愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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スイス-ドイツ(国際親善)

2008-03-27 20:49:06 | 各国代表戦
観戦日 3/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
スイスはここ最近の親善試合でなかなか結果を出せてない。
予選も免除だったし、真剣勝負から遠ざかってるのが気になる。
開催国としての最低の条件はクリアしないといけないわけで、しっかりテストを積んでGLを突破できるチームに仕上げたい。
スイスの課題は得点力。
フレイしか頼みの綱がいない前線に新たな力を加えたいが、さてさて本番までにでてくるかどうか。
ドイツは2月のオーストリア戦で0-3の大勝にも関わらず、オーストリアに押されてる時間が多かったことを批判されてた。
しっかり点も取れ、押されてもゼロに押さえるDFができたわけでテストマッチとしたら最高だったような気がするが・・・。
ドイツはいかなるときも逆境に立たされないと。

試合はオーストリア-ドイツの試合を見てるかのようだった。
スイスはそれなりにチャンスを作った。
それに耐えたドイツがいい時間に先制し、前がかりになったスイスの隙をついて得点を重ねるパターン。
ただただドイツの強さだけが目立った。
スイスは自分たちの時間を作りながらも、最後がしっくりこず、点が取れなかったのが痛かった。
両サイドをうまく突破できても、そこからのラストパスの精度が低くチャンスを棒に降るし、セットプレーからもあと一歩及ばない。
フレイ頼みの前線は相変らずだが、今回は19歳のデルディヨクがフレイのパートナーに指名された。
国内リーグでめきめきと頭角を現してるみたいなんだが、まだまだこのレベルの選手ではない。
これといった仕事はできなかった。
後半代わって入ったエヌクフォも同じようなもん。
スイスはEURO本大会も得点力不足に悩まされそう。
中盤はそれなりのタレントが揃っており、質、運動量もまずまず。
ただ、先にも述べたがラストパスの精度が誰をとって見ても低い。
ここに頼れないとなると、もっと果敢にミドルを打っていってもよさそうな気が・・・。
そういうシーンも見られなかった。
共催国のオーストリアは3失点だったが、スイスは4失点。
これだけ見ると、スイスの方が守備に不安があるように思うが、これは戦い方の違いもあるし、一概にそうとも言えない。
高いDFラインを保ってるスイスはもっと裏のスペースをケアすべき。
運動量が落ちた後半は特にこの部分のケアが疎かになってた。
GKのレベルもそんなに高くないから、ここの修正は急いでやらないと、自国で恥を晒すことになるかも。
ドイツはこの試合も申し分のないでき。
ベストのメンバー構成ではなかったんだろうが、使われる選手がしっかり自分たちの仕事をこなした。
けっこう攻め込まれるシーンもあったが、これまた無失点だったわけで合格点だろう。
レーマンのためにももっと際どいシュートが飛んでくればよかったんだろうが、いいセーブを披露したのは1回であとはイージーだった。
試合感が鈍ることだけが問題だが、基本的なことだがどうしてレーマンなんだ?
もっといいGKがいるはずなのに・・・。
この試合での収穫は間違いなくゴメス。
クローゼのパートナーはほぼこの男で確定。
サイドに開いてのチャンスメイクもしっかりできるし、フィニッシュの精度も高い。
裏に抜け出すタイミングもよく、今のところけちのつけようがない。
この試合の先制点もゴメスがチャンスメイクをしてからの絶妙のクロス。
これをクローゼはただ足に当てればよかっただけ。
ここ最近のドイツの2トップでは一番破壊力のある2トップになりそう。
中盤の構成もだいぶ固まってきてるようで、あとは数多くこのチームで練習し、試合を重ねれば噂通りの結果を生み出せるのでは?
怖いのは楽勝なグループに入ってること。
ゲルマンなんちゃらを発揮すると強いドイツだが、油断なんかした日にはとんでもないことが起こるかも・・・。
とにかく、この段階でしっかりチームとしても機能しており、使う選手がちゃんと結果を出す国はそうはいない。
今EUROを開催したら間違いなくドイツが優勝。

スコア 0-4

<得点者> 
ドイツ   クローゼ、ゴメス×2、ポドルスキ
~愛丸's MVP~
ゴメス(クローゼのパートナーはこの男で決まり。FWに必要なことを高いレベルでこなせる。EUROでかなり名を売ることになりそう)

フランス-イングランド(国際親善)

2008-03-27 18:53:41 | 各国代表戦
観戦日 3/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
フランスはA代表がイングランドtと対戦。
このA代表はほぼ間違いなくEUROに連れて行くであろう選手たちで構成されてる。
主力がけがで辞退してるが、それでも選手は多くいる。
トレゼゲを急遽召集され、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみ。
イングランドはカペッロ体制になっての2試合目。
いわゆる強豪と呼ばれる国との対戦はこえが初めて。
EUROに向けての準備ではなく、2010W杯の予選に向けてのチーム作りの最中。
フランスほど急いでチームを作る必要はない。
とにかくカペッロイズムをチームに浸透させることが優先。

