愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バルセロナ-サントス(クラブW杯 ファイナル)

2011-12-18 21:47:49 | その他
観戦日 12/18(日)       

愛丸’s チェック
なるべきしてなったファイナルのカード。
やっぱりヨーロッパと南米のチャンピオンが戦わないと、この大会は意味がない。
バルサは、クラシコに勝利し、SFも余裕の勝ち上がり。
ヘタフェに敗れたときは、バルサの強さにも陰りが出てきたかに思われたが、そんな心配もどこ吹く風。
やっぱりバルサはバルサだし、この状態なら2度目の戴冠は間違いないだろう。
サントスは、インテルナシオナウが成し得たことを、やり遂げたいはず。
ただ、引いて守ってもバルサの思うつぼだし、いかに自慢の攻撃陣を目立たせるか。
ガンソが前を向いたプレーの回数が多くなれば、バルサを慌てさせることができそうだが・・・。

終わってみたら、バルサの大会だった。
こうなることは戦前から予想はできてたが、それにしても、ここまでサントスとの差があるとは。
大人と子供ぐらいの差があった。
マドリー相手にあれだけのサッカーをやってのけるチームだから、この結果も頷ける。
SFよりも本気度がまるで違ってたし、システムも相手が格下のときにやる3-4-3。
ビジャ、A・サンチェスを使えなくても、これだけのパフォーマンスができる。
メッシ、メッシと騒がれた大会で、何もプレッシャーを感じてないかのようなメッシはほんとにすごかった。
もうこの男を止めれるチームは世界を見渡しても、どこにも存在しないのかも。
ドリブルのキレは抜群だし、パスの精度もまだ進化してる。
周囲との連携も見事だし、ただ、ひとりでプレーするではなく、周囲と連携しながら、あのテクニックを存分に発揮できてる。
この大事な舞台で2点を奪うんだから大したもん。
最高潮のメッシを日本で見られたことは、今後、大きな財産になるかも。
この試合、チャビの超絶トラップからのパスだったり、セスクの2列目から華麗な飛び出し、D・アウベスのサイドっからの崩しと、SFになかったバルサの武器を思う存分発揮し、サントスを困惑させた。
リーガ、CLでもここまで破壊力満点のサッカーをやることは珍しいし、クラシコに次ぐ、いい形のバルサだった。
この3-4-3も形になってきたし、サントス相手に披露したんだから、これが今後のバルサの基本フォーメーションになりそう。
最高の形で最高の結果を手に入れたバルサだが、イニエスタはもうちょっとやれただろうし、T・アルカンタラもSFほどのインパクトは残せず。
T・アルカンタラは、左サイドでフリーでボールをもらうシーンがかなりあったが、決定的に仕事ができず。
イニエスタとポジションが違ってたら、ふたりして活きてかもしれんが、ペップはどうして、この配置にしたのか。
バルサにはポジションがあってないようなものだが、それでも、ここは逆がよかったような・・・。
もしかしたら、このファイナルという舞台でペップは何かをテストしたかったのかも。
これから、T・アルカンタラをここで起用するかどうかわからないが、現状だと、中盤で起用した方が、この男は活きてくる。
守備ではプジョルの魂がネイマールを押さえ込んだ。
スピード勝負でも負けてなかったし、まだまだこのチームの中心としてやれることを証明。
DFラインにこの男が戻ってきたことは大きいし、これまでどのチームも成し得てないCL連覇ってのも現実味を帯びてきた。
サントスは、ミス絡みで失点したのが大きかった。
最初の2つの失点はDFがクリアできたボールだったし、あそこまで崩されてのものだったから、仕方ないのかもしれんが、やらなくてもいい点だった。
ここまでポゼッションで差がでることなんてカンピオナットではないだろうし、リベルタでもサントスが主導権を握って戦うことが多かった。
それがこの展開だったし、かなり面食らっただろう。
バルサを研究してのかちらも3バックで挑んだが、これも効果的ではなかった。
ダニーロが前半でケガしてしまったことも大きかったんだろうが、それでも、勝利してたかと言われれば疑問符がつく。
期待のネイマールも決定機を決めきれず、メッシには遠く及ばないことを露呈してしまった。
いい形でシュートまで持ち込むシーンがあったにも関わらず、無得点だったってことは、決めるべき選手の力がバルサに及ばなかったってこと。
ガンソも時折見事なパスを披露してたが、いかんせん、ボールを触る回数が少なすぎた。
あれだけバルサ主導のサッカーになったえしまったら、これも仕方ない。
ここまで還付なきまでに叩きのめされたんだし、悔いはないだろう。

 
スコア
4-0
<得点者> 
バルセロナ   メッシ×2、チャビ、セスク                

~愛丸's MVP~
メッシ(このファイナルの活躍で、バロンドールの3年連続受賞は決まったようなものだろう。あれだけ騒がれ、サントスも必死で止めようと試みるもあざ笑うかのように仕事をやってのけるこの男はもう神の領域に達したかも)

バルセロナ-アルサッド(クラブW杯 SF)

2011-12-15 21:29:02 | その他
観戦日 12/15(木)       

愛丸’s チェック
サントスとのファイナルを戦うチームを決める、クラブW杯のセミ・ファイナル。
バルサは何がどう転んでも、ここで負けるわけにはいかない。
クラシコで快勝し、意気揚々と日本に乗り込んできたはず。
しっかり休養も取ったみたいだし、この試合が、実質、最初の練習って形になるかも。
とりあえず、ケガだけに注意して、楽にやっても大勝できるだろう。
アルサッドは、もうバルサとやれる機会なんてないんだろうし、ここは思いっきり戦ってもらいたい。
バルサを意識して守備に重点を置いても守れることはできないわけで、それなら攻撃的に振舞ってみるのも手かも。
バルサを驚かせる何かをやってこない限り、ただただ、無様な醜態を晒すだけ。

