愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バレンシア-デポルティボ

2008-09-30 22:54:26 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
昨シーズンのゴタゴタがうそのような好調ぶりで現在バレンシアは首位。
ビジャが絶好調なのはわかってたが、これにマタの状態もよく、D・シルバの不在を感じさせない。
D・シルバは3ヶ月ほどかかるみたいだが、なんとかこのメンバーで乗り切っていけそう。
エメリがいい仕事をしてくれてる。
バレンシアは会長が辞めてくれたのが、一番のチーム強化だったか。
デポルは開幕節にマドリーを粉砕したまではよかったが、そこから得点力不足に悩まされ、勝ち点を伸ばせない。
その分、守備がなんとか踏ん張ってるから大怪我には陥ってない。
バレロンの状態が万全になれば、攻撃にもアクセントがつくだろうし、得点力不足は解消されるかも。

バレンシアがメスタージャでデポルを粉砕。
エメリが言うように、メスタージャのサポーターと一丸になって強さを倍増させて戦うってことを実際にやってみせた。
昨シーズンは歓声、声援よりもブーイングの方が大きかったが、今シーズンはそんなことはないだろう。
そのサポーターにどうだと見せつけるような逆転勝利。
不運なかたちで失点したが、そこから目が覚めたかのような攻撃を見せてくれた。
マタ、ホアキンの両サイドで起点を作り、中のビジャ、モリエンテスがそれに応える。
この2トップが完全に機能してたわけではないが、分厚い攻撃はこれで展開できた。
D・シルバが戻ってくると、ビジャの1トップってことに落ち着きそうだが、まだ帰ってこれないから、この2トップでどんどん攻めてもらいたい。
マタのカベッサ、ビジャの個人技、ホアキンのニアへの詰め、最後はマタからのパスをビジャがごっつぁん。
守備を売りにしてきたデポルから4得点。
どれもキレイなゴールだったし、今のバレンシアの好調さをそのまま出せた試合だった。
先に点を取られると、フアルタが多くなり、イライラする場面がこれまで多かったバレンシアだが、攻撃に自信があるのか、全く慌てることがなかった。
このバレンシアの好調さは、アルベルダがピボーテでしっかり働けてるから。
やっぱりこの男はバレンシアの中心にいないといけない存在。
これを追放しようとした監督に会長はこのチームに必要ない。
その悪の根源がいなくなった今がこうなんだから、もっと前にチームの変革ができてたかも。
ただ、昨シーズンのあの苦しい時期があったから、今のバレンシアがある。
まだ強豪と呼ばれるチームとの対戦がないから、どこまでこの強さが本物なのかわからないが、現状だとマドリーだろうが、バルサだろうが敵ではない。
ベニテス時代に達成したリーガとUEFA杯のドブレを今シーズンも狙ってもらいたい。
ほんと、エメリには感謝、感謝。
デポルはここまで得点力不足に悩まされてたが、2点を取れたんだから結果よかったのでは?
その点も、プロピア・プエルタとアルビトロと副審のジャッジ違いでバレンシアの足が止まってのもの。
もろ手を挙げて喜べるものではないが、点は点。
デポルはトップ下の選手に問題がある。
たしかに、ベルドゥはいい選手だとは思うが、このクラスのチームを相手にすると、器が小さすぎる。
せっかくサイドにスピードのある選手が揃ってるのに、ここを活かしきれない。
こうなるとやっぱりバレロンってことに。
ロティーナに早くこのことに気づいてもらいたい。
もっとサイドを活かすなら、いっそのこと2トップにして、4-4-2でどんどんサイドを使えばいい。
前にふたりいると、サイドのマークも薄くなるから、グアルダード、ラフィタ、P・アルバレスと調子のいい選手たちでうまく回していけばいい。
ロティーナはどうしても守備を優先させるから、バレロンに二の足を踏んでるんだろうが、どうしても勝たなければならない試合ってあるはず。
スーペルディポルを知ってる選手が残ってるんだから、そこに託すのも手のような気がするが・・・。
ガリシアの雄に早く復活してもらいたいものだ。

スコア 4-2

<得点者> 
バレンシア   マタ、ビジャ×2、ホアキン
デポルティボ  OG。ラフィタ
~愛丸's MVP~
マタ(昨シーズンよりはるかに成長した。今はD・シルバの不在も感じさせず、ビセンテも控えに追いやった。代表入りもあるようなないような・・・)

カターニャ-キエーボ

2008-09-30 20:40:04 | セリエA
観戦日 9/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、トリノオリンピコでユーベに追いついてのドロー劇を演じたカターニャ。
今シーズン、インテルに2-1で敗れた1敗のみ。
ホームのアンジェロ・マッシミーノではかなりの強さを発揮。
昨シーズン、最終節で残留を決めたチームとは思えない。
このままの勢いが続けば、UEFA杯圏内も夢ではない。
要所要所に配したアルゼンチン人がかなりいい働きをしてる。
もう残留争いには巻き込まれたくないはず。
1シーズンでセリエAの舞台に復帰してきたキエーボ。
ミラクルキエーボの再現といきたいところだが、あそこまでの陣容と、チームのまとまり具合ではない。
それでもまだカンピオナートでは1敗しかしてない。
なかなか複数点を取れてない状況だが、失点も少ない。
あのときほどのできは期待できないにしろ、残留争いに巻き込まれるのは避けたいだろう。

