愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

インテル-ボローニャ

2011-01-20 14:34:38 | セリエA
観戦日 1/20(木)       

愛丸’s チェック
レオナルド体制になって連勝中のインテル。
クラブ世界王者になったことと監督の交代ってのがうまくマッチして強いインテルが戻ってきた。
ナポリ戦で、ブラジル人たちが華麗に復活を遂げ、これぞブラジルの結びつきってのを実感させられた。
2試合消化が少なく、ここで勝ち点6が取れるとしたら、ナポリのひとつ下、つまり3位までジャンプアップする。
ミランが躓いてる現在、この勢いで勝ち点を伸ばせば、スクデット争いに絡むことができる。ボローニャは経営陣の不甲斐無さで、勝ち点3を剥奪されてしまった。
現場はしっかりやって25Pを稼ぎ出したが、マイナス3Pで13位。
これがなければ、ベスト10以内の順位だったし、これでモチベーションが下がらないならいいが・・・。

インテルが、ここでも強さを発揮した。
レオナルドの招聘が、ここまでチームに強さと安定感をもたらすとは、モラッティも思わなかったことだろう。
年が明けて3連勝で、本格的に首位戦線に絡むことになりそう。
サスペンション明けのエトーが切れきれだし、ケガから完全に復帰したD・ミリートとのコンビもばつぐん。
中盤をロンボにした4-4-2が、これからのインテルの基本体系に。
2トップがここまでコンビも成熟し、個人の切れもあると、イタリアのチームではなかなか止めることができないだろう。
先制点は、エトーがセンターラインの少し後ろで、相手のパスをカットし、そこからドリブル。
ディフェンスにファールまがいのチェックを受けながらも強さとスピードでこれを振り切り、上がってきたスタンコビッチに絶妙のパス。
フリーで受けたスタンコビッチは問題なくこれをゴールに叩き込みあっさり先制。
この1点でインテルはほぼ勝利を確信しただろう。
押さえ込むのはディ・バイオだけだったし、ルシオ、コルドバだったら、うまくこれに対応できる。
2度ほど危ない場面はあったが、ティロがネットに突き刺さることはなかったし、ディ・バイオ封じはしっかり遂行できた。
2点目は、D・ミリートが、その後の追加点はエトーが奪い、終わってみたら、4得点。
2トップがこれだけ結果を残してくれれば、レオナルドも満足だろう。
3点目のふたりのコンビは見事なものだったし、いいときのインテルがようやく戻ってきた感じ。
ここから本来の姿でサッカーができるだろうし、世界王者として恥ずかしくない試合をたくさん見せてくれそう。
2トップの出来、DFラインの安定だけでなく、中盤の4人の貢献も見逃せない。
カンビアッソ、サネッティと守備だけでなく、前線に顔を出すタイミングが絶妙だし、T・モッタの試合をコントロールするパスも正確。
得点に直接絡むパスも出せるし、レオナルドがこの眠ってたブラジル人を目覚めさせた。
これぞ、ブラジル人コネクション。
トレクァルティスタのスタンコビッチもコンスタントにレテが奪えてるし、状態は悪くない。
これにスネイデルが戻ってきたら、果たしてどんな布陣になるのか。
レオナルドのこれからの仕事は、ベンチ要員になるクラックたちをどのように扱うかってこと。
これがうまくいけば、間違いなくスクデットを狙えるし、CLの連覇ってのも見えてくる。
ボローニャは、ディ・バイオが押さえ込まれるとレテの匂いがまるで漂ってこない。
パスを繋いだにしろ、最終局面までは持ち込めないし、決定機はロングパス1本が、ディ・バイオに通ったときだけ。
これがこのチームの戦いなんだろうが、もし、ディ・バイオがいなくなったらどうなってしまうのか。
中盤でのパスミスも目立つし、インテルがそれを見逃すわけがない。
こういうプレーをなくさないと、勝ち点を取りこぼすだろうし、ただでさえ、3点引かれてるわけだから、今後苦しくなってしまう。
まずはミスをしないサッカーを心がけないと。
後半途中から、ヒメネスがなんとか見せ場を作ってたが、持ちすぎる傾向が強いし、このテクニシャンが、うまうディ・バイオと絡むことができれば、おもしろい攻撃を展開できるかもしれん。
この試合の前まで3試合負けなしと安定した戦いができてたわけで、これから、その安定感を多く見せてもらいたい。 


スコア
4-1
<得点者> 
インテル   スタンコビッチ、D・ミリート、エトー×2
ボローニャ  ヒメネス            

~愛丸's MVP~
エトー(3試合のカンピオナートでのサスペンションがかなりの休養になったんだろう。からだの切れはばつぐん。スペインに戻るなんて噂があるが、この男を放出してはならない)

バルセロナ-マラガ

2011-01-20 10:23:51 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/20(木)       

愛丸’s チェック
マドリーが、エンパテに終わった今節。
ここでバルサがしっかり勝利することができれば、1試合ではひっくり返らない状況になる。
そうなると、このままリーガが終わってしまうかも。
それぐらい、今のバルサは強い。
バロンドールの最終選考全てがバルサの選手だったし、世界がバルサを認めてる証拠。
カンプノウでマラガから星を落とすことも考えづらいし、どれだけの勝ち方ができるかが、この試合の焦点に。
マラガはは大富豪のオーナーのおかげでこの冬にかなりの大型補強を慣行。
攻守においてトップレベルの選手を手に入れたが、かつて、こんな補強をしてチームが復活したのを見たことがない。
マラガは、こまでの同じつてを踏まないといいんだが・・・。

