愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

バーゼル-マンチェスターU

2011-12-10 16:53:07 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/10(土)       

愛丸’s チェック
3位バーゼルと2位ユナイテッドのグループ突破を賭けた直接対決。
両チーム、勝ち点の差は1Pでバーゼルは勝利が必要。
ホームでの試合だし、オールドトラッフォードであわやのドロー劇を演じてるし、そこまでの苦手意識はないかも。
それでも、相手はユナイテッド、普通にやって勝てる相手ではない。
守備を意識しながら点も取らないといけないし、かなり難しい試合になるはず。
ユナイテッドはドローでもOKだし、早い段階で得点をして楽に試合を運びたいところ。
こういうゲームが得意なチームだし、じっくり相手の出方を見て、終わってみたらやっぱりユナイテッドは強いってことを証明してそうな感じだが・・・。

バーゼルはが、この大事な試合で、大仕事をやってのけた。
なんと、ユナイテッド相手に2-1で勝利し、ユナイテッドをグループ敗退に追い込んだ。
まさか、このグループで、ベンフィカとバーゼルが突破を決めるとは誰も思わなかっただろう。
オールドトラッフォードでの試合が、フロックじゃないことを証明してみせたし、サポーターも歓喜の渦だろう。
それにしても、最後まで集中を切らさず、徹底した組織だった守備が、この勝利をもたらした。
最後に失点をして危ない状況にはなったが、この失点も、最初のピンチではゾマーが最高のセーブを披露。
簡単に決められてないし、この勢いは止まらなかった。
中盤の選手も前に行くことよりも、ブロックを形成し、まずは守備って考えだったし、DFラインは、ラインの乱れもなかった。
これに加え、ゾマーが要所でビッグセーブを披露し、ここまで守れたら、さすがのユナイテッドも攻略することはできない。
それに加え、FWはFWとして点を取る仕事を見事にやったし、これだけ選手個人個人が自分たちの仕事を全うしたら、相手がユナイテッドという強豪チームにも勝利することができる。
これを見てる格下と思われてるチームは、かなり自信になるはず。
バーゼルはやればできることを身をもって証明してみせた。
引いて守るだけでなく、ブロックで守れたってことが勝利に繋がった。
シーズン途中に監督が交代するというアクシデントにもしっかり対応した選手たちを褒めるべきか。
守備でのブロックが目立った中、この勝利を呼び込んだのはシャキリのがんばりも挙げられる。
持ちすぎの傾向は強いんだが、時間が経過していくと、このキープ力がチームを救った。
時間を掛けられるし、この間に守備陣は休むことができる。
うまさだけでなく、強さも兼ね揃えてるし、もっと上のステージでも通用する選手。
2点とも、この男がアシストしてるし、左足の精度もかなり高い。
試合を決めた2点目は、サイドに流れていった段階で、キープをするもんだとユナイテッドの面々は思ったはず。
それが最高のクロスをA・フレイに通し、相手の裏をつくプレーも見事。
点を取ったふたりのFWも立派だが、攻撃に関してはシャキリの貢献度が一番。
この勝利を自信に、決勝トーナメントでも暴れてもらいたい。
ユナイテッドは、まさかここで終わってしまうとは思わなかっただろう。
どうもベンフィカと同じグループに入ってしまうと、グループ敗退に追い込まれてしまうのかもしれん。
こうなったのも、ホームで勝ち点を稼げなかったが、一番の要因。
ベンフィカ、バーゼルとドローだったし、勝てたのは完全にお荷物のオツェルルだけ。
これでは、この結果も頷ける。
メンバーを落としてもしっかり勝てるとサー・アレックスは踏んだんだろうが、今のユナイテッドではそれができない状況。
早い段階で失点し、ここから高いキープ率でバーゼルゴールに遅い襲いかかったが、決定機をなかなか作り出せず。
ユナイテッドはボールをポゼッションしながら相手を崩すってことがあまり得意ではない。
中盤からパスで崩すってことが少なかったし、いいパスを期待できるのはギグスだけ。
サイドからの崩しもナニの個人技がはまればチャンスになるが、これを止められたら形にならない。
ナニだけでなく、パク・チソン、A・ヤングとやれる選手はいたんだが、ここが機能せず。
チチャのケガが響いたんだろうが、それでも、選手層でははるかにバーゼルよりは上。
ヴィディッチが負傷退場で、ここで選手交代を1枚使ったことも誤算だったんだろうが、ここでエバンスではなく、攻撃的な選手交代はできなかったのか。
キャリックを投入し、P・ジョーンズをCBに下げれば済むことだったし、ここでまだ守備を意識したことがこの敗戦に繋がった。
ユナイテッドは、年を越す前にCLを終わらせ、これでプレミアに集中して戦うことができるはず。
同じ街のライバルの後塵を拝してる状況をいち早く脱したいところ。
 
スコア
2-1
<得点者> 
バーゼル    シュトレラー、A・フレイ
マンチェスターU P・ジョーンズ                

~愛丸's MVP~
シャキリ(早い段階でパスを出せばチャンスになるのに、持ちすぎて潰されたりってシーンも多いんだが、それ以上に、2アシストは立派だし、時間が経過していく段階でのあのキープ力はかなりチームを助けることになった)

ポルト-ゼニト

2011-12-07 21:36:19 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/7(水)       

愛丸’s チェック
ポルトは勝ち点6Pで3位、ゼニトは勝ち点7Pで2位。
この試合で、どちらかの勝ち抜けが決まる。
本来なら、最下位のシャフタールとポルトが勝ち抜けかと思われてたグループだが、蓋を開けてみたら、なんと前節にAPOELが通過を決めた。
どのチームもAPOELからは勝ち点6を計算してただろうが、誰もが予想しなかった展開に。
ポルトは、この試合、何があっても勝たなければならない。
ホームでの試合だし、サポーターの声援に応えて、きっちり結果を出すこと。
ゼニトは、ドローでも勝ち抜けが決まる。
スパレッティ体制になって2年目、ここでその集大成を披露するとき。
チームとしての悲願である決勝トーナメント進出を決めれるか。

