愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ベティス-セビージャ

2012-01-22 12:23:10 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/22(日)       

愛丸’s チェック
ストで延期になった開幕節の試合。
それが、3シーズンぶりに復活したデルビー・アンダルース。
ここにきて、調子を取り戻してきたベティスと、監督解任かと噂される不調のセビージャ。
ベティスは、前節バルサに敗れはしたが、2点を追いつくシーンもあり、バレンシアに劇的勝利を収めた勢いがまだ残ってる。
この勢いで、久しぶりのデルビーも勝利したいだろう。
セビージャはこの冬にレジェスが復帰し、戦力はかなり充実してきた。
それでも、結果を残せてないのは、果たしてどこに原因があるのか。
シーズン始まる前にELでの敗戦を引きずってるのか、それとも、内部で何か問題でもあるのか。
このデルビーを上昇のきっかけにしたいところ。

激しさが売りのこのデルビー、ファシオが後半一発ロハで退場にはなったが、そこまでの熱さは伝わってこなかった。
もっとガツガツいくのが、このデルビーの売りだが、久しぶりってこともあって、選手もサポーターもちょっと構えてしまったか。
ベティスは、立ち上がりにセビージャに押し込まれる時間があったが、これを耐えてから、自分たちのペースで試合を運ぶことができた。
ただ、チーム全体で、うまく攻撃ができてたってこともなく、何か物足りない感じ。
R・カストロ、サンタクルスと好調ふたりの2トップだったが、まだ、うまく絡みあってない印象が。
サンタクルスが歳を重ね、下がり目でのプレーが目立つようになったが、前でR・カストロがうまくパスを引き出すシーンが少ない。
このふたりでうまく連携が取れれば、もっとおもしろい攻撃が展開できるはずなんだが・・・。
どうも、時間が経過して、相手のスタミナが切れたぐらいで、力を発揮する選手たちで、自分たちでポセッシオンしてでは力を発揮できてない。
サイドからの展開ってのも少なかったし、これでは、不調のセビージャも守りきることができる。
ベティスの得点は、ベニャの直接FKだったし、流れの中で点が取れれば、もっと違う展開に持ち込めた。
我慢するサッカーで結果を出してきてるし、サンチェス・ピスファンでのデルビーだったら、このチームは力を発揮できたかも。
悔やまれるのは、ネグレドに決められたあの失点シーン。
右から崩されてのクロスで、ネグレドが中できっちりカベッサで決めたものだが、カストの飛び出しが中途半端だった。
クロスに反応して飛び出したまではよかったが、J・ナバスのクロスがアウトスイングがかかって、カストからボールが逃げてしまった。
飛び出したんなら、ボールに触れなければダメだし、ステイしてれば、あのシュートはセーブできたかもしれん。
ここまで、この男がチームを救うシーンが多かったが、この試合では、あの判断ミスで勝ち点3を取り逃がした。
ただ、ルナがバックパスを拾って決定機を作ったが、これはいい対応で防いでみせたし、いい面も出すことはできた。
今の流れだったら、このデルビーを取ることはできたし、ベティスにいとったら、悔やまれる試合に。
セビージャは、戦力だけみたら、はるかにベティスよりも豪華。
レジェスも獲得し、カヌーテ不在もそう痛手にならないはず。
J・ナバスにもキレは感じられたし、もっともっと、ここを有効活用するべきだった。
実際、この男の突破から点は決めれたし、セビージャの武器は今の昔もサイドからの攻撃。
D・アウベスが抜けて、コンビで右サイドを崩すってシーンは少なくなったが、それでも、J・ナバスひとりで局面を打開できる。
状態もいいし、これからレジェスとのコンビが高まれば、もっと期待できる。
右に比べると、左が物足りない。
ルナがまだまだこのレベルで輝く選手ではない。
イリネイのバックパスを拾って、カストと1対1になったシーンで、これを慌てて決めれないようだとまだまだ。
いっそのこと、レジェスをこっちサイドに回してもおもしろいかも。
中盤以降もやるべき仕事はできてたが、ただ、守るだけでは勝ち点3は奪えない。
ファシオが退場になって、数的不利になりエンパテも御の字なのかもしれんが、これからCL圏を目指すのなら、勝ち点1では物足りない。
何度も言うが、選手の質では、もっと上位を狙える陣容だし、ここはおもいきって監督を交代してもいいかも。
戦う意識を高めるような監督だったら、チームは変わるだろうし、このままのセビージャでは許されない。
このデルビーで、なんと指宿がプリメイラデビューを。
数的不利な状況になって、ネグレドの運動量が落ちたところでの投入になったが、ほとんどボールに触ることができる。
ただ、この試合で起用されたってことは期待の現れだろうし、このままセビージャ・アトレチコで研鑽を積めば、チャンスは広がるはず。

 
スコア
1-1
<得点者> 
ベティス   ベニャ
セビージャ  ネグレド                

~愛丸's MVP~
J・ナバス(この男だけ、ちょっと次元が違った。突破を仕掛けたら大方成功してたし、あの得点シーンでのクロスも見事。もっともっとボールをもらうことができたら、決定的な仕事をやっただろうし、チームとして、ここをもっと活かしたい)

R・マドリー-バルセロナ(コパ・デル・レイ QF1leg)

2012-01-20 17:09:58 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/20(金)       

愛丸’s チェック
これだけ早いうちにクラシコの再戦が見れるとは。
リーガでの11~12シーズンの最初のクラシコはここ、サンチャゴ・ベルナベウでバルサが逆転勝利。
マドリーは、舞台がコパ・デル・レイとは言え、その鬱憤を晴らしたいところだろう。
年をまたいで、こんな早い段階でカーサで連敗は許されないし、もしものことがあったら、マドリディスタも黙ってはないだろう。
バルサは、リーガではマドリーの後塵を拝してるが、クラシコでの勝利もあって、そう慌てるような試合展開にはならないはず。
このラウンドはホーム&アウエーでの戦いだし、ここはエンパテでも十分。
全力でマドリーを潰しにくるかどうか。