バルサが、マラガを全く寄せ付けず、マドリーとの勝ち点差を開くことに成功。
マラガ相手のカーサ戦で、これだけのベストメンバーで戦わなくてもって感じだった。
完全な弱いものいじめ。
ただ、カンプノウの駆けつけたクレのためにも、ここはしっかり自分たちの強さも見せつけなければならない。
それはきっちりやりぬくことができた。
付け焼刃のマラガが、これだけ完成されたバルササッカーを押さえ込むことができるわけもなく、前半で3得点して試合を決めた。
1点でも十分な内容だったが、バルサは最後まで点を狙うサッカーが信条。
その証拠に、1点を返されたら、またギアを挙げ1点を奪い、試合も終わろうかって時間でのCKもプジョル、ピケはエリア内まで上がっていった。
ちょっとは、意気消沈したマラガに気を使ってもいいはず。
マラガだからってことではなく、今は、どのチームが相手でも3点4点は取れるチームに。
前線を追い越してくるチャビ、イニエスタに気を取られたら、ビジャ、ペドロがうまく入ってくるし、メッシのマークが甘くなる。
そうなると、このクラックたちは好き放題攻撃ができるわけで、点を取るのは簡単ですよとばかりのプレーを披露。
しっかりしたチーム戦術があるから成り立つ攻撃だが、ここまで仕上げてきたペップも見事。
これに新加入のアフェライあたりまでうまく融合することになると、もうどのチームも止められなくなる。
中で仕掛けもいいし、ラテラルの攻撃参加からサイドを崩す攻撃もできる。
ここを押さえればってところがなく、どうすれば、このバルサを止めることができるのか。
ただ、この試合、ひとつだけ心配な点が。
前半にD・アウベスがハムストリングを痛めてピッチを後にし、このケガが長引くようだと、いつものバルササッカーができなくなるかも。
アドリアーノがいるが、まだ、この男はフィットしきれてない。
この試合でも、突破をするまではいいんだが、連携だったり、クロスだったりと、見劣る点が多かった。
G・ミリートをこの冬にマラガに売り出すみたいで、CBの頭数と、安定感を考えたら、プジョルを右のラテラルに回すのも厳しいかも。
フォンタス、ブスケツ、アビダルとCBをこなせる選手もいるから、なんとかなるかもしれんが、なかなかD・アウベスの穴を埋めるのは難しいかも。
ここがウイークポイントになって足踏みしてくれると、リーガがまだおもしろいままでいれるんだが・・・。
マラガは、J・バチスタ、マレスカ、I・カマーチョ、デミチェリス、S・アセンホとこの冬の新加入選手を全てピッチに送り込んできた。
どれだけチーム練習ができてたかわからないが、全くチームになってなかった。
これなら、ここまでひとりこのチームの攻撃を引っ張ってきたロンドンを先発させるべきだった。
J・バチスタよりも計算はできるし、このスピードを生かすサッカーの方がバルサには脅威だったはず。
オブス・アベイエとの縦のコンビはスピード面で魅力的だし、取ったばっかりの選手よりもチームとして機能したはず。
後半にこの大器を投入してももう遅かった。
まだまだマラガは補強をするみたいだが、果たしてそれが、ここから機能するかどうか・・・。
ペジェグリーニのやりたいサッカーを短期間で浸透させることができればおもしろいチームになるんだろうが、これまで、これだけの補強をして機能したチームを見たことがない。
この補強が夏だったら、まだなんとかなったかもしれんが、もうリーガも半分しかない。
個人能力は高い選手たちだし、チームのためにって気持ちが生まれればいいんだが・・・。 


スコア
4-1
<得点者> 
バルセロナ   イニエスタ、ビジャ×2、ペドロ
マラガ     ドゥダ            

~愛丸's MVP~
ビジャ(いつの間にかすっかりバルサの一員に。メッシとの関係がよくなってからかなり得点が増えてきた。周囲との連携もばつぐんだし、自慢の得点力も上昇中)

レッチェ-ACミラン

2011-01-20 09:01:08 | セリエA
観戦日 1/20(木)       

愛丸’s チェック
18位と降格圏に沈んでるレッチェ。
それでも、デ・カーニオ監督は、チームはいい状態にあると豪語。
それを証明するかのように、前節は、オリンピコで好調ラツィオに勝利。
この勝利は、チームに自信をもたらすだろう。
その勢いで、首位ミランとホームでどう戦うか。
しっかりした守備からのカウンターでなんとかレテを狙うサッカーだろうが、守備的なレッチェはあまり見たくない。
ミランは、カッサーノを冬に獲得し、なんとか手薄な攻撃陣のてこ入れはできた。
パトも戻ってきたし、あとは、中盤の構成か。
前節は、サンシーロでウディとの壮絶な打ち合いをなんとかドローに持ち込めたが、勝たないといけない試合だった。

