愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バレンシア-デポルティーボ

2010-04-30 14:03:03 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/30(金)       

愛丸’s チェック
前節、マドリーに完敗を喫し、4位マジョルカとの差が縮まったバレンシア。
今シーズンの最大の目標である、来シーズンのCLへのストレートインを獲得するためにはもう負けられない。
DF陣に多くケガ人を抱えてるが、ここはベテランGKセサルに全てを託すしかない。
メスタージャでの成績もよくなってきたし、今のデポル相手ならそう苦しまないはず。
デポルは、CL圏を狙える位置で戦ってたんだが、F・ルイスの離脱から大きくチームが傾いてしまった。
グアルダードとF・ルイスの左サイドでの攻撃に、復活したバレロンのファンタジーで魅力的なサッカーを展開できてたんだが・・・。
現在は9位まで順位を落とし、EL圏も危なくなってきた。

バレンシアは、ここにきてサイド攻撃を重視するように。
それはホアキン、ビセンテと前で使うってことではなく、両ラテラルの攻撃的なサイドアタッカーを配し、守備よりも攻撃に重点を。
J・アルバは、前節のマドリー戦でも左のラテラルを務め、もうここが定位置になりつつある。
デポルのサイドアタックがそう強烈ではなかったから、ここで、穴らしい穴は見当たらなかったが、まだまだ守備には課題。
ただ、ビセンテとの縦のコンビはだいぶよくなってきた。
オーバーラップして中に入ってのフィニッシュってのも見られたし、このまま、ここで成長していってくれれば。
これまで多くの左ラテラルを獲得してきたが、どれもパッとしなかったことを考えると、この若者に賭けてみてもおもしろい。
右のラテラルにはなんとP・エルナンデス。
この男がラテラルをやるとは思わなかった。
ホアキンの状態がいいから、前はホアキンに任せ、後ろから更に攻め立てようって魂胆だったのか。
初めて、ここでプレーするP・エルナンデスをみたが、まだラテラルとしては、信用が置けない。
もっとデポルにこの裏のスペースを狙われてたら、果たしてどうなったのか・・・。
攻撃でも、左ほど有効な攻めができてなかったし、エメリは、今後も、この縦のラインで戦っていくのかどうか。
攻撃だけを考えたら、かなり魅力的な布陣ではあるが、ちょっと無謀な感じも。
ホアキン、ビセンテの28歳コンビが自慢の突破を披露し、まだまだやれることをアピールしてたし、突破だけを考えたら、まだチームの中心としてやることができる。
ただ、突破してからのあと一歩が足りない。
パススピードを遅かったり、味方との連携が取れてなかったり、ビジャ、D・シルバとの関係がもっと高まらないと。
その中央のふたりは、ボールをもらう動き、引き出す動き、仕掛け、どれも最高のレベルではなかった。
まだまだやれるセ選手たちだし、これでは物足りない。
ビジャのPKで、なんとか試合に勝つことはできたが、3,4点は取れておかしくない試合だった。
このふたりにかかる負担が大きかったシーズンだし、疲労ってのもあるんだろうが、シーズンの目標を達成するために、もう一踏ん張りしてもらわないと。
どこかでW杯のことなんとを考えられても困るんだが・・・。
あれだけサイドを活発に使い、デポルを追い込んだんだが、取った点は1点と、不満の残る内容ではあったんだが、3位をキープするためには勝ち点3を積み上げていくしかない。
そのことができただけでもよしとしないと。
マドゥーロがいまだにCBを務める状況だし、ラテラルは両方とも本職の選手じゃない。
その中での無失点は自信に繋がるかも。
デポルはこの試合に対するモチベーションがあまりにも引くすぎた。
残留争いをしてるでもなく、CL、ELへの出場権に手が届くってこともない。
この終盤戦で、中位のチームがよく陥るパターンに。
リキにボールが収まってもこれに絡む選手がいないし、DFラインでボールを持ってても、誰も、これを受けようとしない。
仕掛けられると、これにただ、対応するだけのディフェンスで、なんとか失点は最小に。
ラサドが投入されて、前線んが活発化したが、これでも点は取れなかった。
あのいいときのデポルはどこへやら。
今シーズンの途中までは、あのスーペルデポルに近づけるチームになるのではなんて思ったが、あれは幻だったか。
来シーズンこそは、もっと上の順位で、マドリー、バルサを苦しめるようなチームに変貌してもらいたい。
この試合の2チームがしっかりしないと、リーガは2強の時代が続いてしまう。

スコア 1-0

<得点者> 
バレンシア   ビジャ    
~愛丸's MVP~
ビセンテ(あの頃の切れとスピードは感じられなかったが、それでもだいぶ復活の兆しが見られた。カピタンも任せられ、来シーズンは左で輝き放ってもらいたい)

チェルシー-ストーク・シティ

2010-04-30 12:22:28 | プレミアリーグ
観戦日 4/30(金)       

愛丸’s チェック
ユナイテッドに1P差をつけて首位に立ってるチェルシー。
前節、ロンドンの宿敵スパーズに破れなければ、プレミア制覇にだいぶ近づいてたんだが・・・。
前日、ユナイテッドはそのスパーズに勝利し、チェルシーにプレッシャーをかけてきた。
ただ、チェルシーも勝つ続ければいい。
そうなれば、ユナイテッドも追いつけないわけで、アンチェロッティもそれを声高に叫んでるみたい。
この試合、全く難しいことはなく、いい流れをつかむ結果になるはず。
ストークは、残留も決め、もうシーズンのモチベーションはなくなってるはず。
これがホームでの試合だったら、まだ戦う気持ちも出てくるんだろうが、アウエーだし、無様な試合をしないことだけ考えてるだろう。
ただ、2010年になってアウエーで好調をキープしてるし、気持ちの持ち方ひとつで、何かやってくれるかも。

