愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アーセナル-ウィガン

2007-11-26 20:56:39 | プレミアリーグ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
代表に多くの選手を取られ、なおかつフレブ、フラミニはその代表戦でけが。
それプラスセスクがサスペンション。
厳しい台所事情だが、ホームだし、相手はウィガンだし、いつものアーセナルサッカーができれば問題ないだろう。
ウィガンは現在チーム状況はどん底の状態。
プレミア7連敗中。
それでもヘスキーが帰ってきたのは好材料。
それにこの月曜にはS・ブルースが新監督に就任するみたいで、この改革がいい方に出ればいいが。

アーセナルはメンバーが多少代わってもいつものサッカーはできてた。
こ気味いいパスサッカーは見ていて楽しい。
これぞ、エンターテイメント。
観客がわかないわけがない。
それでもひとつこの試合で気になったことが。
セスクがいないと、最後の決めの部分での正確性が欠ける。
この男のひらめきに助けられた試合は多かった。
相手もセスクがいないのはいつもよりは守りやすさを感じたはず。
この試合のセンターハーフはデニウソンとディアラ。
守備面ではそれなりに貢献できてたが、攻撃となると、いい絡みができてない。
ここでの攻撃参加が前線に厚みを増し、パスコースも増えるから、あのサッカーが機能するのに、あれだとディフェンスがそれなりに守れた。
フィニッシュの精度にも問題があったが、あそこまで点が取れなかったのは、このポジションの選手がいけてなかったから。
こうなると、セスクの代役を誰か見つけないと。
これから厳しい日程になるわけで、セスクが全て全力でやれるわけがない。
デニウソンにもっと経験を積ませるべき。
後半35分まで点が入らなかったとこまでは、昨シーズンによく見たしょっぱいアーセナルだったが、このまま終わらないのが今シーズンのアーセナル。
華麗なパスサッカーばかりが目立ってるが、こういうときは魂がものを言う。
キャプテンのギャラスがするするとオーバラップしてサニャのいいクロスを魂のヘッド。
これで勝負あり。
頼れるキャプテンがいるチームは強い。
ウィガンは失点するまでは7連敗してるチームとは思えないような守りっぷりだった。
特によかったのが、カークランドに代わってゴールマウスを守ったポリット。
この男のグッドセーブがアーセナルを苦しめた。
熱い気持ちはディフェンスラインにも伝わり、からだを張ってよく守ってた。
M・ベント、ヘスキーと前線からも気持ちのこもったタックルで守備に貢献。
ちょっと激しすぎでウォルコットをけがさせたりしたが、プレミアではこれぐらいいかないと。
攻撃ではなにか感じられるものがなく、これだと点は取れない。
ヘスキーが復帰しシビエルスキ、M・ベントらとうまく連動できれば、点は取れると思うが・・・。
昨シーズンのチェルシー戦のような戦いができるようになれば、自ずと結果はついてくるだろう。
早くこのポジションから脱出しないと、ほんとに降格するはめになる。
監督交代がどのような形で出るか。

スコア 2-0

<得点者> 
アーセナル   ギャラス、ロシツキ
~愛丸's MVP~
ギャラス(もうすっかりガンナーズのキャプテンに。点を取ったこともさることながらチームメイトが削られたときの対応がチームの士気を高めてる)

ラシン・サンタンデール-バレンシア

2007-11-26 18:11:48 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
ここエル・サルディネロでめっぽうバレンシアに強いラシン。
メンバーが変わろうがなにしようが、バレンシアには負けない。
昨シーズンはメスタージャでも勝利を収め、ダブルを達成。
この試合でも自慢の守備でバレンシアを苦しめること間違いないだろう。
バレンシアはクーマン体制になっての3試合目。
そろそろクーマン色を出してもらいたいところ。
厳しくチームを纏め上げるのも重要なことだが、結果を出してなんぼ。
苦手ラシンを叩くことができれば、ここから上昇気流に乗れそうだが・・・。

