愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

南アW杯 決勝トーナメント1回戦 ベスト11

2010-06-30 10:41:54 | 各国代表戦
今節もわたくしの独断と偏見で、ベスト11を選んでみました。

システムはやっぱり前回と変わって4-4-2。

GK    川島(日本)

CB    フアン(ブラジル)
      プジョル(スペイン)
右SB   チェランドロ(アメリカ)
左SB   エインセ(アルゼンチン)

右MF   ロッベン(オランダ)
ボランチ  D・ペレス(ウルグアイ)
      ペペ(ポルトガル)
左MF   テベス(アルゼンチン) 

CF    スアレス(ウルグアイ)
      ビジャ(スペイン) 


今回はこんな感じになりましたが、みなさんはどう思いますか?

これで世界のベスト8が出揃ました。

日本は、惜しくもこのラウンドで散ってしまいましたが、まだまだW杯は続きます。
世界のスーパープレーがここからもっと出てくれることを祈って、観戦していきましょう。

ブラジル-オランダ、ドイツ-アルゼンチン、この2つのカードが最大の注目。
QFのどのカードにも南米勢がいるってのもこれは見応えがあるかも。

そろそろメッシにゴールが生まれる予感・・・。

スペイン-ポルトガル(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-30 09:46:23 | 各国代表戦
観戦日 6/30(水)       

愛丸’s チェック
決勝トーナメント1回戦の最後の試合。
イベリア半島対決。
これでベスト8が出揃うことに。
スペインは、ここまでまだEUROを制したときのようなハイレベルなポゼッションサッカーを展開できてない。
苦しんだ試合が多いが、ここから本領発揮といくだろう。
デルボスケも1トップがいいのか、2トップがいいのか、まだ悩んでる感じ。
この問題が解決すれば、強いスペインが戻ってくるはず。
ポルトガルは死のグループをブラジルについでの2位で通過。
ただ、グループリーグでは北朝鮮相手にしか点は奪えてない。
ここでの7得点が大きかった。
守備では未だ無失点と、こちらの方で結果が出せてる。
守備のいいチームがここまで結果を出してるし、この点ではポルトガルにとっては追い風か。

スペインは、前半から後半の途中までかなり苦しんだ。
ペースを握ってたのはポルトガル。
スペインは、全くスペインのサッカーができてなかった。
カシージャスの活躍でなんとか失点せずに踏ん張れたことが、この後の結果に繋がった。
カシージャスが目立つ展開ってことが、どれだけスペインが自分たちのサッカーができてなかったかっていう証拠。
この局面を打開したのが選手交代。
デルボスケはこの試合もF・トーレス、ビジャの2トップで挑んだが、この2トップ、EUROほどの破壊力がない。
ビジャに関しては全く問題なんいんだが、F・トーレスはやっぱり手術明けってことで、コンディションが上がりきってない。
これを見かねて、F・トーレスに代えて、F・ジョレンテを投入。
このハイタワーを投入したことにより、スペインのサッカーが激変。
投入直後、S・ラモスのクロスをF・ジョレンテがダイビングヘッド。
これはエドゥアルドの正面で得点にはならなかったが、一気に流れがスペインに傾いた。
ここからチャビ、イニエスタの距離がよくなり、こ気味いいパスサッカーを展開。
ふとりの距離がよくなったのと、高い位置で、攻撃ができるようになり、そこで点が生まれた。
この得点がスペインらしさ満点の得点。
F・ジョレンテがポストになって落としたボールをイニエスタが受けてスルー。
DFラインの間でチャビがこれを受けてダイレクトのヒールパス。
これを左から入ってきたビジャがシュート。
一度はエドゥアルドに止められたが、このこぼれを落ち着いてビジャが決めてみせた。
この得点シーンを見て、ため息が出なかった人はいないんじゃないかってぐらい惚れ惚れする得点だった。
ここから得点を重ねることができなかったが、ペースを絶えず握り続け、このまま終了のホイッスル。
ポルトガルに押し込まれてもここからはカシージャスではなく、プジョルが対応できてたし、ここが目立つうちは失点の心配はない。
いい流れのまま、QFに進出。
F・ジョレンテの投入で流れをつかんだスペインだが、これを基本軸にすることはないはずで、あくまでもこれは点を取るためのオプション。
今後、スペインがどんな先発でくるかはわかないが、パラグアイとの戦いを考えると、中盤を制したいだろうし、ビジャの1トップでD・シルバ、イニエスタ、チャビで中盤を構成して戦う方が得策のような・・・。
ポルトガルは、自分たちにペースで試合を運び、惜しいシーンも何度か作ったが、これを活かせず、スペインの選手交代にうまく対応できないまま破れてしまった。
この試合も無得点だったわけで、取れたのは北朝鮮戦だけってことに。
期待のC・ロナウドも1得点と、やっぱり代表では輝くことはできなかった。
どうも、この世界的なスーパースターはチームに溶け込んでない。
ボールを持つ時間が長いし、ポルトガルのチャンスは、この男を介さないときの方が多くできてる。
この試合も、C・ロナウドを活かすのではなく、シマオン、R・メイレレスがもっとフィニッシュに絡むような展開になれば点は取れたかも。
ペペがアンカーで安定した守備を見せてたし、もっとR・メイレレスあたりは上がっていってもよかった。
テストマッチ、グループリーグを見てると、シマオンからの展開が一番可能性があったし、そうなると、C・ロナウドを左サイドあたりで囮で使えれば、まだ点は取れたはず。
ケイロスにはその決断ができなかった。
コエントランとC・ロナウドが左でコンビを組んでたら、破壊力満点だったし、どうもこの戦力を活かしきれてなかった。
ポルトガルはスペインみたいに、選手交代で流れを掴めず、逆に流れが悪くなった。
何度も言うが、シマオンには最後までやってもらいたかったし、R・メイレレスにももっと積極的にフィニッシュに絡んでもらいたかった。
結果、1失点で、このW杯を終えたポルトガルだが、C・ロナウドがいなかったら、もっと上まで行けたかも。

