愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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リヨン-ボルドー

2010-03-31 23:46:07 | チャンピオンズリーグ
観戦日 3/31(水)       

愛丸’s チェック
リヨンはあのマドリーを下して、このベスト8に、ボルドーは相手に恵まれオリンピアコスに危なげなく上がってきた。
フランス勢同士の対決になったこのカードだが、リーグアンではボルドーの方が上。
リヨンは、来シーズンのCL圏に届かない位置でもがき苦しんでる。
果たして、このCLでは違ったリヨンが見れるのか。
ボルドーは2legのホーム戦にいい形でつなげるようなサッカーができれば。
そこまで前がかりにはならないだろうが、それでもただ引いて守るだけでは・・・。
守ってからのカウンターでシャマフあたりがどかんと決めてくれれば、それでOK。
リーグアンの状況を考えたら、ここもボルドーが有利な気がするが、リヨンも意地があるだろう。

ベスト8の壁が乗り切れないOL。
ここは最大のチャンスかも。
マドリーを下して、ここまで上がってきた力は伊達じゃなかった。
こんなチームがどうしてリーグアンでは5位なんだろう。
ヨリスと中心にした守備陣はボルドーよりも上だし、攻撃的な選手の力もOLの方が上。
中盤の組織もしっかりしたものがあるし、リーグアンでどんなサッカーをしてるのか見てみたい。
この試合、OLはボルドーのミスを見逃さなかった。
先制点は、ボルドーディフェンスのクリアミスをファーで拾ったボドメールが早いクロスって言うかシュートをL・ロペスが合わせたもの。
あのL・ロペスの反応は半端なく早かった。
しっかりディフェンスの前に入ってたし、ポジショニングも最高。
2点目は、狭い位置でのパス交換からピアニッチが抜け出してクロス。
これをトレムリナスがかぶってしまい、これを拾ったバストスが強烈な左のシュート。
あのシュート、ちゃんと左足で打ちやすいようにワンタッチでコントロールし、見事に決めてみせた。
この2点とも決めた選手の能力の高さは伺えたが、ここにいたるまでのプレーも相手のミスを見逃さず、流れからフィニッシュまでで、相手に与えたダメージはでかいはず。
これと決定的な3点目はPK。
このPKを得たシーンもシソコが果敢にオーバーラップしての躊躇ないシュートが生んだもの。
ブロックにいったシャルメの手に当たりハンドでのPK。
2-1でこのまま試合を終わらせてもいい状況で、SBがあそこまで上がっていっての得点で、これはチームのこの試合に賭ける意気込みが伝わってきた。
マドリー戦で得た自信と、同国のチームには負けんって意地があったんだろう。
中盤の選手ではマクンとトゥラランの守備での貢献が目立った。
何度かグルキュフに仕事させるシーンはあったが、それでも、この試合は、ボルドーのキーマンをよく押さえた方だろう。
危ない位置でのFKも少なかったし、2legもこの展開に持ち込めれば、悲願のベスト4進出もある。
ボルドーは、ここまで少ない失点、勝ち上がってきたんだが、なんとOLに3失点。
それもミスがらみで、今までのボルドーとはちょっと違った。
セットプレーでも点が取れなかったし、あのボルドーはどこへやら・・・。
やっぱりグルキュフが押さえ込まれると、かなり攻撃力は下がってしまう。
シャマフは単独で局面を打開できる選手じゃないし、いつもなら、ベンデウがもっと行けるはずなんだが、この試合では、OLの攻撃の前になかなかサイドで主導権を握れなかった。
それとプラシルをセントラルで使わないといけなかったことも、この結果に繋がったのかも。
サイドで、うまくグルキュフのサポートをしながら、相手の裏をつく動きができるんだが、ボランチだとどうしても守備に重点を置くことに。
サイドにはグフランが入ってたが、この男が全く仕事ができてなかった。
この試合での問題は、この攻撃陣ではなく、間違いなく守備陣。
あれだけミスを犯してしまうと、失点も増えてくる。
クリアできなかったり、ヘッドがかぶってしまったり、今までこんなボルドーを見たことがない。
ブランは不安があったっみたいだが、それが的中してしまう結果に。
2legまでに改善できるとも思えないが、とにかく小さいミスを重ねないこと。
あのミスさえなければ、1-1でもおかしくなかった。
2leg、果たしてボルドーはどんな戦い方をしてくるか。

スコア 3-1

<得点者> 
リヨン   L・ロペス×2、バストス
ボルドー  シャマフ    
~愛丸's MVP~
L・ロペス(この大事な試合で2得点。先制点のあの合わせは見事だった。何度もオフサイドにはかかったが、あの裏をつく動きはかなり効果的だった)

バイエルン-マンチェスターU

2010-03-31 10:04:01 | チャンピオンズリーグ
観戦日 3/31(水)       

愛丸’s チェック
バイエルンはヴィオラをアウエーゴールの差で蹴落とし、このベスト4へ。
ユナイテッドはミランを寄せつけずの圧勝劇で、らくらくとこのステージへ。
この両チーム、カンプノウの奇跡が真っ先に思い浮かぶが、バイエルンは、この中立の地ではユナイテッドに勝てなかったが、それ以外では相性はいい。
ただ、あの頃と今と、戦力にはだいぶ開きがありそう。
なんとかアウエーゴールを与えることなく、最後まで戦えれば・・・。
ユナイテッドは、この1legも重要な試合なんだが、週末のチェルシーとの大一番のことも頭にあるはず。
早い時間に先制し、楽な試合展開に持ち込みたいところ。
先週のプレミアで、主力を休ませることもできたし、ここは万全のコンディションで望むことができる。