レッチェは、プラン通りの試合運びで、首位ミランから貴重な勝ち点1をゲット。
攻撃的なイメージが強いチームだが、この試合では、組織だった守備で、流れの中でしっかりミランを押さえることができた。
ズラタンのスーパーなティロに1点は失ったが、あれは事故みたいなもの。
それ以外では、あの攻撃陣にいいように振舞わせなかった。
やっぱり前節の勝利がそうとう自信に繋がったんだろう。
とにかく、今のレッチェは、DFラインの組織力が高いし、その前でのビベスの献身的な守備が光った。
ミランのパスの出所をこの男がきっちりマークしてくれるから、ミランの攻撃がちぐはぐに。
パスを出すことよりもインコントリスタとしての振る舞いでチームを助けた。
本来なら、ジャコマッツィがここに入るんだが、こうなると、攻撃面での貢献は大きいが、守備での安定感が・・・。
デ・カーニオ監督は、この起用にも自信を持ってるんだろう。
ただ、攻撃を捨ててるわけではない。
セコンダプンタタイプを前に並べ、トレクァルティスタにオリベイラと、3枚セコンダプンタがいる形。
ポストプレーを捨てて、裏への抜け出しだったり、スピードでの突破を攻撃の軸に。
ディ・ミケーレ、ジェダと、なんとかミランの守備陣に風穴を開けようと試みてたが、あのミランの守備陣は強固だった。
それがどうして同点に追いつけたか、それはセットプレーからだった。
プラン通りだったんだろうが、高さ勝負を避け、エリア内への低いボールを。
これをオリベイラがうまくネスタから離れ、右足でのダイレクトボレー。
見事なサインプレーだった。
1点ビハインドで攻撃的な選手交代からのレテだったし、デ・カーニオもしてやったりだっただろう。
ここからのミランの猛攻も食い止めれたし、またしても自信に繋がる結果に。
監督があれだけ自信たっぷりのコメントを残してるし、それが選手たちのいい感じで伝わってる。
勝ち点1しか積み上げれてないが、降格圏を抜け出すのは時間の問題だろう。
ミランは、またしても勝てる試合を落としてしまった。
ホームでのウディ戦、アウエーでの格下レッチェ戦、ここで勝ち点4を失ったことに。
これが今後にどう影響してくるか。
ナポリも好調だし、インテルはレオナルド体制になって息を吹き返してきた。
CLが再開する前に勝ち点を稼ぐだけ稼ぎたかったんだろうが、ここで足踏み状態。
カッサーノが冬に加入し、年明けからいい感じでチームにフィットしたみたいだが、この試合はベンチスタート。
ズラタンとパトの2トップだったが、どちらも足元にボールをもらいたがっており、スペースが生まれなかった。
こうなると、レッチェのDF陣は守りやすくなる。
故障明けで、まだ完璧な状態じゃないパトは、輝くまでは時間がかかるかも。
それがあったから、この試合ならとアッレグリは先発させたんだろうが、この動きではまだまだ物足りない。
ズラタンもここってシーンでの仕事ができたが、まだやれる選手。
チームとして連動して動くことができてれば、もっとレテは増えただろうし、1点では物足りない。
中盤の3枚も守備面では申し分ないが、ピルロの代役が見当たらず、ここからの展開でチャンスが広がらない。
アバーテがいいオーバーラップをしても使ってもらえず、無駄な走りってのが多かった。
前線は、個人の能力が高い選手ばかりだから、なんとかなるかもしれんが、中盤からの構成ってのは考え物。
アンカーにセードルフを置いて、トレクァルティスタにカッサーノって布陣も見てみたいが・・・。
連続ドローでミランを追いかけるチームはやる気が出てくるだろうし、カンピオナートがこれからヒートアップしていきそう。 


スコア
1-1
<得点者> 
レッチェ   オリベイラ
ACミラン  イブラヒモビッチ            

~愛丸's MVP~
ビベス(中盤での底での献身的な守備でミランに多くの決定機を作らせなかった。ボールのあるところに顔を出してくれるし、この男が今のレッチェを支えてる)

サンダーランド-ニューカッスル

2011-01-19 22:41:39 | プレミアリーグ
観戦日 1/19(水)       

愛丸’s チェック
熱いことで有名なタインウェアダービー。
St.ジェームスパークではニューカッスルが圧勝してる。
これを考えると、サンダーランドは、ここはどうしても負けられない一戦。
ニューカッスルの主力が欠けてる状況で、大勝とまではいかなくても、しっかり勝ち点3が欲しいところ。
順位も6位とニューカッスルよりも2つ上だし、それをそのまま、この試合に出したい。
ニューカッスルは、キャロルというエースを欠いて、果たしてどう戦うか。
ただ、ベストという新しい戦力が現れたし、なんとか戦うことはできるはず。
ティオテのサスペンションも痛いだろうが、中盤にも選手はいる。
いい方に激しさが出てくれば、アウエーとは言え、シーズンダブルも達成できるかも。

サンダーランドは、もう負ける寸前での同点劇。
ATを5分も取ってもらわなかったら、0-1でニューカッスルにやられるところだった。
手負いのニューカッスルに先制され、攻めても、なかなか決定機まで持ち込めず、苦労した展開だったが、最後にやっと実を結んだ。
バーズリーが、あの強烈なミドルを放たなかったら、この点は生まれなかった。
最後まで諦めず、攻めていったおかげ。
こういう熱い気持ちがあるのが北部のチーム。
この試合、熱いダービーらしく、随所で激しいプレーが見られた。
ニューカッスルの方が荒くれものが揃ってたが、サンダーランドもそれに負けず、かなり激しくぶつかっていった。
やられっぱなしだったら、こうやって追いつくこともできなかっただろうし、やっぱりサッカーには気持ちも重要。
戦術だけで、語られることもあるが、このタインウェアダービーを見ると、そういう面も大事だが、やっぱり相手に負けないって強い気持ちが必要になってくることを感じさせる。
これまでサンダーランドの試合を見てると、ヘンダーソンがうまく試合をコントロールして、右のサイドで、アル・ムハマディが果敢に突破を試みると、いい結果が残せてた。
それが、この試合は、なかなか見られず。
ここに苦しんだ要因が。
スリー・ライオンズにも召集された、期待のセントラルMFが、うまく機能しないと、攻撃がちぐはぐになるし、単独で局面を打開できる選手が押さえ込まれるとやっぱり苦しい。
D・ベントに快音が聞かれなくなってるここ数試合、しっかりチームでの崩しができないと、得点の匂いはしなくなる。
実際、この試合でも、いいところまで攻め込んでも、フィニッシュの段階で物足りなさを感じた。
ギャンとD・ベントの連携ってのも見られなかったし、まだチームとして上昇できる余地があっての、この順位だから、まだサンダーランドには期待できそう。
この試合を落とすようなことになってたら、この先が不安だったが、なんとかドローに持ち込めたし、これからのサンダーランドもそう大崩れはしないだろう。
ニューカッスルは、もうちょっと辛抱できてれば、久しぶりのタインウェアダービーでダブルを達成できた。
それもキャロル、ティオテろ欠いた状況で達成できてれば、チームの状態もぐんと上向いただず。
負けてないし、アウエーでの試合ってことを考えれば、これで満足かもしれんが、あそこまでリードしてた状況を考えたら、勝ち点3が欲しかった。
キャロルがいないことで、攻撃がいつもと違った形になってたが、セットプレーから得点もできてたし、あと2週間ほど、こういった戦いになるそう。
前節、ハットトリックを達成したベストだが、まだキャロルほどの貢献度はない。
高さで相手に勝てないし、いいボールが供給されれば、仕事はできるかもしれんが、こういう苦しい展開の中でやれてこそのエース。
キャロルは相手がどこであれ、しっかり自分のプレーができて、チームを牽引してくれるが、ベストにはまだそこまでは求められない。
ただ、キャロルが戻ってきて、この男との2トップに磨きがかかれば、強力な2トップになることは確か。
あとは中盤の守備。
これまでティオテが担ってきたものは大きいし、この試合ではA・スミスにその仕事が任されてたが、途中でケガで退場。
ギャスリーも悪くないが、まだまだトップレベルで通用するレベルではない。
3試合、ティオテを欠くことになるし、ここを改善しないと、残りの2試合で、勝ち点を積み上げることは難しいかも。
この手負いの状況をうまく乗り切れれば、来シーズン、ELの舞台に立つことも不可能ではない。 