スコア 1-0

<得点者> 
スペイン   ビジャ     
~愛丸's MVP~
ビジャ(この男のポテンシャルの高さをこの試合でまざまざと見せつけてくれた。この男の決定力の高さと、周りとの連携。仕掛けるタイミング、どれも世界一流のプレー)

パラグアイ-日本(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-30 07:59:37 | 各国代表戦
観戦日 6/29(火)       

愛丸’s チェック
パラグアイにとっても、日本にとっても、この試合が歴史を作る。
どちらも、過去のW杯で、ベスト16が最高の順位。
これに勝った方は、これまでで最高の成績を上げることに。
パラグアイは、自慢の守備で、ここまで勝ち上がってきたが、この試合は、守備に重点を置いて戦うってことはないだろう。
堅守ってのは変わらないが、ポゼッションしながら日本と戦うことに。
攻撃的に出るパラグアイをあまり見たことがないが、果たしてどんな戦いをするのか。
日本は、これまで通り戦えばそれでいい。
ただ、引き分けでいい試合ではなく、ここは勝たないといけないし、勝利への選手起用ってのが大事になる。
ここまで、守りに入る交代劇はうまくいってるが、点を取る交代がしっかりできるか。

パラグアイは、日本を最後まで崩すことができなかった。
バリオスがうまく反転して前を向いて、決定的なシーンを作ったが、これは川島のビッグセーブに阻まれる。
ほんと、パラグアイが日本を崩したってシーンはこれぐらいだった。
同じようなタイプの相手とは、やっぱりこんな戦い方になるんだろう。
攻撃ではそう見るべきシーンがなかったが、ただ、守備で崩壊するシーンも見られなかった。
ここにパラグアイの強さがある。
日本は、このパラグアイの守備にやられた。
っていうか、日本はやられたわけではない。
この南米の強豪相手に、スコアレスドロー。
それも120分、相手に点を与えなかった。
日本はPK戦の末敗れることになるんだが、もうこの日本代表にはよくやってくれたと言うほかないだろう。
W杯前のテストマッチでは、このまま実際本番で戦えるのか不安というか、出場資格がないんじゃないか思うぐらい酷い出来だった。
それが結果よかったんだろう、本田の1トップ、阿部のアンカー起用というシステムを手に入れ、ここまでの快進撃に繋がった。
この試合、ほんとによく戦った。
崩れそうになったシーンでも川島が踏ん張ったし、DFラインもミスらしいミスはなかった。
パラグアイをゼロに押さえたことは自信になるはず。
攻撃でも、前半に決定的なシーンを2度作った。
松井のシュートは、しっかりGKの位置を見てのループ気味のシュート。
これが惜しくもクロスバーで、後ちょっとしただったら・・・。
右から崩して中への折り返しを、本田が左足のアウトにかけて狙いすましたシュートはわずかに枠を外れた。
ここで運のなさが・・・。
これが最後に響く形に。
この試合で、あえて提言するなら、やっぱり選手交代がうまくいかなかった。
憲剛の投入は、流れを変えるいいものだったが、それ以外はやっぱりはてなマークがつくものに。
あのパラグアイの守備を考えると、違った攻撃を仕掛けるのが正解だった。
そうなると、ここまで起用されてないが、森本をトップに置いて、本田をひとつ下げる。
これだと、本田が中盤の位置でしっかりプレスもかけることができるし、森本が前線で身体を張ってキープもできる。
本田のキープ力が今の日本の生命線なのはわかってるが、逆に本田の攻撃性を考えると、キープだけに集中させず、もっと前を向いてプレーさせるようなシステムもやるべきだった。
前半からプレスもかけれず、甘い対応で、パラグアイに簡単に突破されてた遠藤を早めに見切りをつけるべきだったし、ここでのプレスがきかないから周りの選手の運動量が増える。
岡田はこれがわかってたのか、遠藤を前線に上げてるシーンが目立ったが、これでは全くこの男を使う意味がない。
全体でも守備から素早いポジティブ・トランジションでここで活路を見出してきたが、その速さがこの試合では感じられなかった。
もっと早くカウンターにつなげられたら、前半にあった2つの決定的なシーンみたいに、後半もチャンスは作れたはず。
パラグアイのポゼッションを考えれば、中盤でもっとプレスをかけたかったし、それなら、あんな甘いプレーの遠藤はいらなかった。
ほんとにここまで岡田もなんとか自分の持ってる何かで勝ち上がってきたが、最後にギャンブル的な交代ができなかった。
最後に冒険して勝負にいく日本がみたかった。
PK戦に関しては、ここではあえて触れない。
PK戦は運だし、日本には運がなかったってこと。
ここまで熱い思いを思い出させてくれた岡田ジャパンには感謝だが、もっと思いっきりのいいサッカーをやってもらいたかったのも事実。
森本と本田の縦のコンビってのは、これからの代表に期待しよう。