ポルトは90分間、攻めに攻めたが、最後までゼニトのゴールを割ることはできなかった。
いくらポゼッションしても、点に繋がらないことには、勝つことはできない。
フッキをトップに、ハメス、ジャルマが3トップを形成し、それが果敢にポジションチェンジを繰り返しながらチャンスを伺ったが、それも功を奏さず。
立ち上がりのジャルマの決定的なシーンが決まってれば、全く違った展開になったんだが、これはマラフェエフの好セーブで得点にならず。
終わってみたら、このシーンが一番にゴールに近づいたシーンだったし、ほんとにポルトにとったら悔やまれるシーンになってしまった。
マラフェエフを乗せてしまうことにもなったし、あれが決まってれば、ポルトが決勝トーナメントに進出できた。
ゼニトは、最初からきっちり守りきるサッカーを選択してきたし、90分もあったわけで、これを打開する術を早くに見出すべきだった。
それができなかったのは、ベンチにも責任がある。
しっかり4バックのまま、守ることを考えず、SBも攻撃に参加させ、攻撃の枚数を増やした方が形を作れたかも。
点の匂いをするにはフッキだし、いかに、そのフッキにシュートを打たせるか、これがポルトのやるべきことだった。
フッキがサイドに流れてプレーしても、ゼニトはそう怖くなかっただろうし、中へカットインしてきても、それにはうまく対応できてた。
これを打開するには、ワン・ツーなんかも多用するべきだったし、そのアイデアも乏しかった。
点が必要な試合だし、焦る気持ちもわかるjが、これをいかに落ち着いてプレーするか。
ほんとに強いチームだったら、これができる。
J・モウチーニョの展開力もそう活かされてなかったし、さすがにあれだけスペースを埋められたら、力も発揮できないだろう。
ただ、前にあれだけの動ける選手がいるし、個人でのプレーでなんとかしようとするにではなく、チームでやることができれば、ゼニトのDF陣を崩すことができた。
南米色の強いチームだし、自分でなのとかって気持ちが出るのもわかるが、これをコントロールするのが、V・ペレイラの役目。
ヴィラス・ボアスが監督だったら、果たしてどうやってゼニトを崩したか。
この試合で浮き彫りになったのが、ファルカオの穴埋めができなかったことが、この無得点に繋がったのかも。
フッキがもっとフリーでやれるような環境を作るには、これ以上のFWが必要。
ハメスもいいプレーを時折見せることはできたが、フィニッシュに絡むシーンは少なかった。
有能なフィニッシャーがいてくれたら、違った展開を作ることができた。
昨シーズンのELチャンピオンが、またしても、ELに回ることに。
ゼニトは、スパレッティの思惑通り、最後までしっかり守りきることができた。
さすがイタリア人の監督と言うべきか、ここまで徹底した守りができるチームもそういない。
90分、誰も手を抜くことなく、からだを張って守りきったし、マラフェエフの好セーブもチームの守備に勢いをつけた。
個人での勝負だったら、ポルトの方がかなり上をいくが、それをチームとして組織として耐えることができた。
ゼニトは、このドローで悲願のグループリーグ突破を決めることができたが、果たしてこのサッカーでどこまで上にいくことができるか。
やっぱり点を取らないと、勝てないわけで、それをどうやってクリアするか。
ロシアリーグはウインターブレイクに突入したが、ここからがほんとの戦いに。
カウンターからチャンスを作りながらもビルトロフのスピードのなさから決定機にも繋げなかったシーンを見ると、先が思いやられる。
ダニーを活かすのか、ラゾビッチのフィジカルに頼るのか、これから攻撃をいかに強化するかが鍵になる。
それにしてもこのグループ、お荷物かと思われたAPOELが突破し、3番手評価のゼニトも突破。
CLは何が起こるかわからない。
 
スコア
0-0
<得点者> 
 なし                

~愛丸's MVP~
マラフェエフ(立ち上がりのビッグセーブが、チームの守備に勢いをつけた。代表でも守護神として活躍してるし、やっぱり頼れるGKがいるとチームも安定する。この活躍を決勝トーナメントで発揮できれば、そう多くは失点しないだろう)

チェルシー-バレンシア

2011-12-07 18:35:15 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/7(水)       

愛丸’s チェック
まさか、チェルシーが、この段階まで突破を決めれないとは・・・。
前節のレバークーゼン戦での敗戦が全て。
グループ1位は確定だと思われてたが、かなり苦戦してる。
この試合、勝てば文句なしだが、0-0以外のドローだと、グループでの敗退が決まってしまう。
それだけはなんとしてでも避けたいところ。
バレンシアはゲンクに大勝し、いい感じで、スタンフォード・ブリッジに乗り込んできた。
本気のチェルシー相手のどこまでやれるか。
メスタージャでは2-2のドローだったし、やれないわけではない。
ミスをなくして、最後まで集中して戦えれば、グループ突破も見えてくる。

