愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ナポリ-ユベントス

2011-11-30 15:46:24 | セリエA
観戦日 11/30(水)       

愛丸’s チェック
大雨の影響で延期になった試合。
ナポリとしては、CLがないこのミッドウイークは、しっかり調整に当てたかったはず。
それが、ビッグマッチが食い込んできて、休む暇がない。
CLではシティを打ち破り、グループ突破が大きく開け、カンピオナートでも、そろそろ上を目指してもいい頃。
ここで無敗のユーベを止めることができれば、ふたつのコンペティションでいい結果を残せる。
ユーベは、久しぶりのミッドウイークの試合に。
ヨーロッパの戦いがなく、この結果も頷けるが、それでも、ここまで無敗は立派。
サンパオロでの試合だし、かなり難しいものになるのは確実だが、今のユーベだったら、無敗を続けることも可能。

ナポリは、前半で2-0とリードしながら、最終的には3-3のドローと、勝ち点2を失った形に。
いい入り方ができて、前半はユーベを圧倒しただけに、後半の立ち上がりの失点が悔やまれる。
長い時間、我慢することができてれば、ユーベにあそこまで勇気を持って攻められることもなかった。
ただ、週2試合ってのが、ここまで続くと、チームとしての体力もだいぶ落ちてるだろう。
マッザーリのあのサッカーにはかなりの体力を要する。
それをできる選手たちだから、ここまでの結果を残せてるんだろうが、この試合も、後半、かなりバテた感じだった。
カバーニをケガで欠いたトリデンテは、ハムシクがリゴーレのチャンスを不意にし、嫌な流れになったと思われたんだが、それを自分から払拭し、先制できた。
蹴り直しのリゴーレを外してしまい、気持ち的にかなり沈んだはずだが、それでも、きっちりレテを奪える精神的な強さを見せてくれた。
これにチームも乗っかり、前半の終了近くでパンデフがレテ。
カバーニの代役を見事に務めた。
後半にも点を奪い、パンデフの出来自体、全く問題なかったが、どうしても、トリデンテとしての迫力を考えたら、カバーニの不在は大きかったか。
チームに疲れが見え始めたときに、カバーニだったら、独力でレテを奪ってくれる力を持ってるんだが、パンデフは、早い段階でサンターナと交代。
サンターナは何もしないまま試合終了を迎えたし、ラベッシの個人技も有効的ではあったが、レテの匂いがしなかった。
ハムシクも尻すぼみだったし、今のナポリは1枚欠けたら、かなりスケールダウンしてしまう。
これが今の課題か。
ユーベの攻撃がよかったから3失点してしまったが、DF陣は最後までよくがんばってた。
中盤の4人も縦に横にいつもの運動量だったし、3バックもやるべきことはやれたはず。
ただ、ファーサイドでフリーにしてしまっての失点が2つあり、3バックのサイドのスペースを誰がどう埋めるか、これがナポリの弱点か。
ウイングバックがしっかり下がってきて、ここに入ってきた選手を見れればいいんだが、この試合のユーベみたいにサイドにふたりがいた場合、なかなか難しくなってくる。
自分たちの形で試合をやれれば結果を出せるが、相手がそれを崩そうと攻撃してきたときの対応がこれからの鍵。
ユーベは、前半を見てると、この試合で、無敗は終わると思われたが、後半、見違えるチームになった。
4-2-4で、この試合に挑み、後半は、このシステムがモノを言った。
マトリ、ヴチニッチの2トップは、2トップとして最高のコンビだったし、左でセリエ初先発のエスティガリビアもコパ・アメリカで見せたようなプレーができてた。
ペペには物足りなさを感じてたんだが、貴重な同点レテを奪ったことで、流れの中でのインパクトのなさを帳消しにしてみせた。
ピルロとビダルの中央のコンビも守備だけでなく、攻撃での貢献度も高かったし、このふたりで、重要な4-2-4の2は任せることができる。
キエッリーニ、リヒトシュタイナーの両SBは、ナポリの中盤に負けず劣らずの運動量で、ユーベのサイド攻撃を支えた。
あれだけ走って、最後までプレーできるんだから大したもの。
攻撃だけでなく、サイドでの守備も高いものがあったし、ユーベの4-2-4は、SBの出来にかかってると言っても過言ではない。
気になるのは、やっぱりCB。
パンデフに決められた3点目は、中にはパンデフしかいなかったし、トラップして反転されるまでに、うまく対応ができたはず。
ファールが怖いのもわかるが、それを犯さない守備ってのもあるはずで、ここが安定すれば、このままスクデットを獲得できるはず。
コンテもそれは考えてるはずで、ひょっとしたら冬のメルカートでの補強があるかも。
それにしても、今シーズンのユーベは負けない。
どんな状況でも自信を持って戦ってるし、この勝ち点1は更なる自信に繋がったはず。
 
スコア
3-3
<得点者> 
ナポリ    ハムシク、パンデフ×2
ユベントス  マトリ、エスティガリビア、ペペ                

~愛丸's MVP~
リヒトシュタイナー(最後は肩で息をしてる感じだったが、それもそのはず攻守であの運動量は半端ない。ナポリのウイングバックよりも縦への動きは多かった。攻撃、守備に一切手を抜かないあの姿勢はユベンティーノのハートを掴んだことだろう)

チェルシー-ウォルバーハンプトン

2011-11-30 10:39:05 | プレミアリーグ
観戦日 11/30(水)       

愛丸’s チェック
前節、またしてもホームで敗戦を喫してしまったチェルシー。
ここまでスタンフォード・ブリッジで負けるチェルシーはいつ以来なんだろう。
CLでのレーバークーゼン戦でも敗れ、グループ突破を先にレバークーゼンに許してしまう始末。
今、チェルシーは底の状態だろうし、あとは、ここから這い上がるだけ。
そのきっかけを掴むには最適の相手。
普通にやれば、負ける相手ではない。
ウルブスは、昨シーズン、ホームではあるが、チェルシーに土をつけてる。
そのいい状態にあるかどうか。
ただ、現在17位と低迷し、前節のエバートン戦ではPKだけがオン・ターゲットと攻撃にかなり難がある。
よくて、スコアレスドローなんだが、チェルシーの攻撃に耐えれる守備力があるかどうか・・・。

