愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アーセナル-アストンビラ

2009-12-29 21:36:09 | プレミアリーグ
観戦日 12/29(火)       

愛丸’s チェック
勝ち点35で3位、4位の両チーム。
アーセナルは1試合消化が少ないし、まだビラより優位な立場に。
チェルシー、ユナイテッドがもたついてるところで、しっかり勝ち点を縮めておきたい。
もっかのライバルを蹴落として、首位戦線に加わりたいところ。
セスクも戻ってきたみたいだし、やっぱりアーセナルはこの男がいないと・・・。
ビラは現在4連勝中で、この試合も勝つようなことがあると、プレミアになってのチーム連勝新記録。
勢いに乗ってるのは事実。
ユナイテッドにも勝利してるし、ただ、格下相手だけに勝ち続けてるわけではない。
昨シーズンよりも選手層に厚みはでてるし、あんな失速はしないだろう。
年内をいい形で終えることができたなら、ビッグ4崩しも夢ではないし、久しぶりのCLも見えてくる。

アーセナルは、順位的なライバルを寄せ付けず、しっかり勝ち点3を取ることができた。
ただ、セスクが投入される前の前半のサッカーはそう誉められたものではない。
トップのアルシャービン、エドゥアルドにうまくボールが収まらなかった。
中盤、サイドでボールをつないでも、ここから先に進まないし、いい位置でのパス交換も効果的ではなかった。
これはビラ
がうまく守ってたから。
セスクがいないとと思ったところで、投入され、ここで、アーセナルは一変した。
ここまでひとりの選手でサッカーが変わるとは。
自分でもらったFKを叩き込んだ段階で、試合は決まった感じ。
ペースを握り続け、ビラにチャンスを与えなかった。
リズムが出てきたアーセナルは、カウンターから、セスクに繋がって、見事なスライディングシュート。
体勢を崩しながらも、外から巻いて決めたシュートは見事だった。
ただ、この得点シーンで、セスクは筋肉系の故障を。
せっかくけがが癒え、戻ってきた矢先に、またまたけが。
寒い時期のけがだし、これが長引かなければいいが・・・。
幸い、リーグ戦は、年内は1試合だけだし、年明けはFA杯。
これをないがしろにしていいわけではないが、格下相手だし、そう離脱は影響ないだろう。
これが長い間いないとなると、この試合での前半戦を見る限り、心配は募ってしまうが・・・。
安定した守備も見せてるし、大崩れすることはないと思うが、点が取れないと、勝ち点は積み上げれない。
チェルシーは選手がごっそり抜けるし、ユナイテッドにはあの強さがない。
ここが勝負を仕掛けるところだが、セスクがいないと、攻撃に厚みが出ない。
ナスリ、ウィルシェアー、ラムジーとセスクの代わりができそうな選手はいるんだが、セスクほどの得点力がない。
F・ペルシ、ベントナーもいない今、誰か計算できるスコアラーがほしいところ。
あのパスサッカーはできるが、それが得点に結びつかないのがもどかしい。
前半のような試合に終始するようなことになれば、上のふたつのチームみたいに、足踏みしてしまう恐れも。
ビラは、ここまで見せれてた自分たちのサッカーが展開できなかった。
アーセナルのポゼションサッカーに押されっぱなしで、自慢のサイド攻撃も、アグボンラホールのスピードも活かせなかった。
トップで起点になれるヘスキーも下がって守備をするシーンで目立ってたし、これでは、前はアグボンラホールが孤立してしまう。
ボールがうまく奪ったにしろ、アグボンラホールにはディフェンスがふたりもついてるから、うまく突破することもできない。
ここだけマークしとけばいいわけだから、これでは点を取るどころか、チャンスもうまれない。
あのポゼッションサッカー相手に、引いて、中央だけの守備に徹して、なんとか踏みとどまることはできても、ここからがつなげない。
そうなると、またアーセナルの攻撃の餌食になるわけで、なんだか悪循環。
守備に定評があるとは言え、ただ、守ってるだけでは限界がある。
実際、後半、セスクを投入してきたアーセナルを押さえ込めなかったわけで、流れが変わるとうまく対応できない。
この辺にうまく対応し、なおかつ、奪ったボールを攻撃につなぐことができないと、勝ち点は積み上げれないし、強豪を呼ばれるチームにそう簡単に勝てるわけがない。
ここがビラの限界だとは思わないが、こんな試合展開だと、この順位から落ちるのは時間の問題かも。

スコア 3-0

<得点者> 
アーセナル   セスク×2、ディアビ      
~愛丸's MVP~
セスク(この男の投入で、この試合を物にしたようなもの。あれだけ点を取るのに苦しんでたチームが嘘みたい。ただ、けがしたのは気がかり)

バーミンガム-チェルシー

2009-12-28 09:51:20 | プレミアリーグ
観戦日 12/28(月)       

愛丸’s チェック
ここまで堅守を武器に7位と好調をキープしてるバーミンガム。
順位ではリバプールよりも上に。
クリーンシートの数はチェルシーに次いで、プレミアで2位だし、この数字だけで、どれだけ守備が安定してるかわかる。
ビラも4位と好調だし、今シーズンは、このバーミンガム勢がプレミアを盛り上げてる。
チェルシーは、主力が抜ける前に勝ち点を稼いでおきたいところ。
相手が守りに重点を置いて戦ってきても、それを崩すだけの陣容は整ってる。
アネルカの離脱は痛手だろうが、FWがいないわけではない。
ここらでスタリッジをしっかり使えるようにしてないと・・・。
MFにも得点力のある選手は多いし、これからは、ここでの得点が鍵を握りそう。