どちらも本番までまだ時間があり、各国のリーグ戦が佳境に差し掛かってるこの時期にそこまで激しくプレーしなかった。
所詮親善試合。
それでもアピールしないといけない選手も多く、個人個人はしっかり動いてた。
フランスはアンリ、ベンゼマがけがで辞退しており、この日はトレゼゲ、アネルカの2トップ。
結論から言えば、アネルカは間違いなくフランスのFW陣の中心としてやっていける。
セカンドトップとしての振る舞いがひじょうによかった。
これだと誰がパートナーでもしっかりやっていける。
できればベンゼマみたいに同じようにしっかり動いてボールを引き出せるタイプと組むとおもしろいサッカーが展開できそう。
中盤を厚くしたいときはアネルカ1トップでもいいし、EUROはアネルカを中心にメンバーを組んだ方がいい。
ひさびさ召集されたトレゼゲはなかなかいいボールが入ってこず、全く仕事ができなかった。
自分で動いてってタイプじゃないだけに、こういう展開になるとつらい。
この試合は参考外。
中盤ではそこまでピリッとしたものは感じられなかった。
リベリはハーグリーブスの執拗なマークに苦しめられ、思ったようなプレーができず。
マルダもそkまで輝かず。
マケレレ、トゥラランは守備の面ではいつものパフォーマンスでチームに貢献。
フランスはここでの守備で流れをつかめば、あの強固なDFがさらに増す。
ベテラン勢に頼ってるDF陣だが、衰えを感じるどころかさらに強くなってる印象が。
これを崩すのは至難の技。
けが人が出なければEURO本番でもこの強固なDFで対戦相手を苦しめること間違いなし。
イングランドは前半ルーニーをトップに置く4-2-3-1システム。
これはもう今後やめた方がいい。
うまく選手を入れ替えればなんとかなるかもしれんが、まず、ルーニーをここに置くなら、右サイドにはアグボンラホールみたいなFWとして振舞えるようなタイプの選手を置かないと。
ベントリーでも悪くないが、ベッカムってのはいただけない。
クラウチがトップにいるならベッカムもありだろうが、ルーニーを押しのけてクラウチってのがあり得ない。
J・コールは左でも右でもそん色なくこなすはず。
それと中央にいたジェラードは問題ない。
ハーグリーブス、G・バリーのボランチふたりもカペッロが好きそうな選手でこれから重宝されそう。
こうなるとランパードをどうするかが問題。
このカペッロがやろうとしてるサッカーにはランパードは必要ないかも。
4-3-3で中盤を3人にするとジェラードとランパード、ハーグリーブスって構成も考えられるが、このふたりが共存しないだけに・・・。
前半はこのかたちで戦い、後半はクラウチ、オーウェンの2トップにし、4-4-2にシステム変更。
これでだいぶスムースに試合を運べ、やっぱりイングランドは基本軸をこれにした方がいい。
SBのオーバーラップ、サイドからの崩し、中に起点ができてる分やることがはっきりして選手たちもやりやすそうだった。
それでも点が取れなかったのは選手の質だろう。
A・コールはもうあの頃の輝きはないし、ベッカムもこのシステムでは長くプレーしなかった。
G・ジョンソンもぱっとしなかったし、ベントリー、ダウニングもクラブレベルのできではなかった。
カペッロはまだまだ頭を悩ませることになるだろう。
メンバーは揃ってると言われるイングランドだが、強さは全く感じない。

スコア 1-0

<得点者> 
フランス   リベリ
~愛丸's MVP~
アネルカ(気持ち、からだの充実が代表戦でも伝わってきた。ドメネクはこの男を中心にチームを作った方がいい)

トットナム-ポーツマス

2008-03-27 16:41:46 | プレミアリーグ
観戦日 3/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
チェルシーとの壮絶な打ち合いに負けなかったスパーズ。
このチームの得点力はプレミアでも1、2を争うもの。
ただ、この攻撃力を持ってしてもこの順位ってことはそうとう守備に不安を抱えてる証拠。
ただ、J・ラモスの減量大作戦が功を奏したのか、だいぶましにはなってきた。
今一番プレミアでおもしろい試合を展開してるのがスパーズ。
この試合も期待しよう。
ポーツマスは移籍条件の問題で、この試合デフォーが出場できず。
6試合で6ゴールと今のポーツマスを支えてる選手がいないと、果たしてどうなるのか。
懐かしのロンドンでカヌーが奮起することに期待。