チェルシーは、ユナイテッドに追い上げられる展開で、それなりにプレッシャーもあっただろうが、スイークから7得点を挙げ圧勝。
この終盤戦の大事な時期にぐっとチームの士気が上がる結果に。
前節、スパーズに破れ、お尻に火が着いた状況になったが、そのプレッシャーは微塵も感じられなかった。
テリーがサスペンションでいないことも全く影響がなく、テリーにとったらいい休養になっただろう。
1点を奪ってからは、一方的な展開で、放ったシュートの数は30本以上。
練習よりもシュートを放ったかも。
ここまでなかなかスタメンで起用されなかったカルーがこの試合大爆発。
ハットトリックに、PKをゲットするドリブル突破。
この男が、ここにきてかなり状態を上げてきた。
3トップに一角に、この男を起用できれば、マルダをインサイドハーフの左で起用できる。
そうなると、攻撃に厚みが出るし、さらに攻撃の幅が広がる。
A・コールも復帰してきたし、残り2試合、負けずに戦うことができそう。
ランパードも疲れ知らずで、この試合で2得点。
PKをきっちり決め、2点目は、ハッチンソンのクロスをファーでジャンピングしながら、右足のアウトで合わせるトリッキーなゴール。
ここに状態の良さを伺える。
アネルカ、ドログバに得点が生まれなかったのは、気になる点だが、それでもチームで7得点さぢ、チーム状態は間違いなくアップしてる。
それに、右のSBハッチンソン、トップのスタリッジと若手を途中から起用できたのも、来シーズンに向けての収穫か。
スタリッジはいまさらいろいろ言うことはないが、右SBのハッチンソンは、これから化けてくれるかも。
試合が決まった状況での起用だったが、あの積極性は買える。
縦への突破だけでなく、J・コールとのコンビで中に入ったり、ランパードの得点のクロスだったり、もっと使ってもらえれば、成長も早くなるだろう。
次節の大事なリバプール戦で、スタメンってことはないだろうが、来シーズンはもっと試してもいいと思う。
守備に関しては、ストークの攻撃があまりにもしょっぱかったため、試合をやりながらゆっくり休むことができただろう。
ユナイテッドに追い上げられる状況で、気持ち的にきつい時期だろうが、この大勝で、だいぶ楽になっただろう。
これで気が抜けるとも考えられないし、優勝に向けて、いい勝利になったはず。
ストークは、試合開始から、どうもこの試合に集中しきれてなかった。
なんとなく守ってたら、点が奪われず、危ない場面もセーレンセンが救ってくれてた。
それが、2失点目のとき、セーレンセンが負傷してしまい、ここで、完全に緊張の糸が切れてしまった。
マイボールになっても押し上げる選手はいないし、前線でフラーがボールを受けてもフォローがないし、すぐ潰される状態。
ここまで完璧にやられたんだから、何も言うことはないだろう。
スタンフォード・ブリッジまで応援に駆けつけサポーターのためにも、もっといい試合を見せただろうが・・・。
ここまでモチベーションがないと、こんな結果になってしまう。
ストークの見せ場でもあるデラップのロングスローも全く取れなかったし、どこにも見るべきシーンがなかった。
まっ、残留を決めてるチームだし、ここで優勝争いにけちをつけたくなかったんだろう。
最終節はユナイテッドとの対戦だが、これも、こんな結果になるはず。

スコア 7-0

<得点者> 
チェルシー   カルー×3、ランパード×2、スタリッジ、マルダ    
~愛丸's MVP~
カルー(なかなかスタメンで使われることのなかったこの男が、この大事な時期にハットトリック。この男に乗せられるようにチームも7得点で、プレミア制覇に勢いがついた)

アストンビラ-バーミンガム

2010-04-30 10:27:32 | プレミアリーグ
観戦日 4/30(金)       

愛丸’s チェック
終盤戦に組まれたバーミンガムダービー。
ビラは現在6位ではあるが、4位のスパーズとは3P差。
この前日に、スパーズはユナイテッドに破れ、5位のシティはアーセナルとドロー。
したがって、ここでビラが勝ち点3を取るようなことになると、3チームが勝ち点で並ぶことに。
ただ、上の2チームはビラよりも消化試合がひとつ少ない。
それを考えると、このダービーは絶対に落とせない。
次節はシティとの直接対決だし、ここで勢いに乗りたいところ。
バーミンガムはEL圏が厳しく、残留も確定と、残りの試合に、どう取り組んでいくか。
ただ、これはダービーだし、そうやすやすと地元のライバルにおいしい思いはさせないだろう。
安定した守備を熱い魂で、ビラを苦しめること間違いない。