試合は守備が売りのチーム同士の戦いそのまま。
前半は両チームとも見せ場を作ることはなかった。
そんな中、どちらがペースを握ってたかといえば、やっぱりカーサのラシン。
ムニティスが積極的に動き回り、トップにはチテがアフリカ人特有の身体能力でかき回し、バレンシアDF陣を困惑させてた。
それでも決定機は生まれず。
古巣バレンシア相手にJ・ロペスもなんだか空回り気味。
バレンシアはこの前半のうちに点が欲しかった。
が、頼みのビジャ、D・シルバは明らかにコンディション不良。
先週の代表戦が非常に響いてる。
ただの国際Aマッチなら、手を抜いてのプレーもできたんだろうが、EUROの本選出場を賭けた大事な試合だったため、メンタルにも影響を及ぼしてる。
効果的な攻めはこのふたりからは生まれなかった。
バレンシアの攻撃の軸が働かないとなると、ラシンはいつもの守備で点を取られることはない。
楽な試合だったはず。
左で先発したビセンテもほとんど単独突破は成功しなかった。
もうあの切れきれビセンテは見ることができないだろう。
カニサレスの復帰という明るいニュースもあり、その復帰を自らが祝うかのようなビッグセーブを披露し、なんとか点をやらないサッカーをやってたが、失点シーンはこの男のミス。
確かに、J・ロペスのミドルは揺れながらの強烈なものだったが、ほぼ正面。
ブラインドになってたわけでもなく、パンチミス。
前に弾けず、ボールはゴール内へ。
せっかくの復帰戦で、これまでMVP級の活躍だったのに悔やまれる。
バレンシアにとって、ここエル・サルディネロには魔物が住んでいる。
ラシンはリーガ最小失点のチームなだけに、ここでも安定した守備を披露。
バレンシアに決定機をひとつも与えなかった。
DFライン、GKが安定してるだけでなく、中盤での守備も誰もさぼることなくしっかりやってる。
この守備が毎回披露できれば、バルサもマドリーも苦労するはず。
攻撃はもうムニティスの運動量に頼るのみ。
チテも捨てがたいが、やっぱりムニティス。
ジキッチとの凸凹コンビみたいなインパクトのあるパートナーがいればより輝くんだろうが、今のラシンにはそれがない。
期待のスモラレクはあまりにもフィニッシュの精度が低すぎる。
こうなると、やっぱりチテになるのか。
冬のメルカートで誰か取ることができるんなら、今の順位よりも上に行くことも可能。
そうなるとUEFA圏内。
ラシンは州を上げての応援に応えるべく、しっかり戦ってもらいたい。
今シーズンのリーガをかき回すのはこのチーム。

スコア 1-0

<得点者> 
ラシン・サンタンデール  J・ロペス
~愛丸's MVP~
ムニティス(あの無尽蔵のスタミナはどこからくるのか。フィニッシュもさることながら、パス出しも魅力的)

バルセロナ-レクレアティーボ

2007-11-26 15:46:15 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
カンプ・ノウでは今季6戦全勝のバルサ。
ここは降格圏で苦しむレクレ相手に星を落とすことは考えずらい。
いかに華麗にバルサのポセッシオンサッカーで勝利できるか。
ホナウジーニョは召集外だが、これはそんなに響くことはないだろう。
レクレはなんとかしてのエンパテ狙いか。
この地での勝利ってのはほぼ不可能。
昨シーズンのメンバーだったらわからなかったが・・・。

バルサは楽勝かに思えたこの試合、非常に苦しんだ。
完全に引いて守るレクレの守備網をなかなか突破できず。
アンリがしっかり働くことができていたら、サクッと点が取れたように思うが・・・。
右のメッシ、左のイニエスタ、このふたりはいつものコンディションだった。
切れも申し分ないし、うまく連携ができてたら、レクレのディフェンス陣なんかは簡単に突破できたはず。
以前はイニエスタとアンリのコンビはなかなか噛み合ってるものに思えたが、この日はさっぱり。
これは単にアンリの問題のような。
仕掛けると取られるし、スピードにも乗れない。
アンリの特徴が全く披露できなかった。
まだ完全にバルサのサッカーにフィットしてない。
3トップで使うより、やっぱり2トップでやった方がこの男は活きてくる。
バルサがバルサのサッカーを披露できるようになるにはエトーが復帰してきてからだろう。
それとグジョンセン。
デコのポジションでのプレーだったが、なにひとつ見せ場なし。
好調チャビもこの男の面倒を見なきゃならなくて、代表で見せてた輝きはここでは披露できなかった。
後半、イニエスタが中盤に下がり、トップにボージャンが入ってから、攻撃がスムーズになってきた。
それでも後半20分までは四苦八苦。
点を取れたのはCKからのG・ミリートのカベッサ。
点が入れば、バルサペースで試合が運べ、その後も追加点が取ることができた。
が、魅力は微塵も感じられなかった。
レクレは根気よくしっかり守れてた。
点が取れる気配は更々感じられなかったが、もしかしたら守りきれるかもって雰囲気はかもし出してた。
こういうサッカーは強豪相手には通用するかもしれないが、同レベルの相手にこれだと苦しい。
点を取らないと試合には勝てない。
シナマ・ポンゴルもウチェがいた昨シーズンほどの活躍は期待できなさそう。
とにかく、ここまでボールが繋がらない。
この試合では仕方ないと思うが、どうにもこれがいつものパターンのように思われる。
そうでないと、この順位にはいないはず。
マルコスあたりが、S・カソルラばりの活躍ができればまだ現状は打開できそうだが・・・。
これからなにかが変わるとも思えない。
レクレの今シーズンはかなり厳しいものになるだろう。