スコア
1-1
<得点者> 
サンダーランド   ギャン
ニューカッスル   K・ノーラン            

~愛丸's MVP~
バーズリー(サンダーランドの右サイドで、アル・ムハマディよりもこの男の方が貢献度が高かった。最後にあのミドルを打ってなかったら、この地でライバルに屈するところだった)

リバプール-エバートン

2011-01-18 21:31:48 | プレミアリーグ
観戦日 1/18(火)       

愛丸’s チェック
やっとホジソンに見切りをつけたリバプール。
この伝統のマージーサイドダービーを12位と13位で戦うとは思ってもなかただろう。
もうEL圏に食い込めるってことが最大のポイントになってきてるし、監督交代もいたし方ないだろう。
ダルグリッシュはサポーターの期待を一身に背負ってるし、プレッシャーも相当なものだろうが、ココまで落ちたチームは上がるしかない。
何かやってくれそうな雰囲気がぷんぷん。
エバートンはリバプールよりひとつ上の順位だが、これでも、いいシーズンを送ってるとはとても言えたものではない。
モイーズもかなり苦労してるだろう。
なんとかこのダービーでダブルを達成できれば、まだ言い訳はあるんだが・・・。
チーム内も安定してないし、ひとつにまとまらないことには、このままずるずる行く可能性も。

ダルグリッシュ体制の初陣が、このダービーで、なんとか勝利して勢いに乗りたかったんだろうが、勝ち点1止まり。
果たしてこの結果がいいのか悪いのか。
先制したことを考えれば、勝たないといけなかっただろうが、逆転されて、追いついたってことで、まだ救いの余地はあるか。
ただ、ひとつ言えることは、ホジソンのときよりも、チーム全体の動きは格段によくなった。
気持ちが伝わってきたし、今のリバプールに必要な魂が感じられた。
ジェラード、カラガーとチームの生え抜きを欠く状態で、この伝統を伝えられるのは、ダルグリッシュしかいない。
監督から発信されるこの気持ちが、選手たちに伝わった。
これまでだったら、後半の早い時間に逆転されたら、そのままってパターンが多かったが、それを追いついてみせたわけで、サポーターもそこまで悲観的にはなってないだろう。
アンフィールドでのダービーで、ドローって結果はとても誉められたものではないが、負けたわけではないし・・・。
F・トーレスには切れが感じられ、カイトには、失われつつあった、あの激しさが蘇ってた。
R・メイレレス、M・ロドリゲスと自分の良さを発揮できてたし、攻撃陣は、このまま状態が上がっていきそうな感じ。
これにジェラードが戻ってきてくれれば、得点が取れないってことで悩むこともなさそう。
中盤の守備でも、献身的な動きが目立ったし、よくを言えば、スペアリングにもっと存在感を出してもらいたいぐらい。
まだプレミアでの経験が多いわけではないし、そこまでチームに貢献するプレーを望むのも酷かもしれんが、リバプールでレギュラーを任されてるわけで、自信を持ってプレーしてもらいたい。
これは右SBのケリーにも言えること。
監督が代わって起用されてるわけで、ここはアピールのチャンス。
G・ジョンソンを左に回しての起用だし、もっともっと攻撃でのアピールがあってもよかった。
ダービーという異様な雰囲気の試合だったし、緊張もあっただろうが、この若者ふたりには、このダービーがいい経験になったはず。
とにかく、今シーズンは、ダルグリッシュでいくことが決まったし、チームがまとまりさえすれば、EL圏には食い込めるはず。
エバートンは、苦しい内部事情の中、唯一の光であるダービーダブルを狙ったが、逆転したまではよかったが、追いつかれてのドロー。
ただ、今シーズンはダービーで黒星は喫さなかった。
おkれだけでもよしとしないと。
ケイヒルをアジアカップで代表に取られ、ピーナールも冬の移籍でチームを離れる感じ。
ヤクブはレンタルに出され、サハはなぜかベンチにも入ってない。
攻撃を担ってきた選手たちが、こぞっていない状況での、この2-2は立派と言えば立派なのかも。
今、エバートンの期待の星である、コールマンが、この試合精細を欠き、右で起点を作れなかった。
それでも、ディスタンという高さを活かしてのゴールだったり、工夫は見られた。
ここがダメなら、こっちみたいなうまい戦い方での2得点だった。
ここまでエバートンを支えてきた選手たちの離脱で、シーズン途中で苦しい思いをしてるが、モイーズのことだし、この窮地を脱してくれそう。
降格ってのはないだろうが、やっぱりこの順位なのは、なんだか寂しい。
若いいい選手を起用できないのも苦しさを増してるし、早くエバートンがエバートンに戻ってもらいたい。 


スコア
2-2
<得点者> 
リバプール   R・メイレレス、カイト
エバートン   ディスタン、ベクフォード            

~愛丸's MVP~
F・トーレス(エースとしての輝きを取り戻してきた。点には結びつかなかったが、ポストを叩いたシュートまでの一連の動きはさすがとしか言いようがなかった)

トットナム-マンチェスターU

2011-01-18 19:13:54 | プレミアリーグ
観戦日 1/18(火)       