バルサは、ここでいいウォーミングアップができたことだろう。
ビジャのケガ、それに代わって入ったA・サンチェスも途中交代と、アクシテンドには見舞われたが、残ってるメンバーでも十分戦える。
この試合、あれだけ引いて守られても、しっかり弱点をついて4ゴールをゲット。
メッシがゴールを決めなくてもこれだけ点が取れるチーム。
それにしても、バルサは攻撃の幅が広い。
チャビがいたら、もっと効果的に崩すことができたんだろうが、その代わり、この試合ではT・アルカンタラが目立った。
最初の得点はアルサッドのミスからで、2点目もパスミスを高い位置で拾ってのものだったが、アドリアーノに出したT・アルカンタラのパスは見事。
あれだけ中央が固められてるから、使うならラテラルの選手。
これがダイヤゴナルに入ってくることで、アルサッドの守備を打ち破った。
これをやってのけたのが、T・アルカンタラとアドリアーノのコンビ。
相手を見て、その弱点をしっかりついてゴールをする。
簡単なことのように思えるが、なかなかそれを実戦でやってのけるのは難しいはず。
T・アルカンタラは、4点目になるマクスウェルのゴールもお膳立てしてるし、どうしてもメッシ、イニエスタに目がいってる隙を見事について仕事をやってのけた。
セスク、チャビを最後まで温存できたし、このままファイナルもこの男を使ってもおもしろい。
誰もが注目してたメッシだったが、ここは遊び心満載でのプレーだった。
アシストをひとつ上げたし、この試合は、これで十分だろう。
ドリブルでも日本のファンを堪能させたし、サービスのオーバーヘッドも見せてくれた。
普通だったら、あんなプレーは絶対にしないだろうし、試合の結果も見えてたらのプレーだろう。
これで日本での試合勘は万全なものにしただろうし、あとは、日曜に向けてコンディションを上げていってくれれば。
おそらく、タイトルがかかった試合だし、相手はサントス。
セスクもチャビも使ってくるだろうし、たぶん、クラシコでのフォーメーションで挑んでくるはず。
A・サンチェスが使えなくてもペドロがいるし、好調だったアドリアーノを前で使うこともできる。
D・アウベスも休めたし、駒に不足はない。
それにしても、ちょっとバルサ寄りに全てが動き過ぎなような・・・。
日本では4時間前にピッチに水をまくところを、この試合はなんと1時間半前にまいたらしい。
バルサのパスサッカーをやりやすくするためかどうかは定かではないが、ここはいつも通りの運営をしてもらいたかった。
バルサの大会ではないし、ファイナルはこういった配慮はやめてもらいたい。
アルサッドは、自慢の快速2トップを最後まで活かせなかった。
このまま使っても3位決定に響くと踏んだのか、途中交代だったし、これも賢明は策だろう。
あれだけ引いて守って、クリアもろくそこできず、DFラインで繋いではミスの連続だったら、このふたりは活きてこない。
ヨーロッパの舞台で一度は騒がれた選手たちだし、いい形でボールをもらえれば、スピード勝負でプジョルに対抗できた。
これよりも、ただ、エリア内に人をさいて守ることを選択してたし、これでは何も始まらない。
ミスの連続で失点し、逆に無様な姿を晒すことになった。
バルサは守られるよりがんがん前にこられた方がやりぬくかったはず。
バルサが相手だからとにかく守備ってチームはどこも結果を残せてない。
逆に高い位置からプレスを掛け、攻撃的に振舞ったチームの方がバルサは慌ててしまう。
アルサッドのスタッフはしっかりヘタフェ戦を研究したんだろうか。
あれが対バルサのお手本になる試合だったし、アジア王者の名が霞んで見えただけ。
レベルの低さうんぬんではなく、戦う姿勢の問題。
ただ、記念試合になるんなら、この大会自体見直した方がいい。

 
スコア
4-0
<得点者> 
バルセロナ   アドリアーノ×2、S・ケイタ、マクスウェル                

~愛丸's MVP~
T・アルカンタラ(2点目、4点目のパスは惚れ惚れするものだった。サイドからの攻撃が一番の有効打とわかってたんだろうし、この攻撃は見事だった。周囲がよく見えてるし、底知れない力を感じた。ファイナルでも見たい選手)

サントス―柏(クラブW杯 SF)

2011-12-14 21:29:32 | その他
観戦日 12/14(水)       

愛丸’s チェック
コパ・リベルタドーレスチャンピオンのサントスがここから登場。
昨年は、インテルナシオナウが、この段階で姿を消すという大波乱が起こったし、サントスもうかうかはしてられないだろう。
ただ、力の差は歴然としてるし、とにかく、いい状態でバルサと戦えるように、まずはここで試合勘を取り戻すことに。
ケガなく、サスペンションなく、無事に終わらせることが先決。
柏は、ここまで来れば十分だろう。
あとは、このお祭りでどれだけインパクトを残せるか。
天地がひっくり返っても、ここで勝つことは不可能だし、1点でも取れればそれで満足な試合。
奇跡は2度は起こらない。