ビラは、やっぱり、このダービーで、バーミンガムにそうとう苦しめられた。
モチベーションに問題があるかと思われたバーミンガムだが、ダービーとなると話は別。
必死で、この試合に挑んできた。
押される時間が多かったが、それで、自慢のスピードを生かしたサッカーで、チャンスは作るも、ビラの前に大きな壁が。
それはバーミンガムのGK、J・ハート。
まだ23歳と若いGKだが、ここでも安定したプレーを披露。
決めれたかもって思うシュートも反応されたり、いいクロスが上がっても、飛び出してセーブされたり、なかなかこの壁が乗り越えきれずに苦しんだ。
それでも、やるべきサッカーに終始し、80分過ぎ、やっと最大のチャンスを手に入れた。
カウンターから、A・ヤングが中央をドリブルで持ち上がり、アグボンラホールの動きに合わせたスルー。
ここでスピードに乗ってエリアに入ったアグボンラホールを、R・ジョンソンがタックルで倒してPK。
このスピードに乗った攻撃がビラの特徴。
あれだけ早い選手が揃ってるし、こういう展開に早く持ち込みたかったことだろう。
このプレッシャーのかかるPKをミルナーがゴールのど真ん中に叩き込んだ。
さすがのJ・ハートもこればっかりは止めることができず。
この場面で、あれだけ冷静にゴールを決めれるミルナーには恐れ入る。
すっかりセントラルMFとしてやれるようになったし、この男が機を見ての攻撃参加で、どれだけチャンスが広がるか。
どっちのサイドに流れても、うまい走りこみで、連携ができてるし、中央ではいいミドルもある。
カペッロが視察に来てたが、ミルナーのレギュラーってのもあるかもしれん。
守備では試合の前半はミスが目立ったR・ダンだが、後半、バーミンガムが押し込む展開になってからは本領発揮。
からだを張ったディフェンスでピンチを防いだ。
浮いたボールのところには必ずこの男が真っ先にジャンプしてるし、熱い魂が伝わってきた。
ビラにとって、このダービーの勝利はかなり大きいものに。
バーミンガムがビラの望みを断とうと必死でくる中、最後の最後にチャンスをものにした。
これで、まだCLへの希望が繋がった。
バーミンガムは、残留を確定させ、なおかつELへの望みを断たれた今、ただ、地元ライバルを叩きのめそうとその一心で、この試合に挑んできた。
バーミンガムが魂全開できてくれたおかげで、この試合はかなり熱いものに。
荒れる展開ではなく、純粋に熱い戦い。
見てて清々しい気持ちになった。
J・ハートがあれだけビッグセーブを連発し、中盤のラーションがいつも以上に攻撃的で、見応えのあるサッカーを展開。
ジェロームのスピードでビラDF陣の裏を取ることもしばしば見られ、決定機はビラよりも多く作ってた。
欲を言えば、ボウヤー、B・ファーガソンの中盤センターのふたりが、この前の選手を追い越す動きがもっとみられれば。
バーミンガムの得点パターンは、この中盤のセンターのどちらかが前線で絡んだときが多く、もっとこの試合でもそれが見られればよかったんだが・・・。
マクファーデンの消えてる時間が多く、ガードナーもそれほど効果的な働きができなかった。
中盤から前がもっと連動できれば、得点できたはず。
それでも、これだけこのダービーを盛り上げてくれたわけで、バーミンガムには感謝しないと。
来シーズンも、この安定した守備で、もっと上を目指してもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
アストンビラ   ミルナー    
~愛丸's MVP~
ミルナー(あのプレッシャーのかかる場面でのPKをなんなく決めてみせた。中盤センターが板についてきて、このポジションでも代表を狙える器に)

リヨン-バイエルン

2010-04-29 20:30:20 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
バイエルンホームでの1legは1-0でバイエルンが勝利。
この1legでリヨンはトゥララン、バイエルンはリベリがレッドをもらい、この2legはサスペンション。
果たして、どちらが、その影響が大きいか。
リヨンは、この試合、2点を取らないことにはファイナルには進出できない。
そのためにも、攻撃的な選手をうまく起用し、それが機能しないことには・・・。
L・ロペスひとりがやればいいわけではなく、バストスの突破が決まればいいわけでもない。
しっかりチームで戦うことができるかどうか。
バイエルンは守備に重点を置いて、無失点に抑えれば9年ぶりのファイナルが見えてくる。
守りながらカウンターからアウエーゴールが取れれば、もうファイナルは間違いない。
1legでのあの不可解な選手交代で流れが悪くなってないならいんだが・・・。

リヨンは、ベスト8までのいいサッカーが全くこのラウンドでできなかった。
今まで跳ね返されたベスト8の壁を突破したってことで、一息ついてしまったのか。
1legを0-1だったら、そう悪い結果ではなかったんだが、この試合で、先制を許してしまってるようでは・・・。
バイエルンの組織だった守備を崩すことができず、バストスが左足でダイレクトで合わせたあのシュート以外は見せ場は作れなかった。
中盤の底にマクン、ゴナロンと守備的な選手並べ、その前にゴブ、デルガド、バストスを置き、トップにはL・ロペス。
これがいいとは思えなかった。
デルガドもトップ下の選手ではなく、どちらかというと、サイドで仕掛けて本領を発揮するタイプ。
バストス、ゴブもそのタイプだし、この布陣が果たしてどうだったのか。
ピアニッチがベンチにいたことを考えると、この男がトップ下を務めた方が、まだ形は作れたかも。
この男には飛び道具もあるし、得点のチャンスを作れたはず。
それか、ゴミスとL・ロペスをトップで使う形も考えられた。
どうして、もっと効果的な布陣があったはずなのに、ピュエル監督は、この4枚を選択したんだろう。
チャンスメイカーがいないから、ボールの出所がないし、個人で仕掛けても、どうしてもバイエルンの守備網に引っかかってしまう。
長い時間、これをただだまってみてるだけで、手を打てないまま先制点を許してしまった。
左を突破され、中央で、オリッチにうまく反転され決められてしまった。
さすがのヨリスもこれは止められず。
このアウエーゴールで、リヨンはだいぶ戦意を喪失。
後半、精神的支えのクリスがレフェリーへの侮辱的な態度で退場になり、これでジ・エンド。
リヨンは公式戦4試合連続で退場者を出しており、こんなサッカーをしてるようではCLのべスト4は突破できない。
あのヨリスが3点も取られてしまうんだから、完全な力負け。
バイエルンは大人の戦いで、このラウンドを危なげなく突破。
1legの戦いぶりを見てると、この2legは何かやらかしそうな感じだったんだが、それが微塵も感じられなかった。
V・ハールは、1legよりも、この2legでこう戦うってのがしっかりわかってたんだろう。
これぞ名監督。
1legであれだけ批判したのが恥ずかしく思えてきた。
この試合、まずは組織だった守備で、リヨンを押さえ込み、チャンスがあったら、サイドから仕掛けて得点を狙う。
リベリがサスペンションで使えなかったことが、サイドの守備も安定させ、代役のアルティントップが見事な働きっぷり。
守備での貢献も大きかったが、ここってところでの仕掛けも見事。
ただ、この試合でのオリッチを越える活躍をした選手はいない。
貴重な先制点を叩き込んだ後も点を狙い続け、なんとあのヨリスからハットトリックを達成。
このラウンドでハットトリックを成し遂げる選手なんてそうはいない。
ただ、泥臭くゴールを狙うだけでなく、足元の技術も、ヘディングの技術も高いものがある。
このままこの男がこの調子をキープできたら、あの屈強なインテルDF陣からも点が奪えるかもしれん。
シーズンが始まった頃は間違いなく控えのFWだった。
それが、この男が、ファイナルまで連れてきたと言っても過言ではない活躍っぷり。
ファイナルは一発勝負だし、こういう男の活躍が命運を左右する。
インテルVSバイエルン。
今シーズンのCLが始まったとき、誰がこのファイナルを予想しただろうか。
どちらも勢いに乗ってるし、策士と呼ばれる監督がチームを引っ張る。
どうやって強固な守備陣を打ち砕くか、どうやってあの組織だったチームを打ち破るか、楽しみなファイナルになりそう。

