愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ドイツ-カザフスタン(EURO予選)

2011-03-31 16:23:16 | 各国代表戦
観戦日 3/31(木)       

愛丸’s チェック
このグループ首位のドイツ。
ここまで全勝で、得点が13で、失点が1。
もう首位通過は確定だろう。
ここは2位争いがおもしろい。
ベルギー、オーストリア、トルコ、この3チームが、ドイツとどう戦うかで、決まってきそう。
この試合は、とにかく、ドイツが何点取れるかだけが焦点に。
カザフは、ドイツからいかに点を取られないかだけ。
この予選、まだ1点も取れてないし、取られた点は10点。
負けは確定してるし、ただ、恥をかかないような戦いができれば。
どうして、カザフはヨーロッパの舞台を選んだんだろう。
あのままアジアだったら、まだ可能性もあったのに・・・。

ドイツは、この試合4点を奪っての勝利。
勝つことがわかってる試合だから戦いにくさもあっただろうが、それでも、代表の試合は、数が少ないし、これがチームを作るいい経験になる。
引いて守る相手をいかに崩すかってことも練習になる。
それが、なかなか流れの中で点が奪えなかった。
ある程度こうなることはわかってたのか、きっちりセットプレーから点を取ることができた。
カザフのこのセットプレーへの対応があまりにも酷かったから、点が取れるときは簡単に取ることができた。
この試合、またしてもトップはクローゼ。
バイエルンでの感じからしたら、ここはゴメスでくると思ったんだが、代表の試合になると、レーブはクローゼに全幅の信頼を寄せてる。
この期待に応えるクローゼもすごい。
この試合でも2点をゲットし、代表でのゴール数をまた伸ばした。
この働きをクラブでも披露できれば、バイエルンもここまで苦しむことはないんだろうが・・・。
それと、T・ミュラーも代表でより輝く選手。
バイエルンでの働きもそう悪くないんだが、代表での方がしっくりきてる感じ。
エジルがいてくれるってことが大きいのかもしれんが、この男もクラブでこれだけやれれば、CLのインテル戦は突破できたかも。
格下もいいとこの相手で、積極的にいけばよかったのに、なぜかパスの選択肢が多かったポドルスキは、流れに乗れてなかった。
強引さが売りの選手が、シュートを打てる場面で中にパスするシーンは見たくない。
もっともっとゴールを意識してプレーしていかないと、いきのいい若手にレギュラーの座を奪われてしまうかも。
熱くなって、なんとか自分でしてやろうってプレーがもっと見たい。
クラブと同じようにプレーできてたのが、エジル。
それにケディラもだいぶマドリーで攻撃的にやれるようになり、この試合でも、数多くフィニッシュに絡む動きが多かった。
このふたりは、かなりいい状態になる。
やっぱり、これぐらいクラブでも代表でもプレーしてくれないと。
相手がどうであれ、やるべき仕事をきっちりやれるエジルは、もうドイツの象徴になりつつある。
この男が、あのプレーをやり続けてるうちは、ドイツは、かなりいいサッカーができるはず。
周囲との関係もいいし、だれとでも、うまくプレーできてる。
激しい当たりにも対応できてたし、まだまだ成長していきそう。
途中交代で、期待のゲッツェが投入されたが、右から切れ込んでのフィニッシュが唯一の見せ場で、まだ力を発揮できてない。
ドルトムントではかなりやれてるみたいだが、早く代表でそのプレーを見せてもらいたい。
今の代表にはそれができるムードが漂ってるし、攻撃的な中盤の3枚がエジル、T・ミュラー、ゲッツェになる日も遠くないだろう。
90分ほとんどの時間が攻撃で、4点しか奪えなかったことは不満かもしれんが、こういう試合もある。
カザフが4点に押さえたってことで、勝ち点3を奪いつつも相手の健闘も称えないと。
そのカザフ、ドイツホームの試合で、この結果なら満足だろう。
アジアとヨーロッパの高い壁を実感してるだろうし、これが今後に活かされれば。
これといって目立った選手はいなかったが、10人での守備が功を奏し、4失点で食い止めることができた。
ドイツのミスもあったが、あれだけ守備的にいって、そのミスを引き出したとも言えるだろう。
カザフのこの予選での目標は、1点を奪うこと。
それができれば、この予選は御の字かもしれん。

スコア
4-0
<得点者> 
ドイツ   クローゼ×2、T・ミュラー×2             

~愛丸's MVP~
エジル(点にならなかったシーンでも最高のアシストを披露。完全にドイツは、この男を中心にしたチームに変貌した。もっと自分でフィニッシュにいってもいいし、これからまだまだ輝ける選手)

オランダ-ハンガリー(EURO予選)

2011-03-31 09:47:26 | 各国代表戦
観戦日 3/31(木)       

愛丸’s チェック
このグループ、首位をひた走るオランイェ。
ライバルはスウェーデンと、このハンガリーぐらい。
ただ、スウェーデンとの試合もきっちりものにしてるし、オランダが首位通過するのは間違いないだろう。
本選に向けて、いかにチームを作り上げていくかが、この予選の課題。
ハンガリーは、このオランダ戦で勢いをつけて、なんとかスウェーデンよりは上の順位でフィニッシュしたいだろう。
2位通過で、プレーオフ進出ってのが、目下の目標。
攻撃ではそれなりに計算できる選手がいるし、守備の安定感が出てくれば、2位通過って目標は達成できそうだが・・・。
こういうチームが本選であっと言わせそうな感じだし、ちょっと期待して見てみよう。

