愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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スイス-ポルトガル(EURO´08)

2008-06-19 23:24:06 | 各国代表戦
観戦日 6/19(木)       
 
愛丸’s チェック        
QFを前に少々前に行われた消化試合を。
1位通過を決めてるポルトガルと、ホストカントリーでありながら、2戦目でGL敗退が決まったスイス。
この試合はスイスの意地を見る試合。
3つ負けるなんてあり得ない。
ここはどうしても勝って、なんとかホストカントリーとしての面目躍如といきたいところ。
メンバーを落としてくるであろうポルトガルになら、なんとかやれるかもしれない。
ポルトガルは控えの選手たちがどこまで奮起するか。
特に攻撃陣。
いつまでもデコ、C・ロナウドにばっかり頼るわけにはいかないだろう。
それはフェリポンも強く思ってるはず。

試合はスイスが期待に応えるように意地を見せてくれた。
フレイという大黒柱を失った痛手を拭えずにいたが、最後の最後に一矢報いることができた。
ベーラミなんかはP・フェレイラにかなり激しく危険なタックルを食らいながらも、しっかり最後までプレーした。
この心意気はたいしたもん。
スイス全体に言えることだが、この大会、決して出来が悪かったわけではない。
ただ、決めるべきところで決めれなかっただけ。
所詮チェコ戦も主導権は握ってたのに、なかなか相手を崩せず、トルコ戦でもH・ヤキンが2点目をさくっと取れてたら負けはしなかった。
たらればは厳禁だが、どうしてもスイスには同情してしまう。
フレイがずっといてくれたら、こんな状態にはならなかったはず。
センデロスを中心にDF陣は魂のこもったプレーでしっかりやってた。
攻撃陣同様、守備陣にも運がなかった。
たいてい、ホストカントリーは地の利を活かし、サポーターの大声援に後押しされて、何か特別な力が働くものだが、スイスにはなかった。
まだまだ実力が足りなかったのか。
ポジション別に見たら、そんなに見劣りするような布陣ではないんだが、チームとなると、2周りぐらい強豪と呼ばれるチームには劣ってしまう。
まだまだ若いチームだし、この悔しさをバネにもっと成長してもらいたい。
このポルトガル戦の勝利が勢いづけてくれるだろう。
ポルトガルはペペ、P・フェレイラ、リカルド以外は全てターンオーバー。
前線にはポスチガを真ん中に左ナニ、右クアレスマ。
これでも十分破壊力はあると思うんだが、なかなかチャンスを作れることはなかった。
誰もクラブチームでやってるような動きではなかった。
もう突破を決めてる余裕がこの控えの選手にも充満してた。
これだと、フェリポンも頭を悩ませることだろう。
C・ロナウド、デコはどうしても外せないということになる。
このまま勝ち進んで、累積やら一発退場、けがなんかで、この中心選手がいなくなった場合、替えがいないことになる。
クアレスマなんか、第2戦での得点でもっと気持ち良くプレーできると思ったんだが・・・。
ポスチガが全く使い物にならない。
まだまだN・ゴメスに頼らないといけない。
パウレタ以降、どうしてこうもトップの選手が生まれてこないこか。
これはポルトガルの今後の課題。
中盤はデコ、モウチーニョがいないと、創造性に欠ける。
R・メイレレス、M・ベローゾ、F・メイラとどれも帯に短し、たすきに長し。
いいとこもあるんだが、悪いとこも目だってしまう。
ここからの局面打開というのが見られなかった。
守備的に振舞うにならこれでもいいと思うんだが、点を取るということに関してはどうしようもない。
右SBのミゲウもバレンシアでの不調のまま、ボジングワを脅かすようなプレーは見られなかった。
行こうという気持ちは伝わってくるんだが、どこか空回り。
この敗戦もいたしかたないか。
これでチームが重苦しい雰囲気なならないことを願う。
大事なQFの相手はドイツ。
しっかり調子をここに合わせてくるんだろうし、この負けでいったん調子の波が途絶えたポルトガルがどう戦うか。

スコア 2-0

<得点者> 
スイス   H・ヤキン×2
~愛丸's MVP~
H・ヤキン(なんとかフレイの穴を埋めることができた。スイスサッカー史上初めてEUROで複数点を挙げた選手に。意地を見ることができた)

ギリシャ-スペイン(EURO´08)

2008-06-19 21:52:38 | 各国代表戦
観戦日 6/19(木)       
 