マドリーは、中盤のトリボーテをX・アロンソ、ラス、ペペとまたしても強力な守備的布陣にして、バルサを葬ろうとやってきた。
モウがやるべきことは、もう守備でなんとかバルサを打ち負かすことしか策はなかったのか。
マドリディスタはバルサをセロに抑え、カウンターから点を奪って、守り勝つサッカーを果たして望んでるかどうか。
この布陣で、モウがやろうとしたサッカーを遂行し、バルサに勝利することができれば、誰も文句を言わなかったかもしれん。
それが、リーガでのクラシコ同様、またしても逆転負け。
守りきろうとしての複数失点で、もう言い訳は許されない。
カウンターからC・ロナウドが先制点を上げたまではよかったが、この後に点を取れる気配が皆無。
カウンターに移行しても、ボールフォルダーと、上がってくるのはひとりぐらいでは、バルサのネガティブ・トランジションの速さから、チャンスにすらならない。
それもしっかりインプットされてるはずだが、モウはあえてこの戦法を選んだ。
昨シーズンは、このコパ・デル・レイのフィナルで延長の末、バルサを打ち破ることができたが、あの勝利もそう評価されたものではなかった。
それが、この試合では守備的に振る舞いながらもバルサに太刀打ちできずの敗戦。
これが、カンプノウでの試合だったら、ここまで守備的に振舞うこともわかるが、やってる場所はサンチャゴ・ベルナベウ。
もっともっと攻撃的に振舞うことができるし、あのトリボーテはいただけない。
後半の早い時間にCKから追いつかれ、ラスを下げてカジェホンを投入したが、エジルもカカもベンチにはいる。
エンパテの段階で、まだ守備を意識した交代しかできなかった。
チームとして攻撃を展開しようとすることを拒否し、攻撃は個の力、守備は人数をさいてバルサに対応。
これで結果を出せてなかったのに、どうしてここでモウはこれを選択したのか。
いくらリーガでバルサより上にいたにしろ、そろそろモウ解任の話が出てきそう。
守備的に振舞うマドリーを誰も見たくないし、あの攻撃陣をフル活用し、バルサを打ち合いの末制するようなサッカーもできるはず。
この段階でクラシコで2敗したわけで、残りの2試合、もう捨て身の攻撃サッカーをやってもらいたい。
バルサは、マドリーがこれだけ守備に人数をさいてくれれば、やりやすかったはず。
このパターンで結果を残せてないなら、もっと慌てたかもしれんが、このマドリーを昨シーズンは何度も退けてる。
いつものサッカーをやればいいだけで、あのポセッシオンならいつでも点は取れると踏んでたんだろう。
カシージャスのバカ当たりだけなければ、マドリーの守備に恐れおののくこともないし、じっくり攻めたって印象。
いつもよりもスロー感じの攻めだったし、爆発的な攻撃は鳴りを潜めたが、それでもCKからプジョルの魂のダイビングカベッサで追いつき、メッシの芸術的なパスからアビダルの逆転ゴール。
完璧な点の取り方だった。
後半の3分に追いついた段階で、マドリー恐るるに足らずって感じだったし、チームとしてマドリーを攻略できた。
この試合を見てると、リーガでの順位の入れ替わりもそう難しくないだろうし、サンチャゴ・ベルナベウでもう2勝してるから、カンプノウでの残り2試合も計算に入ってるだろう。
メッシなんか、全くいつものコンディションではなかったし、セスクもキレは感じられなかったが、それでも、このマドリーには勝利できる。
なんだか、いくらやっても結果は同じな感じがするし、マドリーの監督が変わらない限り、バルサが勝ち続けそうな予感がする。
ペップがマドリーを率いるようになれば、おもしろいクラシコが見れるんだが・・・。

 
スコア
1-2
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド
バルセロナ    プジョル、アビダル                

~愛丸's MVP~
プジョル(守備での貢献もさることながら、あの魂のダイビングカベッサが、バルサの攻撃に火を点けた。最高のカベッサだったし、マドリーの隙を逃さないあの老獪さは、まだまだバルサの中心でやれる。守備でもミスなくマドリーを押さえ込んだ)

バルセロナ-ベティス

2012-01-17 19:47:44 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
ミッドウイークにコパ・デル・レイのクラシコを控えるバルサ。
前節、痛恨のエンパテを喫してしまったから、ここはカンプノウだし、きっちり勝ち点3を計算してるはず。
ただ、勝つだけでなく、クラシコに繋がるような勝ち方が求められるだろうし、それができるのが今のバルサ。
カンプノウでは失点すらせず、勝ち続けてるし、ここも問題ない。
ベティスは一時の不調からは完全に抜け出し、順位も10位まで上げてきた。
シーズン始まった頃の勢いはなくなったが、現実的な戦い方ができてるし、なんとか、バルサから勝ち点1でも持って帰りたいだろう。
デルビー・アンダルースを控えてるし、ここでのサスペンシオンは御法度。