スコア 3-0

<得点者> 
バルセロナ   G・ミリート、ボージャン、メッシ
~愛丸's MVP~
イニエスタ(どこのポジションで使われても必ず水準以上の活躍をしてくれる。アンリがパートナーじゃなかったらもっと輝いたかも)

ムルシア-R・マドリー

2007-11-26 14:05:51 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
好調ムルシアがカーサでマドリーを迎え撃つ。
守備的に振舞うのではなく、攻撃的に行ってのここまでの結果は誉められるもの。
これといった選手はいないが、チームとして戦う姿勢は見ていて清々しい。
マドリーは代表選手を多く抱えており、コンディションに不安が。
昇格チームとはいえ、手を抜くようなことがあれば、痛い目に会うかも。
グティ、ラウルのマドリディスモが全開なら、楽にこの試合を取れるはずだが・・・。

試合は開始早々からマドリーペース。
ほとんどがムルシア陣内でのプレー。
効果的にパスも回り、攻撃的な両SB、S・ラモス、マルセロも果敢にオーバーラップ。
かなり分厚い攻撃だった。
激しく行くとこは行き、華麗にパスサッカーを披露すべきとこはし、ロングボール、ショートパス、ほんとマドリーのショーだった。
この押せ押せの時間に、しっかり得点し、もう試合はマドリーが手に入れたかに思えた。
この得点も、ガゴからの優しいサイドチェンジのロングボールを、グティが右足でのダイレクトクロス。
これも優しいラストパスになり、ホビーニョがカベッサ。
うっとりするようなゴールだった。
こういうキレイなゴールが生まれると、チームは更に勢いを増すはずだが、ここからマドリーはピリッとしなかった。
何が原因なのかよくわからないが、ただひとつムルシアのにエンジンが掛かったのは間違いない。
選手のコンディションの問題なのか、慢心からくるものなのか、点が入ってからのマドリーには全く魅力を感じなかった。
中でもディアラに問題あり。
中盤でのフィルター役をいつもみたいにこなせていなかった。
ここでの守備が相手を押さえ込む必須条件なのに。
後半はムルシアに何度も決定機を作られた。
ここでのエンパテが今後に響かなければいいが・・・。
CLも控えており、クリスマス休暇まで、どのようにしてこの順位をキープするかシュスターの腕の見せ所。
ムルシアはここでも臆することなく、マドリーに立ち向かった。
前半の15分ぐらいまでは手も足も出せなかったが、失点してから、それまでが嘘のような展開に。
アベルにボールが集まるようになって、ムルシアのサッカーが展開されだした。
それほど有名な選手じゃないが、かなりいいものを持ってる。
右足の精度ななかなかのもの。
モビージャ、リチのドブレピボーテも精力的に動き回った。
ここでの運動量の差がマドリーとの差になったか。
後半になっても、この運動量は落ちることなく、ペースは絶えずムルシア。
何度かあった決定機を決めることができたら、マドリーから勝ち点3が奪えたのに。
この点だけは惜しまれるが、いいサッカーは披露できた。
できれば、F・バイアーノとゴイトムかI・アロンソの2トップにしてもらって、更に攻撃的に行ってもらいたかったが。
それでもこのエンパテは納得のいくものだろう。
本職の右SB、レゲイロ、P・ガルシアあたりがけがから復帰してきてら、更にいい攻撃が披露できそう。
今後が楽しみなチーム。