やっぱりアンジェロ・マッシミーノではカターニャは強かった。
こんないいサッカーをするチームはそうそういない。
世界に名の知れた選手なんかいないのに、かなり安定した戦いぶり。
ただ、守備的に振舞うのではなく、2列目の3人がしっかり攻撃に絡んで、分厚い攻撃ができてる。
マスカーラ、マルティネスなんかはプリマプンタのパオルッチとの3トップのようにも写った。
ピアジェンティ、P・レデスマのボランチからいいボールが配給され、流れるようなパスサッカーと第2、第3の動きでキエーボDF陣を慌てさせた。
インテル戦でもユーベ戦でも得点できてるってことを考えると、やっぱりカターニャの攻撃は魅力的ってことになる。
プロビンチャの中では突出してるかも。
中盤のメンバーはほぼ固定されてるが、プリマプンタは試合ごとに変わってる。
この試合ではパオルッチだったが、この前までは森本、それにプラズマティも途中から登場してくる。
この3人、誰もがしっかりプリマプンタとしても働きをしてくれる。
同じような役回りだが、個々にいいとこを活かして点も取れてる。
スピネージがけがから復帰しても絶対的なエースってわけではなさそう。
ゼンガはひじょうにいいチームを作りあげた。
攻撃ばかりではなく、守備もGKのビザーリを中心によくまとまってる。
このビザーリに頼る部分も大きいが、こんなに安定したGKがいてくれると、DF陣も思い切ってプレーできる。
このカターニャの勢いはまだまだ続きそう。
ホームだけでなく、アウエーでもそれなりの戦いができてるし、プロビンチャ相手には無様な試合はしないかも。
それぐらい安定した戦いができてる。
キエーボはミラクルキエーボのときみたいなサッカーではないが、中盤の底にパスセンスと戦術眼に長けた選手を置くってことは同じ。
あのときはコリーニだったが、今はイタリアーノがその役を担ってる。
このイタリアーノ、コリーニよりも運動量があり、積極的に前線と絡んでフィニッシュまでいくときがある。
ただ、レジスタとして試合をコントロールしてるだけではない。
このイタリアーノとピンツィ、マルコリーニは再三ペリッシェルを追い越す動きをしていた。
ただ、これは後半になって目立った動きで、これが試合の始めからできてたら、もっとカターニャを苦しめられた。
前半はペリッシェルの近くでプレーする選手がおらず、孤立するシーンが多かった。
サイドのランジェッラやらダンナがもっと中でプレーしてもよかった。
ダンナには多少の可能性を感じたが、ランジェッラにはカリアリで爆発してたときの勢いは感じられなかった。
この両サイドがもっと機能してれば、無失点ってことはなかったかも。
後半、ユンコってドリブラーが投入され、いい仕掛けを披露してたが、これならランジェッラよりもユンコの方が可能性を感じる。
ペリッシェルという大黒柱がいるんだから、この男の近くでプレーせきる選手の数が増えれば、キエーボの得点力はアップするはず。

スコア 1-0

<得点者> 
カターニャ   パオルッチ
~愛丸's MVP~
マスカーラ(攻撃面で今のカターニャを支えてるのはこの男。ディカというルーマニア人にポジションを奪われることなく、しっかり自分の仕事ができてる)

ローマ-アタランタ

2008-09-30 18:35:00 | セリエA
観戦日 9/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、アウエーとは言え、ジェノアに1-3と敗れたローマ。
これでカンピオナートは1勝1分け2敗。
負けが先行してしまった。
いつになったら、ローマの状態が上がってくるのか。
まだトッティの状態が完全でなく、ピサロもフアンもいない。
これだと、ここまで猛威を振るったゼロトップシステムも体現できない。
早くヴチニッチの1トップにチーム自体が慣れ、なおかつあのスピード溢れるサッカーができるようにならないと・・・。
アタランタは限られた戦力ながら、現在3位と大健闘。
デル・ネーリがあのミラクルキエーボの再現を虎視眈々と狙ってる。
ただ、まだビッグクラブと呼ばれるチームとの対戦はなく、この3位って順位をそのまま鵜呑みにするのもどうか。
この試合で、アタランタの真価が問われる。