サントスは、省エネサッカーで見事にファイナル進出。
リベルタでの試合をいくつか観戦したが、これまでのサントスの中で出来は一番よくなかった。
それもそうだろう。
遠い日本の地にやってきて、まだ時差ぼけもあるだろうし、気候もまるで違う。
まずは、試合をやれるからだ作りをしないといけないわけで、ここでバルサ戦へ向けての試運転ってことに。
それでいて、昨年のインテルナシオナウの一件もあるし、そううかうかもできなかっただろうが、あれは、相手がアフリカのチーム。
身体能力でなんとかやってくるチームだし、それを考えたら、柏なんていい練習相手。
攻撃陣を見てれば、遊んでるプレーも多かったし、守備への加担も気の向いたときだけ。
バルサ戦へ向けてってことを考えたら、高い位置でのプレスも必要だっただろうが、ここで疲れても意味がないし、攻撃陣はとりあえず、攻撃に集中してた。
ネイマールも、遊び心満載のプレーで観衆を魅了しようとしてたし、2人ぐらいのマークだったら、普通にやれれば突破できる。
それが、奪われたりしてたのは、力を入れてないから。
あれだけマークにつかれたら、周囲をうまく使って突破することもできる選手だし、連携プレーを多く出さなかったのは、バルサのスカウトが来てたからだろう。
セットプレーにしても同じことが言えるし、あまい手の内は明かしてない感じ。
ガンソも、もっと動いてボールを引き出すことをやれる選手なんだが、ほとんどポジションを動かさず、来たボールにだけ対応。
あれだけネイマールにDF陣が集中してるんだから、ガンソの力を持ってしたら、もっとボールを呼び込めたはず。
シュートへの意識もあまりなかったし、これもバルサに対して手の内を見せなかったのか。
ラテラウの攻撃参加も少なかったし、3点を奪ったが、どれも個人での得点。
もっとチームとしてやれるから、ほんとに、この試合は、試合をやってコンディションをバルサ戦へ向かわせてる感じがした。
守備にしても、あれだけリトリートして、中に来たボールに対して激しくいくってプレーをしてなかったし、これも、DF陣のコンディション調整だったか。
人に対するプレーを練習してたみたいで、バルサ相手にこれでは簡単にやられてしまう。
CB陣が強いだけで通用するチームじゃないし、どうやってバルサにスペースを与えず、高い位置からプレスをかけれるか。
これをやらなかったってことは、ここはとりあえず隠しておこうってことだったらいいんだが・・・。
守備でいい働きを見せたダニーロだが、もっと攻撃的に振る舞える選手だし、それが、この試合は完全に守備の人に。
それでいて、最高の守備を見せてくれて、冬に加入するポルトの関係者もいいものを見させてもらったのでは?
とりあえず、ファイナルに進出したし、これからしっかりバルサ対策を練ることに。
柏は酒井がよかっただけ。
あのブラジル人2人もJのレベルならいいものを見せてくれるんだろうが、相手が母国のしかも南米のチャンピオンってなると並みの選手。
FKひとつ取ってもダニーロと比べモノにならないし、これが精一杯だろう。
酒井はあのオーバーラップは魅力だし、仕掛ける気持ちも立派。
クロスもいいものがあるし、CKでは得点も決めたあの高さも魅力的。
ちょっと年齢的に高い気もするが、このサントスからオファーが来てたんなら、挑戦してみてもよかったのに・・・。
ここまでいい働きをしてた田中も相手が本物になるとノーインパクトだったし、柏にとっていい思い出ができただろう。
菅野にしても、あれだけ英雄扱いされてたが、やっぱり身長の低さはこのレベルでは致命傷になる。
あの3点目のFKは壁の作らせ方に問題があったし、レベルの低さも伺えた。
世界との差を痛感するにはいい試合になったし、これからゆっくり休んでください。

 
スコア
3-1
<得点者> 
サントス   ネイマール、ボルジェス、ダニーロ
柏      酒井                

~愛丸's MVP~
ダニーロ(リベルタを見たときは、最初は中盤の左で攻撃的な選手として起用され、ファイナルは右のラテラウ。起用な選手だと関心した覚えが。この試合では攻撃を抑え守備に徹し、見事なカバーリングにブロックを披露してくれた)

ボルドー-パリ・サンジェルマン

2011-11-12 10:47:12 | その他
観戦日 11/12(土)       

愛丸’s チェック
ブラン時代の栄光が遠のいてしまったボルドー。
今シーズンも前節、ようやく2勝目を挙げた。
もっと上位に食い込んできてもおかしくないんだが、なかなか勢いに乗れてない。
ただ、前節の勝ち方がよかったみたいだし、PSGとは、この地ですこぶる相性がいい。
首位のチームを叩いて、さらに勢いをつけたいところ。
PSGは、大金を叩いての大補強が実を結び、ここまでリーグアンの首位を快走。
今節、この試合が最後になるんだが、ここまで上位争いをしてるチームが、どこも勝ち点を伸ばせてない。
苦手のシャパン・デルマスで勝ち点3を奪うようなことがあれば、優勝という目標に一歩近づける。

ボルドーはここまで2勝しかできてないのがおかしいぐらいのサッカーを展開した。
特に、サイドの攻撃ではPSGを圧倒。
右では、ベン・ハルファラの個人技が冴え渡った。
突破力もなかなかのものだし、キックの精度も高いものを持ってる。
ここで起点ができてたから、PSGの右の攻撃がかなり戦力ダウン。
もっともっとこっちを使ってもよかったんだが、左も負けずにいい攻撃ができてた。
こちらは、縦のコンビでPSGを圧倒。
モーリス・ペレとトレムリナスのコンビは、かなり成熟してる。
ここまでいい縦のコンビのチームもなかなかいない。
やっぱり輝くのはトレムリナス。
リーグアン最高の左SBと呼ばれるのも納得だし、この攻撃性は、代表でも武器になりそう。
ただ、フランスは、このポジションの人材が豊富。
エブラがいて、クリシもいる。
高いレベルのリーグで結果を残してるこのふたりを控えに回すためには、この男もさらなる高みでのプレーが必要。
それができる選手だし、早いうちにレベルの高いリーグへ移籍した方がいいかも。
ボルドーがCLに出場したときから、いいSBだと思ってはいたが、それから、まだ成長してる感じだし、このオーバーラップはどのチームでプレーしても武器になるはず。
もっともっと見たい選手だし、これからに期待。
ボルドーの得点は、ここからのクロスだったし、ボルドーとしては手放したくない選手だろうが、トレムリナス自身のためには移籍は必要かも。
このクロスに合わせて得点を奪ったのがグフラン。
この得点で3試合連続のゴールだったみたいだが、2列目からの豪快に走り込んでいてのあのヘッドは、見事だった。
守備で奔走するシーンもあったし、こういうダイナミックな選手はチームに必要。
サイドが充実し、2列目からの攻撃もうまく機能してる。
あとは、トップで起用される選手が結果を残してくれれば。
ディアバテ、モデストと起用されたが、どこかムラがあるし、フィジカルでは申し分ないんだが、もうちょっとうまさがあれば・・・。
ひとつパーツを埋めることができれば、このまま終わるチームではない。
PSGは、この試合では補強の効果がまるで見られなかった。
ネネの動きはよかったが、パストーレ、メネズは、輝かないまま。
パストーレからのいいパスが出てこないと、トップのガメイロもいいプレーができないし、流れは悪いままだった。
得点もCKからだったし、絡んだふたりもボランチのふたり。
流れの中で惜しいシーンも見られなかったし、オーナー、SDが見守る試合だったが、これを見る限り、冬にも大金を使うことになりそう。
ボルドーの出来がよかったから、こういうことになったんだろうが、優勝を狙うのであれば、悪いなりにもなにか形を見出してもらいたかった。
パストーレもメネズも足元にボールを受けてなんぼの選手だが、この辺がうまくスペースを見つけてオフ・ザ・ボールの動きで周りを使えるようになれば、チームとしてもさらに強くなれる気がするが・・・。
パストーレがマークされても、中盤の底からボドメルが試合を組み立てることもできるし、攻撃の起点がひとつだったら、こういう事態を招いてしまう。
パストーレをうまく使うようなサッカーもこれから身につけないと苦しくなってくる。
冬にどれだけ補強をするかわからないが、この陣容でも戦えるだけのものがあるし、優勝を目指すなら、補強よりもチーム力を高めることを選択した方がいいかも。
俺が俺がのまま勝ち点を積み重ねてきてる印象で、連勝が止まったここが、チームを見つめ直すいいチャンスかも。