バイエルンがバイエルンらしい魂のサッカーで、なんとユナイテッドに逆転勝利。
立ち上がり2分に先制され、そこから消極的なサッカーで、これはこのまま終わってしまうかと思われた。
V・ハールも試合前のコメントでユナイテッドが羨ましいなんてことを言ってたし、ここで白旗を揚げてると取られてもおかしくなかった。
それが、時間の経過とともに、バイエルンの動きがよくなってきた。
ユナイテッドが先制したため、ポゼッションよりも、守備に重点を置いて戦ってくれたから、バイエルンはここでリズムを作り出すことに。
それでも、スクエア、バックパスが多く、ポゼッションは保てても、ただ、自陣でボールを回すだけ。
仕掛ける姿勢を見せてたのはリベリぐらい。
もっともっと前にいかないといけなかったが、ユナイテッドって名前に押されてる感満載。
それがどうして、逆転劇まで繋がったのか・・・。
個人、個人が、いけるって感じ始めたからだろう。
やってみたら、意外と突破できたり、パスもいい感じで回せたり、ユナイテッド自慢のカウンターに切れがなかったりで、徐々にバイエルンペースに。
チーム全体が自信を持ってくると、バイエルンもヨーロッパの強豪チームのひとつなんだし、これぐらいはやれるチーム。
リベリのFKがルーニーにリフレクトし、同点に追いついて、ここからも攻撃の手を休めず、ATにオリッチが値千金のゴール。
M・ゴメス、クローゼと投入し、ここでオリッチを下げなかったことが、V・ハールの手柄。
バイエルンにはああいう魂の塊みたいな選手が必要。
テクニックではリベリ、ロッベンには遠く及ばないが、何かを持ってる選手。
貴重な逆転ゴールもM・ゴメスがつぶれてこぼれたボールをエブラがもたついたところをかっさらって決めたもの。
諦めずの追いかけ、それを奪ってのゴール。
この魂を持ってオールド・トラッフォードに乗り込めば、2legもやってくれるかも。
ホームでバイエルンが勝ったことにより、2legが俄然おもしろくなった。
ユナイテッドは2分の先制点で、早々に攻撃的に振舞うことをやめ、得意のリアクションサッカーで機を狙うことに切り替えた。
これはこれで問題ない。
ユナイテッドが、ユナイテッドのサッカーをすればいいんだが、それでも、ちょっとバイエルンにボールを持たせすぎた。
まだ攻撃的に行くところを見せないと、相手に自信を与えてしまう。
それがこの結果に。
選手個々のレベル、チームとしての完成度では明らかにユナイテッドの方が上だし、この1legで試合を決めてもよかった。
ナニはまだそれなりに仕掛けるシーンも見られたが、パク・チソンは明らかにこの試合から消えてた。
あのダイナミズムが売りなのに、こっちサイドの守備に翻弄し、全く機能せず。
0-1で終われれば御の字で、1-1になったにしろ、これはこれでOKと踏んでたのか。
ATに逆転ゴールを取られるなんて思わなかっただろうし、この敗戦は、今後に影響しそう。
リオ、ヴィディッチのCBコンビもあの頃の鉄壁なディフェンスではないし、V・デルサールのセーブがなかったら、まだ失点は増えるかも。
これよりなにより問題なのが、あの失点シーンのちょっと前、突破にかかったM・ゴメスを止めに行こうとしたルーニーがケガしてしまった。
映像を見る限り、着地したときに捻挫した感じだったら、果たして捻挫ですんでるのかどうか・・・。
週末のチェルシー戦には間に合わないだろうし、ここでルーニーを失うことになると、もろもろのタイトルレースに黄色信号が。
ユナイテッドにとって、このバイエルン戦は踏んだり蹴ったりの結果に。

スコア 2-1

<得点者> 
バイエルン    リベリ、オリッチ
マンチェスターU ルーニー    
~愛丸's MVP~
オリッチ(ドイツ人ではないが、ドイツのサッカーを体現してる選手。あの最後まで諦めない姿勢はチームに勇気を与える。この男がもっとでかいことをやってのけそう)

ACミラン-ラツィオ

2010-03-30 11:04:54 | セリエA
観戦日 3/30(火)       

愛丸’s チェック
首位インテルを勝ち点差4Pで追うミラン。
この前日、インテルはローマに破れ、ローマとインテルの差は1Pまで縮まった。
ミランは、この結果を受け、ここで勝利すれば、ローマと同勝ち点で、インテルと1P差になる。
このアドバンテージを活かさないといけない。
久々のスクデットのためにもチーム状態がどうであれ、ここは勝ち点3が必要。
ラツィオは降格圏の一歩手前。
18位アタランタとの勝ち点差は4P。
残留を決めるためにも、アウエー戦だろうが、なんだろうが、勝ち点を積み上げないと。
セリエAの舞台からローマデルビーが消滅することなんてあり得ない。
あれだけのメンバーが揃ってるから、それがひとつにまとまれば、この苦境から抜け出せるはず。