チェルシーが、この大事な試合で、本来の強さを発揮した。
この試合を見て思ったが、やっぱりモウが植えつけたカウンター主体のサッカーをやれば、結果はついてくる。
ランパード、F・トーレスを使わなかったのも、この好結果に繋がった。
今のチェルシーで中盤は、この3枚がベスト。
アンカーにロメウを置いて、R・メイレレスとラミレスがその前にいる。
運動量もあるし、守備もしっかりこなす。
攻撃になったときの推進力もあるし、ヴィラス・ボアスは選手の選択でミスを犯さなかった。
それと、なんと言ってもドログバ。
まだまだ終わった選手じゃない。
監督が期待して起用すれば、必ず結果を出してくれる男。
この男が、バレンシアの立ち上がりの集中力が低下してる時間に上げた先制点が全てだった。
チームが、この得点でかなり楽になったし、やるべきサッカーも見えてきた。
ドログバも攻撃だけでなく、守備にも力を入れたし、前線からのプレスが、どれだけチームを楽にしたことか。
それにしても、守ると決めたチェルシーがこれまで強いとは。
レバークーゼン戦も、メスタージャでの試合でも、中途半端に守りに入ってやられたんだが、これがいい教訓になったんだろう。
この試合のチェルシーには、どこが相手でも点は取れなかったはず。
組織だった守備だったし、好調のバレンシアが何もやらせてもらえなかった。
それでいて、カウンターからの得点を挙げ、にくいチェルシーが戻ってきた。
これまでは、ヴィラス・ボアスがひとつ上のサッカーを目指して戦ったんだろうし、手探りだったのは間違いない。
それが、今までチームとしてやってきたサッカーに戻したら、この結果。
これが、チェルシーには合ってるのかも。
これからチェルシーは、新しいサッカーに向かってやっていくのか、それとも、現実的に、結果を残せるこのサッカーに徹するのか。
ビッグイヤーを目標とするなら、このサッカーを続けることがベスト。
バレンシアは、立ち上がりの失点が全て。
あれで、チェルシーは、しっかり守ってからのカウンターサッカーを展開してきたし、これを崩すのは容易なことではなかった。
ボールをキープできても、そこからチャンスには全く繋げなかったし、イライラが募るだけ。
全体が押し上げたところでカットされ、カウンターの餌食に。
2点目は、V・ルイスがしっかり対応して、ヂエゴ・アウベスとの連携が取れてれば防げたかもしれんが、あそこまで持ち込まれた段階でアウト。
前半の2失点は防げたものだった。
自分たちの形に持ち込めなかったのが、全てだったが、それにしても、ここまで何もできないとは思わなかった。
バルサ、マドリー相手にも点は取れてんだが、この試合ではその予感はまるでなし。
好調のソルダード、ジョナスとボールを触ることも少なかったし、それだけ中盤でただただボールを回されてただけってこと。
この試合をもっと楽な形でやれればよかったんだが、これもCL。
ゲンクとのアウエー戦でしっかり勝利し、レバークーゼンに負けなかったら、突破はできてた。
どうもバレンシアは、ここってところで自分たちの良さを出すことができなかった。
リーガでも好調だし、今シーズンはCLも期待できたんだが、ここで終わり。
チェルシーの引き立て役で終わっただけだった。
チェルシーに強さを思い出させたってことでは、他のチームに怒られてしまうかも。
もう厳しい試合からは開放され、ELに回ることになるが、ここはそう力を入れず、なんとかリーガで2強の一角を崩してもらいたい。
エメリは、リーガ用のシステムでうまくやってくれるだろうし、また違ったバレンシアのサッカーの展開してもらいたい。
 
スコア
3-0
<得点者> 
チェルシー   ドログバ×2、ラミレス                

~愛丸's MVP~
ドログバ(チェルシーのエースが完全復活。オーナーが何を言おうが、これからは、ドログバをチームの攻撃の中心に据えるべき。F・トーレスには、この男が担ってきた仕事はできない。この試合もうまさ強さが際立った)

バレンシア-ゲンク

2011-11-25 15:07:33 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(金)       

愛丸’s チェック
前節、レバークーゼンに勝利し、突破へ首の皮が繋がったバレンシア。
最終節が、チェルシー戦だけに、ここはきっちり勝利しとかないと。
それでも、まだチェルシーの方が有利だし、できれば、今節、チェルシーにグループ突破を決めてもらいたかったんだが・・・。
いい勝ち方をして、なんとか最終節に望みをつなげたい。
ゲンクも、ここから2つ勝利することができれば、勝ち点が8Pになり、突破の可能性も出てくる。
ただ、これはちょっと大きな理想だし、現実的な目標としては、なんとか3位に食い込みたいだろう。
それも難しいミッションではあるが、バレンシア、チェルシーにドロー劇を演じる力は持ってるのも事実。

バレンシアが、ここで派手なゴールショーを披露してくれた。
早い時間に点は奪えたら、この試合はもらったと思ってたが、その通りになった。
ティノ・コスタがショートCKから最高のインスイングのクロス。
これを、ジョナスがうまくディフェンダーの前に入ってきてヘッド。
最高の形で得点を奪うことができた。
これで、ゲンクはかなりがっくりきたんだろう、そう時間も経たないうちに、ソルドードが2点目をゲットし、この段階で試合は決まった。
バレンシアは、得点を奪う練習と言わんばかりに、ゲンクのDF陣をずたずたにした。
前半でソルダードはハットトリックを決め、後半も攻撃の手を緩めず、P・エルナンデス、アドゥリス、ティノ・コスタがゴールを奪い取りも取ったり7得点。
ここでのゴールを次節に回すことができれば、グループ突破も決まるんだが・・・。
レバークーゼン勝利もわかってるだろうし、バレンシアは、この大勝で気を緩ませず、あとは、チェルシーとのアウエーでの大一番に向けてチームを作っていかないと。
攻撃に関しては、文句なしなんだが、守備ではゲンクにあわやのシーンを作らせすぎ。
ゲンクだったから決めきれない部分が目立ってしまったが、これがチェルシーだったらこうもいかないはず。
V・ルイスを早めに休ませ、M・トパルをCBでテストしたり、ボランチをティノ・コスタとパレホのコンビにしてみたり、守備に関しては穴が出来てしまったのはしょうがない。
これがテストとして結果が出せたかは別にして、普段、やらないポジションを実戦で試せたのは、この選手たちには、財産になったかも。
これをチェルシー戦でやることはないだろうし、リーガで格下相手に見られるかどうか。
多くの選手が、この試合で自信をつけたことになったんだが、ひとりだけ、まだ流れに乗れてない選手が。
途中交代でピッチに投入されたピアッティ。
アルメリアであれだけスピードに乗った攻撃で、チームの核としてやれてた選手が、バレンシアに来て、未だ輝いた試合がない。
この試合、これだけゴールラッシュになったんだが、この男だけが期待されたゴールを奪えず。
いつもの左ではなく、右での起用だったが、突破を仕掛ける気持ちは買えるんだが、それがはまったシーンはなかった。
もっともっとやれる選手だし、点も奪えるはず。
ひとつ決まれば、勢いに乗れそうなんだが、この試合でも、まだきっかけは掴めなかった。
フェグリがサイドで重宝されてるし、もう1枚を誰がこなすか。
左は鉄壁の縦のコンビがいるし、こうなったら、この試合で起用された右で結果が残せれればよかったんだが・・・。
カナーレス、バネガをケガで欠く状態が続くが、これはトップ下にジョナス、ゲームメイカーはティノ・コスタがやれば、痛手は感じない。
いい流れを作れてるし、いい状態で、この選手たちが、チェルシー戦に望めることを希望する。
ゲンクは、引いて守って、カウンターから点を奪うサッカーをやってこず、自分たちの普段着のサッカーでバレンシアに挑んできた。
チャンスを作れるのは作れたが、これだけ失点してしまうと、どうすることもできない。
前がかりのバレンシアの守備も最後は打ち破れなかったし、落胆が大きな試合になってしまった。
高い位置でボールを失うシーンも多かったし、ミスが出てしまっては、結果は出せない。
ホームでのバレンシア、チェルシー戦では、最後の最後で踏ん張れる力と諦めない気持ちで勝ち点1が奪えたが、ここでは最後の我慢が足りなかった。
GKのケテレシュは、ファインセーブも何度も見せたが、それでも7失点。
この敗戦で、グループ最下位が決定。
3チームの力は抜けてたし、それでも、ビッグクラブと呼ばれるチームと2つもドロー劇を演じたことは自信に繋がるだろう。
スピードのある若い選手もいるし、今後に期待。