スコア
1-1
<得点者> 
ボルドー       グフラン
パリ・サンジェルマン シソッコ                

~愛丸's MVP~
トレムリナス(この男の質の高いオーバーラップはこのチームの武器に。このパフォーマンスだったら、レ・ブルーでもレギュラーでもおかしくない。もっと高みでプレーを積んでいけば、エブラ、クリシを出し抜くことができる選手)

パリ・サンジェルマン-リヨン

2011-10-09 09:51:38 | その他
観戦日 10/9(月)       

愛丸’s チェック
カタールの潤沢な資金を使い、生まれ変わったPSG。
レオナルドがSDに就任し、イタリアからいい選手を補強した。
その目玉のパストーレが、しっかりチームの顔になり、結果も残してる。
ここまで5勝2分1敗と、OLと並んでの首位は立派。
同勝ち点、得点も得失点も同じで、首位に立つOL。
かなり戦力ダウンしたkと思われたが、ここまでリーグ・アンでもCLでもきっちり結果を残せてる。
ただ、好守の要にケガ人が続出し、その点が不安なところ。
チーム力ではPSGを上回ってるし、この点を活かして、なんとかここでドロー以上の結果を出したいだろう。

PSGが本物であることを証明した試合に。
インターナショナルマッチウイーク前の大一番にかなりの注目を集めてたが、ホームで、PSGの強さが浮き彫りになった。
なんと言っても、このチームはパストーレが中心。
この男にボールが渡ると何かやってくれそうだし、OLの守備陣もなかなか的を絞ることができなかった。
パスもあれば、ドリブルもあるし、積極的にシュートにいくシーンも。
パレルモでやれてたプレーをここでもきっちりやることができてるし、この男を中心にチームを作ったことが間違いではなかったことを、この試合で実証してみせた。
トップのガメイロの動きにはまだ不満が残るが、ネネ、メネーズのサイドの選手とはなかなかコンビを披露。
この4枚がもっと連動性を高めたら、リーグ・アンではナンバー1の攻撃を披露できるはず。
お金には困ってないだろうから、トップを一枚加えられたら、まだ進化していきそう。
この試合の先制点、パストーレが決めたものだが、このシュートがこれまたすごかった。
OLもなんとか守備でのミスをしないように慎重に、なおかつ大胆に守ることができてたが、このスーパーなプレーにはヨリスもどうにもできなかった。
左でボールを受け、エリアの深い位置まで進出。
中には2枚選手が入ってきてたから、誰もが、ここからの折り返しをケアしたはず。
ヨリスもそれへの対応も頭に入れてのポジショニングだったんだろうが、パストーレは、そのヨリスのニアサイドを抜いてみせた。
かなり角度のない位置だったが、あの狭いスペースが見えてたんだろう。
ヨリスの腰の位置を抜けていくシュートで、あの位置に飛んできたらさすがのヨリスもどうもできないだろう。
宿敵相手へのスーパーゴールで、パストーレはさらにパリッ子のハートを鷲掴みにしたことだろう。
守備ではルガーノがDFラインをまとめあげ、ピンチを多く作らせなかったが、OLの攻撃にも厚みが感じられなかった。
ボランチとの連携だったり、横の繋がりだったり、まだ改善することはあるが、OLを完封したことは事実だし、これが自信に繋がるはず。
首都のチームがここまでやってくれれば、リーグ・アンも盛り上がるだろうし、久しぶりの戴冠もあるかも。
このチームはかなり魅力溢れるサッカーを展開してくれてるし、あの補強が大正解だったことを来年の5月に証明してるかも。
OLは、ちょっと選手の層に問題が。
0-0の状況では重心を後ろに置き、なんとか耐えることができたが、個人の力で1点を奪われ、それを取り返そうとしたときに切り札がない。
L・ロペスのケガが大きい。
売り出し中のラカゼッテがトップ下というかゴミスとの縦の2トップのポジションにいたが、この部分でいい攻撃は披露できず。
グルキュフがいたら、ゴミスの1トップで、点が欲しい状況でラカゼッテって選択もあるんだろうが、スタメンからの起用となると、点を取るオプションがない。
下から上げたベルファティルを使ってみるも、何もインパクトを残せなかった。
OLがOLらしさを取り戻すには、L・ロペス、グルキュフが戻ってきてからか。
これまでの4-3-3でやることができず、苦し紛れの4-4-2では、この結果に陥っても仕方ない。
守備でもクリスがケガでいないし、こちらも急造感が否めない。
ただ、ミスでの失点はなかったし、レベルの違いから奪われたもの。
パストーレをもっとケアしてればなんて思うが、あの得点シーンは、世界の強豪と呼ばれるチームでも抑えることができたかどうか・・・。
アウエーでの敗戦だし、ホームでの試合に勝てれば問題はないし、これで首位を明け渡ししまったが、まだまだシーズンは始まったばかり。
これからケガ人も戻ってくるだろうし、そう悲観する内容じゃない。

スコア
2-0
<得点者> 
パリ・サンジェルマン  パストーレ、ジャレ               

~愛丸's MVP~
パストーレ(もうPSGのヒーローに。前節も2得点してるみたいだし、この得点力はかなりチームの力になってる。しなやかなプレーの中に力強さもあるし、この地で、ホナウジーニョを越える日も近いだろう)

ドルトムント-ハンブルガーSV

2011-08-08 17:10:53 | その他
観戦日 8/8(月)       