オランダは、省エネサッカーで、このハンガリー戦をものにしようと考えてた感じ。
前半は、なかなかSBが攻撃に参加せず、中央突破で得点をってプレーが目立った。
サイドにスペースが生まれても、ここを有効活用することなく、細かくパスを回して、個人技での突破を試みてた。
この攻撃はハンガリーに止められ、チャンスも多く作れず。
得点はCKから。
これは明らかにハンガリーの守備のミス。
ファーでV・ペルシをフリーにしてしまった。
ここでのV・ペルシのシュートがかなりうまいもので、しっかり得点できたのは大きかった。
得点を取って、気分もよくなったであろうV・ペルシは前半の終わり際にケガで、後半はニステルに交代。
このケガがチームに大きく影響を与えたってことはないだろうが、後半のオランイェは酷いものだった。
結果、逆転しての勝利で、5得点も奪ったんだから悪いことではないんだが、強さってものは伝わってこなかった。
まずは、3失点した守備の不安
激しくいくべきシーンでぬるさを感じたし、どうにもハンガリーをなめてるプレーが目立った。
ルドルフの仕掛けを簡単に許したり、カウンターへの対応も全くなってなかった。
W杯ではもっといい守備ができてたはず。
この試合、V・ブロンクホルストの引退セレモニーがあったりで、どこかEUROの予選って真剣勝負ではなく、親善試合的な感じが試合前からあった。
このだらけた雰囲気が、この結果に繋がったはず。
手数をかけた攻撃では点が奪えず、セットプレーだったり、運が味方したり、カウンターだったり、これがオランダの得点パターンなんだろう。
クライフのいうトータルフットボールは攻撃でも守備でも披露されなかった。
4点取られても5点取ればいいって教えはしっかり受け継がれてるみたいだが・・・。
ロッベンがケガで召集されず、カイトが右でプレーできたのがこの逆転勝利に繋がったんだが、オランイェのベストメンバーっていったいどうなるんだろう。
フンテラールは得点を量産してるし、アフェライもこのチームではいいアクセントになってる。
スネイデル、ラフィの共存も可能だし、V・ボメルが戻ってきたら、デヨンクをどうするか。
攻撃面ではいい悩みになりそうだが、まずは守備をしっかり安定させないと。
W杯で結果を残せたのは、中盤の底のふたりが守備で貢献できたわけで、そうなると、この試合みたいに、ボランチの一角をラフィってのはあまりにも攻撃的すぎるかも。
それが原因での3失点なんだろう。
オランダは攻撃重視よりも守備から入ってカウンター狙いってのが結果を生むはず。
ハンガリーは、5失点での敗戦で、本来なら誉められるものではないんだが、試合内容だけを見たら、これから期待が持てそうな感じ。
期待通り、ゲラとルドルフは最高の働きをした。
どうしても守備の時間が長くなって、攻撃のリズムはつかめない試合になったが、攻撃になったときの、このふたりの貢献度は計り知れない。
オランダのぬるさもあったが、このふたりは世界のレベルでも十分にやっていける。
ゲラはプレミアで、ルドルフはセリエでやってる自信が代表でもしっかり出せてる。
このふたりでの3得点だし、惜しいシーンもまだあった。
後半の頭から中盤のセンターにコマンを投入したってのが、この3得点に繋がった。
左のジュジャークがまだ目立つようなプレーができれば、ハンガリーの攻撃は厚みが増す。
トップのプリシキンもフィジカル勝負で、オランダのCB陣に引けを取ってなかったから、この攻撃が絶えず披露でいれば、2位通過ってのは見えてくるかも。
ただ、5失点ってのは誉められるものではないし、GKを含め、まだまだ守備陣はレベルアップが必要。
前半はオランダの攻撃に耐えることができたが、これはオランダの攻撃がパッとしなかったからで、本気になったら、4失点。
不運もあったが、不運に繋がらないような守備を事前にやってないと。
ここが解消されたらほんとに長いスランプに終止符が打てる。

スコア
5-3
<得点者> 
オランダ   V・ペルシ、スネイデル、V・ニステルローイ、カイト×2
ハンガリー  ルドルフ、ゲラ×2             

~愛丸's MVP~
アフェライ(パスを繋いで崩そうって中、この男の個人技がかなりアクセントになった。サイドチェンジも正確だし、ロッベンが戻ってきてもこの男はなとしてでも使いたいところ)

ウェールズ-イングランド(EURO予選)

2011-03-27 23:12:44 | 各国代表戦
観戦日 3/27(日)       

愛丸’s チェック
この予選が始まったときは、W杯の苦い思い出から立ち直ったかのように思えたイングランドだったが、昨秋に急に失速。
モンテネグロにはウェンブリーで0-0のドロー。
フランスとの親善マッチも勝てずと、カペッロのお尻に火が着いた。
ケガ人が多いってのもエクスキューズにはなるが、それでも、あれだけの人材がいる。
うまく使い回せば、らくらくとこのグループを突破するぐらいではないと・・・。
本選に出場するだけが目標のチームではないはず。
ウェールズは、G・ベイルというスターが登場してきたが、ギグスも成しえなかったビッグトーナメント出場が果たしてできるかどうか。
プレミアで経験を積む選手も多いし、この歴史を打ち破ってもおかしくはないが、正直、まだ苦しい感じが。

