愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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リヨン-バルセロナ

2007-11-28 22:12:05 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/28(水)       
 
愛丸’s チェック        
バルサはアウエーとはいえここで決めたいところ。
アンリ、ホナウジーニョを温存してでも、なんとかいけると判断したらしい。
アウエーであまり結果が出ないバルサだが、調子自体は上向き。
難敵リヨン相手でもしっかり守ることができれば・・・。
リヨンもやっと本調子に近づいてきた。
絶好調男ベンゼマのけがは気になるが、ここはフレッヂに期待しよう。
攻撃的な試合を望む。

この試合、期待通りの展開になった。
バルサがメッシ、ボージャン、イニエスタの3トップで簡単に先制したときには、つまらない試合になるかと思われたが、リヨンが踏ん張ってくれた。
アンリ、ホナウジーニョと今のバルサの攻撃の核を2枚落としてきたバルサに対して燃えないわけがない。
リヨンもなめられたもんだ。
ここで気を吐いたのがジュニーニョ・ペルナンブカーノ。
あの頃の切れが感じられなくなってきた男がバルサ相手にいい頃を思い出したかのような活躍。
流れの中で決定的な仕事をしたわけではないが、この男の武器はFK。
同点に追いついたあのFKは直接狙ったものではないだろうが、いいとこにボールを落とす技術はたいしたもん。
唸らされるようなFKだった。
早い段階で追いついてくれたおかげで、試合はスリリングになった。
ここからどちらも自分たちの持てる攻撃性を十分に出してくれた。
リヨンはバルサに負けないような攻撃を展開。
シュートパスを繋いでDFラインを突破してみたり、相手にミスに乗じてフィニッシュまでいったり。
このリヨンの時間で点が取れなかったのが痛かった。
ベン・アルファ、フレッヂが90分ハイパフォーマンスでプレーできたらよかったのだが・・・。
ケイタの投入はあたりだったが、この男をスタメンでって考えはないのか。
リール時代にCLで戦える力があるのを証明してるわけで、1つのオプションにしとくだけではもったいない気がする。
実際しっかり仕事をしたわけで。
バルサは小粒な3トップだったが、切れのいい動きは披露してくれた。
ブーイングを浴びながらアビダルも頑張ってアップダウンを繰り返した。
ヤヤ・トゥレも効果的な攻め上がりで、強烈なミドルを何本も放った。
DFラインはたまにリヨンのパス回しから危険な場面を作れらることはあったが、大きな綻びはなかった。
こんなバルサで特に良かったのが、V・バルデス。
ビッグセーブを随所で披露。
この男の活躍がなかったら、間違いなくやられてた。
と、ここまでバルサを褒め称えてみたがだめだった人間がただひとり。
それはグジョンセン。
デコのポジションでの先発だったが、パスミスは多いし、局面を打開できる力も持ってない。
時折、イニエスタ、ボージャンとポジションチェンジをし、前線でプレーしたが、これがどにも機能しない。
なにを売りにしてる選手なのか。
ライカールトが退場したのも、こいつにイライラしてたからかも。
途中でホナウジーニョを使うのなら、はじめっから使った方が良かった。
先制点を挙げたイニエスタだったが、今のバルサでは中盤で起用した方がいい。
先制し、追いつかれ、突き放して、追いつかれるという悪いパターンだったが、負けたわけでもないし、それにこのドローでGL突破。
バルサの本番はト-ナメントに入ってから。

スコア 2-2

<得点者> 
リヨン   ジュニーニョ・ペルナンブカーノ×2
バルセロナ イニエスタ、メッシ
~愛丸's MVP~
V・バルデス(ひさびさこの男が当たりまくったのを見た。F・サントスの至近距離からのシュートを止めたのは見事だった)

セビージャ-アーセナル

2007-11-28 19:44:49 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/28(水)       
 
愛丸’s チェック        
未だ公式戦無敗のアーセナル。
すでにGL突破は決めてるので、ここは全力ではこないはず。
それでも無敗記録は気にしてるはずで、そこまで手は抜いてこないか。
今シーズンのCL開幕戦でしっかり叩いてる相手だけに、いくらサンチェス・ピスファンでもそんなにやりにくさは感じてないはず。
セビージャはやっぱりDF陣に不安。
CBのレギュラー陣が早くけがから帰ってこないことには、あのセビージャは戻ってこない。
サイド攻撃はだいぶ機能してきたので、ここをうまく活かせれば。
左からどれだけやれるかがポイント。

