愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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オリンピアコス-R・マドリー

2007-11-07 22:45:32 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/7(水)       
 
愛丸’s チェック        
前節はサンチャゴ・ベルナベウでマドリーが勝利。
これでグループトップに。
ここはグティを欠いた布陣での試合で、そこまでガツガツいかないような・・・。
オリンピアコスはホームで勝ち点3をゲットしたいところ。
スペインで活躍した選手もちらほらおり、意外と簡単に勝ててしまうかも。
古巣相手にR・ブラボが奮起するはず。

試合はなんかだらっとしたものに。
両チーム、中盤以降でのパスミスが目立った。
それが顕著だったのがオリンピアコス。
危険なパスミスが多かった。
これをマドリーが決め切れなかったのに助けられただけ。
グティがいて、そこに出されでもしてたら、必殺スルーの餌食になってまんまと点を取られたに違いない。
ニステルがいまいちだったからよかったものの。
それとニコポリディス。
EURO制覇の立役者のこのベテランGKが見事な反応でしっかりセーブした。
オリンピアコスで目立ったのはこの男のみ。
コバセビッチにはなかなかいいボールが入らず、あの高さ、強さを発揮するシーンは見られなかった。
ガジェッティも前半は何度かいい仕掛けを見せてたが、時間が経つにつれその存在は小さくなる一方。
アトレチコと同じようなユニフォームであんまり違和感を感じなかったってことだけが印象に残った。
ルア・ルアも焦ってシュートし、枠に飛ばせなかったり、周りとうまく噛み合ってなかったり、攻撃陣には問題だらけ。
中盤でもジョルジェビッチがいつものプレーができず、その他では全くボールが収まらない。
これじゃマドリーのゴールをこじ開けることはできない。
期待のR・ブラボもけがで途中交代で、古巣に一泡吹かすことはできなかった。
このGLを考えると、オリンピアコスもドローでも悪い結果ではない。
それなら、この出来もわからんでもないが・・・。
マドリーはシュートが入る雰囲気が全くせず。
いい場面はいくつもあった。
それがどうしてこんなにも入らないのか。
ニステルのループは完全にニコポリディスの頭上を越えたのにポストだし、ホビーニョがフリーで打ってもニコポリディスの正面。
S・ラモスのどんぴしゃヘッドもクロスバーの上。
つきがない試合だった。
この試合、負けなければよかったわけで、これでも良しとしなければいけなんだが、マドリーがドロー狙いってのはどうか。
相手は完全に格下のオンピアコスだし。
リーガで強豪相手との連戦だったし、疲れもあったんだろうが、決めれるとこで決めてれば楽勝の試合。
グティがいたら違った展開になったんだろうが、いつまでもこの男に頼りっぱなしってのも。
イエローをもらう回数が多いから、今後もサスペンションで欠く試合が必ずある。
それを考えると、なんかしらの策が必要。
スネイデルが完全に復活したら代役は務まりそうだが。
もっと魅力的な試合で相手をねじ伏せてもらいたい。
バレンシア戦であれだけのパフォーマンスができたのに、オリンピアコスが相手にスコアレス・ドローってのはなんか解せない。
ここでひとつだけ自慢話を。
R・ブラボが負傷退場し、代わりに入ってきたアルチュビという選手、倉敷、金子コンビははてなマーク。
スカパースタッフより先にわたくしはわかりましたよ。
ラヌースで頑張ってた選手。
中盤にいた気がしたんですが、ここではSBで起用。
以上、自慢話でした。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ニコポリディス(オリンピアコスが負けなかったのはこの男のおかげ。随所に見せたセーブはさすがと唸らされた)

ACミラン-トリノ

2007-11-07 20:18:14 | セリエA
観戦日 11/7(水)       
 
愛丸’s チェック        
セリエでは未だサン・シーロで勝ち星を挙げれないミラン。
引いてくること間違いなしのトリノをどう崩すか。
カカ、セードルフの2列目の選手たちがどれだけ突破できるかが鍵。
後はトップの選手。
取れるときにちゃんと取れるかどうか。
トリノはしっかり守ってから前線の選手にうまくボールを渡せるか。
ロジーナなんかは切れもあるし、コンディションも良さそう。
うまくカウンターがはまれば。