なんだかんだ押され気味のシーンも見られはしたが、やっとトッティ抜きの試合で、完勝を収めることができた。
あのキエーボを思わせるようなオフサイドトラップに苦労してたが、取るべきところでしっかり得点できたのがよかった。
先制点はまたしてもパヌッチ。
この試合でもCBとして先発してたが、こと、セットプレーとなると、FWなみの活躍をしてくれる。
この先制点、頭でどかんではなく、こぼれてきたボールをダイレクトのティロ。
これがリフレクトしてコースが変わりレテ。
ほんと、このセットプレー時にいいところにポジショニングしてるのがパヌッチ。
よくこの男のところにいいボールが流れてくる。
つきってことだけではなさそう。
今、ローマで一番得点が期待できるのはこの男かも。
この先制点でぐっと調子が上がったローマは全体の動きがよくなってきた。
新加入のメネーズもたびたびチャンスに絡んでたし、ヴチニッチもプリマプンタとしての役割をしっかりこなした。
これに中盤のアクイラーニがハイパフォーマンスを見せてくれて、やっとトッティに頼らなくてもどうにかなるってことを証明した。
デ・ロッシが前節のサスペンションでこの試合に出れなかったが、こうなると、アクイラーニがこの試合のローマのパンディエラに。
ユーベにしつこく狙われたカルチョ・メルカートだったが、放出せずの決断を下したフロントは正解だった。
ローマはビッグクラブのわりには財政難で少しでも資金を増やしたかったんだろうが、トッティ、デ・ロッシに次ぐ生粋のローマ育ちの選手を手放すことは許されない。
ここからアクイラーニはローマでさらに輝きを増すだろう。
この試合を観戦してたトッティも一安心かも。
デ・ロッシよりも攻撃的だし、トッティの後継者になれるはず。
1点だけだとまだ心もとなかったローマだったが、メネーズのパスがリフレクトし、いいかたちでヴチニッチのところに転がってきて、これをダイレクトのティロ。
流れの中から追加点も取れ、CLを前に景気づけの勝利になったはず。
CLにトッティが出れるかどうかわからないが、攻撃はこのメンバーでなんとかなる。
守備面でもメクセスが戻ってきたし、4バック全てがSBの選手にってことは避けれそう。
これでやっとローマがローマらしくなってくれる。
アタランタはそこまで悪い戦いではなかった。
3位って順位が示すとおり、攻撃も守備もしっかり整備され、デル・ネーリはまたいいチームを作ってきた。
ドーニがトレクァルティタとしてチームの攻撃の中心になり、チャンスを演出し、中盤ではチガリーニがいい配給をしてた。
このチガリーニ、パルマから移籍してきた選手だが、かなりおもしろいセントラルMF。
ピルロの後継者になりうる逸材。
もうちょっと上のレベルのチームでもやっていけそうだし、やっとイタリアに現れたレジスタ。
どこかエレガントささえ感じた。
まだ22歳と若いし、アタランタでしっかり鍛えられ、早めのステップアップを望む。
ミランにでも行ってもらって、いっそのことピルロからポジションを奪ってみるってのもおもしろそう。

スコア 2-0

<得点者> 
ローマ   パヌッチ、ヴチニッチ
~愛丸's MVP~
アクイラーニ(デ・ロッシがいない中盤をローマ魂でしっかり纏め上げた。それに攻撃も積極的でなにかが弾けた感じがした)

A・マドリー-セビージャ

2008-09-30 13:06:33 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
CLを控えてるアトレチコ。
UEFA杯を控えてるセビージャ。
どちらが、ミッドウイークに賭けてる意気込みが強いかというとやっぱりカーサのアトレチコか。
アトレチコはここからそうとう厳しい日程になる。
CLがあるのもそうだが、リーガでもこのセビージャ戦のあとはバルサ、マドリー、ビジャレアルとどこも息が抜けない。
ってことを考えると、どこかでアグエロをゆっくりさせたい。
できれば前半で試合を決めて、後半は休ませるってかたちに持ち込みたいところだが。
セビージャはここまでまずまずの立ち上がり。
フエラでのデルビー・アンダルースもエンパテ・ア・セロで乗り越えれたし、このアトレチコ戦もそんなに勝ちにこだわらなくてもいい。
負けさえせず、カーサでの試合で勝ち点3が取れれば、順位的にも上に行けそう。

大事なCLのマルセイユ戦を前にアトレチコの状態がどんどん悪くなってきた。
全く攻撃のリズムが作れてなかった。
シモン、マニシェ、P・アスンソンなんかの中盤の選手は休ませることができたが、アグエロはこの試合でもフル稼働。
中盤がいつものメンバーではなかったから、攻撃にスムーズさを欠いたのかもしれんが、やっぱりアグエロのコンディションだろう。
北京オリンピックの決勝で金メダルを獲得したその週にCLの予備戦を戦い、そのままリーガが開幕。
シナマ・ポンゴルを獲得したのは良かったが、フォルランがけがしてしまって、やっぱりFWの軸はアグエロに。
北京オリンピックでの好調さのままここまで来ることができたが、どうもここにきて疲れが出てきたか。
ピークはPSVとのCLの初戦。
あの最高の動きがここでは全くできてなかった。
アルゼンチンのユース時代からのチームメイトであるバネガとのコンビもちぐはぐだったし、自分で仕掛けてシュートって場面も少なかった。
それでも試合をリードしてる展開だったら、休ませることができたんだろうが、0-1とリードされてると、このエースを下げるわけにはいかない。
この試合、今後の厳しい日程を考えると、アグエロを休ませるべきだったのでは?
シナマ・ポンゴルの1トップで中盤に3枚並べてって4-2-3-1でも戦えたはず。
不甲斐無いアトレチコの面々にかなりご立腹のご様子だったアギーレだったが、自分の采配が正解だったかどうか・・・。
ほんとこの試合でのアトレチコは3人目の動きがなかったし、クロスも不正確。
せっかくもらったFKもどれも手前でクリアされてた。
これで勝てるほどリーガは甘くない。
CLでも厳しいグループに組み込まれ、なんとかPSVとのフエラ戦を勝ったが、次節のマルセイユにカーサで負けると意味がない。
このセビージャ戦をしっかり反省し、気持ちを切り替えて挑んでもらいたい。
アグエロのフィジカルがひじょうに気になる。
セビージャはアトレチコよちもよかったが、こちらもまだまだ本調子ではなさそう。
D・カペル、J・ナバスともっと積極的に仕掛けられたはず。
フエラだったし、守備に重きを置いてたかもしれんが、このアトレチコならもっといけたはず。
それとロマリック。
まだチームとリーガにフィットしきれてない。
UEFA杯を考えてカヌーテをベンチスタートにしたのかわからないが、やっぱりカヌーテ、L・ファビアーノの2トップが理想。
4-4-2で両サイドでどんどん仕掛けて、中の得点力のあるふたりに合わせるってパターンが一番しっくりきてる。
それに破壊力もある。
まだ5節が終わったぐらいだし、なんとも言えないが、セビージャは昨シーズンまでの攻撃を周到したほうがいいかも。
でも、この試合、なんだかんだ言ってもL・ファビアーノのFK一発でフエラでアトレチコを沈めてみせた。
どれがレギュラーのDFラインかわからない状態で、アトレチコを完封したんだから、それなりに評価できる。