ミランがここでやってしまった。
最悪の事態ってまではいかないまでも、勝ち点を1Pしか上積みすることができなかった。
たしかに、ホナウジーニョ、ピルロ、アレッシャンドレ、ネスタと攻守の要がこれだけいない状況で、なおかつ、試合直前に、フンテラール、マンシーニも外れることに。
これではチームになんないってレオナルドも頭を悩ませたんだろうが、少なからず、ホナウジーニョがいないパターン、ピルロがいないパターンっての何かしらのオプションが欲しかった。
頼みの綱はセードルフなんだろうが、こういうときだけ頼りにされてもって感じだろう。
任せればやってくれる選手だとは思うが、周りとのコンビってことを考えると、疑問符が・・・。
個人的な動きは問題なかったんだが、ここからのパスで2トップがうまくティロに持ち込めるシーンが少なかったし、周りをうまく使ってってシーンもなかった。
個人で局面を打開することも大事なんだが、こういうときこそ、チームの連動が必要になってくる。
前半の初めは、なかなかコンビを組むことがない面々がうまくパスを繋いで、ラツィオゴールに迫っていったが、リゴーレで先制してから、これがなかなか見られなくなってしまった。
あのサッカーを90分続けられたら、もっと点は入っただろうし、ラツィオに押し込まれることも少なかったはず。
左のアントニーニにはやる気が感じられ、なんとか自分からチャンスを作ってやろうって姿勢も見られ、今後が楽しみな存在に。
逆に、右にいたザンブロッタはいつものプレーができておらず、前のアバーテと連動する姿勢すら見られなかった。
ベテランがここで踏ん張る姿を若手に見せないといけないのに、それが今のミランには見られない。
ピッポに代えて、18歳のチガーニという選手を使ってきたが、優勝をするチームってのは、こういう苦しいときに、ゴールデンボーイが現れるもの。
それに期待できての起用だったかどうだかはわからないが、ノーインパクト。
昨シーズンのユナイテッドがマケーダの活躍で苦しい試合をものにしたものを期待しては見たが・・・。
ネスタがいないCBコンビはやっぱり不安定だし、ジダも失点はひとつだったが、小さいミスが目立つ。
今節の結果で、インテルへの挑戦状を持ってるのはローマってことになりそう。
ここ3試合で2分け1敗のミランではどうにもできない。
ラツィオは残留に向けて、大きな勝ち点1をゲットした。
地元のライバルを2位に押し上げる結果にはなかったが、そんなことも言ってられない状況。
3-5-2ってシステムが今のラツィオにはあってるみたいで、両ウイングバックの攻撃参加がかなり効果的。
左のコラロフには爆発力があるし、右のリヒトシュタイナーは仕掛けることもできれば、中へつめてのフィニッシュもある。
実際、貴重な同点レテは、リヒトシュタイナーがゴール前までつめてたおかげで生まれたもので、あの積極性は右のSBでは出せない。
3バックも安定してたし、これはGKのムスレラがいいプレーをできてるから。
GKから守備のリズムを作ってる。
あとは攻撃陣が奮起してくれてしっかり得点を取ってくれれば、残留というミッションはクリアできるかも。
ロティート会長も、もうこの時期になっていろいろ言うことはないだろうし、内側から揉めることがなかったら、きっと大丈夫。
2位のミラン相手に、サン・シーロで勝ち点1をゲットしたことは自信にも繋がるはず。

スコア 1-1

<得点者> 
ACミラン   ボリエッロ
ラツィオ    リヒトシュタイナー    
~愛丸's MVP~
ムスレラ(あの決められたリゴーレもしっかり反応できてたし、流れの中のプレーは安定感抜群。2シーズン前ミランにぼこぼこにやられたあのムスレラはここにはいなかった)

ボルトン-マンチェスターU

2010-03-30 09:32:23 | プレミアリーグ
観戦日 3/30(火)       

愛丸’s チェック
14位で、降格圏との勝ち点差が8Pあるボルトン。
まだ勝ち点的には安泰ってわけではないが、下の調子が上がってこないことを考えると、もう残留は決まりだろう。
今シーズン、ビッグ4相手に1点も取れてないし、ここは意地を見せてもらいたいところ。
イ・チョンヨン、ウィルシェアのテクニシャンふたりがうまく融合できれば。
ユナイテッドはライバル2チームの結果を受けてのこの試合。
チェルシーがあんな勝ち方をしたし、ここはドローも許されない状況。
ただ、ミッドウイークにはバイエルン戦、来週末には、そのチェルシーとの直接対決もあるし、ここは省エネサッカーで勝ち点3が欲しい。

ボルトンは、L・サミエルのあのOGがあるまでは、ユナイテッドと互角の勝負を演じれた。
気持ちも入ってたし、ボールへの執着心もユナイテッドより高かった。
たしかに、個人能力の差で、危ない場面は作られたが、失点の恐れはそう高くなかった。
逆にカウンターからエルマンデルあたりが、いいシュートを放ったりと、これはって展開だった。
それがあのOGで・・・。
ギグスの中へのグラウンダーのクロスを、右から中に絞ってきてディフェンスしようとしたところまでは誉められる。
ただ、そんな難しいボールでもなかったし、もっとしっかりクリアできたはず。
OGには仕方ないものもあるが、これは明らかにミス。
オールド・トラッフォードでの試合も、Z・ナイトのOGで敗れており、どうもユナイテッドが相手になると、1点はプレゼントしてしまう。
攻撃では、イ・チョンヨンは、なかなかのプレーを見せることができたんだが、ウィルシェアは、まだこのチームに溶け込めてない感じ。
左でプレーしたらいいのか、それとも中に入ってプレーすべきなのか、この辺があいまい。
O・コイルからどんな指示が出てたかわからないが、中途半端にならないようにポジショニングさせるべきだった。
K・デイビス、エルマンデルの2トップを採用したんなら、中盤も左右にしっかり選手を配置し、4-4-2でやるのがベストだったかも。
中ではムアンバが守備面では危なっかしいタックルや、遅れてのタックルが目立ったが、攻撃面ではいいミドルを打つことができた。
前にって気持ちも高かったし、中盤でしっかりボールを繋いで、これに前が連動してくれるようになると、おもしろいサッカーをやってくれそう。
ただ、ボルトンの魅力ってここじゃない。
K・デイビスを狙ってのプレーってのがあってもいいはず。
昔のいい部分を継承しつつ、それでいて、O・コイルのやりたいサッカーを融合させれば、来シーズンは、もっと上位を狙えるかも。
ユナイテッドは、この後の重要な試合を考えて、ルーニー、リオはこの遠征に帯同させず。
ここが休みどころと、サー・アレックスは踏んだんだろう。
誰が監督やっててもそう考えるだろうし、これはこれでいい。
それでいて、この試合で使われた面々が好プレーを披露し、最初はボルトンのサッカーに苦労しながらも終わってみたら4得点で、この試合でも、休ませた選手にはしっかり休養を与えることができた。
ここまで全てがうまく運ぶとは思わなかっただろう。
契約を更新したばっかりのナニが切れ味を増して、ダメ押しとなる3点目、4点目はこの男のアシスト。
左で仕掛けて、自慢のテクニックで相手を翻弄した。
このプレーが、バイエルン、チェルシーに通用するかはやってみないとわからないが、ナニ自身、かなりいい感じでプレーできるはず。
それと、ベルバトフ。
ルーニーがいない中、得点ってことはこの男に託されたんだが、しっかりと2ゴールを挙げ、サー・アレックスの期待に応えた。
ベルバトフは、たくさんボールに触ってリズムを作るタイプみたいだし、うまくここにボールを当てながら、周りが連動して動くような攻撃になれば、全体のリズムがよくなりそう。
テクニックは申し分ないし、この2得点で、今後に期待が持てる。
ユナイテッドで気になる点はヴィディッチのプレー。
あの頃の迫力はないし、安定感もない。
ファールまがいのプレーで止めるシーンも多く、これでレッドでももらうようなもんなら、それだけチームに迷惑をかけることやら。
そんなシーンも見られたし、バイエルン、チェルシーとの大事な連戦で、この男にDFリーダーを任せるのはちょっと怖い。