ミランは最近同様ジラのワントップにカカ、セードルフのツーシャドー。
この試合ではガットゥーゾを休ませ、代わりはブロッキ。
ここはさほど問題にはならないだろう。
いつものように、カカがいいドリブル突破からシュートってシーンが前半からよく見られた。
カカはそこまで調子が悪いようには思えなかったが、ティロがうまく当たらない。
高い精度が売りの選手なのに。
当たり損ないのティロがこんなに多いカカをあまり見たことがない。
疲れからきてるものなのか。
セリエもCLもチームの核として休みなく働いてるつけがここら辺で出てきたような・・・。
それでも大事な試合が続くし、なかなか休ませられない。
アンチェロッティも頭を悩ませてるだろう。
ジラの調子がだいぶ上がってきたとはいえ、決定機を外すシーンはやっぱり多い。
信頼をおけるプリマプンタではないし、得点を期待するのはカカってことになる。
ホナウドが帰ってくるまで、我慢するしかない。
この試合でもジラは決定機をよく外した。
ただ蹴ればいいってもんじゃない。
フリーでティロできてもGKの正面。
慌てっぷりが手に取るようにわかる。
素人が見てそうなんだから、チームメイト、チーム関係者もだいぶイライラが募ってるだろう。
後半ピッポとの2トップを久々に見たが、これがまたびっくりするほど機能しない。
あまりにもポジションがかぶりすぎ。
これだと、ピルロもセードルフもカカもパスの出しどころがない。
こんな不甲斐無いサッカーを90分披露し、またまたサン・シーロで勝利できず。
試合後、ミラニスタのブーイングがこだましてた。
トリノは90分集中してよく守った。
よかったのはセレーニ。
ビッグセーブも何本か見せ、チームに勢いをつけた。
こういう安定したGKが最後尾に控えてくれてると、DF陣もおもいきったプレーができる。
前半、だいぶ手を焼いたカカも後半にはしっかり修正し、あまり好きにプレーさせなかった。
攻撃では好調ロジーナとディ・ミケーレの絡みがばつぐん。
何度かチャンスを作った。
後半の終了直前、ネスタの疲れきった表情が全てを物語ってた。
それでもゴールを割ることはできず、ここはミランのDF陣が1枚も2枚も上。
トップのベントラ、後半はブエラノビッチがもっとこのふたりとうまく連動できてれば状況は変わったかも。
トリノはあわよくば勝ち点3を取りたかったんだろうが、このドローでも御の字。
終了のホイッスルが鳴ったとき、トリノの選手たちはガッツポーズを。
これだけの守備ができたわけで、後はしっかり点が取れれば、順位もおのずとついてくるはず。
UEFA杯圏内を目指してもらいたい。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
セレーニ(この男のビッグセーブが生んだスコアレス・ドロー。ジラには当たりまくりだった。この調子を耐えず維持できれば)

ラツィオ-フィオレンティーナ

2007-11-07 18:11:07 | セリエA
観戦日 11/7(水)       
 
愛丸’s チェック        
CLとの兼ね合いでなかなか調子が上がらないラツィオ。
前節のローマ戦の敗戦もそうとう響いてるだろう。
それに、この試合はCLを見据えてのターンオーバー。
ロッキのパートナーにはマキンワ。
これが吉と出るか、凶と出るか。
ヴィオラはもっか公式戦3連勝中。
それに失点もしていない。
オリンピコでの試合とはいえ、今のラツィオ相手ならこの連勝、無失点記録を伸ばせるだろう。

ラツィオはやっぱり攻撃に迫力がない。
あのショートカウンターが火を噴くとこはもう見られないのか。
ロッキにボールが入ると、ある程度キープしてくれるから、多少2列目の上がりが遅くなってもなんとかなってたが、マキンワではどうにもこうにも。
ロッキひとりに頼るしかない。
自陣でボールを奪取できても、全ての動きが遅い。
連動性が全く感じられない。
ここからのスピーディな攻撃がラツィオの売りだったのに。
誰かひとりで単独突破できる選手がいないため、チームとしてサッカーができないとどうにもならない。
頑張ってる選手はちらほらいるが、まだマドリー戦で見せた魂は感じられず。
毎回、あのサッカーが出来たならセリエでこの順位にはいないはず。
疲れなのか、気が入ってないのか。
チームリーダーがいないのが響いてる。
こうなると全てが悪循環で、失点したシーンはバックパスのミスから。
バッロッタがゴールラインを割らないように必死に止めにいったボールをキャッチできず、パッツィーニに奪われレテ。
ちゃんとバックパスしてればこういうことにはならなかった。
後半も終了間際、イライラした選手がちらほら。
ムディンガイは次節サスペンション、ムタレッリは2枚目で退場。
次はインテル戦だってのに、中盤の核がふたりして出れない。
ラツィオはこの負のスパイラルから抜け出せない。
ブレーメン戦に勝利するしか、浮上のきっかけはないかも。
ヴィオラは相手のミスからいただいた虎の子の1点をしっかり守りきった。
守備の要ガンベリーニがけがで途中交代というアクシデントがあったが、ここはこの試合ターンオーバーでベンチにいたダイネッリがカバー。
今後、ガンベリーニがどうなるか気にはなるが、ひとはいるからなんとかなるだろう。
攻撃陣では前節の3人を総とっかえ。
破壊力という面では見劣りするが、気持ちは非常に伝わってきた。
ここでアピールするんだっていうプレーが随所に見られた。
これはプランデッリがうまく選手をコントロールできてる証拠。
特に気持ちが伝わってきたのが、パッツィーニ。
ヴィエリという超強力なライバルが出現し、なおかつコンディションも上がってるベテランが相手だから、普通のプレーじゃミステルに認められない。
よく動いて起点になり、ゴールをって前向きな気持ちも良かった。
チーム内でこんなうまく競争が行われてば、自然とチーム状態は良くなる。
UEFA杯とセリエ、ここまで二束のわらじをうまくこなせてる。
来シーズンはCLの出場も夢ではない。