スコア 0-1

<得点者> 
セビージャ   L・ファビアーノ
~愛丸's MVP~
パロップ(シュートをファインセーブしたってことではなかったが、クロスを飛び出してのパンチングってのがなかなかよかった)

ストーク・シティ-チェルシー

2008-09-30 11:25:41 | プレミアリーグ
観戦日 9/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
昇格チームの中で今一番順位が低いストーク。
ボトム3に低迷してるが、前節はリバプールとスコアレスドロー。
積極的な補強がまだ機能してない感じ。
プレミアを経験してる選手がそれなりにいるし、うまくチームにフィットしてくれば、まだ順位は上げれるはず。
ストークの下にニューカスッル、スパーズといるわけで、この点は自信が持てるはず。
ビッグ4との連戦になるが、ここでいかに自分たちの力を発揮できるか。
チェルシーはミッドウイークにCLを控えてるため、ここは省エネモードでしっかり勝ち点を稼ぎたい。
デコ、エッシェンが離脱中だが、それでも選手層に問題はないだろう。
ユナイテッド戦もなんとかドローで切り抜けたし、チーム状態はわるくない。
アウエー戦だとは言え、ここで苦しむようなチェルシーではないだろう。

思いのほか、ストークはがんばった。
魂のこもったディフェンスでチェルシーを押さえ込んだって印象ではなかったが、完全に崩されるシーンも少なかった。
チェルシーがどこまで本気モードだったかはわからないが、前後半、30分はしっかり守ることができた。
ただ、チェルシーがちょっと攻撃の人数を増やしたり、2列目、3列目からの攻撃参加があったりすると、梃子摺る場面が多く見られた。
これは完全にチーム力の差。
ここまで押さえれるようだと、FLCで戦うこともなかった。
そんな中、トップでからだを張ってたシディベには魅力を感じた。
このマリ代表のFWはポストプレーに優れてるだけではなく、足元の技術もしっかりしてる。
テリー、アレックスとフィジカルに自信のあるDFを敵に回しても、怖気ずくことなく、自分の仕事を全うした。
ここにボールが収まるのは収まるんだが、フォローが少なくて・・・。
キットソンなんかが、もっと近くでプレーできてればチャンスは増えたはず。
期待してた、このキットソンの存在感がなく、昨シーズンFLCで点を取れてたローレンスの動きもいまいち。
トップにボールが入るだけだと、チェルシーのDF陣は崩せない。
ここからいかに早く展開できるかが鍵。
アフリカ系の選手が多く、個々の身体能力は高いチームだし、これがうまくまとまればおもしろいチームになりそうだが・・・。
チェルシーは攻めあぐねてた感はあったが、取るべきところでしっかり得点できた。
先制点はボジングワのオーバーラップで取ったものだったが、中へ入っていったのがこの得点を生んだ。
カルーとのコンビもよかったし、ここへ出てきたパスもよかった。
エッシェンが右SBに廻ったときはこんなプレーがよく見られてたが、本職のSBの選手がここまでやってくれたのはチェルシーでは珍しい光景。
待望の右SB登場。
モウリーニョもこういったSBが欲しかったはず。
この試合、ドログバがプレミア初先発だったが、ひとりのときはまあまあの動きで、だいぶ戻ってきてる感はあったが、後半、アネルカとの2トップになるといまいち。
こういうチーム相手にフェリポンは何かを試したかったんだろうが、まだこの2トップは機能してない。
現にドログバが引っ込んでからアネルカの動きもよくなかったことを考えても、チェルシーは1トップでいった方がいい。
どちらもバックアッパーなんてがらじゃないから、そこが問題ではあるが、フェリポンがしっかり手綱を握ってれば大丈夫か。
デコを中心にチームを作ってきたチェルシーだったが、デコが不在の今も、その穴は感じられず。
ランパード、バラックがしっかり中盤を作ってくれるし、ミケルがアンカーで仕事をしてる。
問題はこおよりサイド。
カルー、マルダとなんだかチェルシーの攻撃的選手ってことを考えるともの足りない。
J・コールだけに頼るのもどうかと思うし、ホビーニョでもいてくれれば・・・。
いない選手を嘆いてもしかたないから、デコの復帰を待って、4-1-4-1で左はJ・コール、右にデコを置いて自由を与え、サイド攻撃はボジングワにってシステムが一番しっくりくるかも。
なんだかんだでチェルシーはひとりふたり選手が欠けても、しっかり強いチームとしてのサッカーができてる。

スコア 0-2

<得点者> 
チェルシー   ボジングワ、アネルカ
~愛丸's MVP~
ミケル(マケレレ、エッシェンほどのアンカーではないが、だいぶこの偉大な選手たちに近づきつつある。展開力ではこの男が上かも)

ベティス-R・マドリー

2008-09-30 01:14:41 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/29(月)       
 