スコア 0-3

<得点者> 
バイエルン   オリッチ×3    
~愛丸's MVP~
オリッチ(この大事なセミ・ファイナルの2legで、それもアウエー戦ながらハトトリックとはこの男の力に脱帽。ファイナルもこの男に賭けてもいい)

アーセナル-マンチェスターC

2010-04-29 18:56:56 | プレミアリーグ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
まだプレミア制覇にわずかな望みがあるアーセナル。
ただ、残り試合を考えると、かなり厳しい。
自分たちはしっかり勝って、チェルシー、ユナイテッドが連敗してくれないと、その願いは叶わない。
とにかく、アーセナルは最後まで自分たちのサッカーを貫いて、相手をねじ伏せないと・・・。
シティはスパーズの結果を受けてのこの試合。
勝ち点差が2Pで、今節を向かえ、そのスパーズはユナイテッドの敗戦。
地元のライバルが後押ししてくれた。
消化試合がひとつ少ないし、ここは勝ち点1でも奪えれば御の字か。
前節、ユナイテッドにまたしてもATで破れてしまったが、あれで勢いがなくなったとは思えない。
苦手なアーセナルホームの試合だが、ここはCL出場権を賭けて負けられない戦い。

試合は、アーセナルが最後まで守備的に振舞ったシティを攻めあぐね、1点も取れず、0-0のドロー。
このドローで、アーセナルのプレミア制覇ってのは厳しくなったか。
というか事実上消滅。
残り試合にどんなモチベーションで戦うかわからないが、こんな戦いでは、もうただの消化試合になるだろう。
やっぱりセスクがいないと、最後の部分で何か足りないし、中盤の構成って面でも、物足りなさが。
どこまでアーセナルはセスクに依存してるチームなのか。
アルシャービンも戦列を離れており、独力で突破できる選手が少ない。
それに加え、パスで違いを見せつけてくれるセスクもいないから、こんなちぐはぐな戦いに。
どうしても勝たなければならない試合で、あそこまでシュートが少ないと・・・。
ミドルを打つチームではないのはわかってるが、いつでも、それにこだわっては勝てる試合も落としてしまう。
ミドルを打つことによって、下がったDFラインを引き出すことができるし、そうなると、ウォルコットが輝けるスペースも生まれてくる。
スペースがない状況でのウォルコットは並の選手だし、アーリークロスを持ってるわけでもなく、ただリズムを悪くするだけ。
ディアビの飛び出しも少なかったし、ロシツキのドリブルも横にってのが多かった。
引いた相手を崩す術が全くなかった。
ベンゲルが何か策を講じればよかったんだろうが、この監督にもパスを繋いで美しく勝つってことしかないから、こうなると、何もできない。
いい監督に間違いはないんだが、相手によって戦い方を変えることができず、強いチームが守備的にくると、こんな結果によく陥ってしまう。
カウンターの餌食にならず、シティに敗戦しなかっただけでもよかったのかも。
セスクが来シーズンもここでプレーする保障はなく、もしそうなった場合、アーセナルはどんなチームになってしまうのか。
復帰してきたV・ペルシもまだ本調子になく、FKで唯一見せ場をつくったが、ケガする前の状態からはほど遠い。
W杯を考えると、このままの状態がいいのかもしれんが、まだまだやれる選手。
シティは、このスコアレスドローってのは、計算のうちだろう。
ユナイテッドに敗れる前には3試合で14得点と、攻撃陣が大爆発してたんだが、ここではそれを封印し、守備に重点を。
ブリッジが前半でケガで離脱するアクシデントも、M・リチャーズを右に入れ、右にいたサバレタが左へ。
これで守備は崩壊することなく、左SBという慣れないポジションでサバレタがウォルコットを完封。
ここで破綻しなかったことがこの勝ち点1を生んだ。
テベスを1トップに、左のベラミー、右のA・ジョンソンと攻撃に力を入れず、サイドでの守備に重点を。
これはマンチーニの指示なんだろうが、ここも最後まで集中を切らすことなく、そのミッションを全うした。
マンチーニがイタリアのエッセンスを持ち込み、これだけ守備でも見せれるようになったシティ。
これでスパーズとは勝ち点1差だし、消化試合もひとつ多いってことを考えると、もう4位というのは射程圏内か。
最後の最後まで、来シーズンのCL権はどこが獲得するかわからない。
シティにもスパーズにも出てもらいたい気もするが、現実的には残りの枠はただひとつ。
ビラもこの後のダービーで勝利するようなことがあると、勝ち点的には4位が可能だし、果たしてどんな結末を生むのか。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
サバレタ(試合中でのポジションチェンジにもしっかり対応。まだサネッティの域までは達してないが、あの鉄人の後継者はこの男しかいない)

