愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-レッチェ

2010-08-31 11:11:07 | セリエA
観戦日 8/31(火)       

愛丸’s チェック
昨シーズン、CLには進めたが、どこか不安定な戦いを披露し、インテルの牙城を崩せなかったミラン。
ただ、レオナルドはホナウジーニョを復活させるなど、多くの功績を残した。
この後を継ぐのがアッレグリ。
若手監督にのしかかる重圧はそうとうなものだろうが、やりがいのある仕事に間違いはない。
この監督のために、選手たちがどれだけ働いてくれるか。
自分たちのペースで攻撃ができるときは強さを発揮するミランだし、相手をねじ伏せる攻撃ができれば。
レッチェはセリエBを1位で終え、セリエAの舞台に自動昇格。
戦力的にミランには及ばないものの、一昨シーズンは、ボローニャが昇格初戦、ここサン・シーロでミランを破る大番狂わせを演じてる。
果たして、レッチェもあの頃のボローニャのように積極的なサッカーを展開することができるかどうか・・・。

ミランがとても魅力的なサッカーを展開してくれた。
レオナルドが植えつけた楽しいサッカーを監督が代わっても、同じようにプレーした。
ズラタンがスタンド観戦する中、ホナウジーニョが切れのある動きを披露。
この男が、開幕戦で、ここまでグッドコンディションだったことがこれまでにあっただろうか。
バカンス明けには誰が見てもオーバーウエイトでのプレーがこれまでホナウジーニョだったが、今シーズンは全くの別人。
プレー自体も切れきれで、バルサで輝いた頃と同等のプレーを披露。
逆サイドにいるパトとのコンビもばつぐんだったし、ボールをキープすれば取られない、パスを出しても全て通ると、何をやってもうまくいった。
先制点は、ホナウジーニョのアシストではなかったが、こちらに目を向けさせ、中へパスを通して、アンブロジーニが右でフリーのパトへ。
これを豪快に決めてみせた。
パトの動きもよかったし、セードルフ、アンブロジーニも積極的。
これだけ全体がうまく動けてるミランを見たのはいつ振りだろうか。
CKからT・シウバが押し込み2点目、圧巻は3点目。
ホナウジーニョが左から中へカットイン。
ここから中央へのスルーを通し、右からパトがカットインしてきて、GKをかわしてのレテ。
一連の流れが見事だった。
この攻撃が常時発揮できれば、インテルの牙城は崩せそう。
笑顔溢れるホナウジーニョは、左を突破して、ラボーナでのクロスを披露したり、ノールックも健在。
このホナウジーニョがW杯でのセレソンにいたら、あそこで敗れ去ることはなかっただろう。
後半、ピッポが投入され、この大ベテランもまだまだやれることをアピール。
オフサイドぎりぎりで飛び出して、GKの飛び出しを見てのループはポストに嫌われたが、こちらもコンディションのよかを見せつけた。
ATには、ガットゥーゾがこれまでに見せたことのないようなテクニックから抜け出し、ケビン・プリンスがDFに当てたボールのこぼれをピッポが豪快に蹴りこんだ。
ズラタンに俺がいるってところを見せつけた。
ズラタンの加入でポジションが怪しくなるであろうボリエッロは、ティロは放つもレテにはいたらず、ブラジル人選手とのコンビもいまいち。
このふたりを活かす動きはうまくできてたが、プリマプンタに必要なレテがないとなると、やっぱりズラタンがファーストチョイスってことに。
焦りもあったんだろうが、この試合の楽しんでやってるミランのサッカーに乗れてなかった。
レッチェの攻撃が全く見せ場なしだったし、DF陣の仕事は皆無だったが、ネスタも元気そうだし、今シーズンのミランには期待が持てそう。
いつも、こんな楽しいサッカーを見せてもらいたい。
レッチェは、昇格最初シーズンも苦しいものになりそう。
ミラン相手に、どう戦うか全くビジョンが感じられなかった。
がっちり引いて守るってわけでもないし、なら攻撃に力って感じも見受けられない。
ただただ、ミランの個人技に振り回され、何もできない90分だった。
相手が悪かったといえばそれまでだが、このパフォーマンスで残留というミッションは厳しいだろう。
可能性を感じれたのは古巣に戻ってきたチェバントンぐらいだったが、ケガで途中離脱し、このケガが長引くようになると、更に深刻な状況に。
チームを鼓舞するシーンもなく、相手がどうであれ、失うものがないチームだし、もっと気持ちのこもったプレーが見たかった。
ゼーマン時代みたいな超攻撃的に振舞えとは言わないが、何かチームの特徴がないと、このままずるずる行ってしまいそう。
 

スコア
4-0

<得点者> 
ACミラン   パト×2、T・シウバ、F・インザーギ

~愛丸's MVP~
ホナウジーニョ(ここまでいいコンディションで開幕戦に望めるホナウジーニョがこれまであっただろうか。最高のパフォーマンスを見せてくれたし、今シーズンはやってくれそう)

マジョルカ-R・マドリー

2010-08-31 09:55:35 | リーガエスパニョーラ
観戦日 8/31(火)       

愛丸’s チェック
昨シーズン5位でフィニッシュしたにも関わらず、財政難で、ELの出場権を剥奪されたマジョルカ。
そのせいか、主力を放出するものそれに代わる選手の獲得がなかなか進んでない。
ただ、中盤にはデ・グスマン、トップにカベナギとひょっとしたら化けてくれるかもって選手は加えることができた。
この戦力をラウドルップ監督がどうチームとして機能させるか。
カーサでの強さは昨シーズンに証明済みだし、この開幕戦で注目のマドリーに一泡吹かせられるか。
マドリーは、W杯で輝きまくったドイツの若手ふたりを獲得。
モウリーニョ体制の初戦、はたして、どのようなサッカーをサッカーを展開してくれるか。
プレシーズンでの4-2-3-1の布陣をかなり試したみたいで、ここもそれでくるだろう。
カカの長期離脱は痛いが、それに代わる選手はいる。