チェルシーは、いいときにいい相手と試合をすることができた。
また強豪と呼ばれるようなチームが相手だったら、いろんなものを引きずっての試合になっただろうが、ウルブスだと、楽な気持ちで戦えたはず。
テリーがCKから早い段階でゴールを決め、この1点でさらに余裕を持って戦えたはず。
これまで、チェルシーは周囲の意見に振り回されるように、自分たちのサッカーができてなかった。
やるべきことがしっかりできれば、これぐらいのパフォーマンスを常時披露することができるチーム。
この試合、CLに引き続き、F・トーレスではなく、ドログバが3トップの中央に。
スタリッジ、マタとの関係を考えたら、今は、この選択がベストだろう。
中央で起点になれるし、周囲を使うプレーもやりながら、フィジカルを活かして、自分でもゴールを狙える。
あの頃の荒々しさはなくなったが、その分老獪さを身につけてる感じ。
なんとかしないとと慌てたプレーの目立つF・トーレスよりは、ドログバを起用する方がチームとして機能してる。
相手はウルブスってこともあったんだろうが、マタの役割、スタリッジの役割と、ヴィラス・ボアスが望むようなサイドアタッカーとしての振る舞いができてた。
サイドでチャンスメイクをするだけでなく、機を見て中に入ってプレーする回数が多かった。
ウイング的な振る舞いではなく、FWとしての振る舞いもうまくこなしてた。
こうなると、スムーズに点が取れるし、実際、前半で3得点。
後半、ドログバに代わってF・トーレスが投入されたが、こうなると、スタリッジとの関係が微妙に。
どちらも、自分でやろうとする意識が強すぎて、連携性が感じられない。
点も取れなかったし、これにはまだ問題が山積み。
中盤は、R・メイレレスをアンカーではなく、ランパードの位置で起用し、アンカーにはロメウがプレミア初先発。
ウルブスが相手だってことを考えたら、どこまで信ぴょう性が高いかわからないが、これはこれで、なかなかよかった。
前線との絡みも悪くなかったし、R・メイレレスのダイナミズムさも十分に生かされた。
ラミレスも豊富な運動量で、アクセントになってたし、いっそのこと、これを基本形にしてもいいかも。
ただ、ロメウはミスがあったわけではなかったが、ダイレクトプレーを選択するあまり、雑な感じは目立った。
これが成功する回数を増やせば、リズムを生む攻撃ができるし、もっと時間をかけて育てれば、いいアンカーに成長するはず。
あとは、守備力がどれだけあるか。
ここがざるだと、相手が強くなった途端、守備に綻びが生じるし、高い守備力もこれから磨いていかないと。
悪い流れでここまできてたチェルシーだが、この試合で、何かを掴んだはずだし、ここから調子を上げていくことだろう。
ウルブスはイングランドのチームらしく、フィジカルで勝負をするチームなんだろうが、最後の場面だけで守ろうなんて今のプレミアでは通用しない。
ボールの出所へのプレスがあまりにも軽いから、簡単にフィニッシュまで持ち込まれてしまう。
後半、個人での攻撃が多くなったチェルシーにはなんとか対応できたが、チームとして連動した攻撃を展開されれば、それを抑える術を持ち合わせてない。
あれだけ動ける選手がいるんだから、もっと高い位置から激しくいくサッカーを展開しないと、これから苦しくなる。
攻撃ではミリアシュにボールが収まらないと、全くチャンスにならない。
それか、サイドを突破できればいいんだが、3点のリードがあるチェルシーのマークがゆるくななったから、後半はなんとかやれたが、こちらも課題満載。
高さ、フィジカル勝負をしたくても、そこにボールがいかないことには、形にならないし、中盤でボールを繋ぐだけでは、点は産まれない。
ミドルを多く狙うとか、もっと工夫が必要。
 
スコア
3-0
<得点者> 
チェルシー   テリー、スタリッジ、マタ                

~愛丸's MVP~
マタ(チェルシーは、この男を夏に獲得してなかったら、かなり酷い状況に陥ってたはず。攻撃の核はこの男だし、自由にプレーさせることでチャンスメイクもできれば、点も奪える。もうランパードに頼る時代は終わった)

ヘタフェ-バルセロナ

2011-11-29 18:07:01 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/29(火)       

愛丸’s チェック
15位と低迷してるヘタフェ。
今夏、いい補強ができてたように思えたが、どうもそれがチームとして機能してないのか。
監督もレバンテを残留に導いたL・ガルシアを招聘し、EL圏を狙えるチームが完成するはずだったんだろうが、蓋を開けてみると・・・。
マドリーにはめっぽう弱いというか、マドリーの下部組織的チームだし、ここは、そのライバルをカーサで痛めつけ、クラシコ前に手助けしたいところ。
バルサは、ミッドウイークのミラン戦からかなりハードスケジュールに。
クラブW杯でいなくなる試合がこの後のミッドウイークに組まれ、中2、3日で試合が続くことに。
日本へ旅立つ直前にクラシコがあり、ちょっとバルサには申し訳ないような日程に。