スコア
7-0
<得点者> 
バレンシア   ジョナス、ソルダード×3、P・エルナンデス、アドゥリス、ティノ・コスタ                

~愛丸's MVP~
ティノ・コスタ(ラストパスの精度も高いし、展開力もバネガに負けないものがある。それに、この男の左足は驚異だし、この状態でプレーを続けることができれば、バレンシアの攻撃はそれなりに通用するものになる)

レバークーゼン-チェルシー

2011-11-25 12:23:12 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(金)       

愛丸’s チェック
この対決、勝った方がグループ突破が決まる。
レバークーゼンは勝ち点9で、最終節の結果では並ぶチームも出てくるんだが、細かいレギュレーションで勝ち抜けが決まるらしい。
ホームでの試合だし、ここは強敵相手でもしっかり勝って、ここで決めたい。
チェルシーが調子を落としてるし、ここは勝負。
そのチェルシー、前節は、ゲンクと痛恨のドロー。
D・ルイスがPKを決めてれば問題なく勝てた試合。
それに、プレミアではリバプールにホームでの敗戦。
ここまで、これほどの不調に陥ったことがあっただろうか。
それを払拭するためにも、このアウエー戦では勝ち点3が必須条件。
普段のサッカーができれば、それも可能だし、もしここでも結果が出せないようだと・・・。

レバークーゼンは、気持ちの面で終始チェルシーを圧倒。
それが、攻撃でも守備でもいい方に出て、なんと、強敵相手に、最終節を前に突破を決めてみせた。
このチームを引っ張っていってるのは、間違いなくバラック。
トップ下で、チェルシー在籍時以上の運動量で、勝利に貢献。
ここまでやれるなら、チェルシーも契約を延長して、もっと働いてもらえばよかったなんて思ってるかも。
今のチェルシーに足りない要素だし、バラックは古巣相手に、いい恩返しができたのでは。
ゴールにはならなかったが、CKからのヘッド、ループ気味のオーバーヘッド、いい飛び出しからのシュートと見せ場たっぷり。
このベテランの奮闘に周囲も答えた。
ただ、シュールレが投入される前までは、いい位置でボールを回しても、なかなか決定機を作り出せなかったのも事実。
シュールレは本来スタメンで起用されるべきだったが、インフルエンザの影響でベンチスタート。
よくよく考えたら、最高の切り札をベンチに置いてたってこと。
右サイドでこの男が仕掛けたら、ほぼ100%の確立でチャンスに。
今、バラックとともに、この男は、レバークーゼンの攻撃には欠かせない存在に。
トップで奮闘してたキースリンクだが、前線からのプレスでは、いい働きだったが、1トップとしての働きはいまいち。
ドログバとの違いを見せつけられる結果になったが、これもいい経験だろう。
できない選手ではないし、これからの難しい戦いで結果を出すことができれば。
とにかく、レバークーゼンは選手交代が見事にはまり、リズムを変えたシュールレ、同点ゴールを叩き込んだデルディヨクと、采配がズバリ。
ドゥットもしてやったりだろう。
ホームの大声援に答え、最後まで全員が集中を切らさないと、こういう結果が待ってるってこと。
ATのM・フリードリヒのヘッドは後世まで語り継がれるゴールになることだろう。
これで、突破を決めたわけで、最終節は無理する必要もない。
いいウインターブレイクを迎えられるはず。
チェルシーは、どこか、この試合ドローでも大丈夫って感じで試合を運んだ。
気持ちも伝わってこず、攻撃はどれも中途半端。
1点は取れたものに、それもドログバの個人技だったし、チームとしてどうレバークーゼンを崩すか、何のプランも感じられなかった。
ヴィラス・ボアスは、このチームをどういうチームにしたいのか、まだ定まってない感じ。
F・トーレスが結果を出せず、ドログバにも衰えが感じられ、だれを起用しても、なかなか3トップが機能してくれない。
中盤のダイナミズムさも失われてるし、モウ時代には最高のキレ味を誇ったカウンターもこの試合は、全く冴えなかった。
これが、強豪と歌われるチェルシーのサッカーなのか。
スタリッジ、マタとやってくれそうな雰囲気を醸し出してる選手はいるんだが、チームとしてどう振舞えばいいか、迷いながらのプレーに。
今、チェルシーは自信を失ってる。
この敗戦で、グループ突破は最終節まで持ち越し。
まだ結果はわからないが、バレンシアがゲンクに勝ってれば、勝ち点8P同士の直接対決に。
スコアレスドローでも勝ち抜けだし、スタンフォード・ブリッジでやれることを考えたら、有利なのは有利なんだが、今は、それほどホームアドバンテージを感じさせない。
またしても、気持ち的な緩みが出てしまったら、バレンシアにやられてしまうかも。
今シーズン、これまでに味わったことないプレッシャーでの試合になるだろうし、強いチェルシーが戻ってくることに期待。
ただ、このまま眠っててもらいたいってのが、正直な気持ちなんだが・・・。

スコア
2-2
<得点者> 
レバークーゼン   デルディヨク、M・フリードリヒ
チェルシー     ドログバ                

~愛丸's MVP~
バラック(古巣相手に最高のパフォーマンスを演じた。俺が王様だといわんばかりのプレーから卒業し、チームのためにしっかりプレーできてる。点にはならなかったが、点を取りたいって熱い気持ちがチームに勇気を与えた)