愛丸’s チェック
4位をキープし、CLでも決勝トーナメントに進出してるスパーズ。
ここでの目標は、無敗のユナイテッドを止めること。
今、それができる状態にある。
ホワイト・ハートレーンでの試合だし、選手たちもサポーターたちもやれる気でいるだろう。
気持ちのこもった戦いができれば、ユナイテッドに今シーズン初黒星をつけることも可能。
ユナイテッドは、ルーニーが復活し、ベルバトフも固め打ちができてる状況で、攻撃陣が、だいぶいい状態にある。
アウエーとは言え、今の状態だったら、ここで勝ち点3を取ってもなんらおかしくないし、強いユナイテッドが見れるかも。
スパーズの両サイドをいかに押さえるかが鍵だが、ユナイテッドのサイドもプレミア屈指。
どちらが、主導権を握れるか。

スパーズは、終始押し気味で、ポゼッションもユナイテッドを上回ったが、最後まで1点が遠かった。
ハファエウが、後半の75分に2枚目のイエローを頂戴し、ひとり多い状況になったが、このチャンスを活かしきれず。
デフォーを投入し、ラフィをセントラルMFに下げ、かなり攻撃的に振舞ったが、この交代が機能しなかった。
レドナップのメッセージ的には問題はなかったが、ラフィのポジションがゴールから遠くなったことにより、チャンスメイクって部分で怖さがなくなった。
サイドでの攻撃が一番のスパーズだが、中でどれだけDF陣を引き付けるかが鍵。
2トップにしてうまくそれを狙ったんだろうが、ユナイテッドのDF陣にしてみれば、これまで多く対戦してきた、この2枚は守りやすかったはず。
なら、高い位置にラフィがいた方が脅威だった。
クラウチが前線に張ってた方が、サイドにはスペースが生まれやすく、2トップになってからは、G・ベイルの存在感が薄くなった。
うまくルーニーとフレッチャーに守られたこともあるが、スパーズの生命線は左。
G・ベイルがどれだけ仕掛けれるかによってチャンスの数も違ってくる。
レノンが右で気を吐いてたが、これもエブラにうまく対応されてた。
いいクロスが上がらなかったわけではなかったが、インテル戦なんかを考えたら、この試合でのスパーズのサイドアタックは物足りなかった。
モドリッチの攻撃参加も少なかったし、ユナイテッドが一枚上だったってことか。
守備では、ドーソン、ギャラスがうまく対応し、SBもそう多くやられることもなかった。
要所でゴメスのビッグセーブもあり、あのユナイテッドの攻撃に負けるシーンはほとんどなかった。
この守備陣の踏ん張りを考えたら、数的優位を活かして、1点が欲しかった。
勝てる試合だったし、ここで勝ててれば、プレミアを更に熱くすることができたのに・・・。やっぱりデフォーの投入が裏目に出たとしか考えられない。
ユナイテッドは、うまく勝ち点1が拾えた試合に。
11対11のときは、自慢のリアクションサッカーでチャンスを作ってたが、数的不利になってからは、守備に重点を。
こうなったら、ユナイテッドから点を奪うのはなかなか難しい。
ルーニーは完全に中盤の右で守備に奔走したし、両SBもオーバーラップを控え、まずは、守備に専念。
ユナイテッドの強みは、守ると決めたら、きっちり守れるところにある。
絶頂の頃からは、だいぶ迫力も薄れてきたが、リオ、ヴィディッチのCBコンビはそうそう崩れることはない。
クラウチにほとんど仕事をさせなかったし、サイドへ流れてのカバーリングも見事。
ここまでCBがきっちり仕事をしてくれれば、失点はそう簡単にはしない。
それを証明してみせた。
攻撃では、退場になったが、ハファエウの出来がすばらしかった。
ブラジル人らしいテクニックを披露し、この男が仕掛けることで、G・ベイルを押さえることにもなる。
あの不要にタックル癖さえなくなれば、世界的なSBに成長してもおかしくない逸材。
精神面をサー・アレックスが鍛えることができれば、十分戦力になる。
この難しい試合でも、ドローに持ち込み、ユナイテッドの無敗はまだキープされてる。
ここが一番危ないと思われたんだが、今のスパーズをもってしても、止めることはできなかった。
2試合消化が少ないし、この延期分の試合がどこに組まれるかわからないが、厳しい日程にならないなら、このまま無敗でフィニッシュってことも。
ケガ人も戻ってきてるし、プレミア、FA杯、CLと、3つのコンペティションでいいパフォーマンスを披露することができるはず。 


スコア
0-0
<得点者> 
 なし            

~愛丸's MVP~
ヴィディッチ(ときにはずる賢いプレーも見せながら、スパーズに決定機を与えなかった。クラウチへの対応もサイドへのカバーリングもかなり高い次元でこなしてた)

日本-サウジアラビア(アジアカップ)

2011-01-18 00:23:01 | 日本代表
観戦日 1/17(月)       

愛丸’s チェック
ここまで1勝1分けと勝ち点4で首位の日本。
数字だけ見れば、そう問題がある結果ではない。
ただ、内容は、あまり誉められたものでは・・・。
こういう試合では、まずはグループを突破することで、なおかつW杯みたいに強豪が多い大会ではないなら、チームのピークはもっと後にもってくるもの。
それを考えたら、この3戦目で、主力に休養を与えられるようなチームなのが理想。
サウジがグループ突破の可能性がなくなったことを考えたら、うまく立ち回って、ここで勢いを取り戻したい。
サウジは、もうボロボロだし、ここで急にチームが変貌を遂げることはないだろう。
大敗だけしないことを第一に考えた試合になるはず。
まさか、サウジがこんなチームだったとは・・・。