スコア 0-1

<得点者> 
フィオレンティーナ  パッツィーニ
~愛丸's MVP~
パッツィーニ(レギュラーの座をヴィエリに奪われそうになってろから、ここは気持ちの入ったプレーで監督に猛アピール。いい動きと魂だった)

バルセロナ-ベティス

2007-11-07 15:54:19 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/6(火)       
 
愛丸’s チェック        
昨シーズン、このベティスとのエンパテでリーガの優勝を逃したといっても過言ではない。
終了間際、R・ソビスにやられたあの試合。
ここではそんなことはもう許されない。
マドリーの敗戦を受けての試合で、ここは是が非でも勝ち点3が欲しい。
ベティスはクーペルの守備サッカーでどこまで太刀打ちできるか。
もっと低いレベルのチーム相手に守りきれない試合があるわけで、ここは非常に厳しい。
先制できるとおもしろいが・・・。

試合は予想通りバルサの一方的なものに。
90分ほぼ全てバルサがボールを支配してたように感じられた。
調子を落としていた選手たちはいいリハビリに。
ホナウジーニョはここで復活。
前節の試合でもうこの男はバルサにいらないと言ったが、このプレーを見せられると、必要な気もする。
うまくパスを通せなかった時間からなぜかあの笑顔が。
最初から楽しんでプレーしてた。
アンリが先制点を挙げ、この段階で試合はほぼバルサで決まったようなものだったが、2点目をこの男がゲット。
自分で仕掛けて得たFKを直接叩き込んだ。
これまでFKでもなかなか魅せることができなかったが、ようやく、ここで復活弾。
笑顔が弾けてた。
ここからはいいときのホナウジーニョそのままに遊び心満載。
これにしっかりメッシがついて来て、ファンタジー溢れるサッカーを展開。
このふたりのワンツーでの突破はただただ圧巻。
ベティスDF陣はなす術なかった。
ただ、これにまだアンリはついていけず。
こういうプレーを得意としてないこともあるが、このファンタジーにアンリまで絡めるようになると、バルサはえらいことになる。
そういう日が来るのも遠くない気がする。
ホナウジーニョを目覚めさせたベティスの罪はそうとうでかい。
よかったのはホナウジーニョだけでなない。
ここ最近ずっと絶好調のイニエスタも最高のプレーを。
デコの代役をおつりがくるぐらいこなしてる。
フィニッシュに絡むシーンも多く、このままスタメンでもおかしくない。
こんなユーティリティな選手、どのチームもほしいだろう。
守備陣はほぼ見せ場なし。
それだけベティスに攻められなかったってこと。
最後は余裕の選手交代で、プジョルを右のSBに。
はたしてこれが何を意味してるのかわからないが、休ませる選手はしっかり休ませることができた。
この試合でリーガで弾みがつくはず。
マドリーとの差も詰まり、やっぱり2強の戦いになりそう。
ベティスはパボーネをやっと拝むことができたが、ノーインパクト。
中盤の選手との距離感があまりにもありすぎ、孤立してた。
これじゃどうしようもない。
エストゥディアンテスで輝いた頃のような活躍はこれでは無理。
左のM・ゴンサレス、センターのリバス、右のエドゥ、全員下がりすぎ。
リバスが悪い選手というわけではないが、センターはエドゥの方がいい。
で、右にはR・ソビス。
このR・ソビス、ベンチ入りもしてなかったからおそらくけがだとは思うが、この男がいてくれないとベティスもつらい。
得点パターンが確定されておらず、まだまだ厳しい試合は続きそう。
名手リカルドをもってしても3失点なわけで、守備もそんなに堅いわけじゃない。
降格だけは避けてもらいたい。

スコア 3-0

<得点者> 
バルセロナ   アンリ、ホナウジーニョ×2
~愛丸's MVP~
ホナウジーニョ(あの笑顔がカンプ・ノウに戻ってきた。ここからこの男の本領発揮か。FKからとはいえ2得点は立派)