愛丸のサッカー観戦記

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クロアチア-トルコ(EURO´08 QF)

2008-06-22 09:42:46 | 各国代表戦
観戦日 6/21(土)       
 
愛丸’s チェック        
まさかのB組1位のクロアチアと劇的な勝利を連発してここまで勝ち上がってきたA組2位のトルコ。
どちらも勢いはある。
あとは運と選手の経験、監督の経験にかかってきそう。
クロアチアはオリッチががんばって、中盤のファンタジスタたちがどこまで仕事ができるか。
あの中盤のクオリティの高さはこおEUROの出場してるチームの中でも1位。2位を争うもの。
自分たちがペースを握れれば、しっかり勝つことができそう。
トルコはここまできたからには、またまた運に頼るのもいいかも。
ミラクルターキーがここでもミラクルを起こすことができるか。

試合は劇的なものだったが、それはもう延長も終わりかけのときだけ。
このアディショナルタイムの攻防だけが見応えのあるものだった。
それまでの120分はどっちもどっち。
多少クロアチアに可能性を感じてたが、それでもEUROのQFを戦うレベルではなかった。
クロアチアはもうクラニチャルではなく、完全にモドリッチのチームに。
この大会前に移籍を決めたこともプラスに働いたか。
機を見ての攻め上がりは見事。
そこからのパスの精度も高く、しっかり決めれくれるFWがいたら、もっと楽に点は取れたはず。
そうなるとエドゥアルドの離脱はひじょうに大きかった。
ここまで気持ちで前線にアクセントをつけてたオリッチも決定力という部分では不満だったし、ラキティッチ、クラスニッチもそkまで信用がおけない。
そんな中でもGLを3連勝したんだから、何かあるんだろう。
守備が崩壊するシーンも見られなかったし、安定感ってことを考えると、クロアチアはとてもいいチーム。
この試合でもバタつくシーンは皆無だった。
もう延長も終わるかという時間帯に、この大会のキーマンモドリッチが諦めず奪ったボールを完璧なクロス。
ルシュトゥがこのボールを追いかけに出てたため、ゴールはがら空き。
そこに大病から見事に復活し、代表に返り咲いたクラスニッチが魂のヘッドで先制。
この段階で誰がどう見てもクロアチアの勝利を確信したに違いない。
それが・・・。
選手交代で時間をつぶそうとしてたが、これがロゼッティさんに認められず。始まったセットプレーからなんと痛恨の失点。
こんなことがあり得るのか。
まさに奇跡。
クロアチアにはなんの落ち度もなかった。
これで試合はPK戦に。
一度手放した運はそう簡単に引き戻せることはできないし、気持ち的にも沈んだまま。
最初のキッカーモドリッチがPKを外した段階でこの試合はジ・エンド。
いくらいい試合をしても、なんだか神がかったものには勝てない。
短期決戦の恐ろしさがまざまざと出た。
トルコはやぱりニハトのパートナーが固定されず、ここまで一番いいであろうと思われてたセミフもなぜかスタメンでは起用されない。
これが結果的によかったんだが、90分で決着をつけたいなら、最初から全開モードでいけばいいのに・・・。
ニハトはパートナーがいてくれれば、ちゃんと仕事をするはず。
次こそは攻撃的に振舞ってもらいたい。
それにしても今のトルコには何か憑いてる。
そうでもないと、こんなサッカーを3連発でやってのけることはできない。
テクニックでもない、戦術でもない、ただ諦めない気持ちがこういう結果を生んでるのか。
トルコに勝つためには先制すると駄目かも。
あの同点ゴールはまさに奇跡。
ロングボールを気持ちで受け、ディフェンスとディフェンスの間のあの狭いスペースを抜けていったシュートも奇跡。
ただただびっくりするしかなかった。
果たしてこのミラクルターキーの快進撃がどこまで続くか。
ドイツ相手にも、この奇跡が起こるようだと、優勝ってこともあり得る。

スコア 1-1(PK2-3)

<得点者> 
クロアチア   クラスニッチ
トルコ     セミフ
~愛丸's MVP~
モドリッチ(PKは外してしまったが、この試合で一番輝いてたのはこの男。更なる成長に期待する)