マジョルカが新生マドリーに対してやってくれた。
勝ち点3を取ることはできなかったが、あのマドリーをセロに押さえ、エンパテ・ア・セロ。
この結果は、スタジアムを埋め尽くしたサポーターも大満足だろう。
ここまで多くのサポーターが詰め掛けたんだから、このパフォーマンスを続けられれば、財政は多少なりとも潤ってくるはず。
せっかくリーガで5位をいう順位を手にしながら、ELに出れないなんて選手たちはかわいそすぎる。
これで腐ることなく、このパフォーマンスを見せれたマジョルカの選手たちは立派。
マドリーのあの攻撃に対して、徹底した守備で、多くの決定機を作り出させず、ここってところの激しさで相手をつぶす。
それができるヌニェスとルベンの両CB。
両ラテラルも攻撃することはほとんど考えず、マドリーのサイドの攻撃にうまく対応した。
それと、ラインコトロールもよかった。
マドリーのフエラ・デ・フェーゴが多かったのは、マドリーの前にって気持ちの強さも手伝って、うまく取ることができた。
この守備陣のがんばりがアワテにも伝わり、最後はここでのセーブで得点を許さなかった。
これだけの守備パフォーマンスができれば、そう簡単に失点はしないだろう。
ドブレ・ピボーテのマルティ、デ・グスマンのふたりも守備で貢献してたし、とくに、新加入のデ・グスマンの貢献度は大きかった。
あの運動量は半端ないし、攻撃でもいいところで顔を出す。
今シーズン、マジョルカは、この男を中心にチームが出来上がるかも。
攻撃でよかったのは中盤の両サイド。
左のG・カストロ、右のヌスエ。
積極的にフィニッシュにも絡み、G・カストロは惜しいシュートも放った。
ヌスエは高い身体能力と強靭なバネで高さ勝負もできるサイドアタッカー。
なかなかおもしろい選手。
後半、期待のカベナギがピッチに投入されたが、どうも遠慮がちなプレーが目立った。
トップなんだし、もっと積極的にゴールを狙う姿勢がほしかった。
こおが機能すれば、昨シーズンぐらいの結果は残せるだろう。
この勝ち点1がどれだけマジョルカに勇気と自信を植え付けたか。
マドリーはまだチームとして完成してない。
先発は、トップにイグアイン、右からC・ロナウド、カナレス、ディ・マリア。
ドブレ・ピボーテにX・アロンソとL・ディアラ。
DFラインは右からアルベロア、R・カルバーリョ、S・ラモス、マルセロ。
新加入は、4-2-3-1の3の中央と左だけで、注目されてるドイツのふたりはベンチスタート。
このスタメンだけ見ると、かなりバルサよりも戦力が落ちる感じ。
実際、これで結果を出せなかったし、エジル、ケディラ、ベンゼマと後半投入したが、それでも、点は生まれなかった。
細かいパス交換がずれたり、選手が中央に集まったり、ラテラルの攻撃参加が少なかったり、問題点は多く見つかった。
モウリーニョはこれでいろいろ改善してくるとは思うが、やっぱりマドリーは個人頼みのプレーが目立つ。
ベンゼマ、C・ロナウドのコンビで突破したり、C・ロナウドのパスからイグアインがフリーになったりと、こういうチャンスもあったが、点にはならず。
こういうなかなか均衡が破れない試合では、今までだったら、マドリディスモ全開で、チームに勇気を与えたふたりがいたんだが、それがもういない。
果たして今シーズン、マドリーのあの魂を体現してくれる選手が現れるかどうか。
苦しい試合を取れないと、バルサの牙城は崩せない。
 

スコア
0-0

<得点者> 
 なし 

~愛丸's MVP~
デ・グスマン(デポルで活躍した兄から多くのことを聞いていたのか、すんなりリーガの水になじめてる。この開幕戦ですでにチームの中心に。攻守での活躍が目立った)

ラシン・サンタンデール-バルセロナ

2010-08-31 08:20:18 | リーガエスパニョーラ
観戦日 8/30(月)       

愛丸’s チェック
ラシンの開幕戦は、 なんとバルサ。
いきなりの強豪相手で、不運なのかもしれんが、強豪と呼ばれるチームは、まだこの開幕戦ではチームとして機能してないことが多い。
そうなると、ここで叩くチャンスなのかも。
カーサで戦うことができるし、準備してきたことをしっかり出すことができれば、バルサに一泡吹かすことができるかも。
バルサは、この開幕戦の直前にズラタンを放出。
となると、トップでの高さ勝負ってのを捨てたことに。
ビジャを中心にしたトリデンテになるはずで、より、スペイン色の強いチームになるはず。
W杯の疲労ってのが気になるが、ここはペップのことだし、うまく準備をしてるはず。
リーガでの3連覇を達成し、ビッグイヤーの奪還と、今シーズンもこのチームを中心にヨーロッパのサッカーは動いていくはず。