とりあえず、ありがとうとお疲れ様ってのを代表のメンバーに言いたい。

スコア 0-0(PK5-3)

<得点者> 
 なし     
~愛丸's MVP~
川島(ポカの目立つ選手でもあるが、この男の前に出る勇気とタイミングはなかなかいいものがある。PK戦で勝利できれば、もっともっと輝いただろう)

ブラジル-チリ(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-29 08:29:48 | 各国代表戦
観戦日 6/29(火)       

愛丸’s チェック
グループリーグを危なげなく突破すた優勝候補のブラジル。
第3戦のポルトガルとの一戦では、コンディションを整えるような試合運びで、この決勝トーナメントに備えてきた。
スペインがなんとか1位突破を決めてくれて、ここはチリとの対戦。
スペインとの対戦も見てみたかったが、ビッグマッチはもっと後のお楽しみってことで。
安定感ばつぐんのセレソン・ブラジレイラ、このチームが負けるシーンを想像するは難しい。
チリは、南米予選で、ブラジルと互角の戦いを演じてる。
それに今大会でも勢いに乗ってるし、チリが自分たちの戦いを貫ければチャンスはあるかも。
ただ、守備の主力がサスペンションで出れないのがどれぐらい響いてくるか。

ブラジルが、ここも危なげなく難なく突破を決めた。
これぐらいの相手にセレソン・ブラジレイラが苦しむわけがない。
カカもサスペンション明けで戻ってきたし、攻撃陣に問題は何も感じられない。
ここまでエラーノが、いいアクセントになってたんだが、この男がケガで離脱。
代役は、ここまで途中出場で起用されてたD・アウベス。
ここにドゥンガのやりたいサッカーってのが如実に現れてる。
攻撃的な選手でまかなうのではなく、本職がSBの選手を中盤で起用。
D・アウベス自身が、攻撃的な選手ではあるんだが、もっとブラジル国内には、攻撃的に振舞える選手が多くいるはず。
それをここでD・アウベスってことは、どこか守備に重点を置いてる証拠。
実際、この試合で、D・アウベスがバルサでやってるようなプレーができてたかと言えばそうでもないし、中盤での守備での活躍が目立った。
F・メロもケガでこの試合出場できなかったが、ここにはラミレスを起用。
この男は、F・メロよりも前に出る気持ちが多少はあった。
試合を決めた3点目は、この男の中央突破から。
F・メロも時折、このようなドリブル突破を見せることはあるんだが、今大会では、そのようなプレーはあまり見られなかった。
それを考えると、攻撃的なブラジルサッカーを見たいって人には、このラミレスの起用はよかったのかも。
攻撃では、前の3人でほぼまかなってる。
カカのコンディションもだいぶ上向きにはなってきてそうだし、2点目のL・ファビアーノに出したダイレクトのスルーはさすがと思わせるものだった。
ただ、まだ本調子ではないし、ここからもっとよくなっていってくれるはず。
ホビーニョも、得点を取れたし、ここってところでは仕掛けるシーンも見られたが、どうも自分でいくよりも味方を使うプレーを多く選択してそう。
これがドゥンガの指示なんだろうが、もっとホビーニョの良さを出してもいいかも。
これから、対戦相手が強くなってくるし、単独での突破が重要になるシーンが増えてくる。
そこで、この男の力が発揮できれば。
L・ファビアーノも点を取り、大会得点王を虎視眈々と狙ってる。
カカとのコンビもばつぐんだし、この男はこのままのコンディヨンを維持することができたら。
ほんと、今回のブラジルは、攻撃はこの3人に託してるし、ここが機能しなくなると、得点の匂いも薄れてはくるんだが、そうなったら、マイコンが果敢に攻撃参加してくれる。
開幕戦で見せたあそこまでのオーバーラップは鳴りを潜めたままだが、ここってところでは、また活躍するはず。
今は力をためてるときか。
守備ではもう何も言うことはない。
チリが悪い繋ぎ、パス回しをしてるわけではないんだが、どうしてもシュートまで持ち込めなかった。
エリア付近での鉄壁の守備は、今、残ってるチームではナンバー1。
崩れる気配が全く感じられない。
H・スアソがルッシオをフェイントでかわしてシュートにいったシーンぐらいしかエリア内で危険なプレーはさせなかった。
ここまでのブラジルを見ると、優勝に一番近いチームはこのチーム。
チリは、勢いに乗ったまま、このブラジル戦に望んだんだろうが、力が一枚も2枚も違った。
スペインにはあれだけできても、ブラジルには何もやらせてもらえない。
自慢の攻撃陣もエリア付近まではいけてもそこからが崩せないし、これでは点は奪えない。
まだ得点が入ってない状況で、いくつかカウンターからチャンスも生まれたんだが、そこでブレーキになったのがH・スアソ。
もっとフリーの選手を使うようなパスが出せてればよかったんだが、突破を仕掛けては止められ、パスを出しても精度が低く、決定機を作れず。
これなら、ヴァルビディアのような意外性のある選手をトップに起用してた方がおもしろかったかも。
A・サンチェスも、M・ゴンサレスも持ち前のドリブル突破をなかなか披露できず、これでは点は奪えない。
守備でもこれまでのような激しくかつ正確なプレーが見られず、本気を出したブラジルの攻撃を止めれなかった。
ただ、今大会を通じて、ビエルサの率いたチリはいい印象を与えてくれた。