試合はポーツマスのだらっとした試合展開にスパーズもお付き合い。
なかなかチャンスを作れずにいた。
たまに右のレノンがスピードを活かして突破するもそこからひとつもいいボールが中に配給されず。
さすがのJ・ラモスももう見切りをつける頃だろう。
戦力外って噂はうそじゃないようだ。
ただスピードだけで突破しても、そこで仕事ができないウインガーはチームに必要ない。
縦に突破したらクロスを上げてもらいたいし、中に切れ込んできたらシュートまではいってもらいたい。
サイド攻撃を重んじる監督なだけに、来シーズンはもっと使える選手をここに配置してくるだろう。
噂通り、D・カペルを連れてくることができたら、左にD・カペル、右にマルブランクでいい。
レノンに台無しにされてた攻撃陣だったが、選手交代を機に流れが変わった。
レノンを下げ、オハーラが左、マルブランクが右。
2トップがD・ベントとR・キーンでベルバトフがちょっと下がり目にポジショニング。
喉から手が出るほど欲しかった先制点は右に回ったマルブランクの仕掛けから。
J・ラモスはしてやったりだろう。
このポーツマス戦でレノンの去就は決まったかも。
悪い選手じゃないのは十分わかってるから、もっとキックの精度を高めて、J・ラモスを見返してもらいたい。
先制点後、すぐ追加点を上げたスパーズに、これまで以上の強さを感じた。
シーズンの初めから、このサッカーができてたら、ビッグ4の一角を崩せたかもしれん。
リーグカップ優勝でUEFA杯の出場権は得てるし、気持ちに余裕があるからこのような魅力的なサッカーができてるのかもしれんが、これを忘れず、来シーズン戦ってもらいたい。
いつまでのロンドンで3番目のチームじゃつまらない。
赤か青の上に白が行く日を心待ちにしてる。
ポーツマスは終始ダラダラモード。
裏をつくような早い展開がひとつもなかった。
ジェームスからのロングボールでなんとかってパターンはあったが、一旦フィールドプレーヤーがボールを持つと各駅停車。
ゆっくりゆっくり相手の出方を伺いながらダラダラ。
これだと崩すもへったくれもありゃしない。
全てが後手後手に回り、挙句の果てには選手交代のタイミングまで逸し、もうめちゃくちゃ。
レドナップがバロシュの投入を迷った時点で終わってた。
アウエーで、まだ0-0の状態だから動きづらいのもわからんでもないが、もっと積極的にいってほしかった。
あのチーム状態を見てると、手を加えたくなるはずだが・・・。
両SBのオーバーラップもないし、クラニチャルが前を向いて一撃必殺のスルーを出す場面もない。
カヌーをうまく使って攻撃しようという姿勢も見られないし、はなっから攻撃を放棄していたように思えた。
まだUEFA圏を狙える位置にいるし、FA杯ではプレミア勢唯一の生き残り。
こんな試合内容だと、FA杯もセミ・ファイナルで姿を消すことになるかも。
逆にもうプレミアは捨てて、FA杯一本に絞ってるから、こんなダラダラした内容だったかもしれん。
あれとこれとでそんな簡単に切り替えができるとも思えず、今後がひじょうに心配。
シーズン終了時に港町が活気で溢れることを願う。

スコア 2-0

<得点者> 
トットナム   D・ベント、オハーラ
~愛丸's MVP~
D・ベント(途中出場でしっかり仕事をした。1得点1アシスト。スパーズではだいぶ燻ってるが、ここにきてようやく目が覚めてきた)

エバートン-ウエストハム

2008-03-27 15:00:27 | プレミアリーグ
観戦日 3/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
前節フルアムに痛い敗戦を喫したエバートン。
まだCL出場の可能性があるだけにここはもう負けられない一戦。
ホームだし、最近調子を落としてるハマーズが相手だから、負けられないと言うか勝たないといけない。
次節はマージーサイドダービーで直接リバプールを叩けるチャンス。
そのためにもここで勢いを取り戻したいところ。
ハマーズはあの3試合連続の4失点という悪夢のような出来からはだいぶ立ち直った模様。
それでもそこまでチーム状態は芳しくない。
こういう事態をA・カービッシュリーがどう引き締めていくか、そこが焦点。
来シーズンにうまく繋げるためにも、残りの数試合はひじょうに大事。