バーミンガムが首位のチームを相手に自分たちのサッカーで勝ち点1をもぎ取った。
ここまで堅い守りを披露してくれるとは。
がちがちに引いて守るって印象ではなく、ライン設定をしっかりし、マークの受け渡しもミスなく、気持ちが最後まで切れなかった。
カウンターを食らっても帰陣が早いし、ボールをポゼッションされても慌てることがない。
しっかり守れるって自信の表れだろう。
ここまで守れれば、チェルシーはイライラする一方で、個人技に頼るシーンも多くなり、プレーも雑に。
こうなると、守るのはそう難しくない。
時間の経過とともに、危ない場面は少なくなった。
ただ、全てをDFラインで処理できたわけではなく、やっぱり個人能力の差でうまくシュートに待ちこまれたシーンもあった。
それを止めたのがJ・ハート。
シティで頭角を現したGKは、チームの方針からか、レギュラーから外され、ここに新天地を求めてきた。
この移籍が大正解。
もともと持ってるものは大きかったから、後は経験なんだろうが、ここ、バーミンガムでその経験って部分では積むことができてる。
クリーンシートの数がこれだけ多いのは、このGKが、自分の仕事をきっちりこなしてるから。
この試合でもビッグセーブをいくつも見せ、勇気ある飛び出しでピンチも救った。
S・カーのバックパスが、ドログバへのいいパスになろうとしたところで、相手を気にせず、果敢に飛び込んででキャッチ。
ドログバとの接触で額に裂傷を負ったが、これがプレーに影響することはなかった。
GKがこれだけしっかりしてるから、DFラインも安心して守れるんだろう。
ここまで守備が安定してるから、あとは得点が取れればいいんだが・・・。
ベニテスのテクニック、ジェロームのスピードと武器を持った2トップはおもしろいんだが、なかなかシュートまで持ち込めない。
チェルシー相手にふたりだけでどうにかしようってのは難しい話なわけで、これに両サイドのマクファデン、ラーションあたりが絡んでいくか、ボウヤーがここを追い越すようなプレーが見られれば、もっと得点の匂いはしたはず。
ただ、今シーズン必ず得点を挙げてきたチェルシーを無得点に押さえたわけだから、この試合では素直にその守備を誉めることにしよう。
そろそろアフリカネーションズカップに出発する選手が出てくるチェルシーだが、これだと不安な点が多すぎる。
ドログバはアネルカがいないと、どこか迫力に欠けるし、パートナーを務めたスタリッジもチェルシーでトップを張れる器ではない。
アネルカがまだけがだし、次のフルアム戦ではどんな布陣で挑むのか。
マルダは気の抜けたプレーに終始し、フリーでただゴールに蹴りこめば得点ってシーンでも、明後日の方向にシュート。
パスミスも多かったし、2枚目のイエローをもらってセントオフ。
ただでさえ、選手のやりくりに困る時期に、こんな軽率なプレーでチームに迷惑をかけるなんて・・・。
ランパードもトップ下ではどこかいつものプレーができてないし、途中交代に不満げな表情を。
今後の日程のことを考えてのものだろうし、こういうあからさまな態度はチームに悪い影響を及ぼしかねない。
きつい時期に突入するチェルシーだが、ここでチームがまとまらないといけないのに、それが逆の方に向かってそう。
下のチームもお付き合いして勝ち点を伸ばせないでいるから、まだ首位でいられるが、今のチェルシーは、首位のチームにふさわしいパフォーマンスができてない。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし      
~愛丸's MVP~
J・ハート(堅守を最後尾で支えてるのはこの男。反応スピードも早いし、前に出る勇気、タイミングもいい。これなら代表のGKも務まるはず)

マンチェスターC-サンダーランド

2009-12-24 23:01:38 | プレミアリーグ
観戦日 12/24(木)       

愛丸’s チェック
なかなか勝てないで苦労してるシティ。
ここ10試合で、チェルシーに勝っただけで1勝8分け1敗。
前節は、スパーズにいいtころなく0-3で敗れてしまった。
これがプレミア2敗目。
負けの数は少ないんだが、ドローがこれだけ多いと、勝ち点は伸びてこない。
もっと上にいてもおかしくないチーム陣容なだけにサポーターも満足してないことだろう。
ホームゲームではきっちり勝ち点を奪いたい。
ノースイーストの最後の砦、サンダーランドは現在10位。
上位を苦しめることもしばしばで、これは立派な成績だろう。
熱いダービーがこのプレミアの舞台から消滅し、激しい戦いを演じれるのは、もうサンダーランドしかいない。
その誇りを胸にまた上位を苦しめてもらいたい。