愛丸’s チェック        
GL突破をいと簡単に決めてみせたスペイン。
ドイツW杯もそうだったが、このGLでは無類の強さを発揮する。
それが決勝トーナメントに行くと・・・。
今回も相手はイタリアに決まった。
親善試合で勝ったとはいえ、ホームだったし、なおかつ親善試合。
あのアズーリが全力で戦ったわけではない。
この試合では主力を休ませるんだろうが、からだは休ませてもいいが、気持ちだけは緊張状態を保ってってもらいたい。
ギリシャは前回王者という立場でありながら、不甲斐無い試合内容で2戦目でこのGL敗退決定。
この試合はニコポリディスの代表引退試合ってだけのモチベーションで戦うしかない。

試合はほんとに消化試合ムード。
ギリシャはここにきてやっとハリステアスをトップに置く布陣を引いてきた。
この男、起用だからサイドでもプレーできるんだろうが、トップで高さとうまいヘッドで相手を脅威に陥れる。
kれをレイハーゲルはここまで使ってこなかった。
実際、この試合、そのうまいヘッドでしっかり先制点を奪うことができた。
これがまだまだGL突破の可能性がかかってる状態なら、どれだけチームを助けたことか。
たしかにゲカス、サマラスと得点能力をそれなりに備えた選手が出てきたから使いたかったんだろうが、こういう大会ではベテランに頼るのも重要。
あのストイックに戦った前回大会のようなギリシャは最後まで姿を見せなかった。
ギリシャの特徴はなんと言ってもあの守備。
それとセットプレーからの得点。
セットプレーを得るのはそれなりの仕掛けが必要。
ヤナコプーロス、カラグニスの切れがなく、このセットプレーのチャンスがそうとう少なかった。
4年間、なにも変えなかったレイハーゲルに責任がある。
それと守備も強さはそれなりにいいものがあるが、スピードについていけてない。
テクニックで勝負してくるチームが増えてる昨今、このままで耐え忍ぶことは難しい。
この点もレイハーゲルに責任がある。
このチームカラーをすぐに変えるってことは難しいとは思うが、監督が変わればやるサッカーが変わるはず。
南アフリカW杯に向けて、一刻も早く違ったサッカーに切り替えてもらいたい。
スペインはイニエスタがいたぐらいで、あとは全てターンオーバーで控えの選手が先発。
この男たちのモチベーションがひじょうに高かった。
ここでしっかりアピールしてQFからスタメンの座を奪おうと必死だった。
プジョル、チャビ、イニエスタとバルサ勢がどこか体調万全ではないので、ここのポジションを奪おうと必死。
ピボーテのX・アロンソ、デ・ラ・レッドは積極的にプレーできてた。
X・アロンソはセンターサークルより手前からニコポリディスの位置を見ての超ロングシュートを狙ってみたり、デ・ラ・レッドは得点も挙げ、かなりフィニッシュに絡んでいった。
ここまで積極的にいってくれれば、スペインの攻撃は活性する。
M・セナもいいが、このどちらかをチャビを組ませてもおもしろいかも。
トップではグイサがかなり気を張ってた。
1トップで使うなら、F・トーレス、ビジャよりもこの男の方が適してる。
からだを使えるのが一番。
同点ゴールのときのこの男の落としは見事だった。
それにしっかり逆転ゴールも奪い、スペインのFWとしての役割をきっちり果たした。
これぞピチッチを獲得した男。
代表初ゴールってのもなんだかピンとこないが、これで、スペインの攻撃陣の状態は万全に。
レギュラー陣はしっかり休養しただろうし、強敵イタリアにどんなサッカーで挑むのか。
余所行きになる必要はさらさらない。
ここまでやってきたサッカーでぶつかればいい。
まかり間違って、ここでクアトロ・フゴーネスを復活させることのないように。
ビジャ、F・トーレスの2トップで勝負になる。
取るサッカーでイタリアを粉砕してほしい。

スコア 1-2

<得点者> 
ギリシャ   ハリステアス
スペイン   デ・ラ・レッド、グイサ
~愛丸's MVP~
グイサ(ポストプレーもよし、シュートしてもよし。F・トーレス、ビジャもうかうかしてられないのでは?)