やっとスカッとする試合をやってくれた我らが日本代表。
W杯時よりも若返りを図れたし、ザッケローニのやりたいサッカーもだいぶチームに浸透してきた。
チームとしてまとまれば、今の日本はいいところまでいけるだろうし、それを、この試合で証明してみせた。
とにかく、FWがふたりで5得点挙げたことが大きい。
しっかりした崩しがあっての得点だが、これまでの日本を考えたら、FWに点が少ないことがネックだった。
それが岡崎がハットトリックで、前田が2得点。
岡崎にいたっては、3パターンの取り方を披露し、これで、かなり勢いに乗れただろう。
先制点を早い時間に奪えたことが、チームも岡崎の乗ることができた一番の要因。
サイドを意識した攻撃を展開しながら、この点だけは、縦へのパスに抜け出して奪ったもの。
岡崎の裏を狙ったいい動きだったし、シュートもGKの飛び出しに慌てず、頭上を越す技ありのもの。
2点目は、香川のクロスを前田の後ろから走りこんできてのダイビングヘッド。
完璧なクロスに完璧な走りこみ。
見ててスカッとするゴールだった。
この2点目で、サウジは戦意喪失に陥ったし、これで試合を決めることができた。
後半に、岡崎は個人技で3点目を奪い、この大舞台で見事なハットトリック。
もうこの男の心配はいらないだろう。
前田は、この試合で、日本がやろうとしてたサイドからの崩しで、中での仕事を見事にこなしてみせた。
いいクロスが上がってきたら、ちゃんと得点に結びつける。
これが点取り屋の仕事。
岡崎とのコンビもよかったし、これで、2トップというのがこのチームの形になっていくかもしれん。
そうなると、この試合お休みだった本田圭をどこで起用するか。
香川も捨てがたいし、ここはふたりの同時起用になるはず。
とすると、中盤をボックスにするのか、ここはザッケローニの采配に期待するとしよう。
その香川、点は奪えなかったが、要所で、さすがってプレーは見せてたし、FWが点を取れれば、この男は、そのアシストをすればいい。
点を取ってなんぼって選手じゃないし、香川はこのまま状態を上げていけば、決勝トーナメントで必ず仕事をしてくれる。
5点を奪った日本だが、徹底したサイド攻撃がこの大量点を生んだ。
長友のオーバーラップも的確だったし、右では前半は内田、後半は伊野波が、果敢にオーバーラップ。
伊野波が、あそこまでのプレーを見せてくれるとは思わなかったし、内田のバックアッパーとしては申し分ない。
クロスの精度が安定してないのはたまに傷だが、全く使えないわけではないし、もっと経験を積めば、おもしろい存在に。
これだけの大量点で、守備が疎かになるのが心配だったが、その守備も最後まで集中を切らすことはなかった。
前線の選手のプレッシングもよかったし、チームの決め事もしっかりこなせてたはず。
川島がサスペンションで出場できず、代わりの西川は、プレッシャーがかかっただろうが、それを見せることはなかった。
サウジの攻撃がたいしたことなかったのもあったが、後半の時間がある程度経過しての意表をつくFKをセーブしたのがよかった。
完全にクロスへの対応をとってたが、なんとか、ストップし、ことなきを得た。
ちょっと判断が早かったが、これは、このプレーで、しっかり反省したことだろう。
5-0という勝利で、勢いは取り戻したし、決勝トーナメントに弾みがついたことは確か。
ただ、次は開催国のカタールが相手。
完全アウエーでの試合になるが、日本は、そのアウエーでの戦いをそう苦手にしてない。
これだけやれれば、次も問題ないだろう。 


スコア
5-0
<得点者> 
日本  岡崎×3、前田×2            

~愛丸's MVP~
岡崎(違った形での3得点。ようやくこの男が覚醒した。ここまでFWが点を取ってくれれば、チームに勢いもつく。決勝トーナメントでもこの活躍を期待)

アルメリア-R・マドリー

2011-01-17 22:37:46 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(月)       

愛丸’s チェック
残留が第一目標のアルメリア。
どうも、このチーム、監督を固定して戦うことができない。
オーナーの意向なんだろうが、このメンバーだし、監督が継続してくれれば、もっと安定感もでるはず。
そうなると、EL圏を狙えるだけの戦力なんだが・・・。
カーサとは言え、このマドリー戦はそうとう苦労するだろうが、果たして、どこまで我慢することができるか。
マドリーは、カカが復帰してきて、ここからが勝負をモウリーニョも踏んでる。
カカをこのシステムのどこに組み込むのか楽しみな面ではあるが、モウリーニョのことだし、そう多くをいじってこないだろう。
となると、C・ロナウドをトップで起用して、2列目のどこかにカカを入れるってのが妥当な線か。
機能することになれば、バルサにプレッシャーを掛けれる。