試合はエバートンがハマーズの穴をついて簡単に先制することに成功。
この試合、ハマーズはアントンのパートナーが若いトムキンス。
アップソンの足元にはとうてい及ばない経験不足の若手がエバートンの強力2トップを押さえ込めるわけがない。
ここをヤクブが見事について豪快に決めてみせた。
この後も、ここをしっかりついて何度もチャンスを作ったが、ここはグリーンとアントンがなんとか踏ん張った。
このチームメイトの頑張りを見て、若いトムキンスはしっかり成長してもらいたい。
エバートンはこうやってチャンスを費やしていくうちにだんだん流れが悪くなってきた。
ケイヒルが前半早々けがでいなくなったこともでかいと思うが、いつでも取れるって軽い考えがチーム全体に流れ、嫌な展開に。
この大事な時期にこれだと、ビッグ4に食い込むことは不可能。
もう死に物狂いで戦わないと、簡単にCLには出場できない。
前節のフルアム戦での敗戦も、ひょっとしたらこんな感じの展開でやられたのかも。
決めるとき決めれない怖さをエバートンはまざまざと見せつけられたか。
不満だったのがアルテタ。
もっともっとやれる選手なのに、どこか上の空というか集中しきれてないように感じた。
体調に問題があるのかもしれんが、ケイヒルがいなくなったんだから、ここからもっとチャンスを作るべきだった。
中途半端なプレーが目立ち、こうだと取れるものも取れないのは当たり前。
ヤクブひとりに頼ってるようだと、次節のマージーサイドダービーはあっさりやられてもおかしくない。
エバートンはミスミス自らの手でCL出場の権利を手放してる。
ハマーズは前半はどうなることかと思うようなできだったが、後半なんとか立て直すことに成功した。
トップはやっぱりC・コールよりアシュトンの方がいい。
このふたり高さだけならC・コールに分があるが、強さって部分では完全にアシュトンの方が上。
決定力にも雲泥の差があり、相手に与える脅威ってものを考えると、誰がどう見てもアシュトンを使った方がチームのため。
カービッシュリーはどうして今までC・コールにこだわっていたのか。
この試合での同点弾はそのアシュトンがヘッドで決めたものだが、あの強さと決定力の高さで奪ったもの。
高いだけのC・コールならあれはDFじ弾き飛ばされてた。
このアシュトンに強力なパートナーが現れた。
前節、救世主になった18歳のシアーズ。
この男、何か持ってることは間違いない。
この試合も同点になってから投入されたんだが、この男が入ってからはエバートンにチャンスひとつ作らせず、逆に何度もハマーズにチャンスが訪れた。
アシュトンとのコンビもまずまずだし、自分で仕掛けようって姿勢もいい。
アシュトンのヘッドでの落としに抜け出し、ハワードの動きを完全に見てからの流し込むような落ち着いたシュートがポストだったのはとても残念だった。
これを決めてれば本物の救世主になれてたのに・・・。
決まらなかったのは惜しかったが、それまでの動きは完璧だった。
またまたハマーズのアカデミーは逸材を世に送り出した。
今後がひじょうに楽しみな若手。

スコア 1-1

<得点者> 
エバートン   ヤクブ
ウエストハム  アシュトン
~愛丸's MVP~
グリーン(若いCBのミスをからだを張ってカバーし、最小失点に抑えた。この男の活躍が生んだアウエーでのドロー劇)

レバンテ-ビジャレアル

2008-03-27 13:03:40 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
最下位と3位のデルビー・バレンシア。
レバンテはここにきていいサッカーを展開してるが、もう降格はほぼ決定。
どこにモチベーションを持っていくか。
地元のライバルを叩くことだけにかけてきそう。
若手はなにかしらのアピールをして、来シーズンの移籍の足ががりにしたいところ。
ビジャレアルはバルサとの勝ち点差が2まで縮まり、こういうところで足踏みはできない。
できれば省エネサッカーで今後に備えたい。
次節がアトレチコ、その次がセビージャ。
ここをうまく乗り切ってリーガ制覇に向けてしっかり戦いたい。

試合はなんとカーサのレバンテがビジャレアルを上回るできで試合を優位に進めた。
ここまでレバンテがやるとは思わなかった。
これもデルビーが持ってる魔力なのか。
特によかったのが右サイド。
前のフアンマとラテラルのM・ガスパールがびっくりするぐらいの出来。
ここがしっかり機能していたもんだから、カプテビラがオーバーラップする機会がひじょうに少なかった。
マティが中寄りでプレーしてたにも関わらず、カプテビラが消えてたってことは、それだけレバンテの右サイドが良かったってこと。
そんなに速さは感じなかったが、なぜか効果的に突破してくる。
M・ガスパールはおもしろいラテラル。
重戦車っぽい縦への抜け出しで、そこからのクロスもまずまず。
来シーズンは違うチームでプレーしてるかも。
それと左の中盤でいいテクニックを披露してたのが、P・ロペス。
フィニッシュにもよく絡んでたし、決定機を作り出すパスも配給できる。
ベテラン、外国人に頼らず、このメンバーで最初から戦ってたら、ここまで酷い成績にはならなかったはず。
でも、これだけいいサッカーを展開しても自力で劣ってる部分を補うことはできなかった。
しっかり耐えるディフェンスができてように思うが、一瞬の隙を2度つかれ、それがどちらも得点になり、敗戦。
やっぱり選手個々の力も重要。
来シーズン、セグンダでの戦いになるが、1年で戻ってくるようにがんばってもらいたい。
ビジャレアルはほんとに危なかった。
楽勝ムードで試合に入っていってたように思うが、それが悪い方に出た。
サイドを使えず、中々での展開に。
ここまで中ばっかりだと、相手も守りやすいはず。
それでもマティは最後まで中央にこだわり、うまくドリブルしてからワンフェイントを入れたいいミドルで得点。
完全に個人の力。
チームとして、しっかり崩しての得点ではなかった。
それでも点が取れるんだから、つきがあると言うか、運があると言うか。
この後、ロングスローかと思われたリスタートの裏をついて上げられたクロスから失点し、またまた危ない状況に陥ったが、次は見事な選手交代でこのピンチを切り抜けた。
ピレス、カニ、G・フランコをそれぞれ投入し、この3人の絡みで突き放すゴールを奪った。
高いモチベーションでピッチに投入してきたのがよくわかった。
先発してた面々がどことなくだらしなかったから、この選手交代はズバリだった。
それにしてもいい選手がまだベンチにいたもんだ。
この選手層をもってすれば、ほんとにリーガ制覇も狙えるかも。
ただ、上位2チームとの直接対決が残ってないだけに他力なのは間違いない。
そのためにはもう落とせない。
マドリー、バルサとチーム状態は明らかにビジャレアルよりも下だし、とにかく自分たちのサッカーを貫くしかない。
レバンテが逆転勝ちって試合も見たかったが、リーガの今後を考えると、これでよかった。
今週末からの2試合を2つ取れれば、マドリー、バルサにはそうとうプレッシャーが懸かるはず。