ラシンは、立ち上がりから積極的なサッカーでなんとかバルサのサイドの裏のスペースを狙ってチャンスを作ろうとやりたいことは明確だった。
それができたシーンもいくつかあったが、これで点を奪うまでにはいたらず。
サイドには新加入を、センターにはベテランをと、いいチーム構成になってると思えた。
ただ、やっぱり相手はバルサ。
あの高いポセッシオンから相手を翻弄する圧倒的な強さを発揮したわけではなかったが、個人のレベルが違いすぎる。
先制点は、この個人にやられてしまった。
メッシがうまく抜け出して、うまくドリブルされ、見事なループ。
このメッシは止めることはできない。
ラシンは、メッシにかなり注意を払って対応したんだが、このメッシにボールが渡る前に、イニエスタにやられてしまった。
イニエスタはメッシがいるのは逆方向にドリブル。
ここでラシンのDF陣は完全にイニエスタに気を取られ、メッシが1対1に。
そこにパスを通されて、やられてしまった。
このシーン、ラシンだけでなくとも、やられてしまうだろう。
うまく世界的なクラッキふたりにやられてしまった。
この後も追加点を許したラシンだが、まだ戦う気持ちは消えてなかった。
それで得たPKのチャンス。
ここで1点を返せれば、1点差に詰め寄れるし、スタジアムも盛り上がるはず。
ただ、この貴重なチャンスをチテが決めることができず。
このPK失敗で、ラシンの気持ちがぐっと下がってしまった。
チテ自信も開幕戦でゴールを奪えれば乗れただろうし、チームもやるぞって気持ちになったはず。
ここからのバルサのサッカーが一段とよくなったわけではなかったから、あそこで1点を返せたら2-2のエンパテってのも考えられた。
このバルサ戦、勝ち点を取れる大きなチャアスだったかもしれんが、やっぱり個人の差ってので、屈してしまった。
バルサは、ビジャ、アドリアーノを加え、昨シーズンよりも強力な布陣になったことは間違いない。
ただ、この試合のアップ中にプジョルがケガで、CBはピケとアビダルのコンビ。
左のラテラルにはアドリアーノではマクスウェルが。
ズラタンが抜けたトリデンテはビジャ、イニエスタ、メッシのトリオ。
この3人、メッシには昨シーズンの後半もそうだったが、右に張るのではなく、センターである程度自由が与えられた。
ビジャが左で、イニエスタがどちらかというと右寄り。
ポジションがここって決められてるのはビジャだけというトリデンテ。
イニエスタ、メッシのコンビから、メッシの個人技で先制し、さすがと思わせるプレーを早々に見せてくれた。
この先制点、メッシは右足でループを決めてみせた。
右足の精度も高くなってくると、ますますこの男を止めることが難しくなってしまう。
イニエスタも調子はよさそうで、このアシスト、2点目をゲットと、W杯の勢いは衰えてない。
この2点目はトーニョがパンチングで弾いたボールをダイレクトで決めて見せた。
距離がそれなりにあるものだったが、いとも簡単にゴールにボールを運んだって形。
このゴールシーン、ペップはゴラッソって叫んでたみたいだが・・・。
ビジャもD・アウベスからのクロスをカベッサで決め、移籍後初ゴールを開幕戦で決めたんだが、まだビジャらしいプレーは見られず。
まだまだやれる選手だし、もっとコンビを高めていけば、バルサの得点力はさらに増す。
いいときのバルサからはほど遠かった出来だったが、それでも3得点無失点だし、開幕戦ってことを考えれば上出来だろう。
 

スコア
0-3

<得点者> 
バルセロナ   メッシ、イニエスタ、ビジャ 

~愛丸's MVP~
イニエスタ(W杯での勢いそのままにアシスト、ゴールに大活躍。この男がケガもなくフルで使えれば、またまたトリプレテも可能。中盤でのプレーの方が輝くような・・・)

R・ソシエダ-ビジャレアル

2010-08-30 10:47:29 | リーガエスパニョーラ
観戦日 8/30(月)       

愛丸’s チェック
バスクのもうひとつの雄、ラ・レアルがやっとプレメイラの舞台に戻ってきた。
今シーズンはデルビー・バスクを堪能できる。
効果的な補強もできてるみたいだし、この1シーズンで降格しないことを願う。
そのためにも、このカーサアノエタでの開幕戦を是が非でも取りたいところ。
ここで勢いに乗ることができれば、ラ・レアルは、残留という目標を達成できるはず。
こういう伝統のあるチームには、ずっとプリメイラにいてもらいたい。
ビジャレアルは、今シーズンはCL圏で暴れるシーズンに。
いい悪いを繰り返すチームだし、昨シーズンがあの順位なら、今シーズンはやってくれるはず。
少しずつマイナーチェンジもしてるし、これがしっかりチームになってれば。

ラ・レアルは、この大事な開幕戦で勝利することができた。
あのマドリーと熱戦を演じて2位でフィニッシュしたスーペル・ラ・レアルを知ってるのはアランブルひとりになってしまったが、それでも、このチームの魂はチームに根付いてる。
今シーズンに補強したメンバーもチームにフィットしてるし、いいプレシーズンを送れてた印象が。
とにかく、守備での安定が目立った。
あのビジャレアルのテクニカルな攻撃を慌てることなく対応し、決定機を多く作らせなかった。
崩されたって印象もなかったし、この守備が売りになるか。
プリメイラデビューの選手も多かった中、ここまでやれたのは立派。
ラサルテの手腕によるところも大きいだろう。
この強固な守備でリズムをつくり、攻撃ではサイドをうまく使った攻撃を展開。
特に右サイドはいいコンビも披露できてた。
前のX・プリエトは縦の突破だけではなく、中へ切れ込んでのプレーが効果的。
この空いたスペースをラテラルのC・マルティネスが有効に使うことができた。
このラテラル、プリメイラデビューだったみたいだが、ビジャレアルの左サイドの猛者を相手に臆することなくプレーできてた。
S・カソルラ、カプテビラとスペインの代表選手が前にいても、自分のプレーを最後まで貫いた。
いいクロスを供給する場面も多く、もっと多く試合をこなせば、J・ジョレンテとの合う機会も増えるだろうし、アシストも多くなるはず。
なかなか楽しみなラテラルが出現した。
新加入のスーティルの左足のFKも武器になるし、途中出場のビゲラは、前線からのプレスでチームを助けた。
セグンダに降格してもチームに残ったX・プリエトは貴重なゴールをゲットしたし、全員で掴んだ勝利。
ATにビジャレアルの波状攻撃を受けたが、C・ブラボのファインセーブだったり、C・マルティネスのからだを張ったディフェンスなんかで最後までゴールを割らせなかった。
この勝利がラ・レアルにもたらすものはかなり大きいはず。
コバセビッチ、ニハトを要したあのシーズンの再来とまではいかないまでも、ひょっとしたら、EL圏には食い込んでくるかも。
今からデルビー・バスクが楽しみでしょうがない。
ビジャレルはG・ロッシの1トップに、その下に左からS・カソルラ、カニ、ボルハとテクニシャンを並べる4-2-3-1の布陣で臨んだが、これがまた機能しなかった。
あれだけテクニックに優れた選手を要しながら、その長所を生かすサッカーができてなかった。
カニがトップ下で昨シーズンはまずまずできてたような気もするが、この男が、このビジャレアルというチームの顔になれるとは思えない。
ボルハがマジョルカであれだけやれてたわけだし、アーセナルからメリダという逸材も獲得してる。
メリダがリーガでやれる目処がついたら、この男がトップ下を務めた方がいい。
それか、後半、点を取りにいった4-4-2ってのが現状はベストかも。
G・ロッシは1トップよりも誰かとのコンビでセカンドタイプとして振舞った方が活きてくるし、それならニウマールとコンビを組ませた方が・・・。
実際、このシステムになってからG・ロッシの動きはよくなったし、シュートチャンスも増えた。
ここでもっと点を狙うなら、モンテーロを投入すればいいし、果たしてビジャレアルは今後どのシステムで挑むのか。
このモンテーロ、気持ちのこもったプレーを見せてたし、テクニックもある。
トップってタイプではないが、セカンドトップで、G・ロッシと並べての4-3-3もありかも。
ビジャレアルは、まだチームになってない感じがした。
 