愛丸’s チェック        
前節カンプ・ノウで健闘したベティス。
デルビー・アンダルース、バルサ戦、マドリー戦とかなりきつい日程に。
ここをうまく乗り越えられれば、残留争いに巻き込まれることはないだろう。
ただ、いかんせん攻撃陣の層が薄すぎる。
エドゥはいないし、M・ゴンサレスもけが。
使える攻撃的な選手は4人しかいない。
ここをうまく回していって、なんとかやってもらいたいものだが・・・。
強豪相手にはちょっと太刀打ちできないかも。
マドリーはS・ヒホン相手になんと7得点の圧勝劇で気をよくしてるはず。
新加入のラフィはすっかりマドリーの中心的存在になってきたし、けが人が多い中盤もそう痛手は感じられない。
今の状態でこれだけのサッカーを展開できてるってことは、もし万全の状態になったら、どこまで強くなるのか。

ベティスは勝ち点を痛いかたちで落としてしまった。
先制されたが、マルセロがエリア内でダミアーを倒してPKをゲット。
このPKをS・ガルシアがカシージャスに止められながらも、こぼれをしっかり決めてエンパテに持ち込んだ。
それに加え、フアルタを犯したマルセロは一発ロハ。
これで11対10に。
これで戦力が均衡した。
M・L・D・ロペラのベティコの声援にも後押しされ、ベティスはここから猛攻に出た。
攻撃的な選手を増やし、パコ・チャパロは勝負に出た。
しかし、これが結果に繋がることはなかった。
J・マリやらS・ガルシア、エマナなんか、積極的に動いて、何度もチャンスは作ることができた。
ただ、得点に繋がるような決定的なシーンは生まれなかった。
パボーネまで投入して今まで見られなかったような攻撃的布陣になったが、このメンバーがなかなか噛み合わなかった。
ここまで鳴りを潜めてたネウソンも積極的にオーバーラップを仕掛け、マルセロに代わって入ったM・トーレスを苦しめた。
ただ、ここからの攻撃も実を結ばなかった。
そうこうしてうちにS・ガルシアがドレンテの突破をフアルタ覚悟で止めたら、ヅブレ・アマリージャで退場。
これで10対10に。
こうなると、テンションは下がるだろうし、マドリーは出てくるしで、とにかく勝ち点1狙いのサッカーに。
なんとかアディショナルタイムまでこぎつけたが、やっぱり我慢できなかった。
攻撃的に振舞ってたネウソンがライン取りのミスでニステルに突破され、ゴールを奪われジ・エンド。
ここでのあのミスは痛恨だった。
バルサ戦でもあと一歩、このマドリー戦でもまたあと一歩。
これが今シーズンのベティスなのか。
マドリーはセットプレーでいい時間に先制し、この試合でもフエスタかと思われたが、ベティスのがんばりでなかなか追加点が取れなかった。
ニステル、ラウル、ロッベンの3トップだったが、この試合でラウル、ニステルのコンビが不発。
ロッベンも右に流れてるときはいい仕事ができてるが、左にいると、マルセロとの息が合わず、どうもちぐはぐ。
前節、あれだけ点が取れたのはただ相手が弱かっただけだったか。
そう毎試合、毎試合あれだけ点が取れるわけもない。
ただ、この試合でのマドリーは別の意味で強さを発揮した。
マルセロがいなくなって数的不利に陥っても、ただ守ってエンパテを狙うようなサッカーではなく、しっかりポセッシオンできるときはして、仕掛けるときはしかけるようなまさに強者の戦い方。
こうだったから、ベティスはマドリーから逆転ゴールを奪えなかった。
そうこうしてるうちにベティスの方が自滅してくれた同数になったら、もうマドリーのペース。
ニステルに訪れた唯一のチャンスをこの男はものの見事に決めてみせた。
強いチームはこうやって勝利をものにする。
カタルーニャのライバルチームはアルビトロの演出によって勝ち点3をやっとこさ手に入れたのに、王者は自らの手でしっかり勝ち点3を手に入れた。
今シーズンもマドリーを中心にリーガは廻っていきそう。

スコア 1-2

<得点者> 
ベティス   S・ガルシア
R・マドリー エインセ、V・ニステルローイ
~愛丸's MVP~
ペペ(数的不利に陥った中、この男の奮闘により逆転ゴールは奪われなかった。ピンチの場面で一番からだを張った選手)

エスパニョール-バルセロナ

2008-09-29 22:40:48 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/29(月)       
 
愛丸’s チェック        
モンジュイックでのデルビー・カタルーニャ。
ここ最近はエスパニョールが善戦してる印象。
エスパニョールは開幕からまずまずの成績で、けが人が多い中でもしっかり戦えてる。
今の状態ならバルサ相手にそう無様な試合はしないだろう。
デ・ラ・ペーニャがいてくれたら、もっとおもしろい試合を期待できたのに・・・。
バルサはやっと流れの中で点が取れるようになってきた。
S・ヒホン戦がそのきっかけに。
6点も取れば、そりゃチーム状態も上がってくるだろう。
やっとペップがやりたいサッカーができるようになってきたか。
ただ、毎試合失点してるのは気になるところ。
早く完封したはず。
ドリームチームの中心選手で、クライフイズムのペップのことだから、取られてもそれ以上に取ればいいって考えなのかも。