スコア 1-1

<得点者> 
ムルシア   デ・ルカス
R・マドリー ホビーニョ
~愛丸's MVP~
アベル(ムルシアの攻撃の中心。パス精度も高いし、FKもいいものを持ってる。ここにボールが集まればムルシアは輝き出す)

ニューカッスル-リバプール

2007-11-26 12:06:18 | プレミアリーグ
観戦日 11/26(月)       
 
愛丸’s チェック        
イングランドのEURO予選敗退が決まって、最初のプレミアリーグ。
代表選手のメンタルが気になるところ。
それが多いリバプールの方がピリッとしないかもしれない。
ニューカッスルはここが勝負どころ。
St.ジェームスパークだし、ホームのサポーターの後押しでどうにか勝ちたいところ。
ノースイーストダービーのような熱い試合を期待。

リバプールのイングランド代表組にEURO予選敗退のショックは全く感じられなかった。
って言っても、代表はジェラード、クラウチ、カラガーぐらい。
クラウチはベンチだったし、カラガーは代表でレギュラーってわけではない。
そうなると、ジェラードただひとり。
このジェラードが代表戦の鬱憤を晴らすかのような大活躍。
この男ひとりで試合を決めた。
中盤での動きの量、質とも申し分ない。
この動きがクロアチア戦でやれてれば、新ウェンブリーの悲劇は起こらなかったかもしれない。
イングランド代表はジェラードを中心にチームを組まなかったことが失敗の要因。
リバプールでのこの動きを見てれば、そうすべきだった。
ひとつ動かしてからの超強烈FKがネットを揺らした段階で、試合は決まった。
キャプテンのゴールでリバプールが俄然勢いが増し、ニューカッスルにその後サッカーをさせなかった。
あれだけジェラードがフリーで前を向いてプレーすれば、簡単に点が取れる。
自分で打てるし、パスも出せる。
これにF・トーレスにつきがあったら、もっともっと点は入った。
からだの切れは申し分なかったが、フィニッシュをことごとく失敗。
こんな日もたまにはあるだろう。
切り替えしてDFを置き去りにするシーンには感動さえ覚えたが、点が決めれないと・・・。
カイト、ジェラードとの絡みはもう完全にフィットしてる。
途中交代で入ってきたバベルもだいぶチームに馴染んできた。
サイドハーフでなかなか持ち味が発揮できず悩んでいたように思われてたが、トップに近い位置でプレーするようになって、あの頃の輝きが戻ってきた。
ジェラードとふたりのコンビで右を突破し、ゴールをしたシーンは見事の一言。
この試合に限っては、バベルの方がF・トーレスよりフィニッシュの精度は高かった。
リバプールは今勢いに乗ってる。
この状態でミッドウイークのポルト戦に望みたいところ。
ニューカッスルは攻撃も守備も全く見せ場なし。
それにノースイーストダービーで感じたあの熱い魂がひとつも感じられなかった。
イングランド敗退のショックがあったのはニューカッスルだったか。
3-4-1-2という変わったフォーメーションもなんの効果もなかった。
守備の安定感はないし、攻撃も2トップとトップ下との連携は微塵もない。
とにかく、激しさが売りの選手たちが、激しいプレーをしないことには相手に脅威を与えられない。
バートン、スミス、バット、と魂でサッカーをしなきゃならない選手が華麗にってできるわけがない。
ビッグ・サムはこういうとこはしっかり活かしてもらいたい。
攻撃ではオーウェンがまたまた戦線離脱中で、ビドゥカ、マルティンスの2トップ。
これがどうにもこうにもうまくいかない。
ビドゥカはなんとかポストプレーで見せ場は作れたが、マルティンスが自慢のスピードを活かす場面は見られなかった。
これは周りのパス出しがうまくできてないから。
中盤で激しいプレーからボールを奪ってカウンターが狙いなんだろうが、激しいプレーがないとこの作戦は実行できない。
この日のニューカッスルにはほんとがっかりだった。
見てるこっちより、サポーターが一番それを感じたはず。

スコア 0-3

<得点者> 
リバプール   ジェラード、カイト、バベル
~愛丸's MVP~
ジェラード(代表戦のショックは微塵も感じられなかった。むしろそれが糧になって切れが増してた。絶好調のジェラードは誰も止められない)