スコア 0-4

<得点者> 
マンチェスターU  OG、ベルバトフ×2、ギブソン    
~愛丸's MVP~

V・デルサール(この男の身体能力の高さには驚かされる。あの反射スピードの速さは未だ世界でもトップクラス。これに経験もあるし、まだまだこのベテランに頼ることは多そう)

R・マドリー-A・マドリー

2010-03-29 22:08:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/29(月)       

愛丸’s チェック
サンチャゴ・ベルナベウでのデルビー・マドリー。
マドリーはアトレチコに苦手意識はなく、カーサでのデルビーだから、ここは予想通りの展開になるだろう。
今のマドリーの攻撃陣を止めることは難しいし、カカがいなくても、しっかりした攻撃は展開できる。
アトレチコはELもあるし、そこまで、このデルビーに賭けてこないかも。
そうなると、歴史的なデルビーになる可能性も。
アトレチコはあの頃の絶不調からは脱して、ここってところではいいサッカーをやることができるようになった。
実際、バルサに始めてリーガで土をつけたのはアトレチコだし。
デルビーは違った力を出せるとは言っても、ここが目標ではなく、間違いなくミッドウイークのバレンシアとのELに重点を置いてるだろう。

マドリーはアトレチコに先制され、前半は、完全にアトレチコの守備に手を焼いていた。
最近、マドリーは、スロースターターな感じだし、この1点のビハインドもそうプレッシャーにはならなかったんだろう。
後半は、自分たちの試合に持ち込むことができたし、あれだけ手を焼いてたアトレチコのDF陣も崩すことに成功した。
とにかく、今のマドリーは1点で終わるようなチームではない。
1つ取れれば、立て続けに取れる力を持ってるし、それを毎試合発揮することができる。
これはこれですごいこと。
なかなかこんなチームは存在しない。
個人でのプレーが目立ってはいるが、中盤のクオリティは高いし、ボールを繋ぐサッカーもできる。
両ラテラルの攻撃参加も効果的だし、セットプレーでも強さを発揮できる。
C・ロナウドばかりに目が行きがちなマドリーだが、実際はそうではない。
イグアインもあれだけ点が取れてるし、X・アロンソもやっと自分らしさが発揮できるようになった。
グラネロも今ではマドリーの中盤にはいなくてはならない存在だし、久しぶりに見たガゴも、周りにつられてかいいプレーを披露した。
マドリーは、中盤がこれだけ機能してるから、前線がしっかり働けるわけで、やっとペジェグリーニのやりたいサッカーってのが見えてきた。
CBにケガ人が絶えず、S・ラモスをここで使うことが多くなってきたんだが、これにより、右に回ったアルベロアがいい動きを披露。
高い位置を取り、アトレチコの裏を抜け出す動きで、貴重な逆転ゴールをゲット。
あの飛び出しもよかったんだが、エリア内でドミンゲスを振り回したあのフェイントも見事。
リバプール時代にここまでやるアルベロアを見ることはなかった。
この男を活かすなら、S・ラモスをCBでってことになるが、これはこれでいいかも。
セットプレー時にあの高さを活かせればいいし、右からの攻撃ってことを考えたら、今はアルベロアの方が質は高い。
これからマドリーはクラシコに向けて準備をすればいいし、バルサはアーセナルという難敵とのCLが控えてる。
これを考えても、クラシコではマドリーが有利だろうし、このクラシコの結果で優勝が決まってくるような・・・。
今のマドリーの攻撃力を止めれるチームがいるのかどうか。
ならどうして、リヨンに負けてしまったんだろう。
アトレチコは、先制し、前半は気持ちのこもった守備で、マドリーを苦しめることができたんだが、後半の早い時間に取られてからは、なんだかずるずる。
あの前半のアグレッシブさはどこへやらってほどに、マドリーに押し込まれてしまった。
前半で目立った選手は消えることが多く、あれだけ集中してたDF陣も振り回されることが多くなった。
これでは、今のマドリーを完封することは不可能。
これより問題なのが、せっかくフォルランのPKで、1点差まで追い上げたのに、そこから行くぞって気持ちが全く伝わってこなかった。
このデルビーに賭ける思いが強かったら、勢いづくだろうし、もっと死に物狂いで点を狙いにいくはず。
期待のサルビオが投入さあれ、右サイドで仕掛けても、これに絡む選手はいないし、クロスを上げたにしても、中に入る選手も少ない。
選手交代を見ても、ここを取りに行くものじゃなかったし、明らかにミッドウイークを見据えてのものだった。
1点差だったら、何がおこるかわからないし、フエラでのデルビーでエンパテってことになったら、チーム状態もアップするはずなんだが・・・。
バルサ相手にはあれだけやるのに、どうしてデルビーではいつもこうなんだろう。