アルメリアが、おそらく、今シーズン最高のパフォーマンスを発揮。
マドリーを相手に臆することなく、真っ向から勝負に出た。
ここまでアルメリアが勇気をもって戦えたのはどうしてだろう。
これが、いつもやれてるのであれば、順位がここなわけないし、何かが、変わってきたのかも。
特によかったのが、ピアッティとクルサ。
この両サイドアタッカーが自信をもってプレーすることができた。
どちらもテクニックには定評があるし、スピードで勝負することもできる。
それを、この試合ではいかんなく発揮してた。
アルメリアがプリメイラに昇格してきて、このふたりの活躍があって上位に進出したこともあった。
それが、どうも最近、静かな感じだったが、マドリーを相手に、何かを思い出したか。
ピアッティは、右からの仕掛けもいいんだが、左にポジションを変えて、縦への突破だったり、中への切れ込みなんかで、マドリーのDF陣を翻弄。
ウジョアの貴重なゴールも、ピアッティの仕掛けがあったから。
あのドリブルでの仕掛けで、エリア内まで進入できたことで、マドリーのDF陣は焦りが出たし、この男を止めたプレーはPKを取られても仕方なかった。
ただ、このこぼれが、うまくウジョアに繋がって、それをしっかりゴールへ。
決めたウジョアも立派だったが、やっぱりこの得点は、ピアッティのあのドリブルがあったからこそ生まれたもの。
クルサは、自分での仕掛けに加えて、魂のこもった激しいプレーもよかった。
この男が、気持ちを全面に押し出してプレーしたことで、チームに喝を入れることができてたし、マドリーのサイド攻撃も抑えることができた。
マドリーの攻撃に怖がったら、ここまでやることはできなかったし、勇気をもったプレーで、マドリーに主導権を握らせなかった。
要所ではC・ロナウドに単独の突破を許すシーンもあったが、ひとりでの仕掛けに対しては、なんとか我慢することができた。
それと、D・アウベスのビッグセーブで、失点を1で抑えた。
決定的なシュートは何本がか打たれたが、それを脅威的な反応で、セーブしてみせた。
攻守がしっかり噛み合えば、マドリーともエンパテに持ち込めるチームだし、このパフォーマンスが続けば、後半戦は台風の目になるかもしれん。
マドリーは、バルサを追いかけるにあたり、このエンパテはちょっと厳しいものになりそう。
それでいて、カカが久しぶりの先発の試合で、これだったから、余計に重いものが感じられる。
この試合、とても攻撃が機能したとは言いがたかった。
トップのC・ロナウド、2列目のカカ、エジル、ディ・マリアと、連携してアルメリアを崩すシーンはほとんど見られず。
単独の突破からチャンスは作ることができてたが、これで、アルメリアも守れるだろう。
これを見ると、カカがこのチームに入ることで、攻撃が活性化したとは言えないし、これを続けていくかどうか・・・。
皮肉にも、エンパテに追いついたのは、交替選手が絡んでのもので、点は奪えてないが、チャンスメイクの面では、ベンゼマがトップにいた方が安定するのかも。
誰もが、しっくりきてる感じだったし、カカはまだスーパーサブ的に使うのがいいのかもしれん。
守備では、人数はいるんだが、守りきれてないシーンが目立った。
モウリーニョのチームだし、もっと安定した守備をしないとダメなんだろうが、ただいるだけの選手が目立つ。
そうでないと、あのピアッティの仕掛けもエリア内まで進入させることはなかったはず。
中盤からの守備ってのも考え直さないとダメだろうし、このエンパテで、もう一度チームを見直すことになるだろう。
バルサが今節どうなったかはまだわからないが、勝ち点差が広がることは確かなはず。 


スコア
1-1
<得点者> 
アルメリア   ウジョア
R・マドリー  グラネロ            

~愛丸's MVP~
D・アウベス(攻撃で目立った両サイドアタッカーもよかったが、ここはC・ロナウドの決定的シュートを見事にストップしたこのGKが、この勝ち点1に大きく貢献したはず)

バレンシア-デポルティボ

2011-01-17 20:51:16 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(月)       

愛丸’s チェック
ここにきて勝負強さを出してきてるバレンシア。
ATに勝ち越すケースもしばしば。
エスパを抜いて4位に浮上し、3位のビジャレアルとも勝ち点差が2Pまで縮まった。
この勢いで、一気に3位まで浮上したいところ。
2強とは大きく水を空けられてるから、当面の目標は、CLストレートインの3位ってことに。
デポルは、5バックが機能すると、強固な守備で相手を苦しませることはできるが、得点ってことに関しては期待が薄い。
負けないサッカーをやるとを念頭に置いて戦ってる感じだし、現状を考えると、これが正解なのかも。
自分たちにあったサッカーってことで、攻撃に力を入れるのは、戦力が整ってからか。
ただ、ケガ人が戻ってきても、リーガでヨーロッパのカップ戦を狙えるだけの陣容が組めるかと言えば疑問符が・・・。

バレンシアが、久しぶりに終始主導権を握って、最後まで戦うことができてた。
ここまで高いポセッシオンで相手をねじ伏せるって試合もそうあることではない。
前半は、相手は嫌がるワン・ツーなんかも多様し、崩すことまではしっかりやることができてた。
それぞれが、自分の持ち味を出せてたし、点さえ入れば、最高の攻撃だったかも。
ソルダードは何か物足りなさもあったが、トップ下のマタは中央でプレーするだけでなく、よくサイドにも開いて、連携も取れてたし、右のP・エルナンデスはいつになくフィニッシュに積極的だった。
左では久しぶりに先発したビセンテが、往年の切れを思い出したかのようなドリブルを披露。
さすがに、バリバリだった頃よりはパフォーマンスは落ちるが、それでも、この試合ぐらいアクセントが付けれれば十分。
デポルは、5バックがずるずる下がって守備をするだけだったし、この自分たちの時間に点が奪えてたら、もっと楽に試合を運ぶことができたはず。
それが、この時間に点が奪えなかったから、多少は焦っただろう。
後半の頭にデポルに決定機を与えて、ひやっとするシーンもなくはなかったが、ここは最近売り出し中のグアイタがゴールを死守。
すっかりバレンシアの正守護神に君臨しつつあり、GKに関しては、今後安泰かも。
守備でまたリズムを取り戻し、それに加え、ピボーテにティノ・コスタが入って、流れを引き戻した。
今、この男もバレンシアに欠かせない戦力に。
あの左足はそうとうな武器だし、この左足から出された浮き球のパスをマテューが豪快に叩き込んだ。
難しいシュートだったが、うまくアランスビアのニアサイドを抜いた。
このシュート、とてもラテラルのシュートととは思えなかった。
この試合のデポル相手だったら、もう1点で十分だった。
守備の安定感もあったし、1点を取るために前がかりになったデポルにうまく対応し、ATにカウンターからダメ押しのゴールもゲット。
この勝利で、また勢いに乗るだろうし、このまま突っ走ってもらいたい。
ただ、ソルダードに元気がなかったことと、バネガが決定的な仕事をやれなかったことは不満材料。
もっとやれる選手たちだし、ここが機能してくれば、まだチームは安定してくる。
ケガ人が続出してるDFラインがここまで踏ん張ってくれてるし、攻撃陣もこれに応えないないと。
気持ちは伝わってくるし、あとは結果か。
デポルは、自慢の5バックはそこそこ機能しいたと言ってもいいはず。
失点したのがあの時間だったし、もうちょっと早い時間で、攻撃も意識してたら、違った結果になったかもしれん。
後半の頭、J・ロドリゲスのシュートがグアイタに阻まれなかったら、そのままってこともあっただろうし、運もなかった。
前節のバルサ戦ほどやられたって印象はないかも。
それでも、やっぱり得点の匂いが少なすぎだし、点を取らないことには、勝ち点3は奪えない。
ラサドがボールを持つと可能性を感じてたし、もっとここを中心にチームを組んでいけば、流れは変わるかもしれん。
スーペルデポルと呼ばれた頃は、バレロンが王様として君臨し、あれだけの結果を残せたことを考えれば、次はラサドにその役割を担わしてもおもしろい。
守備ではある程度やれることがわかってるし、ほんと、ちょっとのきっかけで攻撃が活性化してくれれば、EL圏は狙えるチームになれる。
若い選手も多いし、もうちょっと長い目で見るべきなんだろうが、そんな悠長なことが言えるチームでもないんだが・・・。 