バルサは、今シーズン、初めてこの地で失点をしてしまったが、それでも、終わってみたら、4得点を奪っての勝利。
ただ、この勝利を手放しでは喜べない。
2-0とリードして、完全に自分たちのペースで試合を運びながら、前半のうちに1点を返され、後半、途中出場のサンタクルスに同点ゴールを献上。
最近目立つのが、カウンターになったときの守備のもろさ。
前節でもそれを露呈してたが、ペップは、まだ、ここを改善できてない。
リーガでのクラシコでは、マドリーのカウンターの驚異に晒されることはなかったが、ミッドウイークのクラシコではどうなるか。
ここ数試合、かなり守備の不安定さがあるし、いち早くこれを改善しないことには、クラシコだけでなく、CLでも、この餌食になってしまうかも。
相手が格下だから、多少の気の緩みってのがあるのかもしれんが、王者としては、これも許されるものではない。
3バックの弊害が出てるし、失点以上に得点すればいいことだが、相手が強くなると、そう簡単にはいかないだろう。
ただ、攻撃に関しては、ビジャ、ペドロがケガで離脱しようが、全く問題なかった。
右のサイドアタッカーを務めたクエンカは、この試合インパクトに欠けたが、その分、A・サンチェスが大暴れ。
メッシ以上の輝きを放った。
左でプレーするだけでなく、メッシの動きを見ながら、中央でのプレーもできるし、ドリブルで仕掛けるだけでなく、パスを引き出す動きも受ける動きも抜群。
これだけバルサのサッカーにフィットするとは思わなかった。
ウデゥネ時代は、自分が仕掛けてなんぼだったが、今はそうではない。
あれだけ周囲を見れて、戦術理解度も高い選手はそういない。
今のバルサに完璧に馴染んでみせた。
セスク、イニエスタ、チャビも動きもよかったし、この攻撃があれば、またしても、マドリーを返り討ちにできるはず。
そのためにも、守備の安定が戻ってくれば、いつものサッカーでいつものようにプレーすればいい。
救いはピケがこの試合はベンチだったってことだが、マスケラーノもそんなに劣ったプレーヤーではない。
カウンターへの対応をこれからしっかり見つめ直すことが大事。
クライフ時代だったら、取られたら、それ以上に取ればいいってことで済むかもしれんが、今のクレは、完璧を求めるだろうし、マドリーを完封し、大量得点での勝利を期待するはず。
果たして、このクレの要求に今のバルサは答えることができるかどうか。
ベティスは、2-2に追いついたまでは最高の試合を演じてみせた。
失点したのも近い時間だったし、あの時間帯以外は、ピンチに陥りながらも、なんとか踏ん張ることができてた。
エリア内のデリケートな守備ではフアルタを犯さず、PKを与えないようにして守りきったが、マリオがドブレを頂戴した段階でジ・エンド。
後半の頭からサンタクルスを投入し、これがズバリはまって、エンパテに追いつき、ここまでは誰も文句の言えない出来。
それが、ひとり少なくなってしまったら、バルサ相手にはどうすることもできない。
点を取ることを諦めて、守備に重点を置いたにしても、それでバルサを押さえ込むことなんて不可能。
攻撃があることも見せないと、バルサはどんどん全体的に前に来て、パスを防ぐことなんてできない。
それでも、パスワークには対応し、際どいスルーパスにもなんとかからだを張って対応したが、あのチャビの浮き球と、A・サンチェスの個人技には対応できなかった。
カストは、あのA・サンチェスのシュートを止めれなかったことをかなり悔やんでたが、シュートを打たれた段階で決まったようなもの。
4-2での敗戦になったが、ベティスにとって、そう悲観的になる試合ではない。
2-2に追いついたことを自信に繋げればいいし、あのカウンターは武器になる。
サンタクルスもこの試合のゴールでチームの一員になれただろうし、ここからベティスのほんとの戦いが始まる。

 
スコア
4-2
<得点者> 
バルセロナ   チャビ、メッシ×2、A・サンチェス
ベティス    R・カストロ、サンタクルス                

~愛丸's MVP~
A・サンチェス(ビジャよりも融通の効くFW。縦への突破もできるし、中でCFとしてのプレーも可能。抜け出してからの落ち着きもあるし、周囲との関係も抜群。ここからケガなくシーズンを過ごせれば、もっと点を積み重ねるだろう)

バレンシア-R・ソシエダ

2012-01-17 17:27:03 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
前節、なんとか追いついてみせたバレンシア。
デルビーでフエアで2点のビハインドを追いついたことは評価に値するが、コパ・デル・レイでは敗戦。
ただ、アウエーゴールの差で突破は決めたが、2試合勝ちがないことは確か。
また、ミッドウイークにはレバンテとのデルビーも控えてるし、ここはいい形で次に繋げたいはず。
メスタージャでの試合だし、相手は調子が上がらないラ・レアルってことを考えても勝ち点3は必須。
ラ・レアルは、勝ちきれない試合が多い。
負けが込んでるわけではないが、ここまで勝ち点18Pで16位。
降格圏が見えてる状況だし、フエラでの試合でもなんとか勝ち点1でも持って帰りたい。
コパ・デル・レイで不甲斐ない敗戦を喫し、この試合にかける意気込みは相当なものだろう。

バレンシアがやらかしてしまった。
マドリーが快調に勝ち点を伸ばしてる状況で、まだ優勝を狙うのであれば、どうしても負けられない戦いだった。
それが、メスタージャで格下相手に0-1での敗戦。
取られた点は不運だったと言えば不運だったが、この1点を返せない攻撃陣があまりにも不甲斐なすぎる。
バレンシアは攻撃陣をターンオーバーしたときに、よくこのような状況に陥ることがある。
この試合、ソルダードがサスペンシオンでトップはアドゥリス。
ここは、前節、久しぶりに点を決めたことから、まだ問題はなかった。
右のフェグリも攻撃にリズムを与える突破を見せたり、中に入ってのフィニッシュだったり、動き自体は悪くなかった。
問題は、メディアプンタのパレホと、左のP・エルナンデス。
それにピボーテのバネガあたりが、この試合の戦犯。
パレホとバネガの縦の関係がまるでなってなかったし、ふたりが被るシーンがあまりにも多かった。
パレホは遠慮がちのプレーが目立ったし、バネガはパスに精度を欠いた。
スルーパスを出しても、強すぎたり、ここからのチャンスはひとつもなかった。
ロングパスを出しても、効果的なシーンはなかったし、カットされることがしばしば。
これでは、いい攻撃に繋げることはできない。
トップの枚数が足りないから2トップって選択もできなかっただろうし、時間が経過してエメリが取った策は、P・アルカセルを投入すること。
その前にジョナスは入れてるんだが、この男も下がってのプレーが目立って、ミドルを狙うのが精一杯。
層のう薄さを露呈した形になって、マドリーがリードされた状況から豪華な攻撃陣を送り出して逆転したの大違い。
これで優勝を狙うってのは到底無理な話。
ここでの敗戦で、きっちり今後の目標が定まった。
3位を死守し、来シーズンのCLのストレートインを確保すること。
そう考えたら、この敗戦もそこまでの痛手ではないし、次節からきっちりこれまでの戦い方を思い出せばいいだけ。
ソルダードも戻ってくるし、攻撃で困ることはないだろう。
ただ、フェグリが負傷で交代したのは気になる。
この男が、今のバレンシアの期待だし、流れを変えれるプレーもしてくれるから、もし長期の離脱ってことになると、かなりの戦力ダウンに。
グアルダードを獲得するなんて話も持ち上がってるし、攻撃陣に厚みを持たせることは大歓迎。
アドゥリスが前半の決めれるシーンで2点奪ってれば、こんな展開にもならなかったんだが、これもサッカーってスポーツ。
コパ・デル・レイでのレバンテでのデルビーでここ数試合の鬱憤を晴らしてくれることを願う。
ラ・レアルは、そこまでいいサッカーが展開できてたわけでもなかった。
バレンシアの不甲斐なさに助けられた部分も大きい。
バイタルエリアでやられても、そこから最後の崩しにかかる部分で、バレンシアはひとつもいいパス、クロスがなかったし、C・ブラボが慌てるシーンはほとんどなかった。
攻撃でも、グリーズマンのシュートがディフェンスの足に当たって、いいループにんあって決まったもので運も味方してくれた。
運も実力のうちって言うし、これはこれでよかったんだろう。
その点を決めたグリーズマン、昨シーズン見た時から、守備での貢献が大きく成長してる。
攻撃時に目立つことはわかってたが、サイドでの守備の貢献があったから、バレンシアの右サイドの攻撃を封じることができた。
ブルーノがオーバーラップできなかったのは、この男がしっかり守備をしたから。
今のラ・レアルの希望はこの男だし、これに、途中出場のベラあたりが、うまく機能してくれば、スピードに乗った攻撃ができるはず。
この攻撃陣をエルストンドがコントロールするようなチームになれば、もっと上を目指せるチームになる。