ロシア-スウェーデン(EURO´08)

2008-06-19 18:58:31 | 各国代表戦
観戦日 6/19(木)       
 
愛丸’s チェック        
決勝トーナメント進出を賭けた直接対決。
ロシアは得失点の関係で勝たないといけない。
スウェーデンはドローでもOK。
この気持ちの余裕がどっちに転ぶか。
ロシアは第2戦のギリシャ戦でだいぶかたちになってきた。
ヒディングがやりたいサッカーってのが見えてきた。
若い力が台頭してきたし、この試合でアルシャービンも復活する。
ゼニトをUEFA杯優勝に導いた張本人。
このファンタジスタがどこまでロシアの攻撃陣に厚みをもたらすことができるか。
スウェーデンはズラタンをどkまで引っ張れるか。
先を見据えると、早い段階で得点し、ゆっくり休ませたいところ。
ドローでもいいわけで、守備に重点を置くサッカーでなんとかここを乗り切りたいはず。

試合はどうしてなのかロシアのいいとこばかりが目立った。
これがヒディングマジックなのか。
開幕前はCSKA勢でディフェンスを固めて、守りが売りのチームってことになってたが、蓋を開けてみると4-4-2を基本軸にしっかり攻撃できるチームに。
ジルコフが左SBに入るんだから、どこまで攻撃的かわかる。
この試合にはこれにアルシャービンが加わった。
予選最終戦のアンドラ戦で暴力行為を働き、2試合の出場停止。
ここでこのEUROのメンバーから外すって考えもあったらしいが、入れて正解だった。
この日のロシアはこの男が間違いなく攻撃の中心だった。
トップのパブリュチェンコは試合を重ねるごとに成長していってる。
このコンビはQFでも相手の脅威になりそう。
高さと強さだけが売りではなく、きっちりとした技術も持ち合わせてる。
ヒディングが好きそうなコンビに。
ロシアはこのセンターだけに頼るだけでなく、両サイドからもしっかり崩すことができる。
両SBはかなり攻撃的だし、この攻撃には好感が持てた。
カウンターでも良し、ポゼッションしても良し。
スペイン戦を見ただけだと、この結果は予想できなかったが、ギリシャ戦でかなり自信をつけたか。
若いチームによくあること。
やっぱりヒディングって監督はすごい。
守備に弱点が見えるわけでもなく、QFではオランダとの対戦になる。
ヒディングの母国との対戦でもあるし、なにかドラマが生まれるかも。
スウェーデンはこの敗戦を考えると、第2戦で最後の最後にビジャに決められたあの失点がそうとう響いたことに。
あそこをドローで乗り切れてたら、ここまでこの試合でプレッシャーを感じなかったはず。
立ち上がりから攻めてくるロシアに防戦一方で、いいとこをなかなか見せれなかった。
ズラタンもどこか膝をかばうプレーが目立ち、力になってたとは言え、やっぱりラーションも全盛期の動きではなかった。
それにヴィルヘルムションがいなくなった右サイドでの攻撃に厚みが持てなくなったのも響いたか。
確かにエルマンデルもいい選手なんだが、もっとゴールに近い位置でプレーさせたかった。
短期決戦でキープレヤーにけが人が出ると、かなりの致命傷になる。
ベテランがしっかり働いてたように思えるんだが、若さと勢いにはかなわなかった。
つかみ損ねた流れを、つかみ返すのは不可能だった。
ドローでも良しとするような守備一辺倒の試合内容でもなく、どこからどう見ても完全に力負け。
ギリシャを圧倒したあの勢いはなかった。
2点のビハインドでなりふり構わず攻撃に転じたが、これが結果につながることがなかった。
いつも見てて思うが、どうしても点が欲しい状況で、トップの選手を多く入れたからって点が取れるとは限らない。
ここに監督の手腕が問われる。
ヒディングだったら、もっと違う方法で点を取りにいっただろう。
これでベスト8全てが出揃った。
ここから力を出しそうなドイツ、イタリアの戦いに注目。
どちらもイベリア半島のテクニック重視のチームとの対戦になるが、ここで力の違いを見せつけられそう。

スコア 2-0

<得点者> 
ロシア   パブリュチェンコ、アルシャービン
~愛丸's MVP~
アルシャービン(この男が帰ってきたことにより、さらに勢いが増した。テクニック、決定力、どちらも申し分ない。コンディションも良さそう)

オランダ-ルーマニア(EURO´08)

2008-06-19 00:22:57 | 各国代表戦
観戦日 6/18(水)       
 