スコア
1-0

<得点者> 
R・ソシエダ   X・プリエト 

~愛丸's MVP~
C・マルティンス(この男のオーバーラップはラ・レアルの攻撃の生命線に。クロスの精度も高いし、守備も水準以上のものを持ってる。もっともっと見たい選手)

チェルシー-ストーク・シティ

2010-08-30 09:37:29 | プレミアリーグ
観戦日 8/30(月)       

愛丸’s チェック
2試合連続で6得点、無失点で2連勝のチェルシー。
この破壊力はどこからくるのか。
なかなか2試合続けて6得点ってのは難しい。
相手に恵まれてるとは言え、これはプレミアの試合。
それでこれだけやれてるってことは強い証拠なのか。
無失点ってのもすばらしいことだし、このままチェルシーが最後まで駆け抜けてもおかしくない。
ただ、このスコアでの大勝が続いても、どうしても、魅力を感じないのは何でだろう・・・。
ストークは逆に2連敗スタート。
前節はスパーズ相手に2-1と敗れたわけだが、疑惑のゴール判定で、1点を見逃されてる。
あれがゴールを認められてれば、同点だったわけで、運に見放される感じ。
このスタンフォード・ブリッジでの試合もかなり難しいものになるのは間違いないが、何とか、ここで、上昇のきっかけを掴んでもらいたい。

チェルシーは前半の早い時間にランパードがPKを失敗し、ちょっとだけ嫌なムードに。
ここまで順調に2試合を消化したわけだが、こういうミスで流れは変わるもの。
ただ、今のチェルシーにはその心配はいらなかった。
全体がしっかり動き、相手の間に誰かしら選手がいてくれるから、パスがおもしろいように廻る。
このポゼッションで相手を自陣に押し込め、自分たちのサッカーを展開することができる。
ここでチャンスを多く作ることができたんだが、なぜか、ポゼションしてる時間からは点が生まれなかった。
前半30分、テリーがセンターサークル付近で、K・ジョーンズからボールを奪い、そのままドリブル。
中央のスペースに見事なパスを通し、ここに入ってきたのは左からカットインしてきたマルダ。
このパスを右足でダイレクトでゴールに流し込んだ。
手数をかけず、奪った得点。
チェルシーは、こうやって点が取れる。
ドログバ頼みのシーンが目立つが、このシーンでは、ドログバ、アネルカの前線での効果的な動きからできたスペースをうまくついたもの。
こういう得点シーンを見ると、やっぱりチェルシーは強いなと感じさせる。
ここからなかなか追加点を奪うことはできなかったが、そう危ないシーンがあったわけでもなかったし、試合には勝てるって雰囲気だった。
なんとか試合を決める追加点を取ったのは、これまた後方からのロングパスにアネルカが抜け出し、これをセーレンセンが倒して得たPKから。
さすがにこのPKはドログバが蹴り、豪快に決めてみせた。
ランパードがPKを蹴ることが多いチェルシーだが、全部ドログバに任せてもいいような・・・。
得点王を狙う上でもPKでの得点は重要になるはず。
この試合でも、ストークを無得点に押さえ、3試合連続のクリーンシートになったわけだが、気になったのは右SBのP・フェレイラ。
ストークの攻撃で一番注意しないといけないのが、デラップのスローインなんだが、A・コール側では、そのスローインをほとんど与えなかった。
あったのは、全てP・フェレイラのサイド。
全部がこの男のせいではないが、A・コールとの比較になると、どうしてもこっちのサイドは見劣りしてしまう。
ボジングワの復帰待ちで、ここの補強は考えてないんだろうが、イバノビッチもいるし、なんとかなるとアンチェロッティは考えてるんだろう。
それと、途中出場したカルーももう限界を感じる。
決定機を決めれないし、持ちすぎる面もある。
ベナユンのコンディションが戻ってくれば、この男が3トップのどちらかのサイドでやればいいし、カルーにはもう見切りをつけた方がよさそう。
ちょっとした問題点もあるチェルシーだが、それでも、この強さは本物かも。
ストークは前半、K・ジョーンズの落としを、ホワイトヘッドが惜しいミドルを放つシーンが、やりたい形なんだろう。
K・ジョーンズには単独での得点力もあるが、今、足首の状態がよくないらしい。
それでいて、これだけボールが回ってこない状況で、よくやってた方だろう。
足首が万全になれば移籍金に見合った働きをしてくれるだろうし、この男には期待したい。
それと、やっぱり今シーズンもストークはデラップのロングスローが武器になる。
あそこまでくると、もはや全てがCKになる。
これがフート、ショークロスあたりにうまく合えば、得点に繋がるはず。
あのチェルシーを2点に押さえたし、ポゼッションされてる時間でもそれに対応できてたから、これは今後の自信に繋がるかも。
ストークの今シーズンはこれからだろう。
 

スコア
2-0

<得点者> 
チェルシー   マルダ、ドログバ 

~愛丸's MVP~
A・コール(この男が元気にやれてると、チェルシーの左サイドの攻撃はかなり活発になる。マルダとの連携も精度を高めてるし、積極性もこれまでよりもかなり高い)

ローマ-チェゼーナ

2010-08-30 00:51:43 | セリエA
観戦日 8/29(日)       