 
スコア
0-1
<得点者> 
R・ソシエダ   グリーズマン                

~愛丸's MVP~
グリーズマン(攻撃でここまでやれることは理解していたが、守備での貢献がかなり上達してるるとは思わなかった。仕掛けるタイミングもいいし、もっといいFWがいてくれたら、アシストでも目立つ選手になるはず)

マジョルカ-R・マドリー

2012-01-16 21:34:24 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/16(月)       

愛丸’s チェック
ここまで勝ち点19Pで14位のマジョルカ。
今のチーム状況を考えたら、この順位も妥当か。
大きな上積みを見込めるわけでもないし、このチームでうまく立ち回るしかない。
J・カパロスをもってしたら、うまくチームを作ってくれるだろうし、降格ってことは考えづらい。
ただ、この先どうなるかわからないし、相手がマドリーとは言え、カーサではなんとか勝ち点1でも奪いたい。
マドリーは、この試合と、コパ・デル・レイでのクラシコ、どちらに比重を置いてくるか。
コパ・デル・レイはまだQFだが、相手がバルサだし、抜いて戦うわけにもいかない。
フエラでの試合とは言え、マジョルカレベルが相手だと、そう難しい試合にはならないだろうし、やっぱりバルサとの一戦を重視してくるか。

マジョルカは2ラインがコンパクトに保たれ、統率の取れた守備で、かなりマドリーを苦しめることができた。
それでいて、マドリーの上をいくカウンターで、チャンスも何度も作ることができた。
ショートCKから、マドリーの隙をついて先制点を奪い、そのリードをある程度守ることができたのは評価に値する。
このサッカーを90分やりきることができれば、万々歳の結果だったんだが、リーガで首位をひた走るチームはそう簡単に勝たせてくれなかった。
エンパテでも御の字の結果だっただろうから、J・カパロスが追いつかれても守備に重点を置いた交代は間違いではなかった。
ただ、このサッカーの上を行ったのがマドリー。
あれだけの攻撃陣を送りこみ、これに耐えろってのが無理な話。
エジルさえ、うまく捕まえることができれば、あの失点も生まれなかったんだが、口では簡単に言えても、さすがにそうは問屋が下ろさない。
やるべきことはしっかりできてたし、この戦いである程度の自信はついたはず。
まだまだ順位も上がってくるだろうし、ここでの戦いで得たものを次節からも出してもらいたい。
それができるチームだと確信する。
この試合、中盤以降の守備もよかったんだが、カウンターになっての、ビクトルとヘメドの活躍も目立った。
そうスピードのある選手ではないんだが、ボールを受ける際のコース取り、ドリブルの仕方、これでマドリーの守備陣を慌てさせることができた。
あのボールを運び技術があるから、スピードがこれに伴ってきたら、鬼に金棒なんだが、さすがに全てがうまく行くことはなかった。
後半、期待のオグンミジが投入されたが、この男が目立つシーンはなかった。
スピードは明らかにこっちの方があるし、これから、ヘメド、ビクトルのどちらかとのコンビってなれば、このカウンターも威力を増しそう。
パスの供給ってことを考えたら家長がいいパーツになりそうな気もするが、果たしてどうなるか・・・。
マドリーは、難しい試合をきっちりものにした。
エンパテでもおかしくない展開だったが、よく逆転したものだ。
いつもの4-2-3-1でのスタートだったが、点を奪いにいく際には、3バックにして、惜しげもなく攻撃陣を投入してきた。
まず最初にカジェホンは下げられるかと思われたが、この男を残して正解。
モウは、あの逆転ゴールを予感してたかのような交代劇だったし、今シーズンのマドリーは一味違う。
サイドにエジルを回してもいいし、イグアインでのベンゼマでのサイドはこなせる。
それを、右にはカジェホンを起用し続け、この結果を生んだ。
こういう運も味方に付けたような勝ち方ができてると、このままの順位でフィニッシュしそうな感じがプンプン。
ただ、全てを手放しで喜べる勝利でもない。
途中交代のカカは、やっぱりエジルとの共存は難しことを証明してしまったし、カウンター時の守備も疎か。
それにC・ロナウドが不調の試合ではチャンスの数も激減してしまう。
前半は、ベンゼマもほとんど仕事ができてないし、明らかに、チーム全体がこの試合に集中してなかった。
ハーフタイムに修正できたからよかったが、まだまだバルサみたいな完璧な強さってのは伝わってこない。
それでもしっかり勝ち点3を奪い、いい形でコパ・デル・レイでのクラシコに挑めるのは確か。
こないだのクラシコではまたしても完敗を喫してしまったし、早いうちに借りは返したいはず。
果たしてモウはどんな布陣でバルサに挑むのか。
リーガで首位はマドリーだってことを見せつけるようなクラシコになってもらいたい。