スコア 3-2

<得点者> 
R・マドリー   X・アロンソ、アルベロア、イグアイン
A・マドリー   レジェス、フォルラン    
~愛丸's MVP~
X・アロンソ(やっとこの男の持ち味を発揮することができ出した。先制点は最近得意としてる、CKからのファーサイドでの合わせ、2点目は圧巻のあのロングパス。あれは見事だった)

サラゴサ-バレンシア

2010-03-29 20:31:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/29(月)       

愛丸’s チェック
サラゴサは降格圏のバジャドリーと勝ち点差2Pでかろうじて17位に。
ただ、この2P差だと、いつ降格圏に落ちてしまってもおかしくない状況。
冬のメルカートであれだけお金を使い、チームを立て直そうとした結果を出さないといけない。
あれで、降格ってことになったら・・・。
選手は揃ったわけで、あとは、それがチームになること。
バレンシアは3位で、4位のマジョルカとも1試合でひっくり返る勝ち点差ではない。
ただ、安泰ってわけでもないし、2位には遠く及ばないから、この順位を保ちつつ、狙うは初代EL王者か。
ただ、ケガ人が多く、好調だった頃のメンバーで戦えないのは不安材料。
ビジャもまた戦列を離れたし、果たしてどうなることやら・・・。

サラゴサは、降格したくないって気持ちがだいぶ強くなってきたのか、あのだらしないサラゴサの姿はここになかった。
荒れ模様の展開になったが、これにはまることなく、逆にバレンシアに痛手を負わせ、リーガ3位のチームをカーサで粉砕。
R・ヒメーネスがいいところでビッグセーブを見せ、これにチーム全体が乗っかるような感じで、時間の経過とともに動きがよくなった。
攻撃が単発で終わらず、セカンドボールをしっかり拾い、バレンシアを追い込んでいった。
そこで、ディオゴの強烈な左足のボレーが炸裂。
この1点がどれだけチームに勇気を与えたことか。
得点ってのはほんとにいい薬になる。
バレンシアよりもボールに対する激しさがあったし、出足がこれまたよかった。
バレンシアがボールを持っても、誰かが必ずすばやくチェックにいってたし、バレンシアは窮屈なサッカーを強いられた。
これだけ、前線からしっかり守備ができるのなら、この順位にはいないはずなのに・・・。
これまで不安定な守備が目立ち、崩壊寸前だったチームがどうしてここまで生まれ変わったのか。
冬のメルカートで守備をかなりてこ入れしたことと、それがようやくチームになってきたからかも。
このサッカーをやり続ければ、残留は難しくないかも。
ベテランが踏ん張り、それを見てる若手ががんばる。
チームがいい状況にあることを示してる。
ただ、そうは言っても、完璧にディフェンスできてるわけでもなく、セットプレー時にセカンドボールを狙うがあまり、カウンターへの対応がいまいち。
それを上回るバレンシアの不甲斐無さがあったから、失点はしなかったが、普通のチームが相手だったら、やられてもおかしくなかった。
リスクマネイジメントって部分がまだ甘い気がするから、ここを重点に戦うことができれば。
バレンシアは、3位って順位をサラゴサに上げた方がいいかも。
ビジャ、D・シルバがいない攻撃陣は、迫力の欠片もないし、ジキッチも使えるのは頭だけ。
それめがけての大きい展開を多くしてもよかったのに、それもあまり見られず。
ホアキン、マタ、P・エルナンデスが2列目にいたんだが、だれもがサイドに流れてのクロスってのはできるはず。
それがどうして全員で中に入ってきたがるのか。
中でプレーできる選手がいるわけでもないのに、みんなしてD・シルバの役割をやりたがってた。
自分のプレーに徹してれば、ここまで惨めな結果にはならなかったはず。
この試合でもジキッチが退場になり、自分たちで苦しい状況を作りだし、降格圏ぎりぎりのチームに3失点と、不甲斐無いったらありゃしない。
こんな感じだと、ELもアトレチコに勝てないだろうし、4位以下に落ちるのも時間の問題かも。
左のラテラルに入ったアレクシスの守備能力の低さにあきれ、デ・アルベール、マドゥーロのCBコンビも不安定きわまりない。
ブルーノはそれなりにプレーできてたが、ドブレ・ピボーテのふたりも守備での貢献が少なすぎ。
だからって攻撃で見せれたわけでもないし、全員がやるべきことができてない。
ケガ人が多すぎるってエクスキューズもあるんだろうが、それでも、3位ってことを考えると、もっとやってもらわないと。
来シーズンのCL権を獲得するか、ELでタイトルを獲るか、どちらかを達成してくれないと、サポーターは許さないだろう。

スコア 3-0

<得点者> 
サラゴサ   ディオゴ、アリスメンディ、ヤロシク    
~愛丸's MVP~
R・ヒメーネス(この男が前半にビッグセーブを連発してくれたおかげでこの結果に。あれで失点してればいつものサラゴサだっただろうし・・・)

チェルシー-アストンビラ

2010-03-29 18:15:29 | プレミアリーグ
観戦日 3/29(月)       

愛丸’s チェック
現在2位のチェルシー。
首位ユナイテッドとは1P差で、3位のアーセナルとも1P差。
プレミア奪還を狙うなら、ここからはひとつも落とせない状況。
それを考えると、CLからの脱落は好材料かも。
FA杯が残ってるとは言え、比重は全て、このプレミアにかけることができる。
そのFA杯は再来週、このビラとのセミ・ファイナル。
そこでいい戦いをするためにも、ここで力の差を見せつけたい。
ビラは、EL圏にも届いてない7位。
ただ、カーリング杯の準優勝で、その権利は持ってるようなもん。
なら、まだ4位のスパーズと勝ち点差が4だし、そこを狙っていきたいところ。
CL出場ってことになると、アウエー戦でもそれなりの結果を残さないといけないが・・・。