イングランドは前半に試合を決めた。
ランパードのPKが決まった段階で、勝負はある程度見えたが、D・ベントの追加点が決まって、もうウェールズもだいぶ緊張の糸が切れた感じ。
やる前から、ウェールズにここで、イングランドを食ってやろうとって意思が伝わってこなかった。
先週のクラブの試合で、G・ベイルはフル出場したが、そのときにハムストリングを痛めたみたいで、この試合はベンチにも入らず。
これではチームの士気も上がらないだろう。
世界王者のインテル相手に、あれだけの活躍ができるサイドアタッカーがいないと、チームの事情も変わってくる。
大ケガから復帰したラムジーがいくらチームを引っ張ろうとも、これに追随する選手がいない。
ベラミーももうあの頃の切れは感じられなかったし、トップがあまりにも心もとない。
確かに、ラムジーからは、一発やってやろうって気持ちは伝わってきたが、ここにボールがなかなか収まらないし、ボールをもらっても、その位置が低すぎる。
イングランドのトップ下にはウィルシャーがいて、このアーセナルのアカデミー出身者対決もおもしろかったんだが、いい戦いにはならなかった。
ホームでの試合だし、ウェールズはもっと積極的にいくべきだった。
力の差はあろうが、それを乗り切れる力を与えてくれるのがホームの試合ってもの。
モンテネグロは、ウェンブリーで勝ち点1をもぎ取ったわけだし、勝手しったる相手だから、なんとか弱点をつくことはできなかったのか。
気持ちで負けてるようだと、ビッグトーナメントには駒を進めることがでいない。
イングランドのクラブシーンで、あれだけ輝ける選手がいるわけだし、うまくチームを作ることができれば、もっと苦しめることができたはず。
決して調子がよくなかったイングランドのことを考えると、先制された後、ここでスイッチを入れるべきだった。
ただ、攻撃の起点になるべくトップの選手があまりにもいけてない。
モリソンなんか、せっかくラムジーからの完璧なスルーパスが通っても、トラップをするのか、ダイレクトで打つのか悩んでる感満載で、結局、何もできず、相手ボールに。
点が取れそうな感じがまるでしなかったし、この予選でも、ウェールズが日の目を見ることはないだろう。
G・ベイルひとりいても、そうそう局面は変わらない。
イングランドは、前半に2点を奪えたことで、この勝ち点3を手に入れることができた。
内容は誉められたものではなかったが、予選ってことで、勝ち点を取れればそれでOK。
ミレニアムスタジアムってことで、アウエーでの勝利だし、カペッロも一安心だろう。
この試合、トップにはD・ベント。
その下にルーニー、A・ヤング、ウジルシャーがいて、ランパードとパーカーがセントラルMF。
なんだかこれがベストだとは思えないが、2点取れたってことで、これはこれでいいのかも。
状態が完璧なら、トップは間違いなくキャロルだろうし、ジェラードがいたら、果たしてどうなったか。
ウィルシャーはいい働きを見せてたし、A・ヤングもこの試合で一番輝いてた。
出来自体はよくなかったが、ルーニーを外すわけにはいかないし、そうなると、ランパードってことに。
このふたりは、もう引退するまで、状態がいい方を使えばいい。
ルーニーの起用法も考えないといけないだろうし、やっぱりこの男は2トップに一角というか、セカンドトップ的に使った方が活きてくるはず。
キャロルとならそれがうまくいくだろう。
ウィルシャーはひとつ下げればいいし、サイドは活きのいいのが多くいる。
早くカペッロは形を作らないと、W杯みたいな失敗をEUROの本選でもやってしまうかもしれん。
この状態だったら、イングランドを優勝候補に上げる人は誰もいないはず。

スコア
2-0
<得点者> 
イングランド   ランパード、D・ベント             

~愛丸's MVP~
A・ヤング(この状態をいつも披露できれば、代表定着も間違いない。右、左、どちらのサイドでも使うことができるし、安定感は、イングランドのサイドアタッカーの中では一番かも)

スペイン-チェコ(EURO予選)

2011-03-26 16:58:01 | 各国代表戦
観戦日 3/26(土)       

愛丸’s チェック
ここまで予選3連勝のスペイン。
前節はスコットランド相手に3-2とちょっと危ない感じの勝利だったが、予選は勝つことが大事。
このグループの最大のライバルになるであろうチェコとのこのホームでの試合を取れれば、かなり楽になるだろう。
世界王者が、そうそう予選で苦しむことはないはず。
選手個々の状態も良さそうだし、スペインがスペインらしく勝ってくれるはず。
チェコは、この試合でやることはただひとつ。
世界王者の胸を借り、なんとか勝ち点1をもぎ取ること。
この予選の緒戦で、リトアニアにホームで不覚を取り、先が危ぶまれたが、ここ2試合はきっちり結果を残せてる。
首位通過ってのは厳しいだろうから、なんとかして2位はキープしたい。

スペインは、1点を先制され、ちょっと慌てるシーンも見られた。
それでもスペインはスペイン。
後半、攻撃的な選手交代から、2点を奪ってきっちり逆転勝利。
これで予選は4連勝。
もう、首位通過を決めたものだろう。
この試合のヒーローはビジャ。
メッシがいるバルサでは、ここまで中心的に振舞えてないが、代表では、俺がエースだと言わんばかりに最高の働きを見せた。
点を取ることだけでなく、相手を抜き去るテクニックも更に向上してそうだし、これはバルサへの移籍が功を奏したか。
イニエスタ、チャビとの関係もW杯よりもよくなってるし、ほんと、メッシ抜きのバルサのサッカーを見てる感じだった。
バルサよりも頼れるビジャの姿がここでは見れたし、これだけエースがやってくれれば、デル・ボスケも大満足だろう。
1トップでもいいし、後半はF・トーレスとの2トップになっても質は落ちなかった。
問題は、そのパートナーのF・トーレス。
まだまだ本調子にない。
チェルシーでも結果が出せてないし、現状の出来、状態だけを考えたら、ここは、F・ジョレンテの方がおもしろかったかも。
F・トーレスはなんとかしないとって気持ちが空回りしてるし、シュートの精度も威力も全盛期にない。
スピードもいい頃よりははるかに劣ってるし、今、この男を無理して使う必要なないような・・・。
J・ナバスがサイドで効果的な動きができ、イニエスタ、チャビもいつものプレーができてた。
このサッカーを展開する場合、前述の3人はうまく機能するんだが、X・アロンソの働きがいまいち。
ロングボールを使う場面が少なく、局面を打開するようなパスが宝の持ち腐れに。
相手によってはこれが効果的になるんだろうが、この試合のチェコみたいに、中盤もへったくれもなく、エリア前に2列の守備体系を引いてくると、前にスペースがなくなってしまう。
こうなったら、3列目から果敢に飛び出してフィニッシュに絡むようなJ・マルティネスのような選手がおもしろいかも。
これから、スペイン相手に殴りあいを申し込んでくるようなチームは早々現れないだろうから、ピボーテの選択ってのも鍵を握ってきそう。
あれだけチェコが引いて、それで先制点も奪ったことで、より守備的な振る舞いになったが、スペインはよくこれを打開した。
これがスペインなんだろうが、この好調さがいつまで続くやら。
EURO、W杯、EUROの3連覇ってことになったら、もうブラジルの時代ではなくなってしまう。
どこまで快進撃が続くか、見守っていきたい。
チェコは、ツェフの踏ん張りで、なんとか1点を守ってたが、やっぱり、スペインの分厚い攻撃に耐えることができなかった。
プラシルの目の覚めるようなミドルが決まったときには、ひょっとそたらなんて思った時間もあったが・・・。
ビジャのシュートをツェフがストップしたときは、これは何かついてるとも感じたが、これだけではどうしようもできなかった。
バロシュをひとり前線に残して、あとは全員守備。
ここまで攻撃を無視して守るチームだったか・・・。
もうあの頃のチェコとは違う。
EUROの出場も確約されてるわけでもないし、2位狙いってことになったら。こういった格下の戦いをしないといけない。
それを途中まではやれてたが、ビジャを押さえることができなかった。
ビジャというか、時間の経過とともに、スペインのテクニックに対応できなくなってたのも事実。
逆転され、そこから同点ゴールをどうしても奪いにいくってこともなく、期待したネチドも最後の切り札として投入したが、中盤の守備に参加してるようだと・・・。
ピケさえなんとか越えればスペインには高さ勝負ができないし、ここはネチドの高さをもっと活かす攻撃を見せてもらいたかった。