 
スコア
1-2
<得点者> 
マジョルカ   ヘメト
R・マドリー  イグアイン、カジェホン                

~愛丸's MVP~
エジル(調子を落としてる感じではあったが、こういう試合で結果をい残せるのはこの男。あれだけ完璧に組織された2ラインを打ち破ったのは、この男の動きがあったからこそで、エンパテに追いついたあのアウトでのスルーはお見事だった)

マラガ-A・マドリー

2012-01-11 16:40:39 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/11(水)       

愛丸’s チェック
前半戦、期待に応えられなかった両チームの戦い。
カーサのマラガはあれだけ補強したにも関わらず、7位ってのは満足のいく結果ではないだろう。
まだ、シーズンは半分残ってるが、ここからどれだけ順位を上げていくことができるか。
目標はCL圏だろうし、ここからはカーサでは勝ち点を積み上げていかないと。
アトレチコはマンサーノを解任し、シメオネが新監督に。
戦う監督が就任したし、チームにも魂を植え付けることができれば。
このシメオネ就任初戦が重要になってくる。
10位のままでフィニッシュなんてこのチームには許されないだろうし、気持ちを全面に押し出すサッカーが展開できれば。

マラガはミッドウイークにマドリーとサンチャゴ・ベルナベウで死闘を演じ、その疲れが出てしまったか。
前半は、ブオナノッテを中心に、いいところまで攻めることができたが、いい形でフィニッシュに持ち込むことができず。
ブオナノッテはキープ力に自信があるのか、ちょっと持ちすぎる傾向が。
ただ、テクニックは高いものがあるし、もっとこのチームで長い時間プレーすることができれば、周囲との連携も高まるはず。
裏へ抜け出すスピードを兼ね揃えた攻撃陣が多いし、ここをうまく使う形ができれば、チャンスjは増える。
パスの能力もあるし、この試合では連携のミスが目立ち、これをいち早く解消したい。
S・カソルラがピボーテとして開花しそうだし、この布陣がこれからのマラガの基本になれれば、もっと破壊力の増す攻撃が展開できそう。
サイドのプレーヤーもいいクロスを供給する場面があったし、ニステルのコンディションが上がれば攻撃のパターンも増えるんだが・・・。
ロンドンも高さがないわけではないし、ニステルよりもスピードがあるから、2トップで挑んでもおもしろいはず。
まだまだ攻撃のバリエーションは増やせるから、あとはペジェグリーニがどんな采配を振るうか。
守備に関しては、アトレチコの攻撃もいまいちだったため、なんとか防ぐことができた。
ただ、相手がもっと強力になった場合、このままでいいかと言われれば疑問符が。
デミチェリスには危なさが感じられるし、ウェリグトンにも信頼は置けない状況。
マタイセンもスピード不足だし、この全てを補えるCBを補強できれば、安定感も増すんだが・・・。
4位以内ってのが目標のチームだろうし、このままではEL圏がいいところで、何かしら策を講じないと、目標達成は難しい。
順位的に下のチームとのカーサ戦でエンパテ・ア・セロでは誰も納得しないだろう。
マラガがこのまま終わるとリーガもやっぱり上位のチームだけの戦いになってしまうし、ここは、もっと奮起してもらいたい。
急造の感は否めないが、あの戦力がチームになったら、マドリーもバルサも苦しむはずだし、早くそうなってもらいたいものだ。
アトレチコはシメオネ政権の最初の試合でまずは負けなかったってことで及第点だろう。
後半のできを考えたら、フエラでの勝利もあったから、悔やまれると言えば悔やまれる結果かも。
ほんと、あと一歩ってシーンまで迫ったし、セットプレーからのチャンスもマラガよりも多かった。
点を取るって気持ちでもマラガを上回ってたし、チームとしての戦う気持ちはマンサーノ時代よりもはるかに上をいってる。
シメオネを招集したことが、とりあえずは好結果を生んだ。
ただ、このまま気持ちだけでは勝ち点も積み上げれないだろうし、この順位を抜け出すためには、勝ち点3が必要に。
シメオネがどういう攻撃をやろうとしてるのか、まだこの試合だけではわからないが、メンバーを見ても、ファルカオとジエゴの縦の関係がこのチームの軸なのは間違いない。
これに、サイドからいかにチャンスを作れるかにかかってるが、ペレアを右のラテラルで起用するあたりは、フエラでは現実的に振舞うことを選択していきそう。
右はファルファンだけに頼り、左はサルビオとF・ルイスとのコンビでってことだったんだろうが、F・ルイスのオーバーラップも自重気味。
サルビオは右の方がプレーしやすそうだったし、このサイド攻撃ではうまくレジェスの抜けた穴を埋めないと・・・。
アトレチコはまだこれからどうなるかわからないチームだが、このままEL圏にも滑り込めないって状況ではないはず。
アトレチコのいい時代を知ってる監督だし、まずは、そのチームの魂を植え付け、戦う集団になってくれば、おもしろい試合をやってくれそう。

 
スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
S・カソルラ(ピボーテとして新しい才能を開花させそう。トゥラランみたいな守備的な選手と組めば、攻撃で力を発揮できるはず。CKでの守備時、ニアポストに張り付く役を任されてるが、ここでのシュートブロックで失点を防ぐシーンも)

エスパニョール-バルセロナ

2012-01-10 13:15:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/10(火)       

愛丸’s チェック
コルネジャでのデルビー・バルセロナ。
フエラであまり調子が上がらないバルサ相手だし、エスパは、ここはチャンスかも。
ただ、世界一になったあの攻撃を抑えるのは、至難の技だろうが、デルビーってことでここは気持ちで戦ってもらいたい。
戦力の差は歴然だが、デルビーという舞台でそのハンデを克服できるかもしれん。
バルサは久しぶりのリーガ。
コパ・デル・レイは2試合戦ってるが、いきなりのリーガでデルビーだし、やりにくさもあるだろう。
世界チャンピオンになって最初のリーガだし、デルビーと言えども、ここで強さを発揮したいだろう。
ビジャ不在が痛手になるのかどうか・・・。