愛丸’s チェック
11~12シーズンの開幕。
ブンデスリーガは、いち早く開幕し、記念すべき今シーズン最初のカードは、昨シーズンのマイスターシャーレドルトムントの試合。
香川の活躍も気になるが、サヒンが抜けた穴をどれだけ埋めることができてるか。
今シーズンはドイツ王者としてCLにも出場するし、チームの底上げが必要不可欠。
準備は怠ってないだろうし、開幕戦で弾みをつけたいはず。
HSVはニステルが担ってた点を奪うって仕事をどれだけカバーできるか。
コパ・アメリカで得点王に輝いたゲレーロが、ここでも奮起してくれれば。
アネルセンの加入で、チェルシーから活きのいい若手DF陣を手に入れ、ここで守備の安定が図れれば・・・。

ドルトムントの試合をじっくり見たのはこれが初めてなんだが、噂通りのいいチーム。
サヒンが抜けても、その質は全く落ちてないだろう。
中盤でゲームをコントロールしてた司令塔がいなくなっても、魅力的なサッカーを展開してくれた。
前線でのダイレクトでのボール交換も見事だったし、カウンターからの全体の意思統一のとれた動きも見事だった。
ここまで開幕戦で完成されてるとは思わなかった。
サヒンの代わりで、今シーズンかなり期待されてるギュンドアンだが、まだ、自分の力を出し切れてるとは言い難いだろう。
どんな選手かは紙面でしか知らないんだが、サヒンの後釜を任されるわけで、この連動した前線をコントロールするのは、この男なんだろう。
この試合で、そこまで効果的なパスってのは見られなかったが、まだこれは開幕戦。
これからもっとチームに溶け込めば、いいプレーを披露してくれるはず。
長い目で見ていかないと。
それにして、トップのレバンドフスキ、トップ下の香川、右のゲッツェ、左のグロスクロイツと、開幕戦からそこまで飛ばしていいものかと思うぐらい出来だった。
連動性は、ヨーロッパでもトップクラスだし、やるべき仕事もきっちりこなしてる。
高い位置での守備の意識も高いし、いい位置でボールを奪えれば、切れ味するどいショートカウンターで一気にチャンスに持ち込める。
昨シーズンはトップでバリオスががんばってたみたいだが、今シーズンは、このままレバンドフスキでいってもなんら問題ない。
キープ力も問題ないし、周囲との連携もばつぐん。
チームでの2点目になったゲッツェのゴールも、この男のワン・ツーで突破したもの。
ヒールでのパスだったし、足元の技術も高い。
CLとの二足の草鞋になるし、コマは多い方がいい。
グロスクロイツのスピードもいいものがあったし、このまま連覇を達成してもおかしくない出来にある。
香川も多くの見せ場を作ってたし、ゴールこそ奪えなかったが、ここってシーンでのフィニッシュへの顔のだし方はいいものが伺えた。
これを代表で活かすとなると、本田圭とのポジションが微妙に・・・。
ドルトムントを見てて思ったことが、攻撃陣の連動性もさることながら、フンメルスからのロングフィードもかなりの武器に。
精度の高いフィードで一発でチャンスを作り出すこともできるし、細かいパスワークでの攻撃だけでなく、ロングボールからでも形を持ってる。
押し込まれる展開になったときは、このロングフィードが効いてくるはず。
開幕戦を3-1と圧勝し、この勢いで、CLでも暴れてもらいたい。
HSVはアネルセンが連れてきた守備の選手たちが、この試合では機能せず。
マンシエンもイングランドで評価されてたような働きはできてなかった。
まだドイツの水に慣れるのは時間がかかりそう。
ドルトムントのチームとしての攻撃に耐えっぱなしで、守りきることもできず、今後の課題が浮き彫りに。
まだ1試合が終わっただけだし、ここから試合を重ねながら、チームとしての守備が機能していけば、ここまでやられる試合も少なくなるはず。
攻撃では、やっぱりニステルの穴を埋めることができてない。
コパ・アメリカであれだけ活躍したゲレーロだが、前半のうちにハムストリングを痛めたみたいで、ピッチを後に。
あの激闘からそう時間も経ってないし、フィジカルに問題を抱えてたのかも。
期待のペトリッチも前を向いてのプレーがほとんどできず、ノーインパクト。
それにエリアのスピードを活かすような攻撃もできておらず、HSVは攻撃の核を早いうちに見つけ出した方がいい。
アネルセンが加入して、大きなコネクションは持ってるはずだから、まだ移籍市場が開いてるうちは、前線のキーマンの獲得に力を入れた方が・・・。


スコア
3-1
<得点者> 
ドルトムント   グロスクロイツ×2、ゲッツェ
ハンブルガーSV ティシェ              

~愛丸's MVP~
レバンドフスキ(このチームに必要な前線でのためをしっかり作ってくれる選手。あのポストプレーはこのチームには必要。ただ、強いだけでなく足元の技術も高いし、バリオスもうかうかしてられない)

バルセロナ-インテルナシオナウ(アウディカップ)

2011-07-27 10:57:50 | その他
観戦日 7/27(水)       

愛丸’s チェック
毎年恒例になってきたアリアンツアレーナで行われるトーナメント。
今年はバイエルン、ミラン、バルサ、インテルナシオナウが出場。
2日間での特殊なトーナメントでレギュレーションがちょっと複雑。
選手交代は3回までというもの。
この試合が、SFで、勝った方が明日の決勝へ、負ければ3位決定戦へ回ることに。
バルサは、コパ・アメリカ組は休養中で、ヨーロッパに残ってたメンバーとBの選手が主体。
明日も試合があるし、主力を全部は使ってこないはず。
まだ開幕まで1ヶ月あるし、そこまで仕上がってないだろう。
インテルナシオナウはコパ・アメリカの影響で、カンピオナットは中断中。
チームとしての完成度はバルサよりも上だが、ここまでの遠征で、果たしてコンディションはどうか。