シティはかなり苦労したが、なんとか前節の敗戦を払拭する勝利を手に入れることができた。
この試合を見ての通り、状態が万全なら、アデバイヨールよりもサンタクルスの方が機能する。
M・ヒューズのやりたいサッカーというものをしっかり熟知してるし、周りとの連携でのこっちの方が上。
ひとりよがいのプレーってものがないし、ポストプレーも安定感がある。
ゴール前につめる嗅覚も身につけてるし、久しぶりの先発で2得点。
その2得点ってのがごっつぁんゴールではあったが、これはこの男の嗅覚がなせるもの。
ポストプレーで味方を使って、いいところに入っていく。
これで点が取れればトップとしてはもう言うことはない。
4得点挙げたわけで、アデバイヨールを使うより、周りを生かして点を取るなら、間違いなくサンタクルスを起用すべき。
前線で起点ができるから、トップ下のテベスも、左のベラミーも気持ちよくプレーできてた。
どちらもFWとしても振舞えるし、こんなパートナーだったって思ってたはず。
この3人の絡みはかなり理想的だった。
アデバイヨール、ホビーニョといい選手であることに変わりはないんだが、自分だけでやろうという意識が強すぎるため、なかなか周りと噛み合ってない。
これが点が取りたいのに取れず、ドローって結果を生んでたのかも。
それとDF陣。
攻撃陣の奮闘でなんとか勝つことができたが、S・ギブンをもってしても3失点。
前節もスパーズから3点を奪われたわけで、この失点の多さは気になる。
M・リチャーズがけがで途中退場したし、これでまた安定感を欠くことになるかも。
とりわけ、セットプレーでの守備が酷すぎる。
2失点はCKからの流れだったし、ここは監督がしっかり指導していけば解決できるはず。
サイドからの崩しってのにも弱さを見せてるし、守備での改善点はてんこ盛り。
攻撃で、光明が差し込んできたし、ここで守備が安定できれば、もっと上の順位が目指せるはず。
守備を安定させるためには時間がかかるし、補強でどうのってのは考えなくてもいい。
でも、あの大富豪オーナーは何を考えてるか・・・。
冬の移籍を考えるなら、もっと世界的な監督の招集ってのが現実的か。
噂通り、ヒディングあたりが監督を務めるようなことになれば、魅力的なシティに生まれ変われる。
サンダーランドは2度も敵地で追いつくことがきてた。
最初は2-0の状況から前半のうちに2点を返し、3点目を取られた後も諦めず追いつくことに成功。
ここにノースイーストの熱い魂を感じた。
もっと早くかたK・ジョーンズを使ってたら、また状況は変わったはず。
D・ベントが得点を多く挙げてるが、今のサンダーランドの攻撃ではK・ジョーンズが必要。
3点目を奪ったのもこの男だし、周りとの連携面では、D・ベントよりも上。
この試合、輝いたのが、19歳のヘンダーソン。
中盤の右で起用されてたが、いい意味で若さを発揮。
シティを恐れることなく仕掛ける姿勢がよかった。
2点目を奪ったことも自信に繋がるだろうし、3点目のアシストも見事なものだった。
マルブランク、リチャードソン、A・リードとサイドで活躍できるベテラン、中堅がいるが、今は、この若手に託してもいいかも。
キャタモール、ヘンダーソンあたりがチームを引っ張るようになってくれれば、サンダーランドの未来は明るい。

スコア 4-3

<得点者> 
マンチェスターC  サンタクルス×2、テベス、ベラミー
サンダーランド   メンサー、ヘンダーソン、K・ジョーンズ      
~愛丸's MVP~
ベラミー(すっかり左サイドの選手に。ただ、FWでやってきた経験を活かし、得点力はさすが。この男はホビーニョよりも働いてくれる)

インテル-ラツィオ

2009-12-24 20:17:30 | セリエA
観戦日 12/24(木)       

愛丸’s チェック
イタリアデルビーで敗れて、その後のアタランタ戦でもドローのインテル。
CLに全てを捧げたんだろう。
そのCLではなんとかGLを突破できたし、カンピオナートも首位に変わりはないわけで、インテルにとったら、これでいいのかも。
ホームでの試合をきっちり取っていけば、スクデットも簡単に取れそうな感じ。
ただ、このウインターブレイク明けからエトー、ムンタリが戦列を離れる。
これがどうでるか。
ラツィオは、前節、やっと勝つことができた。
開幕2連勝後、久しぶりの勝利。
この勢いのまま、首位インテルを苦しめたいところ。
ラツィオみたいなチームが15位にいてはダメなわけで、もっと上位のチームを苦しめるような試合をやってもらわないと・・・。

ヨーロッパを襲う大寒波の影響が、ここジュゼッペ・メアッツァでも出てた。
気温はかなり下がってたみたいだし、ピッチもところどころが凍るような最悪の状態。
インテルは、こんなピッチコンディションの中、ケガだけにはそうとう気を使っただろう。
それが・・・。
左SBで先発起用されたムンタリが負傷し、前半で途中交代。
これはかなりの痛手かも。
ただ、このケガを理由に、ネイションズカップへの召集を拒むことができるかも。
ケガの状況がどれだけ深刻なものかわからないが、自分の足で歩くことができてたし、そこまで深刻ではないはず。
カウンターからきっちり先制点を奪い、この1点を守りきったインテル。
かなりの省エネサッカーだった。
もっと魅せることもできたんだろうが、ラツィオを攻略することはできなかった。
あのピッチコンディションなら仕方ないか。
全力で走る、止まるってことをしたら、間違いなくケガしてしまう。
ルッシオがラツィオの面々にかなり狙われてたが、最後までプレーできたのはよかった。
誰がすばらしかったってこともなく、なんとかダラダラ試合を進めて、勝ち点3をゲット。
こういう難しい試合で危なげなく勝ち点を積み上げることができるインテルはほんとに強いチームかも。
これがCLの舞台でも発揮できればいんだが・・・。
年内最後の試合で、もっとすかっと勝ちたかっただろうが、結果重視のイタリアでは、これでもいい評価が得られるはず。
ただ、15位のチームに対して、首位のチームがこれだけ崩せなかったのは問題かも。
ムンタリに変わって入ったビエラなんか、ここが見せ場だったのに、全くいいところがなかった。
マイコンとのコンビで息の合わないところを見せてたし、積極的に前線に絡む動きもなかった。
このままだと、ビエラは終わってしまうわけで、移籍金の発生する間に売り飛ばした方がいい。
イタリアデルビー、アタランタ戦と悪い流れに飲み込まれそうな感じのインテルだったが、省エネサッカーでここは結果が出せた。
ラツィオは北京で行われたスーペル・コッパの再現を狙ったんだろうが、このカンピオナートではそうもいかなかった。
あの夏の頃と状況は変わってるし、苦しむことはわかってたが、頼れる選手がコラロフしかいないようだと・・・。
そのコラロフは、左SBではなく、ボランチ気味のポジションで起用され、いい動きを披露した。
やっぱりこの男の左足ってのはかなり魅力的。
コラロフの前でデル・ネーロがプレーしてたんだが、この男だと、まだなんだかしっくりこない。
フォッジャあたりがコラロフと絡んでくれるようになると、もっとおもしろい攻撃を見せてくれるはず。
パートナーがレデスマで、前線にパンデフ、サラテ、J・クルスなんていたら、魅力的になるのに・・・。
右ではリヒトシュタイナーがいい動きをしてくれるし、もっといいチームになるはず。
ただ、ロティートの考えが変わらない限り、パンデフもレデスマもこのチームでプレーすることはできない。
オーナーが自分たちのチームを崩すようなことをしてると、順位もこんなもんだろうし、結果も出ない。
魅力的なラツィオになれるのに、それを身内がしないってことだから、苦しんでも仕方ない。
インテルを1失点に押さえた守備も安定してたし、ムスレラも試合を重ねるごとに成長してる。
ほんとに今のラツィオを見てると、もったいないって言葉しか出てこない。