スコア
2-1
<得点者> 
スペイン   ビジャ×2
チェコ    プラシル             

~愛丸's MVP~
ビジャ(バルサでの動きも悪くはないんだが、代表でのこの男は切れが増す。代表ゴールの記録を打ち立てたし、まだまだ得点は伸びていくはず。この男がいたら得点の心配はないだろう)

ナポリ-カリアリ

2011-03-26 15:16:12 | セリエA
観戦日 3/26(土)       

愛丸’s チェック
スクデットを狙える位置でがんばってるナポリ。
首位ミランとの勝ち点差は6P。
今節、ミランがパレルモに負けた試合を受けての、この試合だし、ここは得意のサン・パオロってことを考えると、勝ち点差を3Pまで縮めることができそう。
バルサのトリデンテにも勝るとも劣らないナポリの3トップが爆発したら、勝利は間違いないだろう。
カリアリは38Pで現在10位。
まだ降格から完全に脱したわけではないが、もうひとつ勝利を挙げることができれば、確実だろう。
残り9試合あるし、ひとつも勝てないってことはないだろう。
早いうちに残留を確実にしたいだろうし、ここで決めてもいいはず。
マトリが抜けた穴が埋めれてればいいんだが、得点力不足が出てくれば、まだ苦しむかも。

ナポリは、やっぱり、ここサン・パオロでは強かった。
ここ10試合で、8勝2分けで負けがなく、なおかつ失点もしてない。
このホームでの出来をアウエーでも発揮できれば、ミランより上にいてもおかしくなかった。
この試合、ミランが負けたことを受けてのもので、多少はそのことが頭にあったのかもしれん。
なかなか、攻撃が機能せず、硬さが目立った。
カバーニ、ラベッシ、ハムシクと個人の動きに問題はなかったが、この3人がうまく絡むことができず。
個人での攻撃ってなれば、カリアリのDF陣もそれなりに対応できる。
前半は、ぎくしゃくした攻撃で、無得点。
早い時間に先制して、試合を楽に進めたかったんだろうが、そのプランは遂行できなかった。
ただ、何度も言うが、ナポリはホームで強い。
それを、後半見せてくれた。
先制点は、カバーニのリゴーレだったが、このリゴーレを獲得したシーンは、ハムシクとラベッシがうまく絡んでのもの。
ハムシクのパスをラベッシが受けて、エリアへのドリブルを開始。
ラベッシがこのエリアで前を向いたら、なかなか止められるものではない。
アリアウドがたまらず、手が出てしまい、これを倒してしまった。
やっぱり、この3トップのふたりでもうまく絡むことができれば、ナポリの攻撃力はかなり破壊力を増す。
それを見せつけたシーンだった。
この後、守備での弱点をつかれ同点に追いつかれてしまったが、その後、慌てることなく、またまたカバーニが落ち着いて決めてみせた。
ハムシクからのパスにオフサイドなしで抜け出し、GKにの位置を確認してループで決めてみせた。
これのドッピエッタでカバーニは22ゴール目。
これはナポリの歴史の中で首位タイのゴール数に。
これを超えることはもう目前だし、ナポリに新しい名前を刻むことになるだろう。
カバーニは守備も手を抜かないし、自分で仕掛けることもできる。
周囲を活かすプレーもできるし、サイドに開いてのプレーも苦にしない。
マドリーあたりが、本気でこのプリマプンタを狙ってるみたいだが、来シーズン、CLを本気で戦うなら、この男を放出してはならない。
攻撃は、後半しっかりやりぬくことができたが、守備での不安も。
失点したシーンでは3バックの弱点をつかれてしまった。
どちらかのサイドのディフェンダーが外に釣られた場合、中の守備が手薄になってしまう。
カンナとアクアフレスカが競ったとき、ここでカンナが競り負け、なおかつボールを見失ってしまった。
こうなると、もうディサンクティスしか残ってないし、ある程度計算のできるFWだったら、決めることができてしまう。
もっと上を目指すのなら、この3バックの弱点を早く解消しないといけない。
マッザーリは、バルサシステムの確立なんてことを言ってるみたいだが、その前に守備の安定が先のような・・・。
カリアリは、やっぱりマトリが抜けた穴を埋められずにいる感じ。
アクアフレスカがレテを決めたのは決めたが、これ以外で、レテの匂いがまるでしなかった。
ミッシローニがパートナー的に振舞ったが、この冬の移籍で加入した選手だし、トップが本職でもない。
ネネーがいるんだが、ケガなのか、構想外なのか・・・。
前のターゲットが一枚ってことになると、コッスも活きてこない。
このトレクァルティスタが輝くようなサッカーがやれないと、得点は期待できない。
ここからまだ試合は残ってるし、残留を確定させたってことでもない。
いち早くこの得点力不足を解消しないと、このままずるずるいってしまう恐れも。
守備の安定感を売りにしてるわけでもないし、このまま10位でフィニッシュってのも考えづらいが・・・。