愛丸’s チェック
セリエの10~11シーズンがこの日に開幕。
スカパーでの放送が危ぶまれたが、プレミア同様、今シーズンもセリエの試合はしっかり観戦できることに。
その最初の試合が、昨シーズン、ラニエリ体制になって息を吹き返した2位のローマとBから昇格してきたチェゼーナの一戦。
ローマは、アドリアーノ、シンプリシオとブラジル人を補強し、昨シーズンの主力を残しつつ、厳しい財政の中、しっかりチームを作れてる印象が。
チェゼーナはなんといっても長友の加入が全て。
20年ぶりのAの舞台でどれだけやることができるか。
昨シーズン、最終節に自動昇格の2位に滑り込んだ運と、的確な補強で、どれだけこの舞台で戦えるか。

ローマはチームとしての出来は申し分なかった。
新加入のブラジル人は、ピッチに立つことはなかったが、昨シーズンの主力がしっかり働き、ローマのバンディエラトッティも元気な姿を見せてくれた。
コンディションもよさそうだったし、トッティらしいプレーは随所でみられた。
ただ、チームとしていい動きができても、トッティに切れがあっても、点が取れなければ勝てない。
オリンピコに詰め掛けたロマニスタは、開幕戦でまさかの勝ち点1止まりってのは考えてもなかっただろう。
このローマの前に立ちふさがったのが、元ローマの守護神アントニオーリ。
いいミドルを放とうが、いい飛び出しで決定機を作ろうが、全て、この男にはじき返された。
ここまでアントニオーリにやられるとは思わなかっただろう。
この元ローマのGKだけでなく、チェゼーナの守備陣にはかなり苦しめられた。
前半は、ある程度予測の範囲内だったかもしれんが、それが、後半もずっと守りきれるとは思わなかったはず。
そういう気に緩みみたいなものは感じられなかったが、どこか詰めが甘かった。
昨シーズンのローマが絶好調だった時期は、苦しんでも点は奪えてたし、どうして、この昇格チームから点が奪えなかったのか。
開幕戦っていうプレッシャーもあるだろうし、まだ完全にチームになってないってkともあるだろう。
それに勝って当たり前ってムードもあったし、0-0の時間が続くと焦りが出てきてしまう。
その焦りが、無得点に繋がったのか。
ブチニッチ、トッティ、メネズが自由に動き、中盤でもピサロのあの展開力、デ・ロッシ、ペロッタの前を追い越す動き、チェゼーナのDF陣が慌ててたことに間違いはない。
いい攻撃を90分展開できた。
運がなかったから点が取れなかったんだろうが、この攻撃に関しては悪い部分は見られない。
守備でもネガティブ・トランジションのスピードも速いし、J・セルジオが慌てるシーンは多くなかった。
ただ、カウンターを食らうシーンはなかったわけでもなく、長友が放ったティロが決まってもおかしくなかった。
ローマにとって、かなり痛い勝ち点1だが、チーム状況が悪いわけでもなく、チェゼーナの出来がよかったってことで、ここは気持ちを切り替えないと。
20年ぶりにセリエAの舞台に戻ってきたチェゼーナは最高のスタートを切ることができた。
昇格したチームがまさかここまでローマ相手にやれるとは思わなかった。
フィッカデンティはいいチームを作り上げてる。
プロビンチャのチームによく見られるような強豪相手にただただ引いて守るだけのサッカーを展開するのではなく、SBも攻撃に参加するチームを作り上げてる。
長友は、豊富な運動量で、左サイドでここってところではオーバーラップを仕替えたし、右は、スケロットとチェッカレッリのコンビがなかなかいい。
この右のふたりの関係で突破することもできてたし、チェッカレッリの積極性はチェゼーナの武器になる。
右がこれだけ攻撃的だから長友の上がる回数が少なかったが、それでも、カウンターから猛然とエリア内まで進入し、ティロまでいったシーンは、チェゼーナの攻撃の中で一番の決定機だった。
あそこで決めてればこの試合のヒーローになったこと間違いなし。
守備でもトッティ、メネズ相手にうまく対応できてたし、長友がこのセリエAでやれることを証明した試合になった。
0-0とおいうスコアの立役者はなんと言ってもアントニオーリ。
ローマの多彩な攻撃にしっかり対応できてたし、ミドル、至近距離からのティロ、スルーへの飛び出しと全てをブロック。
古巣相手に燃えたんだろう。
この男が、これだけやってくれれば、そう簡単にBに転落することはない。
点を取れるオプションも持ってるし、今シーズンのチェゼーナには期待が持てそう。
 

スコア
0-0

<得点者> 
 なし 

~愛丸's MVP~
アントニオーリ(この男の活躍なくして、チェゼーナが勝ち点1を奪うことはなかった。古巣相手に燃えたんだろう。最高のセーブを何度披露したことか)

レバンテ-セビージャ

2010-08-29 09:49:03 | リーガエスパニョーラ
観戦日 8/29(日)       

愛丸’s チェック
10~11シーズンのリーガが開幕。
ビジャを加え、更に強力になったバルサと、モウリーニョが指揮官になり、覇権奪回に挑むマドリーが、このリーガを引っ張っていくことだろう。
その他の有力チームが、3、4位を争う図式になるか。
このリーガの開幕カードは、昇格してきたレベンテのカーサにセビージャが乗り込んで戦う一戦。
レバンテはチームの財政難で、降格し、プリメイラに戻ってきた。
セビージャは、CLのプレーオフでまさかのブラガに敗退。
かなり意気消沈してるだろうが、ここは気持ちを切り替えて、このリーガに全力を注いでもらいたい。
2強に挑めるだけのチームだし、このレベルのチームが踏ん張ってくれないと・・・。