スコア 1-2

<得点者> 
レバンテ    M・アンヘル
ビジャレアル  M・フェルナンデス、G・フランコ
~愛丸's MVP~
M・フェルナンデス(ようやくこの男の持ってる才能が開花しだした。もっともっとやれてもおかしくない選手)

フィオレンティーナ-ラツィオ

2008-03-27 11:26:05 | セリエA
観戦日 3/27(木)       
 
愛丸’s チェック        
下との差をなかなか詰めさせず、4位に踏ん張ってるヴィオラ。
UEFA杯との兼ね合いで、疲労がないわけではないだろう。
ムトゥはカンピナートに集中したらどうかという記者の質問に切れたとか切れないとか。
狙えるものは全て狙う、それがプロフェッショナル。
このムトゥの熱い気持ちがチーム全体に伝われば、ホームの試合で負けるわけがない。
ラツィオはやっと調子が上向きに。
前節のローマデルビーでの劇的な勝利で更にチーム状態はよくなったはず。
ビアンキを加えたトリデンテもだいぶ機能してきて、ここも勝ち点を積み重ねたいところ。

試合はどちらもなんだか慎重な立ち上がり。
というか、35分ぐらいまではなかなかチャンスを作れなかった。
ヴィオラはホームだし、攻撃的に行こうという姿勢は受け取れたが、サイドで起点が作れず、中にいいボールが供給されない。
こうなるとひさびさ先発してたヴィエリが活きてこない。
あの強さをどこまで発揮できるか楽しみだったが、まるで発揮するシーンはなかった。
で、前半の35分、ムタレッリが2枚目のジャッロで退場。
これで、ヴィオラがより攻撃的に振舞うことに。
それでもより守備的になったラツィオにかなり手を焼き、ヴィエラからパッツィーニに代えても、なかなか崩せなかった。
このラツィオを見てると、さすがセリエのチームと思わせる守備だった。
それでも数的不利な状況が変わるわけもなく、前線には必ず2枚置いてたから、どこかでほころびがでるはず。
それを90分間隠し通すことはできなかった。
2度、3度はヴィオラの分厚い攻撃を必死に跳ね返したが、リベラーニがボールを拾い、フリーのパッツィーニへ。
これをきちっとトラップしてからのニアサイドを抜くレテ。
こういうやわらかさは明らかにヴィエリよりも上。
この選手交代は吉と出た。
1点を取ったヴィオラはしっかり守りながら、ボールをよく動かし、ピンチを作らなかった。
余裕が出てきたヴィオラは楽しそうにプレーしてた。
ムトゥ、サンターナの個人技が一段と輝いた。
もっと苦しいときにこういうプレーでチームの流れを変えてもらいたいものだが、勝ったからいいとしよう。
リベラーニが古巣相手にいつも以上に輝いてたような。
ラツィオの中盤がひとりすくない状況だったからある程度フリーになったんだろうが、ラツィオはここをどうにかしたかった。
ここにこの敗戦の要因が。
これでヴィオラはラツィオに4試合連続で1-0での勝利。
ミランが不甲斐無いだけに、今後はサンプあたりに注意しながらの戦いになりそう。
ほんとこういうチームにCLで暴れまわってもらいたい。
ラツィオはとにかく守ってカウンターって作戦だったんだろうが、ムタレッリの退場でその傾向がより強くなった。
途中まではうまくいってたんだが・・・。
最後は力尽きたって感じ。
その前にパンデフが2度も決定機を決められず、流れが悪いのは間違いなかった。
ビアンキの落としを右足で狙ったもの、デ・シルベルトリのアーリークロスをダイレクトで打ったもの、どちらも決まっておかしくなかった。
最初のはアブラモフがビッグセーブ、2つ目はわずかに枠をそれた。
あれを決めてれば、間違いなくこの試合はラツィオがものにしてた。
パンデフの日ではなかった。
先にも述べたが、ラツィオはリベラーニを自由にやらせずぎた。
ここをなんとか食い止めれれば、多彩な攻撃を防げたはず。
点が欲しくてひとり少なくなっても2トップでいったんだろうが、ここはアウエーだし、4-4-1で中盤を厚くした方が得策だったような・・・。
これで降格だの、ヨーロッパ戦がどうだのという順位ではないので、そんなに痛い敗戦にはならないはず。
ラツィオは前節のローマデルビーの勝利で今シーズンが終了した模様。

スコア 1-0

<得点者> 
フィオレンティーナ   パッツィーニ
~愛丸's MVP~
リベラーニ(ラツィオで輝いてたときのような出来だった。古巣相手になにか期するものがあったのか。ここまで自由だとこれぐらいはやれて当たり前)