ヘタフェがここでやってくれた。
今シーズンの出来から考えたら、到底バルサには及ばないと思われてたが、最後まで集中を切らさず、少ないチャンスをもにし、なんと、バルサに今シーズン初黒星を付けることに成功。
まさか、ヘタフェがそれをやってのけるとは。
クラシコがその舞台になるかと思われたが、マドリーの違うスタジアムで、バルサは敗戦を知ることに。
この試合、ヘタフェの全ての選手がMVPだろう。
前線でひとり気を吐いたミクーは、クリアされたボールをなんとかキープしようと孤軍奮闘したし、その下の選手も攻撃ではなく守備で貢献。
攻撃が期待されてたであろうG・カストロ、サラビアも労を惜しまず守備に貢献。
この中盤の選手たちが、バルサのボールフォルダーに素早くチェックにいけたことで、バルサをセロに押さえ込むことができた。
かなりの運動量だろうし、よくここまでやれたものだ。
DF陣も、中盤の選手たちが、プレスをかけてくれるおかげで、高いラインを引くことができたし、からだを張った守備も目立った。
時間が経過し、残りわずかになると、さすがに足も止まってきて、裏をつかれるシーンもあったが、オフサイドなんかで、最後までゴールを死守。
これには、モジャの好セーブも光った。
最後は、やっぱりGKのセーブが必要だし、何度、決定機を防いでくれたことか。
バレンシアで全く日の目を見ることがなかったが、ようやく、ここでマジョルカ時代のプレーを思い出したか。
ヘタフェ全員の気持ちが乗り移ったのか、ATももうラストプレーってところで、メッシが裏を取って抜け出し、左足でのシュートは、ポストが救ってくれた。
こういう運も味方につけないと、バルサに勝利するってのは難しいこと。
ただ、これだけ守ってただけではエンパテ止まりなんだが、CKからJ・バレーラが値千金のカベッサをぶち込んだ。
前でカタ・ディアスとDF陣が競った上からボールがきたもので、なかなか難しいカベッサだったはず。
いいコースに決まった。
この勝利は、ヘタフェにとっても最高のものになっただろうが、同じ街の白い巨人にとっても、大きなものに。
もっといい選手をこれから譲り受けることができるかも。
バルサは、クラシコ前の厳しい日程の中、痛い敗戦になってしまった。
今シーズン、フエラでの取りこぼしはたしかに多かったが、負けた試合はひとつもなかった。
それが、ここで、初黒星を喫するとは・・・。
ターンオーバーで、メンバーを落としたわけでもなく、ベストに近い状態で、この試合に挑んだ。
それが、最後までヘタフェのゴールを割ることができず。
バルサがよくやる、点が欲しい状況で、ピケをCFとしてやらせる、この攻撃パターンもヘタフェの屈強なCB陣の前に効果的ではなかった。
クエンカ、ペドロと投入し、何人エリア内でプレーしてるかってぐらい攻め立てたが、ポストにも嫌われ、ヘタフェの軍門に下ることに。
なりふりかまわず攻めても入らないときは入らない。
これはバルサも他のチームと同じだった。
失点シーンも誰が悪いってこともなく、運に見放されただけ。
ただ、この負けるにしても、負けた時期が悪かった。
ミッドウイークのラージョ戦もそう手を抜くわけにもいかないし、週末は好調なレバンテが相手。
消化試合とは言え、まだCLも残ってるし、それからクラシコ。
ケガ人も戻ってきてるし、うまく選手を休ませながらやりたいんだろうが、もうエンパテも許されない状況。
それでも、選手層は厚いし、誰が出ても同じサッカーを展開できるのがバルサの強みだから問題はないだろう。
ヘタフェがんばりを見て勇気付けられたチームは多いだろうし、難しい試合がこれから続くことになりそう。
 
スコア
1-0
<得点者> 
ヘタフェ   J・バレーラ                

~愛丸's MVP~
モジャ(この男のビッグセーブがどれだけチームに勇気を与えたことか。後ろがやってくれるから、前のDF陣もおもいきってプレーできた。最後の最後もカタ・ディアスとぶつかりながらも魂のセーブを披露)

シエナ-インテル

2011-11-29 16:44:43 | セリエA
観戦日 11/29(火)       

愛丸’s チェック
1シーズンで昇格してきて、ここまで11位は立派なシエナ。
ホームでは安定した戦いができてるし、今のインテル相手だったら、勝負になるはず。
ただ、ミッドウイークにコッパ・イタリアのカリアリ戦を戦っており、それから中2日でのこの試合。
インテルもCLがあったとはいえ、シエナの方が間隔が短い。
その影響がどう出るか。
インテルは、トラブゾンスポルとのドローで、最終節を前にしてCLのグループ突破を決めた。
これでとりあえず落ち着きを取り戻すだろうし、カピオナートに集中でくる環境は整った。
ルッシオがケガで離脱したことは大きいが、駒は揃ってるし、攻撃陣が機能して、早い段階で点が取れれば、そう難しい試合にはならないはず。

シエナは、組織だった守備で、インテルを苦しめた。
決定機の数もインテルより多かったし、それを決め切れれば、負けることはなかっただろう。
それよりも、残り時間が少なくなってからのあのカスタイニョスのレテが大きくのしかかってしまった。
この失点で、集中力も切れてしまって、ここから追いつくことができず。
あれだけ集中して、チームとしてうまく立ち回れてたんだが、インテルが3枚のFWを投入し、ここで、狂いが生じてしまったか。
前線を気にするあまり、中盤の守備が疎かに。
トップのどっちかが、下がってきて、パスを出したT・モッタにプレスをかけることができてれば、あの縦パスは通されなかったはず。
シエナにとって、インテルは雲の上の存在だし、そのチーム相手に、あれだけのパフォーマンスができてたから、なkとかして勝ち点1でもって誰もが思ったはず。
チームとしての振る舞いもよかったし、ほんとにあのシーンだけ。
集中が切れてたこともなかったし、守備の組織も乱れてなかった。
それだけに、最後まで我慢できたら・・・。
攻撃面でも、カピターノのカライオがかなりトップの位置でがんばってたが、得点をするには至らず。
パートナーのラロンドもからだを張ってプレーできてたが、もうひと踏ん張りが足りなかった。
エリア内でボールを受けたにも関わらず、ちょっと後ろから当たられて倒れてしまったシーンは残念極まりない。
もうちょっとキープできてれば、上がってくる選手もいただろうし、決定機に繋がったはず。
この2トップにインテルDF陣は苦労してたし、裏を取られることもあり、もっと長い時間、このふたりを使いたかっただろう。
ただ、サンニーニは、点を取ることよりも、守ることを優先し、カライオを早い時間に下げてしまった。
これでインテルはかなり楽になったはず。
最後までプレーできてれば、局面を変えることができたかもしれん。
シエナは、惜しい試合を展開し、勝ち点を奪えなかったが、内容は悪くないし、このパフォーマンスだったら、残留も大いに可能。
インテルは、またしても格下相手にドローで終えるところだった。
前半は、トップにパッツィーニを置いて、サラテ、アルバレスがトップ下というかサイドというか、4-3-2-1の布陣。
たしかに、この布陣では、2枚のシャドーストライカーが持ち味を発揮できず、アクセントになる攻撃ができてなかったが、後半早々に4-4-2っぽくシステムを変更。
2トップにして、シエナの守備陣を崩そうとラニエリが考えたんだろうが、これが機能したとは言い難い。
シエナにしてみたら、個人で仕掛けてくるサラテ、アルバレスの方が厄介だったはず。
前半は良くなかったが、後半は、違った味を出したかもしれん。
カスタイニョス、オビもこれといってパッとしなかったし、この交代は明らかに間違いだったはず。
それが、D・ミリートを投入し、3枚のプリマプンタを並べたことで、シエナの守備のミスを生み出した。
点を決めたのはカスタイニョスで、結果、この男の投入が正解ってことになるんだろうが、あの交代はやっぱり納得できない。
ラニエリは、まだ迷走を続けてそうな感じ。
ただ、スネイデル、マイコンが使える状況になれば、そう困ることもないだろうし、今の我慢する時間で、結果を出せればそれはそれでいいのか。
いい形でなくとも、点が取れて、勝ち点3が積み上げれればそれでいいわけで、今のインテルにはとにかく勝つことが重要。
守備の安定感はあるし、こういう試合が多くなるかもしれんが、それはそれで、いつか、強いインテルが戻ってくるために助走の段階か。
 