バルサは、前半に試合を決めてしまおうと、イニエスタ、S・ケイタ、ブスケツ、アフェライとレギュラークラスを投入。
やっぱり、バルサはバルサで、誰が出場しても質の高いサッカーを展開してくれる。
インテルナシオナウが押し込まれっぱなしで、なかなか攻撃に転じることができなかった。
このメンバーでこれだけのサッカーができるんだから、果たして、ベストの布陣だったら、どこまでやれるのか。
ただ、メッシにしろ、D・アウベスにしろ、かなり疲労してるだろうし、ここで、開幕からの数試合、この代わりが務まるような選手をペップはここで見極めたいだろう。
メッシの代役なんて、世界を探してもどこにもいないはずで、それならば、トリデンテの仕組みをいじってくるはず。
この試合、トップで先発したのがソリアーノという選手だったが、Bではそれなりに活躍してる選手らしい。
メッシと全く違ったタイプで典型的なCFタイプだった。
このタイプがこのシステムでどう活きてくるかじっくり見させてもらったが、トップチームではやはりちょっと浮いた感じに。
アフェライなんかとの絡みも少なかったし、まだまだBで頑張るか、それとも、こういうタイプを欲してるチームへ移籍するか。
このままバルサのトップへ昇格ってのは難しいかも。
中盤で、異彩を放ったのが、T・アルカンタラ。
昨シーズンの後半は、よく試合に使われてたが、そのときよりもかなり状態が良さそう。
それにテクニックも上達してる感じが。
チャビ、イニエスタに比べると、2ランクぐらい落ちてしまうのは仕方ないが、このふたりにない、前線への飛び出しってのが、この試合では効果的だった。
前の空いたスペースを見つけるのがうまいし、あのふたりと同じでは先が見えてるから、こういった武器を身に付けることはいいこと。
あのトリデンテがそろい踏みしても、この動きは重要になってくるし、意外と、この男が重宝されることになるかも。
パスの能力も高いものを持ち合わせてるし、バルサの血が流れてるわけで、トップチーム定着からレギュラー獲得が今シーズンの目標か。
イニエスタをサイドでひとつ前に上げて、チャビとこのT・アルカンタラが中盤でコンビを組むって試合も多くなるかも。
後半は、明日に向けてかB主体のメンバー構成になり、あのバルサのサッカーから遠く離れてしまったが、それでもセグンダで3位になったチーム。
ピントのミスで失点をしてしまったが、インテルナシオナウと互角に渡り合えるだけの力は持ってる。
インテルナシオナウは、この試合をただの親善試合とは捉えてなかったみたい。
激しく当たりにいってたし、得点シーンではかなりの喜びよう。
ダレッサンドロはほぼフルタイムの出場だったし、カンピオナット再開に向けてってことではなく、バルサを叩くって気持ちが伝わってきた。
クラブW杯では勝利したこともあるが、その頃のバルサとは、全く違ったチーム。
これだけのチームとそうそう戦うことはできないだろうから、ここまで本気になる気持ちもわかる。
2度リードされながらも追いついたし、PK戦での敗戦になったが、この経験はいいものになったはず。
まだカンピオナットでリベルタ圏内に入れてない状況だし、ここでの自信で、今後、もっと上に上がっていけるだろう。
ダレッサンドロも要所でいいパスを供給できてたし、チンガもカウンターからはいい仕掛けができてた。
ただ、相手がバルサだったし、どれだけの力を発揮できてたかわからないが、サンパウロ、リオ勢で占めてる4位以内に、南部のチームが風穴を開けれるか。
ガウーショ魂をここで見れたのはよかった。


スコア
2-2(PK4-2)
<得点者> 
バルセロナ     T・アルカンタラ、ジョナタン
インテルナシオナウ ネイ、ダミアン              

~愛丸's MVP~
T・アルカンタラ(昨シーズンの後半戦からそう時間が経ってるわけではないが、格段と成長してる。まだあのふたりのは及ばないが確実に近づいてるのは確か。このまま成長していくと、第二のチャビ、イニエスタに)

サントス―ペニャロール(コパ・リベルタドーレス FAINAL 2leg)

2011-06-23 23:00:58 | その他
観戦日 6/23(木)       

愛丸’s チェック
センテナリオでの1legは0-0のドロー。
ファイナルではアウエーゴールが適用されないため、この結果が2legでどう出るか。
サントスは、カーサでの試合だし、やっぱりこれは有利に働くはず。
1legに失点しなかったことも自信につながっただろうし、サスペンションだったり、ケガだったりで出場できなかった選手たちが、ここは満をじして登場してくる。
ペレが成し得て以来、48年ぶりのリベルタの戴冠なるか。
ペニャロールは、あのサントスをゼロに抑えたことで、この2legもある程度戦うことができると踏んでるはず。
しっかり守って、カウンターから得点が奪えれば。
それには、あの縦の2トップが少ないチャンスをものにできるかどうかにかかってくる。