レバンテは、まだこのプリメイラで戦えるだけの戦力を要してない。
FKからチガリーニがエリア内でハンドを犯し、ラッキーなPKで先制はしたが、この1点を長い時間守れるだけの守備力を持ってなかった。
特にサイドのスピード不足を露呈。
セビージャのサイド攻撃がかなりスピードに乗ったものだったが、それでも、どちらのラテラルも全く勝負できず。
J・ナバス、ペロッティとここまで簡単に突破できるとは思ってなかっただろう。
後半途中で出場した、若いカンテラーノのJ・カルロスですら右サイドを簡単に突破し、決定的なクロスを供給。
どこが売りで、どこが長所で、どうやってセグンダの厳しい戦いを制してきたのか、この試合だけではわからない。
代表選手がいるわけでもなく、しっかり、この開幕に向けて準備はできてたはず。
かなりピッチ状態も悪かったんだが、これはセビージャにも同条件だし、これが言い訳にはならない。
ほんと、ラッキーな先制点を取ったときはチームの士気もぐっと上がったんだが、すぐさまエンパテに追いつかれてからは、防戦一方。
カーサでこのゲーム内容だったら、先が思いやられる。
今のセビージャの精神状態、コンディションを考えれば、ここで叩いて、勢いに乗れるチャンスだった。
それがこの内容では・・・。
攻撃面でも、これといった武器がなく、楔のボールをトップに当てて、そこからの展開でサイドアタッカーに仕事をしてもらうって攻撃をやりたいんだろうが、楔のボールがまずうまく入らない。
攻撃の起点からして出来てないし、守備に奔走してるって感じでもなかった。
個人のレベルがまだプリメイラを戦うだけのものになく、まだ他のチームの試合を見てるわけではないが、レバンテは降格候補のひとつと言ってもおかしくない。
財政難に陥ることはないだろうが、その後遺症がこんな形で残ってしまってる。
セビージャとの試合でこんなだったら、バルサ、マドリー相手のフエラ戦ともなると、歴史的な大敗を喫することに。
セビージャは精神的に苦しい開幕戦になっただろう。
ブラガ相手になら、簡単に本選に出場できると思ってたCLのプレーオフでまさかの敗戦。
これで、今シーズンはELを舞台に戦うことに。
チームの収入面でも大きく変わってくるし、どうしてもCLには出場したかったはず。
このコンペティションで戦えないってことになると、チームを離れる選手も出てくるかも。
実際、L・ファビアーノは、この試合のスタメンからも外れ、途中出場もなかった。
ただ、そんな不安もどこへやら、セビージャらしいサッカーを展開し、1-4と開幕戦をしっかりものにした。
J・ナバス、ペロッティの両サイドアタッカーが抜群のでき。
レバンテのサイドの守備がぬるかったこともあるが、突破を試みれば全てが成功し、ここからの攻撃で点も奪えた。
やっぱりセビージャはサイドで主導権を握れれば強さを発揮する。
ネグレドがトップよりも後半投入されたカヌーテの方が、このサッカーにはマッチしてそうだし、ヘナトも活きてきてる。
ネグレドが悪いわけではないが、タイプが違ってくるし、しっかり楔を受けれるタイプがいてくれた方が機能する。
本来なら、4-4-2で中央での勝負も武器にしたいところだが、果たしてL・ファビアーノは、今シーズンもセビージャでやってくれるかどうか・・・。
昨シーズンまで苦労してた右のラテラルでも、コンコがやっと使える目処が立ち、なんとこの試合は2得点。
オーバーラップのタイミングもよかったし、J・ナバスとの縦の関係もまずまず。
ジェノアでやってた頃の自分をようやく取り戻したか。
セビージャはしっかりリーガに気持ちが向いてるみたいだし、なんとか2強だけのリーガにならないように戦ってもらいたい。
 

スコア
1-4

<得点者> 
レバンテ   R・スアレス
セビージャ  コンコ×2、ネグレド、ヘナト 

~愛丸's MVP~
J・ナバス(やっぱりこの男のスピードと突破力はセビージャの武器に。左のペロッティも状態は良さそうだし、両翼がこれだけやれれば、そう簡単に負けるチームではない)

ブラックバーン-アーセナル

2010-08-28 22:46:47 | プレミアリーグ
観戦日 8/28(土)       

愛丸’s チェック
ユナイテッドからM・ディウフを借り入れ、前線の若い核を手に入れたローバーズ。
昨シーズンは、サンタクルスの後釜を探しきれず、苦労したが、これで、なんとか今シーズンは戦えるはず。
ただ、M・ディウフもユナイテッドで経験があるとは言え、レギュラーを張ってたわけではない。
過信は禁物だが、それでも素質はかなりのものがあるはず。
アーセナルは開幕戦で難しいアンフィルードでのリバプール戦でドロー。
2戦目は昇格のブラックプール相手に6得点の圧勝劇と、そこそこの結果を残してる。
苦手なタイプのこのローバーズ相手にアウエーでしっかり勝利できれば、今シーズンは何か期待が持てそう。
若い若いと言われてるチームも、永遠に若いわけではない。
そろそろ結果を出さないと。