バーレーン-日本(W杯3次予選)

2008-03-27 01:47:08 | 日本代表
観戦日 3/26(水)       
 
愛丸’s チェック        
バーレーンでのアウエー戦。
最低でもドロー。
ここで躓くようだと、W杯本大会でどうのこうのって言える立場ではない。
岡田ジャパンになってやりたいサッカーが不透明になってるのが気になるが・・・。
強さってのがなくなってきてる。
オシムのサッカーをうまく受け継いでれば、もっとましなサッカーをしてくれたはず。
とにかくここでは格の違いを見せるぐらいじゃないと。

日本代表はいったいどういったサッカーがしたいの?
ここまでやってきたテストマッチで試してた4バックをなぜ止めた。
ここをしっかり戦うためのテストなんじゃないの?
今さらシステム変更って。
時代遅れの3バックにして何のメリットがあるのか。
この試合ではそれが全くいい方に出なかった。
サイド攻撃を重視しての3-5-2なんだろうが、このサイド攻撃からチャンスを作れなかった。
駒野、安田と深くまで進入してクロスを上げるシーンはなく、なぜか切り返して利き足じゃないほうでインスイングのクロスを上げるシーンが多かった。
これには何か意図があるのか。
巻がそんなに高さに自信があるわけではないのに、高いボールで勝負って。
これなら田代の方がよっぽどよかった。
泥臭くゴールを狙う姿勢は田代の方が上。
テストマッチではいい動きを披露してたから、ここで使ってもらいたかったが・・・。
ほんとに岡田監督が求めてるものがわからない。
ポゼッションを高めてのサッカーなのか、相手の出方を見て、相手に合わせるサッカーなのか。
はっきりしたビジョンがないチームが強いわけがない。
守備ではまたまた川口がやらかした。
当たってるときはすばらしい動きを披露する川口だが、毎回毎回いいわけではなく、どちらかというと凡ミスの多いGK。
こんなGKにまだ頼らないといけない日本はこれからどうなる?
失点シーンもこいつがしっかりキャッチするなり、パンチングするなりしてれば問題なかったのに。
迷ってるのがこんな素人にもはっきり伝わってきた。
失点してから追いつくこともできず、0-1の敗戦。
3バックに変更した岡田監督と、しょっぱいプレーの川口が最も悪いが、誰も目立ったプレーができなかったんだから全員が悪い。
まっ、これでちょっとは目が覚めただろう。
4チームの中で2位までに入ればいいんだから、この3次予選は敵をオマーンにだけ絞って戦えばいい。
1位だろうが、2位だろうが、最終予選にはいける。
とにかく気持ちを切り替えないと。
果たして、このまま岡田ジャパンでいいんだろうか。

スコア 1-0

<得点者> 
バーレーン   A・フバイル
~愛丸's MVP~
なし(ノーコメントで・・・)

セビージャ-A・マドリー

2008-03-26 22:34:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/26(水)       
 
愛丸’s チェック        
なんだかんだで5位まで順位を上げてきたセビージャ。
もうリーガ一本に絞れる状況だし、ここからCL圏を狙っての戦いになる。
そのためには4位のアトレチコをしっかりカーサで叩きたい。
この直接対決が今後のCL圏争いに大きく影響してきそう。
後半戦の勢いをもってすれば、このアトレチコ戦はそんなに難しいものではないだろう。
アトレチコは下のチームに負けるわけにはいかない。
それでもフエラでのセビージャ戦だし、エンパテでも十分。
穴だと言われてるCBコンビがどこまでがんばるかが鍵。

