパターンかあるいはよくて同点って試合を逆転して、なおかつ全部で5得点も挙げるんだから大したもん。
2点を取られたって事実はいただけないが、これをカバーしてくれる攻撃陣がいる。
取りに行くって決めたときのユナイテッドはバルサのあのトリデンテをも凌駕してしまうかも。
いい状態でCLでのアーセナル戦に望めるはず。
スパーズはいいサッカーを展開して、0-2で折り返したときは、いけるって踏んだはず。
ここで気を抜いた感じもなかったが、後半で5失点。
完全に崩されたもので、ユナイテッドとの力の差が出てしまった。
それでも、先に2点を取ったんだから、その点は評価できる。
レノンは右サイドを完全に自分のものにしてたし、コルルカとの連携も抜群。
こちらサイドからの崩しでの2得点で、スパーズの武器がここにあることを証明してみせた。
左はモドリッチが中に入ってくる傾向があるんで、アス・エコトの攻撃参加が鍵だった。
それが、なかなか発揮できず、右寄りの攻撃に。
両サイドが同じように攻撃できるんなら、まだスパーズも魅力的なチームになるのに・・・。
問題はトップ。
D・ベントは得点も挙げたし、問題はない。
半年でリバプールを首になり、舞い戻ってきたR・キーンが・・・。
下がってボールを引き出そうという動きが目立ってたが、この男が、このプレーをしてどうなる。
もっと前で動いてもらわないと。
中盤センターにはパラシオスとジーナスがいるし、左のモドリッチもしっかり攻撃は組み立てられる。
スペースを作ろうって動きでもないし、それなら、もっとD・ベントと絡むべき。
ここでもいらない選手になってしまうか。
5失点はしてしまったが、守備陣にそう悪い印象は受けなかった。

スコア 5-2

<得点者> 
マンチェスターU  C・ロナウド×2、ルーニー×2、ベルバトフ
トットナム     D・ベント、モドリッチ
~愛丸's MVP~
ルーニー(中盤サイドの仕事もこなしながら、FWとしての働きも見事。この男にかかるもののでかさが十分伝わってきた)

ウエストハム-チェルシー

2009-04-28 19:21:44 | プレミアリーグ
観戦日 4/28(火)       
 
愛丸’s チェック        
ハマーズはゾラ体制が大成功。
現在7位とヨーロッパカップ圏内に。
ここまで躍進できるとは。
ここまで6試合連続で失点は1以下に抑えてるし、点が取れさえすれば、チェルシー相手にもなんとかなるはず。
スタンフォード・ブリッジでも1-1のドロー劇を演じてるし、傷心中のチェルシーに勝てるかもしれん。
とにかく、攻撃陣の奮起を祈るのみ。
チェルシーは前節エバートンと引き分け、ヒディングはプレミアでの終焉を発表。
もうFA杯とCLに全てを賭けて戦うか。
そうなると、ミッドウイークのバルサ戦に全てを注ぎ込むから、ここはメンバーを落としてくるかも。
それでもロンドンのライバルに無様な試合はできない。
今シーズン、ここまでロンドンダービーでひとつも勝てておらず、ここらで結果を出さないと・・・。

ハマーズは、いくつもチャンスを作りながら、結局無得点。
PKのチャンスもツェフの好セーブで阻まれてしまった。
CKからのこぼれをD・トリスタンがアウトでうまく合わせたかに思われたシュートのポスト。
つきもなかった。
あのPK、もらうまでは完璧な形で流れもハマーズに向いてたため、決まるもんだと思ってたが、ツェフがそうとう上の存在だった。
キッカーのノーブルも悪いキックではなかった。
コースをしっかりついて、スピードもそれなり、ただ、高さだけが、ツェフの届く範囲だった。
このPK失敗でノーブルはそう落ち込むことはない。
PKを得たシーン、D・トリスタンのがんばりから生まれたもの。
エリア内でからだを使ってしっかりボールをキープし、上がってきたイルンガに絶妙のパス。
D・トリスタンの状態がだいぶよくなってきてる。
デポルで輝き放ってたころとまではいかないが、そこからのどん底人生からは立ち直ってる。
このままヨーロッパカップ圏内にとどまるためには、この男の活躍が必要。
一方、パートナーのディ・ミケーレがいまいち。
イタリアで通用してたあのスピードとテクニックがここではなかなか通用しない。
テンポが狂ってるし、あの状態に戻れば、D・トリスタンをいいコンビができるはずなのに・・・。
ゾラという同胞の監督がいるわけで、メンタル面での心配はないはず。
守備はそれなりにやれてた。
ランパードが本気でかかってくると、ちょっとあたふたするシーンも見られたが、アネルカには仕事をさせず。
バタバタになることもなく、これまでの好調をしっかり出してくれた。
このDF陣の活躍に攻撃陣がしっかり応えてやらないと。
この試合、中盤でよくボールに絡んでたのが、若いスタニスラス。
初めて見る選手だが、この若手、ハマーズユースの出身。
多くのクラックを排出してるユースだけに、今後期待が持てる。
まだまだプレミアで通用するレベルにはないが、秘めてるものは感じられる。
ゾラ監督の指導をしっかり受けていけば、もっと上にいけるはず。
チェルシーはあの憎たらしいしたたかなサッカーで今シーズンロンドンダービー初勝利。
ここまで勝ててなかったのが不思議だったが、この勝てなかったことが、この段階で、プレミアの終焉を導いたのでは。
最初からヒディング体制だったら、こんなこともなかったんだろうが、仕方のないこと。
この試合、いつものメンバーとはごろっと変えてきた。
完全にミッドウイークのバルサ戦を見据えてのことだろう。
特に中盤。
ランパードは先発したが、あとはベレッチとミケル。
SBも右にマンシエン、左のボジングワと、これまでにやったことのない布陣。
それでも勝つことができた。
普段使われない選手のモチベーションが高かったかどうかわからないが、無失点に抑えたわけで、それなりの自信にはなったはず。
エッシェンのけが中はフル稼働だったミケルが、ここでしっかりまたアピールすることに成功。
ハマーズはここを突破することにかなり苦労した。
あの頃の状態と自信をしっかりキープしてる。
バルサ相手にミケル、エッシェンのダブルボランチってのも考えられるし、ここでのこの活躍はヒディングもうれしかったことだろう。

スコア 0-1

<得点者> 
チェルシー   カルー
~愛丸's MVP~
ランパード(ブーイングを浴びながらも要所でランパードらしいプレーで好機を演出。得点シーンでのクロスは見事なものだった)