スコア 3-0

<得点者> 
ブラジル   フアン、L・ファビアーノ、ホビーニョ     
~愛丸's MVP~
フアン(守備での貢献も光ったが、あのCKからの得点で、チームに勢いを付けた。ルッシオばかりが目立つ試合が多いが、この男も地味にブラジルの守備を支えてる)

オランダ-スロバキア(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-29 00:55:36 | 各国代表戦
観戦日 6/28(月)       

愛丸’s チェック
アルゼンチンと共にグループリーグを3連勝で終えたオランダ。
楽なグループでもなかったように思えたが、この結果は立派。
ただ、日本戦、カメルーン戦と、オランダ本来の攻撃性は発揮できてなかったような・・・。
硬い守備で失点を抑え、しっかり勝ち点を積み上げてきた。
それでいて、チャンスはものにできてるし、安定感はばつぐん。
この決勝トーナメント1回戦も相手には恵まれ、ここも難なく突破できるだろう。
スロバキアはイタリアを押さえてグループリーグを突破。
これは小さくない驚き。
チームの中心でもあるハムシクの爆発はまだ見られないが、攻撃面で見るべき部分はいくつかある。

オランダは、この試合も強かな戦い方できっちりスロバキアを下した。
もっと点が入ってもおかしくない状況だったが、GKムハの好セーブに合い、取れた得点は2点。
ただ、このGKのミスにも助けられ、貴重な2点目もゲットできたし、この2点目が大きかった。
この試合の収穫はロッベンの状態がかなりいいことが確認できたことと、懸念された守備がさらに安定したこと。
ロッベンはカメルーン戦で戦列に復帰したが、あの試合ではまだ試し試しのプレーだった。
前にいくことを極力控え、ここってところだけ、仕掛けるパターン。
それでいて結果を残したから大したもんなんだが、この試合ももっと攻撃的な仕掛けを披露してくれた。
スロバキアDF陣は、この男の仕掛けにかなり苦労し、3人いっても交わされる始末で、それで先制点を奪われてしまった。
完全にロッベンの個人技で奪った得点で、この試合での動きを見てるとメッシよりもチームのために働けてる。
まだ90分プレーすることが難しいのか、追加点を奪う前に交代。
それでも、これだけやれたらもう大丈夫だろう。
これからもっと大事な試合が控えてるし、そこで全力のプレーができれば。
守備面では、高い位置からのプレスで、ピンチを未然に防ぎ、決定的なシーンを作られてもステケレンブルクがファインセーブで失点を防ぐ。
ストフの中へ切れ込んでのシュート、うまく抜け出したヴィテックのシュートと、この2本は決まってもおかしくないシュートだった。
これを防いで、オランダのGK問題を一気に解決してみせた。
この大会の前までV・デルサールの代表復帰を多くの人が望んでたみたいだが、もうV・デルサールの待望論も聞かれなくなるはず。
それだけのパフォーマンスだった。
ここまでオランダの穴は守備にあるなんて言われてたが、このグループリーグからこの試合までを見てると、かなりこの部分は解消されてる。
ふたりのボランチの守備への貢献度も高く、両SBも無理にオーバーラップを仕掛けない。
CBのふたりもミスらしいミスはないし、このままの状態ならもっと上まで勝ち上がることができる。
ロッベンが復活し、守備も安定してきたオランダはほんとに強いチームになった。
あとは途中交代させられたV・ペルシが変な火種にならないといいが・・・。
スロバキアは、ここまでこれたことでそうとう満足だろう。
初出場で、グループリーグを突破できたことは快挙だし、それもイタリアを破ってのもの。
あのイタリア戦のようなパフォーマンスができてれば、この試合もチャンスはあったはず。
ただ、うまくオランダに守られてしまった。
1失点までは想定内だっただろうし、その1-0というスコアで試合が推移したのもスロバキアペースと言ってもよかった。
ただ、ここで訪れた少ないチャンスを決めきれず、自分たちの集中力の低下から痛恨の2失点目。
シュクルテルが抗議せず、自分の持ち場にすぐに戻ってれば、ムハの無謀な飛び出しもなかっただろうし、失点も防げたはず。
時間も時間だったし、あそこはしっかり守備をすることに専念にないといけなかった。
この試合、ヴァイス、ストフのテクニックのある両サイドアタッカーを起用してきたが、ふたりともが活躍することはなかった。
ストフは持ち味が出せてたように思えるが、ヴァイスがいまいち。
初戦ではこれはやってくれると思ったんだが、試合を重ねるごとに尻すぼみに。
ふたりが両サイドでやれてたら、オランダは苦しんだはず。
それとヴィテック。
イタリア戦では最高のパフォーマンスで2得点を奪ったが、この試合は決定機を決めることができず。
あの決定的な場面で決めることができてたら、間違いなく国の英雄になれたはず。
最後にPKを決めることができたが、これは後の祭り。
スロバキアは悪い試合運びではなかったが、自滅した部分も多いし、ここが世界での経験のなさだったか。

スコア 2-1

<得点者> 
オランダ   ロッベン、スネイデル
スロバキア  ヴィテック     
~愛丸's MVP~
ステケレンブルク(オランダのGK問題をこの試合で解決してみせた。あの2つのビッグセーブがオランダをQFへ。このパフォーマンスを続ければオランダの初優勝も見えてくる)