ローバーズは、うまく自分たちのサッカーを展開することはできてたはず。
ただ、簡単に失点するシーンが2つあり、その2点目が大きくのしかかってきた。
うまく中盤からプレスをかけてれば、アーセナルにあのサッカーをやらせなかったが、自分たちが攻撃に転じたとき、これをカットされてからがいまいち。
ネガティブ・トランジションがうまくやれてない。
ただ、引いて守るだけのサッカーではないことはいいことなんだが、相手が強豪だと、このネガティブ・トランジションのスピードを早くしないと、ああやってやられてしまう。
カウンターへの対応がどれだけうまくなるかが、今後のローバーズの鍵。
攻撃に関しては、ビッグ・サムがやりたいことができてるから、守備の安定感がでてくれば、昨シーズンよりも上の順位でフィニッシュできる。
ほんとに、アーセナルを相手にあれだけ中盤でプレスをかけ、パスサッカーを封じたことは、自信に繋がるだろうし、あとは、その後の守備。
アーセナルよりもカウンターが鋭い強豪チームは多いし、そこから勝ち点を奪うためには、どんなサッカーをしなければならないか、ビッグ・サムならうまく対応できるはず。
攻撃では、新加入のM・ディウフが、期待以上の出来。
ポストプレーも水準以上だし、フィジカルでのアーセナルのDF陣を相手にしても、負けてなかった。
ボールを受けてからの展開もしっかり周りが見えてるし、もっともっとこのチームで経験を積めば、核になれるはず。
E・ディウフからのパスで同点弾を決めることできたし、このプレミア初ゴールで更に自信を深めたはず。
カリニッチが、この影に隠れて印象が薄かったし、ペデルセン、E・ディウフともっとM・ディウフの近くでプレーができてれば、チャンスは広がるはず。
この試合のローバーズの見せ場は、80分過ぎから。
サンバをトップに上げてのパワープレー。
これぞローバーズって攻撃だった。
CBのサンバがトップに入るのは、どうしても点が欲しいって状況での攻撃パターン。
高さ、強さで勝てるし、このパワープレーで点を奪うシーンが見たかったが・・・。
ここはアーセナルのDF陣が耐えに耐えて、点を取れず。
ただ、どこかの試合では、これが功を奏するときが来るはず。
アーセナルはローバーズのがつがつくるサッカーに苦しんだが、取るときは簡単にゴールをゲット。
どちらも、ローバーズの守備が手薄になったときにうまくパスが繋がって決めたもの。
これで点が取れたんだから問題はないんだが、なんだか、前節の6得点を見た後だと、物足りなさが。
ウォルコットの状態の良さは目立ったが、点を決めたがアルシャビンは、アーセナルに加入してきたときよりも、状態のよさは感じられないし、セスクもまだコンディションは整ってない。
V・ペルシもケガで前半の35分にはピッチを後にしたし、シャマフもまだボルドーでのプレーにはほど遠い。
セスクに代わって入ったロシツキもなかなかチームの王様として振舞えない。
セスクに代わって入ったんなら、もっとセスクぐらいの堂々としたプレーでチームを引っ張ればいいのに。
チェコ代表でのプレーとはなんかかなり違った印象が。
個々のレベルは高いし、もっとチームとして連動すれば、ユナイテッドにもチェルシーにも負けないサッカーができるはずだが、どこか劣って見える。
タイトルから遠ざかってるってことで、自信がないのかもしれんが、このメンバーでもう無冠は許されない。
コシェルニーの守備にもまだ不安定さがあるし、相手が怖気づけば圧倒的な強さを発揮できるが、フィジカルで勝負されたり、相手が同じレベルのチームだったら、今シーズンも苦労しそう。
 

スコア
1-2

<得点者> 
ブラックバーン   M・ディウフ
アーセナル     ウォルコット、アルシャビン 

~愛丸's MVP~
ウォルコット(前節はハットトリックで、今節は大事な先制点をゲット。ドリブル、スピードはこれまで通りだが、ポジショニング、フィニッシュの精度が格段とよくなった)

マンチェスターC-リバプール

2010-08-28 16:40:59 | プレミアリーグ
観戦日 8/28(土)       

愛丸’s チェック
両チームとも開幕戦はビッグマッチ。
シティは、昨シーズン、CL圏を賭けて最後まで熾烈を極めたスパーズ戦。
リバプールはアンフィールドでのアーセナル戦。
チームが完成してない状況での、この対戦は、どちらもかなり疲労したはず。
結果は両方ともドローで、この第2節での初勝利を狙う。
新加入の多いシティはまだまだチームとして機能するのは先になると思うが、個人のレベルはそうとうなもの。
ミルナーも加入し、マンチーニのやりたいサッカーがどうなのか、ここで見てみたい。
リバプールはまだマスケラーノの去就がわからず、F・トーレスの状態も上がってきてない。
ホジソンはフルアム時代のサッカーをここでもやりたいんだろうが、果たしてどうなるか・・・。

シティがリバプール相手に強さを見せつけた。
まだチームとして機能してるとは言いがたいが、マンチーニがやりたいサッカーってのは多少は見えてきた。
中盤は、3枚しっかり守備ができる選手は配置。
ここでのボール奪取からのショートカウンターを主体に点を取りにいくサッカーをやりたいみたい。
そうなると、このメンバー構成になったのか。
トップはこの試合もテベスを1枚。
中盤は右のサイドにA・ジョンソン、左に今週チームに加わったミルナー。
センターにはG・バリー、ヤヤ・トゥレ、デ・ヨンク。
コラロフがケガで、左SBにはレスコットが入ったからか、このサイドでの攻撃面では見劣りしたが、これもそう問題にはならなかった。
今のシティの生命線は、3センターハーフ。
ここで、いかに相手の攻撃を食い止めるか。
それにかかってくる。
ここを簡単に突破されるようだと、全く機能しなくなるんだが、ここでうまくボールを奪えたら、シティの本領が発揮される。
テベスは間違いなく1トップタイプではないが、しっかりキープしてくれて、なおかつ、中盤の守備を手助けしてくれる選手は、この男以外に見当たらない。
テベスはキープするだけでなく、裏をつく動きもしてくれるし、中盤の選手にしてみると、これほど頼りになるFWはいないだろう。
テベスだけでなく、サイドのふたりもためを作れる。
A・ジョンソンは縦への突破よりも、中へ切れ込んでのプレーが光ってたし、なによりもテクニックが見事。
リバプールの右のDF陣は、ほとんどこの男を止めることができてなかった。
先制点は、この男のスルーに左からこっちサイドのフォローにきてたミルナーへのスルー。
これにしっかり反応したミルナーのマイナスの折り返しを、G・バリーが左足でコースをつく見事なシュート。
一連の動きが見事だった。
ミルナーはずいぶんと前からこのチームの一員のようなプレーぶりだったし、もうシティには欠かせない存在になるだろう。
これにD・シルバが控えてるし、バロテッリの加入も決まった。
果たして、これだけ結果を出した4-5-1をやめて、ビッグネームをチームの中心に据えるか、これをベースに選手を組み込むか、マンチーニはどうするのか。
まだ開幕2節で、リバプール相手にこれだけのサッカーを展開したわけで、これからどこまで進化するのか、シティの今後が楽しみ。
問題はリバプール。
この試合、エンゴグとF・トーレスを並べる4-4-2。
ホジソンは、このシステムで戦いたかったはず。
それを実現できたんだが、F・トーレスにあの頃の輝きと切れ、スピードが感じられず、エンゴグもまだまだ。
カイト、ヨバノビッチも守備に追われるシーンが多く、自慢の攻撃力が発揮できず。
セントラルMFに入ったジェラードも、大きい展開からのチャンスメイクってがうまくいかず、前への推進力も感じられない。
後半、2点目を取られ、その直後のチャンスで、やっとフィニッシュに絡むシーンが見られたが、これも決まらなかった。
今のジェラードは、トップ下が適任。
F・トーレスがしっかり働けるようになったら、これに戻した方がリバプールは結果が出せそう。
ただ、今のままでは昨シーズンの二の舞に。
選手がいないわけではないし、ジェラード、カイト、ヨバノビッチの攻撃性を活かすなら、4-2-3-1がベストだし、いち早くこれに転換した方が・・・。
ホジソンを監督に向かえ、ホジソン色に変えていかなければならないのもわかるが、リバプールがビッグ4から転落しないためには、選手がやりやすいサッカーを展開しないと。
今のリバプールは強い相手との対戦では、こんな感じで後手にまわるケースが多くなるだろう。
 