マンチェスターU-トットナム

2010-04-29 17:08:27 | プレミアリーグ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
前節のマンチェスターダービーをまたまたATで制したユナイテッド。
チェルシーが負けたことにより、ふたたびポイント差は1Pまで縮まった。
勢いがあるのは間違いなくユナイテッド。
この勢いで、ロンドンダービー2連勝中のスパーズを葬り去りたい。
前人未到の4連覇を狙うためにももう負けるわけにはいかない。
ルーニーが離脱してるが、代わりの選手が結果を出してくれれば、ここもきっちり勝つことはできるだろう。
スパーズも勢いでは負けてない。
アーセナル、チェルシーを打ち破り、順位も4位とCL圏に踏みとどまってる。
相手はシティに絞られたし、なんとかして、この4位を死守したい。
ポイント差は2Pしかなく、ここで負けてしまったら、1試合でひっくり返る可能性も。

ユナイテッドは、難敵スパーズをオールド・トラッフォードで3-1と撃破。
難しい試合になることはわかってたが、それでも、しっかり結果を出すことができた。
これで、次の日に試合があるチェルシーにプレッシャーをかけることに。
CLもFA杯もなく、このプレミアだけに集中できてるし、そうなると、ベテランも使うことができる。
G・ネビル、ギグス、スコールズ、この誰かがいてくれれば、チームがぐっと引き締まる。
たとえ、ルーニーがいなくても、このエースひとりに頼るだけのサッカーにはならない。
この試合でもPKではあるが、ギグスが2ゴールと、シーズンの終盤に差し掛かってのこの活躍には頭が下がる。
スコールズもここってところの展開力はさすがだし、試合をうまくコントロールできてた。
まだまだこのベテランたちには頼ることが多そうで、これに若手が刺激を受けて、更に活躍できれば、首位逆転もある。
ルーニーがいない前線ではベルバトフがからだを張ったいいプレーを披露。
ゴールこそ奪えなかったが、先制点になるPKは、この男の仕掛けから。
うまくエリア内にドリブルで進入し、ここからエブラをよく見ててのヒールパス。
これでスパーズのDF陣は逆を取られ、慌てたアス・エコトがエブラを倒してのPK。
ルーニーみたいに高い決定力を発揮してるわけではないが、誰が点を取っても1点は1点。
その基準になれれば、しっかりFWとしての役割は果たしてることに。
ベルバトフよりも攻撃で目立ったのが、ナニ。
2点目となるループに、3点目になるPK獲得。
まだ調子の波は気になるが、腐りかけてた昨年末の感じはどこへやら。
サー・アレックスのも信頼されてるみたいで、これだけチームに必要とされれば、やれる選手ってことを証明してみせた。
ここからは総力戦になるが、これだけ切れてる選手がいてくれるのもユナイテッドの強み。
それに加え、ハーグリーブスが復帰し、中盤で違いを生み出せるファイターの復活で、より層を増すことに。
キャリックが守備での不安定さを隠せないし、そうなったら、この男の出番。
FKでも魅せることができるし、残りの試合で、どれだけ試合に出てチームのためにやることができるか。
このスパーズへの勝利はかなり大きな意味を持ちそう。
ロンドンダービーでアーセナル、チェルシーというビッグ4の2強を打ち破り、意気揚々とオールド・トラッフォードに乗り込んできたスパーズだったが、見事に返り討ちに。
さすがに、シーズンでビッグ4全てに勝利するってのは至難の技だった。
一度は1-1のドローに追いついたが、これが精一杯。
手を変え、品を変えしながら、レドナップもなんとかユナイテッドに勝つ方法を見出そうとしたが、はまったのはG・ベイルをSBから中盤に上げたことぐらい。
これで得たCKから同点に追いついたわけで、もっと勢いに乗ってるG・ベイルを使いたかった。
この試合、右サイドの守備強化で、アス・エコトを右に回し、G・ベイルを左のSBで起用したが、これまでの2試合で結果を出せてたシステムがよかったかも。
カブールを右のSBだと本職じゃないってことで不安があったみたいだが、アーセナル、チェルシーを押さえ込めてる。
策士、策におぼれてしまったか。
デフォー、パブリュチェンコの2トップがこれまでみたいな動きになく、なかなかチャンスを作れず、最後はクラウチ、グジョンセンの2トップになったんだが、デフォーには一発があるし、もっと引っ張ってもよかったような・・・。
グジョンセンよりもユナイテッドDF陣に与える脅威は間違いなくデフォーの方が上。
ここの選手交代でも謎が。
この敗戦で、シティは勢いづくだろうし、果たして、今節が終わって順位はどうなるか。

スコア 3-1

<得点者> 
マンチェスターU  ギグス×2、ナニ
トットナム     キング    
~愛丸's MVP~
ナニ(この男の仕掛けでどれだけチャンスを作ったか。後半、カウンターが主体になったてからその勢いが増した。落ち着いたループもお見事)

バルセロナ-インテル

2010-04-29 15:19:00 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
ジュゼッペ・メアッツァでの1legは3-1とインテルの勝利。
ここまでインテルが力の差を見せつける結果になるとは・・・。
バルサにはバス移動っていうエクスキューズはあるが、それにしても、あれはやられすぎ。
このカンプノウでの2leg、バルサがファイナルへ進出するためには、2-0での勝利が必要。
リーガを見てる限り、どうも今までのあの強さはなくなってきてる感が。
メッシ、チャビが仕事をさせてもらえないとこのまま、ここで敗戦ってことも。
インテルのやることはただひとつ。
1点は取られても、2点目を許さないこと。
あの強固なディフェンスがここでも発揮できれば、それは可能なこと。
できるだけ、無失点の時間を長くできれば、念願のファイナル進出も。