スコア
2-1
<得点者> 
ナポリ   カバーニ×2
カリアリ  アクアフレスカ             

~愛丸's MVP~
カバーニ(完全にナポリへの移籍がプラスに働いてる。W杯でも自信をつけたんだろうが、ここまで世界を意識できるプリマプンタに成長しようとは。ティロの落ち着きがこれまたいい)

マンチェスターU-ボルトン

2011-03-26 13:09:07 | プレミアリーグ
観戦日 3/26(土)       

愛丸’s チェック
CL、FA杯では結果を出せてるユナイテッド。
ただ、プレミアに限れば、リバプール、チェルシーとの連戦に連敗。
トレブルを狙うチームとして、一番重要なプレミアで足元を掬われることになるかも。
アーセナルは、プレミアだけに集中できる状態だし、ユナイテッドは、ここが正念場。
CLにばかり目がいってしまうような状況だと、首位から陥落ってことも・・・。
ボルトンは、プレミアで7位をキープ。
それに加え、こちらもFA杯ではセミ・ファイナルに進出を確定させてる。
相手はストークだし、このプレミアの順位から考えれば、ファイナル進出も夢ではない。
そうなると、相手がユナイテッドってことになるかもしれず、この戦いが、そのプレマッチに。

ユナイテッドは、この試合もかなり苦しんだ。
なかなか点が奪えず、イライラが募る状況に。
それに加え、エバンスが危険なタックルで一発レッドでセントオフ。
せっかく戻ってきたと思ったら、これからまたサスペンションで出場できない状況に。
CBのやりくりに苦しんでるユナイテッドが、また苦しい状態に陥ってしまった。
こうなったら、全てをスモーリングに賭けるしかない。
幸い、日々成長してる感じだし、V・デルサールとともに、ユナイテッドの守備陣を引っ張っていける存在になってきた。
この試合でも、危ない場面での安定感はエバンスよりも上だったし、この若者が、最後まで踏ん張ってくれれば、そう大崩れはしないだろう。
守備陣がなんとかがんばり通し、攻撃陣が、最後の最後に仕事をしたユナイテッド。
ボルトンのフィジカルを活かした守備にかなり手を焼いたが、最後は個人技がものを言った。
ナニが右から左からカットインしてのシュートを狙えるようになって、この得点にこぎつけることができた。
この得点まではナニ、バレンシアとも、いい働きができてなかったが、最後に何かやってくれればそれでいい。
ナニが左からカットインしてシュートコースを見つけての低い強いシュート。
これをヤースケライネンが前にはじいたところをベルバトフがしっかり詰めた。
ベルバトフは後半からの登場になったが、この得点以外では、やっぱり動きの少ない、可能性を感じさせないプレーが目立ってた。
守備もしっかりこなしてたチチャリートの方がルーニーとのコンビもよかったから、このふたりをもっと見たかったが、ここは、さすがサー・アレックス。
この判断が勝ち点3をもたらしたことに。
主審への暴言で5試合のサスペンションを受け、その最初の試合になったサー・アレックスだたが、スタンドから内線を使ってしっかり指示を送ってた。
ピッチレベルで見るより、上からの方がよく見えるだろうし、このサスペンションが、ユナイテッドに与える影響はそう大きくないはず。
果たして、このサスペンションはサスペンションになってるのかどうか・・・。
なんとか終了間際のゴールで勝ち点3を手にしたユナイテッドは、とりあえず、いったん悪い流れは断ち切ることができた。
チェルシーが好調さを取り戻してきたし、アーセナルも虎視眈々と狙ってる。
追われる立場はつらいかもしれんが、ユナイテッドは、それをあしらう術を持ってるだろうし、このままプレミアを制してもなんらおかしくない。
FA杯も普通にやれば取れるだろうし、CLもチェルシー戦を乗り切れれば後は運に任せるしかない。
2度目のトレブルってことになったら、それはもう歴史的な快挙だろう。
ボルトンは、いい戦いができてた。
G・ケイヒルを中心にしたDF陣は、フィジカルでユナイテッドに負けるシーンはひとつもなかった。
集中も途切れることはなかったが、あの失点シーンでは高い個人技にやられただけ。
こういう失点をいかに抑えることができるか。
もっと上のステージを狙うならこれが重要になってくるし、個人の力が劣っても、チームとしてうまく戦うことができれば、それを解消することができる。
気持ちの面ではユナイテッドに負けてなかったから、これからコイルがどうやっていくか。
ボルトンの目標はもうFA杯だけだろうし、なんとかしてストークに勝って、ファイナルに全てを賭けることに。
数的優位な状況になり、ケガのホールデンに代わって投入されたテイラーがフリーで放ったあのヘッドがコースをつくことができてれば、ジャイアントキリングもあったかもしれん。
あの一世一代のチャンスを決めてれば、ボルトンは、かなり勢いに乗れたんだが・・・。

スコア
1-0
<得点者> 
マンチェスターU   ベルバトフ             

~愛丸's MVP~
ルーニー(フィニッシュの場面ではさすがルーニーって思わせるプレーも披露しながら、チャンスメイクもこなしながら、エバンスの退場後は、セントラルMFとしてギグスと守備にも奔走)

トットナム-ウエストハム

2011-03-26 11:17:06 | プレミアリーグ
観戦日 3/26(土)       

愛丸’s チェック
CLでミランを撃破し、ベスト8に駒を進めたスパーズ。
この大進撃を誰が予想しただろう。
次の相手はマドリーに決まり、ラフィあたりは古巣相手に闘志を燃やすことだろう。
あの鋭いカウンターがマドリーにも通用するか。
その前に、プレミア。
現在5位でこのままでは来シーズンCLには出場できない。
上のふたつが直接対決で星のつぶし合いをしてる中、このダービーをものにしたい。
ハマーズは、ここ3試合負けなしで、2連勝中。
18位と降格圏に沈んではいるが、12位のストークとは勝ち点差が3Pしかない。
この状態をキープし、しっかり勝ち点を積み上げることができれば、ここから脱するのも時間の問題だろう。