エスパが気持ちでバルサを上回った。
やっぱりカーサでのデルビーだし、並々ならぬ気持ちが宿ったんだろう。
攻撃でも守備でもバルサの足元にも及ばない戦力だが、結果は追いついての1-1のエンパテ。
それも後半の残り少ない時間での得点だったし、勝利とも呼べるエンパテになったはず。
コルネジャのサポーターも歓喜だったし、この喜びが全て。
押し込まれっぱなしでもなかったし、バルサの攻撃に対して、いい準備もできて、うまく守ることができてた。
たしかに、バルサの攻撃には迫力がなかったが、それでもバルサはバルサ。
1点で凌げた要因は、ドブレ・ピボーテがある程度高い位置で守備ができたこと。
フォルリン、ロマリックと、中盤でのパスを防ぐことに専念。
このふたりがDFラインに吸収されると、枚数は増えるが、バルサのパスを封じることはできない。
フィニッシュに至るまでになんとかしようってのが、この試合のエスパだった。
そうなると、ドブレ・ピボーテの出来に全てがかかってくるんだが、このふたりはいい仕事をやってのけた。
激しくいく部分ではタルヘタ覚悟のプレーだったし、それでいて、スマートにパスコースを防ぐ守備もできる。
このエスパのサッカーが対バルサのいいお手本になるかもしれん。
ただ、気持ちの充実がないと、後半バテてしまうし、90分戦うだけのフィジカルとメンタルを持ち合わせないとバルサから勝ち点を奪うのは難しい。
攻撃でも何度もチャンスは訪れた。
それが、ラストパスの精度だったり、プレーの選択、シュートの不正確さで、得点に至らず。
スピードに乗ったカウンターでバルサの3バックをかなり苦しめた。
S・ガルシア、ベルドゥとバルサのカンテラ出身者が、この試合にかける意気込みは相当なものだっただろう。
S・ガルシアなんか、どれだけチャンスに顔を出したことか。
もうバルサに未練はないと思うが、このプレーが常時できれば、もしかしたらバルサに呼び戻されるかも。
このデルビーを見て、諦めない気持ちと戦う勇気があれば、バルサにも立ち向かうことができることをエスパが証明したわけで、リーガの他のチームもこの気持ちでバルサにぶつかってもらいたい。
バルサは、ここ数試合の中で最悪の出来だった。
メッシにキレが感じられないし、攻撃でひとりひとりのボールを持つ時間が長すぎる。
A・サンチェスも前半はあの個人技がいいアクセントになったが、エスパがうまく対応できるようになってからは、いい仕事ができず。
得点も相手のミスが続いた時間に奪っただけで、自分たちがエスパ守備陣を崩してのゴールはなし。
日本で見せたようなサッカーをコルネジャでは発揮できず。
マドリーが前日に勝利を収めてるし、せっかく縮めた差もこれでまた開くことになってしまった。
クラシコの勝利も、こうやって差がついてしまえば、意味がなくなってしまう。
それにしても、メッシ、セスク、チャビ、イニエスタが共存しながら、ここまで攻撃が機能しなかった試合はおそらく初めてだろう。
チャビもノーインパクトだったし、イニエスタの仕掛けも数えるぐらいしか効果的ではなかった。
ダラダラ感満載だったし、ここにきて、12月の疲れが出てしまったのかも。
このままバルサがずるずる行くとも思えないし、すぐ立て直すはずだが、この状態が長引くと、マドリーが独走ってことも。
プジョルのスピード不足も気になったし、さすがに魂だけで守るってのは限界かも。
それでも、いいブロックを披露してたし、必要な選手ではあるが、もうちょっと守備のオプションを増やしたいところ。
守って勝たないといけない試合も今後出てくるだろうし、ここがネックで敗戦ってことも起こるかもしれん。

 
スコア
1-1
<得点者> 
エスパニョール   A・バスケス
バルセロナ     セスク                

~愛丸's MVP~
フォルリン(最後まで自分のやるべき仕事を全うした。中盤で下がりすぎず守備できたことがバルサを抑えた最大の要因。アルビトロに食ってかかってのタルヘタは余計だったが、プレーでは激しさと冷静さでこのエンパテに貢献)

ビジャレアル-バレンシア

2012-01-10 10:59:08 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/10(火)       

愛丸’s チェック
年明け初戦がデルビー・バレンシア。
不調のビジャレアルは監督が交代。
気持ちも新たにこの2012年を迎えたことだろう。
CLではいいところをひとつも見せれず、グループ敗退、リーガでも降格圏に片足を踏み込んでる状況で、果たしてここから這い上がることはできるのか。
監督が交代した直後のキニエラは買いって言葉もあるし、デルビーってこともあるし、気持ちのこもったプレーに期待。
バレンシアは首位マドリーと7P、2位バルサとは4P差の3位。
フエラでのデルビーでいくら相手が不調だとは言え、そう簡単に勝てる試合ではない。
優勝を諦めないためにも、ここはきっちり勝利が必要。