スコア
0-1
<得点者> 
インテル   カスタイニョス                

~愛丸's MVP~
スタンコビッチ(中盤で、なとか局面を打開しようと、ドリブルを仕掛けたり、ティロに持ち込んだり、工夫しながらプレーできてた。アクセントになってたし、最後まで集中を切らすことなくプレーした姿に熱いものを感じた)

ラツィオ-ユベントス

2011-11-29 14:38:27 | セリエA
観戦日 11/29(火)       

愛丸’s チェック
現在、ラツィオが2位、ユーベが1位で、この試合が首位攻防戦。
勝ち点はともに22Pだが、ユーベは消化試合が1つ少ない状況。
それでも、ホームのラツィオがここでユーベに今シーズン初黒星を付けることになれば、カンピオナートが一段とおもしろくなる。
レーヤのサッカーがチームに浸透し、いい形で試合を進めれば、ここでの勝利も大いに期待できる。
ユーベは、ヨーロッパの戦いがなく、全てをカンピオナートに注ぎ込むことができる。
超攻撃的な4-2-4ではなく、コンテは最近、4-3-3を多用。
これが、とても理にかなったシステムで、ユーベの好調さは、このシステムにあると言っても過言ではない。

ラツィオは、ユーベに1点しか奪われなかったが、自分たちがひとつもレテを上げることができず、ホームで痛い敗戦。
ここで勝つことができれば、消化試合が少ないユーベとは言え、暫定で首位に立つことができた。
前半は、点が取れそうな匂いがしてたんだが、その段階で、得点できなかったことが響いたか。
とにかく、チャンスになるシーンでは、全て、エルナネスを経由してのもの。
トレクァルティスタとして、前を向いてプレーできれば、ユーベのDF陣もかなり慌てる回数が多かった。
ドリブルで仕掛けてくるのか、それとも、早い段階でスルーパスを狙うのか、予測するのが不可能なプレーで決定機を演出。
ロッキに決定的なパスを供給するも、ブッフォンのセーブで防がれたり、かなり惜しいシーンはあった。
それなのに、後半、ラツィオは自分たちのペースで試合を運びながら、点を奪えなかったのは、エルナネスに疲労の影がちらつき始めたから。
中盤の底の位置で、この男がボールを触ってもそこまで決定的なシーンは生み出せず、やっぱり2トップの下でプレーしてなんぼ。
エルナネスの課題は、90分、あのポジションで、求められた仕事をきっちりやれるフィジカルを身につけること。
これができれば、ラツィオはさらにいいチームになる。
エルナネスが機能しなくなって、ラツィオはいち早くサイド攻撃を多くするべきだった。
クローゼというヘディングの名手を獲得したし、これを使わない手はない。
ただ、両SBは、ユーベのサイド攻撃の対応に追われ、そう簡単に上がることができてなかった。
なら中盤ってことになるが、中盤がロンボだし、インサイドハーフ的に振舞う選手を起用してるから、どうしても、サイドの攻撃は手薄になってしまう。
いまさら、チームのコンセプトを変えることもできないし、ここは、がんばってSBのオーバーラップの回数を増やすしかない。
これができてれば、この試合で、ユーベから無得点に終わることはなかった。
シセをロッキに代えて投入しても、打開策には繋がらなかったし、スクッリもセコンダプンタ的な振る舞いで、ちょっと最後はバランスを崩してしまったか。
守備面ではマルケッティの好セーブが目立ち、ディアキテの身体能力の高さもチームを救った。
悔やまれるのは、ユーベのカウンターへの対応が疎かになったところで失点を喫し、もっとペペに激しくラドゥがいけてれば、ひょっとしたら失点はしなかったかも。
これでユーベとの差が開いたい形になったが、まだカンピオナートはどう転ぶかわからない。
ユーベは、大人のサッカーで、きっちりカウンターから奪った1点を守りきった。
チャンスがそうなかったわけではなかったが、マルケッティの壁が思いの外高く、ここで止められることがしばしば。
チーム全体での攻撃に守備で安定感を増してる印象で、こうやって苦しい展開でもしっかり勝ち点3が奪えるってことはチームが成熟してる証拠。
この試合、一番目立ったのが、ペペ。
今の4-3-3のシステムにぴたりとはまってる。
ただ、サイドに張るだけでなく、中へ入ってくるタイミングもいいし、マトリとの関係もいい。
このポジションのレギュラーを完全に勝ち取った印象が。
カウンターになって、マトリが左サイドを持ち上がったとき、中央を爆走し、決めたあのレテは、周囲を信頼してる証だろう。
ピルロ、ビダル、マルキージオの中盤のトリデンテも試合を重ねるごとに連携が取れてるし、ピルロがあれだけいいパス出しができてるのは、周りのふたりのサポートがいいから。
前線、中盤には大きな問題もなく、さすが首位を走るチームと思わせるものだが、最終ラインはいささか不安定。
とくにCB。
ボヌッチが対応のまずさからロッキのボールを奪われてあわやのシーンを作ってみたり、ブッフォンの活躍がなかったら、やられたシーンもあった。
ここを強化できれば、スクデットも夢ではない。