アルゼンチン-メキシコ(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-28 10:01:10 | 各国代表戦
観戦日 6/28(月)       

愛丸’s チェック
前回のドイツW杯でもこのラウンドで対戦した両チーム。
そのときは、アルゼンチンが延長にM・ロドリゲスのスーパーボーレーでからくもアルゼンチンが勝利。
果たして今回はどのような結果が待ち受けてるか。
アルゼンチンはグループリーグを危なげなく3連勝で突破。
得点も取れてるし、今のところ問題はない。
メッシに点がないのは気になる材料ではあるが、コンディションが悪いわけでもなく、しっかりアイストはできてる。
メキシコはしっかり守ってカウンターで活路を見出したい。
組織としてはしっかりしてるし、トップの選手が少ないチャンスを活かしてくれれば、勝機も見えてくるはず。
ここが目一の勝負になるはず。

この試合でも疑惑の判定が。
これに救われたのがアルゼンチンで、泣かされたのがメキシコ。
それはアルゼンチンが先制したシーン。
メッシのスルーにテベスが反応し、これを飛び出したGKがセーブ。
このこぼれをメッシが拾ってループのシュートなのかパスなのか。
それをテベスがヘッドで押し込んで見事にゴール。
ただ、このメッシがループのパスを出した段階で、テベスの前には誰もいない状況。
あったのはゴールだけで、ここについていったDFふたりはテベスよりも後ろにいた。
当然、前に出てセーブしたGKのペレスもテベスよりも後ろの位置にいたわけで、果たしてこれがオフサイドになるのかどうか・・・。
オフサイドとはゴールとその前にいる相手選手と1対1になってはならないという決まりだったように思うが、これだとテベスの前には相手選手がいなかったわけで、オフサイドではないはず。
これによってゴールだったのか、それは謎。
メキシコは納得がいかないだろう。
FIFAは、この判定に関して何らかのコメントをしてくれるかどうか・・・。
それでも、この後にアルゼンチンは2点を加えたわけで、1点を返したメキシコよりも多く点は奪ってるわけだから勝ちは勝ちなんだろうが、それでも、あの点がなかったら・・・。
この試合、アルゼンチンの攻撃は、グループリーグ同様、しっかりしたものが見られた。
メキシコがかなり激しく中盤からプレスをかけ、かなり苦しい状況ではあったが、それでも、あの個人技をもってしたら、それを打開できる。
イグアインは相手のミスをついてしっかりゴールを決めれたし、テベスは目が覚めるようなミドルを突き刺した。
メキシコの攻撃に危ない場面を何度も作られたが、ロメロのセーブだったり、相手のミスだったり、DF陣の踏ん張りだったりで、1失点に抑えた。
ただ、やっぱりアルゼンチンはDF面での問題が多すぎる。
前線でのプレッシングで相手DFからのパスは精度を低くさせることができるんだが、中盤で持たれると、ここにはプレッシングがかからない。
こうなると、最終ラインでの守備になるんだが、中盤がフリーな分ミドルを打たれることがしばしば。
サルシドなんかにはかなり惜しいシーンを作られた。
次のドイツはもっと精度の高いミドルを打ってくるだろうから、ここはいち早く対応しないと。
この試合では右SBにオタメンディが入って多少は安定した守備にはなったが、やっぱりデミチェリスには不安がいっぱい。
失点したシーンではJ・エルナンデスのトラップでの反転に何もできず簡単に抜き去られてしまった。
オタメンディとふたりでいたにも関わらず、この守備はいただけない。
エインセがセットプレーだったり、中に絞ってだったりのディフェンスでなんとか防ぐことができたが、この守備ではドイツを押さえ込めないかも。
いい流れのまま終われた試合でもないし、前回大会に引き続き、QFでドイツに敗れるってことも・・・。
メキシコはアルゼンチンよりも多くの決定機を作った。
サルシドのミドル、グアルダードの意表をついたシュート、数多くのミドルとどれかが早い段階で決まってれば、流れはメキシコだった。
それにあの先制点。
あれは悔やんでも悔やみきれないだろう。
マルケスがメッシ封じに成功し、ペースを握ってたのがメキシコだったことを考えると、1位通過ができてれば、次のステージに進むことができただろう。
いつもメキシコを見て思うんだが、しっかり組織され、だこが相手でも自分たちのサッカーを貫いてある程度の結果を出すことができてる。
ただ、ちょっとの運が足りないような・・・。
ジオバニがいつもほどのプレーが見せれず、交代で入った攻撃的な選手もノーインパクトだったし、ここら辺がもっとうまくいってれば・・・。
今シーズンからユナイテッドでプレーすることが決まってるJ・エルナンデスはなかなか大きいものを持ってる選手。
ルーニーとどうやって絡むか、今のユナイテッドにはいないタイプだし、はまればかなりおもしろい存在になる。
それにしても、この日の2試合で、疑惑の判定があるとは・・・。
QFでは、どちらが、この幸運を維持することができるか。

スコア 3-1

<得点者> 
アルゼンチン   テベス×2、イグアイン
メキシコ     J・エルナンデス     
~愛丸's MVP~
エインセ(この男の守備での踏ん張りがあったから、1失点で済んだようなもん。セットプレーでの鬼気迫る守備がアルゼンチンの勝利を呼び込んだのかも。この魂をデミチェリスにも分けてもらいたい)