スコア 1-0

<得点者> 
インテル   エトー      
~愛丸's MVP~
マイコン(虎の子の1点を奪ったシーンのスタンコビッチに出したパスで勝負あり。仕掛ける意欲もチームで一番だった。やっとコンディションを取り戻してきたか)

ウエストハム-チェルシー

2009-12-23 20:36:53 | プレミアリーグ
観戦日 12/23(水)       

愛丸’s チェック
降格圏の19位に沈むハマーズ。
ゾラはそうとう苦労してることだろう。
勝ち点も14しか取れてない。
ただ、上とは勝ち点3でひっくり返るのも事実。
首位のチームを相手にこの勝ち点3というのはかなり難しいミッションではあるが、チェルシーは今、大して調子はよくない。
ダービーだし、いつも以上に気合は入ってるだろう。
チェルシーは、格下相手には、きっちり勝ち点3を取っておきたいだろう。
前日にユナイテッドは負けてるし、アーセナルは勝ってる。
相手をアーセナルに絞るとすると、ここは是が非でも勝ち点3を積み上げたい。
けが人がいなくはないが、他のチームに比べたら、まだベストに近い布陣で挑める。
年が明けると、アフリカネイションズカップで主力がいなくなるし、引き離すならここしかない。

ハマーズがダービーで魂を見せてくれた。
チェルシー相手に、これだけやれれば文句はないはず。
いつも、このパフォーマンスだったら、この順位にはいないはずなのに・・・。
気持ちのこもったプレーってのがどれだけ重要かがわかった試合。
結果は1-1のドローで、勝ち点1しか取れなかったが、これは胸を張れる勝ち点1だろう。
PKで先制し、PKで追いつかれたわけだが、流れの中で失点しなかったし、チャンスも多く作った。
よかったのがパーカー。
古巣相手に魂全開のプレー。
イバノビッチのヘッドをライン上でストップしたり、激しいタックルで中盤でピンチの芽を摘んだり、いいときのパーカーがここにいた。
チャールトン、ニューカッスル時代に見られたパーカーの姿だった。
この男がこれだけ魂全開でプレーできたら、中盤が引き締まる。
ここでのパートナーがしっかりパスを出せるような選手がいたら、攻撃も活性するはずなんだが・・・。
コバーチュも守備的だし、ゾラはチェルシーが相手ってことで、この布陣もわかる。
これが結果に繋がったわけで、同じレベルのチームが相手だったら、ノーブルをセントラルで使ってもいいかも。
このノーブルとコリソンが中盤のサイドにいたんだが、このふたりだと攻撃面ではちょっと心もとない。
ヒメネスだったりダイアーだったり攻撃に違いを生み出せる選手もいるし、ここら辺が使えるようになると、この順位からは抜け出せそう。
前線のG・ブランコ、ディアマンティと自分の力は発揮できてたし、ここに絡んでくる中盤選手がいてくれたら・・・。
実際、PKをもらったシーンはコリソンがうまく絡んでのものだったし。
こういうプレーを多くやりたかった。
守備ではトムキンスが、ドログバを最後まで押さえ込んだ。
この乗りに乗ってる男を90分押さえ込めるCBはそういない。
それをトムキンスはやってのけた。
これはそうとう自信になるだろう。
アップソンとこのトムキンスがしっかり守備で貢献できれば、ハマーズが降格することはないだろう。
チェルシーは、またまた勝ち点3を奪えず。
エバートン戦もそうだったが、何か煮え切らない試合が多い。
ここで勝てなかったから、ユナイテッドもあの敗戦がそう大きくのしかかることはない。
それだけプレミアをおもしろくしたいんだろう。
ドログバはやっぱりアネルカとのコンビじゃないと活きてこないのか。
トムキンスの守備がよかったってこともあるが、いつものドログバじゃなかったのは確か。
この男にも疲労ってのがあるのかも。
年が明けると、代表に呼ばれるわけで、いるうちにもっとチームに貢献したかったことだろう。
この試合、ランパードのPKで追いつくことができたが、あのPKもPKじゃなかったような・・・。
アップソンのタックルはしっかりボールにいってたし、スターリッジの倒れ方だけに、M・ハルジーは騙されたか。
ハマーズにPKを与えてたし、これで帳尻をってことか。
レフェリーの温情で得た勝ち点1。
12月、全く調子が上がらなかったチェルシーだが、1月、2月と戦力ダウンするわけで、ここでの不調が響かなければいいが。
まだ12月は試合が残ってるし、ここは絶対に落とせない。
ツェフのファインセーブがなかったら、この試合落としてた。

スコア 1-1

<得点者> 
ウエストハム   ディアマンティ
チェルシー    ランパード      
~愛丸's MVP~
パーカー(この男の魂がこの勝ち点1を呼んだ。いつもこれだけのパフォーマンスをしてくれればこの順位にはいないはず。この試合での魂を常時発揮してほしい)

デポルティーボ-バレンシア

2009-12-23 18:38:02 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/23(水)       