結果論になってしまうが、3位のシティが、4位のチェルシーに負けたことを考えたら、このホームでのダービーはどうしても勝ち点3が欲しかったスパーズ。
チェルシーの底力を考えたら、CL出場権を賭けた相手は、シティってことに。
前節までの勝ち点差は5Pで、ここで勝利することができれば、差は2Pまで縮めることができてた。
それが・・・。
ハマーズのいい守備もあったが、スパーズは得点を奪えず、痛恨のスコアレスドロー。
勝ち点を奪えなかったわけではなかったが、勝ち点差を4Pにしか縮めることができなかった。
現在の状態を抜きにして、戦力だけの比較になれば、間違いなくスパーズの方が上。
クラウチこそ休ませたが、トップ下にはラフィがいたし、両サイドはスパーズ自慢の快速コンビ、レノンとG・ベイルを配した。
それなのに、攻めども攻めどもゴールを奪うことができなかった。
この試合、トップで起用されたデフォーが、このシステムにフフィットせず。
デフォーを使うなら、クラウチかパブリュチェンコとの2トップってのがベストだろう。
実際、パブリュチェンコがラフィに代わってピッチに投入されてから、攻撃が変わったように、デフォーは2トップ時のみ起用ってことがいいみたい。
ただ、この2トップに変更して、前線のふたりは積極的にゴールを狙うことができてたんだが、サイドのふたりが沈黙。
もっと縦への突破を試みて、そこからのクロスって攻撃を増やせば、ここまでハマーズの守備も機能しなかっただろう。
サイドのふたりも中への意識が強すぎて、誰もが自分で決めてやろうって感じになってた。
こうなると、得点を奪うのは難しくなってしまう。
モドリッチまで、パスで崩すことを選択せず、強引なミドルが目立ってたし、誰かが、攻撃陣をまとめることができれば、1点は取れたかも。
ダービーってことで、ハマーズの集中力も高かったのは事実だが、得点のチャンスはいくらでもあった。
こういう取れる試合をものにしないと、プレミアで4位ってのは難しくなってしまう。
昨シーズンの終盤戦は、奇跡的な勝利があったり、ビッグクラブにも臆することなく立ち向かったり、気持ちのこもった試合が多かった。
まだリーグ戦は終わってないし、CLに力を入れるのもわかるが、スパーズはもうちょっと現実を見て戦わないと、何も得れないシーズンになってしまうかも。
ハマーズは、お尻に火が着いてから、やっと自分たちのサッカーを展開できるように。
ケガ人が戻ってきたり、調子を落としてた選手の状態が上がってきたり、いい面が多く見られるようになってきた。
ほとんどスパーズが主導権を握った試合だったが、ハマーズにもいい場面はいくつもあった。
攻撃ではデンバ・バがセカンドトップとしていい働きを披露。
C・コールとの相性もいいし、スピードもあって、フィニッシュの精度も高い。
パスも出せるし、守備も怠らずやる。
こんないい選手がハマーズにいたなんて。
もっと、この男を活かせるように、チームがまとまれば点は取れそうな感じ。
この前のふたりをうまくコントロールできそうなのが、ノーブルとヒツルスペルガー。
ノーブルはS・パーカーとの中盤セントラルのコンビがかなり成熟してきてる感じだし、ヒツルスペルガーは長期の離脱から復活し、得意の左足で好機を演出。
この男の復帰がチームに与えた影響は大きい。
守備機会が多い試合だったから、そこまで目立つことはなかったが、数少ない攻撃シーンでは光るものがあった。
守備陣は最後まで集中を切らすことなく、連携も見事だったし、ブリッジなんかは最高のカバーリングを披露。
こういうチームプレーが多く見られれば、そう失点はしないはず。
それとR・グリーン。
危ない場面で、最高のセーブを披露。
G・ベイルのFKは決まってもおかしくなかったが、思いっきり伸ばした左手でボールをはじき、それがクロスバーに当たりノーゴール。
ハマーズは全員で手に入れたこの勝ち点1が今後に大きく響いてきそう。

スコア
0-0
<得点者> 
 なし             

~愛丸's MVP~
R・グリーン(これだけの集中力で、あのセービングを披露するれば、またスリーライオンズの正GKに舞い戻れるかも。ポジショニングも見事だったし、多くのシュートにしっかり対応できてた)

バレンシア-セビージャ

2011-03-25 14:37:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/25(金)       

愛丸’s チェック
前節、正反対の結果になった両チーム。
バレンシアは、CLでの敗退のショックからか、なんとサラゴサ相手に4-0の大敗。
あれだけ好調だったチームがひとつのことがきっかけでここまで崩れるものかとびっくりしてしまった。
エメリ曰く、“ピッチにはサラゴサの11人しかいなかった”とのこと。
果たして、この試合では、あのショックから立ち直ることができてるか。
逆にセビージャは、首位バルサ相手に1-1のエンパテ。
失点数がリーガで17位のチームがあのバルサを1点に押さえ、それでいて勝ち点1をゲット。
EL圏に向けてかなり未来が開けたか。
バルサ、バレンシアとの連戦で、かなりきついとは思うが、あのパフォーマンスがここでも発揮できれば勝ち点3も。