試合はデルビーらしく激しいものになったが・・・。
選手以上にサポーターがかなり熱くなってしまった。
はっきりした原因はわからないが、おそらくバルセロニスタの投げた発炎筒がエスパニョールサポーターの席に飛んできたのがその要因だろう。
ジャッジもなぜかバルサ寄りのように思えたし、その辺でもエスパニョールサポーターを熱くさせた原因かも。
前半の終了間際にネネとS・ブスケスがドブレ・アマリージャで2人退場になったかと思ったら、後半、S・ブスケスはピッチに。
どうやらネネだけが退場になった模様。
こんなジャッジしてたら、そりゃカーサのサポーターはいい思いはしない。
荒れる展開になっておかしくない。
選手たちはしっかり戦ってるのに、これをアルビトロが壊すようだと。
M・カンタレーホはたまにこういったジャッジをしてしまう。
エスパニョールは押されっぱなしの状況ながら、なんとか先制し、バルサの猛攻に耐えてたのに、サポーターが暴れだし、試合は一時中断。
この中断がなかったら、最後まで耐え抜いたかもしれん。
どれだけバルサが攻撃的になろうとも、なんとかゴールは割らせなかった。
あの守りの魂は賞賛に値する。
後半はずっと10人だったわけで、これが11対11だったら、攻撃にも転じれたし、ここまで苦しむことはなかった。
どうしてあの退場劇がネネだけだったのか。
デルビーで激しくなるのはわかってるんだから、あの段階でドブレは厳しすぎる。
しっかりジャッジしてほしかった。
ジャッジといえば、アディショナルタイムももう終わろうとしてときのPK。
たしかにエトーは後ろからタックルを受けたが、ボールにもちゃんと行ってた。
あの時間であれはないだろう。
どうしてもバルサに勝たせたかったのか。
エスパニョールにとっては悔やんでも悔やみきれないデルビーになったはず。
問題はバルサ。
数的優位を活かしきったとはとても言えない。
アンリ、メッシ、イニエスタの3トップで始まったが、最後はこの3人プラスエトー、ボージャン。
これだけの攻撃陣を投入しながら、相手のミスからの1点とPKでの1点。
勝てばどんなゴールでもいいんだろうが、あれだけのメンバーでそして相手が10人の状況でしっかり崩しきれなかったのは大問題。
何本シュートを放ったことか。
ペップの節操のない選手交代が実を結んだと言えば、そうなんだろうが、もっとバルサらしい攻撃で点を取ってもらいたかった。
今は完全にマドリーの方が魅力的。
アンリが点を決めたこと自体は喜べることなんだが、外しすぎの感も否めないし、もうスタメンで輝くような選手じゃない。
エトー、メッシ、ボージャン、なんならイニエスタの次のFWか。
ペップはミッドウイークのCLも見据えてただろうし、そうなるとやっぱりアンリはターンオーバー要因。
激しいデルビーだったが、アルビトロが試合をコントロールし、バルサに勝たせたような試合で、まったく興奮するものではなかった。
カンプ・ノウでのデルビーではM・カンタレーホには裁いてもらいたくない。
どのデルビーからもこのアルビトロは追放すべき。

スコア 1-2

<得点者> 
エスパニョール  コロ
バルセロナ    アンリ、メッシ
~愛丸's MVP~
チャビ(この男は冷静にしっかりパス出しができてた。同点ゴールはこの男のあのやわらかいパスのおかげ)

マンチェスターU-ボルトン

2008-09-29 20:41:25 | プレミアリーグ
観戦日 9/29(月)       
 
愛丸’s チェック        
複数点が取れないユナイテッド。
ベルバトフを獲得したはいいが、まだこの男がチームにフィットしてない。
C・ロナウドの復帰は好材料だが、攻撃陣の層がちょっと厚くなりすぎか。
誰を使って、誰を休ませるか。
サー・アレックスのことだから、起用法でチームがごたつくことはないと思うが、不満を抱く選手が出てきてもおかしくない。
中盤はけが人が出て、センターがちょっと手薄に。
この辺で、うまく攻撃が機能してないのか。
守備は安定してるし、2つ3つゴールが取れれば安心してゲームを運べるが・・・。
ボルトンはあの攻撃がユナイテッドにはなかなか通用しない印象。
アーセナルには相性がいいように感じるが、ユナイテッドが相手だと。
オールドトラッフォードでの試合だし、我慢する試合展開になるのは間違いない。
どこまで我慢できるか。