スコア
0-1
<得点者> 
ユベントス   ペペ                

~愛丸's MVP~
ペペ(得点シーンもさることながら、この試合では、チームで一番アグレッシブに動くことができてた。縦への突破よりもカットインでのプレーで輝いてたし、ラドゥを相手にしてなかったし、このポジションでレギュラーの座を掴んだか)

マンチェスターU-ニューカッスル

2011-11-29 11:57:07 | プレミアリーグ
観戦日 11/29(火)       

愛丸’s チェック
シティとの悪夢のダービー以降、プレミアでは無失点を続けてるユナイテッド。
ただ、CLでは、どうもうまくいかない感じ。
ベンフィカ相手にドローだったし、いまいち流れに乗り切れてない。
首位のシティとは5P差だし、これ以上は離されたくないところ。
オールド・トラッフォードでの試合だし、好調ニューカッスル相手でも、ここは勝ち点3が必要。
ニューカッスルは炎の3番勝負の2戦目。
前節は、シティに敗れ、今シーズン初黒星。
不運が重なっての敗戦で、内容は悪いものではなかった。
この3連戦で勝ち点2が取れればとパーデューも言ってるし、なんとか、ここでドローなら御の字か。

今のユナイテッドに強さが感じられない。
開幕した当初は、連覇達成は間違いないと思ってたんだが、若手の勢いがなくなってきてから、尻すぼみに。
失点をしない強みはあるんだが、攻撃がいまいちパッとしない。
もっと迫力のある攻撃ができてたはず。
この試合、ルーニーがチチャとの2トップで先発起用されたが、危険なエリアでのプレーが少なかった。
中盤でのプレーが多くなってきてるし、どうも、下がってプレーしたがる傾向が。
ルーニーが、中盤を気にしなくていいような布陣が組めればいいんだろうが・・・。
ギグスがキャリックとのコンビでセントラルMFに入ったが、昨シーズンのような神がかったパスが、この試合では見られず。
もっと、ギグスからいいボールが出るようだと、ルーニーももっとゴールを狙うことができるはず。
これを考えたら、やっぱりスコールズの引退ってのが、大きいのかも。
ユナイテッドが強さを取り戻すには、中盤でゲームをコントロールできる選手が必要。
サイドでもナニ、A・ヤングと独力で局面を打開できる選手を要しながら、これといった働きができず。
ニューカッスルの集中した守備があったからだからだろうが、このふたりなら、なとかできるはず。
SBとのコンビで崩してもよかったし、どこか自信なさげ。
オールド・トラッフォードでの試合だし、いくら相手の調子がいいとは言え、力では完全にユナイテッドが上なはず。
シティの試合は次の日に行われたんだが、勝ちきれなかったことを考えたら、ここで差を縮める大チャンスだった。
守備では、あのリオのPKを与えたエリア内でのタックルにつきる。
ベン・アルファの突破はいいものだったし、リオもしっかりボールにいってはいたが、印象がいいタックルではなかった。
ただ、このPK、レフェリーの位置から見たらPKに値するファールだったが、副審の位置からだとボールにいってるのは確認できたはず。
ふたりの審判の協議でPKを宣告したんだが、ユナイテッド側からすると、これには納得できないだろう。
これも人間が裁いてるものだし、文句を言ったところで状況は変わらない。
ホナスが2枚目をもらい退場になり、数的優位な時間が10分以上あっても点を奪えなかったことが全てだし、反省するべき点はしっかり反省しないと、シティとの差は縮まらないだろう。
ニューカッスルは、この勝ち点1は万々歳の結果か。
あれだけ集中して最後まで守り抜いたことだし、この勝ち点1は大きな意味を持つ。
不運が重ならないなら、これだけのパフォーマンスができるチーム。
前節シティに負けるまで無敗だったことを、ここで証明してみせた。
クルルのファインセーブも光ったが、両CBの諦めないディフェンスも目を引いた。
あれだけ、チームの中心選手が、からだを張って守備をしてくれれば、チームとしての士気も高まるし、いい相乗効果を得てる。
前節、一番の不運に見舞われたR・テイラーも、しっかりとしたカバーリングができてたし、サイドでの守備も無難にこなした。
これはシンプソンにも言えることで、サイドで守備をして、ここってシーンではカバーリングを怠らない。
この守備があれば、ニューカッスルは、大崩れしないはず。
攻撃面では、テンバ・バがからだを張り、ベン・アルファ、オベルタンが個人技で仕掛ける。
それが功を奏してPKもゲットできたし、ニューカッスルはやるべきことをチーム全体でしっかりやれてる。
これにティオテが戻ってきたら、もっと安定するだろうし、カバイエが攻撃を意識できるはずだから、点も取れるようになる。
マンチェスターでのアウエー戦2つでとりあえず勝ち点1はゲットできたし、あとは、St.ジェーズムパークでのチェルシー戦で勝利できれば、この3連戦は大成功と言ってもいいだろう。
あおれが可能な感じがするが・・・。

スコア
1-1
<得点者> 
マンチェスターU J・エルナンデス
ニューカッスル  テンバ・バ                

~愛丸's MVP~
S・テイラー(やるべき仕事をきっちりこなした。コロッチーニとのコンビもいいし、とにかく魂を感じるDF。諦めないディフェンスでどれだけチームを救ったことか。これに釣られるようにチーム全体が最後まで集中した)

リバプール-マンチェスターC

2011-11-29 09:33:54 | プレミアリーグ
観戦日 11/29(火)       

愛丸’s チェック
ヨーロッパの戦いがない中、6位と本調子にない感じのリバプール。
ただ、前節は、アウエーでチェルシーに勝利。
ビッグクラブ相手には結果を出せてるんだが、いかんせん、ホームでの格下相手への取りこぼしが多い。
勝ち点3が取れるところで、1しか取れないと、順位は上がってこない。
ここで、シティを止めることができれば、優勝争いへの参加権を得ることができる。
シティはプレミアでは無敗を誇ってるが、ミッドウイークでのナポリ戦の敗戦がどう影響してくるか。
グループ突破が消滅したわけではないが、かなり厳しい状況に追い込まれてる。
しっかり気持ちの切り替えができてるかどうか・・・。