バルサは1点を取るのが精一杯だった。
ほとんどハーフウェイマッチに近い状態だったが、引いたインテルのDF陣を突破することができなかった。
前半の27分にT・モッタが2枚目のイエローで退場になり、残り60分近くを数的有利な状況で試合進めれたわけだが、逆にこれがインテルの守備意識を高めることに。
バイタルエリア付近でボールを回すことができても、ここからフィニッシュに繋がるプレーが見られなかった。
このエリアで、インテルはまだ2ラインできてたし、中盤のラインを突破することに、一苦労。
っていうか、ここの突破がほぼできてなかった。
チャビのパスも、前線の動きだしができてない状況だと、なかなか効果的にはならないし、メッシの突破も、インテルの同郷の選手にことごとくカット。
バルサのキーマンが仕事ができないと、こういう状況になってしまう。
メッシが一度、右からのカットインに成功し、シュートまで持ち込んだシーンがあったが、これはJ・セーザルがビッグセーブ。
このセーブの持つ意味がどれだけ大きかったか。
あそこで点が取れてたら、バルサの突破も十分に考えられたが、それが決まらなかったってとこにこの結果があるのかも。
ただ、チャビのスルーからピケが抜け出し、見事なターンで2人を外して1点を返したときには、これはいけるかもって雰囲気にはなった。
ピケにあんな技を使いこなせるってのも初めて見たんだが、盛り上がったのは、ここまで。
終了間際、トゥーレ・ヤヤのからだに当たったボールが前にこぼれ、最後はボージャンがネットを揺らしたんだが、トゥーレ・ヤヤのプレーがハンド。
運もバルサを見放した。
バルサはD・アウベスの不調が全てで、ここってところで仕掛けても奪われるし、クロスも可能性の感じないものばかり。
このインテルとのセミ・ファイナルで、マイコンとの差が浮き彫りに。
ドゥンガも見てることだろうし、セレソンで、D・アウベスがマイコンを差し置いてレギュラーになることはまずありえない。
右でのチャンスでもっとD・アウベスがやれれば、点は取れたかもしれん。
インテルは悲願のCLファイナル進出。
モウリーニョが最高のチームを作りあげた。
イタリア特有の守備に、モウリーニョの頭脳が合わさり、鉄壁の守備網を完成させた。
この守備があれば、このままビッグイヤーってのも不可能ではない。
この試合で、その守備力を遺憾なく発揮し、バルサにバルサのサッカーをさせなかった。
T・モッタが退場になり、D・ミリート、エトーもサイドの守備に奔走し、これが完璧にそのミッションをやり遂げた。
いつもの仕事をやるのではなく、かなり疲労ってのが残るかもしれんあが、もうここまでくるとフィジカルがどうのっては言ってられない。
気持ちでここを乗り切ってくれるだろう。
これと、メッシを押さえ込んだアルゼンチン人プレーヤーが見事な働き。
サネッティ、カンビアッソをメッシが突破したはほとんど見られず。
このふたりが、ここまで守備に徹底したら、世界最高のクラッキも仕事ができない状況に。
このふたり代表ではマラドーナに呼ばれない選手。
メッシを輝かせるためにも、このふたりはどうしても必要な選手だとは思うんだが・・・。
マラドーナだけが、周りと違った考えなんだろう。
ルッシオ、マイコン、J・セーザルのブラジル人守備陣も最高の働きだったし、サムエルもルッシオとのコンビでバルサFW陣を押さえ込んだ。
1点は奪われはしたが、最後まで慌てるシーンはなく、あそこまでシュートまで持ち込ませないってのもたいしたもの。
この守備があれば、ファイナルでも結果を出せるはず。

スコア 1-0

<得点者> 
バルセロナ   ピケ    
~愛丸's MVP~
ピケ(後半は本職の守備ではなく、FWとしてプレー。そこであのターンを披露。この男が、こんな足元の技術に長けてたとは。ただ、この1点だけでは・・・)

サラゴサ-R・マドリー

2010-04-29 13:35:25 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
まだ残留を確定させてないサラゴサ。
ここから1試合、1試合が大事になる。
ラ・ロマレダでの試合は、相手がどこであろうと関係ない。
どんな試合展開に持ち込んでも勝ち点3が欲しいところ。
バレンシアにあれだけサッカーをやってのけて快勝したわけで、マドリーが相手でもそれなりにはやることができるかも。
マドリーもリーガのタイトルを奪回するためには、もうエンパテも許されない状況。
バルサの今後の日程を考えたら、マドリーの方が有利だし、まずは負けずにバルサにプレッシャーをかけ続けること。
カカのケガも癒え、ベンチには戻ってきるみたいだし、ここからさらにマドリーの勢いが増すはず。
CLもコパ・デル・レイもないし、昨夏の大型補強を成功と呼ぶためには、リーガのタイトルは是が非でも欲しい。