試合は、チェルシーのゴールショーに。
ここで、ビラに力を見せつけ、FA杯にも弾みがつく勝ち方だったが、それ以上に、ドログバを使わずして、この大勝ってことに意味がある。
ここまでどうしてもドログバ頼みになってた攻撃だったが、それが、この試合では、大黒柱を休ませても、この結果。
取りも取ったり7得点。
内訳は、ランパードが4つ、マルダが2つ、カルーが1つ。
どれも見事なゴールだったし、ここからのチェルシーに勢いをつけることに。
次節はユナイテッド戦で、それによりドログバの休養だったんだろうが、この内容だったら、ドログバを使わずしても、ユナイテッドに勝てるのではと思わせるものだった。
とにかく、全員が、攻撃に関して、高いモチベーションだった。
普段はベンチからのスタートが多い、J・コール、デコと、ファンタジー溢れる選手が、そのファンタジーを披露し、イングランドらしいダイナミズムさが売りの選手はそれを発揮した。
デコが、インサイドハーフに入ることにより、チームのポゼッションはかなり高くなったし、J・コールはかつての切れはないが、個人での仕掛けは、まだ水準以上。
このシステムでも十分やれると思われるが、相手がもっと強いチームになると、中盤の守備ってのが重要になり、これでは苦しいかも。
ただ、攻撃は最大の防御っても言うし、ユナイテッド戦で、デコの起用はおもしろいオプションになると思うが・・・。
3点目となるマルダのゴールは、デコの見事なスルーにジルコフが抜け出してのクロスから。
あのピッチを広く使うスルーを出せる選手は今はデコしかいない。
これだけのモチベーションでやってくれれば、チェルシーには必要な選手だと思うんだが・・・。
ランパードも調子を上げてきてるし、アネルカも点は取れなかったが、いいアシストもあったし、これにこの試合を休んで状態がアップしてるであろうドログバが絡んだ攻撃はいったいどうなるのか。
次節の首位攻防が今から楽しみ。
ただ、ひとつだけ失点シーンではジルコフのマークってのが問題に。
テリーがミルナーに引っ張られ、その空いたスペースを使われたものなんだが、ここでジルコフがしっかりカリューを見てれば、あんな簡単に決められなかったはず。
今のチェルシーは左SBが不安かも。
ビラは、ここまでやられてしまったら、FA杯のセミ・ファイナルも勝つことはできないだろう。
この試合、あまりにも消極的すぎた。
カリュー、アグボンラホールの2トップで挑んだが、アグボンラホールは状態がよくないみたいだし、左のサイドに入ったA・ヤングも足を気にする場面が多々あった。
右のサイドを久々に任されたミルナーもいつものプレーは鳴りを潜め、セントラルに入ったシドウェルも効果的ではなかった。
個人的には、この攻撃ユニットが一番いいとは思うんだが、選手の疲労感が出すぎて、これが機能してない。
毎年のことだが、ビラは、この大事な時期に失速してしまう。
それはオニールが選手を固定して戦うからで、もっとうまく選手に休養を取らせないと・・・。
選手がいないわけではないし、もっとうまくターンオーバーができるはず。
あれだけ疲労感満載のアグボンラホール、A・ヤングだと、相手に全く脅威を与えることはできない。
この大敗、選手にも非がないわけではないが、一番罪が重いのは、間違いなくオニール。
断言するが、ビラが4位に食い込むことは絶対にありえない。

スコア 7-1

<得点者> 
チェルシー   ランパード×4、マルダ×2、カルー
アストンビラ  カリュー    
~愛丸's MVP~
ランパード(この大事な時期に来て調子を上げてきて、1試合4得点は中盤の選手ではなかなかあり得ないこと。この男の活躍でチェルシーの今後が決まる)

バーミンガム-アーセナル

2010-03-29 16:27:43 | プレミアリーグ
観戦日 3/29(月)       

愛丸’s チェック
現在9位で、残留はほぼ確定させたバーミンガム。
アウエー戦が続いて2連敗してるが、セント・アンドリュースでは、強さを発揮することだろう。
あの強固な守備をここでも披露できれば、アーセナルを苦しめることができる。
少ないチャンスをものにしようもんなら、チェルシー、ユナイテッドの手助けをすることに。
アーセナルはユナイテッドと2P、チェルシーと1P差で3位。
上ふたつがもたもたしてるなか、6連勝で、優勝争いに加わってきた。
追う立場の方が強いなんて言うが、負けたりしたら、そこで脱落してしまうことを考えると、アーセナルにもプレッシャーはあるだろう。
この試合も大事だが、ミッドウイークのバルサ戦にも多少なりとも気持ちはいってるはず。
それがあまりも大きいようだと・・・。