ドイツ-イングランド(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-28 01:24:25 | 各国代表戦
観戦日 6/27(日)       

愛丸’s チェック
この両チームが、まさか、この決勝トーナメントの1回戦で激突するとは・・・。
ドイツが、この山のこのポジションに入るのは大方予想はついてたが、イングランドが、ここに入るとは誰も予想できなかったことだろう。
この両チーム、W杯ではこれまでにも何度か対戦してきてる。
イングランドで行われたW杯ではファイナルで激突。
そこで生まれたものとは・・・。
90分で決着がついたことがなく、この試合もロースコアの展開になりそう。
グループリーグの第3戦で、勢いを取り戻したドイツと、やっと第3戦に結果が出せたイングランド。
ドイツはそのままの流れで、イングランドは更に勢いに乗れるように激しい試合になることを願う。

ドイツは、このW杯での勢いがイングランドよりもはるかに上であることを証明してみせた。
ここまで力の差があるとは思わなかった。
サッカーの質でも完全にイングランドを上回った。
あれだけ全体が連動して動けてれば、簡単に点は入る。
気持ちが全く伝わってこなかったイングランドを破ることはそう難しいミッションではなかったはず。
とにかく、クローゼの先制点で勢いに乗り、前半のうちに追加点。
1点は奪われたものの、レフェリーを味方につけて同点のピンチを逃れたら、後半は終始ドイツのペース。
破壊力満点のカウンターから2点を加え、終わってみたら4-1の圧勝。
ここまで点を取れるとも思わなかった。
それにしても、最初の得点は、アシストがノイヤーと運がよかったゴールに。
しっかりディフェンスの前に入り、ジェームスの動きを見てきっちり決めたクローゼもすごいんだが、あれは完全にアップソンの対応のまずさから生まれたもの。
ここで運を掴んだ感じ。
2点目はきっちり崩して決めたもので、これはいいとして、幻の2失点目が、この試合のハイライトか。
ドイツに取ったら、やっと積年の恨みがここで晴らされたって感じか。
イングランドが初優勝したあのイングランドでのW杯。
クロスバーに当たって真下に落ちたボールはゴールを割ってなかった。
それをゴールと認められ、ドイツは敗れ去った。
今回はその逆。
2-1と追い詰められ、その直後、ランパードのループ気味のシュートはクロスバーに当たって、これまた真下へ。
完全にゴールラインを割ってたように思えたが、なんと、これがノーゴールの判定。
あそこで同点に追いつかれなかったことが、この結果を生んだのかも。
ただ、あれで同点になってても、ドイツの優勢は変わらなかっただろうが、後半に上げたようなカウンターからの得点ってことにはならなかったはず。
リードしてる状況だったから、カウンターが決まりやすい展開になったわけで、同点だったら、イングランドもあそこまで前がかりには来なかったはず。
判定は判定だし、この結果が覆されたりはしないだろうが、ドイツにとったら幸運だった。
この勝利で、また勢いに乗れただろうし、これまで決勝トーナメントを勝ち上がったチームの中では一番強さを発揮した。
イングランドはあの判定が全てと言えば全てなんだろうが、それでも、今の力を持ってしたら、ドイツにはかなわない。
ルーニーがあれだけやりづらそうにプレーしてるは初めてみたかも。
ルーニーにボールが収まっても、これに絡む選手が少ないし、攻撃のスピードがまるで上がらない。
リアクションサッカーに徹するのはいいんだが、ポジティブ・トランジションのスピードが遅いと、全く魅力がない。
これがユナイテッドとのサッカーの違いで、ルーニーがやりづらそうにしてたのはここにある。
もっとランパードあたりが、ルーニーを追い越すような動きをすれば、攻撃の幅が広がるんだろうが、これもまるで見られなかった。
とにかく、今大会でのイングランドにはスピードが足りなかった。
守備でも気持ちのこもってないプレーが目立つし、あの先制点時なんかは明らかに集中してなかった証拠。
もっとテリーあたりが気持ちを全面に押し出してチームを鼓舞するようなシーンがないと・・・。
全くイングランドらしさを感じさせないまま、この大会を終えることに。
カペッロが就任し、かなりチームが変わって戦う集団になったように思えたが、本番ではそれが発揮できず。
優勝請負人なんてもてはやされた頃が懐かしい。
これでイングランドはひとつのサイクルが終わったような気がする。
これからは若手をどんどん起用し、新しいイングランドが生まれることを期待する。
イングランドはここで敗れるべきして敗れた。

スコア 4-1

<得点者> 
ドイツ    クローゼ、ポドルスキ、ミュラー×2
イングランド アップソン     
~愛丸's MVP~
ミュラー(この男のテクニック、スピードが遺憾なく発揮された試合に。もし、この男がイングランドでプレーしてたらルーニーもかなりやりやすくなったはず)

アメリカ-ガーナ(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-27 11:17:55 | 各国代表戦
観戦日 6/27(日)       

愛丸’s チェック
イングランドを抑え、グループ1位で突破したアメリカ。
2度、追いつく展開でのドローと、最終戦は、スコアレスドローかと思われたATに劇的なゴールで勝ち点をゲット。
勝負強さの伺えるアメリカ。
攻守での安定もあるし、できれば、FWがもっと点を取れるような状況になれれば。
この試合でも、あの勝負強さを発揮できるかどうか。
ガーナはドイツに破れはしたが、組織だった守備で、2位通過。
オーストラリア、セルビアと難敵が揃ったグループだったが、うまい試合運びで、ここまで駒を進めた。
この両チーム、ドイツW杯では同じグループで対戦。
そのときはガーナに軍配が上がったが、果たして、ここ南アの地ではどうのような結果になるか。