愛丸’s チェック
ここを勝てば4位浮上も見えてくるデポル。
守備的なサッカーであることに変わりはないが、それでもしっかり勝ち点を積み上げてる。
スーペルデポル再びとまではいかないが、あのときぐらいにCLを狙えるだけの力はじょじょについてきてる。
バレロン、セルヒオ、M・パブロとあの頃を知ってる選手も顕在だし、これにうまく若手が融合してくれれば。
バレンシアはミッドウイークに厳しいELを戦ったばかり。
デポルよりもチーム状態って面では劣ってるかもしれん。
ただ、難しいジェノアとの試合をフエラで勝利し、気持ち的には充実してるかも。
D・シルバが離脱し、どうも攻撃に冴えがなくなってきてる感じもするが、ここはビジャに踏ん張ってもらおう。

デポルは、ここをどうしても勝ちたかっただろう。
勝てばバレンシアよりも上に行けるわけで、いい今年の締めにできたはず。
この試合のデポルはやっぱりバレロンにつきる。
このファンタジスタの力はまだ衰えてない。
ボールがわたると、奪われることなく、いい展開もできるし、決定的なパスもできる。
それに以前に比べて、フィニッシュに絡むことが多くなった。
右からのクロスを難しい体勢でカベッサ。
いい軌道でゴールに向かっていったが、惜しくもクロスバー。
これが決まってたら、間違いなく勝ち点3が奪えてた。
左サイドに目が行きがちなデポルだが、ここはバレロンがうまく右を使うことを選択。
A・ロペスが右に流れたり、J・ロドリゲスに突破させたり、M・パブロのオーバーラップを無駄にしなかったり、ほんとにバレロンはすごい。
長いけがで、もう終わったかに思われたが、まだまだ輝けそう。
デポルは攻撃よりもやっぱり守備で魅せることの方が多かった。
ビジャに効果的なパスを通させなかったし、シュートもいい形で打たせてない。
相手の得点源を消せば、失点の心配は少なくなる。
マタには多くを持たせてたが、これは、マタの球離れが悪いことと、そうコンディションがよくなかったからか。
相手をしっかり研究しての守備は立派。
戻りも早いし、2ラインが崩れることはなかった。
後半、時間が経過してくると、バイタルエリアにスペースができ始めたが、ここを使われたにしろ、危ない場面はなかった。
このサッカーができてれば、負けは込まないだろう。
そうなると得点。
いつまでもバレロンだけに頼るわけにもいかないし、A・ロペスを助けてくれるようなパートナーがいてくれたら・・・。
バレロンが引っ込んでから攻撃に迫力がなくなったことを考えると、何かもうひとつぐらい武器が欲しい。
自慢の左サイドもそこまで迫力があったわけではなかったし、高さのある選手がトップにいたら、もっとサイド攻撃も活きてくるのに・・・。
バレンシアはどこかやっぱり疲れが見えた。
ELの試合が激しかったんだろう。
それと、D・シルバがいないと、どうも攻撃が単調し。
バネガがここを務めることが多いんだが、どうみてもこの男はピボーテで活きてくる選手。
J・アルバが投入され、ピボーテに下がってからが、いいプレーを多く見せることができた。
この男は、ひとつ下がったところでのボールさばきに魅力がある。
期待の若手、J・アルバだが、まだプリメーラで輝けるだけの力はない。
左利きのサイドプレーヤーはマタがいるし、ビセンテだってけがが治ればまだ使える選手。
U-21スペイン代表で活躍はしてるみたいだが、まだバレンシアでレギュラーにってわけにはいかない。
問題はマタ。
かなりコンディションを落としてる。
ボールを持ってる時間が長いし、ビジャとの呼吸があってない。
フィニッシュに行くのなら、自分で仕掛けてもいいんだが、なかなか突破に成功しない。
これだと攻撃のリズムを崩すだけ。
パスの精度も低いし、D・シルバのやってたポジションで使うってのはちょっと無理がある。
それならビジャと並べた方がいいのかもしれんが、ビジャのスペースがなくなるtこを考えると・・・。
ビジャを休ませるときなら、ジキッチと組ませても面白いだろうが、これはコパ・デル・レイぐらいしか試せないだろう。
バレンシアが本来のバレンシアに戻るにはD・シルバのいち早い復帰が待たれる。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし      
~愛丸's MVP~
バレロン(まだ死んでないことをこの試合で証明。これだけやってくれると、攻撃がスムーズに。フィニッシュに絡む回数も多いし、もっともっとピッチにいてもらいたい)

R・マドリー-サラゴサ

2009-12-23 16:09:52 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/23(水)       

愛丸’s チェック
バルサが世界一になったのを見届けての試合。
年間6つのタイトルを獲得したライバルにこれ以上好きにさせるわけにはいかないだろう。
今年最後の試合になるし、いいクリスマス休暇を迎えるためにも、ここはすっきり勝ちたいところ。
ペペが今季絶望のけがを負い、ペペのためにも、いいプレゼントを上げたいはず。
こういう状況だと、チームはひとつになれるもの。
サラゴサはリーガワーストの失点。
バルサには6ゴールを奪われての大敗。
マドリーの力もバルサと変わらないし、そうなると、ここでも大量失点ってことに。
降格したときのメンバーもまだ多く残ってるし、その辺の選手たちが、あの悔しさをバネに戦ってくれれば。
パボンが古巣相手に持ってるもの以上の力を出すようだとおもしろいかも。