ビジャレアルは、これまでの不甲斐ない試合とは違った一面を見せることができた。
ニウマールが戻ってきたことも大きかったが、それ以上に、気持ちの入り方がこれまでとは大違い。
あれだけ戦う集団だったら、この順位に沈みっぱなしってことはないだろう。
デルビーという舞台がそうさせたのかもしれんが、エル・マドリガルに詰めかけたサポーターも熱がこもってた。
これだけチーム、サポーター一丸になって戦うことができれば、結果をついてくる。
ただ、2点のリードを奪ったにも関わらず、最後に追いつかれたのはいただけない。
試合開始からあれだけ激しくいけば、最後は息切れしてしまうのはわかってたことだが、M・セナ、ボルハなんかは最後まで走りきって、中盤でのいい守備を披露。
このチームのキーマンであるふたりがここまでやれたんだから、チーム全体としてもまだやれたはず。
G・ロドリゲスが途中で交代してしまったのも計算外だったかもしれんが、それでも、守りきることは、この試合のビジャレアルならできたはず。
ここで勝ち点3が取れれば、後半戦に強いビジャレアルだし、もっと上に行ける足がかりになっただろうし、上位のチームを苦しめる嫌なチームにもなれた。
この試合、バレンシアにポセッシオンされながらも、ただ、引いて守るだけでなく、高い位置からのプレス、攻撃になったら、バレンシアと苦しめる細かいパスワーク、鋭いカウンターと攻守のバリエーションに問題はなかった。
F・モリーナはこれまで同じように戦うと言ったみたいだが、気持ちの違いでここまでいいサッカーができるとは。
結果、勝ち点1しか取れなかったが、このサッカーができれば、このままシーズンを終わることはない。
もう一枚頼れるCFタイプが欲しいところだが、冬のメルカートで誰か獲得するのかどうか・・・。
G・ロッシは当分帰ってこないし、ニウマールもまだ本調子ではない。
M・ルベンではまだ信頼が置ききれないし、一枚加えるだけで、がらっと変わるはず。
バレンシアは、なんとか終了間際に追いつくことができた。
気の緩みからの失点で、嫌な流れになったが、前半のうちに1点を返せたのが大きかった。
右サイドをソルダード、ミゲウで崩し、そのミゲウがダイレクトでの素晴らしいクロスを供給。
これを中でフェグリが完璧なカベッサ。
点の取り方がよかったし、後半に向けて勢いがついたことは間違いない。
後半は、ビジャレアルの疲れも手伝い、かなり高いポセッシオンでゴールを狙ったが、なかなか点が奪えず。
ビジャレアルの中盤のプレスに苦しめられ、効果的なパスがここから出せず。
同点に追いつけたのは、アドゥリスを入れて、中盤を省略するサッカーを選択したエメリの好采配があったから。
実際、点が生まれたシーンはDFラインからのロングボールからだったし、点を決めたのも途中交代のアドゥリス。
優勝を狙うためには、2-2のエンパテでは満足できないのは確かだが、それでも、2点のビハインドを追いついたものだし、そう悲観することもないだろう。
パワープレーでも点が取れることを証明したし、それ以前のバレンシアのサッカーも悪くなかった。
点を取るためのパターンが多ければ多い方がいいに決まってるし、これからELも戦うことになるが、まずはリーガでしっかり結果を出すこと。
上の2チームもこのまま走り続けるかどうかはわからないし、3位を死守しながら、上を狙ってもらいたい。
それができるだけの陣容だし、気持ちの充実もある。
CL敗退のショックはとうに消えてるだろうし、2012年のバレンシアには期待してもいいかも。

 
スコア
2-2
<得点者> 
ビジャレアル   M・ルベン、G・ロドリゲス
バレンシア    フェグリ、アドゥリス                

~愛丸's MVP~
M・セナ(戦うピボーテが帰ってきた。スペイン代表で輝いてた頃の魂も復活。攻撃面での貢献は減ったが、それでも、中盤での守備はまだまだこのレベルでやれる。最後までバレンシアを苦しめたし、この男がこのパフォーマンスだったらビジャレアルも心配ない)

R・マドリー-グラナダ

2012-01-08 18:00:59 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/8(日)       

愛丸’s チェック
2012年、リーガの初戦。
リーガとしては、年明け最初の試合になるが、この前にコパ・デル・レイに残ってるチームはすでに一戦終えてる。
マドリーは、マラガとの打ち合いを制し、白星スタート。
クラシコを落としても首位をキープしてるし、今のマドリーはバルサ以外には負けない感じ。
このまま、折り返しのクラシコで決着ってことになりそう。
グラナダはプリメイラに昇格してきて、ここまで5勝4分け7敗の13位。
降格圏にいないだけ、健闘と言っていいだろう。
C・マルティンスがお子さんの病気で、メンタル的に万全ではないんだが、それをチームでカバーしようとしてるところは、好感が持てる。

マドリーは、先制し、その直後に追いつかれたときは、あららって思わせる展開だったが、前半のうちに追加点を奪い、後半の立ち上がりに2点を奪って、試合をこの段階で決めた。
あのまま1-1の状況が続いたら、グラナダのDF陣に勇気と自信を与えかねなかったが、ここはマドリー、力の違いを見せつけた。
スペースを与えない守備を敷いてきたグラナダに対して、なかなか自分たちの攻撃ができてなかったが、個の力でこれを打開。
CKからの点を奪えたし、引いて守る相手の崩し方がかなり向上してる。
このチームに対して、攻撃が向上ってのも変なことかもしれんが、今まで、ここまで引かれてどれだけ崩せずに苦労したか。
相手が出てくれば、自慢のカウンターからしっかり点を取れるが、スペースを消され、ただ、ボールを回すだけで、個人の突破も封じられれば全く手が打てない状況の試合もあった。
この試合も、すぐさま追いつかれ、この展開になってもおかしくなかったが、今のマドリーは慌てない。
やるべき選手がきっちり仕事をこなし、個々のイマジネーションも豊富。
それを見せたのが、イグアインとベンゼマ。
相手ディフェンスを抜き切らず、股を抜くようなシュートでゴールを陥れた。
ただ、闇雲にシュートを打ってる感じでもなかったし、高い個人能力のなせる技。
それに状態もいいから、こういうシュートを決めることができるんだろう。
それにしても、モウは、コパ・デル・レイに引き続き、このふたりを先発から同時起用してきた。
イグアイン、ベンゼマの2トップって感じではなく、基本的にはベンゼマが右サイドに。
イグアインがサイドに流れて、ポジションチェンジも有効的だったし、今のマドリーにポジションはあってないようなもの。
C・ロナウドが中でプレーすることもあるし、エジルがサイドで起点になることも。
またバルサとは違った攻撃の形だが、守る側にしてみると、このレベルの選手たちが、これだけポジションを変えてくると守るにはかなり難しいはず。
守備ではバランの出来が目立った。
ポルトガル人ふたりがいない中、S・ラモスとコンビを組んだこの18歳はかなりのポテンシャルを秘めてる。
スピードもあるし、それでいて、慌てるシーンがない。
D・ベニテスの突破をスピードで押さえ込み、イガロにはからだを張ってディフェンスした。
このままうまく世代交代ができそうだし、いち早くCBのレギュラーに据えてもいいかも。
これから何年もマドリーのDFラインを牽引していってくれそうな選手。
グラナダは、高い位置でプレスをかけず、2ラインがリトリートしてスペースを消す守備を敷いてきた。
これが間違いってことはなく、前半はなんとか立ち回れたが、後半の立ち上がりに失点してしまったのが誤算だった。
一番集中しないといけない時間にマルセロの突破を許してしまい、これが失点に繋がった。
人数をかけてエリア内に個人突破を仕掛けてきたマドリーにうまく対応できなかったし、シュートを決められたイグアインにも離れての対応。
モウは前半でこれを読み取り、あの攻撃を仕掛けてきたはず。
もっとチームとして成熟してれば、マドリーが分厚く仕掛けてくることは予測できたはずだし、ボールフォルダーに1枚でも激しくいかせる守備が展開できてれば・・・。
ただ、これがグラナダのサッカーなんだろうし、マドリーにだけ特別なことはできなかったはず。
この敗戦で大きく局面が変わるってこともないし、いい経験になったってことで。
攻撃では、もっとC・マルティンスに積極的に振舞ってもらいたい。
パス能力が高いことはわかってるし、この男がミドルを打つような展開になれば、パスの幅も広がるし、相手を混乱させることもできる。
I・ウテェ、D・ベニテスとスピードを活かすこともできるし、こちらもバリエーションが必要かも。
残留が第一目標だろうし、もうひとつ上のサッカーをやれないと、これから苦しくなるかも。