アメリカは、いい攻撃ができたが、ガーナの鉄壁の守備を最後まで崩せなかった。
ドノバンのPKで追いつき、90分1-1で今大会初の延長に。
ガーナのスピードに対応しきれてないうちに失点し、追う展開になり、それでも追いついて、延長に突入したんだが、その延長でも、開始早々に失点。
ギャンのスピードとパワーに押し切られてしまった。
アメリカの失点は、ガーナのうまさにやられたもの。
どちらも崩されてのものではなかったし、なんとかしてこれを防いでれば、この結果にはならなかったはず。
それにしても、アメリカはいい攻撃ができてもなかなか点が奪えない。
グループリーグ最終戦でも、あれだけ攻撃しながらATの1点だけだったし、運も味方してくれなかった。
あれだけ引かれたガーナのDFを崩すにはサイドに振る、2列目、3列目が裏へ飛び出すってことが重要だが、それができてないわけではない。
そういう動きは多く見られたが、それでも、最後が決めれない。
キングソンが当たってたのもあるが、どうしてここまで点が取れないのか。
デンプシーには力みが感じられたし、ドノバンは、どうも中盤での仕事に専念。
M・ブラッドリーもスロベニア戦で見せたようなダイナミズムさがちょっと足りなかった。
ここを活かそうと中盤のパートナーをだいぶいじってきたが、これも実らず。
これを考えると、やっぱり柱になるFWの不在が響いたか。
アルティドールもフィンリーもスピードとテクニックはそれなりにあるんだが、決定力に難がある。
ここに渡しとけばってことも難しいし、そうなると、中盤の選手に頼らざるをえない。
時間の経過とともに、中盤の選手は疲労もたまるだろうし、いい動きができなくなる。
ここがアメリカの弱点だったか。
ガーナのあのがっちり引いて組織だった守備に穴を開けれず、またしても、このアフリカの雄の後塵を拝することに。
もっともっと見てみたいチームではあったが、攻撃力の低さを考えれば、ここでの敗戦は妥当かもしれん。
ガーナは、唯一アフリカ勢として、この決勝トーナメントに進出してきた。
今大会から4-1-4-1システムを採用し、これが守備の局面では大当たり。
アンカーのアナンがばつぐんの守備力で、DF陣をしっかりサポートし、そのDF陣も壁を作れば、なかなか突破されることはない。
あのドイツですらエジルのミドルでこじ開けたわけで、守備陣の崩壊ってのはなかなか考えづらい。
アメリカを相手にしても、取られた点はPKだし、流れの中では全てを跳ね返した。
この守備力は、今大会でも1、2位を争うものかも。
スイスがグループリーグで敗退したことを考えると、今はガーナの守備が一番安定してるかも。
ただ、やっぱりガーナのアフリカのチーム。
相手が押し込んできてるときはしっかり集中して、守りきれるんだが、いったんそれが緩まって攻撃に展開ってときにミスが目立つ。
もっと強いチームはここを狙ってくるだろうし、QFで激突するウルグアイには強力な3トップがいる。
こういうミスがあると、そこを突かれてくるだろうし、ポジティブ・トランジション時の軽率なミスをなくさないと痛い目合うかも。
攻撃では今大会初めて流れの中から2点をゲット。
これまではPKでしか点を奪えてなかった。
1点目はK・P・ボウアテンクの個人技、2点目はギャンの個人技。
取った点は個人でのものだったが、攻撃全体を考えると、サイドの若手、アユーとインコームがかなり目立ってた。
このふたり、スピードもテクニックも兼ね揃えてる。
ただ、ラストパスってところに精度を欠き、これが決定機に繋がらないのは、ここが問題だから。
今後、一段とここが成長するとも考えづらいし、もっとコンビとしてこれを活かすことができれば。
ガーナは、これでまたアフリカの代表としてひとつ階段を上った。
次のウルグアイとの守備決戦を制することになれば、偉業達成も見えてくる。

スコア 1-2(1-1 ET0-1)

<得点者> 
アメリカ   ドノバン
ガーナ    K・P・ボアテンク、ギャン     
~愛丸's MVP~
キングソン(横への反応も、高さへの対応も、ポジショニングもかなり高いレベルにあるGK。この男は試合を重ねるごとに成長してる感じがある)

ウルグアイ-韓国(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-27 09:25:46 | 各国代表戦
観戦日 6/27(日)       

愛丸’s チェック
とうとうW杯も決勝トーナメントに突入。
その最初の試合は、フランス、南アと同居しながら、このグループを1位で突破したウルグアイと、目標をきっちり達成した韓国の一戦。
ウルグアイは、グループリーグで1失点も喫してない。
攻撃陣に目がいきがちだが、しっかりした守備で、勝ち上がってきた。
攻撃でもあの3トップは強力だし、ロデイロのサスペンションから戻ってきた。
ここを押さえるのは至難の技か。
韓国は、粘り強いサッカーで対応。
ナイジェリア戦で見せたような魂があれば、ここを突破してもなんらおかしくない。
世界でもやれる選手を揃えてるし、日韓大会のメンバーよりも豪華な布陣だし、その結果に並んでもおかしくない。
ウルグアイの守備をいかにして崩すか、それがこの試合の焦点に。