サントスは、前半、ペニャロールの堅い守備にかなり苦労した。
この試合、ガンソも45日ぶりにピッチに戻ってきて、ネイマール、エラーノ、ゼ・エドゥアルドなんかとどう絡むか楽しみだった。
ただ、やっぱり試合勘に多少の問題が。
たえず、このメンバーと一緒にプレーできてれば、この男のインテリジェンスも光ったんだろうが、この試合では、あれだけ騒がれてるだけのプレーは見せれなかった。
ただ、要所では、唸らせるパスなんかも披露したが、これが決定機には繋がらず。
もっともっとチームの戦術にフィットしたガンソが見たいし、ここは移籍をちょっと待ってもらいたいところ。
ガンソとは一変して、ネイマールは最高の働きをやってのけた。
とても19歳とは思えない落ち着きぶりで、この2legでも最高のパフォーマンスを披露した。
左サイドでのプレーが得意みたいで、こっちサイドに流れて、ボールをもらってのプレーが多かったが、これがわかっててもペニャロールのDF陣はかなり苦労してた。
スピードを活かしての縦の突破もあるし、切れ込んでシュートって選択肢もある。
これだけでなく、パス能力も高いし、しっかり周りを確認できてる。
強引な仕掛けも目立たず、ここまでチームとしてやってくれるFWは、どのチームも欲しいだろう。
それでいて、この試合、後半の立ち上がりに貴重な先制ゴールをゲット。
ファーサイドを狙いたくなるようなシチュエーションで、あえてのニア狙い。
これがいいコースに飛んで、ソサもセーブできなかった。
ニアを抜かれるのはGKの責任なんて言われるが、このシュートは意外性があったから決まったようなもの。
純粋にあのシュートを決めてみせたネイマールを褒めるべき。
このふあtりとエラーノばかりに目がいきがちなチームではあるんだが、この試合でいい仕事をしたのが、右のラテラウに入ったダニーロ。
1legでは中盤の左サイドで攻撃的に振舞ってたが、なんとこの試合は、ラテラルで守備もやれるところを披露。
ブラジル特有の攻撃性も披露し、2点目は、この男のオーバーラップからのシュートで奪ったもの。
セレソン・ブラジレイラを考えたら、右は人材が豊富だし、ここは左でのプレーをなんなくこなせるようになれば、セレソン入りも見えてくるはず。
OGで1点を奪われ、後半の途中からはペニャロールの猛攻にさらされたが、これに耐え、ペレが成し得て以来48年ぶりにリベルタを制することができた。
アルゼンチンのチームが衰退していく中、ブラジルはしっかりと名門が結果を出し、ここに両国の差が浮き彫りに。
ペニャロールは、自分たちのやりたいサッカーを徹底できてたように思えたが、最後は、選手個々の力の差が出てしまった。
決定的な仕事を任される選手がいなかったし、どうしても後ろに重心がいってしまい、トップのふたりを活かせずじまい。
マルティヌシオも裏への飛び出しが出せないままだったし、ここが一番の得点の匂いがするところで、ここを消されてしまっては、攻撃の形を作れない。
後半、ウレタを投入し、個人での打開を試みたが、いいところまでは持ち上がれても、最後の詰めが甘く、時間の経過とともに、この男のプレーもキレがなくなっていった。
途中出場のエストヤノフもOGを誘うクロスはよかったが、こちらも尻すぼみ。
ペニャロールは攻撃に継続性がなく、これでは、サントスから点は奪えない。
終わってみたら、力の差は歴然だったし、これが妥当な結果だろう。
試合終了後、何がどうなってあれだけの乱闘になったかわからないが、かなりペニャロールの面々は気がたってた。
ファイナルで負けたことを侮辱されたんだろうが、あれだけの力が残ってるなら、試合でその闘志を見せてもらいたかった。
これで南米のチャンピオンはサントスに決まり、おそらく、日本でのクラブW杯のファイナルはバルサとサントスってことになるはず。
そのためにも、ネイマール、ガンソには、冬まではサントスに残っててもらいたい・・・。


スコア
2-1
<得点者> 
サントス   ネイマール、ダニーロ
ペニャロール OG              

~愛丸's MVP~
ネイマール(このファイナルの2試合、個人の力はひとり抜きん出てた。荒っぽい印象があったが、落ち着いたプレーでフォアザチームの動きも満点だったし、それにあの個人技。最高のFWが出現した)

ペニャロール―サントス(コパ・リベルタドーレス FAINAL 1leg)

2011-06-18 12:56:01 | その他
観戦日 6/18(土)       

愛丸’s チェック
コパ・アメリカの影響からか、今シーズンのリベルタは日程の進みが早い。
あっという間にファイナルを迎えてしまった。
このファイナルに勝ち上がってきたのは、ウルグアイの古豪ペニャロールとブラジルの名門サントス。
下馬評ではサントスが有利だが、果たしてどんな結果になるか。
ペニャロールは組織的な守備と前線の連動性で、インテルナシオナウ、ベレスと強豪を撃破。
その勢いで、このファイナルでも名門を葬り去りたいところ。
カーサでの1legでリードする展開に持ち込めれば。
サントスは、ここは無理はしてこないだろう。
アウエーゴールも適用されないし、取るにこしたことはないが、取られないを優先しそう。
それにベストメンバーを組めないし、勝負は2legだろう。

ペニャロールはうまくサントスの攻撃をかわしながら、後半の20分過ぎにはカーサらしく、攻撃的に振舞うことができた。
前半は様子見な感じで、どこか積極性に欠けてたが、後半、エストヤノフを投入し、流れを変えることに成功。
何度か決定機をつくることもできた。
その決定機を2トップがしっかり決めてくれれば申し分なかったんだが・・・。
高さを活かすオリベイラと、スピードで裏への飛び出しからチャンスを作るマルティヌシオ。
ふたりの関係はいいんだが、決めるってシーンではちょっと物足りなさを感じた。
中央突破が決まり、オリベイラに最高のパスが通ったシーンでも、ダフってボールは枠mの外に。
こういうところで決めないと、後々響いてくる。
マルティヌシオも自慢の飛び出しでGKと1対1の場面を作り出すも、ここで落ち着いてシュートに持ち込めない。
ふたりして慌てるシーンが多かったが、これがリベルタのファイナルだから、そうなってしまったのか。
ウルグアイでのリーグ戦を見る機会はないし、この1戦だけで、判断することはできないが、この2トップの決定力が高かったら、この1legで優位に立てたはず。
セットプレーからもサントスのまずい守備で、上がってたDF陣がフリーでシュートに持ち込めることが多く見られたが、ここも得点にはいたらず。
D・ロドリゲスがハファエウの頭上を越すループを放ったが、これもバーの上。
D・ロドリゲスがまだまだ元気にプレーしてるシーンを見て、なんだか、ほっとしたシーンでもあったが、こういうベテランがこのファイナルで得点なんてことだったら、一気に流れはペニャロールに傾いただろう。
得点を奪うことはできなかったが、悪い攻撃ではなかったし、これを2legもやれれば、久しぶりのこのタイトルを掲げることはできるだろうが、フエラでこれはちょっと望めないか。
守備ではネイマールに手を焼くシーンもあったが、決定的な仕事はそうやらせなかった。
ただ、これはサントスが前がかりになってなかったからで、これが2legではガンソも戻ってくるみたいで、ここまで簡単に守ることはできないはず。
全く違った戦い方になるはずだが、カウンターを決めることができれば、勝機も生まれるはず。
サントスは、両ラテラウにザゲーロ1枚がレギュラーではないというスクランブルに近い状態。
これで、しっかりゼロに抑えることができたのはかなり自信に繋がるだろう。
ボランチのアロウカが、かなり守備での貢献が光り、中盤での守備が効いてたから、DFラインの負担を軽くしてた。
これを見てると、やっぱりサントスは後ろ重心の試合運びだった。
0-0で帰れれば、2legはベストに近い状態で試合に望めるし、ここで貯めてた攻撃も爆発してくれるだろう。
中盤両サイドのエラーノ、ダニーロもそう多く前とは絡んでなかったし、攻撃は、とにかくネイマール頼み。
ゼ・エドゥアルドもトップとしての役割を果たしてたとは言い難いし、ネイマールの突破が決まったときにチャンスは生まれた。
このヨーロッパで大人気のセレソン・ブラジレイラのFWは、何かを感じさせるいいものを持ってる。
代表戦でしかプレーを見てなかったが、実際、クラブでもプレーを見ると、あれだけのビッグクラブがこぞって獲得したがるのもわかる。
テクニックは申し分ないし、ひとりよがりなプレーばかりでもない。
自分でドリブルで仕掛け、突破してもフリーの選手を見つければ、そこにパスも出せる。
左ラテラウのA・サントスがシュートしたシーンではネイマールがエリアまでドリブルで突破し、そこから左ななめ後ろへのボールを置いていくようなパスを披露。
これぞブラジル人ってプレーだった。
まだまだ大きくなりそうだから、今後がかなり楽しみ。
2legはこれにガンソが絡む攻撃が見られそうだし、サントスが日本にやってくる予感が・・・。