リバプールは、このシティ戦、しっかり勝ち点3を取らないといけない試合だった。
試合の主導権を握り、数的優位な状況になったにも関わらず、J・ハートの前に1得点のみ。
後半は、とくにいい部分が多かったし、なんとかして点が取れれば、シティの無敗を止めることができた。
そうなると、一気にチーム状態は上向くだろうし、優勝の芽も出てくる。
それが、またしても勝ち点1のままだったら、そう状況は変わらない。
シティが、なかなか前がかりにならなかったし、早い段階で攻撃的に振舞うことを選択してればよかったが、中盤のバランスがよかったし、いじるのもいささか難しい状況でもあった。
あの中盤のバランスの良さがあったから、シティを封じ込めてたってのも言えるし、点を奪うことよりも、このままシティを押さえ込むことをダルグリッシュは選択したんだろう。
それもわかる展開だった。
ボールも回ってたし、サイドも攻略できてた。
ただ、これだと、ボールをキープして自分たちのペースで試合は運べるが、フィニッシュの局面での人数が足りてない。
ここってシーンでは、どうしてもスアレス頼みになってしまうし、突破が成功すれば、決定機につながるが、屈強なシティのDF陣を前にそう簡単にいくこともなかった。
もっと、チームとして崩すことができれば・・・。
人数をかけて攻めたときに、フィニッシュまで持ち込めてたし、この回数を多くしてれば、さすがのJ・ハートももうひとつぐらい失点したかも。
時間も押し迫り、キャロルが完璧なヘッドを披露するも、J・ハートのビッグセーブに阻まれ得点できず。
リバプールにとって、この試合でのJ・ハートは、かなり大きく見えたことだろう。
前半にも、足でビッグセーブを決められてるし、決まった得点もレスコットに当たってコースが変わって決まったもの。
あのアダムのシュートもレスコットが不用意に足を出さなかったら、決まってなかったし、運を味方につけての得点。
しっかり崩して取れてないし、リバプールは、この得点力の低さをいかに快勝するか、ここが鍵。
スアレスひとりに頼るサッカーでは限界がある。
ダルグリッシュには、スアレス、キャロルの2トップを成熟させる選択は今のところない感じ。
シティは、やっぱりCLでの敗戦を引きずったままだった。
プレミアでは、ここまでいい試合を展開してたが、この試合は、ほとんどいい面がなかった。
攻撃を牽引してきたD・シルバにもキレがなかったし、アグエロも時折うまいプレーは見せれたが、フィニッシュまでいったシーンは数える程度。
これでは、点は奪えない。
CKからコンパニのヘッドというか肩へ当たったシュートで先制したが、この後に、不用意な失点。
この状態で、勝ち点1が取れて、無敗をキープしたことだけが、シティにとってはよかったこと。
途中出場のバロテッリが2枚目を頂戴し、退場になってからは、失点しないことだけを考えたサッカーに。
それでも危ない場面は多く、J・ハートがいなかったら、何点取られて負けたことか。
この試合、シティに携わる全ての人間は、J・ハートに感謝しないと。
あれだけビッグセーブを連発してくれてこのドローへの貢献度の大きさって言ったら計り知れない。
シティは、いち早くナポリ戦のショックから立ち直らないと、早いうちに無敗記録も止まるだろうし、目標をひとつに設定できれば、このままプレミアを首位で終わらすことができるはず。
バロテッリの退場も気になるし、D・シルバ、ナスリのコンディションの低下も気になる点。
これからが、シティにとってほんとに勝負かも。

スコア
1-1
<得点者> 
リバプール    OG
マンチェスターC コンパニ                

~愛丸's MVP~
J・ハート(まさに神がかったセーブとはこのこと。この試合、一番目立ったのは、この男。簡単なシュートだけでなく、難しいシュートへの反応も素晴らしかったし、シティの選手、監督、コーチ、サポーター、全てが感謝しないと)

R・マドリー-A・マドリー

2011-11-28 11:39:56 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/28(月)       

愛丸’s チェック
デルビー・マドリー。
マドリーにとって、このデルビーは勝ち点3を計算できるもの。
10年以上もアトレチコに負けてないし、かもにしてる相手。
マドリーがデルビーと思ってるのはクラシコだけだろうし、ここも今の調子を考えたら、負けることはないはず。
楽な形でいかに勝つか。
アトレチコは、そろそろマドリーに一泡吹かせたいだろう。
ただ、相性がよくない上に、得点の期待がかかるファルカオがケガで離脱中。
ジエゴがどれだけ活きてくるかにかかってるが、それも、マドリーが相手ならちょっと難しいか。
気持ちの面だけでも負けないようにしないと、いつものデルビーに陥ってしまう。