ユナイテッドはこの試合でルーニーを休ませた。
ベルバトフのパートナーはテベス。
サイドにC・ロナウドとパク・チソン。
これでシュートまで多く持っていくことができた。
ヤースケライネンのビッグセーブがなかったら、かなりの点が奪えてた。
GKを乗せてしまうと大変なことはわかってたんだろうが、こればっかりはどうにもできない。
いい感じで攻撃してもなかなか点が取れない状態が続いた。
それでもなんとか点を取ることに成功。
C・ロナウドがエリア内で仕掛けて、うまく相手を誘いこんでのPKゲット。
正当なタックルのように思えたが、ロブ・スタイルズは躊躇なく笛を吹いた。
これは復帰したC・ロナウドへのプレゼントだったか。
自分でもらったPKをしっかり決めて、やっとの思いで先制点を挙げることができた。
最近のユナイテッドは攻めてはいるがなかなか点が取れない。
何かのきっかけで大量点を取れそうだが、まだそこまで達してない。
ベルバトフのフィット待ちになるのか。
ただ、この試合では2点目が取れた。
途中出場のルーニーとC・ロナウドのコンビで見事なゴールをゲット。
これぞユナイテッドって感じの得点だった。
C・ロナウドが右で抜け出しヒールでの落とし。
これをルーニーが受けて、ワンフェイント入れてDFをかわしてファーサイドへのすばらしいシュート。
こういうかたちで点が取れるようになるとチームも乗ってくる。
ルーニーはこの後、どうにかしてベルバトフに点を取らせようと、何度かいいパスを供給したが、まだベルバトフにはゴールは生まれなかった。
ルーニーとベルバトフはだいぶ合ってきてるような気がするが、テベスとはまだまだ。
この3人の3トップってのが機能しなかったことを考えると、現時点ではベルバトフを使うなら相棒はルーニーがいい。
ルーニーのパートナーを選ばない能力ってのはすごいものがある。
この攻撃陣が機能しだすまでにはもうちょっと時間がかかるかも。
これが完成の域に達したら、プレミア3連覇、CL連覇ってのも不可能なものではなくなるかも。
ボルトンは0-0で迎えた前半の40分のチャンスを活かせなかったのが響いた。
エルマンデルが溜めて、右からオーバーラップしてきたステインションにパス。
ここからのグラウンダーのクロスがフリーのムアンバへ。
V・デルサールはボールに反応していたためゴールは開いていたが、ムアンバは枠へ蹴ることができず。
押されっぱなしの状況で、やっと手に入れた最大のチャンスを自ら不意にしてるようだと、取れた勝ち点を取りこぼしてしまう。
このチャンスを活かせなかったのが負けた最大の要因。
前半のあのいい時間に先制点が奪えてたら、試合展開は間違いなく変わったはず。
それまでヤースケラオネンが神がかったセーブでチームを助けてたのに、これも報われなかった。
エルマンデルとK・デイビスのポジションも逆の方がおもしろいかも。
K・デイビスのあの強さは頼りになる。
スウェーデン代表で右のサイドハーフをこなしてるエルマンデルだから、このチームでもやれるはずだが・・・。

スコア 2-0

<得点者> 
マンチェスターU   C・ロナウド、ルーニー
~愛丸's MVP~
C・ロナウド(まだまだ昨シーズンのできにはほど遠いが、なんだかんだで1得点1アシスト。これからどうなっていくか楽しみ)

ACミラン-インテル

2008-09-29 18:24:09 | セリエA
観戦日 9/29(月)       
 
愛丸’s チェック        
5節に組まれたミラノ・デルビー。
もうちょっとチームが完成してからの対戦がのぞましかったが・・・。
遅すぎるデルビーよりかはまだましか。
やっとカンピオナートで結果が出てきたミラン。
ラツィオには大勝したし、自慢の攻撃陣がだいぶ機能してきた。
これもカカの状態が上向いてきたから。
ミランはなんだかんだ言ったってカカのチーム。
不安なDF陣がインテルの攻撃に耐えれるか、カカを中心としたブラジリアンアタックが炸裂するか。
インテルはここまでの戦い方で挑んでくるだろう。
どうしても点が欲しい状況になると、超強力3トッププラスマンシーニ、クアレスマの5トップで点を取りに行く。
これがミランに通用するかどうかわからないが、今のミランのDF陣だけ考えると、そう強固だとは感じられない。

サン・シーロがここまで埋まるのはもうデルビーぐらいしかないか。
ミランホームの試合では不調が続くチームに愛想をつかしたのか、なかなかサン・シーロが満員にって光景をみていない。
ここにきてやっと調子が上向いてきたミランが最強インテルを押さえ込めることができるか。
メディアではインテル有利なんていわれてるが・・・。
ミランはブラジルトリオがだいぶ機能してきて、なんと予想をひっくり返す結果に。
ホナウジーニョがセリエ初ゴールをなんとこのデルビーで決めてみせた。
あまりオフ・ザ・ボールの動きを見せないホナウジーニョが、カカのクロスに猛然と2列目から入ってきて、カンビアッソの後ろからの豪快なヘッド。
こんなホナウジーニョのゴールは見たことがない。
デルビーがこのクラックを蘇らせた。
こうなると、調子が元に戻ってきたカカとの2シャドーはかなり強力になる。
これにアレッシャンドレがうまく絡めば、インテルの3トップにも引けを取らない攻撃ユニットになる。
この試合ではまだ完璧とまではいかなかったが、ここから上昇気流に乗ること間違いなし。
チームもこれで3連勝。
まだまだカンピオナートで消えるわけにはいかない。
開幕2連敗すいてたミランではなくなった。
ここまで勝つには勝ってたが、失点を必ず喫してたが、インテルをゼロに抑えたことはDF陣にも自信がつくはず。
マルディーニに頼ってる点にはまだまだ不満だが、人がいないんだから仕方がない。
こういうビッグマッチではこのベテランの力が必要だった。
とにかく、インテルに早々に黒星を付けたのは、カンピオナートの行方に大きな影響を与えるだろう。
ミランもユーベもローマもはたまたラツィオやヴィオラにもここからって気持ちが芽生えたことだろう。
インテルはなにかちぐはぐだった。
このデルビーに照準を合わせれなかった感じ。
マンシーニは消えっぱだったし、クアレスマも自慢の仕掛けを封印された。
ズラタンも怪物ではなく、ただのフィジカルに特徴のあるプリマプンタに。
ミランがしっかり守りきったって印象もそんなになかったし、インテルの攻撃陣の自滅だったか。
中盤との連携もなかったし、マイコンのオーバーラップも見られずじまい。
今まで最強だと思ってたインテルだったが、このデルビーで綻びがみられた。
ここからモウリーニョはどう立て直していくだろう。
チェルシーでもダービーなるものは戦っただろうが、ロンドンのダービーとこのミラノのデルビーではかなり温度差がある。
あの名将が飲まれたわけではないだろうが、うまくチームをコントロールできなかった。
1-0とリードを許してる状況で、前節結果を出したズラタン、アドリアーノ、J・クルスの超強力3トップで点を取りにいったが、そううまく事は運ばなかった。
気持ちの面でこの試合ではミランに劣ってた。
油断があったわけではないだろうが、特にビエラに魂のなさが顕著に見られた。
こういう選手がいると、どこかで相手との差が出てくる。
モウリーニョインテルが今シーズン最初の躓き。
敗戦したことに加え、無得点。
ここからどう立て直していくか。
この結果がCLに響かないといいが・・・。