09年のラストマッチをマドリーはフエスタで締めくくった。
取りも取ったり6得点。
バルサはサラゴサに1失点したが、マドリーは完封。
サラゴサをものさしにしたら、マドリーが上ってことになるが・・・。
ペペが年内絶望のけがを前節に負って、CB陣の層がだいぶ薄くなった感じもするが、この試合では、そんな心配はいらなかった。
攻撃こそ最大の防御とばかりに攻めまくった。
とにかく、開始早々のイグアインのゴールが全て。
縦への突破スピードが速いし、アジャラを置いてけぼりに。
ベテランで力もスピードも衰えてるCBではあるが、前に行かせないずるさは持ち合わせてる。
それを近づけなかったら、何もできないデェフェンダーに。
それをイグアインが実行してみせた。
GKの対応もまずかったが、ファーのサイドネットへ見事のシュート。
これがこのフエスタの口火を切った。
この後は最近使われ続け、だいぶ調子が上がってきたラフィが2得点。
2列目からの飛び出しはなかなかのものだった。
パスを出すことばかりに囚われてたような感じだったが、こういうプレーをもっと多くすれば、こうやって点は取れる選手。
もうラフィが遠慮することはないだろう。
この後は、イグアインがゴラッソなボレーを決めて4点目。
後半、C・ロナウドがエリア内でサラゴサのDF陣、GKをひっくり返してのゴールに、途中出場のベンゼマも決めてみせた。
取るべき選手がゴールを奪い、力の違いを見せつけた。
ここまで点を取るってことが簡単なのかと思わせるゴールラッシュ。
言うことが全くないマドリーだったが、S・ラモスにだけ一言。
もう試合は決まった状況だったのに、タルヘタ・アマリージャを受けるようなタックルを。
それもゴールから遠く離れたタッチライン付近。
このタックルに何の意味があるのか・・・。
これで、この男は次節サセペンシオン。
もうだいぶ大人になったと思ったが、これではどうにもならん。
年明け一発目のゲームに出れないだけでなく、ペペもいない状況でどれだけチームに迷惑をかけてしまうことか。
果たして年明け初戦、右のラテラルはどうするのか。
アルビオルを回して、左にマルセロ?
これだと、穴ができそうな感じだが・・・。
サラゴサは重症。
監督を交代しても何も変わってない。
もうDF陣はセグンダのレベル以下かも。
これがプリメーラでのやってるチームなのかと疑いたくなるようなものだった。
ディオゴ、アジャラ、パボンとこれまでプリメーラでやってこれてた選手たちで構成してもこのありさま。
エリア内で仕掛けられたら、もうお手上げ状態。
アジャラのこんな落ちぶれた姿は見たくなかった。
スピード不足なのは年齢からくるものだから仕方ないが、あのマリーシアでもっと相手を嫌がらせないと・・・。
覇気が全く伝わってこなかった。
パボンも古巣相手に立ち向かっていくのではなく、ただただ、やられるだけ。
力があるCBだったら、ずっとマドリーにいただろうし、力がないことを証明しただけだった。
ピボーテとの連携も取れてないし、これじゃ好き放題やられてもおかしくない。
攻撃でのどうしてアリスメンディなのか。
エベルトンがいるなら、こっちの方が相手は嫌がるはず。
実際、後半途中に出てきたら、けっこう裏を狙う動きでチャンスは作れた。
ラフィタ、ペナントとサイドでやれる選手はいるし、もうちょっとチームを纏め上げれる監督がきてくれれば・・・。

スコア 6-0

<得点者> 
R・マドリー  イグアイン×2、V・デルファールト×2、C・ロナウド、ベン        ゼマ      
~愛丸's MVP~
イグアイン(この男、今一番マドリーで乗ってる選手。アルゼンチンの大先輩CBを子ども扱い。あの先制点でマドリーの勝利を決まった)

アーセナル-ハル・シティ

2009-12-23 12:55:31 | プレミアリーグ
観戦日 12/23(水)       

愛丸’s チェック
消化試合が1つ少ないが、首位チェルシーとの勝ち点差が8あるアーセナル。
1つを勝ったと考えても5差あるわけで・・・。
ユナイテッドがかなり不甲斐無い戦いをしてるし、敵はチェルシーだけだろう。
そうなると、もう負けることは許されない。
ただ、攻撃陣にけが人が続出。
セスクも年内は休ませるみたいだし、トップ、中盤の核がいないことに。
ここをどう乗り切るか。
ハルはここ6試合で、2勝3分け1敗と、まあまあの成績。
ここから強豪と呼ばれるチームとの対戦が多くなるし、1月、2月でなんとか勝ち点が取れれば、降格は免れるかも。
ただ、苦しむのは間違いない。
点がなかなか取れてないし、ここを冬の移籍が解消することができれば・・・。