マドリーは、先制されてしまったが、そこから慌てることなく、攻め立て、最後は2人も数的優位な状況になる、きっちり勝ち点3をゲット。
バルサが、日本に旅立つ前に、しっかり勝ち点を稼いでおきたい。
そのためにも、ここから負けることは許されない。
そんな中、これだけ楽に試合ができれば、モウも満足だろう。
今のマドリーは、先に点を取られても、ペースを崩さず戦うことができる。
高速カウンターが一番の武器なのは変わりないんだが、ボールをしっかりポセッシオンして崩すこともできてる。
あれだけ個人能力の高い選手が揃ってるんだから、なんら不思議ではない。
これだけの攻撃が展開できたのは、ディ・マリアの復帰が大きい。
調子を上げてきたところでのケガだったし、これが長引かなくてよかった。
右からのインスイングのクロスは相変わらず、マドリーの武器だし、このクロスに飛び込むC・ロナウドとのタイミングもばっちり。
それに、スルーパスも冴えてたし、エンパテに追いついたベンゼマがもらったPKも、ディ・マリアのダイレクトのパスから。
追いついたことも重要だが、これで、クルトワに一発ロハを食らわせたことも重要。
アトレチコを数的不利に追い込んでからの同点弾だし、この段階で勝ったも当然。
ここから、気を抜くこともなく、アトレチコを奈落の底にたたき落とさんばかりに攻め立て、相手のミスに乗じて、得点を重ねた。
どっちのサイドから攻めても、アトレチコは全く対応できてなかったし、センターに守備も雑。
こんなレベルの相手だったら、マドリーが4点取るのは当たり前。
うまく選手交代をして、休ませるべき選手は休ませ、モチベーションを落とさないようにベンチの選手も起用することができた。
クラシコに向けて、マドリーは着々と準備を進めてる印象。
X・アロンソの攻撃面での貢献度も高いし、ちょっと目立たなかったエジルにしても状態は悪くない。
C・ロナウドはキレキレで、PKではあったが、2点を取り、ピチッチ争いでも、メッシに引けをとってない。
問題を上げるとすれば、あの失点シーンぐらいか。
右でアドリアンに仕掛けられ、ジエゴとのワン・ツーで抜け出されてしまった。
オフサイドを主張する前に、ああいうダイレクトプレーにうまく対応しないといけない。
また、マルセロの守備ってのが不安視されそうだが、今は、それを越える攻撃で逆転することができてる。
これから先、マドリーがデルビーでアトレチコに負けることはないかもと思わせるような試合内容だった。
アトレチコは、クルトワの一発ロハが全て。
ここでチーム全体が意気消沈してしまったし、これでは戦うこともできない。
ファルカオがケガで離脱しており、それでいて、数的不利になったため、ジエゴを下げざるをえなくなってしまうと、攻撃の手立てが何もない。
エンパテに追いつかれてからは、点が取れる気配すらなく、チャンスは皆無。
なら、きっちり守備に集中したかと言えば、全くもってそうではない。
ミスの連続だったし、マドリーの個人での攻撃にも、チームとしての攻撃にもどれにも対応できなかった。
守備的に振舞うことが義務づけられてたが、それができないようだと、この結果も当然のこと。
このままの状態だったら、アトレチコは、ヨーロッパ戦へのチケットを手にいれれないだろう。
とにかく、今は、攻撃どうのこうのよりも、守備を安定させること。
選手は揃ってるし、ここできっちり立て直さないと、痛い目に合いそう。
まだまだシーズンは続くし、いち早くアトレチコがアトレチコとして振る舞える日を心待ちにしてる。

スコア
4-1
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド×2、ディ・マリア、イグアイン
A・マドリー   A・ロペス                

~愛丸's MVP~
ディ・マリア(ケガからの復帰初戦で、最高のパフォーマンスを披露。アシストだけでなく、得点もゲットし、この上ない復帰になった。パス能力も高いし、キープ力もある。スピードに乗ったドリブルもいいし、最高の選手に成長してきた)

ラージョ・バジェカーノ-バレンシア

2011-11-28 10:37:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/28(月)       

愛丸’s チェック
昇格してここまで、現在10位は立派。
ラージョがここまでやれるとは思ってもなかった。
チームとしてしっかり戦えてる証拠だろうし、このままなら残留も果たせるだろう。
カーサでは強さを発揮できるチームだし、CLで疲労してるだろうバレンシアを叩くことも可能か。
バレンシアは、マドリー戦、CLのゲンク戦と難しい試合をふたつこなしてきた。
マドリー戦では結果を出せなかったが、ゲンク相手にはメスタージャで快勝。
その勢いのままここを戦えれば問題ないんだが、疲れだったり、慢心だったり、不安要素はいくつかある。
どこまでターンオーバーしてくるか。

ラージョは、チームとして戦い方ではバレンシアを上回った。
最後まで諦めない気持ちも十分伝わってきたが、あと一歩及ばなかった。
セットプレーからいくつか決定機を作り出すも、これを決めきれなかったのが、この結果に。
タムードが途中出場で結果を出し、追い上げムードが最高潮に達したが、サポーターの願いも届かず。
ここまで勝ち点16Pを取れてることが納得できるサッカーを展開した。
売り出し中の右のバングーラは、スピードに乗ったドリブルで、バレンシアの左サイドを押さえ込むことができてたし、中央の攻撃も連動性があってなかなかのクオリティ。
誰か突出した個人に頼ってないサッカーがいい。
バングーラは、アフリカ人特有の感じだが、この男もひとりよがりのプレーってこともない。
周囲が、ここをうまく使おうとしてるし、それに答えたプレーはできてる。
トップ下のミテュも足元の技術はしっかりしてるし、プリメイラでやれる攻撃力はある。
ただ、先にも述べたが、いいセットプレーを披露しながら、最後の局面での詰めの甘さは気になった。
フリーでシュートできてるシーンもあったし、こういうところで決めれるかどうか。
そこがバレンシアとの差だった。
バレンシアはうまく守ってはいたが、穴はいくつかあったし、最後の最後のシーンはほんとに惜しかった。
左からのFK、バレンシアはこのATのもう終わりって時間のプレーで、おもいきったオフサイドトラップ。
これをうまく掻い潜って、ティトがフリーでボールを受けることができたが、シュートはバーの遥か上。
オフサイドかもって気持ちがあったのかもしれんが、これを落ち着いてシュートできてれば、土壇場でのエンパテってことに。
この最後のプレーまで誰もが集中を切らしてなかったし、あの場面で追いつくことができてれば、チーム状態もぐっと上がったはず。
バレンシアは、大変な2連戦の後で、多少、気持ちに緩みがあったのは事実。
ゲンク戦で見せたような破壊力抜群の攻撃は披露できず、押し込まれてそれに耐える時間がかなり多くなってしまった。
流れの中ではうまく対応できてたが、セットプレーの守備はお粗末。
集中力に問題が。
たしかに、レバンテとのデルビーからマドリー戦、ゲンク戦とハードな日程で、気持ちが切れる試合なのはわかるが、もうちょっと集中してれば、ここまで苦しい展開にはなかったはず。
ただ、それでも、2点を奪って、1-2での勝利だし、結果は出すことができた。
ここが今シーズンの違ったところ。
これだけ、気持ちの入ってない試合だと、格下相手にも取りこぼしが多かったが、それが勝ち点3を奪えたってことは、強いチームとしてうまく振舞えてるから。
相手に主導権を握られても、少ないチャンスをものにし、勝てるってことが重要。
ジョナスはセレソンでの得点以来、状態はすこぶるいいし、ティノ・コスタもコンスタントに使われると結果を出せる選手。
この得点のシーンだけしかチャンスはなかったと言っても過言ではなかったが、それで点が取れたってことが重要。
試合の中身は誉められたものでもないし、失点シーンでも明らかにDF陣の気の緩み。
最後のFKのシーンでもオフサイドトラップは失敗だったわけで、反省する材料はかなりたくさんある。
ここをうまく改善できれば、それは次に繋がること。
それと、やっぱり気になるのはピアッティ。
この試合でも途中出場だったが、あれだけラージョが前がかりで来て、スペースがある中でボールを受けるシーンがいくつかあったが、これを活かすことができず。
自信を失ってる感じもするし、一発決めることができれば、もっともっと使える選手になるんだが・・・。
ピアッティが戦力になれば、まだまだ2強に追いつくことができるはず。