マンチェスターU-ベンフィカ

2011-11-23 20:29:17 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/23(水)       

愛丸’s チェック
勝ち点8Pで並ぶ両チーム。
この試合で、勝った方が突破を決める。
ホームで戦えるユナイテッドが有利だが、どうもシーズンが始まったときの勢いがない。
若手が気持ちよくプレーできてたときは、チームの状態もよかったが、あの悪夢のダービー以降、どうもパッとしない。
このCLでもバーゼルとオールド・トラッフォードでドローだったし・・・。
ベンフィカは、前節勝ちきれなかったことが、どれだけ影響してるか。
あの試合勝ててれば、ここを楽に戦うことができたんだが、難しい状況を作ってしまった。
最終節が、楽になるであろうオツェルルとの試合だから、ここはなとかして勝ち点1でも持って帰りたいはず。

ユナイテッドは、先制される厳しい展開になったが、しっかり逆転し、勝利を手繰り寄せたかに思われた。
それが、この得点の直後に失点してしまい、そのまま痛恨のドロー。
バーゼルの結果がわからないが、もし、バーゼルが負けてたら、このドローでもいいんだが、ユナイテッドが他力ってのも。
やっぱり、ダービー以降、チームが変わったような感じがする。
ミスからの失点も多いし、攻撃にも迫力がない。
ルーニーがベンチにも入っておらず、点が欲しい状況になったとき、打つ手がなかった。
この試合、ベルバトフを先発させ、ケガから戻ってきたA・ヤングがセカンドトップに。
サイドは、バレンシアとナニが担ったが、ナニの出来は悪くなかった。
バレンシアが、どうもいい頃の状態になく、右サイドで目立ったのは、SBのファビオ。
この男がオーバーラップしてきたときにはチャンスになったが、バレンシアの単独突破では、そう多くのチャンスを作れず。
今のユナイテッド、どこに攻撃の起点を置くか、どうも迷ってるみたい。
ルーニーがいたら、そこが核になるんだが、ルーニーがいない状況では、うまく攻撃ができてない。
それでも、ユナイテッドはユナイテッド。
ベンフィカよりもレベル的には上を行ってるし、チャンスがないこともなかった。
決定機を決めれないシーンもあり、これをしっかり決めてれば、あっさりここでグループの突破を決めれたはず。
こういう詰めの甘さが、今のユナイテッドには目立つ。
それに、守備の不安定さ。
先制点はP・ジョーンズのOGだったし、同点に追いつかれたゴールは、デ・ヘアのキックミスから。
ベンフィカに完全に崩されたってシーンはなかったし、こういうミスさえなかったら、2-0で勝てた試合。
ダービーのショックからは立ち直ってるはずだが、それでも、あれ以降、ユナイテッドがユナイテッドらしさを発揮できてない。
とにかく今は我慢の時間かも。
ユナイテッドが、グループで姿を消すことはないだろうし、目標はもっと上なわけで、これからシーズンの中盤、後半にかけて状態を上げてくるはず。
ルーニーがFWでプレーできるような環境をいち早く作ることが、ユナイテッドが強さを発揮するための要因か。
ベンフィカは、このCLで、ユナイテッドに負けなかった。
ホームでのアウエーでも勝ち点1を奪い、これで、ほぼ突破は確定だろう。
最終節は、オツェルルだし、気を抜かないなら、間違いなく勝てる相手。
この試合、ベンフィカは、バーゼル戦で見せたような攻撃的な振る舞いではなく、しっかりユナイテッドの攻撃に対応する守備を披露した。
アイマールがボールを追いかけ、激しくプレスを掛けるシーンからも、どれだけ守備に力を入れたかがわかる。
運動量の豊富な選手を多く起用し、高い位置からプレスをかけるサッカーを展開。
強い相手には、ただ、引いて守るだけなく、こうやって、高い位置からの守備ってのが大事。
それに、しっかり自分たちの武器である攻撃でも力は見せれた。
OGではあったが、これはガイタンの突破が光ったものだし、2点目は、ミスからのチャンスをしっかりものにした。
B・セーザルのダイナミズムがアクセントになったし、ヴィツェルも同じように、攻守で活躍した。
アイマールもまだ錆び付いてないし、ユナイテッド相手にも決定機を作り出すことができた。
貴重な同点ゴールもアイマールだし、久しぶりにここまで躍動するアイマールを見れて満足。
それと、ルイゾン、ガライのCBの奮闘に、アルトゥールのビッグセーブ。
飛び出すプレーがいいし、慌てないセービングも見事。
この状態をキープできれば、トーナメントに上がってもまだ上を目指せるだろうし、台風の目になってもおかしくない。

スコア
2-2
<得点者> 
マンチェスターU  ベルバトフ、フレッチャー
ベンフィカ     OG、アイマール                

~愛丸's MVP~
アイマール(今シーズン、復活のシーズンを遂げてるのはわかってたが、ユナイテッド相手にここまでやれるとは・・・。それに守備での貢献も光った。ここまでがむしゃらになるアイマールを見るは始めてかも)

ナポリ-マンチェスターC

2011-11-23 18:24:45 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/23(水)       

愛丸’s チェック
現在、勝ち点5Pで3位のナポリと、7Pで2位のシティの一戦。
バイエルンが頭ひとつ抜け、おそらく、今節のビジャレアル戦で突破は決めるはず。
そうなると、この2チームでもうひとつの椅子を争うことに。
ナポリは突破のためには、勝つしかない。
ドローでも厳しい状況だし、ここは勝ってシティより上に立って、最終節を迎えたいだろう。
シティは、プレミアでの好調そのままに、ここにきてCLでも調子を上げてきた。
ドロー以上の結果でOKだが、今のシティがドローを狙いにいくようなサッカーはやってこないはず。
マンチーニの悪い癖がでなければ、今の状態のまま攻撃的に振舞って、勝ち点を奪って、ここで突破を決めたいところ。