試合は思いのほかアトレチコがいいサッカーを展開した。
もっと引いてくるかと思ったが、前半の早いうちからかなり攻撃的に振舞った。
アグエロ、フォルランだけでなく、シモン、M・ロドリゲスもサイドだけでなく、中でもよく攻撃に絡んだ。
ここまで機能するまで、どれだけの時間を要したことか。
この4人がトップフォームでしっかり働ければ、これぐらいのパフォーマンスができて当たり前。
アグエロが時折見せる個人技には相変らず惚れ惚れした。
このアグエロをモスケラはそれなりに押さえることができてた。
セビージャで目立ってたのはこのCB。
もっといけるはずの攻撃陣はいつもの爆発力を発揮できなかった。
カヌーテはまだ自分の仕事をもくもくとこなそうとしてたが、L・ファビアーノが最初からイライラ気味。
この男、ここまであの激しい感情を内に秘め、それがいい方に出て、ここまでピチッチ争いのトップを走ってるが、激しさが爆発するといいプレーができない。
老獪なアトレチコCBがうまくこの男をイライラさせるのに成功。
これでセビージャの攻撃力が低下したのは間違いない。
それにJ・ナバスがけがして、D・アウベスもいつものできになく、右サイドからの脅威がなかったのもいけてなかった原因のひとつ。
左のD・カペルだけが頼りになると、アトレチコも守りやすくなる。
ポウルセンを下げて、マレスカを投入し、攻撃的に出たまではよかったんだが、このマレスカがアグエロに頭突きして一発ロハ。
10人になってこの段階でジ・エンド。
数的不利な中でも更に攻撃的に出たが、バランスを崩しての攻撃では怖さはない。
せっかく4位が狙える直対だったのに、自滅した感じでカーサでの痛い敗戦。
アトレチコはセビージャの弱点をうまく突いた。
面と向かっての打ち合いに持ち込むと不利なのはわかってるから、セビージャの中を崩壊させた。
イライラしがちな選手が多いセビージャをしっかり研究してた。
あとはそこをついてしっかり自分たちの攻撃をすればいい。
アグエロが切れきれで、ここまでやられるとセビージャはどうしようもない。
個人で突破してフィニッシュまでってシーンはなかったが、サイドに開いて起点になったり、オフ・ザ・ボールの動きでスペースを作ったり、前線からのプレッシャーをかけたりとチームを助ける動きひじょうによかった。
なんかアグエロがふたまわりぐらい大きく感じた。
2点目はしっかり自分で奪い、間違いなくこの日一番よかったのはこの男。
マラドーナにさんざん批判されたディフェンス陣もよくやった。
特にCBのふたり。
一昔前はリーガナンバー1のCBコンビといわれてたが、年齢からくるものかパッとしないことが多くなってきた。
それが、この大事な試合であの頃を彷彿させるようなできだった。
リーガ最強2トップをここまで押さえ込めるCBはそうはいない。
この試合で自信を取り戻したかも。
アッビアーティの凡ミスなんかで危ない場面はいくつかあったが、それもしっかり耐えることができた。
アトレチコにとって、この勝利はかなりでかい。
これでCL出場権をぐっと引き寄せた。

スコア 1-2

<得点者> 
セビージャ   D・カペル
A・マドリー  M・ロドリゲス、アグエロ
~愛丸's MVP~
アグエロ(チームのための動きの質がかなり向上してる。それにあのテクニックも健在で完全にアトレチコのエースに)

ローマ-エンポリ

2008-03-26 11:08:39 | セリエA
観戦日 3/26(水)       
 
愛丸’s チェック        
やっと過酷な試合日程から開放されたローマ。
あまりにも強豪と呼ばれるチームとの対戦が続きすぎた。
なんとかここをうまく乗り切れたとは思うが、前節のローマデルビーの敗戦は痛かった。
インテルとの差を縮めるチャンスだったのに・・・。
ここは降格争いをしてるチームとの対戦。
普通に考えれば簡単に勝てるはずだが、降格がかかってるチームはいつも以上の力を発揮してくる。
エンポリはいつも以上の力を出して、なんとか勝ち点を積み上げたい。
インテル戦でのようなパフォーマンスができたら、ここもなんとかなるかもしれん。
とにかく全力投球しか手はない。

試合は大雨のせいでピッチには水が浮き、いつものローマサッカーが展開できず。
ピッチのせいだけでなく、ここまでの過密日程からの開放でちょっと気が抜けてる感が。
集中力が欠けてた。
流れるようなパスサッカー、トッティを追い越す選手の数、全体が同じ方向に向かってる連動性、どれも見られなかった。
この日は個人に頼る場面が目だった。
それでもローマの選手を考えると、それでも十分エンポリよりは上を行く。
でも、先制点のシーンはローマらしい点の取り方だった。
トッティがエリア内で楔を受け、追い越してきたトネットをしっかり見てからのヒールパス。
これをトネットが豪快に叩き込んだ。
なかなか惚れ惚れするレテだった。
気の抜けてるローマはこれを守りきろうと考えたんだろうが、DF陣も集中を欠いており、なんと追いつかれてしまった。
追いつかれただけだったからまだよかったが、ポストに当たるティロも食らっており、逆転されてもおかしくなかった。
このローマの窮地をすくったのはひとり少なくなったなったこと。
これでようやくローマ全体にやらないとって気持ちが沸いてきた。
こうなると、エンポリはローマDF陣を崩すのは難しくなった。
それに、攻撃でも集中力を取り戻し、いい位置で得たFKをパヌッチが見事なヘッドで突き放した。
ダラダラ感が一番目立ってたパヌッチがこれで気合を取り戻した。
CBとしてからだを張ったディフェンスができるようになり、エンポリのチャンスの芽を摘んだ。
これでなんとかこの試合を乗り切れたローマ。
最後まで11人でやってたら、ずっとダラダラしたままだったかもしれんが、たまには退場者を出すことがいい方に出ることもある。
これでインテルとの差を3つ縮めた。
CLも宿敵ユナイテッドとの一戦がまもなくだし、ここで一度切れたネジを締めなおさないと。
エンポリは魅力的なサッカーを展開した。
ジョビンコを1トップにした4-1-4-1はよく機能してた。
バンヌッキとジョビンコは単独で違いを生み出せるし、ブシェ、アバーテの右サイドは何度もこのサイドでイニシアチブを握った。
アンカーのマルキシオはうまくローマの攻撃を遅らせてたし、こおサッカーでどうしてあの順位にいるのか。
カリアリもそうだが、いいサッカーをしてるのに、勝ちきれてないチームが多すぎる。
見てる試合が強豪チームとの試合だけだし、そういうときはいつも以上の何かを発揮してるのか。
これだけのパフォーマンスならプロビンチャ同士の試合なら負けないと思うが・・・。
デル・ピエロの後を継ぐであろうと言われてるジョビンコのプレーを初めてじっくり見ることができたが、この男、なにか持ってるのは間違いんない。
慌てず、すべて落ち着いてプレーできてるのがすごい。
まだ21歳で、今シーズンが終了したらユーベに戻るだろう。
ティロの精度も高く、ドリブルでの突破も魅力的、パスもしっかり出せるし、周りとの連携も問題ない。
フィジカルをもっと鍛えていけば、デル・ピエロに近づけるはず。
バッジョ、デル・ピエロの流れをくんだファンタジスタがひさびさイタリアに現れた。