バーミンガムが自分らしいサッカーで、優勝争いを演じてるアーセナルから勝ち点2を奪い取った。
それも90分での同点劇。
それまでを1点に押さえたことがこの勝ち点1に繋がった。
アーセナルがそこまでアーセナルらしい試合を展開できなかったのは、バーミンガムの守備がアグレッシブだったから。
ボウヤーは、もう最後の方は何も残ってない感じで、それだけ、90分動き回ったってこと。
B・ファーガソンとの、このセントラルのコンビは、激しさだけなら、プレミアでも1、2を争いコンビだろう。
どちらも徹底して守るだけでなく、ここってところでは前線に顔を出すし、このふたりが攻撃参加するときは、かなりの確立でチャンスになる。
ただ、この試合はそこまでの余裕はなかった。
攻撃で目立ったのは、右のガードナー。
この男の仕掛けで、ソング、クリシと早い時間から苦労し、イエローも頂戴し、そこからなかなか積極的な守備ができてなかった。
ここをもっとつくような展開に持ち込めればよかったんだろうが、そうも言ってられないし、早い時間にイエローを出させたことだけもよしとしないと。
トップ下に入ったマクファーデンもこの試合はなかなかよかったし、ジェロームも孤立するシーンは多かったが、キャンベルとのマッチアップは迫力があった。
勝ったり負けたりだったが、エリア内で、キャンベルに引っ張られながらもシュートまで持ち込んだのはジェロームの強さとトップとしての気持ちって部分では誉められるが、あれは倒れてもよかったかも。
完全に手が掛かってたし、PKになってもおかしくなかった。
アーセナルに先制され、時間も経過し、パワープレーで活路を見出したが、これが効果的じゃなかった中、90分にK・フィリップスがやってくれた。
クリアボールをなんとか当てたってシュートだったが、これがアルムニアにはタイミングを狂わすことに。
K・フィリップスのゴールを見たのはいつぶりだろう。
このバーミンガムの諦めない姿勢に、ユナイテッドもチャルシーも感謝しないと。
アーセナルは、今はナスリ、アルシャービンが必要。
バルサ戦を考えると、ここは楽な展開に持ち込み、ふたりを最後までベンチでってのが理想だったんだろうが、これがそうもいかなかった。
流れるようなパスサッカーは見られないし、かといってウォルコットの個人技が冴え渡ることもない。
セスクもこれといったプレーを披露できてなかったし、あのふたりがいないアーセナルは4位を争うチームと同等のレベルか。
ただ、ふたりを投入してからは、いつものアーセナルのサッカーをやれてたし、これにセスクがうまく絡んで、魅力的になった。
これがアーセナル。
ナスリ、アルシャービンは個人技も冴え渡ってるし、人を使うプレーもなかなか。
ここにセスクからのパスがくれば、仕掛けるのか更にパスを回すのか、相手にとったらなかなか絞ることができない。
それでナスリが見事な個人技から先制。
これで、この試合はもらったと思ったはず。
それが不運がふたつ重なって、タイミングを外されたシュートで、アルムニアもうまく反応できずにゴール。
こういう不運が重なるチームはなかなか優勝するのは難しい。
幸運が重なって優勝って手にするもので、このドローがどれだけアーセナルに影響するか。
ベルメーレンがCLでは使えるし、まだましな守備にはなると思うが、今のバルサ相手にはかなり厳しい。

スコア 1-1

<得点者> 
バーミンガム   K・フィリップス
アーセナル    ナスリ    
~愛丸's MVP~
ガードナー(攻撃ではなかなかいい仕掛けを披露し、アーセナルのDF陣を混乱させたし、守備もしっかりこなした。左に廻ったときにも同じレベルになれれば)

マジョルカ-バルセロナ

2010-03-29 11:50:56 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/29(月)       

愛丸’s チェック
現在4位と絶好調のマジョルカ。
ここオノ・エスタディでは12勝1敗と、カーサでの成績ではリーガ第3位の成績。
失点も7しかしてないし、この順位にいるのも頷ける。
マンサーノは、毎年、主力を失いながらも、ここまでのチームを作り上げるんだから、なかなか大した監督。
この勢いで、2位のバルサを叩きたいところ。
バルサはメッシの奮闘で、首位マドリーから離れることなく、ぴったりマーク。
戦術がメッシみたいになってはきてるが、この強さがそうそう失われることはないだろう。
ただ、CLとの兼ね合いもあるし、どこまでメッシに依存して戦うことができるか。
そろそろメッシを休ませたいだろう。
ただ、相手はカーサで抜群の強さを誇るマジョルカ。
難しい戦いになりそう。

マジョルカは最後まで自分たちのサッカーを貫くことができた。
高い位置からのプレッシング、球際の激しさ、フィジカルを生かした守備を、バルサを苦しめることはできた。
ただ、CKから唯一の失点。
あの失点は悔やまれる。
集中力を欠いてたわけではなかったんだろうが、プジョルに競り勝たれ、このシュートはなんとかアワットがセーブしたが、これがズラタンの前に。
ファーサイドでこの男をフリーしてはいかん。
もっともっとタイトにマークについてれば、あの失点は防げたかも。
流れの中からは、それほどチャンスを作らせることはなかったし、メッシ、チャビが投入されても、あの安定した守備は崩壊しなかった。
メッシに振り回されるシーンは何度かあったが、これまでのメッシを考えると、よく押さえた方だろう。
ピボーテの守備意識も高く、サイドの選手も、自分たちの攻撃に重点を置くよりも、攻撃的なラテラルを抑えることに専念。
ここまで徹底した守備ができれば、あのバルサも苦労する。
3位バレンシアがバルサと対戦したときよりも、4位マジョルカの方がバルサは苦しんだ。
攻撃では、なかなかチャンスが訪れなかったんだが、アドゥリスのあの高さはやっぱり武器になる。
特にセットプレー時。
この男とヌネスがいたら、相手はマークがしづらい。
ひとつCKからアドゥリスが滞空時間の長いカベッサを見せたが、これはヌネスが邪魔になってしっかり叩くことができなかった。
どちらもいい形でカベッサができそうなボールだったし、これはいたしかたない。
A・ケイタ、ウェボまで投入し、形振り構わず攻撃に転じたが、これでチャンスは作れなかった。
試合中に4-4-2から4-2-3-1に変更したり、システム変更にもしっかり対応し、自分たちのサッカーを貫けるマジョルカは、このままフィニッシュしてもなんらおかしくない。
マジョルカがCLにってことになると、どんなサッカーを展開してくれるのか・・・。
バルサは、ここ数試合の中ではかなり苦しんだ試合に。
それもそうだろう、メッシ、チャビがベンチスタート。
トリデンテは、ズラタン、ペドロ、ジョフレンと、これまでスタメンでコンビを組んだことがないであろう3人。
ズラタン、ペドロのコンビではいくつかチャンスを作ることができたが、ジョフレンは、まだまだこのレベルにない。
右のラテラルで起用されたし、前で起用されたり、ペップもまだ、この若手の起用法に悩んでる感じ。
チャビの代役はイニエスタが務めたが、タイプが違うし、イニエスタはチャビがいて輝く選手。
いつものドリブルよりもパスに比重を置いてたみたいだが、もっと自分らしさを出してもらいたかった。
メッシと途中したんだが、ベンチに戻らず、ドレッシングルームに引き上げたのは気になる。
これから大事な時期を迎えるし、ここでイニエスタを欠く事態になると、バルサには黄色信号が。
攻撃陣がなかなか自分たちのよさを引き出せないでいる中、マジョルカにチャンスを与えなかったのは、プジョルが奮闘したから。
この男は、こういう試合で本領を発揮してくれる。
フィジカルでこられる相手にはめっぽう強さを見せてくれるし、ここでの踏ん張りがチームに喝を入れることに。
ガビーがあの頃の状態にはなく、ファーストアタックからカバーリングまで、この男がそつなくこなしたことにより、難攻不落のオノ・エスタディで勝ち点3を手にすることができた。
これで、デルビー・マドリーの結果待ち。
アトレチコの奮闘に期待する日曜になったことだろう。