バレンシアは、日本へ向けて、ユニフォームの背中の名前をなんとカタカナ表記で、この試合に挑んだ。
こういう暖かいシーンを見ると、ほんとに胸がジーンとくる。
そのバレンシア、前節よりは状態はよくなってたが、セビージャのあるひとりの選手にやられてしまった。
攻撃の形も、フィニッシュに至るまでの過程も、どれも悪くなかった。
チャンスの数もかなり多く作ることができたが、なぜか得点を奪えず。
このバレンシアの猛攻の前に立ちはだかったのが、GKのJ・バラス。
パロップがケガで離脱してる中、セビージャのゴールマウスを守るセカンドGK。
これだけのファインセーブを連発するのに、どうしてパロップの牙城を崩せなかったのか。
それが不思議なぐらい、バレンシアのシュートをことごとく止めてみせた。
この男が、これだけ当たってしまったら、どんなシュートも決まらないだろう。
ソルダード、ジョナスなんか、いったいどれだけのチャンスを不意にしてしまったことか。
ジョナスのシュートを前に出て止め、このこぼれをマタが完璧にループで狙ったシュートも必死に戻って手に当て、ボールはクロスバーに。
ここまでのセーブを見せつけれたら、バレンシアの攻撃陣も、どんな打っても決まらないんじゃないかって疑心暗鬼になってしまいそうな感じだった。
ゴラッソ製造機のティノ・コスタも狙いすましたミドルを打つもしっかりセーブされてしまったし・・・。
マタは広範囲に動いて、いいところでボールを引き出し、決定的な仕事をいくつも見せれてたし、ホアキンも切れのあるドリブル突破も披露。
ソルダード、ジョナスもこの冬にコンビを組んだとは思えないぐらい高いコンビプレーを見せてくれたが、何度も言うが、点は決まらなかった。
ここまで完璧な崩しができきてるのに、決まらないときは決まらないもの。
セビージャもバレンシアにお付き合いするかのように決定機を外してくれてたが、こちらは、いい時間にラキティッチがしっかり決めた。
この1点がバレンシアにとってほんとに大きいものになってしまった。
CLから数えると、これで3連敗。
バレンシアが負のスパイラルにはまってしまった気配がぷんぷん。
毎年見られることだから慣れてはきたんだが、今シーズンはこのまま安定して3位をキープできると思ってた。
もうビジャレアルとの差はなくなってしまったし、なんとか、この3位って順位だけは死守してもらいたい。
セビージャは、カヌーテも含め、しっかりバレンシアの攻撃に対応することができた。
J・バラスの力が大きいのは確かだが、それでも、チーム全体の守備意識が高かったのも事実。
GKのファインセーブだけで守れたわけではないし、全体の集中力の高さで、最後の猛攻を凌ぐことができた。
J・ナバス、ペロッティのサイドアタッカーも、しっかり下がってラテラルの手助けができてたし、ここで、ただ引いて守るだけでなく、攻撃になったら、自分たちのよさを発揮できてた。
セビージャは、このサイドが輝くサッカーができれば、結果を残せる。
これがわかってるんだし、もっともっとこのサイド攻撃を多様したい。
L・ファビアーノがサンパウロに去り、トップの枚数が足りないのは事実だが、ここはネグレド、カヌーテでなんとか乗り越えていかないと。
6位以内という目標は達成できるはずで、この状態を続けることができれば、ビルバオ、アトレチコより下になるってことは考えづらい。
ここからセビージャがリーガを引っかき回す存在になっていきそう。

スコア
0-1
<得点者> 
セビージャ   ラキティッチ             

~愛丸's MVP~
J・バラス(これまでGKがバカ当たりして失点をしなかった試合をいくつか見てきたが、この試合での、J・バラスはこれまでのどのGKよりも最高にバカ当たりだった。これが毎試合やれれば正GKになれる存在に)

A・ビルバオ-ビジャレアル

2011-03-25 10:37:53 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/25(金)       

愛丸’s チェック
6位ビルバオと4位ビジャレアルの一戦。
順位的には2つしか離れていないが、勝ち点差は、だいぶ開いてる。
ビルバオは、ここでCL圏をってことではなく、なんとか、この順位をキープしてEL圏は確保したいところ。
下にアトレチコ、セビージャと曲者がいることを考えると、サン・マメスの試合は落とすわけにはいかないだろう。
ビジャレアルは、なんとか3位に食い込んで、CLのストレートインを果たしたいはず。
相手はバレンシアただひとつ。
地元のライバルよりは上に行きたいだろうし、今シーズンの出来を考えれば、それも可能。
ただ、ここにきてケガ人が増えてきたのは気がかり。

ビルバオは、試合の主導権を絶えず握ってたが、ビジャレアルの1発に泣いた格好に。
ほとんど、ピンチというピンチを迎えることはなかったが、一瞬の隙をビジャレアルにつかれてしまった。
攻撃でも、F・ジョレンテを中心に、やるべき攻撃はできてたんだが・・・。
トケーロがいなかったのが、点を取りたい場面で響いてきた。
トップ下に入ったデ・マルコスは、そう悪いできではなかったが、F・ジョレンテのパートナーとしての動きには不満が。
もっと、F・ジョレンテの近くでプレーできてれば、落としを拾ってもっとチャンスも作れたはず。
この部分が、トケーロだったらって思わせる点。
ムニアインも左サイドで突破することに関しては、問題なかったんだが、そこからのパスだったり、中へ切れ込んでのシュートって部分で、まだまだ。
この部分が、もっと向上してくれば、おもしろい選手になるんだが、まだ、若いし、ここから多くを経験していけば。
ビジャレアルの攻撃がそう前がかりでもなかったことを考えれば、J・マルチネスなんか、もっと前に出てのプレーを多くしてもよかった。
実際、ゴール前にいいタイミングで上がったときにチャンスが出来てたし、これをもっと増やしてれば、点は奪えたかもしれん。
ビジャレアルのDF陣は、F・ジョレンテにかなり気を使ってたから、ここをうまく囮にしながらの攻撃をもっと見せてもらいたい。
これができるようになれば、この順位をキープできるだろうし、ELへの出場も叶うはず。
守備では、ほんと、あの失点シーンが悔やまれる。
左のFKから、この一瞬だけ、全てがボールウォッチャーになってしまった。
枠内シュートもなかったビジャレアルは、これが最初のそれに。
ファーにいたM・ルベンに誰も付けず、完璧なカベッサを決められた。
しっかり相手を見てのディフェンスができてたら、あれだけのカベッサはやられなかっただろうし、この失点も防げた。
ミスが失点に繋がり、攻めども攻めども点が入らず、サン・マメスで痛恨の敗戦。
こういうところで勝ち点を取れないことが、今後に繋がってしまうかも・・・。
ビジャレアルは、虎の子の1点を最後まで守り抜いた。
ライバルのバレンシアが、セビージャとの難しい試合を控えてるし、ここでの勝ち点3はかなり大きい。
これで、バレンシアには相当プレッシャーをかけることができたはず。
結果はフエラでの勝ち点3ってことで、上々だったが、内容自体は誉められたものではなかった。
G・ロッシはボールを持ちすぎるし、S・カソルラ、ボルハとも、持ち味を発揮してるとは言いがたかった。
点は取ることができ、その部分ではヒーローになれたM・ルベンもG・ロッシとのコンビってことを考えたら、とても、ヒーローだとは思えない。
やっぱりニウマールの負傷離脱は大きいのかも。
あの2トップがいて、中盤の攻撃的な選手にも切れがあるってのが、ビジャレアルの強みだった。
悪い中でも結果を残せるのが、ほんとに強いチームだとは思うが、このビジャレアルにその強さは感じられなかった。
守備では、マルチェナがいい働きを。
ピボーテでの先発だったが、後半はCBも務め、すっかりこのチームの守備の核に。
ピボーテではムニアインをしっかりつぶし、CBになったら、F・ジョレンテにうまく対応。
時間稼ぎのマリーシアもさすがってところを見せたし、まだまだこの男は第一線でやることができることを証明してみせた。
バレンシアもどうして地元のライバルに手渡してしまったのか・・・。