スコア
 2-0

<得点者> 
バレンシア  マテュー、P・エルナンデス            

~愛丸's MVP~
P・エルナンデス(ここ数試合の中で、一番積極的だった。右での仕掛けも、ミゲウとのコンビもどちらもよかったし、中へ入ってフィニッシュに絡む動きもなかなかよかった)

レバンテ-バレンシア

2011-01-13 15:39:04 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/13(木)       

愛丸’s チェック
前節、エースのカイセドを欠きながら、カンプノウで検討したレバンテ。
このデルビーでもあのパフォーマンスを見せることができるかどうか。
カーサだし、なんとかこのデルビーで勢いをつけて、降格圏近くからいち早く浮上したいだろう。
もし、負けるようなことになれば、降格圏に落ちてしまうわけで、ここはなんとかしてでも、勝ち点を奪いたい。
バレンシアは、CL圏を争うエスパニョールに前節はATでの勝利。
これで勢いに乗るはずだったが、ミッドウイークのコパ・デル・レイで2点のリードを守りきれず敗退。
このショックはかなりチームに影響を与えてそう。
DF陣の安定感のなさからの逆転負けで、今までのバレンシアからは想像もできないこと。
ケガ人がいるのはたしかだが、ここが弱点になるようなチームではないんだが・・・。

レバンテは、この試合でも、いいところは多くみられた。
カイセドのフィジカルにテクニックは、バレンシア相手にも通用したし、サイドからの攻撃も、機能してた。
攻撃陣にはまとまりもあったし、チャンスは作れたんだが、それが決定機に繋がらず。
最後の最後でミスが出たり、しっかり守られたりと、詰めの甘さが目立った。
これが、この順位に低迷してる証拠だろう。
最後の仕事を誰かがきちっとしてくれれば点も入るだろうし、勝ち点を伸ばせないこともない。
カイセド頼みって攻撃でもないし、うまくここを使った攻撃はできてる。
だから、その後のプレーを正確にこなすことができれば、点は取れるはず。
この試合でのバレンシアだったら、2点は奪えたかも。
安定しないCB陣を相手には勝つことができてたから、下がってきたマドゥーロをかわせればよかったんだが・・・。
マドゥーロには中盤での守備でも手を焼いてたし、屈強なタイプを敵に回したとき、もっと連動性が生まれればよかった。
サイドでもX・ナダルがJ・アルバ相手に勝利してたし、もっとこっちサイドでの攻撃が増えてもよかった。
自分たちの時間でのプレーも多かったし、取れるシーンで取れなかったことが後々響いてしまった。
マタがPKを失敗し、M・レイナも当たってた印象だったから、失点はしないかと思われたが、一瞬の隙をつかれて失点。
オフサイドを取り損ねてマタにい突破され、いくら全体が手を上げたところで、判定が覆ることはない。
あのシーン、もっとDFラインが集中してれば、オフサイドは取れたし、失点をすることもなかった。
この試合でもレバンテは、あそこでこうしてればって後悔するシーンが多すぎた。
それと、ペース配分。
最後は足が止まってしまったし、この辺も改善の余地がある。
バレンシアは、またしても苦しい試合をものにすることができた。
マタがPKを外してしまったときは、どれだけビジャが恋しくなったことか・・・。
PK職人と呼ばれたあのエースがいたら、あの段階で試合を決めることができてた。
いない選手のことをとやかくいってもしょうがないし、今いる戦力で戦っていかないといけない。
ソルダードが早期復帰を果たし、この試合は4-4-2で挑んだが、これが機能せず。
ソルダードがケガする前までだったら、これがベストのようにも思えたが、ちょっとコンビを組まなくなたら、途端に機能不全に。
クリスマス休暇ボケが抜けてないのか。
ふたりが被るシーンが多かったし、せっかく、P・エルナンデスが右を突破してクロスを上げてもこれに反応できてない。
ふたりがふたりのことを考えすぎ。
バレンシアが機能しだしたのは、アドゥリスの1トップに変更してから。
サイドを有効的に使えるようになったし、J・アルバのオーバーラップも効いてきた。
やっぱりサイドを攻略しないことには、攻撃は始まらない。
ドブレ・ピボーテからの展開がきたできないコンビだったし、そうなると余計にサイドアタックが重要になる。
4-4-2ではこれができてなかったから押し込まれることになり、これはエメリの采配が的中した。
相手に合わせた戦い方をしてくだろうから、戦前の対策が間違ってしまったら、相手がどこであれ、これだけ苦しい試合を強いられることに。
まだ4位に踏みとどまってるし、ビジャレアルが今節はマドリーに負けてるから、まだ3位も狙えるはず。
コパ・デル・レイも敗退したし、CLが再開するまでに、もっと上との勝ち点差を縮めたい。
試合ごとに反省点は出てきてるし、それをうまく改善しながら練習ができれば、来シーズンもCLには出場できるはず。
 

スコア
 0-1

<得点者> 
バレンシア   マタ         

~愛丸's MVP~
マドゥーロ(最近は、このポジションで起用されることが多くなった。ただ、フィジカルだけで守るだけでなく、前線に顔を出す動きも見られるようになったし、このままここに定着も)