ナポリが、この大事な試合で、最高の戦いを披露した。
ラツィオ戦では力を温存し、このシティ戦に全てを賭けてきた印象が。
いつものアグレッシブな中盤を武器に、決定力の高いトリデンテが仕事をする。
デ・サンクティスを中心にしたDF陣も最後まで集中を切らすことはなかったし、このサッカーができれば、決勝ラウンドでもかなり期待が持てる。
カバーニが、CKからニアでうまく逸らして先制点を挙げ、このリードを守れそうな前半だったが、クリアミスから同点に追いつかれて、ここでは暗雲が立ち込めた。
これを振り払ったのが、またしてもカバーニ。
ドッセーナのオーバーラップをラベッシがうまく使い、ここからマイナスのクロス。
簡単に決めれるボールでもなかったが、これをカバーニが見事に決めてみせた。
あのシュート、そう簡単にできるものではない。
自分に近い位置で足に当てたんだが、あれだけ強烈にコースを狙える選手はそうそういない。
さすがカバーニと脱帽するしかなかった。
このリードでサン・パオロの最高潮に達し、選手たちもそれに乗せられた。
ここからは、守備陣が奮闘。
特に、デ・サンクティス。
どれだけ失点を防いだことか。
あれだけGKが当たってくると、なかなかゴールを奪われる気配がしてこない。
攻撃的な選手を次から次に投入してきたシティだが、誰も得点することはできなかった。
インレルがケガで途中交代し、中盤のセンターでいい仕事ができてたこの男が欠けたときには、バランスが崩れるかもと思われたが、ここは代わったジェマイリがしっかりカバー。
簡単にプレーすればいいときに、ボールを持ちすぎて危ない場面も見られたが、これが致命傷になることはなかった。
ラベッシ、ハムシクと最後まで全力を出し切って走ってたし、ハムシク、マッジョにダメ押し点を奪うチャンスが訪れたが、これを決めれなかったのは、終わってみたら愛嬌だったと言っていいかも。
あれを決めてればもっと楽に勝てたんだが・・・。
ナポリのこのサッカーはシティにない、チーム力で、その上を行ったものだし、まだ最終節が残ってるとは言え、何の可能性もないビジャレアルとの試合。
ここもきっちり勝ち点3を取ってすっきりとグループ突破を決めたいところ。
シティは、この大事な試合でやらかしてしまった。
ユナイテッド相手にオールド・トラッフォードで6点を奪ったチームとは思えないものだった。
ただ、個人の力があるチームだし、その片鱗は最後まで伺わせた。
バロテッリには、何度も決定機が訪れたが、これはナポリのDF陣に阻まれ、D・シルバのいいプレーも得点には至らなかった。
ナポリのミスからしか点は奪えてないし、もうちょっとチームとしての崩しが有効的だったら、1点で終わることはなかっただろう。
ナスリ、アグエロ、A・ジョンソンと攻撃的な選手を投入し、ミルナーをSBに回してまで点を取りにいったが、これも実らず。
バランスを崩してまで攻撃的ではなかったが、この試合でのシティにとってゴールが遠かった。
アグエロの個人技に、ナスリ、D・シルバのファンタジックなパス。
コラロフの強烈な左足と魅力的なプレーはあったんだが、点にならないことには・・・。
ナポリはカバーニの個人能力で点が取れたのに、シティにはそれを越える能力を持った選手が、働くことができなかった。
この敗戦で、シティは3位に交代。
最終節、ナポリがビジャレアルに敗れることは想像しづらいし、バイエルンとの勝負に勝ったとしても厳しい現実が待ってそう。
今シーズン、CLでも上位進出を狙ってたであろうシティの野望は、ここで潰えてしまうことに。
これがプレミアに影響を及ぼさないならいいが・・・。

スコア
2-1
<得点者> 
ナポリ      カバーニ×2
マンチェスターC バロテッリ                

~愛丸's MVP~
デ・サンクティス(カバーニの2得点も見事だったが、この男の大当りがなかったら、何点取られてたことか。試合の終盤での神がかったセービングには惚れ惚れした。これだけのプレーが続けば、ナポリの失点数は減ってくる)

ビジャレアル-マンチェスターC

2011-11-05 15:31:41 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/5(土)       

愛丸’s チェック
ここまで3連敗のビジャレアル。
全く調子が上がってこないなか、なんと、G・ロッシが長期の離脱を強いられることに。
ニウマールもケガだし、頼みの綱が揃っていなくなってしまったら、これからどう戦っていけばいいのか。
この試合で負けるようなことになれば、グループ敗退が決定。
意地を見せてもらいたい。
シティはプレミアでの好調とはうって変わって、このCLでは前節初勝利。
このビジャレアル戦も問題ないだろうし、グループ突破に向けて弾みをつけたいところ。
ナポリとのアウエー戦も残してるし、ここで勝って、上に行きたい。
今、チームとして機能してるし、ELに回ることは許されない。