愛丸’s チェック        
勝ち抜けを決めてるオランダ。
それも1位突破。
イタリア、フランスからしっかり勝ち点3を取るとは夢にも思わなかった。
もう勢いに乗ったオランイェを止めれるチームはいないかも。
ここはある程度メンバーを落としてくるんだろうが、控えのメンバーも気持ちは入ってるはず。
アピールの場にもなるし、意外とこういうときの方がいいサッカーをしたりする。
ルーマニアはフランス-イタリアがドローだったら、この試合ドローでもいいんだが、それはなかなか考えずらい。
自力でどうにか突破を決めたいところ。
堅守を誇るルーマニアがあのオランダの攻撃をどこまで食い止めれるか。

オランダは主要メンバーがこぞってお休み。
ニステルもスネイデルもV・デルファールトもいない。
それでもV・ペルシ、フンテラール、ロッベン、アフェライとまっだまだタレントはいる。
けがで出遅れてた選手たちがここでコンディションを取り戻してくると、もうオランダは手が付けられなくなる。
どこからでも点が取れるこの面々は、ひょっとするとヨーロッパ1かもしれん。
攻撃陣に関しては、大会前から前評判は高かったが、これ以上に守備陣に不安があったため、チームとしての評価は低かった。
その守備陣もイタリア、フランス相手に1失点しかしてない。
どちらも文句なしでここまできた。
この試合では、初スタメンの面々がしっかり仕事をした。
高い能力を持ってるのはわかってたが、まさかここまでやれるとは・・・。
フンテラールもV・ペルシもけがしてたのが嘘みたい。
あれだけしっかりプレーできれば、ニステル、V・デルファールト、スネイデルもうかうかしてられない。
V・バステン監督も誰をスタメンで使うか、今後頭を悩ませることだろう。
アフェライ、ブラルーズの右サイドのコンビもかなりのできだった。
PSVでデビュー当時の輝きが見られなくなってたアフェライだったが、しっかり成長してた。
オランイェに名を連ねてるんだから、しっかりやれてるってことだろう。
ブラルーズとのコンビでどれだけ右サイドを突破したことだろう。
オランダはこっからがほんとの勝負になる。
どこと対戦するかはわからないが、自分たちより格下のチームを相手にどこまでやれるか。
あのリアクションサッカーは相手が出てきてこそ威力を発揮する。
ポゼッションを高めてのサッカーもできるはずで、真価が問われるのはほんとに次の試合。
ルーマニアはなんとか自慢の守備で前半を乗り越えることができたが、なかなか点を取れる雰囲気もなく、先制されてからは、ちょっと意気消沈。
ムトゥ頼みの攻撃ではあったが、そのムトゥに切れがなく、そうなるとかなり厳しくなる。
ヴィオラでかなり厳しいシーズンを過ごしており、そう簡単に疲れが取れてるとは思えない。
もうひとり攻撃の核がいてくれればなんとかなったんだろうが・・・。
マリチャ、ディチャじゃちょっと頼りなさすぎた。
この試合でもニコリタは豊富な運動量で右サイドで起点になったが、点には結びつかなかった。
ゴール前で何度かチャンスをつくりはしたが、決定力不足で点が取れなかったのは惜しまれる。
この大会、ルーマニアはしっかり力を見せつけることができた。
あの守備には頭が下がる思い。
ロボントも実力を遺憾なく発揮できたし、DFラインもミスらしいミスは見られなかった。
このメンバーで南アフリカW杯も目指してもらいたい。
センターFWタイプの選手がひとりでもいてくれれば、ムトゥもニコリタももっと活きてきそうだから、そういった選手を発掘できれば、予選も突破できるかもしれん。
ほんとにルーマニアにはいいサッカーを見せてもらった。

ここでまたまた移動中に見た試合の観戦記を。
ギリシャ-ロシア。
信藤がなぜだか絶賛してたギリシャが全くいいとこを見せることなく、このGL敗退が決定。
サイドにいるハリステアスは全く怖くないし、点が取れるFWが出現したというわりには1点も取れてない。
自慢の守備もそこまで堅いわけではなく、こんなチームがEURO本選に出てるのがおかしい。
ロシアの方がどれだけいいサッカーを見せたことか。
ポゼッションしてもいいし、カウンターからもチャンスを作れる。
若い力とベテランがうまく融合してる。
スペイン相手にも結果ほどの差は感じられなかったし、アルシャービンが帰ってくる第3戦は見もの。
スウェーデンとの大一番にヒディングマジックは炸裂するのか。

スコア 2-0

<得点者> 
オランダ   フンテラール、V・ペルシ
~愛丸's MVP~
フンテラール(オランイェでここまで輝いたこの男を見たことがなかった。アヤックスの低迷とともにこの男も沈んでたが、ここで復活)