サラゴサがラ・ロマレダで熱いサッカーを見せてくれた。
前半のうちにこの冬の移籍でチームに合流し、瞬く間にチームの攻撃の柱になったスアソをケガで欠く厳しい展開になったが、前半は、マドリーの猛攻を凌ぎきった。
これは一重にR・ヒメーネスのおかげ。
立ち上がりにC・ロナウドの2つのプレーを全てストップし、マドリーに流れを渡さなかった。
降格圏から脱出し、今のチームを救ってるのは間違いなくこのGK。
これはサポーターも認めてることで、この試合を見てても、それがよくわかる。
攻撃の起点を失って、なかなか惜しいシーンも作り出せず、得点のにおいは感じられなかったが、守備ではいいリズムを作れた。
それが後半、ここもR・ヒメーネスがミドル、C・ロナウドのこのこぼれへの詰めを2つビッグセーブしたが、この後、さすがにラウルのシュートは防ぎきれず。
決まったと思われるシーンをことごとくストップし、それでの失点だったから、かなり悔やまれる。
その上、この後、コンティーニがイグアインを肘を張ってのブロックで一発ロハ。
失点はするは、ひとり少なくなるはでサラゴサは踏んだり蹴ったり。
ただ、ここでサラゴサは諦めなかった。
スアソに代わって投入されたA・コルンガがスルーに抜け出し、カシージャスまでかわして貴重なゴール。
これで1-1のエンパテ。
ここからこのまま勝ち点1を狙いにいくのではなく、イケチク・ウチェを投入し、勝ち点3を狙うサッカーに。
マドリーの猛攻に耐えながら、一瞬の隙を狙った攻撃を試みたが、あのマドリーの選手層に屈してしまった。
カカに決められてしまい、ここで力尽きた。
残留を目指し、カーサで魂のこもったサッカーを展開したサラゴサ。
結果はついてこなかったが、ここでの気持ちは今後に繋がっていくはず。
こういうチームはずっとプリメーラで戦ってもらいたい。
マドリーは危うく勝ち点1で終わるところだった。
前半、チャンスをものにできず、ここまでチームを引っ張ってきたC・ロナウド、イグアインの2トップが不発で、ラフィを前半で欠く事態に。
それでも、ラウルがいたし、カカがいた。
悪い流れで後半を向かえ、サラゴサに守備のペースを生まれた時間に、マドリーの魂がゴールをゲット。
当たってるR・ヒメーネスからゴールをこじ開けるのは難しいと思われたところだったから、このラウルのゴールはでかかった。
膝の状態が万全ではない中、チームのために途中出場し、結果を残す。
さすがラウルを言わざるをえない。
このゴールの後、すぐさまベンチに引っ込んだことを考えると、かなり膝の状況はよくないんだろう。
ここからマドリーは一度追いつかれ、また嫌な流れになりかけ、慌てたプレーが目立ってきたところで、今度はカカが見せた。
この試合が復帰戦になったんだが、その試合で、貴重な決勝ゴールをゲット。
うまくエリア内に入ってきて、うまくボールをコントロールし、戻ってきたヤロシクの股を抜くシュート。
周りが慌てる中、この男だけは冷静だった。
いい時間に勝ち越しゴールを奪い、チームに冷静さが戻ってきてからは、危ない場面はなかった。
バルサを勝ち点1P差で追う状況で、もうエンパテさえ許されないし、そうとう焦った展開になったはずだが、これをものにしたところに何か感じるものが。
カペッロ時代の逆転優勝のときも、こういう苦しい試合をよくものにしてた。
まだまだリーガの熱い戦いは続く。

スコア 1-2

<得点者> 
サラゴサ   A・コルンガ
R・マドリー ラウル、カカ    
~愛丸's MVP~
カカ(この大事な試合で、あの決勝ゴール。このゴールがチームに与えた影響は計り知れない。復帰してこの活躍だし、残り試合での活躍も期待できる)

バルセロナ-シェレス

2010-04-29 12:13:49 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
バルサはリーガでまだ首位にいるんだが、チーム状況はマドリーより下なような・・・。
CLでのインテル戦がそうとう影響してそう。
空港が使えず、バスでの移動ってのがかなりコンディションを悪くしてるのかも。
それでいて、インテルに完敗したわけで、まさに踏んだり蹴ったり。
クラシコの勝利で、ぐっとチーム状態はよくなったはずなんだが、ここに落とし穴があったとは。
シェレスは現在リーガで最下位。
まだ降格が決まったわけではないが、かなり苦しい状況なのは間違いない。
チーム状態が下がってるとは言え、バルサはバルサだし、カンプノウでの試合ってことを考えると、ここで勝ち点3ってのは望めない。
それならば、なんとか勝ち点1でも持って帰れれば。

バルサはバルサらしいサッカーを展開できなかったが、なんとか3-1と勝利することができた。
相手が相手だったから助かった勝利か。
インテル戦でもそうだったが、チーム全体が連動してのバルサらしいサッカーがどうも展開できてない。
クラシコに全てを注ぎ込んでしまった感じ。
この試合、メッシをスタメンから外し、休養を与えたかったペップだろうが、後半の頭からメッシを使うはめに。
インテル戦で、動きの悪さを指摘されたズラタンだったが、この試合でも、これといった活躍はできなかった。
格下相手だったが、自慢のフィジカルとテクニックを封印され、いいところを引き出せず。
ただ、1得点、1アシストと結果は出せたのはせめてもの救いか。
それでもカンプノウのバルセロニスタの反応はいまいち。
久しぶりのスタメンだったアンリも点は決めたが、こちらもパッとせず。
切れが感じられないし、左での突破も皆無。
このFWふたりをどう使っていくか。
やっぱり今のバルサはメッシのチーム。
後半、この男が投入され、ボールの収まり所もでき、この男の仕掛けで、ディフェンスを引き付けることもできた。
チャビの輝きも増したのは、メッシが投入したから。
これに早くイニエスタが万全の状態で使うことができたら、バルサらしさも戻ってくるんだろうが・・・。
この試合でのバルサ、ボールポセッシオンって面ではいつもの数字を叩き出してるんだが、このポセッシオンってのが、効果的ではない。
ここでのパスミスもあったし、このような試合をミッドウイークでの展開することになると、連覇ってのは難しくなってしまう。
チームの魂であるプジョルがサスペンシオンだし、チーム状態が低下してるこの状況を誰が引き上げてくれるのか。
3-1という勝利だけが、いい部分で、内容については全く見せ場がなかった。
インテルがいい勝ち方し、CLまでに間があることを考えると、バルサがこのラウンドで散ることは多いに考えられる。
ただ、休ませたい選手をそれなりに休ませることはできたし、その休養をもらった選手が奮起してくれれば・・・。
シェレスは、まだ降格が決まったわけではないが、20位とかなり苦しい状況。
これが選手を熱くした要因だとは思わないが、ロハが2枚、アマリージャが9枚をかなり荒れたサッカーを展開。
そこまでバルサ相手に熱くなる必要はなかったように思うが、どうして、ここまで熱くなってしまったのか。
残留への思いっていえばそれまでだが、まだシーズンはこれで終わるわけではない。
今後のことを考えると、このタルヘタはどう考えてももらいすぎ。
次節に出場できない選手がどれだけいることか。
2点を奪われ、その直後に一発返したまではよかったんだが、ここからだらけたバルサを追い込むことができなかった。
ただ、相手をつぶすことだけに終始し、これでは勝ち点をもぎ取ることはできない。
もっと冷静になって戦うことができれば、このバルサ相手だったら、なんとかできたかもしれんのに・・・。
この辺の試合展開ってことでこの順位に沈んでるんだろう。
この試合を見る限り、シェレスが来シーズンもプリメーラでプレーすることはないはず。
これだけ危険なプレーを多く見せたシェレスだったが、バルサの主力にケガをさせなかったことだけが救いだった。