スコア 0-1

<得点者> 
バルセロナ   イブラヒモビッチ    
~愛丸's MVP~
プジョル(フィジカルで勝負してくる相手には強さを発揮してくれる頼れるカピタン。ここでの魂が、チームに貴重な勝ち点3を与えた)

ローマ-インテル

2010-03-28 21:53:26 | セリエA
観戦日 3/28(日)       

愛丸’s チェック
3位ローマと首位のインテルの戦い。
この両チーム、勝ち点差は4Pしかない。
ここでローマが勝つようなことがあると、勝ち点差は1Pまで縮まることに。
ドロー地獄から抜け出した感のあるローマは、ここでインテルを叩いて、スクデットに望みをつなげたい。
もし、勝つようなことがあれば、ローマは俄然やる気が沸いてくるだろう。
インテルは、この試合も大事だが、ミッドウイークのCLのことも考えないと・・・。
カンピオナートをないがしろにはできないし、それでも、ビッグイヤーへの夢にも比重を置きたい。
この試合に、全てを賭けることができないようだと、ここでローマに完敗ってことも・・・。

オリンピコでローマが最高の試合をやってくれた。
あの大歓声に応えるように誰もが全力のプレーだった。
トニが、ここまで疲労感を出して走る姿、ポストプレーでなんとかボールをキープしようと必死になる姿を見たことがない。
パレルモ、ヴィオラで爆発したときも、ドイツに渡ってからも、ここまで迫力あるトニは見られなかった。
ここにこの試合へ賭ける意気込みが現れてた。
この1トップ気味のトニにヴチニッチが有効的に絡み、メネーズもいい動きを披露。
ワイドに開いてたのは左のヴチニッチで、メネーズは、どちらかと言うとトレクァルティスタ的な動きを。
得意の右サイドでのプレーも見られたが、ウディ戦ほど、個人で仕掛けることはなかった。
この試合のローマはチームで戦う意識が強く、細かいパス回しでリズムを作ったり、トニの落としたボールを多くの選手が狙ったりと、やるべきサッカーができてた。
前線の選手たちの動きもよかったんだが、中盤の選手たちがこれまた最高のパフォーマンス。
手を抜く姿はなかったし、誰もが必死で攻守に駆け回った。
ピサロ、デ・ロッシと、攻撃でも起点になり、守備でも、インテルの攻撃の芽をいち早く摘むことに成功。
DFラインまで下がっての守備もなかなかよかったし、このふたりが中盤にいてくれると、チームは安定する。
守備でも、破綻することはなく、最後まで集中を切らさなかった。
唯一の失点も、スネイデルはオフサイドだったみたいだし、あれはいたし方ない。
ただ、ジャッジをするのはアルビトロなわけで、笛がなるまではしっかりプレーしないと。
インテルは時間の経過とともに、3トップにも4トップにもなったが、これにもしっかり対応できた。
古巣相手にブルディッソもさぞかし燃えただろうし、フアンもインテルのブラジル人には負けたなかったんだろう。
この試合のローマは全てがいいい方に出た。
間違いなく、この勝利で勢いはつくだろうし、勝ち点差も1Pなら今後どうなるかわからない。
開幕当初、あれだけ不調だったローマがまさかここまでくるとは思わなかった。
インテルはどうもCLの前だと、結果を残せない。
この節はレガ・カルチョも配慮せず、土曜の開催に。
相手が相手だけに、今のインテルなら土曜の開催でも大丈夫と踏んだのか。
試合を見てて、ミッドウイークのCSKA戦に気持ちがいってる風でもなかったし、しっかりこの試合に集中はしてた。
ただ、あのローマの鬼気迫るプレーにイライラする場面が多く、いつものインテルのサッカーは披露できず。
スタンフォード・ブリッジでチェルシー相手にあれだけやれたことを考えると、ここは買ってもおかしくなかった。
先制レテ時、普段のJ・セーザルはあんなハンブルはしないだろうし、攻撃陣もちゃんと決めるべきとろでは決めれたはず。
そう考えると、このローマ戦よりも気持ちはミッドウイークに行ってたのか・・・。
中盤でび守備ではカンビアッソはいい働きをしたが、それ以外が。
T・モッタは相変らずファールで止めるシーンが多く、スタンコビッチもどこか遠慮がち。
自慢の2トップも迫力に欠けたし、パンデフ、クアレスマまで投入したが、ローマを叩きのめすわけにはいかんかった。
果たして、この敗戦でカピオナートは苦しくなったが、おそらく気持ちはCLなんだろう。
どっちかに絞った方がインテルは結果を出せるような気がするが・・・。

スコア 2-1

<得点者> 
ローマ   デ・ロッシ、トニ
インテル  D・ミリート    
~愛丸's MVP~
ピサロ(パスを出してゲームをコントロールするのは当たり前のようにすばらしいんだが、この試合は守備での貢献がチームを救った)