アーセナルは、時折アーセナルらしさを見せながら、終わってみたら、問題なくハルを退けた。
強さを存分に発揮したわけではないが、それでも勝ち点3に変わりはない。
今はこれで十分だろう。
V・ペルシ、ベントナーがけがで離脱してる中、この試合はエドゥアルドが、このポジションで結果を出した。
まだ体調が万全ではないんだろうが、この男を使えるときは、使った方がいい。
テクニックに優れてるし、献身的な動きもできる。
アルシャービンの得点力を活かすなら、やっぱりこの男をトップに使うより、エドゥアルドをトップに置いた方が・・・。
セスク不在時は、ナスリが代役を務めてくれる。
トップのサイドよりも中盤でが、この男の良さが引き出せるだろうし、前にはディアビを置けばいい。
アーセナルにはポジションってのものがそう存在してるわけではないし、誰がどこをやってもいいんだろうが、ナスリだけは前より中盤がいいはず。
相手がハルってことを考えたら、先発でウェルシェアだったり、ラムジーだったりを先発で見たかった気もするが。
ただ、この試合のアーセナル、そこまでいつものパスサッカーを展開できてなかったのも事実。
セスクがいないとこうなることが多いんだが、いち早く、セスク不在時でも、変わらないサッカーを展開しるようにしないと。
これから日程もタイトになってくるし、けがってのも心配になる。
今、アーセナルで一番の問題はウォルコットの調子が上がってこないこと。
決定機を決めれなかったし、縦への推進力も落ちてるような・・・。
このままだったら、代表にも呼ばれないかもしれないし、早くトップフォームに戻さないと。
守備陣では、そう心配することはないんだが、CBの疲労ってのは気になる。
代役がいない分使われ詰めで、まだハイパフォーマンスを見せてるが、年が明けてどうなるか。
この試合でも、シルベストルがそこまで危険ではないところで、引っ張り倒してPKを与えたり、ハントに振り回されてみたりと、安定感に欠く場面もちらほら。
アルムニアが全部をストップしてくれたから、なんとかなったが・・・。
1-0の状況であのPKが決まってたら、この試合どう転んだかわからない。
ユナイテッドよりも安定してるし、リバプールは問題外だから、チェルシーを追い込むのはこのチームしかいない。
早くベストの布陣で戦えれば、首位争いができるはず。
ハルは点がどうしても取れない。
ベテランたちがしっかりやってるときは、それなりのパフォーマンスを見せてくれるんだが、ここが機能しないと・・・。
ボアテンクなんか調子がいいと、もっと前に出てくるし、ここからのショートカウンターもバシバシ決まる。
それがこの試合は見られなかった。
ジオバンニもPKを外すし、流れの中でも目立ったプレーはできてなかった。
トップに入ったフェイガンも仕事らしい仕事はできてないし、クザンとの2トップになっても、アーセナルを追い込むことはできなかった。
フェネホールみたいな経験のある選手もいるし、アルティドールみたいなスピードを活かせる選手もいる。
ここをうまく絡ませるようなサッカーをやっていければ、降格の心配はしなくていいのに・・・。
ポーツマスがリバプールを破ったりしてるし、まだ大丈夫なんて思ってたら、痛い目に合うかも。

スコア 3-0

<得点者> 
アーセナル   デニウソン、エドゥアルド、ディアビ      
~愛丸's MVP~
アルムニア(あのPKストップで、チームに勢いを付けた。不可解なPKではあったが、点を取られなくてよかった。すっかり安定感ばつぐんのGKに)

フルアム-マンチェスターU

2009-12-23 11:06:46 | プレミアリーグ
観戦日 12/23(水)       

愛丸’s チェック
現在9位のフルアム。
ELでのグループ突破を決めたみたいで、しっかり二足の草鞋を履きこなせてる印象が。
どちらかがおろそかになってもおかしくないチームだとは思ってたが、そうでもなさそう。
R・ホジソンのやってるサッカーが間違ってない証拠。
昨シーズン、ここでユナイテッドに勝利してるし、今シーズンもそうなることを祈ってる。
ユナイテッドは前節の勝利で、何か形はつかめたはず。
ただ、DFラインにけが人は多いんだが、代わりに起用されてる中盤の選手たちのがんばりでなんとか凌げてる。
いつまでこんな状況が続くのかわからないが、プレミア4連覇を狙うためにはもう負けられない。

フルアムが、昨シーズン以上のできで、ユナイテッドを葬り去った。
この試合を見る限りでは、フルアムをあの第2勢力に組み込んでもおかしくない。
サッカーの質は、はるかにシティよりもスパーズよりも上。
飛びぬけたタレントはいないんだが、しっかりチームとして戦えてる。
ここまでユナイテッドを押さえ込んだんだから、大したもん。
中盤、最終ラインと、この2ラインが壊れることがなく、しっかり組織されて動いてる。
ネガティブ・トランジションのスピードが圧倒的に速く、あれだけカウンターを得意としてるユナイテッドよりも戻りが早かった。
ここがしっかりしてるから、なかなかピンチを迎えない。
誰も手を抜かずにプレーしてるのも強みか。
調子が上がってきてるチームってのは、何をやってもうまくいくもんで、逆にそれができてるから、調子がよくなってるのかも。
シュウォーツァーが慌てるシーンがなかったのは、いい形でフィニッシュに持ち込ませなかったから。
そのディフェンス力は、ビッグ4にも匹敵するものかも。
攻撃も見るべきところがたくさんあった。
ザモラが好調をキープしてるってのもこれだけいい攻撃ができてる要因なんだろうが、このザモラと味方の選手の距離感ってのが絶妙。
デンプシーだったり、ゲラだったり、D・ダフだったり、ザモラに入れば、この辺に落とすだろうってところに必ず顔を出してくれる。
日ごろの練習の成果なんだろうが、ユナイテッド相手に自分たちのサッカーを貫けるってのはなかなかできるものではない。
すっかり右でのプレーに慣れてきたD・ダフも忘れかけてたあの突破力を思い出しつつある。
右足の精度もよくなってきたし、この男をここで開花させたR・ホジソンも立派。
経験を積んだ選手がチームの大半を占め、ビッグクラブでプレーしたことのある選手もちらほら。
その選手たちがここって勝負所でやってくれるし、それがこの結果に繋がってる。
気持ちの入ってないスコールズからボールを掻っ攫って見事なミドルを決めたマーフィーなんか、この男がユナイテッドの中盤に君臨してもいいぐらい。
ビッグ4に追いつこうとしてる第2勢力の3チームよりも、この試合でのフルアムはいいチーム写った。
ユナイテッドは、全く気持ちが伝わってこなかった。
クレイブン・コテージでの試合を苦手にしてるのかもしれんし、DFラインにけが人続出で厳しいメンバー構成になてるのかもしれんが、これが3連覇王者かと目を疑いたくなるようなでき。
攻めの部分でも形はできなかったし、これなら急造のDFラインの方がまだましだった。
ルーニーはいつもの運動量でなんとかしようって感じだったが、いつもの熱さは伝わってこなし、オーウェンは消えっぱなし。
ベルバトフを途中で使うぐらいなら、前節あれだけよかったんだし、ここも先発させるべきだった。
中盤の人数を多くした3-5-2も頼みの中盤で機能しないことにはどうにもならない。
ベテランがこういう状況でチームに喝を入れないといけないんだろうが、そのベテランが一番気合が入ってなかった。
もうスコールズに頼ることはできないだろう。
失点に繋がるミスはするし、シュートもしっかり狙ってるのかって聞きたいぐらい不正確だし、パスを出すにしろ、どこかいい加減な感じ。
チームが苦しいときにサー・アレックスも頼りたいんだろうが、これでは逆効果。
攻撃陣にはキャプテンをやらせない方針のサー・アレックスだが、ここはもうルーニーに託した方がよさそう。
エブラではチームをまとめることはできない。
早く熱い気持ちを取り戻さないと、4連覇ってのは遠い夢のまま終わってしまうかも・・・。