ウルグアイは、今大会で初の失点を喫したが、慌てることなく、自分たちのサッカーに徹し、このラウンドを突破。
点が取れてない状況では、3トップがゴールを狙い、周りもそれに対応。
点が取れると、3トップの守備をこなしながら、中盤以降は、守備を固める。
攻守の切り替えが早いし、こうなったらこうするってチームとしての約束事もきっちりできてる。
無理に攻めたり、慌てて守備をしたりってシーンが少ないチーム。
これだけ安定した戦いができるチームだったとは。
守備に関しては、グループリーグを無失点で乗り切ったことがそうとう自信になってそう。
そりゃ、結果が伴ってくれば、やってるサッカーに自信が持てるだろうし、取られないって気持ちも強くなるだろう。
この試合で失点を喫してしまったんだが、これでもスコアは1-1。
全く慌てることなく、ここからはまた点を狙いにいくサッカーにうまく切り替えた。
それで点が取れるんだから、攻撃陣もたいしたもん。
縦への早い展開の中、SBも攻撃参加してくるし、いいところでダイレクトのパスも折り混ぜ、韓国も守備を翻弄。
韓国はこの攻撃に対して慌てる部分が見られた。
ここが勝負の分かれ目。
慌てるプレーを見せたチームは上には上がれない。
ウルグアイはほんと慌てるシーンってのがほとんどなかった。
攻撃的に振舞う状況で、点が取れなくても、無理にミドルを打ったり、単独で無謀な突破を仕掛けたりって選手が少ない。
しっかり繋いで、好機を待つ。
これで得たCKからのこぼれをスアレスが技ありシュートを叩き込み、これで再びリード。
スアレスが覚醒し、これにフォルラン、カバーニにうまく融合したトリデンテは、今大会での屈指のトリオに。
スアレス、フォルランは点を奪えてるから、あとはカバーニがやれれば、まだ上にいけるだけの力を秘めてる。
守備での安定感はぴか一で、攻撃でも違いを生み出せる選手がいるウルグアイの今後が楽しみでしょうがない。
比較的楽な山だし、ベスト8を突破しても不思議ではない。
ウルグアイがもしかしたら何かでかいことをやってのけるかもしれん。
韓国は、1点ビハインドの状況で、やるべき選手たちが仕事をしだしたら、チャンスの数が一段と増えた。
パク・チソン、イ・チョンヨンとアジアでも最高のMFが、世界レベルの攻撃を展開。
このふたりが絡んでの攻撃は惚れ惚れするものがあった。
パク・チソンのスルーに、イ・チョンヨンが抜け出す、中に切れ込んでミドルを打つ、ワン・ツーでの突破を図る、これにもう2枚ぐらいついてこれる選手がいたら。
パク・ジュヨンも高いレベルでプレーできてるし、後半投入されたイ・ドングが、もっと効果的なポストプレーができてれば。
小技に頼るサッカーになってしまい、これをウルグアイのDF陣に読まれ、流れの中では点が奪えず。
もっと大きい展開を交えながら、この世界的にも通用する選手たちが絡めれば、ウルグアイを慌てさすことができたかも。
細かいパスサッカーも見てておもしろいんだが、何かアクセントを付けないと、相手には読まれてしまう。
ただ、一度は追いついてみせたあの魂はさすが韓国と思わせるのもだった。
この国が諦めるってところをあまり見たことがない。
もっと上を狙えたような気もするが、チームコンディションとここってところでの冷静さでウルグアイに追いつけなかった。
アジアの雄としての役割はきっちり果たしたし、ここで終わってしまったが、韓国は胸を張って帰国できるはず。

スコア 2-1

<得点者> 
ウルグアイ   スアレス×2
韓国      イ・チョンヨン     
~愛丸's MVP~
スアレス(持ってる力をこの大事な試合で発揮することができた。これで3得点目だし、ひょっとしたら得点王も狙えるかも。ここでのアピールが移籍にも繋がるはず)

南アW杯 グループリーグ第3節 ベスト11

2010-06-27 08:02:08 | 各国代表戦
今節もわたくしの独断と偏見で、ベスト11を選んでみました。

システムはまたまた前回と変わって4-3-1-2。

GK    パストン(ニュージーランド)

CB    ルッシオ(ブラジル)
      ポンセ(チリ)
右SB   ラーム(ドイツ)
左SB   フシレ(ウルグアイ)

アンカー  アナン(ガーナ)
右ISH  ドノバン(アメリカ)
左ISH  イニエスタ(スペイン)

トップ下   メッシ(アルゼンチン)

CF    ヴィテック(スロバキア)
      本田(日本)


今回はこんな感じになりましたが、みなさんはどう思いますか?

この第3節では、やるべきチームがしっかり結果を出したとこ、流れに乗れないまま破れ去ったチームと明暗が分かれてしまった。

誰もが予想しなかったであろう決勝トーナメントの組み合わせになったが、これはこれでおもしろい試合が多く見られそう。

ドイツ-イングランド、スペイン-ポルトガルともっと上でも対戦でもよかった試合がこのラウンドで見れるし、まだまだW杯を楽しめそう。

それと我らが日本。
もう失うものは何もないし、今大会一番流れに乗れてるチームかもしれん。

これまで散々バカにしてきたが、ベスト4と言う目標を現実のものにしてもらいたい。