スコア 2-1

<得点者> 
ローマ   トネット、パヌッチ
エンポリ  ジョビンコ
~愛丸's MVP~
トネット(いつもの動きがしっかりできてたのがこの男。右のシシーニョが左に入ったりで干され気味だったが、ここでまたアピールができた)

トリノ-ACミラン

2008-03-25 00:42:10 | セリエA
観戦日 3/24(月)       
 
愛丸’s チェック        
ここにきて勝ち点が伸ばせなくなったトリノ。
コモットが今季絶望のけがで右SBをどうカバーしていくか。
不安材料が多く、このままだと降格争いをすることになりそう。
ここは絶不調のミランをホームで叩いて、勢いをつけたいところ。
あの多彩な攻撃陣が機能すれば、いい戦いができるはず。
ミランはCLでの敗戦がそうとう響いてるようで、カンピオナートは現在2連敗中。
それも4位と6位のチームに。
来期のCL出場権をかけた直接のライバルに負けたことは今後大きく影響してくるかも。
18歳の天才児に頼るミランもなんだかなさけない気もするが・・・。

トリノはいいカウンターからチャンスを作るも、最後までミランのゴールを破ることはできなかった。
スッテローネが強さだけでなく、うまさも発揮し、いいとこまでは進入できてたのに、もったいない。
ロジーナが左で打てたなら点も入っただろうに。
どこか小さなとこでずれが生じてた。
ディ・ミケーレも中で輝くシーンがなく、これだとなかなか点は取れない。
コモットの戦線離脱で、ディアーナをSBに回したことも攻撃に厚みをもたせれなかった原因。
ロジーナをサイドに置いたが、最近はセコンダプンタとして活躍の場を見出してたから、ちょっと戸惑ってた風だった。
チームがうまく回ってないときってだいたいこんなもん。
ただ、GKのフォンターナには見るべきシーンが多かった。
よくボールを最後まで見ており、読みで勝負するタイプのGKではなかった。
ジラ、セードルフの至近距離からのティロをしっかりセーブできてたのは偶然ではない。
これだけのパフォーマンスを披露できれば、正守護神になる日も近いかも。
0-0で終われそうな試合だったが、失点を喫し、これでまた勝ち点を伸ばすことができなかった。
残留には40ポイントが必要と言われてるが、トリノはまだ31ポイントしかない。
残り試合も少なくなってきてるから、9ポイントをどうやって稼ぎ出すか。
3勝できれば問題ないんだが・・・。
ミランはしょっぱい試合だったが、なんとか連敗をストップすることができた。
ジラとアレッシャンドレのコンビがお世辞にもいいとは言えず、それでもこのふたりで点が取れた。
って言うか、ジラはここまでに何点かは取れてた。
もうジラについていろいろ言うことはない。
毎度同じようなコメントだし、早くミランからプロビンチャのチームに移籍して、もう一度輝きを取り戻した方がいい。
しょせん、ビッグクラブでやれるだけの器ではなかったってこと。
フリーで受けたロングボールを自分で打とうとしないところにもう限界を感じた。
セードルフがそれなりに動けてたから、まだ攻撃が見られたが、この男がいなかったら、どうしようもない状態。
アレッシャンドレもサイドに開いてのプレーが多く、これだと魅力が半減する。
ブラジル人たちの戦線離脱が続いており、アレッシャンドレも元気がなくなってきてるかも。
それと今年になってずっと頼られっぱなしで、疲れもたまってそう。
相棒のFWがあれだとがんばんないと仕方ないけど・・・。
ここまでミランを支えてきたピルロ、アンブロジーニもこの試合はピリッとしなかった。
モチベーションの低下からくるものだろうが、まだまだミランにはやることがある。
そのためにはこのふたりの力は必ず必要。
早く状態を戻さないと、来シーズンのCLにミランの姿がないかも。
もっと強いミランをカンピオナートで見たい。
インテルを圧倒してた頃が懐かしくて、懐かしくて。
早くチームを改造しないことには、強いミランが見られなくなってしまう・・・。

スコア 0-1

<得点者> 
ACミラン   アレッシャンドレ
~愛丸's MVP~
セードルフ(一番ミランで状態が良さそう。決定機に一番絡んでたのもこの男。もっとアレッシャンドレと絡めればおもしろかったのに)