スコア
0-1
<得点者> 
ビジャレアル   M・ルベン             

~愛丸's MVP~
マルチェナ(守備での貢献が目立ったが、この男のフィード力も捨てたもんじゃない。ピボーテではいい守備からのボール奪取、その後のフィードでチャンスを演出と、獅子奮迅の活躍)

バルセロナ-ヘタフェ

2011-03-21 21:51:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/21(月)       

愛丸’s チェック
首位をひた走るバルサ。
ただ、前節は、セビージャとエンパテ。
マドリーとの差が5Pに縮まったが、まだ1試合ではひっくり返らない。
かなり気持ちの余裕がるだろう。
このままクラシコを迎え、負けたとしても、順位は変わらない。
マドリー以外には負ける感じがしないし、この試合もきっちり勝ち点3が奪えるだろう。
ヘタフェは、2011年になって未だ1勝。
それでも14位に踏みとどまってるってことは、それまでに勝ち点を稼げたってこと。
ここま、オーナーの期待に応えるため、なんとか宿敵バルサを止めたいところ。
ただ、そんな簡単にいく試合ではないのは事実。
全ての力をここで発揮できたとして、エンパテがいいところか。

バルサは、そこまで強さを発揮できたわけではないが、取れるところでしっかり得点し、ヘタフェに追いつかれることなく、きっちり勝ち点3をゲット。
メッシが輝かなくても、勝つことはできる。
これがバルサの強みか。
メッシの代わりにチャビ、イニエスタが活躍したわけでもないが、脇役たちが仕事をこなした。
先制点はD・アウベス。
カベッサでクリアされたボールを、中央からアウトに掛けた最高のダイレクトシュートを決めてみせた。
あのシュート、とてもラテラルの選手とは思えないシュートだった。
FWでも攻撃的なMFでもあんなシュートは決めれないだろう。
あのポジションにラテラルがいるってことも珍しいし、これがバルサのサッカー。
ラテラルはクロスを上げたり、サイドを突破したりするだけではない。
2点目は、ボージャン。
このゴールが2試合連続のものだったが、ペドロがケガで離脱してても、この男がいてくれたら大丈夫。
この大事な時期に調子を上げてくるあたりはさすが。
イニエスタをサイドで起用しなくても、攻撃の形はできるし、未だ、レンタルの噂は耐えないが、この活躍を見れば、ペップが大事にしてるのも頷ける。
この2点で勝負はついたんだが、もっと点が取れてもおかしくなかった。
ただ、ヘタフェのDF陣が思いのほかがんばったこともあり、この2点で終了。
もっと点を取って勝つことにこしたことはないが、リーガ制覇に向けては、スペクタクルな試合よりも結果が重要。
それが許されないチームなのはわかるが、ケガ人のそれなりに出てるし、ここはガンマのしどころなんだろう。
メンバーが多少変わっても、チームとしてやることは変わらない。
それがバルサの強みか。
ひょっとしたら、4月はクラシコだらけになりそうな予感がするが、その大事な4月を前に、ここは力を貯めとく時期なのかもしれん。
この試合、かなりおとなしく感じたメッシ、イニエスタ、チャビがかなり不気味な感じがする・・・。
代表戦をはさんで、リーガではそう大変な試合はないが、シャフタールとのCLのクウォーターファイナルもあり、日程的には厳しくなるが、それも今のバルサなら、なんなく突破しそうな予感。
ヘタフェは、やっぱりバルサ戦に掛ける意気込みが違った。
オーナーがマドリディスタを公言しており、そうなったら、このバルサ戦には選手も気合が入るだろう。
それがまざまざと見て取れた。
敗れはしたが、気持ちのこもったデフェンスはバルサを苦しめたし、攻撃でもあわやってシーンをいくつも作ることができた。
そのほとんどが、マヌが絡んだもの。
左からのグラウンダーのボールが中央まで流れてきて、これをマヌがフリーでシュート。
もうちょっと落ち着くことがでいたら、コースを狙うことができたかもしれんが、これはV・バルデスの正面。
CKからファーでのカベッサでも決定機を作ったが、これはサイドネット。
ようやく、後半の40分過ぎにゴラッソなダイレクトボレーを叩き込むことができたが、その前の2点をきっちり決めてれば、バルサに勝てたかも。
カタ・ディアスなんかは、メッシつぶしに成功してたし、あの守備があったなら、なんとかマヌのゴールでエンパテには持ち込みたかったはず。
3月も終わりに差し掛かってるが、まだ今年に入って1勝のままだと、危険な感じもしないでもないが、この戦いができれば、2勝目は目の前だろう。
ただ、これから、ちょっと相手に恵まれてない感じ。
強豪と呼ばれるチームとの対戦が続くが、ここをどう切り抜けていくか。
降格ってことはないだろうが、EL圏を狙えた位置にいたわけで、ここからの踏ん張りに期待したい。

スコア
2-1
<得点者> 
バルセロナ   D・アウベス、ボージャン
ヘタフェ    マヌ・デル・モラル             

~愛丸's MVP~
D・アウベス(契約交渉がこじれたなんて噂も聞かれるが、この活躍を見てると、この男を手放すわけにはいかないだろう。ラテラル以上の振る舞いをしてくれるし、バルサのサッカーには必要不可欠)