ビジャレアルは、もうどうにもならない状況に。
力の差というか、戦力の差で、この差を埋めることは不可能。
G・ロッシ、ニウマールがいて、なんとか戦うことができるかってチームが、そのふたりがいないとなると、ただ、このコンペティションに参加してるだけ。
この試合でも、見せ場はひとつもなかった。
ボルハが戦列に復帰してきたが、この男のパスワークを活かすためには、受け手が必要。
それが、若くて経験のないホセルだったら、このパスも活きてこない。
なんとか、スペースを狙ってがんばる姿は目についたんだが、あまりにも力が違いすぎる。
ロングボールに抜け出したシーンが唯一の見せ場だったが、これもうまくトラップできずに、シュートまで持ち込めなかった。
ここからビジャレアルは、トップがいない状況が続くが、CLだけでなく、リーガでもかなり厳しい戦いが続きそう。
これならいっそのこと、デ・グスマンあたりをトップに置いて、ゼロ・トップシステムでやってみたり。
常識を覆すような何かがないと、ビジャレアルは浮上することはない。
守備でもうまく連携が取れてないし、スペースを作ることがしばしば。
サイドのぽっかり空いたスペースをシティの強力攻撃陣につかれてしまったら、一溜りもない。
チーム全体が、自信を失ってるし、失点をしてしまってからは、前節がんばれた守備も全く機能しなかった。
G・ロドリゲスの気迫溢れるプレーも見られず、ただただやられるだけ。
ムサッキオはバロテッリをエリア内で倒してPKを献上するし、両サイドバックも攻撃、守備に中途半端。
この敗戦でグループの敗退が決まったし、これからは、リーガだけに集中して戦うことができる。
これはチームとっていいことだろうし、残りのCL2試合は、ビッグクラブ相手に、若手に経験を積ませる絶好の舞台になるだろう。
もっともっとやれるチームだと思ってたが、ここまでケガ人が出てしまったら、どのチームもこれだけ歯車が噛み合わなくなってしまうはず。
シティは、ダービーほどの気迫と高いモチベーションは感じられなかったが、それでも、アウエーで3得点を挙げ、グループ2位に浮上。
ここにきての2連勝で、グループ突破がかなり近づいてきた。
選手をフルに使うこともなく、省エネサッカーで勝ち点を奪えたし、この3節、4節でビジャレアルとやれたのは大きいかも。
バロテッリも気持ちよくプレーできてたし、久しぶりにトップ下でのプレーになったヤヤ・トゥレも2得点の大活躍。
ここまでノーゴールだったが、これは中盤の底でのプレーが多かったからで、この高い位置でプレーできれば、点を決めることができることを証明してみせた。
バロテッリとの関係もいいし、D・シルバとのコンビも申し分ない。
相手関係で、もっと攻撃的に振舞うこともできるし、これだけ選手がいたら、選手の使い方の幅もかなり広がる。
守備ではビジャレアルの攻撃がまるで機能してなかったから、この試合は参考にならず。
サビッチがコンパニと組んでCBに入ったが、あれだけ攻められないと、どれだけやれるのか、この試合では図ることができなかった。
落ちつてプレーできてたし、今後の成長では、このままレギュラーに定着ってこともあるかも。
プレミアでも好調をキープし、CLでも波に乗ってきたシティ。
今シーズンは、噂通りに台風の目になりそうな予感。
そのためにも、次節のナポリとのアウエー戦がかなり大事な試合になる。
ここでドロー以上の結果を残せれば、決勝トーナメント進出がかなり近づいてくるし、そこから先はどのチームにもチャンスはある。
まだシーズンは続くし、その感にももっとチームとしてのまとまりが出てきたら、このチームがバルサを食うことも。

スコア
0-3
<得点者> 
マンチェスターC  ヤヤ・トゥレ×2、バロテッリ                

~愛丸's MVP~
ヤヤ・トゥレ(このポジションで起用されれば、しっかり得点を奪うことができる。スペースを使うこともうまいし、足元の技術も高いものがある。シュートシーンで慌てないのも強みだし、マンチーニはまたしても頭を悩ませることに)

ベンフィカ-バーゼル

2011-11-05 11:49:29 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/5(土)       

愛丸’s チェック
ベンフィカは、ここまで2勝1分けで勝ち点7。
前節は、バーゼルとのアウエー戦だったが、見事に勝利。
これで、この試合、きっちり勝つことができれば、この時点でグループ突破が決まる。
アウエーでやれたんだから、ホームでは楽に勝つことができるかも。
ユナイテッドより先に突破を決めるようなことになれば、今後に期待が持てる。
バーゼルは、なんとかしてでも、それは阻止したいだろう。
ユナイテッドと突破を賭けて戦うことになれば、もう白旗を上げることになるだろうし、なんとかして相手をベンフィカに絞りたいところ。
そのためにも最低でも勝ち点1が必要だし、点を狙いながらも取られないサッカーを展開しないと。

ベンフィカは、早い時間に先制し、このまま逃げ切るかに思われた試合だった。
ただ、取れる時間もかなりあったし、ここで決めれなかったことが、のちのち響くことに。
主導権は握れてたし、力の差もあったように思われる。
それが、1-1のドローで、ここで突破を決めれなかったのは、ベンフィカにとったら、かなりの痛手。
ユナイテッド戦が残ってるし、オツェルル相手に何かあったら、ここまでのアドバンテージがなくなることに。
終わってしまった試合を嘆いても仕方ないし、早いうちに突破を決めたいところ。
そのためにも、この試合での反省が必要。
あれだけ、積極的にM・ペレイラがオーバーラップを仕掛け、いいクロスも供給できてたが、中の枚数が足りず、これを点に結びつけれてない。
ロドリゴが1トップを務めたが、先制ゴールでは素質の片鱗を見せつけたが、これ以外のプレーが・・・。
M・ペレイラのクロスに合わせるような動きもいまいちだったし、プレー自体に工夫が足りない。
持ってるものは特大のものがありそうだが、それを活かすにはまだ、考えてプレーすることが必要。
ここまで2戦連続でゴールを奪ってるB・セーザルも豊富な運動量で攻撃にアクセントをつけれたんだが、これまでのように点に絡むプレーが少なかった。
もっとがつがつプレーできるだろうし、どこか気持ちが入ってなかったような・・・。
ガイタン、アイマールと及第点の動きだったが、これまでのような決定的なプレーができてないし、こうやって見ると、早い段階での得点ってのが、この結果を生んだ感じ。
点を奪えない状況が続けば、工夫して攻撃もできただろうし、カウンターになってももっと丁寧にプレーしたはず。
ロドリゴがカウンターからのチャンスを不意にするシーンも多く、ここに課題が。
O・カルドソ、ノリートと攻撃のカードがあったにも関わらず、使い始めの時間が遅かったような気がするし、追いつかれてから慌ててもちょっと遅かった。
守備では、うまく守れてたように思えたが、あの失点シーンだけ、中盤でのマークが甘くなったか。
バーゼルはM・ペレイラの上がった裏のスペースを狙ってたし、ここのケアもいまいち。
ここをつかれ、マイナスのクロスに対して、2列目から走り込んできたフケルにつききれず。
これも課題のひとつだし、いち早くここを改善して、次節に突破を決めてもらいたい。
バーゼルは、ここで終わってしまうかに思われたところで、先に述べたようにうまく同点に追いつくことができた。
どうしても、シャキリの個人の力に頼った攻撃が多くなってしまったが、この得点シーンでは、この逆サイドから生まれた点。
こうやって、自分たちの武器を囮にしての得点ってのはよくあること。
シャキリはベンフィカに完全に押さえ込まれてたし、カットインしてのシュートもほとんど読まれてた。
これからも対戦相手は、シャキリを徹底的に押さえ込んでくるだろうし、そうなると、逆のサイドが使いやすくなる。
実際、F・フレイに得点が多く生まれてるってことは、これができてるからか。
守備に関しては、あの失点シーン以降、びしっと抑えることができてたし、これは自信に繋がっていくかも。
ユナイテッドと互角に渡り歩くだけの力はないが、オールドトラッフォードで勝ち点1を奪ってるし、ホームでの戦いが残ってる状況を考えたら、まだ、突破の可能性は残ってる。
ベンフィカの取りこぼしを期待しながら、このシャキリだけに頼らない攻撃が展開できれば、逆転での突破も。
この試合でも期待して見てたシャカがまだ代表で見せたようなプレーができてなかったのが残念。
中盤から、この男が、もっとゲームをコントロールするようなパスワークを披露できれば、もっと攻撃がおもしろくなるはず。