スコア
3-0

<得点者> 
マンチェスターC  G・バリー、テベス×2 

~愛丸's MVP~
G・バリー(今のシティの中盤を支えてるのはこの男。ヤヤ・トゥレがここまでやれるのは、この男がサポートしてくれるから。あの先制点もチームに勢いを与えた)

フルアム-マンチェスターU

2010-08-25 00:04:59 | プレミアリーグ
観戦日 8/24(火)       

愛丸’s チェック
開幕戦を勝利で飾れなかったフルアム。
昨シーズンはホジソンに率いられ、ELではファイナルに進出。
アトレチコに破れはしたが、立派な成績。
この勢いのまま、今シーズンはプレミアで暴れてもらいたい。
ヒューズが、このチームの勢いを継続し、どれだけ自分のカラーに仕上げることができるか。
そこが鍵になる。
ユナイテッドは、継続路線を歩みながら、開幕戦では最高の結果を手にした。
チームとしてのまとまりも最高だし、ベテランのコンディション作りも文句なし。
強いユナイテッドを今シーズンは見ることができそう。
ただ、ルーニーが万全の状態ではないし、これに代わる点取り屋も存在しない。
J・エルナンデスがどこまでやれるかだが、ここに期待しすぎるのもどうだろう・・・。

フルアムはやっぱりいいチームだった。
クレイブン・コテージでの試合だったから、それなりに自信を持って戦ったとは思うが、相手はユナイテッド。
なかなかホームでも自分たちのカラーを出せないのは現状だが、それが、フルアムは違った。
マーフィーが、サー・アレックスは俺を怖がってるとコメントしたように、選手個々も、ここでのユナイテッド戦に臆してない。
相手がどうであれ、この気持ちが大切。
やる前から、相手は強いから、引いてなんとかドロー狙いでってサッカーを展開するようだと、強豪からは勝ち点1すら奪えない。
ヒューズはしっかりホジソンのいい部分を引き継いでた。
シュウォーツァーがこの試合出場できず、代わりのストックデイルが、その代役を見事にこなしてみせた。
2失点は喫したが、スコールズのミドルはどのGKでの止めることができないし、2失点目はハンゲランのOG。
この若いGKにとって、やられた点はひとつもなかった。
ビッグセーブもあったし、なんと言っても、1-2とリードされた直後のナニのPKをストップしたのが大きかった。
これを決められてたら、試合は決まっただろうし、この後、味方が同点に追いつくこともなっただろう。
シュウォーツァーには移籍の話もだいぶ持ち上がってるみたいだが、この若いGKがこれで自信をつけてくれれば、問題ないはず。
よかったのは、このGKではトップのザモラ。
昨シーズンからどんどん成長してるFWで、代表でのプレーを見ても、もう世界で通用しそうなトップになった。
ポストの精度は高いし、ハイボールなら、ユナイテッドのCB相手にも勝てる。
しっかりした落としをしてくれるから、周りも動きやすいだろう。
ただ、このザモラとコンビを組んだデンプシーだが、このポジションは本職ではない。
中盤の攻撃的な位置でなら輝くんだが、2トップに一角としてはどうか・・・。
誰かいいセカンドトップタイプの選手を獲得できれば、フルアムは更に上を目指せるチームになるはず。
ユナイテッドは、自分たちのやりたいサッカーができてたんだが、これが結果に繋がらなかった。
開幕戦同様、スコールズには切れがあったし、そこで見れなかった得意のミドルでも点を取
ることができた。
あのミドルは今シーズンのベストゴールにもノミネートされそうなすばらしいゴールだった。
中盤の守備での激しさもあるし、攻撃ではなくてはならない存在。
それでいて、点まで決めてくれたら、チームにとって、これほど貴重な戦力はない。
フレッチャー、キャリック、アンデルソン、ギブソンあたりも、このベテランに刺激を受けることだろう。
そうでないと、ユナイテッドは更なる高みを目指せない。
ダイレクトパスを多用し、サイドの攻撃も充実してたが、終わってみたら、2-2のドロー。
守備での不安定さはそこまで感じられなかったが、2失点したってことはどこかに問題があるはず。
リオがいないってことだけではないだろうし、サー・アレクッスもここからが頭を悩ませることだろう。
攻撃に関しては、やっぱりルーニーがいないとってことに。
ナニがPKを外し、勝てる試合を落としてしまったんだが、あれがルーニーだったら、ってことになってそう。
J・エルナンデスもよくやってるとは思うが、まだプレミアの水に慣れてない。
これは仕方ないことで、今から即戦力として考えるのは過酷なこと。
オーウェンが途中出場したが、全く見せ場もなく、ルーニーのバックアッパーとしては計算できない状況。
移籍マーケットはまだ開いてるし、ユナイテッドが全ての覇権を取り戻すには、世界的なFWとCBがもう一枚ずつ必要な気が・・・。
 

スコア
2-2

<得点者> 
フルアム     Si・デイビス、ハンゲラン
マンチェスターU スコールズ、OG 

~愛丸's MVP~
ストックデイル(ナニのPKをストップしたことで手にした勝ち点1。それ以外でもビッグセーブを見せてたし、このユナイテッド戦でそうとう自信がついたに違いない)