スコア 1-0

<得点者> 
ACミラン   ホナウジーニョ
~愛丸's MVP~
カカ(バロンドールを獲得したシーズンに近いできに。この男を経由した攻撃でインテルDF陣を苦しめた)

エバートン-リバプール

2008-09-29 11:51:34 | プレミアリーグ
観戦日 9/29(月)       
 
愛丸’s チェック        
今シーズン、最初のマージーサイドダービー。
グディソンパークは興奮のい坩堝。
プレミアでも1、2を争う熱いダービー。
今の格だったり、チーム状態だったり、この試合には関係ない。
エバートンはただリバプールを倒すことのみ。
ホームでのダービーだし、負けは許されない。
リバプールはミッドウイークにCLを控えてるだけに、ここは倒すチャンス。
フィジカル重視でリバプールの攻撃を抑えることができたら。
リバプールは前節、ストーク相手に痛恨のスコアレスドロー。
格下には取りこぼしたくなかった。
プレミア制覇を狙う今シーズンはCLを控えてようがなにしようが、全力で戦わないと。
特にダービー、気合は十分だろう。
沈黙気味のF・トーレスがR・キーンとのコンビを早く機能されれば、強力になるんだが・・・。

マージーサイドダービーらしく、熱い戦いになった。
エバートンの球際を激しくいく守備がリバプールにサッカーをさせなかった。
ジェラードが目立つシーンも少なかったし、F・トーレスはなんだかいらいら気味。
このふたりを抑えれれば、なんとか強力な攻撃を回避できる。
このフィジカル重視の守備がしっかりできてるうちはエバートンはピンチというピンチは迎えなかった。
ここでうまく攻撃に展開できればよかったんだが、ヤクブひとりの前線ではどうもうまく連動しきれなかった。
ここにケイヒルやらアルテタやらオズマンやらが絡んでいきたら、魅力的な攻撃が展開できたはず。
この中盤の選手たちも激しい守備に専念し、ヤクブは孤立してた。
ヤクブの力を持ってしたら、独力でもなんとかやってくれるかもしれんが、リバプールのDF陣もそう甘くない。
カラガー、シュクルテルとこちらもフィジカルと激しさ重視で、ヤクブを押さえ込んだ。
こうなると、エバートンはただ点を与えないだけで、うまくいってスコアレスドローまで。
ただ、セントラルMFのフェライニが攻撃参加してるときはチャンスになった。
この回数を多くしたかったんだろうが、リバプールがそうはさせなかった。
このフェライニ、S・リエージュからの新加入選手だが、CLの予備戦3回戦でリバプールを苦しめた張本人。
このダービーでもと期待してたんだろうが、あそこまでうまくいくことはなかった。
ただ、可能性を感じられたのはこの男だった。
アンフィールドではやってくれるかも。
エバートンはF・トーレスをフリーをするシーンが何度かあり、そのシーンで失点してしまった。
ドリブルで仕掛けられるとなんとか対応してたが、R・キーン、カイトと絡んだ状況で、オフ・ザ・ボールで動かれると、これについていけず。
これが格の違いというものか。
リバプールはフィジカルでこられるディフェンスをなんとかテクニックでかわそうとしたが、なかなかうまくいかなかった。
左サイドなんかはR・キーンが流れたり、リエラとドッセーナのコンビでクロスまで持っていったりと、何度かいいかたちは作れてた。
それでも中のマークが厳しく、点はなかなか取れなかった。
センターはほんとに強固でジェラード、X・アロンソをもってしても崩せず、もしかしたら2試合連続でドローかと思われた。
それでもリバプールはリバプールだった。
F・トーレスとのコンビはまだまだだが、この試合ではうまくカイトと絡んで、R・キーンがしっかりチャンスを演出。
1点目はこの男のクロスからだったし、2点目はこの男の絶妙なパスをカイトがダイヤゴナルに入ってきて受けてから。
どちらもF・トーレスがしっかり決め、いいかたちでこのダービーを勝利で飾ることができた。
それもエースの2得点。
開幕戦以来のゴールでここからF・トーレスが本格始動。
R・キーンとのコンビも開幕当初よりはよくなってきたし、この4-4-2と4-2-3-1をうまく使い分けれれば、プレミアもCLもそれなりの結果が残せそう。
グディソンパークでのマージーサイドダービーを制したことはリバプールにとってかなり大きい。

スコア 0-2

<得点者> 
リバプール   F・トーレス×2
~愛丸's MVP~
R・キーン(スパーズで輝いてた頃の動きまではいかないが、だいぶそれに近づいてきたし、カイト、F・トーレスとのコンビもだいぶよくなってきた)