スコア
1-1
<得点者> 
ベンフィカ   ロドリゴ
バーゼル    フケル                

~愛丸's MVP~
M・ペレイラ(かなり積極的にオーバーラップを仕掛け、何度もクロスを供給。攻撃面で一番に気持ちのこもったプレーを披露した。これが点に繋がれば申し分なかったが・・・。問題はこの際の守備。戻るスピードを早くした方がいいかも)

インテル-リール

2011-11-05 10:12:05 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/5(土)       

愛丸’s チェック
リールホームでの3節は、アウエーながらインテルが勝利。
グループ突破のために、この勝利はかなり大きい。
カンピオナートで調子が上がらず、ユーベとのイタリアデルビーも破れ、この試合にどれだけコンディションが戻せてるか。
いつものインテルだったら、そう心配することはないんだが・・・。
リールは、このグループ、2位での突破が有力視されてたが、蓋を開けてみたら、未だ勝ち星なしでグループ最下位。
ここらで、勝ち点3を奪わないと、3位でELに回ることも難しくなってくる。
あの攻撃陣が機能したら、今のインテルを苦しめるだけでなく、勝利ってのも見えてくるんだが・・・。

インテルが、大人のサッカーでこの試合をものにした。
週末のユーベ戦を見てると、いくらホームでの試合とは言え、不安いっぱいだったが、サムエルが復帰し、DFラインが安定したら、しっかりリールの攻撃に耐えることができた。
あの状態のままだったら、ここもどうなってたか。
ほんと、サムエルの復帰が大きい。
ディフェンスに安定感をもたらしただけでなく、先制点もCKから、この男のヘッド。
マブバにつかれながら、その上から叩き込んだ豪快な一発だった。
前半のいい時間に決めることができて、これでインテルは勢いに乗ることができた。
リールに押し込まれる時間が多かったが、それでも、カステラッツィが大活躍するシーンは少なかったし、DFラインがその前でしっかりブロックできてる証拠。
インテルが浮上するためには、この安定した守備が必要。
この試合、右SBにサムエル、左SBにはキブと、ラニエリは、かなり守備を意識した布陣を引いてきた。
中盤の3枚もベテランをそろえ、この試合がどれだけ重要か、このスタメンから伝わってきた。
それが見事にはまったし、カンピオナートの状況から、ラニエリの風当たりが強くなってきたところでの、この勝利。
ラニエリにとっても、インテルにとっても、大きな勝利に。
守備を重視しての、布陣だったが、輝き放ったのが、サネッティ。
最近、このポジションでプレーする機会は減ってたんだが、使われればきっちり仕事をしてくれる。
こっちサイドでの守備は完璧だったし、貴重な2点目に繋がる攻撃参加も見事だった。
いつも思うことだが、サネッティのドリブルは、どうしてあれだけ見事に決まるんだろう。
そうスピードがあるわけでもないし、経験からくるコース取りと仕掛けのタイミングが抜群。
エリア内まで進入されれば、相手のDF陣は、止めることができない。
このタイミングのいいオーバーラップから貴重な2点目を奪うことができた。
あのプレーがなかったら、1-1のドローもあったわけで、このカピターノが果たした役割がどれだけチームを救ったことか。
まだまだ、このベテランにはインテルのためにがんばってもらわないと。
インテルはこの勝利で、グループの突破はほぼ決めたようなものだし、ここからは、先を見据えての戦いに。
グループ突破だけが目標のチームではないし、モウの幻影を払拭するようなチームにラニエリが変えれるかどうか。
リールは、終始押し込む展開になり、セットプレーの数も相当多かったが、この自分たちの時間に点が奪えず。
リーグ・アンでは好調をキープしてるみたいだが、CLでは未だ勝つことができてない。
4節を終えて、勝ち点2では、ちょっとグループ突破が厳しくなってきたか。
インテル相手に、あれだけいい攻撃ができても、最後の場面で決定的なシーンを作り出せず、何か一枚足りない感じ。
J・コール、アザールろファンタジーアを感じさせるプレーヤーがエリア手前で目立ったプレーができても、エリア内で点を奪う仕事をしないといけない選手が何もやれてない。
クロスが上がっても跳ね返されるし、中央で仕掛けても、インテルの厚い壁をぶち破れない。
想像力のある選手が揃ってるし、大事な場面でのひと工夫が欲しかった。
闇雲に同じ攻撃を仕掛けても、相手はインテルだし、そう簡単に崩すことはできない。
自分たちがやれてる感じにはなるんだろうが、それが、点を取れなかった要因かも。
やれてたのではなく、やらされてたってこと。
リールは残りの2節で勝ったとしても、勝ち点は8止まり。
CSKA、トラブゾンスポルがインテル相手に勝ち点を積み上げるようなことになれば、上には行けなくなってしまう。
この連敗はかなり痛い。

スコア
2-1
<得点者> 
インテル   サムエル、D・ミリート
リール    デ・メロ                

~愛丸's MVP~
サネッティ(守備に関しては、もう今更何も言うことはない。完璧な振る舞いだった。攻撃ではあの2点目に繋がるドリブル突破が全て。マイコンとは全く違うが、それでも、チームに与える影響はマイコン以上かも)