スコア
0-0
<得点者> 
 なし              

~愛丸's MVP~
マルティヌシオ(チャンスに絡むシーンが一番多かった。自分のプレーができてたように思うが、フィニッシュに難が。ファイナルという舞台だからだろうが、フィニッシュに至るまでの動きはなかなかよかった)

マゼンベ-インテル(クラブW杯 ファイナル)

2010-12-21 11:45:10 | その他
観戦日 12/21(火)       

愛丸’s チェック
このクラブW杯になり、初めて南米対ヨーロッパの図式が崩れた。
その立役者が、アフリカ王者のマゼンベ。
セミ・ファイナルではインテルナシオナウに2-0と圧勝。
アフリカの高い身体能力に加え、組織力も備えており、このファイナルに進出してもなんらおかしくないチーム。
ひょっとしたら、ここでも奇跡を起こしてくれるかも。
インテルはケガ人も戻ってきて、ようやく昨シーズンの強さがここで戻ってきた。
スネイデルがハムストリングのケガで離脱してしまったが、それでも、このメンバーでは勝って当たり前な感じ。
勢いのあるマゼンベを大人な対応で、さくっといなせば、グランデ・インテル以来の世界チャンピオンに。

マゼンベは、城南よりはインテルを苦しめることができたんだが、セミ・ファイナルの出来にはなかった。
相手が個人の能力で挑んでくるチームだと、高い身体能力でカバーできる部分もあるんだが、高い組織力で崩されると脆さを露呈。
やっぱり、これがアフリカとヨーロッパの差なのだろう。
マゼンベ自体も、高い組織力はあるんだが、これはアフリカのレベルを考えてのもの。
さすがにヨーロッパのチャンピオンほどの組織力があるわけではない。
そうなると、この結果も十分に納得のいくもの。
あれだけインテルナシオナウには対応できてたDF陣も、インテルが相手になると、簡単に裏を取られてた。
3トップのポジションチェンジについていけてないし、DFラインが乱れることがしばしば。
最後の頼みのキディアバもこの試合は3失点。
ヨーロッパを制したあの攻撃陣には、ここまで見せてきた神通力も通用しなかった。
最初の失点で、気持ちが切れたわけではなかったが、セミ・ファイナルで見せたビッグセーブは皆無。
いくつかは、さすがって思わせるシーンもあったが、これはインテルの攻撃陣の決定力に問題があったもの。
ただ、ここまでチームとして旋風を巻き起こしたことには意義があるし、アフリカの他のチームにも勇気を与えるものだった。
攻撃では強固なインテルのDF陣の前になす術なく、1点も奪うことはできなかった。
カルイトゥカが何度かJ・セーザルを脅かすシュートは放てたが、どれも正面をつくもの。
この試合では、運にも見放された感が。
まだまだアフリカのクラブチームが世界チャンピオンにはならないとは思うが、この大会でのマゼンベの活躍は賞賛に値する。
来年も、このチームが日本に来るようなことがあれば、生で見てみたい。
インテルは、今シーズンのCL、カンピオナートで見せてきた不甲斐無さを、この大会で全て払拭してみせた。
やっとインテルらしさが見れた大会だった。
守備的に振舞うこともなく、自慢の攻撃陣が、結果を出してくれた。
やっぱり、今のこの3トップが揃ってのインテルなんだろう。
エトーは左サイドで嫌な顔見せずやれてたし、D・ミリートも完全に疲労感はなくなってる。
パンデフもゴールに対する気持ちが強くなってたし、いい関係をこの3人が築くことができれば、これぐらい点が取れて当たり前。
これで、カンピオナートでも期待が持てるし、ここからセリエを盛り上げる存在になるはず。
ラファも首が繋がっただろうし、ウインターブレイクで、更にチーム力を上げることができれば、CLの連覇もあるかも。
この試合、攻撃陣だけでなく、中盤、最終ラインの守備も完璧。
アフリカのチームを相手にするときは、かなり慎重な対応が必要になるんだが、それも完璧だったし、厳しい場面はなかったはず。
2点をリードした状況で、多少気持ちが緩んでるシーンは見受けられたが、これも仕方ないことだろう。
マイコンも戦列に復帰してきたし、攻撃陣同様に、守備でも昨シーズンの安定感を取り戻しただろう。
タイトルを獲ったことで、気持ち的にも余裕が出てきただろうし、インテルがインテルとして戻ってきてくれた。
この出来を見てれば、もし相手がインテルナシオナウだったにしろ、このジ・アースを掲げたのはサネッティだったはず。
この大会の意味みたいなものはまだしっくりきてないが、来年は日本での開催だし、世界のサッカーを体感できるのは、いいことなのかも。
 

スコア
0-3

<得点者> 
インテル   パンデフ、エトー、ビアビアニー         

~愛丸's MVP~
エトー(同じアフリカ人として相手のこともよくわかってたのか、左サイドでいい動きを披露。点も奪えたし、カンピオナートでの休養がいい方に働いた)