試合はメンバーを落としたアーセナルが序盤ペースを握った。
あのこ気味いいパスサッカーは鳴りを潜めてたが、ベントナーのポストからって攻撃でチェンスを作った。
エドゥアルドに切れもあり、このふたりで可能性のある攻撃はできてた。
フレブ、ロシツキ、フラミニやらがいないと、あの攻撃は成り立たないみたいだが、違ったサッカーでも点は取れてる。
これが今のアーセナルの強みか。
セスクはスタメンで出てたが、いつもの切れは感じられなかった。
代表戦での疲れが取れてないのか。
プレミアではサスペンションでお休みだったのに・・・。
セスクは早い段階でベンチに下がったが、このとき、サンチェス・ピスファンのセビジスタから拍手が起こったのには驚いた。
この男、スペイン全土で気に入られてるかも。
こんなアーセナルもデニウソンとセンデロスには不安がいっぱい。
レギュラークラスとの差がまざまざと出た。
ここでの守備の不安定さで逆転されたようなもん。
センデロスはどうあがいてもトゥレ、ギャラスの壁は越えられそうにもない。
デニウソンはタックルが汚い。
危ないタックルが多すぎる。
これはしかり守れてない証拠。
この辺を改善していかないことには、まだまだカップ戦要員。
セビージャはマジョルカ戦の敗戦を引きずってるような立ち上がりだったが、失点してから目が覚めたのか、次第に攻撃的に。
J・ナバス、D・アウベスの右サイドコンビはいいときの状態に戻ってきた。
J・ナバスにあの頃よりも切れと安定感が感じられる分、昨シーズンまでよりも破壊力は上かも。
アーセナルの左サイドがかなりいけてなかったため、いつもより多く突破できてた。
これだけ機能してる右に比べて、左はまだまだ。
アドリアーノは中盤をやると輝きが少なくなる。
やっぱりこの男をSBにして、前にはD・カペルってのが一番しっくりする。
これだと攻撃的になりすぎるから、アーセナルみたいな強豪相手には守備を意識してのフォーメンションになるのか。
こんな偏った攻撃だったが、しっかり点は取れた。
ファシオ、ドラゴのCLレベルにないCBコンビでもアーセナルを止めることはできた。
これはこのふたりにとってかなり自信になりそう。
まだまだこのふたりで頑張っていくことになると思うが、なんとかやっていけるだろう。
セビージャはこの勝利でGL突破を決めた。
それにアーセナルに今シーズンの初黒星をつけた。
ここからセビージャは上がっていくことだろう。
リーガ的にはずっと眠っていてもらいたかったが・・・。

スコア 3-1

<得点者> 
アーセナル   エドゥアルド
セビージャ   S・ケイタ、L・ファビアーノ、カヌーテ
~愛丸's MVP~
D・アウベス(この男が完全復活。攻撃での切れはもう心配することはない。守備でもそれなりにやれてた)

インテル-アタランタ

2007-11-28 00:23:56 | セリエA
観戦日 11/27(火)       
 
愛丸’s チェック        
ネラッズーロデルビー。
ここジュゼッペ・メアッツァではインテルがネラッズーロのユニフォーム。
まだカンピオナート無敗のインテルと1敗のアタランタ。
堅い試合にだけはならないことを望む。
けが人が増えてきたインテルだが、復帰組もちらほら。
マテラッツィの復帰はインテリスタのみならず、マンチーニも喜んでることだろう。
アタランタはザンパーニャとデル・ネーリとの確執が気になる。
昨シーズン、チームを引っ張ったこのプリマプンタがいないのは寂しい感じもするが。

試合はインテルがさくっと先制し、いい感じで追加点を上げる完全な勝ちパターンに。
一昔前のインテルなら気を抜いてハラハラドキドキの展開も期待できたが、今はそうではない。
先制すると嫌なぐらい安定した試合運びをする。
いつからこんなチームになったのか。
内紛絶えないインテルの方がよりインテルらしい気もするが・・・。
この試合、ミッドウイークのCLを睨んでと、インターナショナルウイーク明けということで、いくつかのポジションでターンオーバー。
ズラタン、クレスポ、マクスウェルをベンチに。
2トップはJ・クルスとスアソ。
スアソはここがチャンスとばかりに自慢のスピードをフル稼働させ、何度も好機を演出。
それにJ・クルスとのコンビもなかなかなとこを披露。
1点目はこの2トップのウノ・ドゥエからスアソが抜け出し、GKのニアサイドを抜く見事なレテ。
2点目はサネッティのスルーにスアソが抜群のスピードで反応し、高い身体能力を活かして上げたクロスがポストに当たり、そのこぼれをJ・クルスがつめたもの。
こkまでこのふたりが機能するとマンチーニもうれしい悲鳴だろう。
アドリアーノがうつ病でブラジルで療養するみたで、年内の復帰が絶望みたいだが、これが痛くも痒くもない事態に。
ズラタン、クレスポ、J・クルス、スアソもう十分だろう。
それぞれの関係もどんどん良くなり、問題は何ひとつないはず。
ほんと、今シーズンのインテルは内紛が起こらない限り、スクデットの獲得は間違いないだろう。
アタランタは押されっぱなしの展開の中、トップでひとりフロッカーリがからだを張ってがんばった。
ザンパーニャがミステルともめることがなかったら、この男がトップで魂全開でがんばったんだろうが、フロッカーリも負けてなかった。
ドーニがもっと攻撃的に振舞えればよかったのだが、守備に追われるシーンが多かった。
これはランジェッラも同じ。
相手がインテルだし、それにアウエーでの戦い。
そんな孤立するシーンが多いなか、フロッカーリはコルドバを背にしながら受けたロングボールをトラップして反転しての見事なボレーでレテ。
これでアタランタは攻撃に火がついたが、攻めども攻めどもインテルの厚いディフェンスを崩しきれなかった。
疲れの見えてきたフロッカーリに代えてS・インザーギを投入しても、点は奪えなかった。
ひさびさ見たS・インザーギだったが、短い時間で2枚のカルテッリーノ・ジャッロで退場に。
いけいけのチームの勢いを止めただけだった。
フロッカーリとの2トップならまだ目があったかもしれないのに・・・。
この試合を見てて、アタランタの好調さがわかった。
チームとしてよく戦えてる。

スコア 2-1

<得点者> 
インテル   スアソ、J・クルス
アタランタ  フロッカーリ
~愛丸's MVP~
スアソ(やっとこの男の素質の片鱗が見え出した。あの爆発的なスピードは今のインテルにとってかなり魅力的)