 
スコア
5-1
<得点者> 
R・マドリー   ベンゼマ×2、S・ラモス、イグアイン、C・ロナウド
グラナダ     M・リコ                

~愛丸's MVP~
バラン(18歳でマドリーのCBをしっかりこなせる選手。あの落ち着きはもうベテランの域かも。スピードもあるし、ここはR・カルバーリョを先生にして、もうこの男をレギュラーで起用し続ける方がいいかも)

バレンシア-マラガ

2011-12-19 17:20:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/19(月)       

愛丸’s チェック
前節、ベティスにATでの逆転負けを喫してしまったバレンシア。
CLではチェルシーに負けて敗退を強いられ、ベティスにも考えられないような敗戦で、ちょっとこれからのバレンシアが不安。
コパ・デル・レイでもセグンダBのチームとエンパテ・ア・セロと負のスパイラルに陥った感が・・・。
このマラガ戦でなんとかその嫌な流れを断ち切って、いいウインターブレイクを迎えたい。
マラガは、ここまで6位とそう悪い結果ではないんだが、あの補強を考えたら、まだ上にいけたはず。
CL圏を狙っての補強だっただろうし、これで満足はしてないだろう。
バチスタの離脱とともにチームも下降線を辿り、この男が復帰しないことには始まらないか。

バレンシアは、ここでしっかり嫌な流れを断ち切ることができた。
失意のまま年を開けるんじゃないかと心配になったが、ここは今までと変わったところ。
長いこと、勝てない時期が続くってことはなかった。
たしかにチェルシーに負けて、かなりのショックを引きずってたんだろう。
ベティス戦は目も当てられない試合だった。
気持ちが全く伝わってこないし、激しくいくシーンもまるでなし。
集中が途切れることも多かったし、あの結果も致し方ない。
この試合では、その心配もよそに、いい頃のバレンシアの姿があった。
タルヘタ・アマリージャをもらう選手もいたが、これだけ激しくいかないと、簡単にやられてしまう。
気持ちのこもったプレーが多く見られたし、戦う姿勢ってのが戻ってきた。
これは守備だけでなく、攻撃も同じ。
気の抜けたプレーが多かった前節とは比べ物にならないぐらい、いい攻撃ができた。
今は、ソルダードをトップに、その下にジョナス、右にフェグリ、左にJ・アルバかマテューってのが一番しっくりきてる。
連携もうまく取れてるし、ソルダードの良さを全体で引き出してる感じ。
この試合では、エースが2点を奪い、マラガに快勝。
圧巻は試合を決めた2点目。
J・アルバが個人技でデミチェリスを抜き去り、ここからクロス。
これをソルダードがファーで右足のダイレクトボレー。
そう簡単に決めれるゴールではなかった。
ソルダードの状態の良さから生まれたゴールで、ウインターブレイクに突入しても、この状態をしっかりキープしてもらいたい。
それと、攻撃で目立ったのがフェグリ。
すっかりサイドでのファーストチョイスになったし、足元の技術はかなり高いものがある。
ただ、前がかりで攻撃に専念するのではなく、守備の意識も高いし、このまま成長してくれれば、バレンシアで欠かせない存在に。
J・アルバとともにこれからのバレンシアを引っ張っていってもらいたい。
バネガが復帰してきたこともバレンシアにとっては好材料だし、ここから新たなスタートを切ることができそう。
バルサとは勝ち点差は4Pだし、まだ優勝を狙える位置にいることは確か。
自信をもって戦ってもらいたい。
マラガは、どうもシステムに問題がありそう。
あれだけの選手がいるし、ペジェグリーニも誰をどう使うか難しいとは思うが、S・カソルラ、ホアキンをインサイドハーフで使うのはいかがなものか。
ふたりの良さがまるで出てなかった。
もっと高い位置で仕掛けさせるようにした方がいいし、2トップってのにこだわる必要もない。
若いファンミが好調だから使いたいってこともわかるし、ロンドンのスピードと高さってのも魅力。
イスコの個人能力の高さも活かしたいってことで、中盤をロンボにせざるを得ないんだろうが、ちょっと無理がある。
トゥラランのアンカー起用も、このサイドのスペースを使われるケースが多く、もっと中盤のバランスを考えた方がいい。
理想はやっぱり4-2-3-1だろうし、ニステルが状態を上げてきて、バチスタが戻ってくれば、この形で戦うはず。
CBふたりも対人プレーには強さを発揮できるかもしれんが、明らかにスピード不足だし、テクニックで仕掛けらても脆さを露呈。
名の知れた選手をいくら多く獲得しても、これがチームとして機能しないことには、勝つことはできない。
ペジェグリーニは、つかの間の休暇中にかなり頭を悩ますことになりそう。
このシステムで戦う限り、マラガはCL圏なんて到底無理。
点も欲しい、守りもしっかりしないといけない、課題は山積みだが、まずは、中盤からの守備を安定させることだろう。

 
スコア
2-0
<得点者> 
バレンシア   ソルダード×2                

~愛丸's MVP~
ソルダード(この活躍を大事な試合で披露してもらいたかった。どちらの点もソルダードらしいものだったし、ここにきてまた状態を上げてきた。休暇中に落とすことなく、このままの状態をキープできれば、後半戦も得点を量産できそう)