スコア 3-0

<得点者> 
フルアム   マーフィー、ザモラ、D・ダフ      
~愛丸's MVP~
ザモラ(2列目の選手たちとのコンビがばつぐん。これを実現させてるのも、この男の高いキープ力のおかげ。フルアムへやってきてよかった)

エストゥディアンテス-バルセロナ(クラブW杯 ファイナル)

2009-12-21 22:31:14 | その他
観戦日 12/20(日)       

愛丸’s チェック
今年も南米対ヨーロッパの対決に。
アトランテがちょっとは魅せてくれたが、それでも、この両大陸との差は歴然。
日テレはなんとかして盛り上げようとはしてるが、もう昔に戻って、最初から、この2チームでの対戦でいいはず。
エストゥは、ベロンが父親が成し遂げて以来の世界一を狙う。
親子で、それも同じチームで、この偉業を達することができたら、これは大したもん。
相手に合わせるサッカーができるチームだし、そうバルサと差があるとは思えない。
ベロンがデ・ラ・ペーニャのように振舞うことができれば・・・。
バルサは前人未到の年間6冠を狙う。
ここも勝つようなことになれば、もう歴史上最高のチームってことに。
ドリームバルサを超えるチームは、今のスーペルバルサしかないだろう。

バルサが念願のクラブ世界一の座に。
クライフが率いたときは、サンパウロに、ホナウジーニョ要したときはインテルナシオナルに敗れてる。
これが3度目の正直。
これまでと違う点は相手がブラジル勢じゃないってこと。
これがよかったってわけではなかったが、苦しみに苦しんで、延長の末に、このビッグタイトルを制した。
ただ、この試合でのバルサがいつものバルサかと言えばそうでもなかった。
メッシは点を取るのは取ったが、いつもの切れはなかったし、ズラタンも迫力あるプレーは鳴りを潜めた。
チャビにしても決定機を決め切れなかったり、打てばいいのに弱気のパスだったりと、ヒーローになれなかった。
この試合、イニエスタがけがで不在だったが、これがそうとう響いた。
左にアンリがいるときの、S・ケイタはまず活きてこないし、この左サイドで崩しの局面を作りだせない。
S・ケイタは前を追い越してフィニッシュに絡む動きが得意なはずなんだが、どうもアンリが前にいたら遠慮してしまう。
これはリーガでも見られることで、これからはイニエスタを中心にシステムを組むべき。
アンリに多くを望めないし、それならペドロをこのポジションで使った方が・・・。
この試合でも、あの43分に貴重な同点ゴールを奪ってるし、この男は何かを持ってる。
全てのコンペティションでゴールを決めてるわけで、アンリよりも得点ってことでは期待できる。
今、バルサで一番乗りに乗ってる選手であることに間違いはない。
なんとか1点を守りきろうと必死でゴール前に壁を作ったエストゥを捕らえたら、あとはもうバルサの時間。
延長に入って、メッシが胸で押し込むゴールを。
この胸でのゴール、トヨタカップ時代にドリームチームがライーにやられたのと同じ。
クロスの角度やらは全く違うが、足で決められたものではなかった。
あのメッシのシュートにそのときの幻影が。
今回は、そのシュートで勝てたわけで、何かの縁ってのがあるのかどうか・・・。
それにしても、バルサには諦めない魂ってのも感じる。
ただ、ハイレベルなパスサッカー、高い位置での積極的なディフェンスってだけでこれだけのタイトルを取れるわけがない。
しっかりチームに根付いてるバルサ魂ってのが、勝利を呼び込んでるのも事実。
エストゥは、後半の43分までは世界王者になってもおかしくないチームだった。
いい時間に先制し、そこから、この虎の子の1点を守りきろうと、チーム一丸になってバルサを押さえ込んだ。
それが、あの1プレーで全てが終わってしまった。
同点にされてからのエストゥにはもう戦う力が残ってなかったし、頼みもベロンも守備に追われて疲労困憊。
攻撃の起点になるべき選手が、ここまで動けなくなると、どうしようもない。
ただ、この試合でのエストゥは賞賛に値するチーム。
いつもと布陣を変え、しっかりバルサに対応できるチームになってた。
ベロンをトップ下に据え、まずは攻撃に専念。
ほんと、昨シーズンのエスパニョールがカンプ・ノウで見せたようなサッカーを展開。
デ・ラ・ペーニャ以上の輝きをベロンは見せてくれた。
負けはしたが、エストゥは胸を張って帰っていい。
ここまでバルサを苦しめるチームはルビンぐらいだし、力的にはルビンよりもエストゥが上だし、ほんとに世界で2位のチームにふさわしい。
これでベロンにはまだやることが残ったわけで、来年も、この舞台に戻ってきてもらいたい。

スコア 1-2(1-1 ET0-1)

<得点者> 
エストゥディアンテス ボセリ
バルセロナ      ペドロ、メッシ      
~愛丸's MVP~
ペドロ(あの同点ゴールが全てだった。あれでエストゥは、完全に意気消沈。それにしてもこの男の成長スピードの速さったら。もうレギュラーを任せてもいい)