スコア
1-2
<得点者> 
R・バジェカーノ  R・タムード
バレンシア     ジョナス、ティノ・コスタ                

~愛丸's MVP~
アルベルダ(早い時間にタルヘタ・アマリージャを頂戴したが、それでも、気の効いた守備で流れの中では最高の働き。最後までやりきることができたし、まだまだフルでやれることを証明してみせた)

バレンシア-ゲンク

2011-11-25 15:07:33 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(金)       

愛丸’s チェック
前節、レバークーゼンに勝利し、突破へ首の皮が繋がったバレンシア。
最終節が、チェルシー戦だけに、ここはきっちり勝利しとかないと。
それでも、まだチェルシーの方が有利だし、できれば、今節、チェルシーにグループ突破を決めてもらいたかったんだが・・・。
いい勝ち方をして、なんとか最終節に望みをつなげたい。
ゲンクも、ここから2つ勝利することができれば、勝ち点が8Pになり、突破の可能性も出てくる。
ただ、これはちょっと大きな理想だし、現実的な目標としては、なんとか3位に食い込みたいだろう。
それも難しいミッションではあるが、バレンシア、チェルシーにドロー劇を演じる力は持ってるのも事実。

バレンシアが、ここで派手なゴールショーを披露してくれた。
早い時間に点は奪えたら、この試合はもらったと思ってたが、その通りになった。
ティノ・コスタがショートCKから最高のインスイングのクロス。
これを、ジョナスがうまくディフェンダーの前に入ってきてヘッド。
最高の形で得点を奪うことができた。
これで、ゲンクはかなりがっくりきたんだろう、そう時間も経たないうちに、ソルドードが2点目をゲットし、この段階で試合は決まった。
バレンシアは、得点を奪う練習と言わんばかりに、ゲンクのDF陣をずたずたにした。
前半でソルダードはハットトリックを決め、後半も攻撃の手を緩めず、P・エルナンデス、アドゥリス、ティノ・コスタがゴールを奪い取りも取ったり7得点。
ここでのゴールを次節に回すことができれば、グループ突破も決まるんだが・・・。
レバークーゼン勝利もわかってるだろうし、バレンシアは、この大勝で気を緩ませず、あとは、チェルシーとのアウエーでの大一番に向けてチームを作っていかないと。
攻撃に関しては、文句なしなんだが、守備ではゲンクにあわやのシーンを作らせすぎ。
ゲンクだったから決めきれない部分が目立ってしまったが、これがチェルシーだったらこうもいかないはず。
V・ルイスを早めに休ませ、M・トパルをCBでテストしたり、ボランチをティノ・コスタとパレホのコンビにしてみたり、守備に関しては穴が出来てしまったのはしょうがない。
これがテストとして結果が出せたかは別にして、普段、やらないポジションを実戦で試せたのは、この選手たちには、財産になったかも。
これをチェルシー戦でやることはないだろうし、リーガで格下相手に見られるかどうか。
多くの選手が、この試合で自信をつけたことになったんだが、ひとりだけ、まだ流れに乗れてない選手が。
途中交代でピッチに投入されたピアッティ。
アルメリアであれだけスピードに乗った攻撃で、チームの核としてやれてた選手が、バレンシアに来て、未だ輝いた試合がない。
この試合、これだけゴールラッシュになったんだが、この男だけが期待されたゴールを奪えず。
いつもの左ではなく、右での起用だったが、突破を仕掛ける気持ちは買えるんだが、それがはまったシーンはなかった。
もっともっとやれる選手だし、点も奪えるはず。
ひとつ決まれば、勢いに乗れそうなんだが、この試合でも、まだきっかけは掴めなかった。
フェグリがサイドで重宝されてるし、もう1枚を誰がこなすか。
左は鉄壁の縦のコンビがいるし、こうなったら、この試合で起用された右で結果が残せれればよかったんだが・・・。
カナーレス、バネガをケガで欠く状態が続くが、これはトップ下にジョナス、ゲームメイカーはティノ・コスタがやれば、痛手は感じない。
いい流れを作れてるし、いい状態で、この選手たちが、チェルシー戦に望めることを希望する。
ゲンクは、引いて守って、カウンターから点を奪うサッカーをやってこず、自分たちの普段着のサッカーでバレンシアに挑んできた。
チャンスを作れるのは作れたが、これだけ失点してしまうと、どうすることもできない。
前がかりのバレンシアの守備も最後は打ち破れなかったし、落胆が大きな試合になってしまった。
高い位置でボールを失うシーンも多かったし、ミスが出てしまっては、結果は出せない。
ホームでのバレンシア、チェルシー戦では、最後の最後で踏ん張れる力と諦めない気持ちで勝ち点1が奪えたが、ここでは最後の我慢が足りなかった。
GKのケテレシュは、ファインセーブも何度も見せたが、それでも7失点。
この敗戦で、グループ最下位が決定。
3チームの力は抜けてたし、それでも、ビッグクラブと呼ばれるチームと2つもドロー劇を演じたことは自信に繋がるだろう。
スピードのある若い選手もいるし、今後に期待。

スコア
7-0
<得点者> 
バレンシア   ジョナス、ソルダード×3、P・エルナンデス、アドゥリス、ティノ・コスタ                

~愛丸's MVP~
ティノ・コスタ(ラストパスの精度も高いし、展開力もバネガに負けないものがある。それに、この男の左足は驚異だし、この状態でプレーを続けることができれば、バレンシアの攻撃はそれなりに通用するものになる)