スコア 3-1

<得点者> 
バルセロナ   ジェフレン、アンリ、イブラヒモビッチ
シェレス    M・ベルメホ    
~愛丸's MVP~
プジョル(右のラテラルでのプレーだったが、ここってところでの熱い魂は感じられた。この男が大事なインテルとの2legにいないのはでかい)

インテル-アタランタ

2010-04-29 10:58:58 | セリエA
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
インテルはカンピオナート、CL、コッパの3冠を狙える位置に。
CLではバルサとの1legで3-1と王者を圧倒。
この勢いに乗って、このカンピオナートで、ローマにプレッシャーを与えたいところ。
レガ・カルチョの計らいで、インテルは金曜にこのカンピオナートの試合を戦えるから、ここで勝っておけば、ローマは、自然とあせりが出てくることだろう。
相手が降格圏に沈み、残留に必死のアタランタでも、いつもの力で戦えれば、インテルが負けることはない。
その残留に全てを賭けるアタランタは現在18位。
17位のボローニャとは勝ち点差が2P。
次節に、その直接対決を控えており、この難しいインテルとのアウエー戦より、次節に重点を置いてるかも。
ただ、ここで勝ち点1でも奪えれば、ぐっとチーム状態はよくなるはず。

インテルは先制を許しながらも、取るべき選手がしっかり結果を出し、終わってみたら危なげなくアタランタを撃破した。
こういう状況を考えなかったら、この結果は妥当だし、バルサとの2legに向けても弾みがついた。
マイコン、カンビアッソを休ませることができたし、ローマにもプレッシャーを与えることができた。
カンピオナートでビッグクラブとの対戦がない中、難しいのはこの残留をかけてるチームとの対戦。
それを簡単に突破できたわけで、これからインテルが勝ち点を落とすことは考えづらい。
ただ、バルサに破れ、ビッグイヤーの夢が絶たれた場合、一気にモチベーションが下がるってことも・・・。
この試合でもインテルのパフォーマンスを見てると、コンディションは良好だし、チーム力もどんどん上がってる感じが。
いつもの3トップではなく、この試合はエトーとD・ミリートとの2トップ。
トレクァルティスタにスネイデル。
この3人の連携は試合を重ねる毎によくなってる。
D・ミリートの裏へ抜け出す動きとスネイデルのパスの呼吸はぴったりだし、これにエトーが絡むとかなり迫力を増す。
3トップでこれにパンデフが加わっても、また違った展開になるんだが、エトー、D・ミリートのそれぞれのプレーっぷりを考えると、この2トップがいいのかも。
ただ、パンデフのチームへの貢献度を考えると、これも捨てがたい。
この試合でも前線の動きを考えると、どうもバルサ戦はこの中盤ロンボの4-4-2でいくような気が・・・。
中盤もスタンコビッチ、ムンタリ、マリガと普段見られない布陣だったが、アタランタの中盤でのボール奪取や、前線を追い越す動き、どれも効果的だった。
この3人でバルサに挑むことはないだろうが、ここがカンビアッソ、モッタ、サネッティになれば更に強固に。
DF陣はいつもとは全く違った布陣。
右からサネッティ、コルドバ、マテラッツィ、キブ。
マイコン、ルッシオ、サムエルに休養を与えることができたし、ここもこの試合よりもバルサ戦の方がさらに強固に。
キブはこの試合、守備で魅せたのではなく、試合を決める3点目というティロでチームに貢献。
キブはこれがインテル移籍後初レテみたいだったし、あの大ケガを乗り越えてのレテ。
チーム全員で祝福してる姿を見たら、何かインテルがやってくれそうな予感が・・・。
この大事な時期でチームがひとつになるってことはとても重要で、これは今までのインテルには見られなかったこと。
それが、ここで生まれたってことは・・・。
アタランタはティリボッキのレテで先制したまではよかったが、この1点を守りきることはできなかった。
残留を争うチームのこの時期でのプレーってのは、ビッグクラブをかなり苦しめるものなんだが、この試合でのアタランタからはそれが伝わってこなかった。
からだを張ったディフェンスがあるわけでもなく、泥臭くボールを追い回すシーンもなかった。
ただ、インテルに押し込まれ、それに耐えるだけのサッカーに終始。
次節のボローニャとの直接対決の方が重要だとは思うが、今節、ボローニャが勝つようなことがあったら、勝ち点差は5に広がってしまう。
それを考えたら、あの1点先制したことを考えたら、もっと必死にそのリードを守るサッカーをやってもよかった。
インテルは、この試合よりも間違いなくミッドウイークに気持ちがいってるだろうし、付け込む隙はあったはず。
果たして、このようなサッカーを展開したアタランタが、残留を果たすことができるかどうか・・・。

スコア 3-1

<得点者> 
インテル   D・ミリート、マリガ、キブ
アタランタ  ティリボッキ    
~愛丸's MVP~
スネイデル(D・ミリートへのラストパスもよし、エトーとのコンビでの突破もよし、中盤の選手の使い方もばつぐん。今、のりに乗ってる選手)